JPH05172706A - 車両用故障診断装置 - Google Patents

車両用故障診断装置

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JPH05172706A
JPH05172706A JP3357224A JP35722491A JPH05172706A JP H05172706 A JPH05172706 A JP H05172706A JP 3357224 A JP3357224 A JP 3357224A JP 35722491 A JP35722491 A JP 35722491A JP H05172706 A JPH05172706 A JP H05172706A
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failure
diagnosis
sensor
vehicle
self
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Seiichi Iwasa
誠一 岩佐
Yoshiyuki Shirane
義之 白根
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両のECU(電子制御装置)がセンサ等の
故障を検出した場合、その故障が、一度故障状態となる
とその状態が継続される「継続故障」であるのか、ある
いは当該車両の走行時の振動等により故障が生じたり生
じなかったりする「一過性故障」であるのかを判定す
る。 【構成】 ECU1の自己診断手段52が作成し、故障
コード記憶手段53に記憶されたセンサ4の故障コード
は、当該故障診断装置2の第1故障コード記憶手段62
に転送され、記憶される。この後、自己診断手段52が
再起動され、これにより作成された故障コードは、今度
は第2故障コード記憶手段65に記憶される。コード選
択手段66は、前記各記憶手段62及び65より故障コ
ードを順次読出し、それぞれを故障状態判定手段69に
転送する。この判定手段69は、転送された各故障コー
ドが等しい場合には「継続故障」と判定し、それ以外の
場合には「一過性故障」と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用故障診断装置に関
するものであり、特にセンサ等の故障が、センサ自体の
故障あるいはワイヤハーネスの断線等に起因する継続故
障であるか、あるいはセンサと電子制御装置とを接続す
るコネクタ等の接触不良等に起因する一過性故障である
かを判定することのできる車両用故障診断装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車、自動二輪車等
(以下、単に「車両」という。)においては、該車両に
対して各種のセンサを取り付け、該センサの出力を用い
て各種の車両制御用のアクチュエータを駆動制御してい
る。このような制御は、マイクロコンピュータを備えた
電子制御装置により行われている。
【0003】ところで、前記のような電子制御装置は自
己診断機能を備えていて、各種センサやアクチュエータ
等の故障を検出できるように構成されている。そして、
それらの故障が検出された場合には、前記電子制御装置
の不揮発性記憶装置(例えばバックアップRAM ,E2
PROM)内にその旨のデータが保存される。
【0004】このデータは、例えば車両の整備時に車両
用故障診断装置を用いて前記記憶装置から読出され、セ
ンサの故障を示すデータがあれば、該データの内容にし
たがってセンサの交換等が行われる。このような故障診
断装置は、特開昭64−52551号公報等に記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のような電子制御
装置によるセンサ等の故障検出は、正確には、該電子制
御装置内のマイクロコンピュータから、ワイヤハーネス
やコネクタを含むセンサ側ラインの故障検出である。し
たがって、電子制御装置がセンサの故障を検出しても、
その故障が、センサ自身の故障あるいはワイヤハーネス
の断線等の継続性のある故障(すなわち、一度故障、断
線等の状態となるとその異常状態が継続されるような故
障。以下「継続故障」という。)であるのか、あるいは
センサとワイヤハーネス、あるいはワイヤハーネスと電
子制御装置とを接続するコネクタの接触不良等、その異
常状態が継続されないような故障(すなわち、当該車両
の走行時の振動等により接触不良等が生じたり生じなか
ったりするような故障。以下「一過性故障」という。)
であるのかを判定することができない。
【0006】このように、従来の電子制御装置による故
障判定では、継続故障であるか一過性故障であるかの判
定までは行うことができず、すべて継続故障であると判
定されていたので、例え電子制御装置によりセンサの故
障やワイヤハーネスの断線(継続故障)が検出された後
でも、さらにコネクタの接触不良等(一過性故障)を他
の適当な手段を用いて調べる必要があった。すなわち、
当該車両の故障診断が困難であり、またその手順も複雑
であった。
【0007】本発明は、前述の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、電子制御装置がセン
サ等の故障を検出した場合に、その故障が継続故障であ
るのか一過性故障であるのかを容易に検出することので
きる車両用故障診断装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、請求項1記載の車両用故障診断装置において
は、まず電子制御装置の自己診断機能で検出されたセン
サ等の故障コードを当該車両用故障診断装置側にデータ
転送し、該データを一旦記憶した後、前記電子制御装置
の自己診断機能を再度付勢する。この再度の付勢により
得られた故障コードを、先に検出された故障コードと比
較する。
【0009】請求項2記載の車両用故障診断装置におい
ては、電子制御装置の自己診断機能がセンサ等の異常を
検出したならば、該センサ等の出力信号を当該車両用故
障診断装置側にデータ転送し、これを当該車両用故障診
断装置内に予め記憶された基準値と比較する。
【0010】請求項3記載の車両用故障診断装置におい
ては、請求項1及び2に記載された双方の構成を有し、
それらによる判定手順を不具合事象に応じて選択する。
【0011】
【作用】請求項1記載の車両用故障診断装置では、先に
検出された故障コードと、再度の自己診断機能により検
出された故障コードとが同一であれば継続故障と判定
し、それ以外の場合には一過性故障と判定することがで
きる。
【0012】請求項2記載の車両用故障診断装置では、
センサ等の出力信号と、当該車両用故障診断装置内に予
め記憶された基準値とを比較することにより、継続故障
であるか一過性故障であるかを判定することができる。
【0013】請求項3記載の車両用故障診断装置では、
上記の請求項1及び2による判定手順を、当該車両用故
障診断装置のオペレータの判断により、あるいは自動的
に選択できる。
【0014】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明を詳細に説明
する。図2は本発明の第1の実施例及び診断対象車両の
電子制御装置(以下「ECU」という。)のハード構成
を示すブロック図である。同図において、ECU1に
は、マイクロコンピュータを構成するCPU10、RO
M11及びRAM12、並びにドライバ13、A/D変
換器14及び通信インタフェース15が設けられてい
る。このECU1はコネクタ16及び17によって周辺
機器と接続される。また、コネクタ18には後述の故障
診断装置2を接続することができる。
【0015】コネクタ16には各種のアクチュエータ3
が接続され、コネクタ17には各種のセンサ4が接続さ
れる。前記ECU1は、点火時期制御や電子燃料噴射装
置(EFI)の制御等を行うが、例えばEFIの制御を
行う場合には、コネクタ16にはアクチュエータ3とし
てソレノイドが接続され、コネクタ17にはセンサ4と
してTDCセンサ、水温センサ、吸気温センサ、スロッ
トルバルブ開度センサなどが接続される。なお、このE
CU1は、車両の制御を行うものであれば、いかなる制
御を行うものであっても良い。
【0016】各センサ4からECU1に入力される信号
は、A/D変換器14でデジタル信号に変換されてCP
U10に取込まれる。CPU10に取込まれた信号は、
ROM11及びRAM12に記憶されている制御用デー
タに基づき、ROM11に書込まれているプログラムに
従って処理される。ドライバ13には、CPU10の処
理結果に従って指示信号が入力され、ドライバ13はこ
の指示信号に応答してアクチュエータ3に対して電力を
供給する。
【0017】なお、前記ROM11には、プログラムの
ほか、ECU1の識別符号つまりECU−IDも登録さ
れている。また、RAM12には、CPU10による処
理結果が学習データやフリーズデータとして記憶され
る。このフリーズデータは不具合発生時のエンジン動作
状態を表わすデータである。
【0018】前記ECU1に接続して該ECU1の故障
診断を行うための故障診断装置2には、マイクロコンピ
ュータを構成するCPU20、ROM21及びRAM2
2、並びにドライバ23、A/D変換器24及び通信イ
ンタフェース25が設けられている。このほか、故障診
断装置2にはオペレータによる指示を入力するためのキ
ーボート26、及びCPU20による処理結果を表示す
る表示装置27が設けられる。キーボード26には一般
的なテンキー、カーソル移動キー及びファンクションキ
ーなどが設けられる。前記表示装置27としては液晶表
示パネル(LCD)を採用することができる。
【0019】故障診断装置2には、テスタ機能としての
電圧・抵抗測定機能、及び試験信号(後述の基準値)出
力機能を付加するためテストプローブ6が接続される。
すなわち、テストプローブ6にドライバ23から出力さ
れる電圧が供給されることにより、このテストプローブ
6からセンサ4の試験信号が出力可能である。一方、テ
ストプローブ6で検出される信号は、A/D変換器24
でデジタル信号に変換されてCPU20に取込まれるこ
とができる。
【0020】ECU1の通信インタフェース15と故障
診断装置2の通信インタフェース25とはケーブル5を
介して接続され、CPU10及び20間で双方向デジタ
ル通信ができるように構成している。
【0021】ECU1から取込まれた信号及びテストプ
ローブ6で得られた信号は、ROM21及びRAM22
に記憶されている制御用データに基づいて処理され、処
理結果つまり故障診断結果が表示装置27に出力され
る。故障診断プログラムはROM21に登録されてい
る。故障診断プログラムは多くの車両に適した故障診断
が可能なように複数準備されている。
【0022】ROM21には、VINと、このVIN及
びECU−IDに基づいて前記複数の故障診断プログラ
ムから最適のものを選択するための選択用プログラムと
が格納されている。この選択用プログラムについては、
本発明とは直接関係がないので、その説明は省略する。
【0023】なお、新型車種の生産に伴い、VINの追
加や変更が行われることがあり得る。このような場合の
ため、VINや選択プログラムをROMカード7に記憶
させ、このROMカード7のデータをROMカードイン
タフェース28からCPU20に取込むことができるよ
うにしても良い。なお、ROMカードによって故障診断
プログラムの増設をすることもできる。
【0024】また、故障診断装置2を図示しないパーソ
ナルコンピュータに接続し、故障診断結果をこのパーソ
ナルコンピュータに蓄積し、かつ必要に応じてプリント
アウトすることもできる。さらに公衆回線を介して前記
パーソナルコンピュータをホストコンピュータに接続
し、故障診断結果をこのホストコンピュータに供給する
こともできる。また、これとは逆に、前記ホストコンピ
ュータからパーソナルコンピュータ及び当該故障診断装
置2に対して、必要な情報、例えば前記故障診断プログ
ラムや選択プログラムの更新(バージョンアップ)され
たものを提供することもできる。
【0025】なお、故障診断装置2は、修理工場から離
れて携帯できるように電源として電池を内蔵するのが望
ましく、この電池はライタのソケットを介して車両のバ
ッテリからも電力を供給できるように、Ni−Cd電池
など充電可能なものであればより好ましい。
【0026】次に、本発明の第1の実施例の動作を図3
を用いて説明する。図3は本発明の第1の実施例の動作
を示すフローチャートである。なお図3の動作は、当該
故障診断装置2を車両のECU1に接続した状態で実行
される。図3において、まずステップS1では、ECU
1のRAM12から、故障したセンサ名及びその故障の
内容を示すデータ(以下「故障コード」という。)を読
出し、故障診断装置2内のRAM22に蓄積する。前記
故障の内容を示すデータは、例えばセンサの出力信号
(電圧値)であることができる。センサに入力されるシ
ステムの電圧が例えば直流5[V]である場合には、セ
ンサが正常であるとき、その出力電圧は例えば0.05
〜4.95[V]であり、センサが接地側にショートし
ているとき及び断線故障しているときは、それぞれ0.
05[V]以下、及び4.95[V]以上となる。な
お、この読出時に、故障したセンサ名等を表示装置27
に表示するようにしても良い。
【0027】ステップS3においては、ECU1をリセ
ットして、RAM12内の故障コードを消去し、その
後、ECU1の自己診断プログラムを起動する。そし
て、ステップS4においては、前記ステップS1で検出
された故障コードと同一の故障コードが検出されたか否
かが判定される。同一の故障コードが検出されればステ
ップS8において継続故障と判定され、異なる故障コー
ドが検出された場合(例えば先に断線であると判断され
たのに後に接地側にショートであると判断された場合
等、故障の態様が異なる場合)、あるいは故障コードが
出力されなかった場合(すなわちステップS1において
故障コードが出力されたのにステップS3の自己診断時
に故障コードが検出されなかった場合、あるいはその逆
の場合)には、ステップS9において一過性故障と判定
される。それぞれの故障判定においては、必要に応じて
故障したセンサ名、故障状態等を故障診断装置2の表示
装置27に表示する。
【0028】そして、ステップS10においては、他に
故障部位があるか否かが判定され、肯定判断の場合には
ステップS4に戻り、否定判断の場合には当該処理は終
了する。
【0029】図1は本発明の第1の実施例の機能ブロッ
ク図である。同図において、図2と同一の符号は、同一
又は同等部分をあらわしている。図1において、ECU
1内の車両制御装置51は、センサ4の出力信号を用い
て所定の手順でアクチュエータ3を制御する。自己診断
手段52は、車両制御装置51による制御開始時及び必
要に応じて制御中にセンサ4の異常を検出する。異常検
出時には、故障コードが故障コード記憶手段53に記憶
される。
【0030】故障診断装置2の切換手段61は、常時は
第1故障コード記憶手段62を選択している。そして故
障診断時には、故障コード記憶手段53内に記憶された
故障コードが、通信制御手段54及び74を介して、第
1故障コード記憶手段62に転送、記憶される。
【0031】前記第1故障コード記憶手段62に故障コ
ードが記憶されると、必要に応じてその旨及び故障した
センサ名が表示手段63に表示される。そして切換手段
61が第2故障コード記憶手段65側に切り替えられる
と共に、故障コード記憶手段53がリセットされ、さら
に自己診断手段52が再度起動される。これにより、セ
ンサの故障検出が再度実行され、故障コードが故障コー
ド記憶手段53に記憶される。
【0032】故障コード記憶手段53に記憶された故障
コードは、今度は第2故障コード記憶手段65に転送さ
れ、記憶される。コード選択手段66は、故障したセン
サの故障コードを、第1故障コード記憶手段62及び6
5より順次抽出し、それぞれを故障状態判定手段69に
転送する。
【0033】前記故障状態判定手段69は、図3のステ
ップS4の判断を実行し、該ステップの肯定判断を検出
した場合、すなわち前記各記憶手段62及び65に記憶
された故障コードが等しい場合には「継続故障」である
と判定し、また前記ステップの否定判断を検出した場合
には「一過性故障」であると判定し、それぞれの判定結
果を表示手段63に転送する。
【0034】次に、本発明の第2の実施例の動作を図4
を用いて説明する。なお、この実施例のハード構成は、
第1の実施例と同様である。図4は本発明の第2の実施
例の動作を示すフローチャートである。同図において、
図3と同一の符号は、同一又は同等部分をあらわしてい
る。また図4の動作は、第1の実施例の動作と同様に、
当該故障診断装置2をECU1に接続した状態で実行さ
れる。
【0035】図4において、まずステップS1で、EC
U1のRAM12に記憶された故障コードが故障診断装
置2内のRAM22に蓄積されると、ステップS5にお
いて、蓄積された故障コードに対応するセンサの出力信
号をECU1より検出し、そしてステップS6におい
て、前記のように検出された電圧値と、当該故障診断装
置2に予め記憶された故障判定のための基準値とを比較
する。この基準値は、例えばセンサ4が正常である場合
に出力される電圧値であり、複数のセンサ4の出力電圧
がそれぞれ異なる場合には、それぞれのセンサ4ごとに
設けられ、記憶されている。
【0036】ステップS7においては、検出された電圧
値と前記基準値とを比較し、それぞれ同一の故障の態様
である場合にはステップS8に、また同一の故障の態様
でない場合にはステップS9に、それぞれ移行する。そ
して、ステップS10において他の故障部位があると判
定された場合にはステップS5に戻り、ないと判定され
た場合には、当該処理は終了する。
【0037】なお、正常時のセンサの出力電圧値が幅を
有している場合には、この幅の中間値を基準値とし、セ
ンサの出力電圧値が基準値より所定電圧値以下又は所定
電圧値以上である場合には、それぞれ接地側にショート
又は断線と判定しても良いし、また前記幅の下限値及び
上限値を基準値とし、該下限値を下回り又は該上限値を
上回ったときに、ショート又は断線と判定しても良い。
【0038】図5は本発明の第2の実施例の機能ブロッ
ク図である。同図において、図1及び図2と同一の符号
は、同一又は同等部分をあらわしている。図5におい
て、故障コード記憶手段53内に記憶された故障コード
が、通信制御手段54及び74を介して、第1故障コー
ド記憶手段62に転送、記憶されると、必要に応じて、
その旨及び故障したセンサ名が表示手段63に表示さ
れ、そしてセンサ選択手段70が付勢される。
【0039】基準値記憶手段71には、前述したような
各センサ4の基準値がそれぞれ記憶されている。また前
記センサ選択手段70は、第1故障コード記憶手段62
に記憶された故障コードを元に、故障したセンサ4の出
力信号を前記通信制御手段54及び74を介して取込
み、故障状態判定手段69に出力する。また前記基準値
記憶手段71は、前記故障状態判定手段69に出力され
た出力信号に対応するセンサ4の基準値を、該判定手段
69に出力する。前記故障状態判定手段69は、前記出
力信号及び基準値を用いて、ステップS6及びS7の処
理を実行する。
【0040】なお、故障コード記憶手段53内に記憶さ
れた故障コードが第1故障コード記憶手段62に転送さ
れた後は、必要に応じて故障コード記憶手段53がリセ
ットされる。
【0041】次に、本発明の第3の実施例の動作を図6
を用いて説明する。なお、この実施例のハード構成は、
第1の実施例と同様である。図6は本発明の第3の実施
例の動作を示すフローチャートである。同図において、
図3及び図4と同一の符号は、同一又は同等部分をあら
わしている。また図6の動作は、第1及び第2の実施例
の動作と同様に、当該故障診断装置2をECU1に接続
した状態で実行される。
【0042】図6において、まずステップS1でECU
1のRAM12内に記憶された故障コードが故障診断装
置2内のRAM22に蓄積されると、ステップS2にお
いて、故障判定のための手順が選択される。すなわち、
前述した第1及び第2の実施例においては、それぞれ異
なる手順(それぞれを「第1手順」及び「第2手順」と
呼ぶ。)を用いて継続故障であるか一過性故障であるか
を判定したが、その第1及び第2手順のいずれを用いて
故障判定を行うかが、このステップS2において選択さ
れる。
【0043】このステップS2における選択は、当該故
障診断装置2のオペレータにより選択されても良いが、
例えばステップS1において読み出された故障コードの
内容を判定し、故障したセンサのすべてが第2手順によ
り故障判定可能である場合には、第2手順を選択し、故
障したセンサのうち1つでも第2手順による故障判定が
不可能がある場合には、第1手順を選択するようにして
も良い。すなわち、第1手順のようにECU1の自己診
断プログラムを起動する場合よりも、第2手順のように
センサ4の出力信号を読み取ったほうが当該故障判定が
早いので、第2手順の方を優先的に選択するようにする
と良い。
【0044】手順の選択後は、ステップS3及びS4、
又はステップS5ないしS7、並びにステップS8及び
S9において継続故障か一過性故障かが判定される。
【0045】ステップS10において、他に故障部位が
あると判定されない場合には、当該処理は終了する。ま
た、他に故障部位があると判定された場合には、ステッ
プS11において前記ステップS2で選択された手順が
第1手順であるか否かが判定される。第1手順が選択さ
れていればステップS4に戻り、第2手順が選択されて
いればステップS5に戻る。
【0046】図7は本発明の第3の実施例の機能ブロッ
ク図である。同図において、図1、図2及び図5と同一
の符号は、同一又は同等部分をあらわしているので、そ
の説明は省略する。図7において、故障コード記憶手段
53内に記憶された故障コードが、第1故障コード記憶
手段62に転送、記憶されると、その旨及び故障したセ
ンサ名が表示手段63に転送され、そして手順選択手段
64が付勢される。
【0047】前記手順選択手段64は、図6のステップ
S2に関して前述したような手法により第1及び第2手
順の一方を選択する。第1手順が選択された場合には、
図1に関して説明したような手順により故障判定が行わ
れる。また第2手順が選択された場合には、図5に関し
て前述したような手順により故障判定が行われる。
【0048】さて、前記各実施例においては、センサ4
の故障が継続故障であるか一過性故障であるかが判定さ
れるものとして説明したが、アクチュエータ3の故障が
継続故障であるか一過性故障であるかを検出することも
可能である。そしてアクチュエ―タが、信号を出力しな
いような場合には、図1、図5及び図7に示された自己
診断手段52に、アクチュエータの抵抗値等の検出手段
と、該抵抗値等が正常な値であるか否かを判定する判定
手段と、該抵抗値等が異常である場合には該抵抗値等を
用いて故障コードを作成する手段とを設ければ良い。
【0049】また図5及び図7においては、各センサ4
の基準値が記憶された基準値記憶手段71が設けられる
ものとして説明したが、各センサ4の基準値が同一であ
る場合には、該記憶手段71は不要である。
【0050】さらに、図2に示されたテストプローブ
6、並びにドライバ23及びA/D変換器24は、特に
設けられなくても良い。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果が達成される。
【0052】(1) 請求項1記載の車両用故障診断装置に
よれば、比較的簡単な構成により、電子制御装置で検出
されたセンサ等の故障が継続故障であるか一過性故障で
あるかを判定することができる。したがって、それら判
定結果を用いて適切な手段で具体的な故障部位の特定を
行うことができる。
【0053】(2) 請求項2記載の車両用故障診断装置に
よれば、請求項1と同様、比較的簡単な構成により、電
子制御装置で検出されたセンサ等の故障が継続故障であ
るか一過性故障であるかを判定することができる。した
がって、それら判定結果を用いて適切な手段で具体的な
故障部位の特定を行うことができる。
【0054】また電子制御装置側の自己診断機能を再起
動させる必要がないので、前記の判定をより早く行うこ
とができる。
【0055】(3) 請求項3記載の車両用故障診断装置に
よれば、ECUの自己診断機能により検出された故障セ
ンサ等に応じて、継続故障であるか一過性故障であるか
の判定手順を選択できる。すなわち、より適切な判定手
順を選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の機能ブロック図であ
る。
【図2】 本発明の第1の実施例及び診断対象車両のE
CUを示すブロック図である。
【図3】 本発明の第1の実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】 本発明の第2の実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】 本発明の第2の実施例の機能ブロック図であ
る。
【図6】 本発明の第3の実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】 本発明の第3の実施例の機能ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…ECU、2…故障診断装置、3…アクチュエータ、
4…センサ、10,20…CPU、11,21…RO
M、12,22…RAM、15,25…通信インタフェ
ース、26…キーボート、27…表示装置、51…車両
制御装置、52…自己診断手段、53…故障コード記憶
手段、54,74…通信制御手段、61…切換手段、6
2…第1故障コード記憶手段、63…表示手段、64…
手順選択手段、65…第2故障コード記憶手段、66…
コード選択手段、69…故障状態判定手段、70…セン
サ選択手段、71…基準値記憶手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続されたセンサ、アクチュエータ等の
    故障を診断し、その結果に応じて故障コードを作成する
    自己診断手段を備えた車両用電子制御装置に接続され、
    前記センサ、アクチュエータ等の故障が、継続故障であ
    るか一過性故障であるかを判定する車両用故障診断装置
    において、 前記電子制御装置とデータ通信を行う通信制御手段と、 前記自己診断手段より出力される故障コードを記憶する
    第1故障コード記憶手段と、 前記第1故障コード記憶手段に故障コードが記憶された
    場合に、前記自己診断手段を再起動する自己診断再起動
    手段と、 前記自己診断手段の再起動により該自己診断手段より出
    力される故障コードを記憶する第2故障コード記憶手段
    と、 前記第1及び第2故障コード記憶手段に記憶された内容
    に応じて、継続故障であるか一過性故障であるかを判定
    する故障状態判定手段とを具備したことを特徴とする車
    両用故障診断装置。
  2. 【請求項2】 接続されたセンサ、アクチュエータ等の
    故障を診断する自己診断手段を備えた車両用電子制御装
    置に接続され、前記センサ、アクチュエータ等の故障
    が、継続故障であるか一過性故障であるかを判定する車
    両用故障診断装置において、 前記電子制御装置とデータ通信を行う通信制御手段と、 前記自己診断手段が故障を検出した場合に、センサ、ア
    クチュエータ等より出力される出力信号と予め記憶され
    た基準値とに応じて、継続故障であるか一過性故障であ
    るかを判定する故障状態判定手段とを具備したことを特
    徴とする車両用故障診断装置。
  3. 【請求項3】 接続されたセンサ、アクチュエータ等の
    故障を診断し、その結果に応じて故障コードを作成する
    自己診断手段を備えた車両用電子制御装置に接続され、
    前記センサ、アクチュエータ等の故障が、継続故障であ
    るか一過性故障であるかを判定する車両用故障診断装置
    において、 前記電子制御装置とデータ通信を行う通信制御手段と、 前記自己診断手段より出力される故障コードを記憶する
    第1故障コード記憶手段と、 前記第1故障コード記憶手段に故障コードが記憶された
    場合に、前記自己診断手段を再起動する自己診断再起動
    手段と、 前記自己診断手段の再起動により該自己診断手段より出
    力される故障コードを記憶する第2故障コード記憶手段
    と、 前記第1及び第2故障コード記憶手段に記憶された内容
    に応じて、あるいは前記自己診断手段が故障を検出した
    場合に、センサ、アクチュエータ等より出力される出力
    信号と予め記憶された基準値とに応じて、継続故障であ
    るか一過性故障であるかを判定する故障状態判定手段
    と、 前記第1及び第2故障コード記憶手段に記憶された内容
    に応じて故障状態を判定するか、前記自己診断手段が故
    障を検出した場合に、センサ、アクチュエータ等より出
    力される出力信号と前記基準値とに応じて故障状態を判
    定するかを選択する選択手段とを具備したことを特徴と
    する車両用故障診断装置。
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KR100501277B1 (ko) * 2002-11-11 2005-07-18 현대자동차주식회사 차량용 엔진 제어 유니트의 고장코드 소거방법
JP2006510990A (ja) * 2002-12-20 2006-03-30 ルノー・エス・アー・エス 機能アーキテクチャの機能の欠陥診断方法

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