JPH05180731A - 車両用故障診断装置 - Google Patents

車両用故障診断装置

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JPH05180731A
JPH05180731A JP3358180A JP35818091A JPH05180731A JP H05180731 A JPH05180731 A JP H05180731A JP 3358180 A JP3358180 A JP 3358180A JP 35818091 A JP35818091 A JP 35818091A JP H05180731 A JPH05180731 A JP H05180731A
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ecu
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誠一 岩佐
Yoshio Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 故障判定を自動的に行う車両用故障診断装置
を提供する。 【構成】 ECU1の周辺装置に故障が発生すると、自
己診断機能101により故障情報が作成されて故障情報
記憶手段102に記憶される。故障情報は通信制御手段
201を介して故障診断装置2に入力される。第1の選
択手段203は、当該故障情報に対応した作業手順等を
作業手順等記憶手段202から選択して表示手段204
に出力する。修理作業者は、表示された作業手順等にし
たがって検査を行う。このとき、第2の選択手段206
は、前記選択された作業手順等に応じた故障判定基準を
故障判定基準記憶手段205から選択して故障判定手段
207へ出力する。故障判定手段207は、作業者が行
う検査の結果と故障判定基準とを比較して故障判定を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用故障診断装置に
係り、特に、車両に搭載された車載用電子制御装置(以
下、ECUという)と通信し、その通信結果に基づいて
前記ECUおよび当該ECUと接続される周辺機器に発
生した故障を診断する車両用故障診断装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンの制御機能を向上させる
ために、自動車、自動二輪車(以下、「車両」と表現す
る)におけるエンジンの点火時期制御、バルブの開閉タ
イミング制御、あるいは電子燃料噴射装置(EFI)に
よる燃料噴射制御等は、マイクロコンピュータを備えた
車載用電子制御装置(ECU)により行われるようにな
ってきている。
【0003】このECUには、空気吸入管の負圧を検出
する圧力センサ、エンジン冷却水の温度を検出する温度
センサ、エンジン回転数を検出する回転センサ、排気ガ
ス中の酸素濃度を検出するO2 センサなどの各種センサ
が接続され、ECUは、各種センサから出力される検出
信号に基づいて各種の制御を行う。
【0004】このようなECUは自己診断機能を備え、
各種センサの接続された入力端子から基準範囲外の異常
な信号が検出されると故障発生と判定し、当該異常信号
を出力した箇所を識別する符号(故障コード)および異
常信号の値(故障データ;以下、これらを合わせて故障
情報と表現する場合もある)をメモリに記憶する。
【0005】また、ECUを備えた車両には、整備工場
などでECUに接続して使用される故障診断装置が用意
されている。この故障診断装置には、故障内容を発見す
るための故障診断プログラムが登録されている。
【0006】故障診断装置は、この故障診断プログラム
に従ってECUと通信し、その通信結果(前記故障コー
ドおよび故障データ)から故障箇所を判定して表示装置
(LCD)に故障箇所を表示する。修理担当者は、この
表示に基づいて故障箇所を確認し、適切な処置を講じ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記ECUによりセン
サ等の故障が検出されても、故障発生箇所はセンサ自身
とは限らず、ECU内のマイクロコンピュータから、ワ
イヤハーネスやコネクタを含むセンサ側ラインのいずれ
かの部位である場合もある。
【0008】したがって、ECUがセンサの故障を検出
しても、具体的な故障部位を正確に特定することができ
ず、故障部位を特定するためには、修理担当者が修理マ
ニュアル等を参照して当該配線系を構成するコネクタ番
号、コネクタのピン番号、およびワイヤの色等を調べ、
当該ワイヤハーネスやコネクタを、テスタ等の検査器具
を用いて検査しなければならなかった。
【0009】しかも、故障しているか否かの故障判定
は、修理作業者がテスタの指示値に基づいて行わなけれ
ばならないので、修理作業者には熟練が要求された。
【0010】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、具体的な故障箇所を特定するための故障解
析プログラムを設け、故障箇所を特定するための作業手
順、検査手法等を順次表示部に表示すると共に、故障し
ているか否かの判定も自動的に行う車両用故障診断装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、故障情報を作成する自己診断機能
を備えた車載用電子制御装置に接続して使用され、前記
故障情報に基づいて故障診断を行う車両用故障診断装置
において、車載用電子制御装置とデータ通信を行う通信
制御手段と、故障情報に基づいて故障箇所を特定するた
めの作業手順、検査手法等を記憶した作業手順等記憶手
段と、前記各作業手順等に対応した故障判定基準を記憶
した故障判定基準記憶手段と、データ通信により車載用
電子制御装置から入手した故障情報に応じた作業手順等
を、前記作業手順等記憶手段から選択する第1の選択手
段と、前記選択された作業手順等に応じた故障判定基準
を、前記故障判定基準記憶手段から選択する第2の選択
手段と、前記選択された作業手順等を表示する表示手段
と、前記選択された作業手順等にしたがった作業時に、
前記選択された故障判定基準に基づいて故障判定を行う
故障判定手段とを具備した点に特徴がある。
【0012】
【作用】上記した構成によれば、車載用電子制御装置に
接続された周辺装置に故障が発生すると自己診断機能に
より故障情報が作成される。この故障情報は通信制御手
段を介して故障診断装置に入力される。第1の選択手段
は、当該故障情報に対応した作業手順、検査手法等を作
業手順等記憶手段から選択して表示手段に出力する。表
示手段には、選択された作業手順等が表示されるので、
修理作業者は作業手順等にしたがって検査を行う。
【0013】このとき、第2の選択手段は、前記選択さ
れた作業手順等に応じた故障判定基準を故障判定基準記
憶手段から選択して故障判定手段へ出力する。故障判定
手段は、作業者による検査によって得られた検査結果を
故障判定基準と比較して故障判定を行う。判定結果は表
示手段に表示される。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の車両用故障診断装置の機能
を説明するためのブロック図である。
【0015】同図において、ECU1は、接続された周
辺装置の故障診断を行う自己診断機能101および診断
結果に応じて作成された故障情報(故障コードおよび故
障データ)を記憶する故障情報記憶手段102を備えて
いる。
【0016】一方、故障診断装置2は、ECU1とデー
タ通信を行う通信制御手段201と、故障情報に基づい
て故障箇所を特定するための作業手順、検査手法等を記
憶した作業手順等記憶手段202と、データ通信により
入手した故障情報に応じた作業手順等を、前記作業手順
等記憶手段202から選択する第1の選択手段203
と、各作業手順等に対応した故障判定基準を記憶した故
障判定基準記憶手段205と、前記選択された作業手順
等に応じた故障判定基準を、前記故障判定基準記憶手段
205から選択する第2の選択手段206と、前記選択
された作業手順等を表示する表示手段204と、前記選
択された故障判定基準に基づいて故障判定を行う故障判
定手段207とを具備している。
【0017】このような構成において、ECU1に接続
された周辺装置に故障が発生すると、自己診断機能10
1により故障情報が作成されて故障情報記憶手段102
に記憶される。この故障情報は通信制御手段201を介
して故障診断装置2に入力される。第1の選択手段20
3は、当該故障情報に対応した作業手順、検査手法等を
作業手順等記憶手段202から選択して表示手段204
に出力する。表示手段204には、選択された作業手順
等が表示されるので、修理作業者は作業手順等にしたが
って検査を行う。
【0018】このとき、第2の選択手段206は、前記
選択された作業手順等に応じた故障判定基準を故障判定
基準記憶手段205から選択して故障判定手段207へ
出力する。故障判定手段207は、作業者による検査に
よって得られた検査結果を故障判定基準と比較して故障
判定を行う。判定結果は表示手段204に表示される。
【0019】図2は本発明の一実施例である診断対象車
両のECU、およびECUに接続される故障診断装置の
ブロック図である。
【0020】同図において、ECU1は、CPU10、
ROM11、RAM12、ドライバ13、A/D変換器
14、および通信インタフェース15により構成されて
いる。このECU1はコネクタ16および17を介して
周辺機器と接続される。また、コネクタ18には後述す
る故障診断装置2が接続される。
【0021】コネクタ16には各種のアクチュエータ3
が接続され、コネクタ17には各種のセンサ4が接続さ
れる。前記ECU1は、点火時期制御やEFIの制御等
を行うが、例えばEFIの制御を行う場合には、コネク
タ16にはアクチュエータ3としてソレノイドが接続さ
れ、コネクタ17にはセンサ4としてTDCセンサ、水
温センサ、吸気温センサ、スロットルバルブ開度センサ
などが接続される。
【0022】各センサ4からECU1に入力される信号
は、A/D変換器14でデジタル信号に変換されてCP
U10に取込まれる。CPU10に取込まれた信号は、
ROM11及びRAM12に記憶されている制御用デー
タに基づき、ROM11に書込まれているプログラムに
従って処理される。ドライバ13には、CPU10の処
理結果に応じた指示信号が入力され、ドライバ13はこ
の指示信号に応答してアクチュエータ3に電力を供給す
る。
【0023】なお、前記ROM11には、プログラムの
ほか、ECU1の識別符号つまりECU−IDも登録さ
れている。また、RAM12には、CPU10による処
理結果が学習データやフリーズデータとして記憶され
る。このフリーズデータは不具合発生時のエンジン動作
状態を表わすデータである。
【0024】前記ECU1に接続して該ECU1の故障
診断を行うための故障診断装置2は、CPU20、RO
M21、RAM22、ドライバ23、A/D変換器2
4、および通信インタフェース25により構成されてい
る。このほか、故障診断装置2にはオペレータによる指
示を入力するためのキーボート26、及びCPU20に
よる処理結果を表示する表示装置27が設けられる。キ
ーボード26には一般的なテンキー、カーソル移動キー
及びファンクションキーなどが設けられる。前記表示装
置27として液晶表示パネル(LCD)を採用すること
ができる。
【0025】故障診断装置2には、テスタ機能としての
電圧・抵抗測定機能、および試験信号(定電圧信号)出
力機能を実現するためテストプローブ6が接続される。
すなわち、テストプローブ6にドライバ23から出力さ
れる電圧が供給されることにより、このテストプローブ
6からセンサ4の試験信号(後述の基準値)が出力可能
である。一方、テストプローブ6で検出される信号は、
A/D変換器24でデジタル信号に変換されてCPU2
0に取込まれる。
【0026】ECU1の通信インタフェース15と故障
診断装置2の通信インタフェース25とはケーブル5を
介して接続され、CPU10および20間で双方向デジ
タル通信ができるように構成している。
【0027】ECU1から取込まれた信号およびテスト
プローブ6で得られた信号は、ROM21およびRAM
22に記憶されている制御用データに基づいて処理さ
れ、処理結果つまり故障診断結果が表示装置27に出力
される。故障箇所を特定するための故障診断プログラム
はROM21に登録されている。
【0028】さらに、ROM21には、ECU−IDや
故障情報に基づいて複数の故障診断プログラムから最適
のものを選択するための選択用プログラムが格納されて
いる。なお、新型車種の生産に伴い、故障診断プログラ
ムの追加や変更が行われることがあり得る。このような
場合のため、故障診断プログラムや選択プログラムをR
OMカード7に記憶させ、このROMカード7のデータ
をROMカードインタフェース28からCPU20に取
込むことができるようにしても良い。
【0029】また、故障診断装置2を図示しないパーソ
ナルコンピュータに接続し、故障診断結果をこのパーソ
ナルコンピュータに蓄積し、かつ必要に応じてプリント
アウトすることもできる。さらに、公衆回線を介して前
記パーソナルコンピュータをホストコンピュータに接続
し、故障診断結果をこのホストコンピュータに供給する
こともできる。また、これとは逆に、前記ホストコンピ
ュータからパーソナルコンピュータ及び当該故障診断装
置2に対して、必要な情報、例えば前記故障診断プログ
ラムや選択プログラムの更新(バージョンアップ)され
たものを提供することもできる。
【0030】なお、故障診断装置2は、修理工場から離
れて携帯できるように電源として電池を内蔵するのが望
ましく、この電池はライタのソケットを介して車両のバ
ッテリからも電力を供給できるように、Ni−Cd電池
など充電可能なものであればより好ましい。
【0031】次に、図3に示したように、複数のコネク
タ17A〜17Cを介してECU1と接続されたセンサ
4Aの故障が検知された場合に、その故障情報に基づい
て故障箇所を特定する実施例を、図4、図5に示したフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0032】なお、図4、図5の動作は、当該故障診断
装置2を車両のECU1に接続した状態で実行される。
また、各フローチャートにおいて、破線で囲まれた処理
は、当該故障診断装置2の修理作業者による処理を示し
ている。
【0033】故障診断装置2の選択用プログラムが起動
されると、ステップS1では動作モードの選択が行わ
れ、故障箇所を特定するための故障解析モードが選択さ
れるとステップS2へ進み、修理箇所の動作確認を行う
ための修理確認モードが選択されるとステップS5へ進
む。
【0034】ステップS2では、ECU1から故障情報
(故障コードおよび故障データ)が自動的に読出され、
故障診断装置2内のRAM22に記憶される。
【0035】前記故障コードは、故障箇所を特定するた
めの識別符号であり、故障データは、例えばセンサの出
力信号(電圧値)である。センサに入力されるシステム
の電圧が例えば直流5[V]である場合には、センサが
正常であるとき、その出力電圧は例えば0.05〜4.
95[V]であり、センサが接地側に短絡しているとき
及び断線故障しているときは、それぞれ0.05[V]
以下、及び4.95[V]以上となる。なお、この読出
時に、故障したセンサ名等を表示装置27に表示するよ
うにしても良い。
【0036】ステップS3では、前記故障コードに対応
した故障診断プログラムが故障診断装置2のROM21
から選択される。この故障診断プログラムは、故障箇所
を特定するための作業指示、該作業指示に対応した故障
箇所および故障内容、並びに故障の判定基準となる基準
値を提供するプログラムである。
【0037】この場合の作業指示とは、故障箇所を特定
するための検査手順や検査手法等であり、本実施例で
は、コネクタ名及び該コネクタを取り外す指示、並びに
該コネクタが複数のワイヤハーネスを連結するものであ
る場合には該ワイヤハーネスの色などに相当し、それら
に対応する故障箇所および故障内容は、例えば図6に示
されるようになる。
【0038】なお、図6のデータは、センサが1つのみ
の場合のデータであり、ECU1を搭載する車両がさら
に他のセンサを備えている場合、故障診断装置2には、
センサごとに図6のようなデータが記憶される。
【0039】また、図6には、作業指示としてコネクタ
名しか示されていないが、前述のようにコネクタが複数
のワイヤハーネス(複数のセンサ)を連結するものであ
る場合には、故障コードに対応するセンサが接続された
ワイヤハーネスの色も、作業指示データとして記憶され
る。
【0040】さらに図6に示されたデータは単なる一例
であり、作業指示、並びに故障箇所及び内容等のデータ
は、車両、あるいはECU1、センサ、アクチュエータ
等に応じて適宜決定される。
【0041】さらに、図6の「印加電圧検出状況」は、
後述のステップS409の判定結果を示すもので、「検
出」は同ステップの肯定判断、「検出せず」は同ステッ
プの否定判断を示している。
【0042】ステップS4では、以下に詳述するよう
に、故障コードに応じて選択された前記故障診断プログ
ラムが起動されて故障解析が開始される。
【0043】図5は、当該故障診断プログラムの動作を
説明するためのフローチャートである。
【0044】故障診断プログラムが起動されると、ステ
ップS401では、診断対象であるセンサ4Aの出力電
圧を改めて検出する旨の指示が当該故障診断装置2から
ECU1に対して出力され、センサ4Aの出力電圧がE
CU1により検出される。
【0045】ステップS402では、ECU1がセンサ
4Aの出力電圧に基づいて故障判定を改めて行い、判定
結果を故障診断装置2に出力する。
【0046】ステップS403では、故障が再現された
か否かの判定がなされ、故障が再現されないと、ステッ
プS404では、その旨が表示装置27上に表示され
る。
【0047】また、故障が再現されると、ステップS4
05では、例えばセンサ4Aに最も近い側のコネクタ1
7Cを取り外し、ある特定のワイヤハーネスにテストプ
ローブ6を接触させる旨の作業指示が表示される。
【0048】ステップS406では、修理作業者が指定
されたコネクタ17Cを取り外し、かつ該コネクタに接
続されたワイヤハーネス(該コネクタが複数のワイヤハ
ーネスを接続している場合には、作業指示で指定された
色のワイヤハーネス)に対してテストプローブ6を接触
させる。
【0049】ステップS407では、故障診断装置2の
キーボート26に配置された電圧印加スイッチが押下さ
れたか否かが判定される。電圧印加スイッチが押下され
ると、ステップS408では、テストプローブ6より前
記基準値に応答した電圧が出力される。
【0050】ステップS409では、前記基準値とほぼ
等しい電圧がECU1により検出されたか否かが故障診
断装置2によって判定される。検出されていれば、ステ
ップS410において、当該作業指示に対応した故障箇
所及び故障内容が表示装置27に表示されて当該処理は
終了する。すなわち、図6より明らかなように、故障箇
所がセンサ4Aであり、故障内容は「断線」である旨が
表示される。
【0051】前記ステップS409において、基準値と
ほぼ等しい電圧が検出されなかった場合には、ステップ
S411において、次の作業指示(例えば、すでに指示
されたコネクタから1つECU1側のコネクタを取り外
す旨の指示、すなわち、この場合にはコネクタ17Bを
取り外す指示)が登録されているか否かが判定され、作
業指示が登録されている場合(すなわち、取り外すべき
コネクタが存在する場合)にはステップS405に戻っ
て新たな作業指示(コネクタ17Bを取り外す指示)が
表示されて前記処理を繰り返す。
【0052】また、作業指示が登録されていない場合
(すなわち、ECU1に最も近いコネクタ、あるいはE
CU1に設けられたコネクタがすでに取り外されている
場合)には、ステップS410において、図6より明ら
かなように、ECU1の内部回路の故障と判定され、そ
の旨が表示されて故障診断を終了する。
【0053】一方、前記ステップS1において修理確認
モードが選択されると、ステップS5では、修理の完了
した箇所の動作確認を行うための故障診断プログラムが
修理作業者により選択される。前記センサ4Aの修理確
認を行う場合には、当該センサの故障診断に利用した前
記故障診断プログラムを選択する。
【0054】ステップS4では、前記と同様にして当該
プログラムのステップS401〜ステップS403の処
理が実行され、ステップS404において、故障が再現
されない旨の表示がなされると、修理作業者は故障修理
が完了したものと判断して当該処理を終了する。
【0055】なお、上記した実施例においては、センサ
の故障を例にして故障箇所の特定方法を説明したが、ア
クチュエータが故障した場合も、上記と同様にして故障
箇所の特定を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、故障箇所を特定するための作業手順・検査手
法等を故障診断装置の表示装置に表示するようにしたの
で、修理作業者は、表示される作業手順等にしたがって
作業することにより、故障箇所を容易に特定することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の機能ブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例であるECUおよび故障診
断装置のブロック図である。
【図3】 本発明による故障箇所の特定方法を説明する
ための図である。
【図4】 本発明による故障箇所の特定方法を示したフ
ローチャートである。
【図5】 本発明による故障箇所の特定方法を示したフ
ローチャートである。
【図6】 作業指示と故障内容・故障箇所との関係を示
した図である。
【符号の説明】
1…ECU、2…故障診断装置、3…アクチュエータ、
4、4A…センサ、6…テストプローブ、10、20…
CPU、11,21…ROM、12,22…RAM、1
5,25…通信インタフェース、16、17、17A〜
17C、18…コネクタ、26…キーボート、27…表
示装置、101…自己診断機能、102…故障情報記憶
手段、201…通信制御手段、202…作業手順等記憶
手段、203…第1の選択手段、204…表示手段、2
05…故障判定基準記憶手段、206…第2の選択手
段、207…故障判定手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続された周辺装置の故障診断を行い、
    診断結果に応じて故障情報を作成する自己診断機能を備
    えた車載用電子制御装置に接続して使用され、前記故障
    情報に基づいて故障診断を行う車両用故障診断装置にお
    いて、 車載用電子制御装置とデータ通信を行う通信制御手段
    と、 故障情報に基づいて故障箇所を特定するための作業手
    順、検査手法等を記憶した作業手順等記憶手段と、 前記各作業手順等に対応した故障判定基準を記憶した故
    障判定基準記憶手段と、 データ通信により車載用電子
    制御装置から入手した故障情報に応じた作業手順等を、
    前記作業手順等記憶手段から選択する第1の選択手段
    と、 前記選択された作業手順等に応じた故障判定基準を、前
    記故障判定基準記憶手段から選択する第2の選択手段
    と、 前記選択された作業手順等を表示する表示手段と、 前記選択された作業手順等にしたがった作業時に、前記
    選択された故障判定基準に基づいて故障判定を行う故障
    判定手段とを具備したことを特徴とする車両用故障診断
    装置。
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