JPS6246012A - ナツト付きクリツプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野） この発明は、パイプ、ワイヤーハーネス等を自動車のボ
ディに固定するためのナラトイ」ぎのクリップに関する
ものである。

（従来の技術） 従来より、パイプ、ワイヤーハーネス等をボディに固定
する場合に、樹脂製のクリップが用いられることが多い
。このクリップには、種々のもののが開発されており、
特にボディ側への固定の方式にいくつかの形式がある。

たとえば、ボディ側に穿孔された孔を利用して嵌め付１
プる形式や、ボディから突出されたスタッドボルトを利
用する形式のものが広く知られている。

（発明が解決しようとする問題点） 上記のうち、スタッドボルトを用いる形式の場合、クリ
ップをこれにねじ込み、あるいは叩き込むことになるが
、このねじ込み、あるいは叩き込みの作業では、作業者
がクリップを持ちながら作業を行なわねばならない。し
たがって、作業が煩わしく時間も要するため、迅速が要
求される組立てラインにおいては、決して適切な形式と
は言えないものであった。

また、従来のクリップでは、取外しの必要が生じた場合
に、これが困難である。すなわち、叩ぎ込む形式の場合
が困難なのは当然であるが、ねじ込み形式のものにあっ
ても、パイプ等を保持したままで螺退させるわけにはい
かないからである。

そこで、本発明ではクリップを持ちながら、ねじ込み、
あるいは叩き込み作業を廃止するために、クリップをス
タッドボルトに仮止めできるようになし、ラインでの作
業効率の向上に寄与できること、および特にねじ込み形
式の場合の取外しの便なること、を発揮することのでき
るクリップの提供を図ったのである。

（問題点を解決するための手段） この目的を達成するために、本発明では次のようにして
クリップを構成したのである。すなわち、パイプ等を保
持するためのクリップ部材と、このクリップ部材に縦向
きに貞通された差込み孔に遊挿されかつ自動車のボディ
等に突設されたスタッドボルトを利用してクリップ全体
をボディ等に固定するためのナツト部材とよりなり、こ
れら両部材は常には連結手段にて一体状に組合されると
ともに、クリップ部材あるいはナツト部材のいずれか一
方にはスタッドボルトに係着可能な仮止め爪が内向きに
形成され、ナツト部材は回動あるいは押込みによってス
タッドボルトに対し食込んだ状態で挿着可能な通し孔が
前記差込み孔と同軸で形成されかつこの通し孔の周囲に
はクリップ部材を押付（プるための押圧部が形成されて
いる構成にしたのである。

（作用） したがって、上記の構成によれば、クリップ部材にパイ
プ等を保持させたもとで、スタッドボルトに通し孔を通
じてナツト部材を差込／υでやると、仮止め爪がスタッ
ドボルトと係合するため、クリップ全体がボディ等に仮
付りされる。この後、ナツト部材を叩き込みあるいはね
じ込んでやると、ナツト部材は押圧部にてクリップを押
え付けながらスタッドボルトに食込んでゆき、クリップ
全体がボディ等に固定される。そして、特にナツト部材
をねじ込みによって固定した場合には、螺退操作によっ
てクリップ全体を容易に取外すことができるため、パイ
プ等の交換作業が容易となる。

（実施例） 以下、本発明を具体化した実施例を図面にしたがって詳
細に説明する。

第１図から第６図は、本発明の第１実施例に係るクリッ
プＣ１を示すものである。本例のクリップＣ１は、クリ
ップ部材１とナツト部材２とからなり、それぞれは合成
樹脂材にて形成されている。まず、クリップ部材１から
説明する。

クリップ部材１は、その中央部にナツト部材２を保持す
る基部３が一体に備えられており、そしてこの基部３を
挟んで左右両側にはパイプ等Ｐをクランプするためのそ
れぞれ大きさの異なる図示２個ずつのパイプ保持部４ａ
、４ｂが対称に設けられている。各パイプ保持部４ａ、
４ｂは、パイプ等Ｐを収納する保持孔５と、この保持孔
５ヘパイブ等Ｐを弾性的に係入してこれを保持するクラ
ンプ爪６とよりなっている。

一方、クリップ部材１における上面の周縁には、所定高
さの周壁７が立設されている。そして、この周壁７のう
ち、基部３に対応する部分のみは弧状に張出されており
、後述するナツト部材２の抑圧用フランジ８との干渉が
回避されるようにしている。さらに、クリップ部材１に
はナツト部材２に対する差込み孔９が、基部３の中央部
を員いて形成されている。そして、この差込み孔９の下
面側の開口端寄りには係止段縁１０が周方向に沿って形
成されている。

次に、ナツト部材２について説明する。ナラ１〜部材２
は押圧用フランジ８を境として、−側には六角形状のナ
ツト部１１が形成され、他側には差込み筒部１２がそれ
ぞれ一体に形成されている。

そして、ナツト部材２にはスタッドボルトＢの通し孔１
３が同軸で形成されている。そして、この通し孔１３に
おい、て、上側（ナツト部１１側）の内壁面には、スタ
ッドボルトＢに食込ませるための一対の食込み用壁体１
４が一体に付設されている。また、差込み筒部１２の外
壁における開口端には、上記した両食込み用壁体１４と
対応した位置に一対の抜（プ止め爪１５がそれぞれ突出
されており、前記係止段縁１０と係合することができる
。

さらに、差込み筒部１２の外壁において、上記両抜番プ
止め爪１５ど直交する位置には、軸方向に沿ってそれぞ
れ切込み１６を入れることＪ：す、弾性変形可能な仮止
め爪１７を形成している。両仮止め爪１７はそれぞれの
下端に鉤縁１８を内向きに備えており、スタッドボルト
Ｂに係合するようになっている。

なお、上記した切込み１６によって差込み筒部１２の先
端側は搾小方向への若干の弾性変形が許容されている。

次に、パイプ等Ｐの取付は作業例を説明する。

まず、ナツト部材２の差込み筒部１２をクリップ部材１
の差込み孔９に対し嵌込む。すると、抑圧用フランジ８
が基部３の上面に当接する一方で、抜１）止め爪１５が
係止段縁１０に弾性的に係合する。こうして、第１図に
示すように、ナツト部材２とクリップ部材１どを結合さ
せておく。

この状態で、クリップ部材１の各パイプ保持部４ａ、４
ｂにパイプ等Ｐを装着させる。この装着作業は、パイプ
等Ｐを各パイプ保持部４ａ、４ｂのクランプ爪６の下側
にあてがい、このもとでクランプ爪６を押し分けるよう
にして保持孔５へ収めることによってなされる。

この後、クリップＣ１全体をボディに固定するわ【ブで
あるが、固定作業に先立ってクリップｃ１の仮止め作業
を行なっておく。この場合、ナツト部材２の通し孔１３
の下側開口部にスタッドボルトＢを軽く差込んでやる。

すると、ナツト部材２の両仮止め爪１７は弾性変形しな
がら、スタッドボルトＢのねじ山を乗越えてゆき、ナツ
ト部材２が適当深さまで差込まれると、第５図のにうに
仮止め爪１７がスタッドボルトＢのねじ山に係合する結
果、クリップＣ１の仮付けがなされる。したがって、組
付はラインにおいて、クリップＣ１を作業者が持ってい
なくとも、ねじ込み作業を行なうことができる。すなわ
ち、適当な治具にてナツト部１１を回動してやると、ナ
ツト部材２はクリップ部材１とともに、スタッドボルト
Ｂに徐々にねじ込まれてゆく。ぞして、このねじ込みが
進行すると、スタッドポルＩ〜Ｂは両食込み壁体１４に
食込むため、クリップＣ１がボ゛ディ１９に当接するま
でねじ込まれれば、クリップＣ１はボディ１９に対しが
た付きなく固定されることから、パイプ等Ｐがボディ１
９に確実に固定される。

また、クリップＣ１を取外す必要が生じた場合には、ナ
ツト部材２を螺退させれば、クリップＣ１は上記と逆順
にして容易に取外しを行なうことかできるため、パイプ
等の交換作業も容易になしうる。

第７図から第１０図は本発明の第２実施例を示すもので
ある。第２実施例では、第１実施例における抜ｃノ止め
爪１５を、クリップ部材１の周壁７の弧状の張出し部に
対向して設けるどともに、仮止め爪１７をクリップ部材
１おけるナツト部材２の差込み孔９の下側開口端に対向
してそれぞれ斜め上向きに突出形成している。一方、ナ
ツト部材２は上記両仮止め爪１７との干渉を回避するた
めに、通し孔１３の下側開口端の内周縁にはテーパ面２
０が形成されている。また、本例のナツト部材２では食
込み壁体１４は全周に亘って形成されている。なお、他
の構成は第１実施例とほぼ同様である。

このように形成された第２実施例のクリップｃ２におい
ても、ナツト部材２とクリップ部材１とを結合させた状
態で、クリップ部材１の仮止め爪１７にてスタッドボル
トＢに仮止めさせることができる。したがって、ナツト
部材２を回動させて食込み壁体１４に食込ませてやると
、第１実施例と同様、クリップＣ２がボディ１９に固定
される。

第１１図および第１２図は、本発明の第３実施例に係る
クリップＣ３を示すものである。

第３実施例のものは、ナツト部材２とクリップ部材１と
を解離可能な連結手段にて接続したものである。こうす
ることによって、第１．第２両実施例の抜は止め爪１５
に換えて、ナツトおよびクリップ両部材１．２の接続手
段とすることができるのである。具体的には、ナツト部
材２の下端とクリップ部材１の差込み孔９の内縁とは接
続片２１にて接続されているが、この接続片２１はナツ
ト部材２を回動あるいは叩き込むことによって切離すこ
とができるようになっている。

また、ナツト、クリップ両部材１．２を接続する形式ど
しては、第３実施例のものの他、第１３図および第１４
図に示す第４実施例のクリップｃ４のようにしてもよい
。すなわち、第４実施例ではクリップ部材１の周壁７を
高くかつ弾性変形可能に形成して、その十部にナラ１〜
部材２の押圧用フランジ８を挟み込む挾持片２２を対向
して設けたのである。

上記のように形成された第３．第４いずれの実施例にあ
っても、クリップ部材１の仮止め爪１７にてボディ１９
に対する仮止めをなしうるため、第１．第２両実施例の
ものと同様の作用効果を発揮することができる。

（発明の効果） 以上詳述したように、本発明によれば、パイプ等を保持
した状態でクリップの仮止めをなしうるため、ボディ対
する固定作業の際には、従来と異なり、作業省はクリッ
プを把持しておく必要がない。したがって、作業がし易
く、作業能率の向上が期待できる。また、特にナツト部
材をねじ込みによって固定した場合には、その螺退操作
によってクリップ全体を容易に取外すことができる効果
も発揮される。

【図面の簡単な説明】

第１図から第６図までは本発明の第１実施例を示すもの
であって、第１図はクリップの全体を示す斜視図、第２
図はクリップ部材の斜視図、第３図はナツト部材を裏面
側から見た斜視図、第４図はナツト部材を破断して示す
斜視図、第５図はクリップの仮止め状態を示す断面図、
第６図は同固定状態を示す断面図、第７図から第１０図
は本発明の第２実施例を示すものであって、第７図はク
リップ部材の斜視図、第８図はナツト部材を破断して示
す斜視図、第９図はクリップの仮止め状態を示す断面図
、第１０図は同固定状態を示１断面図、第１１図は第３
実施例に係るクリップの仮１トめ状態を示す断面図、第
１２図は同固定状態を示寸断面図、第１３図は第４実施
例に係るクリップの仮１１二め状態を示す断面図、第１
４図は同固定状態を示す断面図である。 １・・・クリップ部材 ２・・・ナツト部材 ８・・・抑圧用フランジ（押圧部） ９・・・差込み孔 １３・・・通し孔 １７・・・仮止め爪 Ｂ・・・スタッドボルト Ｃ１へ−ｃ４・・・クリップ Ｐ・・・パイプ等

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パイプ等を保持するためのクリップ部材と、このクリッ
   プ部材に縦向きに貫通された差込み孔に遊挿されかつ自
   動車のボディ等に突設されたスタッドボルトを利用して
   クリップ全体をボディ等に固定するためのナット部材と
   よりなり、これら両部材は常には連結手段にて一体状に
   組合されるとともに、クリップ部材あるいはナット部材
   のいずれか一方にはスタッドボルトに係着可能な仮止め
   爪が内向きに形成され、ナット部材は回動あるいは押込
   みによつてスタッドボルトに対し食込んだ状態で挿着可
   能な通し孔が前記差込み孔と同軸で形成されかつこの通
   し孔の周囲にはクリップ部材を押付けるための押圧部が
   形成されていることを特徴とするナット付きクリップ。