JPH0518545Y2 - - Google Patents

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JPH0518545Y2
JPH0518545Y2 JP1987094989U JP9498987U JPH0518545Y2 JP H0518545 Y2 JPH0518545 Y2 JP H0518545Y2 JP 1987094989 U JP1987094989 U JP 1987094989U JP 9498987 U JP9498987 U JP 9498987U JP H0518545 Y2 JPH0518545 Y2 JP H0518545Y2
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JP
Japan
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gripping
locking member
tubular body
gripping member
stud bolt
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JP1987094989U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は車両に配管される燃料パイプ、ブレ
ーキパイプ、ロツド等の管状体を車体等の取付面
に固定するときに適用されるクランプに関する。
(従来の技術) 従来の技術としては例えば特開昭60−159485号
公報がある。
(従来の技術) パイプ、ロツド等の管状体を取付面に固着され
たスタツドに固定するためのクランプにおいて、
管状体を把持するための把持部材を別体の取付金
具及び止めねじで取付面に固定する場合には取付
作業や部品の管理手数が煩雑となる問題点があつ
た。
また、管状体を把持するための把持部と、スタ
ツドに取付けるための取付部とが一体成形された
クランプの場合には、把持部に対しては管状体を
弾性的に把持して把持部の損傷を防止するために
弾性的性質が要求される一方、取付部に対しては
スタツドを強固に固止するために剛性的性質が要
求され、把持部及び取付部に対する要求特性が相
異しているため、一方の要求特性を充足した場合
に他方の要求特性が充足されない問題点があつ
た。
本考案の目的は上記問題点を解消したクランプ
を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本考案のクランプは、管状体が挿通されて弾性
的に把持される把持溝を有し、軟質の合成樹脂材
によつて形成された弾性体の把持部材に貫設した
センタ孔内には前記把持部材の硬度より大きな硬
度を有する合成樹脂材によつて成形され、スタツ
ドボルトが強制的にねじ込まれるスタツド受け入
れ孔を有する剛性体の繋止部材を軸方向への移動
不能で摺転可能に密嵌して前記把持部材と前記繋
止部材とを分離不能に結合した構成を有する。
(作用) 軟質で合成樹脂材によつて成形された弾性体の
把持部材と、この把持部材の硬度より大きな硬度
を有する合成樹脂によつて成形された剛性体の繋
止部材とを有するクランプを介して管状体をスタ
ツドボルトに固定するに際し、管状体を前記把持
部材の把持溝によつて弾性的に把持し、スタツド
ボルトを前記繋止部材のスタツド受入れ孔内に強
制的にねじ込んで管状体をスタツドボルトに繋止
する。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
る。
車両に配管される燃料パイプやブレーキパイプ
等の管状体Pをパネル等の取付面Tに突設された
スタツドボルトSに繋止するためのクランプCに
おいて、把持部材1は管状体Pを弾性的に把持し
て支承するために比較的軟質で適度の弾性をもつ
合成樹脂材、例えばポリプロピレン樹脂を射出成
形して形成されている。把持部材1の中央部には
丸孔状のセンタ孔2が縦貫状に貫設されるととも
に、把持部材1の両端付近には管状体Pを貫挿す
るためにそれぞれ凹設された1対の上方開放の把
持溝3,3がセンタ孔と直交する方向に沿つて並
設され、両把持溝3の上部はこの把持溝3内に挿
通された管状体Pの脱離を規制するために相対向
状に膨出された両膨出部4,4によつてそれぞれ
溝幅が狭縮されている。
把持部材1のセンタ孔2内に軸方向への移動不
能で摺転可能に嵌め込まれた繋止部材5は把持部
材1の硬度より大きな硬度を有する比較的硬質の
合成樹脂材、例えばポリアセタール樹脂を射出成
形して形成され、この剛性体の繋止部材5には六
角台状で回動操作用の頭部5aと、この頭部5a
に連接された下フランジ部5bと、この下フラン
ジ部5bに連接されて把持部材1のセンタ孔2内
に遊転可能に密嵌された嵌合部5cと、この嵌合
部5cの先端に連接されてセンタ孔2の上端の段
部内に嵌合された上フランジ部5dとが形成さ
れ、繋止部材5は頭部5aおよび下フランジ部5
bが把持部材1のセンタ孔2外に露出されて嵌合
部5cが上下フランジ部5d,5bによつて抜け
止めされた状態で把持部材1に分離不能に結合さ
れている。繋止部材5の中心部にはスタツドボル
トSを螺嵌して繋止部材5に挿着するためにスタ
ツドボルトの外径より若干縮小された孔径をもつ
スタツド受入れ孔6が穿孔され、頭部5aを回動
操作して繋止部材5をスタツドボルトSに対し強
制的にねじ込むと、スタツドボルトSによつてス
タツド受入れ孔6に螺条が形成され、繋止部材5
を把持部材1とともにスタツドボルトSに固止す
ることができる。
そして、把持部材1及び繋止部材5は、まず第
1の合成樹脂材を、連接された2つの成形体の成
形が可能な成形型内の一部へ注入して両部材1,
5の一方を射出成形してから、第1の合成樹脂材
とは異質で第1の合成樹脂材に対して非融着性の
第2の合成樹脂材を前記成形型内の他部へ注入し
て両部材1,5の他方を射出成形する成形手段に
よつてそれぞれ形成され、把持部材1と繋止部材
5とが密接状態で摺転可能に結合されたクランプ
Cが成形される。
なお、本実施例では第1の合成樹脂材としてポ
リアセタール樹脂を使用し、第2の合成樹脂材と
してポリアセタール樹脂とは異色のポリプロピレ
ン樹脂を使用し、成形条件としてはポリアセター
ル樹脂を温度が200℃、射出圧力が65Kg/cm2、ポ
リプロピレン樹脂を温度が180℃、射出圧力が50
Kg/cm2でそれぞれ射出成形した。
また、把持部材1にはポリプロピレン樹脂の外
にナイロン樹脂、ポリアセタール樹脂等を適用す
ることができ、繋止部材5にはポリアセタール樹
脂の外にポリアセタール樹脂より若干硬質でスタ
ツドボルトSとの結合性が優れたナイロン樹脂、
ガラス繊維強化ナイロン樹脂、充填材入りポリプ
ロピレン樹脂、ABS樹脂等を適用することがで
きる。
続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効
果を説明する。
本例では管状体Pが挿通されて弾性的に把持さ
れる把持溝3を有し、軟質の合成樹脂材によつて
形成された弾性体の把持部材1に貫設したセンタ
孔2内には把持部材1の硬度より大きな硬度を有
する合成樹脂材によつて成形され、スタツドボル
トSが強制的にねじ込まれるスタツド受け入れ孔
6を有する剛性体の繋止部材5を軸方向への移動
不能で摺転可能に密嵌して把持部材1と繋止部材
5とを分離不能に結合してある。
従つて、管状体PをクランプCでスタツドボル
トSに固定するに際し、把持部材1と繋止部材5
とを一体化してあるため、管状体Pを把持部材1
の把持溝3内に圧挿しかつ繋止部材5を回動操作
してスタツドボルトSにねじ込むだけで管状体P
をスタツドボルトSに対し容易に繋止することが
でき、管状体Pの配管作業を簡易化しうるととも
に、部品の管理手数を簡略化しうる効果がある。
また、管状体Pを弾性的に把持する機能を把持
部材1によつて確保し、クランプCをスタツドボ
ルトSに強固に取付ける機能を繋止部材5によつ
て確保することができるので、クランプCに対し
て要求される相反する要求特性を共に充足するこ
とができる。
さらに、繋止部材5が把持部材1に軸方向への
移動不能で摺転可能に結合されているので、繋止
部材5を回転させることによつて繋止部材5のス
タツド受入れ孔6内にスタツドボルトSをねじ込
むことができ、スタツドボルトSへのクランプC
の取付け作業を簡便化および能率化することがで
きる。
また、本例では把持部材1及び繋止部材5は把
持部材1が繋止部材5を抜け止めして抱持する形
状にそれぞれ成形されるため、把持部材1と繋止
部材5との結合状態を強化してクランプCの構造
的強度を増強しうるとともに、把持部材1及び繋
止部材5は1つの成形型で連続成形されるため、
把持部材1と繋止部材5との嵌め合い精度を、両
部材を別個に成形してから結合した場合に比し良
化しうる効果がある。
(考案の効果) 本考案は前記したように構成してあるので、管
状体を弾性的に把持する機能を把持部材によつて
確保し、クランプをスタツドボルトに強固に取付
ける機能を繋止部材によつて確保することがで
き、クランプに対して要求される相反する2つの
要求特性を共に充足することができる。
さらに、繋止部材が把持部材に軸方向への移動
不能で摺転可能に結合されているので、繋止部材
を回転させることによつて繋止部材5のスタツド
受入れ孔内にスタツドボルトを容易にねじ込むこ
とができ、スタツドボルトへのクランプの取付け
作業を簡便化および能率化することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
はクリツプの半側断面図、第2図は同じく裏面
図、第3図は同じく斜視図である。 1……把持部材、5……繋止部材、6……スタ
ツド受入れ孔、C……クランプ、P……管状体、
S……スタツドボルト、T……取付面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 管状体が挿通されて弾性的に把持される把持溝
    を有し、軟質の合成樹脂材によつて形成された弾
    性体の把持部材に貫設したセンタ孔内には前記把
    持部材の硬度より大きな硬度を有する合成樹脂材
    によつて成形され、スタツドボルトが強制的にね
    じ込まれるスタツド受け入れ孔を有する剛性体の
    繋止部材を軸方向への移動不能で摺転可能に密嵌
    して前記把持部材と前記繋止部材とを分離不能に
    結合したことを特徴とするクランプ。
JP1987094989U 1987-06-19 1987-06-19 Expired - Lifetime JPH0518545Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987094989U JPH0518545Y2 (ja) 1987-06-19 1987-06-19

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JP1987094989U JPH0518545Y2 (ja) 1987-06-19 1987-06-19

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JPS64785U JPS64785U (ja) 1989-01-05
JPH0518545Y2 true JPH0518545Y2 (ja) 1993-05-17

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58118391A (ja) * 1981-12-28 1983-07-14 ユ−エスエム・コ−ポレ−シヨン 管押え
JPS6246012A (ja) * 1985-08-23 1987-02-27 株式会社 東郷製作所 ナツト付きクリツプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH025125Y2 (ja) * 1984-10-27 1990-02-07

Patent Citations (2)

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JPS6246012A (ja) * 1985-08-23 1987-02-27 株式会社 東郷製作所 ナツト付きクリツプ

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JPS64785U (ja) 1989-01-05

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