JPH05172705A - 車両用故障診断方法 - Google Patents

車両用故障診断方法

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JPH05172705A
JPH05172705A JP3357228A JP35722891A JPH05172705A JP H05172705 A JPH05172705 A JP H05172705A JP 3357228 A JP3357228 A JP 3357228A JP 35722891 A JP35722891 A JP 35722891A JP H05172705 A JPH05172705 A JP H05172705A
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ecu
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誠一 岩佐
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哲也 大野
Yoshio Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 故障箇所、故障状態を定量的にとらえること
が困難な故障を診断する故障診断方法を提供する。 【構成】 故障箇所および故障状態を定量的にとらえる
ことが困難である部位の故障を診断する車両用故障診断
方法であり、外部からの信号入力により既知の状態を作
り出し、このときに得られる定量的な検査結果と、前記
既知の状態から予測された結果とを比較し、当該比較結
果に基づいて各部位の故障診断を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用故障診断方法に
係り、特に、車両に搭載された車載用電子制御装置(以
下、ECUという)と通信し、その通信結果に基づいて
故障を診断する車両用故障診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンの制御機能を向上させる
ために、自動車、自動二輪車(以下、車両と表現する)
におけるエンジンの点火時期制御、バルブの開閉タイミ
ング制御、あるいは電子燃料噴射装置(EFI)による
燃料噴射制御等は、マイクロコンピュータを備えた車載
用電子制御装置(ECU)により行われるようになって
きている。
【0003】このECUには、空気吸入管の負圧を検出
する圧力センサ、エンジン冷却水の温度を検出する温度
センサ、エンジン回転数を検出する回転センサ、排気ガ
ス中の酸素濃度を検出するO2 センサなどの各種センサ
が接続され、ECUは、各種センサから出力される検出
信号に基づいて各種の制御を行う。
【0004】ECUは自己診断機能を備え、基準範囲外
の異常な信号が検出されると故障発生と判定し、当該異
常信号を出力した箇所を識別する故障コードおよび異常
信号の値をメモリに記憶する。
【0005】このようなECUを備えた車両には、整備
工場などでECUに接続して使用される故障診断装置が
用意されている。この故障診断装置には、故障内容を発
見するための故障診断プログラムが登録されている。
【0006】故障診断装置は、この故障診断プログラム
に従ってECUと通信し、その通信結果から故障箇所を
判定して表示部(LCD)に故障箇所を表示する。ま
た、故障箇所が複数あると判定された場合は、前記LC
Dにはすべての故障箇所が表示される。修理担当者はこ
の表示を元に故障箇所を容易に確認でき、迅速に適切な
処置を講じることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の故障診断装置では、配線の断線あるいは短絡といっ
たように、故障箇所、故障状態を定量的にとらえること
が可能な故障は診断することはできた。
【0008】すなわち、あるセンサに入力されるシステ
ムの電圧が例えば直流5[V]である場合には、センサ
が正常であるとき、その出力電圧は例えば0.05〜
4.95[V]であり、センサが接地側に短絡している
とき及び断線故障しているときは、それぞれ0.05
[V]以下、及び4.95[V]以上となる。
【0009】したがって、センサの出力電圧を検出する
ことにより、どのセンサ(故障箇所)がどのように(断
線または短絡;故障状態)不具合であるかを容易に診断
することができた。
【0010】ところが、故障状態を定量的にとらえるこ
とが困難な故障や、仮に故障状態を定量的にとらえられ
ても、これから故障箇所を特定できないような故障に関
しては、故障診断が難しいという問題があった。
【0011】以下、故障状態や故障箇所を定量的にとら
えることができないために、これまでは、故障診断装置
で診断できなかった故障を、(1) 排気ガス中の空燃比
(空気量/燃料量)を検出する「O2 センサ」の劣化、
(2) スロットル弁の上流と下流とをバイパスする「EA
CV」の故障、(3) 排気ガスをエンジンの燃焼室に再循
環させる「EGR」の故障、を例にして説明する。
【0012】図1は、O2 センサ、EACV、およびE
GRの機能を説明するためのエンジンの吸排気系の構成
図である。
【0013】エンジン73には、燃料ガスを供給するイ
ンレットマニホールド75、および燃焼後のガスを排気
するアウトレットマニホールド74が連結されている。
インレットマニホールド75内にはスロットル弁76が
組み込まれており、該スロットル弁76はアクセル操作
によって開閉され、これによってエンジン回転数が制御
される。
【0014】また、インレットマニホールド75には、
スロットル弁76の上流と下流をバイパスするEACV
70が連結されている。EACV70は、エンジン始動
時や暖気時、クーラ作動時のようにエンジンに負荷が加
わったとき、あるいは電気的な負荷が加わった時など
に、エンジン回転数を上げるためにエンジン73に燃料
ガスを余計に供給するための電磁弁であり、燃料ガスを
バイパスするバイパス通路77、燃料ガスの流量を制限
するためのバイパス弁78、バイパス弁78の開度を制
御するソレノイド71により構成されている。
【0015】EACV70によりバイパスされる燃料ガ
スの流量は、ECU1からの指示荷応じてEACV駆動
回路72から前記ソレノイド71のコイル79に供給さ
れる電流量を可変させることによって連続的に制御され
る。
【0016】一方、アウトレットマニホールド74とス
ロットル弁76より下流のインレットマニホールド75
aとは、EGR50を介して連結されている。
【0017】EGR50は、排気ガスをエンジンの燃焼
室に再循環させて未燃焼ガスを再燃焼させることによ
り、NOx を減少させる排気ガス再循環装置であり、制
御ポート51を有する第1ボディ52と、大気ポート5
3、吸気ポート54、および排気ポート55を有する第
2ボディ56とにより構成されている。
【0018】第1ボディ52と第2ボディ56とはダイ
ヤフラム57により仕切られている。ダイヤフラム57
の中央部には、これを第2ボディ56の方向へ押す圧縮
コイルスプリング58、および一端がダイヤフラム57
に固着され、他端が排気ポート55に対向する弁体59
が設けられている。
【0019】弁体59の変位はリフトセンサ61により
検出される。第2ボディ56には、その内部を大気ポー
ト53と吸気ポート54との間で区切る隔壁60が設け
られている。
【0020】リフトセンサ61はECU1に接続されて
いる。制御ポート51は、ECU1により弁開度を制御
される電磁弁82を介してインレットマニホールド75
に連結されている。
【0021】EGR50による排気ガスの循環量(EG
R量)は弁体59の開度に依存するので、ECU1はリ
フトセンサ61によって与えられる弁体59の位置信号
に基づいてEGR量を求め、EGR量が予定量より少な
ければ電磁弁82の弁開度を大きくする。この結果、制
御ポート51の負圧が高くなり、ダイヤフラム57が圧
縮コイルスプリング58の反発力に抗して第1ボディ5
2に引かれるので、吸気ポート54から排気ポート55
へ流れるEGR量が多くなる。
【0022】また、アウトレットマニホールド74の下
流にはO2 センサ83が設けられ、その出力信号はEC
U1に入力される。ECU1は、O2 センサ83による
検出信号に基づいて空燃比を求め、最適な空燃比が得ら
れるようにインジェクタ(図示せず)による燃料噴射量
を制御する。
【0023】以下、各部の故障要因を説明する。 (1) O2 センサの劣化 排気ガス中の空燃比とO2 センサの出力電圧との関係
は、図3に示したような関係にある。現在、理想的な空
燃比は14.7といわれており、O2 センサの出力電圧
は、空燃比が14.7近傍で急激に変化するようになっ
ているので、空燃比の制御は、O2 センサの出力電圧が
高ければ燃料供給量を減少させ、O2 センサの出力電圧
が低ければ燃料供給量を増大させることにより行われ
る。この結果、O2 センサの出力電圧に基づく空燃比制
御下では、O2 センサの出力電圧は図4に示したような
波形となる。
【0024】一方、O2 センサが劣化すると、空燃比の
変化に対する出力電圧の変動が緩慢(すなわち、周波数
が低くなる)になったり、出力信号の振幅レンジ(最大
値と最小値との差;P−P)が小さくなったりするの
で、最適な空燃比を保つことができなくなってドライバ
ビリティが低下する。
【0025】ところが、このような周波数の変動や振幅
レンジの変動を、簡単な構成で定量的に測定することは
困難であるため、これまで、O2 センサの劣化を故障診
断装置により検出することはできなかった。 (2) EACVの故障 EACV70を流れる燃料ガスの流量は、EACV駆動
回路72から前記ソレノイド71のコイル79に供給さ
れる電流量によって連続的に制御されるが、EACV7
0の可動部の劣化や目詰まりなどによって、バイパス弁
78がコイル79に供給される電流量に応じて正常に変
位しなくなっても、これを定量的に表すことが難しいの
で、これを故障診断装置により検出することは困難であ
った。 (3) EGRの故障 EGR50の弁体59の不動作は、リフトセンサ61に
よる位置信号を参照することにより検出できるが、弁体
59の不動作は、EGR50の故障により生じるとは限
らず、電磁弁82の故障によっても生じる。
【0026】換言すれば、弁体59が不動作であって
も、この不動作の直接的な原因をリフトセンサ61から
の定量的な検出値に基づいて判定することができないの
で、これを故障診断装置により検出することは困難であ
った。
【0027】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決して、故障箇所、故障状態を定量的にとらえる
ことが困難な故障を診断できる故障診断方法を提供する
ことにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、故障箇所および故障状態を定量的
にとらえることが困難である部位の故障を診断する車両
用故障診断方法において、外部からの信号入力により既
知の状態を作り出し、このときに得られる定量的な検査
結果と、前記既知の状態から予測された結果とを比較
し、当該比較結果に基づいて各部位の故障診断を行うよ
うにした。
【0029】
【作用】診断対象を既知の状態とするための信号を外部
から入力すると、当該診断対象が正常であれば、診断対
象から得られる検査結果は前記既知の状態から予測され
た結果となるが、当該診断対象が正常でなければ、前記
予測された結果とはならないので、既知の状態における
検査結果と予測された結果とを比較すれば、故障診断を
行うことができるようになる。
【0030】
【実施例】図2は本発明の一実施例である診断対象車両
のECU、およびECUに接続される故障診断装置のブ
ロック図である。
【0031】同図において、ECU1は、CPU10、
ROM11、RAM12、ドライバ13、A/D変換器
14、および通信インタフェース15により構成されて
いる。このECU1はコネクタ16および17を介して
周辺機器と接続される。また、コネクタ18には後述す
る故障診断装置2が接続される。
【0032】コネクタ16には各種のアクチュエータ3
が接続され、コネクタ17には各種のセンサ4が接続さ
れる。前記ECU1は、点火時期制御やEFIの制御等
を行うが、例えばEFIの制御を行う場合には、コネク
タ16にはアクチュエータ3としてソレノイドが接続さ
れ、コネクタ17にはセンサ4としてTDCセンサ、水
温センサ、吸気温センサ、スロットルバルブ開度センサ
などが接続される。
【0033】各センサ4からECU1に入力される信号
は、A/D変換器14でデジタル信号に変換されてCP
U10に取込まれる。CPU10に取込まれた信号は、
ROM11及びRAM12に記憶されている制御用デー
タに基づき、ROM11に書込まれているプログラムに
従って処理される。ドライバ13には、CPU10の処
理結果に応じた指示信号が入力され、ドライバ13はこ
の指示信号に応答してアクチュエータ3に電力を供給す
る。
【0034】なお、前記ROM11には、プログラムの
ほか、ECU1の識別符号つまりECU−IDも登録さ
れている。また、RAM12には、CPU10による処
理結果が学習データやフリーズデータとして記憶され
る。このフリーズデータは不具合発生時のエンジン動作
状態を表わすデータである。
【0035】前記ECU1に接続して該ECU1の故障
診断を行うための故障診断装置2は、CPU20、RO
M21、RAM22、ドライバ23、A/D変換器2
4、および通信インタフェース25により構成されてい
る。このほか、故障診断装置2にはオペレータによる指
示を入力するためのキーボート26、及びCPU20に
よる処理結果を表示する表示部27が設けられる。キー
ボード26には一般的なテンキー、カーソル移動キー及
びファンクションキーなどが設けられる。前記表示部2
7として液晶表示パネル(LCD)を採用することがで
きる。
【0036】故障診断装置2には、テスタ機能としての
電圧・抵抗測定機能、および試験信号(定電圧信号)出
力機能を実現するためテストプローブ6が接続される。
すなわち、テストプローブ6にドライバ23から出力さ
れる電圧が供給されることにより、このテストプローブ
6からセンサ4の試験信号(後述の基準値)が出力可能
である。一方、テストプローブ6で検出される信号は、
A/D変換器24でデジタル信号に変換されてCPU2
0に取込まれる。
【0037】ECU1の通信インタフェース15と故障
診断装置2の通信インタフェース25とはケーブル5を
介して接続され、CPU10および20間で双方向デジ
タル通信ができるように構成している。
【0038】ECU1から取込まれた信号およびテスト
プローブ6で得られた信号は、ROM21およびRAM
22に記憶されている制御用データに基づいて処理さ
れ、処理結果つまり故障診断結果が表示部27に出力さ
れる。故障箇所を特定するための故障診断プログラムは
ROM21に登録されている。
【0039】さらに、ROM21には、ECU−IDや
故障情報に基づいて複数の故障診断プログラムから最適
のものを選択するための選択用プログラムが格納されて
いる。なお、新型車種の生産に伴い、故障診断プログラ
ムの追加や変更が行われることがあり得る。このような
場合のため、故障診断プログラムや選択プログラムをR
OMカード7に記憶させ、このROMカード7のデータ
をROMカードインタフェース28からCPU20に取
込むことができるようにしても良い。
【0040】また、故障診断装置2を図示しないパーソ
ナルコンピュータに接続し、故障診断結果をこのパーソ
ナルコンピュータに蓄積し、かつ必要に応じてプリント
アウトすることもできる。さらに公衆回線を介して前記
パーソナルコンピュータをホストコンピュータに接続
し、故障診断結果をこのホストコンピュータに供給する
こともできる。また、これとは逆に、前記ホストコンピ
ュータからパーソナルコンピュータ及び当該故障診断装
置2に対して、必要な情報、例えば前記故障診断プログ
ラムや選択プログラムの更新(バージョンアップ)され
たものを提供することもできる。
【0041】なお、故障診断装置2は、修理工場から離
れて携帯できるように電源として電池を内蔵するのが望
ましく、この電池はライタのソケットを介して車両のバ
ッテリからも電力を供給できるように、Ni−Cd電池
など充電可能なものであればより好ましい。
【0042】以下、フローチャートを参照しながら、本
発明の故障診断方法を説明する。以下に説明する動作
は、故障診断装置2を車両のECU1に接続した状態で
実行される。また、各フローチャートにおいて、破線で
囲まれた処理は、当該故障診断装置2の修理作業者によ
る処理を示している。
【0043】図5は、本発明の第1実施例であるEGR
の故障診断方法を示したフローチャートである。
【0044】故障診断が開始されると、ステップS10
1では、故障診断装置2からECU1に対して、電磁弁
82を強制的に閉状態とする旨の指示が出力され、EC
U1は、当該指示に応じて電磁弁82を閉じる。
【0045】ステップS102では、故障診断装置2か
らECU1に対して、リフトセンサ61の出力信号を検
出する旨の指示が出力され、ECU1はリフトセンサ6
1の出力信号に基づいて弁体59の位置を検出する。
【0046】ステップS103では、ECU1による検
出結果に基づいて故障診断装置2がEGRの開閉状態を
判定し、エンジンが停止中で負圧が生じていないにもか
かわらずEGRが開状態にあると動作不良と判定し、当
該処理はステップS104へ進む。
【0047】ステップS104では、故障診断装置2の
表示部27に、EGRの制御ポート51から配管を外す
旨の指示が表示される。
【0048】修理作業者が配管を外して故障診断装置2
のエンターキーを押下すると、ステップS105では、
故障診断装置2からECU1に対して、リフトセンサ6
1の出力信号を検出する旨の指示が出力され、ECU1
はリフトセンサ61の出力信号に基づいて弁体59の位
置を検出する。
【0049】ステップS106では、ECU1による検
出結果に基づいて故障診断装置2がEGRの開閉状態を
判定し、故障診断装置2は、EGRが開状態にあると
「EGR不良」と判定し、ステップS107において、
判定結果を表示部27に表示する。また、EGRが閉状
態にあると「電磁弁不良」と判定し、ステップS108
において、判定結果を表示部27に表示する。
【0050】また、前記ステップS103において、E
GRが閉状態にあると判定されると、ステップS109
では、故障診断装置2の表示部27に、エンジンを始動
する旨の作業指示が表示され、修理作業者がエンジンを
始動する。
【0051】ステップS110では、故障診断装置2か
らECU1に対して、再びリフトセンサ61の出力信号
を検出する旨の指示が出力され、ECU1がリフトセン
サ61の出力信号に基づいて弁体59の位置を検出す
る。
【0052】ステップS111では、ECU1による検
出結果に基づいて故障診断装置2がEGRの開閉状態を
判定し、EGRが開状態にあると動作不良と判定し、当
該処理は前記ステップS104へ進み、前記と同様の診
断処理が実行される。
【0053】また、EGRが閉状態にあると判定される
と、ステップS112では、故障診断装置2からECU
1に対して、電磁弁82を強制的に開状態とする旨の指
示が出力され、ECU1は、当該指示に応じて電磁弁8
2を開く。
【0054】ステップS113では、故障診断装置2か
らECU1に対して、再びリフトセンサ61の出力信号
を検出する旨の指示が出力され、ECU1がリフトセン
サ61の出力信号に基づいて弁体59の位置を検出す
る。
【0055】ステップS114では、ECU1による検
出結果に基づいて故障診断装置2がEGRの開閉状態を
判定し、EGRが閉状態にあると、EGRまたは電磁弁
の不良と判定し、ステップS116において判定結果を
表示部27へ表示する。
【0056】また、EGRが開状態にあると正常状態と
判定し、ステップS115において、判定結果を表示部
27へ表示する。
【0057】図6は、本発明の第2実施例であるEGR
の故障診断方法を示したフローチャートであり、図10
は、当該故障診断方法による診断内容を示した図であ
る。
【0058】故障診断が開始されると、ステップS20
1では、故障診断装置2からECU1に対して、電磁弁
82を強制的に閉状態とする旨の指示が出力され、EC
U1は、当該指示に応じて電磁弁82を閉じる。
【0059】ステップS202では、故障診断装置2の
表示部27に、エンジンを始動する旨の作業指示が表示
され、修理作業者がエンジンを始動する。
【0060】ステップS203では、故障診断装置2の
表示部27に、エンジン回転数を、例えば2000回転
に維持する旨の指示が表示され、修理作業者がエンジン
回転数を2000回転に維持して故障診断装置2のエン
ターキーを押下すると、ステップS204では、故障診
断装置2からECU1に対して、電磁弁82を強制的に
開状態とする旨の指示が出力され、ECU1は、当該指
示に応じて電磁弁82を開ける。
【0061】ステップS205では、電磁弁82が開き
始めるのと同時にタイマがスタートして基準クロックの
カウントを開始する。
【0062】ステップS206では、故障診断装置2か
らECU1に対して、リフトセンサ61の出力信号を検
出する旨の指示が出力され、ECU1がリフトセンサ6
1の出力信号に基づいて弁体59の位置を検出する。
【0063】ステップS207では、前記位置検出結果
に基づいて、EGRが開状態となったか否かが判定さ
れ、EGRが開状態となると、ステップS208では前
記タイマがストップし、ステップS209において、タ
イマのカウント値T1 がメモリに記憶される。
【0064】ステップS210では、前記タイマがリセ
ットされ、さらに、故障診断装置2からECU1に対し
て、電磁弁82を強制的に閉状態とする旨の指示が出力
される。ECU1は、当該指示に応じて電磁弁82を閉
じる。
【0065】ステップS211では、電磁弁82が閉じ
始めるのと同時にタイマがスタートして基準クロックの
カウントを開始する。
【0066】ステップS212では、故障診断装置2か
らECU1に対して、再びリフトセンサ61の出力信号
を検出する旨の指示が出力され、ECU1がリフトセン
サ61の出力信号に基づいて弁体59の位置を検出す
る。
【0067】ステップS213では、前記位置検出結果
に基づいて、EGRが閉状態となったか否かが判定さ
れ、EGRが閉状態となると、ステップS214では前
記タイマがストップし、ステップS215において、タ
イマのカウント値T2 がメモリに記憶される。
【0068】ステップS215では、前記カウント値T
1 、T2 がメモリから読み出され、それぞれ基準値と比
較される。カウント値T1 、T2 が基準値より小さけれ
ば「正常」と判定され、カウント値T1 、T2 が基準値
より大きければ、応答性が劣化したとみなされ、「EG
R不良」と判定される。
【0069】図7は、本発明の第3実施例であるEAC
Vの故障診断方法を示したフローチャートであり、図9
は、当該故障診断方法による診断内容を示した図であ
る。
【0070】故障診断が開始されると、ステップS30
1では、故障診断装置2の表示部27に、エンジンを始
動する旨の作業指示が表示され、修理作業者がエンジン
を始動する。
【0071】ステップS302では、故障診断装置2か
らECU1に対して、エンジン冷却水の温度を検出する
旨の指示が出力され、ECU1は検出温度を故障診断装
置2へ出力する。
【0072】故障診断装置2は、冷却水の温度が上昇し
てエンジンが十分に暖まったことを確認すると、ステッ
プS303において、エンジン回転数に影響を及ぼすエ
アコン、パワーステアリング、あるいはヘッドライトな
どの電装品のオン/オフ状態を判定し、これらが作動状
態にあると、ステップS304において、これらを停止
状態にする旨を表示部27に表示する。
【0073】ステップS305では、スロットルバルブ
が全閉状態にあるか否かがスロットルセンサ(図示せ
ず)の出力信号に基づいて判定され、スロットルバルブ
が全閉状態にないと、ステップS311において、アク
セル操作を禁止する旨の指示が表示部27に表示され
る。
【0074】以上のようにして故障診断のための準備が
完了すると、ステップS306では、故障診断装置2か
らECU1に対して、初めに弁開度を10%とする旨の
指示が出力され、ECU1は、弁開度10%に応じた電
流を、ソレノイド71のコイル79に供給する。
【0075】ステップS307では、故障診断装置2か
らECU1に対して、エンジン回転数を測定する旨の指
示が出力され、ECU1は検出したエンジン回転数を故
障診断装置2に出力する。
【0076】ステップS308では、ECU1によって
検出された前記エンジン回転数と、弁開度10%に対応
したエンジン回転数として予め記憶されている基準回転
数とが比較され、ステップS309において、その比較
結果が表示部27に表示される。
【0077】ステップS310では、予定された全ての
弁開度に関する測定が終了したか否かが判定され、図9
に示したように、弁開度30%、50%、…100%、
70%、…10%に関する故障診断が終了すると、当該
処理を終了し、終了していない場合にはステップS30
6へ戻る。
【0078】ステップS306では、各弁開度が順次設
定され、以下同様にして、エンジン回転数とバルブ開度
との整合性が確認される。
【0079】図8は、本発明の第4実施例であるO2 セ
ンサ83の故障診断方法を示したフローチャートであ
る。
【0080】故障診断が開始されると、ステップS40
1では、故障診断装置2の表示部27に、エンジンを始
動する旨の指示が表示され、修理作業者がエンジンを始
動する。
【0081】ステップS402では、故障診断装置2か
らECU1に対して、エンジン冷却水の温度を検出する
旨の指示が出力され、ECU1は検出温度を故障診断装
置2へ出力する。
【0082】故障診断装置2が、冷却水の温度が上昇し
てエンジンが十分に暖まったことを確認すると、ステッ
プS403では、アクセルを数回踏み込んで、O2 セン
サ83を活性化する旨の指示が表示される。
【0083】O2 センサ83の活性化が終了すると、ス
テップS404では、コネクタ17を取り外し、ある特
定のワイヤハーネスにテストプローブ6を接触させる旨
の指示が表示される。
【0084】ステップS405では、修理作業者が指定
されたコネクタ17を取り外し、かつ該コネクタに接続
されたワイヤハーネス(該コネクタが複数のワイヤハー
ネスを接続している場合には、指定された色のワイヤハ
ーネス)に対してテストプローブ6を接触させる。
【0085】ステップS406では、故障診断装置2か
らECU1に対して、燃料供給量を減らして空燃比を高
く(燃料を薄く)する指示が出力され、ECU1はEF
Iを制御して空燃比を高くする。
【0086】ステップS407では、故障診断装置2か
らECU1に対して、燃料供給量を増やして空燃比を低
く(燃料を濃く)する指示が出力され、ECU1がEF
Iを制御して燃料を濃くすると、ステップS408で
は、EFIの制御が開始されるのと同時にタイマがスタ
ートして基準クロックのカウントを開始する。
【0087】ステップS409では、故障診断装置2が
テストプローブ6から入力されるO2 センサ83の出力
電圧を測定し、空燃比が低下してO2 センサ83の出力
電圧が基準電圧を越えると、ステップS410では、タ
イマが基準クロックのカウントを終了する。
【0088】ステップS411では、タイマのカウント
値T3 が基準値Tref と比較され、カウント値T3 が基
準値Tref より小さく、O2 センサ83の応答性が良好
であれば、ステップS412において、「正常」である
旨が表示され、カウント値T3 が大きく、O2 センサ8
3の応答性が良好でなければ、ステップS413におい
て、「不良」である旨が表示される。
【0089】以上、本発明を一部の診断対象を例にして
説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではな
く、故障箇所および故障状態を定量的にとらえることが
困難である診断対象に対して、既知の状態を積極的に再
現し、このときに得られる検査結果が、予測された結果
であるいか否かに基づいて故障判定を行うものであれ
ば、どのような診断対象にも適用することが可能であ
る。
【0090】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、外部からの信号入力により既知の状態を積極
的に作り出し、このときに得られる検査結果が、前記既
知の状態から予測された結果であるか否かに基づいて各
部の故障診断を行うようにしたので、故障箇所および故
障状態を定量的にとらえることが困難である部位の故障
を診断できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジンの吸排気系の構成を示したブロック
図である。
【図2】 本発明の一実施例であるECUおよび故障診
断装置のブロック図である。
【図3】 O2 センサの出力電圧特性を示した図であ
る。
【図4】 O2 センサの出力電圧特性を示した図であ
る。
【図5】 本発明の第1実施例であるEGRの故障診断
方法を示したフローチャートである。
【図6】 本発明の第2実施例であるEGRの故障診断
方法を示したフローチャートである。
【図7】 本発明の第3実施例であるEACVの故障診
断方法を示したフローチャートである。
【図8】 本発明の第4実施例であるO2 センサの故障
診断方法を示したフローチャートである。
【図9】 本発明の第2実施例による診断内容を示した
図である。
【図10】 本発明の第3実施例による診断内容を示し
た図である。
【符号の説明】
1…ECU、2…故障診断装置、3…アクチュエータ、
4、4A…センサ、6…テストプローブ、10、20…
CPU、11,21…ROM、12,22…RAM、1
5,25…通信インタフェース、16、17、18…コ
ネクタ、26…キーボート、27…表示部、50…EG
R、51…制御ポート、59…弁体、61…リフトセン
サ、70…EACV、71…ソレノイド、73…エンジ
ン、74…アウトレットマニホールド、75…インレッ
トマニホールド、76…スロットル弁、79…コイル、
82…電磁弁、83…O2 センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 故障箇所および故障状態を定量的にとら
    えることが困難である部位の故障を診断する車両用故障
    診断方法において、 外部からの信号入力により既知の状態を作り出し、この
    ときに得られた定量的な検査結果と、前記既知の状態か
    ら予測された結果とを比較し、当該比較結果に基づいて
    各部位の故障診断を行うようにしたことを特徴とする車
    両用故障診断方法。
  2. 【請求項2】 前記故障状態を定量的にとらえることが
    困難である部位は、排気ガス中の空燃比(空気量/燃料
    量)を検出するO2 センサであり、供給燃料量を増やし
    て空燃比を低くする信号を外部から入力したときに検出
    されたO2 センサの出力値と、当該状態から予測される
    O2 センサの出力値とを比較して故障診断を行うことを
    特徴とする請求項1記載の車両用故障診断方法。
  3. 【請求項3】 前記故障状態を定量的にとらえることが
    困難である部位は、制御弁を介して排気ガスをエンジン
    の燃焼室に再循環させるEGRシステムであり、車両を
    予定の状態としたときの当該制御弁の開閉状態と、当該
    予定の状態から予測される制御弁の開閉状態とを比較し
    て故障診断を行うことを特徴とする請求項1記載の車両
    用故障診断方法。
  4. 【請求項4】 前記故障状態を定量的にとらえることが
    困難である部位は、供給燃料量を制御弁で制御してアイ
    ドリング時のエンジン回転数を制御するEACVシステ
    ムであり、外部からの信号入力により前記制御弁を予定
    の開度としたときのエンジン回転数と、当該予定の開度
    から予測されるエンジン回転数とを比較して故障診断を
    行うことを特徴とする請求項1記載の車両用故障診断方
    法。
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