JPS63308535A - エンジン排気系の評価装置 - Google Patents

エンジン排気系の評価装置

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JPS63308535A
JPS63308535A JP14457887A JP14457887A JPS63308535A JP S63308535 A JPS63308535 A JP S63308535A JP 14457887 A JP14457887 A JP 14457887A JP 14457887 A JP14457887 A JP 14457887A JP S63308535 A JPS63308535 A JP S63308535A
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exhaust gas
sensor
lambda
rich
measurement
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JP14457887A
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Kazuya Komatsu
一也 小松
Maiko Matsumoto
松本 舞子
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジン排気系に疑似排気ガスを供給して、
その排気系の例えは浄化能力を評価するような評価装置
に関し、特に、上記疑似排気ガスをより実機に近い組成
で排気系に供給することにより、排気系の評価精度の改
良に関する。
(従来の技術) 排気ガス浄化及び燃費向上のために、排気ガスセンサ及
び排気系の能力に対する関心が高まりつつある。
例えば、特開昭60−196652号では、エンジンか
らの排気ガスに所定の処理を加えて白煙を発生させ、光
学的に測定した白煙濃度からエンジンの排気系の評価を
行なうようにしている。
ところが、このような評価装置は、排気ガスの成分を評
価するものであり、排気系システムの評価、ましてや、
排気ガスセンサの評価等はてきるものではない。
排気系システムの評価、例えば触媒コンパータの浄化能
力の評価や、排気ガス成分濃度情報のフィードバックに
よる空燃比制御を行なっているときの制御定数の決定評
価等は、評価対象であるところの排気系に、自由に成分
濃度を設定した疑似排気ガスを供給して、その排気ガス
成分の濃度組成を変更して、この排気系の評価を行なう
ことが提案されている。例えば、プロパンガスをバーナ
等で燃焼させ、リーンな排気ガスの場合は酸素を大目に
供給し、リッチな場合は酸素供給を停止するようにして
、人工的に疑似排気ガスを作るのである。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上記のような、自由に疑似排気ガスの組成、
濃度等変更して、排気ガスセンサの特性を踏まえて排気
系の上記制御定数を決定すると、最適と決定した筈の制
御定数が実際とそぐわないことに直面する。
上記事実を分析した結果、本願の発明者達は次の点に問
題の所在をつきとめた。
■:排気ガスセンサを含めた排気系の正確な評価には、
排気ガスセンサそのものの正確な特性データが前提とな
る。正確な特性データを得るためには、センサ出力値の
測定に先立って、センサ自体が平衡状態に至っている必
要がある。この平衡状態に至るまでに長時間がかかるの
であるが、平衡状態に至らないでセンサ出力の測定を行
なうと、誤差が発生する。これは、例えば、リーン(酸
素分圧が比較的高い)の排気ガス中に排気ガスセンサの
電極をさらしておくと、センサの電界質(例えばジルコ
ニアセンサであれば、そのジルコニアの)内部深くまで
酸化層が伸びてしまい、例えリッチ排気ガスにさらして
も、長い時間かけないと平衡状態に戻らないと考えられ
るからである。また、センサがリッチな雰囲気中に長時
間さらされると、センサ表面に燃料成分が付着してしま
い、リッチからリーンに変動しても、前のリッチ状態の
影響が残るからである。
このように排気ガス成分の変化する場合に、変化前の状
態が変化後のセンサ特性測定に影響を与える点に、効率
的にガスセンサの特性を測定する場合の測定精度に影響
する因子が存在するのである。即ち、効率よく排気ガス
センサの特性を測定するにはなるべく速やかにセンサの
平衡状態が得られるようにしなければならないからであ
る。
また、センサの平衡状態はセンサ特性を測定するための
初期条件であるから、測定に先立ち平衡状態を確保して
その初期条件を一定にするということは、上記の静的な
センサ特性のみならず、動特性も正確に測定する上で不
可欠なことなのである。
■:排気系をシステムとして評価する場合に、上述した
疑似排気ガスは、空気過剰率の観点からみれば、確かに
名目上では実際の排気ガスに近いのである。ところが、
燃焼後の実際の排気ガスは、・  燃料分(例えば、H
2若しくはCO)の絶対量が少なくなっており、その点
が、単に酸素供給量を変動させて作られた、リーン若し
くはリッチな疑似排気ガスと違う。■で述べたように実
際の排気ガス中の燃料成分は排気ガスセンサの表面に付
着するわけであり、その付着量は燃料成分の絶対量に依
るのであるから、疑似排気ガスをリッチにするときは、
その中の燃料成分を増やさない限りは、実際の排気ガス
に近いとは云えない。従って、そのような実際の排気ガ
スと異なる疑似排気ガスでセンサ若しくは排気系の特性
を評価しても、正確なデータは得られないのである。
そこで、本発明は上述従来例の欠点を除去するために提
案されたものでその目的は、例えば排気ガスセンサ、触
媒浄化装置等を含めた排気系の特性を、実際の排気ガス
に極めて近い疑似排気ガス7囲気中で評価するようなエ
ンジン排気系の評価装置を提案するところにある。
(問題点を解決するための手段及び作用)上記課題を達
成するための本発明の構成及び作用は、被評価対象の排
気系に疑似排気ガスを導入状 ガスに酸素を供給する酸素供給手段と、前記疑似排気ガ
スに未燃焼ガス成分を供給する未燃焼ガス供給手段と、
前記疑似排気ガスをリーンにするときは前記酸素供給手
段による酸素供給量を増量するようにし、リッチにする
ときは前記未燃焼ガス併給手段による未燃焼ガスの供給
量を増量するように制御する制御手段を備えたことを特
徴とする。
(実施例) 以下添付図面を参照して、本発明に係る実施例の評価装
置を説明する。
〈評価装置の全体構成〉 第1図はこの評価装置の全体構成図である。本評価装置
は、 ■:排気ガスセンサの静的特性、 ■:排気ガスセンサの動的特性、 ■:排気系の動的応答特性、 等を測定する。これらの諸特性から、当該排気系におけ
る、触媒浄化装置の浄化能力と、浄化能力が最大になる
ときのフィードバック系の最適制御定数を決定するもの
である。
第1図に示した評価装置の構成を説明する。1は、11
種類のガス成分を混合してλ=1の疑似排気ガスを合成
するガス流量制御装置、2はガス流量制御装置1からの
混合ガス中に水分を添加する添加装置である。水分を添
加された混合ガスは炉4により実際の排気ガス温度にま
で加熱される。3は、略λ−1の前記混合ガスに酸素(
02)若しくは一酸化炭素(CO)、水素ガス(H2)
を添加して空気過剰率(λ)を色々な値に変化させるこ
とにより、ダイナミックに変化する実際のエンジン運転
状態の排気ガスに組成が酷似した疑似排気ガスを合成す
るためのλ変調装置である。上記酸素(02)若しくは
一酸化炭素(CO)、水素ガス(H2)はインジェクタ
5により、排気管8中に噴射される。
ここで、疑似排気ガスをリーンにするときは、インジェ
クタ5から酸素を噴射し、一方、リッチにするときは一
酸化炭素及び水素ガスを噴射する。この、疑似排気ガス
をリッチにするときに一酸化炭素及び水素ガスを噴射す
るということにより、実際のエンジンの排気系に最も近
い状態で触媒浄化装置の浄化能力を測定することが可能
になる。
排気ガス中の酸素濃度は酸素センサ6により測定される
。この酸素センサ6はジルコニア(Zr02)素子のま
わりに白金電極をメッキしたものであり、両電極間にお
ける酸素分圧の差に応じた起電力を発生するのは周知の
通りである。この出力電圧をVs (単位■)とする。
第2図に、上記装置により測定されたセンサ6の、静的
な状態における空気過剰率(λ)に対する出力電圧特性
を示す。
センサ6の下流には触媒浄化装置9が設けられている。
この触媒浄化装置9は、本実施例では三元触媒であり、
周知の三元触媒は例えば第3図に示したようなλ−浄化
率特性を示す。触媒浄化装置9の浄化率は排気ガス分析
計11によって測定される。この分析計11は、例えば
赤外線の吸収量を測定することにより、Co、NOX、
HC成分等を測定するものであり、触媒浄化装置9に人
力される浄化前の排気ガス中の赤外線の吸収量は赤外線
センサ10aで測定され、浄化後の吸収量はセンサ10
bで測定される。排ガス分析計11は、これら2つのセ
ンサからの出力に基づいて浄化率を計測する。
中央制御部12は、内部に組み込まれたマイクロプロセ
サ等の指令により、次の仕事を行なう。
(i):ガス流量制御装置1及び水分添加装置2を制御
して、ガス流量及び水分量を変えて、排気ガス組成を変
更する。
(it):λ変調装置3を制御して、酸素(o2)若し
くは一酸化炭素(CO)、水素ガス(H2)等の噴射時
期/噴射量を変えて、疑似排気ガスの空気過剰率λを変
調制御する。
(iii)  :内部に評価プログラム(第4A図〜第
4C図参照)を内蔵し、そのプログラム手順に従って上
述のガス流量制御装置1.水分添加装置2、λ変調装置
3.排ガス分析計11等を制御して、種々のデータを得
、更にデータ処理装置13を制御して、上記得られた種
々のデータから、排気ガスセンサ6の評価、触媒浄化装
置9の評価、排気系の評価等を行なう。
〈評価装置の意義〉 第3図に示したように、触媒の浄化率は空気過剰率の値
に応じて色々な値をとるが、λに1近辺では、酸化反応
による1−IC,Coの浄化と還元反応によるNoの還
元とが最もバランスかとれる。
即ち、排気ガス浄化の観点からでは、λ=1を保つこと
が最も望ましい。排気ガスの空気過剰率λが1であるか
否かは第2図からもわかるように、排気ガスセンサ6の
出力Vsの値から判断できるので、排気ガスセンサの出
力値■5の値に応じた空燃比制御を行なって排気ガスの
λを1に保てば、理論上は排気ガスの浄化は最適に行な
える筈である。この空燃比制御には、主に吸気系統と排
気系統の2箇所で行なわれ、吸気系統での空燃比制御に
は電子制御による燃料噴射若しくはキャブレタ方式があ
り、排気系統における空燃比制御には二次空気制御方式
がある。
ところが、第2図に示したセンサ特性は全くの静的な酸
素濃度雰囲気中におけるものであり、周知のように排気
ガスセンサには必ず応答遅れが存在するから、遅れたセ
ンサ信号に基づいたフィードバックでは、その制御定数
(例えば、排気ガスセンサの出力のサンプリング周期等
)の値によってはλが発散したり共振したりして、とき
には触媒が機能しない事態も発生する。λに影響する実
際のエンジンの燃焼状態は運転状態によって複雑に変動
し、また、排気管の形状、酸素センサの位置、触媒装置
の位置等の要素が複雑に絡み合って、排気系における上
記空燃比制御はその制御定数の決定がなかなか困難であ
る。
第1図に示した排気系の評価装置は、このような背景か
らなされたものであり、なるべく実際のエンジンに近い
状態で、前記■〜■に示した如く、排気ガスセンサ6の
静的特性、動的特性の評価、更には排気系の空燃比制御
における浄化率が最適となるときの制御定数の決定評価
等を行なうものである。
く静特性測定の概要〉 第4図に上記評価装置において、空気過剰率λがλ1.
λ2.・・・・・・の多値をとるときの、センサ6の静
特性測定の概略を示す。静特性は、従来でも時間さえか
ければ正確な値を測定できるものであるが、むしろ、本
実施例の特徴は、短い測定間隔で多くの測定データを得
て、効率的にセンサ6の静特性を測定する点にある。
その測定方法は、第4図に示すように、空気過剰率λを
変える毎に、センサ出力の測定に先立ってセンサ6を、
空気過剰率がλ=1を中心にしてリッチ−リーンで変調
するような疑似排気ガス中にさらし、その後に測定を行
なうのである。この人=1を中心にしたリッチ−リーン
の変調が、センサ6を活性化させ、そのために速やかに
センサが平衡状態に戻るのである。これは、センサ6の
表面層が平衡状態を保ちながら、活性化した状態となり
、この動的な動きが平衡状態をセンサの下部層への移行
をより促進せしめ、その結果、センサ全体が平衡状態へ
速やかに移行するためと考えられる。センサの活性化が
平衡状態化を早め、効率的な測定を保証する。センサ出
力測定の前に平衡状態に至ることが保証されることによ
り、センすの内部状態の初期条件が各測定で均一化され
、安定的且つ正確な静特性が速やかに測定できるのであ
る。また、センサ出力測定に先立ち、センサを平衡状態
にするということは、前述したように、測定開始のセン
サ内の初期条件を各測定において均一にするということ
であるから、静的特性のみならず、動的特性も正確且つ
迅速に測定できるのである。このセンサの動的特性デー
タは正確であればあるほど、後述の排気ガス浄化のため
の空燃比制御のフィードバック系の最適設計に大きな意
味をもつ。
センサ6の動特性の測定については、排気系の評価のた
めの制御を説明する時点で説明する。
〈測定シーケンス〉 次に本評価装置が■〜■の機能を実現するためにどのよ
うな動作シーケンスを行なうかを第5A図、第5B図及
び第6A図〜第6D図を用いて説明する。
第5A図は、第1図の評価装置において行なわれるセン
サ6の測定における測定条件の変更シーケンスを示すも
のである。即ち、静特性を測定するのであれば、空気過
剰率λを、第5A図のようにλ1→λ2→・・・と順に
変更する。但し、この各変更時点で、上述のλ=1を中
心にしたリッヂ→リーンの変調を加えることは云うまで
もない。動特性の測定は、λ−1を中心にして、空気過
剰率λをリッチ−リーンに変更して、この変更の周波数
(デユーティ比)を第5A図示の如く、周波数f 1−
f 2−・・・と順に変更して、各々の周波数における
リッチ−リーンの変化に対するセンサ出力の応答遅れ(
TRL、 TLR)を測定する。第5B図は、浄化装置
9の浄化特性を調べるために、排気系の制御定数(例え
ば、DRL、 DLR)を図示の如く色々変えて、その
排気系に最適の制御定数を求めるための測定シーケンス
を示すものである。
第5A図、第5B図の測定シーケンスは中央制御部12
内の不図示のRAM内に前もって格納されている。尚、
測定シーケンスは、RAM内に設ける代りに、本評価装
置に設けられた不図示のスイッチの選択的押下に応じて
行なってもよい。
〈制御手順の概略〉 第6A図は本評価装置の制御手順の全体を示すものであ
る。第6A図のステップs1〜ステップS8は評価装置
の初期化手順である。
ステップS1では、排気管8に導入される排気ガスのλ
が略=1となるように、ガス流量制御装置1に対して、
11種のガスの各流量を制御する。ここで、略λ=1に
設定するのは、本評価装置が前述したように、浄化能力
の評価に主眼があるからである。このλ=1となる各ガ
ス流量は前もって定められたマツプ値に従って決定され
る。
このマツプ値が疑似排気ガスのベース空燃比を決定する
。同じく、ステップS1では、必要に応じてこの11種
の混合ガスに水分も補給する。ステップS2→ステツプ
S4→ステツプs2のループでは、排気ガス温度が目標
温度に達するように、プログラム的に炉4により前記1
1種の混合ガスを加熱する。目標温度に到達すると、ス
テップS6→ステツプS8→ステツプs6のループで、
その目標温度を保持しっつセンサ6の出力■3が安定す
るのを待つ。出力電圧■5が安定すると、測定開始条件
が揃う。
ステップSIOでは、第5A図、第5B図に示した前記
測定シーケンスから測定ケースを1つ選び出す。この測
定ケースに応じて、ステップs14のセンサの静特性測
定(その詳細は第6B図に示す)、ステップS16のセ
ンサの動特性測定(詳細は第6C図に示す)、若しくは
ステップS18の浄化系の制御変数決定(詳細は第6D
図に示す)のいずれかを行なう。尚、ステップSIO以
下の制御では、排気ガス温度は目標温度に保たれるよう
に炉4が中央制御装置12により制御される。排気ガス
温度を変更するときは、そのような指定温度を色々に設
定した測定ケースをRAM内に設定し、この温度に従っ
てプログラム昇温を行なえばよい。
〈センサの静的特性測定のための制御〉第6B図は、排
気ガスセンサ6の静的雰囲気中における特性を効率良く
測定するための中央制御部1の制御手順を示したフロー
チャートである。
 b この制御手順は、いかに正確な特性を効率良く計測する
かを追及した点に、その特徴がある。前述したように、
排気ガスセンサの出力には初期誤差があり、この初期誤
差のメカニズムは前述したように、排気ガスによる酸化
がセンサ内部の奥深くまで浸透するからである。そこで
、第4図、第6B図に示した効率的な特性測定によると
、測定対象の排気ガスの組成をλ1−λ2→・・・と変
えてセンサ出力の測定を行なおうとするときは、出力測
定に先立ち、センサ6を平衡状態に戻すために、センサ
6に導入する排気ガスの酸素濃度を短い周期でλ=1を
中心にしてリッチ−リーンに振動させる。酸素濃度を振
動させたのちに、センサ6の出力を測定するわけである
さて、第6B図のステップS30で、前回の測定ケース
から今回の測定ケースに移行する場合に、λの値の変更
を伴うかを判断する。例えば、ステップS1でλを1に
設定し、ステップs10で、λ=λ1 (第4図)の測
定ケースを選んだのであればλの変更とみて、ステップ
S31で先ず、略λ=1にして、ステップS32でλ変
調装置3を介してインジェクタ5から酸素を所定量噴射
して、疑似排気ガスをリーンにする。更に、ステップS
34では、インジェクタ5から一酸化炭素、水素ガスを
所定量噴射して、逆にリッチにする。このλ=1を中心
にしたり−ン←リッチの繰り返しを、ステップ332〜
ステツプS36のループで所定回数縁り返す。この繰り
返しにより、排気ガスセンサ6は活性化され速やかに平
衡状態に達する。この効果は第4図に関連して説明した
通りである。ステップS38では、ステップs10で取
り出した測定ケースのλの値に空気過剰率を設定するよ
うに、変調装置3を制御する。ステップS40では、セ
ンサ出力が安定するまでの一定時間を待つ。当然のこと
ながら、ステップ832〜ステツプS36のリーン−リ
ッチの繰り返しにより、この一定時間は短いものとなる
ことが期待される。ステップS42ではセンサ出力V6
を測定する。ステップS44では、この測定値V5を記
憶する。
尚、λ−1から任意のλの値へと変化するときのセンサ
の過渡特性を測定しようとするならば、ステップ338
で、λを変更する前に、センサ出力測定を開始し一定時
間この測定を持続し、ステップS42で測定を終了すれ
ばよい。
ステップ830〜ステツプS44までの動作を、排気ガ
ス組成をステップSIOで色々変えてみながら、所望の
データが揃うまで繰り返す。
尚、前述したように、本評価装置は触媒による排気ガス
浄化システムの浄化能力を評価するものであるから、ス
テップS1でλ=1に設定している。従って、ステップ
330〜ステツプS36のループにょろり−ン→リッチ
の揺さ振りは、λ=1を中心にした揺さ振りとなる。し
かし、このリーン−リッチの揺さ振りは、センサ6を活
性化させるためものであるから、λ=1以外の値を中心
にした揺さ振りでも、その揺さ振りの必要時間は若干長
くなるが、可能である。
〈センサの動特性測定の制御〉 第6C図に動特性測定のフローチャートな示ず。ステッ
プ350〜ステツプ358までは、第6B図のステップ
330〜ステツプS36と同じであり、測定ケースの空
気過剰率が変化する場合にλ=1を中心にしたリーン−
リッチの揺さ振りをかけるのである。ステップS60で
は、測定ケースの周波数値fn (第5A図)を読出す
。この周波数fnには、周波数値の他にリッチを持続す
る時間とリーンを持続する時間とのデユーティ比が格納
されている。ステップS62で、センサ出力V6の測定
を開始し、ステップ564〜ステツプS72のループで
、ステップS60の測定ケースで指定されている周波数
及びデユーティ−比に従ってリッチ化←リーン化を一定
時間繰り返す。
この間、センサ出力■5の測定は続行する。ステップS
74でセンサ測定を終了する。このときのセンサ出力は
第7図のようになる。ステップs76でTRLをV8の
測定結果から計測する。このTIILは第7図に示すよ
うに、λをリッチからり−ンに変化させたときのV5の
応答遅れ時間である。ステップ378では、この測定ケ
ースが最後 U であるかを調べる。即ち、周波数、デユーティ−比を色
々変えて用意された全てのケースの測定を終了したかを
判断する。全ての測定ケースを終了していないのならば
、ステップS10にリターンして次の測定ケース(周波
数、デユーティ−比)を選び出す。全てのケースを終了
すると、ステップ378からステップS80に進み、f
Lc(リミットサイクル周波数)を決定する。この周波
数fLcは、fLC以上に周波数が高くなると、その周
期がセンサ出力V6の、例えば600mVから300m
Vの変化に要する応答遅れ時間TRL(若しくはTLR
)以下になる場合の周波数を云うものとする。このfL
Cはセンサ及び排気系の組合せにユニークな量である。
排気系を同じくして、センサを色々なもに変えた場合の
TRLとfLCとの相関関係を第8図に示す。本実施例
の評価装置によれば、第8図に示したように、TRLと
fLCの相関関係は極めて強いものになり、測定データ
に信頼性があることがわかる。第9図は、従来法により
、即ち、プロパンバーナーを用いて疑似排気ガスを作り
、リッチにするときは単に酸素を少なくなるようにし、
ステップS50〜ステツプS5Bのり−ン→リッチの揺
さ振りを加えないようにした測定方法による結果を第9
図に示す。第8図と第9図を比較すれば、両者の効果上
の差は明瞭である。
また、第10図に、同一センサを同−排気系に設置し、
測定時刻を変えて10回、本実施例(実線で示す)と従
来法(破線で示す)の2法夫々により、TRLを測定し
たときの結果を示す。破線で示した従来法が測定毎にバ
ラバラな値を示すのは、リーン→リッチの揺さ振りを加
えないために、センサが平衡状態にない状態で、測定を
開始したためと考えられる。
〈最適制御定数の決定のための制御〉 この第6D図に示す最適制御定数の決定のための制御は
、第5B図の測定ケースが選び出されたとき行なわれる
もので、実際のエンジンにおいて浄化装置が最大の浄化
能力を発揮するには、エンジンの吸気系の空燃比(即ち
、例えば燃料噴射量)をどのように制御するのが最適に
なるかを、シミュレーションして、最適制m定a (f
 Lc等)を決定するものである。このようにするのも
、センサ■、の応答遅れのために、センサ出力だけをみ
て、λ=1になるように空燃比制御しても、実際の空燃
比はλ=1にはならず、従って浄化装置の能力が最大限
に発揮されないからである。
この制御の概略を第11図に示す。センサ6の出力v8
をモニタしながら、V5が V 、 e=>リーン−4V、 L−+リッチと変化し
たと台、即ち、V5が所定の閾値VtLをリーンからリ
ッチに変化して横切ったときは、D、時間の遅れの後に
疑似排気ガスをリーン側にするようにし、v6が、 ■、φリッチ→V、L→リーン と変化したとき、即ち、v8が所定の閾値v1を横切っ
てリッチからリーンに変化したときは、DL暗時間遅れ
の後に疑似排気ガスをリッチ側にする。DRとDLの組
合せは、色々変更し、各組合せにおいて、浄化装置9の
浄化能力を測定し、この浄化能力が最大に発揮されると
きの、fLC及びDR,DLを見付は出すものである。
第6D図のステップS90で、先ず、λ=1を中心にし
たリッチ←リーンの揺さ振りをかけて、センサ6を平衡
状態にする。このステップS90の内容は第6C図のス
テップ350〜ステツプ858と同じである。
ステップS92では、λ変調のタスクを起動する。この
λ変調のタスクの詳細をステップ3200以下に示す。
このタスクの特徴は、ステップ892以下のメインルー
チンと並列に動くことである。λ変調タスクを起動して
、メインルーチンはステップS94で、第5B図のマツ
プからDRとDLの1つの組合せを読出して、中央制御
装置12内のRAM12Aの所定の領域(第6D図に示
す)に格納し、ステップS96でVs測測定開始する。
起動されたタスク側では、待ち(WAIT)状態が解除
され、ステップ5202に進み、センサ6の出力v3を
よみこんで、ステップ5204で■、が閾値V、Lを横
切ったかを判断する。横切っていなければ、ステップ3
202〜ステツプ5204のループでそれを待つ。
もしリッチに向けて横切ったのならば、■、≧VsLで
あるから、ステップ5206からステップ8208に進
み、中央制御装置12内の不図示のタイマを起動する。
ステップ5210では、タイマ出力TMがディレ一時間
DR経過したかを判断する。DR時間経過したのなら、
ステップ5212で、インジェクタ5から酸素の噴射を
開始し、ステップ5214では、−酸化炭素及び水素ガ
スの噴射を停止する。こうして排気ガスをリーン化する
。ステップ5224ではタイマをリセットし、ステップ
5202に戻ってセンサ出力V8がvILを横切るのを
待つ。この間、酸素の噴射は持続する。
一方メインルーチンでは、ステップ398で、1つのD
RとDLの組合せにおいて、浄化装置9の浄化能力の評
価に十分な試験時間が経iMするまで待っている。
やがて、VfがVsLをリーン側に向けて横ぎると、ス
テップ5204→ステツプ5206→ステツプ5216
と進み、今度はり、時間だけリッチ化を行なうのを遅れ
させるために、タイマを起動(ステップ5216)L、
て、TMがDLを越えるのを待ち、越えたら、ステップ
5220で一酸化炭素、水素ガスの噴射を開始し、ステ
ップ5222で、酸素の噴射を停止する。ステップ52
24からステップ5202→ステツプ5204に戻って
、再びV、がリーン側にVsLを横切るのを待つ。
こうして、1つのDLとDRの組合せで、第11図に示
したような測定データを得る。
メインルーチンのステップ398で試験時間が経過する
と、ステップ5100で、センサ10a、10bの燃料
成分ガス濃度を測定して、その結果から浄化率を演算す
る。また、第11図の測定結果から、fLCを測定する
ステップ5104からステップS94に戻って、第5B
図のマツプから次のDRとDLの組合せを読出し、上述
のステップ396〜ステツプ5102及びステップ52
02〜ステツプ5222の制御を繰り返す。
ステップ5106では、ステップ5100で得られた浄
化率データの中から、最善となるものを選び出し、その
ときのDR,DLとfLCを決定する。このDR9DL
とfLcが浄化能力が最大になるときの最適制御変数と
なる。
第12図にD R/ D Lの値を色々と変えてみたと
きの、センサ10bで測定された一酸化炭素(CO)濃
度及び窒素酸化物(NOX)濃度を夫々示す。尚、実線
の特性は新しいセンサ6と新しい浄化装置9の組合せの
結果であり、破線で示したものは、劣化したセンサ6と
劣化した触媒装置9の組合せで測定したものである。吸
気系における空燃比制御の制御変数を選定するときは、
実際の自動車に使われるセンサ、触媒等の劣化を考慮し
なくてはならないから、第12図のグラフより、劣化し
ても許容濃度を越えないようなりRとDL との比を選
定するのである。
このようなセンサ等の劣化をも考慮して、最適制御変数
を決定するがより正確にできるのも、上記実施例で説明
したように、 ■:測測定先立って疑似排気ガスをリッチ0リーンに揺
さ振って、センサを平衡状態に速やかに行なう。
■:リツチ排気ガスを供給するときは、単に酸素の供給
を減らすのではなく、燃料成分の供給量を増やすことに
より、実際の排気ガス成分に近い状態で排気系の評価が
可能となるからである。
〈変形例〉 上記実施例の評価装置では、排気ガスセンサををジルコ
ニア酸素センサを用いているが、本発明のセンサの活性
化/平衡状態化はチタニア(T+02)酸素センサにも
適用可能であり、更に本発明の疑似排気ガスをリッチに
するときに燃料成分を増量するという技術は、自動車エ
ンジンに限られず、例えばボイラー等の燃焼状態の制御
における評価にも適用可能である。
(発明の効果) 以上説明したように本発明のエンジンの排気系の評価装
置によれば、疑似排気ガスをリッチにするとぎは、燃料
成分を増量供給して行なうので、排気系の特性を、実際
の排気ガスに極めて近い疑似排気ガス雰囲気中で評価す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の評価装置の全体構成を示す図、 第2図は空気過剰率を変化させたときの酸素センサの静
特性を示す図、 第3図は実施例の評価装置で用いられる三元触媒浄化装
置の浄化率特性を示す図、 第4図は実施例におけるセンサの静特性の測定の概略を
示す図、 第5A図、第5B図は実施例の測定シーケンスを示す図
、 第6A図〜第6D図は実施例の制御手順に係るプログラ
ムのフローチャート、 第7図は実施例において、センサの動特性を測定すると
きの概略を説明する図、 第8図は実施例により得られた応答遅れの逆数に対する
fLCの相関特性を示す図、 第9図は従来例による測定結果を示す図、第10図はセ
ンサの応答特性を本実施例と従来例を比較して表わした
図、 第11図は評価装置によるエンジンのシミュレーション
を行なって制御定数を決定する様子を説明する図、 第12図はディレィを変えたときのCO及びNOx濃度
の測定結果を示す図である。 図中、 1・・・ガス流量制御装置、2・・・水分添加装置、3
・・・λ変調装置、4・・・炉、5・・・インジェクタ
、6・・・排気ガスセンサ、8・・・排気管、9・・・
触媒浄化装置、10a、10b・・・赤外線センサ、1
1・・・排ガス分析計、12・・・中央制御装置、13
・・・データ処理装置である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被評価対象の排気系に疑似排気ガスを導入して、
    この排気ガス導入に対する前記排気系の状態を評価する
    評価装置において、 前記疑似排気ガスに酸素を供給する酸素供給手段と、 前記疑似排気ガスに未燃焼ガス成分を供給する未燃焼ガ
    ス供給手段と、 前記疑似排気ガスをリーンにするときは前記酸素供給手
    段による酸素供給量を増量するようにし、リッチにする
    ときは前記未燃焼ガス供給手段による未燃焼ガスの供給
    量を増量するように制御する制御手段を備えたことを特
    徴とするエンジン排気系の評価装置。
  2. (2)前記未燃焼ガス成分は一酸化炭素若しくは水素で
    ある事を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のエン
    ジン排気系の評価装置。
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