JPH0733983B2 - 車両用故障診断装置 - Google Patents

車両用故障診断装置

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JPH0733983B2
JPH0733983B2 JP22215086A JP22215086A JPH0733983B2 JP H0733983 B2 JPH0733983 B2 JP H0733983B2 JP 22215086 A JP22215086 A JP 22215086A JP 22215086 A JP22215086 A JP 22215086A JP H0733983 B2 JPH0733983 B2 JP H0733983B2
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Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は車両用故障診断装置に関する。
［従来技術］ 従来の車両用故障診断装置の例としては、例えば第５図
に示すようなものがある。これは専用のマイコンを使用
したものである。
図において、入力装置１は診断者（サービスマン）が診
断する車両の型式名、診断内容（例えば、法定６ヵ月点
検、エンジン故障診断等）、車両の所有者名等をキーボ
ード等で入力するものである。
測定装置２は故障部位に関係する部位の状態を検出する
ことができる多数のセンサで構成され、それぞれ選択さ
れて車両の各種状態を検出するものである。
中央制御処理装置３は、入力装置１および測定装置２を
含めてシステム全体をいくつかのプログラムによりコン
トロールするものである。
点検方法・項目記憶装置４は、入力装置１で指示される
診断に必要な方法や項目を予め記憶しておくもので、必
要により中央制御処理装置３により内容が引き出され
る。
判断装置５は測定装置２で測定した値と、基準値記憶装
置６に予め記憶されているその測定項目の基準値とを比
較して、診断部位が正常か故障かを判断するもので、必
要に応じて複数のセンサ信号と基準値とを比較し、総合
判断することもある。
表示装置７は点検方法・項目記憶装置４の内容（例えば
エンジンを回せ）を中央制御処理装置３の指示で表示し
たり、判断装置５の判断結果を表示したりするもので、
通常CRTが使用される。
記録装置８は診断結果やいろいろの情報をハードコピー
として打ち出すもので、通常プリンタが使われる。
次に上記車両用故障診断装置による診断のフローを第６
図により説明する。
まず、ステップ601で、車両にセンサ、例えば電圧、電
流、吸気圧、振動各センサが診断者によって取り付けら
れる。
ステップ602で、センサを取り付け終ったことを入力装
置１から入力する。この操作はリモートボックスで入力
することができること勿論である。
ステップ603では、車両故障診断装置は準備OKの信号に
より点検方法・項目記憶装置４から必要な点検方法や点
検項目を引き出し、例えばエンジン回転を2000rpmにせ
よ等を診断者に指示するので、診断者は指示に従いエン
ジン回転を上げ、2000rpmになったところでその旨のス
イッチを押す（ステップ604）。
ステップ605で車両用故障診断装置はその信号により測
定を開始し、ステップ606でその測定値と基準値記憶装
置６に予め記憶してある基準値とを判断装置５で比較
し、正常か故障かを判断する。
ステップ606で、故障（NG）と判断した場合は、ステッ
プ607で、故障箇所を表示装置７により表示する。故障
箇所はズバリと指摘することは難しく、可能性の高いも
のから順番に並べることが考えられる。従って、ステッ
プ608で表示に従って点検箇所を点検し修理した後、再
度ステップ303に戻って測定、比較を行なう。なお、故
障が重大でなく、すぐに直す必要のない場合は、ステッ
プ609でパスボタンを押すことによってパスしステップ6
10に移行し、次の診断に移るとも可能である。
このようにして点検方法・項目記憶装置４に予め記憶さ
れて手順に従って診断を行ないステップ611の終了判断
により、ステップ612で、結果を決められた用紙にプリ
ントアウトする。なお、結果は必要に応じて外部に設け
た記憶装置（ディスク）にファイルしておくことも可能
である。
一方、近年の車両の搭載機器の複雑化に対応し、車両の
故障診断を簡易に行う目的で、車両の各機能部品に設け
られた多数のセンサと連結され、いわゆる自己診断を行
うことができる車載診断装置も利用されるようになって
きた。
しかしながら、このような従来の車両用故障診断のため
の装置にあっては、次の如きの問題点がある。
前者にあっては、車両各部に各種センサを取り付ける
必要があり、これがための手数が大変である。
後者にあっては、車載型であるがために診断機能に限
界があり、例えば、センサが付属されていない故障診断
を行うことは不可能である。
［発明の目的］ この発明は上記問題点を改善し、より簡易な作業でより
広範な車両の故障診断を行うことができる車両用故障診
断装置を提供することを目的とする。
［発明の概要］ 上記目的を達成するためにこの発明では、車両の各部位
の状態を検出する多数のセンサと連絡され車両の自己診
断を行う車載診断装置と、該装置と接続され必要に応じ
て前記センサの信号及び前記車載診断装置の自己診断機
能を利用しつつ車両の故障診断を行う外部診断装置と、
を合成して構成し、従来例で示した両者の装置の欠点を
互いにカバーできるようにした。
［実施例］ 以下、添付図面を用いてこの発明の実施例を説明する。
まず、図面について簡単に説明すると、第１図はこの発
明の一実施例に係る車両用故障診断装置のブロック図、
第２図は外部診断装置の詳細を示すブロック図、第３図
は診断処理を示すフローチャート、第４図は外部診断装
置の他の実施例を示すブロック図である。
第１図に示すように、車両用故障診断装置は、コントロ
ールユニット９に接続される車載診断装置10と、該装置
10にコネクタ11（11a、11b）を介して着脱自在に接続さ
れる外部診断装置12とで構成されている。
コントロールユニット９は、燃料噴射（EGI）制御、点
火（IGN）制御、排気（EGR）制御、回転数（ISC）制御
等を効率良く行うためのものであり、その内部には、図
示しない中央処理装置や、信号入出力装置、その他前記
各制御を行うための制御機能が格納されている。
コントロールユニット９は、多数の端子T1〜T17を有
し、各端子は信号の各種アクチュエータや各種センサと
接続され、各端子T1〜T17と各アクチュエータないしセ
ンサとを結ぶ信号線には、それぞれ次記のような信号S1
〜S17が流される。
S1;インジェクタ13の制御信号 S2、S3;VCMバルブ14の制御信号 44;車速センサ15の検出信号 S5;エアコンスイッチ16の検出信号 S6;フューエルポンプリレー17の駆動信号 S7;エアフロメータ18の位置検出信号 S8;アイドルスイッチ19の検出信号 S9;ニュートラル検出スイッチ20の検出信号 S10;ディストリビュータ21の進角検出信号 S11;ディストリビュータ21の進角制御信号 S12;イグニッションコイル22の点火時期制御信号 S13;O2センサ23の検出信号 S14;水温センサ24の検出信号 S15;イグニッションキースイッチ25のスタート信号 S16;イグニョンリレー26のオン信号 S17;バッテリ27の電源電圧 車載診断装置10は、前記コントロールユニット９を介し
て各種センサからの信号をモニタし、又、コントロール
ユニット９内の各種機能を駆使して周知の自己診断を行
なう機能を有している。
モニタ機能は、本例では例えばエンジン回転数、吸入空
気量、ERG制御値、点火時期、冷却水温度、車速等のエ
ンジン制御の入力値、出力値等を順次シリアル信号とし
てコネクタ10を介してシリアル信号で出力する機能であ
る。
又、自己診断機能はセンサ類の出力値が通常あり得ない
値を示したり、論理的に正しくない値、例えばアイドル
信号S8がアイドリング状態を示していながらエンジン回
転数が3000rpmでエアフオーメータの出力信号S20も吸入
空気量の多い値を示しているようなとき、例えば、アイ
ドルスイッチ20が異常であると診断して異常箇所のコー
ド番号を自己保有の表示器に出力し併せてコネクタ10を
介して外部に出力するものである。
第２図に示すように、外部診断装置12は、インタフェイ
ス回路27と、入力装置28と、測定装置29と、中央制御処
理装置０と、点検方法・項目記憶装置31と、判断装置32
と、内部記憶装置33と、表示装置34と、記憶装置35と、
で構成されている。
インタフェイス回路27は、コネクタ10bと中央制御処理
装置30との間でシリアル信号の伝送処理を行うためのも
のである。
入力装置28は第５図で示した入力装置１と同じものであ
る。
測定装置29は各種センサで構成されるものである。ただ
し、これらのセンサは第５図に示した測定装置２のもの
とは異なって、第１図に示したセンサと重複するものは
全て除いた形である。
中央制御装置30は、第５図に示した中央制御装置３と形
式的には同じものであり、入力装置１及び測定装置29を
含めてシステム全体をいくつかのプログラムによりコン
トロールするものである。
点検・項目記憶装置31は第５図に示したものと同様に、
入力装置28で指示される診断に必要な点検方法や項目を
記憶しておくものである。
判断装置32は、内部記憶装置33に記憶されている基準値
や原因追求のためのデータに基いて、測定装置29で測定
された値、又は、前記インターフェイス回路27を介して
車載診断装置10から入力される値ないしデータに基いて
車両故障に関する判断を総合的に行うものである。
内部記憶装置33は、従来例でも示した基準値を記憶する
他、原因追求のための各種データを記憶するものであ
る。
表示装置34及び記憶装置35は従来よりのものと異なる所
がない。
上記構成の車両用故障診断装置の作用を第３図に拠り説
明する。
まず車両のユーザから不具合車両が持ち込まれると診断
者（サービスマン）は、ステップ301で該車両のコネク
タ11aにコネクタ11bを接続する。次にステップ302でユ
ーザが訴える不具合症状、車両の年式、型式、製造番
号、仕様等を入力装置１（キーボード）より入力する。
これにより、車両用故障診断装置は診断作業を開始す
る。
外部診断装置12は、入力された不具合症状、車の仕様等
のデータにより記憶装置31よりデータに見合った点検方
法を選び出し、ステップ303で表示装置34に最初の作業
を指示する。
ここではアイドル不安定という不具合症状がユーザから
訴えられていたとすると、診断装置12はここでステップ
303の内容として「イグニッションキーをオンし、エン
ジン停止のまま、アクセルペダルのオン・オフを反復し
て行なえ」と指示する。
サービスマンがこれに従ってアクセルペダルをオン・オ
フすると第１図に示したアイドルスイッチ19が開閉す
る。アイドルスイッチ19の信号はコントロールユニット
９に入力され、その状態はコントロールユニット９から
コネクタ11を介して外部診断装置12へ伝達される。
ステップ304で、アイドルスイッチ19の状態、オン・オ
フが繰り返されていなければ外部診断装置12はステップ
305で前記のステップ303の内容（アクセルペダルのオン
・オフョを実行したかという質問を表示装置34に表示す
る。
ここで、サービスマンが「YES」という答を入力すれば
ステップ306で、外部診断装置12はアイドルスイッチ19
及びその配線、コネクタ等が異常であると判断しその旨
表示する。
又、ステップ305で、アイドルスイッチ19がオン・オフ
している事が判断されれば外部診断装置12はステップ30
7で次の指示を出力する。本例では、例えば「エンジン
をスタートさせ、アイドリング状態で３分間放置せよ」
の如き指令が出力されることになる。
この状態で外部診断装置12は、ステップ308で、エンジ
ン回転数、水温、点火時期等のデータを読み取り内部記
憶装置33に内蔵する基準値との比較判断を行う。またこ
の時、内部診断装置10から何らかの自己診断コードが出
力されれば、それをステップ309で検出しその部位をさ
らに探求する為の指示を出力する。
ステップ309では仮に、自己診断プログラムで発見され
るような不具合は見つからず、自己診断コードは出力さ
れなかったと仮定すると、次に、前のステップ308での
比較判断に応じて次のステップ310に進む。ここでは、
ある特定の気筒の燃焼に不良の疑いが強いと判断された
とする。
従来装置では、この様な時、サービスマンが各点火プラ
グのケーブルを一本づつ抜いて、一気筒づつ点火しない
様にし、その時のエンジン回転の降下程度によって、ど
の気筒の燃焼が不良かを見つける必要があったのであ
る。
しかし、本実施例では、ステップ311で、外部診断装置1
2が車載診断装置10に対し、コネクタ11を介して各気筒
の点火又は燃料噴射を一気筒づつ停止する様指示するこ
とができ、又、ステップ312でシリアル信号によってそ
のときのエンジン回転降下度も自動的に測定することが
できる。
ここで、気筒バランスも正常であったとし（ステップ31
3）次のステップ314として点火時期点検が必要となった
とすると、コントロールユニット９ではアイドリング時
にBTDCが正常に出力されているかどうかを点検する事に
なる。ここで外部診断装置12は、サービスマンに対し
「タイミングライトで点火時期を測定しキーボードから
その測定値を入力せよ」という指示を表示する。
ここで、仮に測定値がBTDCが０度（設計値10度）であっ
たとすると、その値の入力を受けた外部診断装置12は、
内部記憶装置33と判断装置32との協動作業により、こう
した点火時期のずれはクランク角センサの取り付け不良
等が疑わしい等と判断してその点検指示を表示する。
このように、本例では外部診断装置12は車載診断装置10
からのモニタ信号、自己診断コード、不具合症状の入
力、外部測定結果の入力等にデータを受けることがで
き、診断者は多くのセンサ取付作業に煩わされることが
なく、故障部位を適格、迅速に探究することができるの
である。
以上の実施例の説明から推測されるように、第２図に示
した中央制御処理装置30、判断装置32及び内部記憶装置
33は、いわゆるエキスパートシステムと置き換えること
ができるものである。この例を他の実施例として第４図
に示した。
第４図に示すように、エキスパートシステム36は、入出
力装置37と、推論マシン38と、知識データベース39とで
構成される。
入出力装置37は、エキスパートシステム36と他の部材と
の間で信号の入出力を行なうためのインターフェイスと
して構成されるものである。
推論マシン38は、知識データベース39に記憶されている
知識を利用し入力症状に対する原因を追求するものであ
る。
知識データベース39は、症状Ｘに対し考えられる原因Ｙ
を列挙した形の知識（ルール）や、原因候補Ｙが真の原
因であることを確定するための問診ないし点検知識や、
その他部品についての知識を多数記憶し、推論マシン38
の検索に応じ、該マシンに適宜の知識を提供するもので
ある。
従って、第４図に示した実施例によれば、第３図に示し
たフローに比べ、より少ないデータ量、プログラム量で
より緻密な故障診断をより迅速、確実に行うことがで
き、サービスマンの労をより減少させることができる。
なお、この発明は以上の実施例のみに限定されるもので
はなく、適宜の設計的変更を行うことにより、その他の
態様で実施できるものである。
［発明の効果］ 以上の通り、この発明に係る車両用故障診断装置によれ
ば、車載診断装置と外部診断装置とを合成したもので、
両者の欠点を互いに補って、より簡易な作業で、より広
範な車両の故障診断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第１図はこの発明の一実施例に係る車両用故障診断装置
のブロック図、第２図は外部診断装置の詳細を示すプロ
ック図、第３図は診断処理を示すフローチャート、第４
図は外部診断装置の他の実施例を示すブロック図、第５
図は従来の車両用故障診断装置を示すブロック図、第６
図はその処理内容を示すフローチャートである。 10……車載診断装置 11……（11a,11b）……コネクタ 12……外部診断装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−128851（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−214254（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−164552（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】車両の各部位の状態を検出する多数のセン
    サと連絡され車両の自己診断を行う車載診断装置と、該
    装置と接続され必要に応じて前記センサの信号及び前記
    車載診断装置の自己診断機能を利用しつつ車両の故障診
    断を行う外部診断装置と、を合成して成る車両用故障診
    断装置。
  2. 【請求項２】前記外部診断装置は、各種故障原因を追及
    可能のエキスパートシステムである特許請求の範囲第１
    項記載の車両用故障診断装置。
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