JPH0626785Y2 - パイプ保持具 - Google Patents
パイプ保持具Info
- Publication number
- JPH0626785Y2 JPH0626785Y2 JP1990099533U JP9953390U JPH0626785Y2 JP H0626785 Y2 JPH0626785 Y2 JP H0626785Y2 JP 1990099533 U JP1990099533 U JP 1990099533U JP 9953390 U JP9953390 U JP 9953390U JP H0626785 Y2 JPH0626785 Y2 JP H0626785Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- locking
- stud
- protector
- stud fixing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L3/00—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
- F16L3/22—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets specially adapted for supporting a number of parallel pipes at intervals
- F16L3/223—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets specially adapted for supporting a number of parallel pipes at intervals each support having one transverse base for supporting the pipes
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車の燃料パイプやブレーキパイプ等の長
尺物を自動車の車体等のパネルに保持させるためのパイ
プ保持具に関する。
尺物を自動車の車体等のパネルに保持させるためのパイ
プ保持具に関する。
従来の技術 燃料パイプやブレーキパイプ等を自動車の車体等のパネ
ルに保持させるため、合成樹脂製のパイプ保持具が幾つ
か開発されている。例えば、実開昭57-113775号公報に
パイプ保持具の１例が記載されている。このパイプ保持
具は、仮留めすることができず、このためパイプの取付
け位置の調整が厄介であった。特開昭60-159485号公報
に記載のパイプ保持具では、スタッド保持部を２つの筒
状体で構成して、内筒で仮留めをした後外筒を押し込ん
で本留めを行うことができるように構成して、前述の不
具合を解消している。
ルに保持させるため、合成樹脂製のパイプ保持具が幾つ
か開発されている。例えば、実開昭57-113775号公報に
パイプ保持具の１例が記載されている。このパイプ保持
具は、仮留めすることができず、このためパイプの取付
け位置の調整が厄介であった。特開昭60-159485号公報
に記載のパイプ保持具では、スタッド保持部を２つの筒
状体で構成して、内筒で仮留めをした後外筒を押し込ん
で本留めを行うことができるように構成して、前述の不
具合を解消している。
スタッドに塩化ビニールコーチングある場合にパイプ保
持具のスタッド保持部が挿入できなくなるという不具合
があったり、これとは反対に、塩化ビニールコーチング
を利用して仮留めをする構成のパイプ保持具において
は、コーチングの膜厚が薄かったり、軸部外面にコーチ
ングが無かったりすると、仮留めの機能がなくなるとい
る不具合がある。この不具合は、特開昭60-159485号公
報のパイプ保持具でも解消できなかった。
持具のスタッド保持部が挿入できなくなるという不具合
があったり、これとは反対に、塩化ビニールコーチング
を利用して仮留めをする構成のパイプ保持具において
は、コーチングの膜厚が薄かったり、軸部外面にコーチ
ングが無かったりすると、仮留めの機能がなくなるとい
る不具合がある。この不具合は、特開昭60-159485号公
報のパイプ保持具でも解消できなかった。
上記の不具合を解消するパイプ保持具が、実開昭64-484
89号公報に記載されている。このパイプ保持具は、パネ
ルに固着した溝付スタッドに固定されるスタッド固定部
と、該固定部を受入れる穴が形成された基体及び該基体
から側方に一体的に延び且つ開口した部分への押し込み
によりパイプを保持するパイプグリップ部を備えたパイ
プ保持部との備え、パイプ保持部の基体はスタッド固定
部の軸部を受入れる中空体に形成され、該中空体内面に
はスタッド固定部の軸部外面の係止部に係止してパイプ
保持部をスタッド固定部に取り外し可能に連結する係止
部が形成されている。これによれば、コーチングが付着
して軸部直径が増加しても、あるいはコーチングが全然
なくとも、溝付スタッドに仮留めでき、その後本留めも
簡単に行える。
89号公報に記載されている。このパイプ保持具は、パネ
ルに固着した溝付スタッドに固定されるスタッド固定部
と、該固定部を受入れる穴が形成された基体及び該基体
から側方に一体的に延び且つ開口した部分への押し込み
によりパイプを保持するパイプグリップ部を備えたパイ
プ保持部との備え、パイプ保持部の基体はスタッド固定
部の軸部を受入れる中空体に形成され、該中空体内面に
はスタッド固定部の軸部外面の係止部に係止してパイプ
保持部をスタッド固定部に取り外し可能に連結する係止
部が形成されている。これによれば、コーチングが付着
して軸部直径が増加しても、あるいはコーチングが全然
なくとも、溝付スタッドに仮留めでき、その後本留めも
簡単に行える。
考案が解決しようとする課題 ところで、保持具でパイプを車体に保持させる場合、保
持したパイプの保護用のプロテクタを取付けねばならな
い。上記した保持具を用いてパイプ及びプロテクタを車
体に固着するには、組付けラインに供給する前に、取付
けるべきパイプをパイプ保持部のパイプグリップ部に把
持させ、ラインに搬入し、スタッド固定部によって溝付
スタッドに固定した後、更に、プロテクタをパイプを保
護するように車体の溶接ナットにボルトによって取付け
ている。これらの取付けは手順が多く、時間とか手間が
かかり、自動組付け等において、まだ改善の余地があ
る。
持したパイプの保護用のプロテクタを取付けねばならな
い。上記した保持具を用いてパイプ及びプロテクタを車
体に固着するには、組付けラインに供給する前に、取付
けるべきパイプをパイプ保持部のパイプグリップ部に把
持させ、ラインに搬入し、スタッド固定部によって溝付
スタッドに固定した後、更に、プロテクタをパイプを保
護するように車体の溶接ナットにボルトによって取付け
ている。これらの取付けは手順が多く、時間とか手間が
かかり、自動組付け等において、まだ改善の余地があ
る。
従って、本考案の目的は、プロテクタも含めてパイプを
車体に取付けることのできる、取付け工数が減少し、自
動組付けの可能なパイプ保持具を提供することにある。
車体に取付けることのできる、取付け工数が減少し、自
動組付けの可能なパイプ保持具を提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するため、本考案によれば、パネルに
固着した溝付スタッドに固定されるスタッド固定部と、
該固定部を受入れる穴が形成された基体及び該基体から
側方に一体的に延び且つ開口した部分への押し込みによ
りパイプを保持するパイプグリップ部を備えたパイプ保
持部とを備え、パイプ保持部の基体はスタッド固定部の
軸部を受入れるよう中空に形成され、該中空部内面には
スタッド固定部の軸部外面の係止部に係止してパイプ保
持部をスタッド固定部に取り外し可能に連結する係止部
が形成されたパイプ保持具が改良され、パイプ保持部の
パイプグリップ部の背面には、保持したパイプを保護す
るプロテクタをパイプグリップ部の背面に押圧すること
によって係止するように、プロテクタの係止穴に挿入さ
れる一対の係止爪が間隔をおいて形成され、該係止爪の
パイプ軸方向に沿う幅は、前記プロテクタの係止穴のパ
イプ軸方向長さより短く形成され、前記スタッド固定部
は頭部にフランジを有し、プロテクタが前記パイプグリ
ップ部背面に係止し且つスタッド固定部がパイプ保持部
の前記基体中空部の係止部によって連結された状態にお
いて、スタッド固定部は前記溝付スタッドへの固定によ
り前記スタッド固定部フランジが前記プロテクタをパイ
プ保持部に接面した状態で固く保持し、スタッド固定部
の軸部外面の前記係止部は、パイプ保持部の基体中空部
の前記係止部に係止する段部と、スタッド固定部がパイ
プ保持部の基体に対して回転するとパイプ保持部の係止
部を前記段部に案内し且つスタッド固定部がパイプ保持
部の基体に対して逆回転するとパイプ保持部の係止部を
前記段部から離れるように案内する斜面とを有するカム
作用係止部として形成されている。
固着した溝付スタッドに固定されるスタッド固定部と、
該固定部を受入れる穴が形成された基体及び該基体から
側方に一体的に延び且つ開口した部分への押し込みによ
りパイプを保持するパイプグリップ部を備えたパイプ保
持部とを備え、パイプ保持部の基体はスタッド固定部の
軸部を受入れるよう中空に形成され、該中空部内面には
スタッド固定部の軸部外面の係止部に係止してパイプ保
持部をスタッド固定部に取り外し可能に連結する係止部
が形成されたパイプ保持具が改良され、パイプ保持部の
パイプグリップ部の背面には、保持したパイプを保護す
るプロテクタをパイプグリップ部の背面に押圧すること
によって係止するように、プロテクタの係止穴に挿入さ
れる一対の係止爪が間隔をおいて形成され、該係止爪の
パイプ軸方向に沿う幅は、前記プロテクタの係止穴のパ
イプ軸方向長さより短く形成され、前記スタッド固定部
は頭部にフランジを有し、プロテクタが前記パイプグリ
ップ部背面に係止し且つスタッド固定部がパイプ保持部
の前記基体中空部の係止部によって連結された状態にお
いて、スタッド固定部は前記溝付スタッドへの固定によ
り前記スタッド固定部フランジが前記プロテクタをパイ
プ保持部に接面した状態で固く保持し、スタッド固定部
の軸部外面の前記係止部は、パイプ保持部の基体中空部
の前記係止部に係止する段部と、スタッド固定部がパイ
プ保持部の基体に対して回転するとパイプ保持部の係止
部を前記段部に案内し且つスタッド固定部がパイプ保持
部の基体に対して逆回転するとパイプ保持部の係止部を
前記段部から離れるように案内する斜面とを有するカム
作用係止部として形成されている。
実施例 以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明
する。第１図〜第５図に本考案の好適な実施例となるパ
イプ保持具１の詳細を示す。第６図及び第７図には、パ
イプ保持具１に把持された燃料パイプやブレーキパイプ
等の種々の直径のパイプ２、３、４が、車体等のパネル
５に溶接された溝付スタッドとしてのねじスタッド６を
介してパネル５に取付けられ、また、プロテクタ７がパ
ネル５に取付けられる様子が示されている。また、第８
Ａ図〜第１１Ｂ図は、スタッド固定部とパイプ保持部と
の連結関係を種々の状態で示しており、第１２図〜第１
７図は、パイプ保持具を用いて、パイプとプロテクタを
パネルに取付ける手順を示している。
する。第１図〜第５図に本考案の好適な実施例となるパ
イプ保持具１の詳細を示す。第６図及び第７図には、パ
イプ保持具１に把持された燃料パイプやブレーキパイプ
等の種々の直径のパイプ２、３、４が、車体等のパネル
５に溶接された溝付スタッドとしてのねじスタッド６を
介してパネル５に取付けられ、また、プロテクタ７がパ
ネル５に取付けられる様子が示されている。また、第８
Ａ図〜第１１Ｂ図は、スタッド固定部とパイプ保持部と
の連結関係を種々の状態で示しており、第１２図〜第１
７図は、パイプ保持具を用いて、パイプとプロテクタを
パネルに取付ける手順を示している。
第１図〜第５図を参照しながら本考案のパイプ保持具１
の構成を詳細に説明する。パイプ保持具１は、パネル５
に固着した溝付スタッドとしてのねじスタッド６を受入
れて把握するスタッオ固定部１１（第４図参照）と、こ
の固定部１１に固定的に取付けられてパイプ２〜４を保
持するパイプ保持部１２で構成されている。パイプ保持
部１２は、スタッド固定部１１を受入れるように穴１３
が形成された中空体形状の基体１４と、この基体から両
側の側方に一体成形された複数のパイプグリップ部１
５、１６、１７、１８及び１９とから構成される。基体
１４の穴１３は長穴に形成されていて、ねじスタッド６
の取付け位置のバラツキやプロテクタ７の取付け穴のズ
レを吸収できるようになっている。各パイプグリップ部
１５〜１９は、上方が開口したほぼＵ字形のトラフ形状
に形成され、その上端部からは底面に斜めに延びる弾性
ウィング２０が形成されていて、押し込まれたパイプ２
〜４を抜けないようにしている。
の構成を詳細に説明する。パイプ保持具１は、パネル５
に固着した溝付スタッドとしてのねじスタッド６を受入
れて把握するスタッオ固定部１１（第４図参照）と、こ
の固定部１１に固定的に取付けられてパイプ２〜４を保
持するパイプ保持部１２で構成されている。パイプ保持
部１２は、スタッド固定部１１を受入れるように穴１３
が形成された中空体形状の基体１４と、この基体から両
側の側方に一体成形された複数のパイプグリップ部１
５、１６、１７、１８及び１９とから構成される。基体
１４の穴１３は長穴に形成されていて、ねじスタッド６
の取付け位置のバラツキやプロテクタ７の取付け穴のズ
レを吸収できるようになっている。各パイプグリップ部
１５〜１９は、上方が開口したほぼＵ字形のトラフ形状
に形成され、その上端部からは底面に斜めに延びる弾性
ウィング２０が形成されていて、押し込まれたパイプ２
〜４を抜けないようにしている。
スタッド固定部１１は、ねじスタッド６を受入れる中空
の軸部２１と、この軸部２１の下端に一体に形成され、
パイプ保持部１２の基体１４と頭部２２とから成り、頭
部２２にはプロテクタ７をパネル５に押圧して固着する
大径のフランジ２３が形成されている。軸部２１の先端
部には、パイプ保持部１２の基体１４の内側の係止爪２
４に係止するカム作用係止部２５が形成されており、ス
タッド固定部１１をパイプ保持部１２に取り外し可能に
連結している。連結のための係止爪２４は、長穴１３に
沿って複数対形成され、どの位置にスタッド固定部１１
が挿入されても連結できるようになっている。その連結
状態で、頭部２２を押さえ込むと、軸部２１がパイプ保
持部１２の基体１４の穴を進んで頭部２２がプロテクタ
７及び基体１４に当接する。従って、この押さえ込みに
より、パイプ保持具１がスタッド６に固定され、ひいて
は保持したパイプ２〜４がパネル５に固定される。な
お、頭部２２の形状は、前記のように、インパクトレン
チ等によって回転できるように六角形に形成されるのが
好ましく、スタッド固定部１１が全体としてナットとし
て利用でき、これにより、また、頭部２２の逆転によっ
てパイプ保持具１をスタッド６から取り外すことも簡単
になる。
の軸部２１と、この軸部２１の下端に一体に形成され、
パイプ保持部１２の基体１４と頭部２２とから成り、頭
部２２にはプロテクタ７をパネル５に押圧して固着する
大径のフランジ２３が形成されている。軸部２１の先端
部には、パイプ保持部１２の基体１４の内側の係止爪２
４に係止するカム作用係止部２５が形成されており、ス
タッド固定部１１をパイプ保持部１２に取り外し可能に
連結している。連結のための係止爪２４は、長穴１３に
沿って複数対形成され、どの位置にスタッド固定部１１
が挿入されても連結できるようになっている。その連結
状態で、頭部２２を押さえ込むと、軸部２１がパイプ保
持部１２の基体１４の穴を進んで頭部２２がプロテクタ
７及び基体１４に当接する。従って、この押さえ込みに
より、パイプ保持具１がスタッド６に固定され、ひいて
は保持したパイプ２〜４がパネル５に固定される。な
お、頭部２２の形状は、前記のように、インパクトレン
チ等によって回転できるように六角形に形成されるのが
好ましく、スタッド固定部１１が全体としてナットとし
て利用でき、これにより、また、頭部２２の逆転によっ
てパイプ保持具１をスタッド６から取り外すことも簡単
になる。
この取り外しについて、第８Ａ図〜第１１Ｂ図を参照し
て説明する。先ず、第８Ａ図及び第８Ｂ図ではスタッド
固定部１１がパイプ保持部１２に連結されている。すな
わち、パイプ保持部１２の係止爪２４にはスタッド固定
部１１のカム作用係止部２５の段部が係止している。こ
の状態で、第９Ａ図及び第９Ｂ図に図示のように、頭部
２２を回転させると、スタッド固定部１１のカム作用係
止部２５の係止爪２４への係止位置が少しずれ、更に回
転させることによって、第１０Ａ図及び第１０Ｂ図に図
示のように、係止爪２４への係止部２５への係止が外れ
る。これにより、第１１Ａ図及び第１１Ｂ図に図示のよ
うに、スタッド固定部１１をパイプ保持部１２から外す
ことができる。再度の連結は、頭部２２を押さえ込むだ
けでよい。
て説明する。先ず、第８Ａ図及び第８Ｂ図ではスタッド
固定部１１がパイプ保持部１２に連結されている。すな
わち、パイプ保持部１２の係止爪２４にはスタッド固定
部１１のカム作用係止部２５の段部が係止している。こ
の状態で、第９Ａ図及び第９Ｂ図に図示のように、頭部
２２を回転させると、スタッド固定部１１のカム作用係
止部２５の係止爪２４への係止位置が少しずれ、更に回
転させることによって、第１０Ａ図及び第１０Ｂ図に図
示のように、係止爪２４への係止部２５への係止が外れ
る。これにより、第１１Ａ図及び第１１Ｂ図に図示のよ
うに、スタッド固定部１１をパイプ保持部１２から外す
ことができる。再度の連結は、頭部２２を押さえ込むだ
けでよい。
パイプ保持部１２の基体１４は、その先端部にねじスタ
ッド６の溝に仮留めする係止爪２６が形成されている。
この仮留め用係止爪２６は、図示のように、筒状基体１
４の上端部すなわち先端部に一対向かい合うように形成
されており、弾性を持たせるため、係止爪２４に対応す
る部分が切り抜かれている。スタッド固定部１１の軸部
２１には、ねじスタッド６のねじ山の谷すなわち溝部分
にあるコーチングを除去するドクター２８が形成されて
いる。このドクター２８と頭部２２との間の部分は、ね
じスタッド６の外径より小径に形成された縮径部２９が
設けられ、係止爪２８と縮径部２９とは、ねじスタッド
６の外面に塗布されたコーチングを除去するように作用
する。なお、縮径部２９はねじ山によって切り込まれ、
ねじに対する本留めの機能を果たすことは勿論である。
ッド６の溝に仮留めする係止爪２６が形成されている。
この仮留め用係止爪２６は、図示のように、筒状基体１
４の上端部すなわち先端部に一対向かい合うように形成
されており、弾性を持たせるため、係止爪２４に対応す
る部分が切り抜かれている。スタッド固定部１１の軸部
２１には、ねじスタッド６のねじ山の谷すなわち溝部分
にあるコーチングを除去するドクター２８が形成されて
いる。このドクター２８と頭部２２との間の部分は、ね
じスタッド６の外径より小径に形成された縮径部２９が
設けられ、係止爪２８と縮径部２９とは、ねじスタッド
６の外面に塗布されたコーチングを除去するように作用
する。なお、縮径部２９はねじ山によって切り込まれ、
ねじに対する本留めの機能を果たすことは勿論である。
更に、パイプ保持部１２のパイプグリップ部の背面側に
は、プロテクタ７を仮保持するための、一定の間隔をあ
けた２つの係止爪３１及び３２が設けられている。これ
らの係止爪３１及び３２は、図示の例では特殊な形状を
しているが、プロテクタ７が保持できる限り任意の形状
でよく、またその数も保持できる限り任意の数でよい。
は、プロテクタ７を仮保持するための、一定の間隔をあ
けた２つの係止爪３１及び３２が設けられている。これ
らの係止爪３１及び３２は、図示の例では特殊な形状を
しているが、プロテクタ７が保持できる限り任意の形状
でよく、またその数も保持できる限り任意の数でよい。
かかる構成のパイプ保持具１を用いて、パイプ２〜４と
プロテクタ７をパネル５に取付ける手順を第１２図〜第
１７図を参照して説明する。なお、プロテクタ７は第１
３図に図示のものが使用されるが、他の任意の形状のも
のでもよい。先ず、第１２図に図示のように、パイプ２
〜４がパイプ保持部１２のパイプグリップ部１５〜１９
に押し込められる。次に第１３図に図示のように、プロ
テクタ７が、パイプ２〜４を保持したパイプ保持部１２
の背面の係止爪３１及び３２に係止される。この係止の
ため、プロテクタ７には、対応した位置に係止用の穴３
４及び３５が形成されている。また、プロテクタ７に
は、スタッド固定部１１をパイプ保持部１１に連結する
ための、挿通穴３６が形成されている。なお、第１３図
〜第１５図に図示のように、各係止爪３１、３２のパイ
プ軸方向に沿う幅は、プロテクタ７の各係止穴３４、３
５のパイプ軸方向長さより短く形成されている。これに
よって、プロテクタ７をパイプ保持部１２に対してパイ
プ長手方向に少しずらすことができる。従って、スタッ
ド６の固定位置が多少ずれてもプロテクタ７を適正な位
置に修正できる。
プロテクタ７をパネル５に取付ける手順を第１２図〜第
１７図を参照して説明する。なお、プロテクタ７は第１
３図に図示のものが使用されるが、他の任意の形状のも
のでもよい。先ず、第１２図に図示のように、パイプ２
〜４がパイプ保持部１２のパイプグリップ部１５〜１９
に押し込められる。次に第１３図に図示のように、プロ
テクタ７が、パイプ２〜４を保持したパイプ保持部１２
の背面の係止爪３１及び３２に係止される。この係止の
ため、プロテクタ７には、対応した位置に係止用の穴３
４及び３５が形成されている。また、プロテクタ７に
は、スタッド固定部１１をパイプ保持部１１に連結する
ための、挿通穴３６が形成されている。なお、第１３図
〜第１５図に図示のように、各係止爪３１、３２のパイ
プ軸方向に沿う幅は、プロテクタ７の各係止穴３４、３
５のパイプ軸方向長さより短く形成されている。これに
よって、プロテクタ７をパイプ保持部１２に対してパイ
プ長手方向に少しずらすことができる。従って、スタッ
ド６の固定位置が多少ずれてもプロテクタ７を適正な位
置に修正できる。
パイプ２〜４とプロテクタ７とを保持したパイプ保持部
１２には、第１４図に図示のように、スタッド固定部１
１が連結される。この連結は、スタッド固定部１１の軸
部２１をパイプ保持部１２の穴１３に挿入して回転させ
ると、係止爪２４にカム作用係止部２５が係止すること
によって行われる。連結の様子は第１５図に示されてい
る。この連結は、組付けラインの外で行われ、第１５図
の連結状態で、組付けラインに搬入される。組付けライ
ンでは、第１６図に図示のように、パイプ及びプロテク
タを保持したパイプ保持具１が、そのまま、パネル５に
固着されたねじスタッド６に押しつけられる。この押し
つけによって、パイプ保持部１２の穴１３に形成された
係止爪２６によって仮留めされる。そして、第１７図に
図示のように、スタッド固定部１１の頭部２２をインパ
クトレンチ等によって回転させると、スタッド固定部１
１の中空軸部２１がねじスタッド６の中にねじ切りしな
がら進入して、パイプ２〜４とプロテクタ７をパネル５
に固く連結する。
１２には、第１４図に図示のように、スタッド固定部１
１が連結される。この連結は、スタッド固定部１１の軸
部２１をパイプ保持部１２の穴１３に挿入して回転させ
ると、係止爪２４にカム作用係止部２５が係止すること
によって行われる。連結の様子は第１５図に示されてい
る。この連結は、組付けラインの外で行われ、第１５図
の連結状態で、組付けラインに搬入される。組付けライ
ンでは、第１６図に図示のように、パイプ及びプロテク
タを保持したパイプ保持具１が、そのまま、パネル５に
固着されたねじスタッド６に押しつけられる。この押し
つけによって、パイプ保持部１２の穴１３に形成された
係止爪２６によって仮留めされる。そして、第１７図に
図示のように、スタッド固定部１１の頭部２２をインパ
クトレンチ等によって回転させると、スタッド固定部１
１の中空軸部２１がねじスタッド６の中にねじ切りしな
がら進入して、パイプ２〜４とプロテクタ７をパネル５
に固く連結する。
なお、位置の修正やパイプ等の交換のために取り外す場
合、スタッド固定部１１の頭部２２を逆回転させれば、
簡単に取り外せる。
合、スタッド固定部１１の頭部２２を逆回転させれば、
簡単に取り外せる。
考案の効果 本考案のパイプ保持具によれば、組付けラインに供給す
る前に、パイプだけでなく、プロテクタをもパイプ保持
部に把持させ、その後、ラインに搬入し、溝付スタッド
にスタッド固定部を固定することによって、パイプもプ
ロテクタも取付けることができるので、取付け工数が減
少し、また、自動組付けも可能になる。
る前に、パイプだけでなく、プロテクタをもパイプ保持
部に把持させ、その後、ラインに搬入し、溝付スタッド
にスタッド固定部を固定することによって、パイプもプ
ロテクタも取付けることができるので、取付け工数が減
少し、また、自動組付けも可能になる。
特に、プロテクタの係止も一対の係止爪への押込みで簡
単にでき、ラインでの取付けにおいてスタッドの位置ず
れに対してもプロテクタのパイプ長手方向における位置
修正が簡単にでき、プロテクタとパイプ保持具の車体等
のパネルに固く保持するに際しても、パイプ及びプロテ
クタを保持したパイプ保持具がスタッドに係止されて、
一定の姿勢に仮止めされたスタッド固定部の頭部を、そ
のままインパクトレンチ等で取付けるだけの極めて簡単
な操作で本止めでき、更に、スタッド固定部の頭部を取
付け方向と反対の方向に少し回転させるだけで、スタッ
ド固定部をパイプ保持部から取り外しでき、これによ
り、プロテクタやパイプの取り外し操作も極めて簡単で
あり、位置の修正や部品の交換も簡単にできる。更に、
プロテクタはパイプだけでなく、保持具をも覆って保護
する利点がある。
単にでき、ラインでの取付けにおいてスタッドの位置ず
れに対してもプロテクタのパイプ長手方向における位置
修正が簡単にでき、プロテクタとパイプ保持具の車体等
のパネルに固く保持するに際しても、パイプ及びプロテ
クタを保持したパイプ保持具がスタッドに係止されて、
一定の姿勢に仮止めされたスタッド固定部の頭部を、そ
のままインパクトレンチ等で取付けるだけの極めて簡単
な操作で本止めでき、更に、スタッド固定部の頭部を取
付け方向と反対の方向に少し回転させるだけで、スタッ
ド固定部をパイプ保持部から取り外しでき、これによ
り、プロテクタやパイプの取り外し操作も極めて簡単で
あり、位置の修正や部品の交換も簡単にできる。更に、
プロテクタはパイプだけでなく、保持具をも覆って保護
する利点がある。
【図面の簡単な説明】 第１図は、本考案によるパイプ保持具のパイプ保持部の
平面図、第２図は、第１図のパイプ保持部の底面図、第
３図は、第１図のパイプ保持部にパイプを保持する様子
を示す正面図、第４図は、パイプ保持部にスタッド固定
部を連結する前の様子を示す部分断面図、第５は、パイ
プ保持部にスタッド固定部を連結する前の様子を示す断
面図、第６図は、パイプとプロテクタを保持した状態で
パイプ保持具をパネルに取付ける様子を示す図、第７図
は、第６図のパイプ保持具をパネルに取付けた状態を示
す図、第８Ａ図は、スタッド固定部がパイプ保持部に連
結された状態を示す図、第８Ｂ図は、第８Ａ図の８−８
線断面図、第９Ａ図は、スタッド固定部がパイプ保持部
から取り外される段階を示す図、第９Ｂ図は、第９Ａ図
の９−９線断面図、第１０Ａ図は、スタッド固定部がパ
イプ保持部から取り外された段階を示す図、第１０Ｂ図
は、第１０Ａ図の１０−１０線断面図、第１１Ａ図は、
スタッド固定部をパイプ保持部の連結から外す状態を示
す図、第１１Ｂ図は、第１１Ａ図の１１−１１線断面
図、第１２図〜第１７図は、パイプ保持具によって、パ
イプとプロテクタを、ねじスタッドを介してパネルに固
定する各段階の様子を示す図である。 符号の説明 １……パイプ保持具、２〜４……パイプ ５……パネル、６……ねじスタッド ７……プロテクタ、１１……スタッド固定部 １２……パイプ保持部、１４……基体 １５〜１９……パイプグリップ部 ２１……スタッド固定部の軸部 ２２……頭部、２４……係止爪 ２５……カム作用係止部、２６……仮留め用係止爪 ２８……ドクター、２９……縮径部 ３１……係止爪、３２……係止爪 ３４、３５……プロテクタの係止穴
平面図、第２図は、第１図のパイプ保持部の底面図、第
３図は、第１図のパイプ保持部にパイプを保持する様子
を示す正面図、第４図は、パイプ保持部にスタッド固定
部を連結する前の様子を示す部分断面図、第５は、パイ
プ保持部にスタッド固定部を連結する前の様子を示す断
面図、第６図は、パイプとプロテクタを保持した状態で
パイプ保持具をパネルに取付ける様子を示す図、第７図
は、第６図のパイプ保持具をパネルに取付けた状態を示
す図、第８Ａ図は、スタッド固定部がパイプ保持部に連
結された状態を示す図、第８Ｂ図は、第８Ａ図の８−８
線断面図、第９Ａ図は、スタッド固定部がパイプ保持部
から取り外される段階を示す図、第９Ｂ図は、第９Ａ図
の９−９線断面図、第１０Ａ図は、スタッド固定部がパ
イプ保持部から取り外された段階を示す図、第１０Ｂ図
は、第１０Ａ図の１０−１０線断面図、第１１Ａ図は、
スタッド固定部をパイプ保持部の連結から外す状態を示
す図、第１１Ｂ図は、第１１Ａ図の１１−１１線断面
図、第１２図〜第１７図は、パイプ保持具によって、パ
イプとプロテクタを、ねじスタッドを介してパネルに固
定する各段階の様子を示す図である。 符号の説明 １……パイプ保持具、２〜４……パイプ ５……パネル、６……ねじスタッド ７……プロテクタ、１１……スタッド固定部 １２……パイプ保持部、１４……基体 １５〜１９……パイプグリップ部 ２１……スタッド固定部の軸部 ２２……頭部、２４……係止爪 ２５……カム作用係止部、２６……仮留め用係止爪 ２８……ドクター、２９……縮径部 ３１……係止爪、３２……係止爪 ３４、３５……プロテクタの係止穴
Claims (1)
- 【請求項１】パネルに固着した溝付スタッドに固定され
るスタッド固定部と、該固定部を受入れる穴が形成され
た基体及び該基体から側方に一体的に延び且つ開口した
部分への押し込みによりパイプを保持するパイプグリッ
プ部を備えたパイプ保持部とを備え、パイプ保持部の基
体はスタッド固定部の軸部を受入れるよう中空に形成さ
れ、該中空部内面にはスタッド固定部の軸部外面の係止
部に係止してパイプ保持部をスタッド固定部に取り外し
可能に連結する係止部が形成されたパイプ保持具におい
て、パイプ保持部のパイプグリップ部の背面には、保持
したパイプを保護するプロテクタをパイプグリップ部の
背面に押圧することによって係止するように、プロテク
タの係止穴に挿入される一対の係止爪が間隔をおいて形
成され、該係止爪のパイプ軸方向に沿う幅は、前記プロ
テクタの係止穴のパイプ軸方向長さより短く形成され、
前記スタッド固定部は頭部にフランジを有し、プロテク
タが前記パイプグリップ部背面に係止し且つスタッド固
定部がパイプ保持部の前記基体中空部の係止部によって
連結された状態において、スタッド固定部は前記溝付ス
タッドへの固定により前記スタッド固定部フランジが前
記プロテクタをパイプ保持部に接面した状態で固く保持
し、スタッド固定部の軸部外面の前記係止部は、パイプ
保持部の基体中空部の前記係止部に係止する段部と、ス
タッド固定部がパイプ保持部の基体に対して回転すると
パイプ保持部の係止部を前記段部に案内し且つスタッド
固定部がパイプ保持部の基体に対して逆回転するとパイ
プ保持部の係止部を前記段部から離れるように案内する
斜面とを有するカム作用係止部として形成されているこ
とを特徴とするパイプ保持具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990099533U JPH0626785Y2 (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | パイプ保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990099533U JPH0626785Y2 (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | パイプ保持具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0456282U JPH0456282U (ja) | 1992-05-14 |
| JPH0626785Y2 true JPH0626785Y2 (ja) | 1994-07-20 |
Family
ID=31841530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990099533U Expired - Lifetime JPH0626785Y2 (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | パイプ保持具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0626785Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2566077Y2 (ja) * | 1992-11-27 | 1998-03-25 | ポップリベット・ファスナー株式会社 | パイプ保持具 |
| JP5805975B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2015-11-10 | 株式会社パイオラックス | ボルトクリップ |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60185797U (ja) * | 1984-05-19 | 1985-12-09 | ポツプリベツト・フアスナ−株式会社 | 保護カバ− |
| JPH0342311Y2 (ja) * | 1985-05-23 | 1991-09-04 | ||
| JPH0418922Y2 (ja) * | 1985-08-01 | 1992-04-28 | ||
| JPH067249Y2 (ja) * | 1987-09-21 | 1994-02-23 | ポップリベット・ファスナー株式会社 | パイプ保持具 |
| JPH0519662Y2 (ja) * | 1988-03-11 | 1993-05-24 | ||
| JPH063252Y2 (ja) * | 1988-08-09 | 1994-01-26 | ポップリベット・ファスナー株式会社 | パイプ留め具 |
-
1990
- 1990-09-21 JP JP1990099533U patent/JPH0626785Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0456282U (ja) | 1992-05-14 |
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