JPS63154012A - 架線引留めクランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は架線（例えば電線）引留めクランプ、特に緊縮
型クランプ様式の架線引留めクランプに関する。

従来の技術とその問題点 従来、このような様式の架線引留めクランプとして、内
周面テーパー穴型のケーシングの挿入口からスリーブ状
雄ねじを該ケーシングの雌ねじ部にねじ込み、該ケーシ
ング内に挿入されている外周面テーパー型、周壁縦割溝
入りスリーブ状の緊縮型締付は金具を前記スリーブ状雄
ねじにより、ケーシングのテーパー穴の反拡開側に移行
させて緊縮せしめ、それにより、該締付は金具を貫通し
ている架線を周囲から緊締するようにしたものがある。

しかしこの従来のものは、緊縮型締付は金具が一段テー
パー型になっているため、緊締している架線を通じ該締
付は金具にそのテーパーの元太側向きに外力が加わると
、前記架線の緊締が緩んで架線が弛む、ときにはクラン
プより抜は外れてしまうことがあった。しかもこのよう
な外力は、碍子アーム等の架線引留め基体の、車輌往来
その他に伴う振動で、締付は金具に働くことは不可避で
あるし、それに当該振動の発生時には多くの場合、前記
スリーブ状雄ねじの円周方向にトルクが加わり、碍子ア
ーム等架線引留め基体に連結されているケーシングに対
してスリーブ状雄ねじを緩め戻す傾向がある。

本発明は上記従来技術による欠点を除去し、上述したよ
うな外力、トルクが発生しても、架線の弛みや抜は外れ
を回避し得る緊縮グランプ様式の架線引留めクランプを
提供することを目的としている。

問題点を解決するための手段 上記本発明の目的は、円周方向独立型の複数の分割片に
なった或いは周壁に縦割溝入りのスリーブ状をなす或い
はこれ等形式の複合になった緊縮型のロック部材、該ロ
ック部材を収容するナツトになったスリーブ状のケーシ
ング、及び該ケーシングの雌ねじ部に螺挿されるねじス
リーブを具備し、上記ロック部材は外周面が前後対称の
テーパーをなし、ケーシングはその所定側の一端側に該
ロック部材の一半側外周面のテーパーに対応するテーパ
ーの内壁を持ち、ねじスリーブは上記ロック部材の他半
側外周面のテーパーに対応する逆テーパーの内周面を有
し、上記ケーシングの入口部内周面及び該部内周面に対
応する部位のねじスリーブの外周面に、相互に嵌り合う
溝及びスナップリング型の止めリングを設けたことを特
徴とする架線引留めクランプによって達成される。

実施例 次に本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。

緊縮型のロック部材（１）は、円周方向独立型の複数の
分割片になったもの（第１図、第２図及び第３図のタイ
プ）、或いは周壁に縦割溝入りのスリーブ状をなすもの
、或いはこれ等形式の複合になったもの（第４図、第５
図及び第６図のタイプ）とする。ロック部材（１）にお
ける縦割溝には符号（２）が附されている。ロック部材
（１）はスリーブ状のケーシング（３）に収容される。

またロック部材（１）はその外周面を前後対称のテーパ
ー型とする。

上記ケーシング（３）はナツトになっている、即ち内周
面に雌ねじ（４）を有している。ケーシング（３）には
その所定側の一端側、即ち下記入口側と反対側の端側に
、上記ロック部材（１）−単側外周面のテーパー（５）
に対応するテーパーの内壁（６）を形成する。

ケーシング（３）の雌ねじ（４）部に螺挿されるねじス
リーブ（７）には、上記ロック部材（１）の他半側外周
面のテーパー（５）に対応する逆テーパーの内周面（８
）を形成する。ねじスリーブ（７）は多角形型の締付は
用頭部（７ａ）を有する。

上記ケーシング（３）の架線（ａ）挿入口部、即ち入口
部（９）の内周面、或いは該部内周面に対応する部位の
ねじスリーブ（７）の外周面の何れか一方に溝（１０）
を、他方に該溝（１０）に嵌合するスナップリング型の
止めリング（１１）を設ける。図示の態様例では、入口
部（９）内周面に溝（１０）を、ねじスリーブ（７）外
周面の所要部位に止めリング（１１）、を設けた形式に
なっている。止めリング（１１）は開環形式のスナップ
リング型でもよいし、一端側が他端側と半径方向に重な
った形式のスナップリング型でもよい。

図で符号（１２）はロック部材（１）内面長さ方向向き
に延びる断面鋸歯状の歯部を示している。

図示態様例の本発明クランプによる架線の拘束要領は次
の如くである。

ケーシング（３）に設けられているクランプ取付はリン
グ（１３）を碍子アーム等架線引留め基体（１４）にボ
ルト（図示せず）により結合し、該ケーシング（３）の
架線挿入口より架線（ａ）を挿入する。該ケーシング（
３）には架線（ａ）の当該挿入に先立ち、ロック部材（
１）が入れられ、また前もって架線（ａ）にはねじスリ
ーブ（７）が外嵌めされている（第１図参照）。

架線（ａ）の上記挿入後、ねじスリーブ（７）をケージ
ング（３）の雌ねじ（４）にねじ込んで行く。すると、
該ねじスリーブ（７）の螺入進行により、ロック部材（
１）がケーシング（３）のテーパー状内壁（６）の反拡
開側へ移行され、ロック部材（１）の−半側がそれにお
けるテーパー（５）及びケーシング（３）のテーパー内
壁（６）の傾斜カム的作用により架線（ａ）の側へ緊縮
され、該ロック部材（１）に対するねじスリーブ（７）
の同上側移行で、該ロック部材（１）の他生側がそれの
テーパー（５）及びねじスリーブ（７）のテーパー内周
面（８）による傾斜カム的作用の下、架線（ａ）の側へ
緊縮され、該ロック部材（１）により架線（ａ）を該部
材（１）の−半側及び他生側の前後、二段について、周
囲から緊締する（第２図）。

予め設計的に定められたところに従い、この緊締状態が
得られたとき、溝（１０）にスナップリング型の止めリ
ング（１１）が嵌込み、それによりケーシング（３）に
対しねじスリーブ（７）が抜止め下におかれる。

上述した架線緊締状態にあって、架線（ａ）を通じロッ
ク部材（１）に第２図左方側、右方側の何れへの外力が
加っても、該ロック部材（１）の対応する側の一半側が
架線（ａ）に対しより強く緊縮され、架線（ａ）の緊締
を確保する。これは、ロック部材（１）の外周面が前後
対称のテーパー型であり、該部材（１）外周面の一半側
のテーパー（５）に対応するテーパーの内壁（６）がケ
ーシング（３）の所定部位に、他生側のテーパー（５）
に対応する逆テーパーの内周面（８）がねじスリーブ（
７）の所定部位に形成されていることによる。

一方、ねじスリーブ（７）はケーシング（３）に対し抜
止め下におかれているため、円周方向にトルクが加って
も、ケーシング（３）に対するねじ込みが緩むことはな
い。

発明の効果 上記の如くであるから、本発明によれば、ロック部材の
テーパー元太側向きの外力、ねじスリーブ円周方向のト
ルクが発生しても、架線の弛みや抜は外れを回避し得る
緊縮クランプ様式の架線引留めクランプを提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を架線緊締前の状態で示す縦
断面図、第２図は第１図の実施例の架線緊締状態下での
一部縦断面図、第３図は同実施例におけるロック部材の
側面図、第４図はロック部材の変更例を示す縦断面図、
第５図はその平面図、第６図は側面図である。 （１）・・・ロック部材、　　（２）・・・縦割溝（３
）・・・ケーシング、　　（４）・・・雌ねじ（５）・
・・テーパー、　　　（６）・・・テーパー内壁（７）
・・・ねじスリーブ、（８）・・・テーパー内周面（９
）・・・ケーシングの入口 （１０）・・・溝、　　　　　（１１）・・・止めリン
グ（以　上） ゛啜

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）円周方向独立型の複数の分割片になつた或いは周
   壁に縦割溝入りのスリーブ状をなす或いはこれ等形式の
   複合になつた緊縮型のロック部材、該ロック部材を収容
   するナットになつたスリーブ状のケーシング、及び該ケ
   ーシングの雌ねじ部に螺挿されるねじスリーブを具備し
   、上記ロック部材は外周面が前後対称のテーパーをなし
   、ケーシングはその所定側の一端側に該ロック部材の一
   半側外周面のテーパーに対応するテーパーの内壁を持ち
   、ねじスリーブは上記ロック部材の他半側外周面のテー
   パーに対応する逆テーパーの内周面を有し、上記ケーシ
   ングの入口部内周面及び該部内周面に対応する部位のね
   じスリーブの外周面に、相互に嵌り合う溝及びスナップ
   リング型の止めリングを設けたことを特徴とする架線引
   留めクランプ。