JPH07218391A - 車両用診断装置 - Google Patents

車両用診断装置

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JPH07218391A
JPH07218391A JP6014605A JP1460594A JPH07218391A JP H07218391 A JPH07218391 A JP H07218391A JP 6014605 A JP6014605 A JP 6014605A JP 1460594 A JP1460594 A JP 1460594A JP H07218391 A JPH07218391 A JP H07218391A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディーラ等がダイアグコードを消去しても、
その後に車両メーカやECUメーカ側でもダイアグコー
ドの内容を判定できるようにする。 【構成】 (B)のルーチンは、ダイアグコード消去要
求があった場合(ステップ205)に、バックアップR
AMの第1記憶領域XECODE1から第2記憶領域X
EECODE1へ内容が転送される(ステップ20
7)。次いでRAMの所定記憶領域XDCODE1とバ
ックアップRAMの第1記憶領域XECODE1との両
者の内容が消去され(ステップ209)、次いで消去し
た旨の応答が外部チェッカ7へ出力される(ステップ2
11)。ステップ207での転送処理により、整備工場
でXECODE1の内容を消去してしまっても、ディー
ラやECUメーカ等ではXEECODE1の内容を確認
すれば、整備工場に持ち込まれた時点までの車両の異常
が確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載された内燃
機関や自動変速機の制御装置等に関する診断データを外
部に出力して故障診断等に供する車両用診断装置に関
し、特に検出結果を保持して補修・改良等の参考に供す
るための車両用診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の車両用診断装置には制
御装置等の故障に関する各種診断データを記憶し出力す
る機能の他に、今までに検出し記憶した「異常コード」
(ダイアグコード)を消去する機能を備えることが法規
(例えば、SAE 1979テストモード04)で定め
られている(特開昭64−36947号)。
【0003】この機能は、外部のチェッカからダイアグ
コード(特開平1−224636号)を消去する要求が
入力されると、今までに検出しメモリ内に記憶されてい
たダイアグコードを消去し、この操作と同時に外部のチ
ェッカに消去を実施した旨のコマンドを出力するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術によれ
ば、ダイアグコード消去の機能を使って、ディーラ等が
車両の点検あるいは修理時にダイアグコードを消去した
り、あるいは外部のチェッカの誤動作によりダイアグコ
ードが消去されたりする場合が考えられる。
【0005】このため、定期点検や修理後に車両メーカ
やECUメーカ等が、いかなる種類のダイアグコードが
検出されたかを調査する際にダイアグコードの情報が残
っておらず、調査不可能となる場合があった。本発明は
ディーラ等がダイアグコードを消去しても、その後に例
えば、車両メーカやECUメーカ側といった第三者が調
査した場合でもダイアグコードの内容を判定できるよう
にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図8に例示するように、
請求項1記載の発明は、車両に搭載された各種装置の状
態を、状態検出手段により検出して所定メモリに記憶
し、該メモリの記憶内容を、通常の出力要求に応じて出
力するとともに、通常の消去要求に応じて消去する車両
用診断装置において、上記所定メモリとは別に設定され
た補助メモリと、上記通常の消去要求に際して、上記所
定メモリの記憶内容を上記補助メモリに転送する転送手
段と、補助メモリ出力要求に応じて上記補助メモリの記
憶内容を出力する補助メモリ内容出力手段と、を備えた
ことを特徴とする車両用診断装置である。
【0007】請求項1において、上記転送手段が、転送
に際して、上記補助メモリの記憶内容と転送内容との論
理和演算を行ってもよい。更に、上記補助メモリがバッ
クアップRAMあるいはE2PROMであってもよい。
【0008】図9に示すように、上記所定メモリおよび
上記補助メモリが電源電圧低下時も記憶状態が保持され
るメモリであり、更に、上記所定メモリの代わりに状態
検出手段により検出された各種装置の状態を記憶し、上
記通常の消去要求に応じて記憶内容が消去され、電源電
圧低下時には記憶状態が保持されない第3のメモリと、
電源電圧状態を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手
段の検出した電圧が一定レベルよりも高い場合は、第3
のメモリから記憶内容を上記所定メモリへ転送すること
を繰り返し、電圧が一定レベルよりも低い場合は、第3
のメモリから上記所定メモリへの記憶内容の転送を停止
する第2転送手段と、を備えてもよい。
【0009】
【作用】請求項1記載の本発明では、転送手段が、通常
の消去要求に際して、所定メモリの記憶内容を補助メモ
リに転送している。このためディーラ等で車両の点検や
修理完了の際にダイアグコード等の各種装置の状態デー
タの消去を行ったとしても、補助メモリには情報が保持
されている。
【0010】尚、請求項1において、転送手段が、転送
に際して、補助メモリの記憶内容と転送内容との論理和
演算を行えば、データが通常の消去要求のたび毎に補助
メモリ内にすべて蓄積されてゆく。これらの補助メモリ
は、バックアップRAMあるいはE2PROMであれ
ば、電源電圧異常時にもデータを保持できる。特にE2
PROMは、バックアップ電源さえ不要である。
【0011】請求項5記載の発明では、第2転送手段
が、電圧検出手段の検出した電圧が一定レベルよりも高
い場合は、第3のメモリから記憶内容を所定メモリへ転
送することを繰り返し、電圧が一定レベルよりも低い場
合は、第3のメモリから所定メモリへの記憶内容の転送
を停止する。このため電源電圧低下時に所定メモリにデ
ータを転送することが防止され、電圧低下に起因して異
常となったデータを所定メモリに転送したり、転送自体
が異常になることがない。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面とともに説明す
る。図1はガソリン式エンジン1および自動変速機2の
車両用診断装置を概略的に表すブロック図である。車両
に搭載されたマイクロコンピュータ等からなる電子制御
装置(ECU)3は、各演算処理機能単位の機関制御用
演算処理部、変速機制御用演算処理部およびダイアグ診
断用演算処理部(以下、単に「CPU」と記す)を含む
制御回路5から主に構成されている。
【0013】制御回路5は、エンジン1および自動変速
機2から送られてくる各種アクチュエータ等の情報、こ
こでは、エンジン回転数NE、エンジン冷却水温TH
W、変速段の位置SWn、吸入空気量Q等から、各種ア
クチュエータの異常を監視している。異常があれば、制
御回路5はその異常を示すダイアグコードを記憶する。
また外部チェッカ7から各種要求を受け、必要な応答出
力を実行している。更にフェールセーフも実施し、この
フェールセーフに基づき、噴射量TAU、点火時期IG
t、変速段AT等を駆動制御する。この他、機関制御用
演算処理部および変速機制御用演算処理部としての処理
も実行しているが、これらは周知の内容であるので説明
は省略する。
【0014】次に、図2により制御回路5を詳しく説明
する。CPU11は、燃料噴射制御、アイドルスピード
制御あるいは点火時期制御の演算処理や論理処理をおこ
なう中央処理ユニットであり、アドレス・データバス1
3により各回路や素子と接続されてアドレス信号やデー
タ信号を入出力して処理を行う。CPU11はROM1
5に記憶されている制御プログラムおよび制御定数に基
づいて各種処理を実施する。この各種処理に際しては、
アナログ入力ポート17からはエンジン冷却水温THW
信号あるいは吸入空気量Q信号等のアナログ信号を入力
し、デジタル入力ポート23からはスタータSTA信号
あるいはエアコンA/C信号、エンジン回転数NE信号
等のスイッチング信号を入力する。この入力信号に基づ
いて、CPU11はRAM37を作業用記憶領域にし
て、所定の演算を実施し、出力ポート31を介して燃料
噴射量TAU信号、点火タイミングIGt信号、自動変
速機2への変速制御A/T信号等を出力することによ
り、所定の制御を実施している。
【0015】バックアップされていない第3のメモリと
してのRAM37の所定領域XDCODE1には、入力
された信号に基づいてダイアグ診断用演算処理部として
の処理にて得られたダイアグコードが記憶される。また
バックアップ電源39により通常の定電圧電源41とは
別個に電源が供給されているバックアップRAM43の
第1記憶領域(所定メモリ)XECODE1には、所定
条件下に所定タイミングで、RAM37に記憶されてい
るダイアグコードが転送される。更に同じバックアップ
RAM43内の第2記憶領域(補助メモリ)XEECO
DE1に、所定条件下に上記第1記憶領域に記憶されて
いたダイアグコードが転送される。尚、アナログ入力ポ
ート17には、更に定電圧電源41の電圧信号が入力し
ている。
【0016】尚、制御回路5全体にはイグニッションス
イッチ45を介して、イグニッションスイッチオン時
に、バッテリ47に接続された回路用定電圧電源41か
ら電力が供給されているが、バックアップRAM43に
はイグニッションスイッチオフ時にもバックアップ電源
39から電力が供給されているため、バックアップRA
M43はイグニッションスイッチオフ時にも記憶内容を
保持することができる。
【0017】また図2は、外部チェッカ7が所定の端子
を介して出力ポート31とデジタル入力ポート23に接
続されている状態を示している。外部チェッカ7は、デ
ジタル入力ポート23から、各種要求コマンド、例えば
バックアップRAM43の第1記憶領域に記憶されたダ
イアグコードの出力命令、あるいはRAM37とバック
アップRAM43との記憶内容の消去命令をCPU11
に伝えるとともに、CPU11の処理により演算された
データを出力ポート31から読み込み、外部チェッカ7
のディスプレィ7aに表示する処理を行う。
【0018】次にCPU11が実行する車両用診断装置
としての処理を説明する。図3は、CPU11が実行す
る各種ダイアグ異常検出ルーチンを表している。図3
(A)は、A/D変換のタイミングで実行されるエンジ
ン冷却水温THWの異常検出処理(ステップ101)お
よび吸気温異常検出処理(ステップ103)を示してい
る。図3(B)は、エンジン回転30゜CAのタイミン
グで実行されるノックセンサによるノックコントロール
システム(KCS)の異常検出処理(ステップ10
5)、およびイグナイタからの点火信号が異常か否かを
判定する失火異常検出処理(ステップ107)を示して
いる。図3(C)は、酸素センサのOx信号の電圧異常
検出処理(ステップ109)、その電圧の切替状態に基
づくOx応答異常検出処理(ステップ111)、燃料系
異常検出処理(ステップ113)および触媒異常検出処
理(ステップ115)を示している。
【0019】これらダイアグ異常検出ルーチン図3
(A)〜(C)の内容は周知の事項であるので、詳細な
説明は省略する。この異常検出処理(ステップ101〜
115)の結果は、RAM37内に用意された図7
(A)に示す8ビット(所定記憶領域XDCODE1)
の各ビットに記憶される。例えば、検出した結果、失火
異常が見つかれば、図7(A)に示すごとく、「000
00100」の状態にビットが立てられる。
【0020】図4はダイアグ処理の内、記憶内容の処理
部分を示す。図4(A)は、ベースルーチンで64ms
ec毎に実行される、RAM37からバックアップRA
M43への転送処理であり、図4(B)は、ベースルー
チンで16msec毎に実行される通常のダイアグコー
ド消去処理である。
【0021】図4(A)のルーチンは電源電圧が一定レ
ベルより高い場合に、RAM37の上記所定記憶領域X
DCODE1からバックアップRAM43の第1記憶領
域XECODE1への転送条件が成立していると判定す
る(ステップ201)。この判定により、XDCODE
1からXECODE1へのダイアグコードの転送がなさ
れる(ステップ203)。この転送は、元のXECOD
E1に対してXDCODE1でORをとって、その結果
をXECODE1へ記憶することにより行われる。この
OR演算は、XDCODE1がイグニッションスイッチ
45をオフする毎に消去されて全てのビットが0となる
ための対策であり、検出された異常をすべて蓄積して記
憶しておくためである。
【0022】電源電圧が正常でない、即ち基準電圧より
も低い場合にはダイアグコードの誤検出等の可能性によ
りRAM37の記憶内容が信用できなくなるため、バッ
クアップRAM43の第1記憶領域XECODE1への
ダイアグコードの転送は行わない。
【0023】本ルーチンは、64msec毎に繰り返し
実行されるので、電源電圧が正常である限り、常にXE
CODE1に(XDCODE1 OR XECODE
1)が転送されている。電源が落ちた場合には、転送が
なされないのでXECODE1には正確なダイアグコー
ドが維持される。例えば、電源が落ちていない状態で、
RAM37の所定記憶領域XDCODE1に、図7
(A)で示す内容(「00000100」)が記憶され
ているとすると、バックアップRAM43の第1記憶領
域XECODE1(転送前は「01100001」)に
は、図7(B)に示すようにXECODE1とXDCO
DE1とのORされた内容(「01100101」)が
転送されて記憶される。
【0024】図4(B)のルーチンは、定期点検や故障
時などの際、整備工場で外部チェッカ7から、ダイアグ
コード消去要求があった場合の処理を表している。尚、
このダイアグコード消去に先だって、後述する図5の処
理、即ちXECODE1を読み出してダイアグコードの
内容を確認するのが、普通の手順である。
【0025】ダイアグコード消去要求があった場合(ス
テップ205)に、バックアップRAM43の第1記憶
領域XECODE1から第2記憶領域XEECODE1
へ内容が転送される(ステップ207)。次いでRAM
37の所定記憶領域XDCODE1とバックアップRA
M43の第1記憶領域XECODE1との両者の内容が
消去され(ステップ209)、次いで消去した旨の応答
が外部チェッカ7へ出力される(ステップ211)。
【0026】上記ステップ207の転送に際しては、単
にXECODE1の内容をXEECODE1へ転送して
もよいし、転送前のXEECODE1の内容にXECO
DE1の内容を論理和演算したものを転送してもよい。
このようにステップ207での転送処理が存在すること
により、整備工場で外部チェッカ7によるダイアグコー
ドのチェックが終了して、通常通りXECODE1の内
容を消去してしまっても、消去前のXECODE1の内
容はXEECODE1に依然として記憶されている。し
たがって、更にディーラやECUメーカ等でも、XEE
CODE1の内容を確認すれば、整備工場に持ち込まれ
た時点までの車両の異常が確認できる。
【0027】ステップ207で、単にXECODE1の
内容をXEECODE1へ転送した場合には、XECO
DE1が消去されるまでにXDCODE1およびXEC
ODE1に格納されたダイアグコードがXEECODE
1に保持されることになる。したがって、前回の定期点
検等から今回の定期点検等で整備工場に車両を持ってい
った時点までの異常を表すダイアグコード内容がディー
ラやECUメーカ等でも参照できる。
【0028】ステップ207で、XEECODE1の内
容にXECODE1の内容を論理和演算した場合には、
車両が販売されてからのすべての異常を表すダイアグコ
ードが参照できる。例えば、消去処理直前において、X
ECODE1が図7(B)に示すような内容(「011
00101」)であり、前回までのステップ207の実
行でXEECODE1が「11001001」であった
場合、今回のステップ207での論理和演算の後には図
7(C)に示すごとく「11101101」となる。し
たがって、過去の異常の全てを蓄積でき、分析に利用す
ることができる。
【0029】外部チェッカ7から、バックアップRAM
43内の第1記憶領域XECODE1,第2記憶領域X
EECODE1の読出は、図5に示す処理により行われ
る。この処理はベースルーチンにて16msec毎に繰
り返し実行される。まず、外部チェッカ7からの入力を
受け付ける(ステップ301)。その入力に記憶の出力
要求が有るか否かが判定され(ステップ303)、要求
がある場合には、その要求が通常出力の要求か、XEE
CODE1の内容の要求か否かが、その要求コードから
判定される(ステップ305)。
【0030】整備工場などの定期点検用の外部チェッカ
7からは当然、通常の出力要求、即ちXECODE1の
要求であり、XEECODE1の要求ではないので、そ
の際は、バックアップRAM43の第1記憶領域XEC
ODE1をサーチして(ステップ307)、その内容を
外部チェッカ7に出力する(ステップ311)。
【0031】車両メーカやECUメーカ等で用いる外部
チェッカ7からの要求は、XEECODE1の要求であ
るので、ステップ305で「YES」と判定され、バッ
クアップRAM43の第2記憶領域XEECODE1を
サーチして(ステップ309)、その内容を外部チェッ
カ7に出力する(ステップ311)。
【0032】こうして外部チェッカ7に応じて、別々の
記憶領域が出力される。勿論、外部チェッカ7が上記出
力要求を切り替えることができれば、一台の外部チェッ
カ7で、XECODE1とXEECODE1との両者を
それぞれ出力要求することができ、両方の内容を得るこ
とができる。ステップ207でXEECODE1の内容
にXECODE1の内容を論理和演算して、XEECO
DE1を求めている場合には、XECODE1からは、
前回の定期点検等から今回の定期点検等で整備工場に車
両を持っていった時点までの異常を表すダイアグコード
が得られ、XEECODE1からは車両が販売されてか
らのすべての異常を表すダイアグコードが得られること
になる。このため一層深い分析が可能となる。
【0033】またXEECODE1については、ステッ
プ207で単純にXECODE1の内容が転送される処
理ならば、XEECODE1の内容は完全にXECOD
E1の内容に入れ替わることになるので、XEECOD
E1自身を消去する処理は必要ない。しかし、論理和を
計算する処理であるならば、過去のデータをキャンセル
して新しいデータを得るために、図6に示すような消去
ルーチンを設けてもよい。
【0034】即ち、外部チェッカ7からXEECODE
1消去の要求があった場合に(ステップ401)、XE
ECODE1を消去する(ステップ403)。勿論、こ
のステップ401の判定を「YES」とする要求は、定
期点検時の通常の外部チェッカ7ではできない構成、特
別な暗唱コードを入れなければ要求できない構成、ある
いは特殊な回路を外装しなくては要求できない構成とす
れば、車両メーカやECUメーカ等に車両が到達する前
に、内容が消去されることが防がれる。
【0035】上記実施例において、第1記憶領域XEC
ODE1および第2記憶領域XEECODE1は、同一
のバックアップRAM43上に設定されていたが、それ
ぞれ異なるバックアップRAM上に設けてもよい。また
バックアップRAMの代わりにE2PROMを用いても
よい。E2PROMであれば、バックアップ電源さえ不
要である。勿論、第1記憶領域XECODE1はバック
アップRAM上に設定し、第2記憶領域XEECODE
1はE2PROM上に設定してもよい。またこの逆の設
定の仕方でもよい。
【0036】図4(A)の処理の内、ステップ201は
上述した電圧条件ではなく、XDCODE1の内容が変
更されたことを判定するものとし、変更された場合のみ
ステップ203の転送を実行するとしてもよい。また、
ステップ201は電圧条件に加えてXDCODE1の内
容が変更された条件も成立した場合に、ステップ203
の転送を実行するものとしてもよい。
【0037】上記実施例の制御回路5が車両用診断装置
に該当し、エンジン1および自動変速機2等に設けられ
た各種検出手段が状態検出手段に該当し、RAM37が
第3のメモリに該当し、バックアップRAM43あるい
はE2PROMが所定メモリおよび補助メモリに該当す
る。所定記憶領域XDCODE1が第3のメモリの役目
を果たし、第1記憶領域XECODE1が所定メモリの
役目を果たし、第2記憶領域XEECODE1が補助メ
モリの役目を果たす。
【0038】図4(B)の処理が転送手段としての処理
に該当し、図5のステップ303,305,309の処
理が補助メモリ内容出力手段としての処理に該当し、ア
ナログ入力ポート17が電圧検出手段に該当し、図4
(A)が第2転送手段としての処理に該当する。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の本発明では、ディーラ等
で車両の定期点検や修理の際にダイアグコード等の各種
装置の状態データの消去を行ったとしても、転送手段に
より補助メモリには上記データが保持されている。従っ
て、補助メモリ内容出力手段により、補助メモリ出力要
求に応じて補助メモリの記憶内容を出力させることによ
り、車両メーカやECUメーカ等でもいかなる異常が生
じているかを、ディーラ等とは別に知ることができる。
【0040】また、通常の消去要求に際して、所定メモ
リから補助メモリに転送するので、所定メモリには常に
前回の定期点検から現在までの状態データが記憶され、
補助メモリには前回の定期点検までの状態データが記憶
されていることを規定することができ、車両の異常がど
の時点で発生したかを両メモリをチェックすることによ
り容易に検知することができる。
【0041】転送手段が、転送に際して、補助メモリの
記憶内容と転送内容との論理和演算を行う場合には、異
常等のデータが過去の分も消えることなく補助メモリ内
に蓄積されてゆくので、直前のデータばかりでなく、過
去の経緯がすべて判明する。勿論、論理和演算を実行し
なくても、例えば定期点検と定期点検との間の異常は判
明する。
【0042】これらの補助メモリが、バックアップRA
MあるいはE2PROMであれば、電源電圧異常時にも
データを保持できる。特にE2PROMは、バックアッ
プ電源さえ不要であるので、データ保持に対して一層安
全性が高い。更に、請求項5記載の発明では、第2転送
手段により、電源電圧異常時にデータを転送することが
ないので、異常なデータを所定メモリに記憶することが
ない。したがって、ディーラ、車両メーカあるいはEC
Uメーカ等のチェックにおいて信頼できるデータが提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の概略ブロック図である。
【図2】 ECUの概略ブロック図である。
【図3】 ECUが実行する異常検出処理のフローチャ
ートであり、(A)はAD/DC変換タイミングルーチ
ン、(B)はエンジン回転30゜CAタイミングルーチ
ン、(C)は64msecで繰り返されるベースルーチ
ンである。
【図4】 ECUが実行する記憶処理のフローチャート
であり、(A)は64msecで繰り返される電源電圧
正常時にXDCODE1の内容をXECODE1へ転送
するベースルーチン、(B)は16msecで繰り返さ
れるXDCODE1およびXECODE1消去のベース
ルーチンである。
【図5】 ECUが実行する処理の内、16msecで
繰り返されるXECODE1およびXEECODE1読
出しのベースルーチンのフローチャートである。
【図6】 ECUが実行する処理の内、16msecで
繰り返されるXEECODE1消去のベースルーチンの
フローチャートである。
【図7】 RAMの記憶領域の内容説明図であり、
(A)はRAMの所定記憶領域XDCODE1の内容を
示し、(B)はバックアップRAMの第1記憶領域XE
CODE1の内容を示し、(C)はバックアップRAM
の第2記憶領域XEECODE1の内容を示す。
【図8】 請求項1記載の発明の構成例示図である。
【図9】 請求項5記載の発明の構成例示図である。
【符号の説明】
1…ガソリン式エンジン 2…自動変速機 5…制御回路 7…外部チェッカ 11…CPU 37…RAM 39…バックアップ電源 41…回路用定電圧電源 43…バックアップRAM 47…バッテリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された各種装置の状態を、状
    態検出手段により検出して所定メモリに記憶し、該メモ
    リの記憶内容を、通常の出力要求に応じて出力するとと
    もに、通常の消去要求に応じて消去する車両用診断装置
    において、 上記所定メモリとは別に設定された補助メモリと、 上記通常の消去要求に際して、上記所定メモリの記憶内
    容を上記補助メモリに転送する転送手段と、 補助メモリ出力要求に応じて上記補助メモリの記憶内容
    を出力する補助メモリ内容出力手段と、 を備えたことを特徴とする車両用診断装置。
  2. 【請求項2】 上記転送手段が、 転送に際して、上記補助メモリの記憶内容と転送内容と
    の論理和演算を行うことを特徴とする請求項1記載の車
    両用診断装置。
  3. 【請求項3】 上記補助メモリがバックアップRAMで
    ある請求項1または2記載の車両用診断装置。
  4. 【請求項4】 上記補助メモリがE2PROMである請
    求項1または2記載の車両用診断装置。
  5. 【請求項5】 上記所定メモリおよび上記補助メモリが
    電源電圧低下時も記憶状態が保持されるメモリであり、 更に、 上記所定メモリの代わりに状態検出手段により検出され
    た各種装置の状態を記憶し、上記通常の消去要求に応じ
    て記憶内容が消去され、電源電圧低下時には記憶状態が
    保持されない第3のメモリと、 電源電圧状態を検出する電圧検出手段と、 該電圧検出手段の検出した電圧が一定レベルより高い場
    合は、第3のメモリから記憶内容を上記所定メモリへ転
    送することを繰り返し、電圧が一定レベルより低い場合
    は、第3のメモリから上記所定メモリへの記憶内容の転
    送を停止する第2転送手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載
    の車両用診断装置。
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