JPH063252Y2 - パイプ留め具 - Google Patents
パイプ留め具Info
- Publication number
- JPH063252Y2 JPH063252Y2 JP1988105267U JP10526788U JPH063252Y2 JP H063252 Y2 JPH063252 Y2 JP H063252Y2 JP 1988105267 U JP1988105267 U JP 1988105267U JP 10526788 U JP10526788 U JP 10526788U JP H063252 Y2 JPH063252 Y2 JP H063252Y2
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- JP
- Japan
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- hole
- stud
- fixing member
- pipe holding
- holding member
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- Supports For Pipes And Cables (AREA)
- Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は或る種の固定部分(例えば、自動車のボディー
面)に溶接したスタッドボルトに取り付けてパイプ類を
この固定部分に対して固定するパイプ留め具の改良に関
する。
面)に溶接したスタッドボルトに取り付けてパイプ類を
この固定部分に対して固定するパイプ留め具の改良に関
する。
スタッド固定部材とパイプ保持部材とからなる2ピース
式パイプ留め具は広く利用されている。スタッド固定部
材はパイプ保持部材にある貫通孔に挿入する軸部とこの
軸部の反対端にある工具係合用頭部とからなり、この軸
部がスタッドボルトを受け入れる中央貫通孔を有する。
従来は、スタッド固定部材の軸部をパイプ保持部材の貫
通孔に挿入すると、貫通孔の内壁面に設けてある係止爪
が軸部の係止部と係合して軸部が貫通孔から抜け出るの
を防ぐようになっている。ところが、いったんスタッド
ボルトに留め具を取り付けた後にいろいろな理由によっ
て留め具を外す必要が生じることがある。一般にはこの
ような留め具はプラスチック材料で作られており、一度
取り付けた後に取り外したときには、スタッド固定部材
の軸部の貫通孔は損傷を受けており、スタッド固定部材
を交換しなければならない。また、従来構造では係止爪
がスタッド固定部材の係止部にいったん係合すると外せ
ないようになっているので、パイプ保持部材も一緒に全
体的に交換しなければならない。その場合、パイプ保持
部材に取り付けたパイプを外さなければならず、この作
業も面倒である。
式パイプ留め具は広く利用されている。スタッド固定部
材はパイプ保持部材にある貫通孔に挿入する軸部とこの
軸部の反対端にある工具係合用頭部とからなり、この軸
部がスタッドボルトを受け入れる中央貫通孔を有する。
従来は、スタッド固定部材の軸部をパイプ保持部材の貫
通孔に挿入すると、貫通孔の内壁面に設けてある係止爪
が軸部の係止部と係合して軸部が貫通孔から抜け出るの
を防ぐようになっている。ところが、いったんスタッド
ボルトに留め具を取り付けた後にいろいろな理由によっ
て留め具を外す必要が生じることがある。一般にはこの
ような留め具はプラスチック材料で作られており、一度
取り付けた後に取り外したときには、スタッド固定部材
の軸部の貫通孔は損傷を受けており、スタッド固定部材
を交換しなければならない。また、従来構造では係止爪
がスタッド固定部材の係止部にいったん係合すると外せ
ないようになっているので、パイプ保持部材も一緒に全
体的に交換しなければならない。その場合、パイプ保持
部材に取り付けたパイプを外さなければならず、この作
業も面倒である。
さらに、周知のように、パイプ留め具をスタッドボルト
に取り付けるには、スタッド固定部材を回転させる必要
がある。このとき、パイプ保持部材をスタッドボルトに
対して仮留めできると、スタッド固定部材の回転させて
締付けるときにパイプ保持部材を支えながらスタッド固
定部材を回転させる必要がないので、非常に便利であ
る。従来、仮留め用係止爪をパイプ保持部材の貫通孔の
内壁面に形成したものは知られているが、これら係止爪
でスタッドボルトにパイプ保持部材を仮留めすには熟練
を要し、正しい位置でスタッドボルトを受け入れない
と、仮留めができないということがあった。
に取り付けるには、スタッド固定部材を回転させる必要
がある。このとき、パイプ保持部材をスタッドボルトに
対して仮留めできると、スタッド固定部材の回転させて
締付けるときにパイプ保持部材を支えながらスタッド固
定部材を回転させる必要がないので、非常に便利であ
る。従来、仮留め用係止爪をパイプ保持部材の貫通孔の
内壁面に形成したものは知られているが、これら係止爪
でスタッドボルトにパイプ保持部材を仮留めすには熟練
を要し、正しい位置でスタッドボルトを受け入れない
と、仮留めができないということがあった。
本考案の一目的は従来技術の上記2つの問題点をいずれ
か一方あるいは両方解決できるパイプ留め具を提供する
ことにある。
か一方あるいは両方解決できるパイプ留め具を提供する
ことにある。
本考案の一特徴によれば、パイプ留め具はパイプ保持部
材とスタッド固定部材の組み合わせからなり、パイプ保
持部材が中央部分とこの中央部分から突出するパイプ保
持部とからなり、パイプ保持部材の前記中央部分が軸線
方向に貫いて延びる貫通孔を備え、この貫通孔が前記ス
タッド固定部材を受け入れる第1開口端とスタッドを受
け入れる第2開口端とを有し、前記貫通孔の、第1開口
端付近の内壁面から半径方向へ複数の組み立て用係止爪
が突出しており、各組み立て用係止爪が前記第1開口端
とは反対の方向に向いた係止端面を有すると共に半径方
向外方へ撓むことができ、さらに、前記貫通孔の第2開
口端付近で貫通孔の内壁面から半径方向内方へかつ前記
貫通孔内壁面の残りの部分からスタッドボルトの直径よ
り小さい距離隔たって少なくとも一対の弾力性のある仮
留め用係止爪が突出しており、これら仮留め用係止爪の
向い合った内端がスタッドボルトと取外自在に係合でき
るスタッド受け開口を構成しており、またさらに、前記
スタッド固定部材が中央軸線と同軸に延び、スタッドボ
ルトとタッピング係合できる中央貫通孔を有する軸部と
この軸部の一端に設けた工具係合用頭部とを有し、前記
軸部の反対端がその外周面まわりにカム作用手段を有
し、このカム作用手段がスタッド固定部材を前記パイプ
保持部材の貫通孔にこの反対端を先にして挿入したとき
に前記組み立て用爪と係合してそれを半径方向外方に前
記貫通孔の内壁面に向って変形させ、該カム作用手段は
前記組み立て用係止爪のところを通過すると前記係止端
面と係合して前記スタッド固定部材が前記パイプ保持部
材の貫通孔から抜けるのを防ぎ、また、この状態でスタ
ッド固定部材を回転させたときに前記組み立て用係止爪
を再び半径方向外方へ変形させ、前記スタッド固定部材
を前記パイプ保持部材の貫通孔から抜き出せるように作
用する構成となっていることを特徴とする。
材とスタッド固定部材の組み合わせからなり、パイプ保
持部材が中央部分とこの中央部分から突出するパイプ保
持部とからなり、パイプ保持部材の前記中央部分が軸線
方向に貫いて延びる貫通孔を備え、この貫通孔が前記ス
タッド固定部材を受け入れる第1開口端とスタッドを受
け入れる第2開口端とを有し、前記貫通孔の、第1開口
端付近の内壁面から半径方向へ複数の組み立て用係止爪
が突出しており、各組み立て用係止爪が前記第1開口端
とは反対の方向に向いた係止端面を有すると共に半径方
向外方へ撓むことができ、さらに、前記貫通孔の第2開
口端付近で貫通孔の内壁面から半径方向内方へかつ前記
貫通孔内壁面の残りの部分からスタッドボルトの直径よ
り小さい距離隔たって少なくとも一対の弾力性のある仮
留め用係止爪が突出しており、これら仮留め用係止爪の
向い合った内端がスタッドボルトと取外自在に係合でき
るスタッド受け開口を構成しており、またさらに、前記
スタッド固定部材が中央軸線と同軸に延び、スタッドボ
ルトとタッピング係合できる中央貫通孔を有する軸部と
この軸部の一端に設けた工具係合用頭部とを有し、前記
軸部の反対端がその外周面まわりにカム作用手段を有
し、このカム作用手段がスタッド固定部材を前記パイプ
保持部材の貫通孔にこの反対端を先にして挿入したとき
に前記組み立て用爪と係合してそれを半径方向外方に前
記貫通孔の内壁面に向って変形させ、該カム作用手段は
前記組み立て用係止爪のところを通過すると前記係止端
面と係合して前記スタッド固定部材が前記パイプ保持部
材の貫通孔から抜けるのを防ぎ、また、この状態でスタ
ッド固定部材を回転させたときに前記組み立て用係止爪
を再び半径方向外方へ変形させ、前記スタッド固定部材
を前記パイプ保持部材の貫通孔から抜き出せるように作
用する構成となっていることを特徴とする。
本考案の別の特徴によれば、パイプ留め具はパイプ保持
部材とスタッド固定部材の組み合わせからなるパイプ留
め具であって、パイプ保持部材が中央部分とこの中央部
分から突出するパイプ保持部材とからなり、パイプ保持
部材の前記中央部分が軸線方向に貫いて延びる貫通孔を
備え、この貫通孔が前記スタッド固定部材を受け入れる
第1開口端とスタッドを受け入れる第2開口端とを有
し、前記貫通孔の、第1開口端付近の内壁面から半径方
向へ複数の組み立て用係止爪が突出しており、各組み立
て用係止爪が前記第1開口端とは反対の方向に向いた係
止端面を有し、さらに、前記スタッド固定部材が中央軸
線と同軸に延び、スタッドボルトとタッピング係合でき
る中央貫通孔を有する軸部とこの軸部の一端に設けた工
具係合用頭部とを有し、前記軸部の反対端がその外周面
まわりにカム作用手段を有し、このカム作用手段がスタ
ッド固定部材を前記パイプ保持部材の貫通孔にこの反対
端を先にして挿入したときに前記組み立て用爪と係合し
てそれを半径方向外方に前記貫通孔の内壁面に向って変
形させ、該カム作用手段は前記組み立て用係止爪のとこ
ろを通過すると前記係止端面と係合して前記スタッド固
定部材が前記パイプ保持部材の貫通孔から抜けるのを防
ぎ、また、この状態でスタッド固定部材を回転させたと
きに前記組み立て用係止爪を再び半径方向外方へ変形さ
せ、前記スタッド固定部材を前記パイプ保持部材の貫通
孔から抜き出させるように作用する構成となっているこ
とを特徴とする。
部材とスタッド固定部材の組み合わせからなるパイプ留
め具であって、パイプ保持部材が中央部分とこの中央部
分から突出するパイプ保持部材とからなり、パイプ保持
部材の前記中央部分が軸線方向に貫いて延びる貫通孔を
備え、この貫通孔が前記スタッド固定部材を受け入れる
第1開口端とスタッドを受け入れる第2開口端とを有
し、前記貫通孔の、第1開口端付近の内壁面から半径方
向へ複数の組み立て用係止爪が突出しており、各組み立
て用係止爪が前記第1開口端とは反対の方向に向いた係
止端面を有し、さらに、前記スタッド固定部材が中央軸
線と同軸に延び、スタッドボルトとタッピング係合でき
る中央貫通孔を有する軸部とこの軸部の一端に設けた工
具係合用頭部とを有し、前記軸部の反対端がその外周面
まわりにカム作用手段を有し、このカム作用手段がスタ
ッド固定部材を前記パイプ保持部材の貫通孔にこの反対
端を先にして挿入したときに前記組み立て用爪と係合し
てそれを半径方向外方に前記貫通孔の内壁面に向って変
形させ、該カム作用手段は前記組み立て用係止爪のとこ
ろを通過すると前記係止端面と係合して前記スタッド固
定部材が前記パイプ保持部材の貫通孔から抜けるのを防
ぎ、また、この状態でスタッド固定部材を回転させたと
きに前記組み立て用係止爪を再び半径方向外方へ変形さ
せ、前記スタッド固定部材を前記パイプ保持部材の貫通
孔から抜き出させるように作用する構成となっているこ
とを特徴とする。
以下、添付図面を参照しながら本考案の実施例を説明す
る。
る。
まず第1図から第3図を参照して、ここには本考案に係
るパイプ留め具のパイプ保持部材10が示してあり、こ
のパイプ保持部材10は中央部分12とこの中央部分1
2の側面から互いに反対方向に延びる一対のパイプ保持
部材14とからなる。各パイプ保持部分14はその片面
に複数の内向きのパイプ保持用係止爪16が設けてあ
り、第6図、第7図でわかるようにパイプ18を保持す
るようになっている。この構造はこの分野では周知であ
り、これ以上は説明しない。
るパイプ留め具のパイプ保持部材10が示してあり、こ
のパイプ保持部材10は中央部分12とこの中央部分1
2の側面から互いに反対方向に延びる一対のパイプ保持
部材14とからなる。各パイプ保持部分14はその片面
に複数の内向きのパイプ保持用係止爪16が設けてあ
り、第6図、第7図でわかるようにパイプ18を保持す
るようになっている。この構造はこの分野では周知であ
り、これ以上は説明しない。
パイプ保持部材10の中央部分12は、第4図、第5図
で最も良くわかるように、軸線方向に延びる中央貫通孔
20を有し、この中央貫通孔は後に詳しく説明するスタ
ッド固定部材を受け入れる第1開口端22と、第6図で
最も良くわかるように固定部、たとえば自動車のボディ
ーパネル24に溶接したスタッドボルト26を受け入れ
る第2開口端28とを有する。中央貫通孔20の内壁面
には、第1開口端22に近い位置で、複数の半径方向内
方に延びる弾力性の組み立て用係止爪30が設けてあ
り、各組み立て用係止爪30は力が加えられたときに第
10図、第11図でわかるように半径方向外方へ弾力的
に撓むことができ、中央貫通孔20の第2開口端28に
向いた半径方向の係合端面32を有する。
で最も良くわかるように、軸線方向に延びる中央貫通孔
20を有し、この中央貫通孔は後に詳しく説明するスタ
ッド固定部材を受け入れる第1開口端22と、第6図で
最も良くわかるように固定部、たとえば自動車のボディ
ーパネル24に溶接したスタッドボルト26を受け入れ
る第2開口端28とを有する。中央貫通孔20の内壁面
には、第1開口端22に近い位置で、複数の半径方向内
方に延びる弾力性の組み立て用係止爪30が設けてあ
り、各組み立て用係止爪30は力が加えられたときに第
10図、第11図でわかるように半径方向外方へ弾力的
に撓むことができ、中央貫通孔20の第2開口端28に
向いた半径方向の係合端面32を有する。
パイプ保持部材10の中央貫通孔20の第2開口端28
には、仮留め手段34が設けてあり、この仮留め手段は
図示実施例では中央貫通孔20の内壁面から半径方向内
方へ突出する一対の弾力性のある仮留め用係止爪36か
らなる。これらの仮留め用係止爪36の自由端36Aは
中央貫通孔20の中央軸線まわりにスタッドボルト受け
入れ用の開口38を形成しており、各仮留め用係止爪3
6の両側部は第1図にXで示すような距離だけ中央貫通
孔20の内壁面から隔たっており、この距離Xはスタッ
ドボルト26(第6図)の外径よりも小さくなってお
り、スタッドボルト26が通過できないようにしてあ
る。また、各仮留め用係止爪36は自由端36Aが斜め
のガイド部40によって中央貫通孔20の内壁面に連結
してある。なお、図示実施例では、各仮留め用係止爪3
6はその長さ方向に部分的にスリット42が切り込んで
あり、その変形が容易になっている。
には、仮留め手段34が設けてあり、この仮留め手段は
図示実施例では中央貫通孔20の内壁面から半径方向内
方へ突出する一対の弾力性のある仮留め用係止爪36か
らなる。これらの仮留め用係止爪36の自由端36Aは
中央貫通孔20の中央軸線まわりにスタッドボルト受け
入れ用の開口38を形成しており、各仮留め用係止爪3
6の両側部は第1図にXで示すような距離だけ中央貫通
孔20の内壁面から隔たっており、この距離Xはスタッ
ドボルト26(第6図)の外径よりも小さくなってお
り、スタッドボルト26が通過できないようにしてあ
る。また、各仮留め用係止爪36は自由端36Aが斜め
のガイド部40によって中央貫通孔20の内壁面に連結
してある。なお、図示実施例では、各仮留め用係止爪3
6はその長さ方向に部分的にスリット42が切り込んで
あり、その変形が容易になっている。
本考案によるパイプ留め具はさらにスタッド固定部材4
4を包含し、第4図および第8図〜第11図でわかるよう
に、このスタッド固定部材44はパイプ保持部材10の
パイプ保持部分14の中央貫通孔20に挿入、嵌合させ
得る外径を有する軸部46とこの軸部の外端に形成した
六角形平面形状の工具係合用頭部48とを有する。第9
A図に示すように、軸部46および頭部48を貫いてス
タッドボルト受け入れ用孔50が形成してあり、スタッ
ド固定部材44をスタッドボルト26に相対的に回転さ
せることによって互いにタッピング係合できるようにな
っている。
4を包含し、第4図および第8図〜第11図でわかるよう
に、このスタッド固定部材44はパイプ保持部材10の
パイプ保持部分14の中央貫通孔20に挿入、嵌合させ
得る外径を有する軸部46とこの軸部の外端に形成した
六角形平面形状の工具係合用頭部48とを有する。第9
A図に示すように、軸部46および頭部48を貫いてス
タッドボルト受け入れ用孔50が形成してあり、スタッ
ド固定部材44をスタッドボルト26に相対的に回転さ
せることによって互いにタッピング係合できるようにな
っている。
スタッド固定部材44の挿入端、すなわち、頭部48と
は反対の端には、カム作用手段52が設けてあり、この
カム作用手段52はスタッド固定部材44をパイプ保持
部材10の貫通孔20にこの挿入端を先にして挿入した
ときに組み立て用係止爪30と係合してそれを半径方向
外方に貫通孔20の内壁面に向って変形させ、この組み
立て用係止爪30のところを通過すると組み立て用係止
爪30が当初の位置に戻るのを許し、組み立て用係止爪
30の係止端面32にカム作用手段52が係合してスタ
ッド固定部材44がパイプ保持部材10の貫通孔20か
ら抜けるのを防ぎ、また、この状態でスタッド固定部材
44を回転させたときに組み立て用係止爪30を再び半
径方向外方へ変形させ、スタッド固定部材44をパイプ
保持部材10の貫通孔20から抜き取れるように作用す
る。
は反対の端には、カム作用手段52が設けてあり、この
カム作用手段52はスタッド固定部材44をパイプ保持
部材10の貫通孔20にこの挿入端を先にして挿入した
ときに組み立て用係止爪30と係合してそれを半径方向
外方に貫通孔20の内壁面に向って変形させ、この組み
立て用係止爪30のところを通過すると組み立て用係止
爪30が当初の位置に戻るのを許し、組み立て用係止爪
30の係止端面32にカム作用手段52が係合してスタ
ッド固定部材44がパイプ保持部材10の貫通孔20か
ら抜けるのを防ぎ、また、この状態でスタッド固定部材
44を回転させたときに組み立て用係止爪30を再び半
径方向外方へ変形させ、スタッド固定部材44をパイプ
保持部材10の貫通孔20から抜き取れるように作用す
る。
以上の構成において、パイプ留め具を使用するにあたっ
て、まず、パイプ保持部材10の中央貫通孔20にスタ
ッド固定部材44を第10図に示すように挿入して組み
立て用係止爪30を半径方向外方へ変形させる。次い
で、スタッド固定部材44を第8図に示す位置まで移動
させ、組み立て用係止爪30の係合端面32をカム作用
手段52の後端に係合させ、スタッド固定部材44をパ
イプ保持部材10に対して固定する。普通は、この状態
で使用場所に輸送される。
て、まず、パイプ保持部材10の中央貫通孔20にスタ
ッド固定部材44を第10図に示すように挿入して組み
立て用係止爪30を半径方向外方へ変形させる。次い
で、スタッド固定部材44を第8図に示す位置まで移動
させ、組み立て用係止爪30の係合端面32をカム作用
手段52の後端に係合させ、スタッド固定部材44をパ
イプ保持部材10に対して固定する。普通は、この状態
で使用場所に輸送される。
次いで、パイプ保持部材10のパイプ保持部14にパイ
プ18を取り付ける(第2、6、7図参照)。
プ18を取り付ける(第2、6、7図参照)。
この組立体を次に第6図、第7図に示すようにスタッド
ボルト26をパイプ保持部材10の中央貫通孔20に挿
入して仮留め用係止爪36で仮留めすることによってボ
デーパネル26に装着する。このとき、先に述べたよう
に各仮留め用係止爪36の両側部と中央貫通孔内壁面と
の間隔がスタッドボルト26の外径より小さくなってお
りかつ斜めのガイド部40が設けてあるために、未熟な
作業員でもスタッドボルト26を仮留め用係止爪36の
自由端36A間の開口部38に容易かつ確実に合わせる
ことができ、仮留め作業が容易である。
ボルト26をパイプ保持部材10の中央貫通孔20に挿
入して仮留め用係止爪36で仮留めすることによってボ
デーパネル26に装着する。このとき、先に述べたよう
に各仮留め用係止爪36の両側部と中央貫通孔内壁面と
の間隔がスタッドボルト26の外径より小さくなってお
りかつ斜めのガイド部40が設けてあるために、未熟な
作業員でもスタッドボルト26を仮留め用係止爪36の
自由端36A間の開口部38に容易かつ確実に合わせる
ことができ、仮留め作業が容易である。
次いで、スタッド固定部材44を第7図の矢印と反対の
方向(すなわち、時計方向)へ回転させると、スタッド
ボルト26がスタッド固定部材44の貫通孔20にタッ
ピング係合してパイプ保持部材10をボデーパネル24
に対して締付けることができる。こうして、パイプ留め
具の取り付けが完了する。
方向(すなわち、時計方向)へ回転させると、スタッド
ボルト26がスタッド固定部材44の貫通孔20にタッ
ピング係合してパイプ保持部材10をボデーパネル24
に対して締付けることができる。こうして、パイプ留め
具の取り付けが完了する。
なんらかの理由によりパイプ留め具を取り外したいとき
には、第7図に示すように矢印方向(すなわち、反時計
方向)へスタッド固定部材44を回転させる。こうする
と、パイプ保持部材10とスタッド固定部材44が組み
立て状態のままスタッドボルト26から外れる(第6
図)。更に、スタッド固定部材44をパイプ保持部材1
0に対して反時計方向に回転させると、カム作用手段5
2の組み立て用係止爪導入口53に組み立て用係止爪3
0が入る(第8図)。このとき、スタッド固定部材44
をやや引抜くと、第9図の状態になり、この状態からさ
らにスタッド固定部材44を回転させると、組み立て用
係止爪30が半径方向外方へカム作用手段52の斜面で
撓まされ、この状態では第11図の矢印で示す方向へス
タッド固定部材44を引抜ことができる。なお、第9図
の状態からスタッド固定部材44を回転させたとき、パ
イプ保持部材10の組み立て用係止爪30とスタッド固
定部材44の分解時回転ストローク部55はオーバーラ
ップする寸法関係となっているので(第10図)、部品
輸送時に偶発的にパイプ保持部材10とスタッド固定部
材44が分離することはない。さらに、第10図の位置
から第11図の位置にスタッド固定部材44を回転させ
るには大きな回転力を必要とするので、偶発的にスタッ
ド固定部材44がパイプ保持部材10から分離すること
はない。
には、第7図に示すように矢印方向(すなわち、反時計
方向)へスタッド固定部材44を回転させる。こうする
と、パイプ保持部材10とスタッド固定部材44が組み
立て状態のままスタッドボルト26から外れる(第6
図)。更に、スタッド固定部材44をパイプ保持部材1
0に対して反時計方向に回転させると、カム作用手段5
2の組み立て用係止爪導入口53に組み立て用係止爪3
0が入る(第8図)。このとき、スタッド固定部材44
をやや引抜くと、第9図の状態になり、この状態からさ
らにスタッド固定部材44を回転させると、組み立て用
係止爪30が半径方向外方へカム作用手段52の斜面で
撓まされ、この状態では第11図の矢印で示す方向へス
タッド固定部材44を引抜ことができる。なお、第9図
の状態からスタッド固定部材44を回転させたとき、パ
イプ保持部材10の組み立て用係止爪30とスタッド固
定部材44の分解時回転ストローク部55はオーバーラ
ップする寸法関係となっているので(第10図)、部品
輸送時に偶発的にパイプ保持部材10とスタッド固定部
材44が分離することはない。さらに、第10図の位置
から第11図の位置にスタッド固定部材44を回転させ
るには大きな回転力を必要とするので、偶発的にスタッ
ド固定部材44がパイプ保持部材10から分離すること
はない。
以上の構成によれば、スタッドボルトが容易かつ確実に
仮留め用係止爪によって保持されるので、パイプ保持部
材の仮留めが容易であり、また、スタッド固定部材をパ
イプ保持部材から容易に取り外せるので、パイプ留め具
全体の交換は不要となる。
仮留め用係止爪によって保持されるので、パイプ保持部
材の仮留めが容易であり、また、スタッド固定部材をパ
イプ保持部材から容易に取り外せるので、パイプ留め具
全体の交換は不要となる。
第1図は本考案によるパイプ留め具におけるパイプ保持
部材の頂面図である。 第2図は第1図のパイプ保持部材の側面図である。 第3図は第1、2図のパイプ保持部材の底面図である。 第4図は第1図の4−4線に沿った断面図である。 第5図は第1図の5−5線に沿った断面図である。 第6図は本考案によるパイプ留め具組立体のスタッドボ
ルトに取り付ける前の側面図である。 第7図は第6図の状態からスタッド固定部材を回転させ
てパイプ保持部材をボデーパネルに対して締付けた状態
を示す側面図である。 第8A図はスタッド固定部材をパイプ保持部材の組み立
て用係止爪と係合させた状態を示す図である。 第8B図は第8A図の8−8線に沿った横断面図であ
る。 第9A図はスタッド固定部材を第8図の状態から回転さ
せた状態を示す縦断面図である。 第9B図は第9A図の9−9線に沿った横断面図であ
る。 第10A図はスタッド固定部材を回転させて組み立て用
係止爪を半径方向外方へ変形させた状態を示す図であ
る。 第10B図は第10A図の10−10線に沿った横断面
図である。 第11A図はスタッド固定部材を引抜ける状態に回転さ
せたところを示す図である。 第11B図は第11A図の11−11線に沿った横断面
図である。 符号の説明 10……パイプ保持部材、 12……中央部分、 14……パイプ保持部分、 16……パイプ保持用係止爪、 18……パイプ、 20……中央貫通孔、 22……第1開口端、 24……ボデーパネル、 26……スタッドボルト、 28……第2開口端、 30……組み立て用係止爪、 32……係合端面、 34……仮留め手段、 36……仮留め係止爪、 36A……自由端、 40……ガイド部、 44……スタッド固定部材、 46……軸部、 48……頭部、 52……カム作用手段。
部材の頂面図である。 第2図は第1図のパイプ保持部材の側面図である。 第3図は第1、2図のパイプ保持部材の底面図である。 第4図は第1図の4−4線に沿った断面図である。 第5図は第1図の5−5線に沿った断面図である。 第6図は本考案によるパイプ留め具組立体のスタッドボ
ルトに取り付ける前の側面図である。 第7図は第6図の状態からスタッド固定部材を回転させ
てパイプ保持部材をボデーパネルに対して締付けた状態
を示す側面図である。 第8A図はスタッド固定部材をパイプ保持部材の組み立
て用係止爪と係合させた状態を示す図である。 第8B図は第8A図の8−8線に沿った横断面図であ
る。 第9A図はスタッド固定部材を第8図の状態から回転さ
せた状態を示す縦断面図である。 第9B図は第9A図の9−9線に沿った横断面図であ
る。 第10A図はスタッド固定部材を回転させて組み立て用
係止爪を半径方向外方へ変形させた状態を示す図であ
る。 第10B図は第10A図の10−10線に沿った横断面
図である。 第11A図はスタッド固定部材を引抜ける状態に回転さ
せたところを示す図である。 第11B図は第11A図の11−11線に沿った横断面
図である。 符号の説明 10……パイプ保持部材、 12……中央部分、 14……パイプ保持部分、 16……パイプ保持用係止爪、 18……パイプ、 20……中央貫通孔、 22……第1開口端、 24……ボデーパネル、 26……スタッドボルト、 28……第2開口端、 30……組み立て用係止爪、 32……係合端面、 34……仮留め手段、 36……仮留め係止爪、 36A……自由端、 40……ガイド部、 44……スタッド固定部材、 46……軸部、 48……頭部、 52……カム作用手段。
Claims (2)
- 【請求項1】パイプ保持部材とスタッド固定部材の組み
合わせからなるパイプ留め具であって、パイプ保持部材
が中央部分とこの中央部分から突出するパイプ保持部と
からなり、パイプ保持部材の前記中央部分が軸線方向に
貫いて延びる貫通孔を備え、この貫通孔が前記スタッド
固定部材を受け入れる第1開口端とスタッドを受け入れ
る第2開口端とを有し、前記貫通孔の、第1開口端付近
の内壁面から半径方向へ複数の組み立て用係止爪が突出
しており、各組み立て用係止爪が前記第1開口端とは反
対の方向に向いた係止端面を有すると共に半径方向外方
へ撓むことができ、さらに、前記貫通孔の第2開口端付
近で貫通孔の内壁面から半径方向内方へかつ前記貫通孔
内壁面の残りの部分からスタッドボルトの直径より小さ
い距離隔たって少なくとも一対の弾力性のある仮留め用
係止爪が突出しており、これら仮留め用係止爪の向い合
った内端がスタッドボルトと取外し自在に係合できるス
タッド受け開口を構成しており、また、前記スタッド固
定部材が中央軸線と同軸に延び、スタッドボルトとタッ
ピング係合できる中央貫通孔を有する軸部とこの軸部の
一端に設けた工具係合用頭部とを有し、前記軸部の反対
端がその外周面まわりにカム作用手段を有し、このカム
作用手段がスタッド固定部材を前記パイプ保持部材の貫
通孔にこの反対端を先にして挿入したときに前記組み立
て用係止爪と係合してそれを半径方向外方に前記貫通孔
の内壁面に向って変形させ、該カム作用手段は前記組み
立て用係止爪のところを通過すると前記係止端面と係合
して前記スタッド固定部材が前記パイプ保持部材の貫通
孔から抜けるのを防ぎ、また、この状態でスタッド固定
部材を回転させたときに前記組み立て用係止爪を再び半
径方向外方へ変形させ、前記スタッド固定部材を前記パ
イプ保持部材の貫通孔から抜き取れるように作用する構
成となっていることを特徴とするパイプ留め具。 - 【請求項2】パイプ保持部材とスタッド固定部材の組み
合わせからなるパイプ留め具であって、パイプ保持部材
が中央部分とこの中央部分から突出するパイプ保持部と
からなり、パイプ保持部材の前記中央部分が軸線方向に
貫いて延びる貫通孔を備え、この貫通孔が前記スタッド
固定部材を受け入れる第1開口端とスタッドを受け入れ
る第2開口端とを有し、前記貫通孔の、第1開口端付近
の内壁面から半径方向へ複数の組み立て用係止爪が突出
しており、各組み立て用係止爪が前記第1開口端とは反
対の方向に向いた係止端面を有し、さらに、前記スタッ
ド固定部材が中央軸線と同軸に延び、スタッドボルトと
タッピング係合できる中央貫通孔を有する軸部とこの軸
部の一端に設けた工具係合用頭部とを有し、前記軸部の
反対端がその外周面まわりにカム作用手段を有し、この
カム作用手段がスタッド固定部材を前記パイプ保持部材
の貫通孔にこの反対端を先にして挿入したときに前記組
み立て用係止爪と係合してそれを半径方向外方に前記貫
通孔の内壁面に向って変形させ、該カム作用手段は前記
組み立て用係止爪のところを通過すると前記係止端面と
係合して前記スタッド固定部材が前記パイプ保持部材の
貫通孔から抜けるのを防ぎ、また、この状態でスタッド
固定部材を回転させたときに前記組み立て用係止爪を再
び半径方向外方へ変形させ、前記スタッド固定部材を前
記パイプ保持部材の貫通孔から抜き取れるように作用す
る構成となっていることを特徴とするパイプ留め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988105267U JPH063252Y2 (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | パイプ留め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988105267U JPH063252Y2 (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | パイプ留め具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0227078U JPH0227078U (ja) | 1990-02-22 |
JPH063252Y2 true JPH063252Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31337725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988105267U Expired - Lifetime JPH063252Y2 (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | パイプ留め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063252Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0810717Y2 (ja) * | 1990-08-25 | 1996-03-29 | 株式会社ニフコ | クランプ |
JPH0626785Y2 (ja) * | 1990-09-21 | 1994-07-20 | ポップリベット・ファスナー株式会社 | パイプ保持具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0620408B2 (ja) * | 1988-07-27 | 1994-03-23 | 小松ウオール工業株式会社 | デスク脚の取付金具 |
-
1988
- 1988-08-09 JP JP1988105267U patent/JPH063252Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0227078U (ja) | 1990-02-22 |
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