JPH04860A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JPH04860A
JPH04860A JP2198684A JP19868490A JPH04860A JP H04860 A JPH04860 A JP H04860A JP 2198684 A JP2198684 A JP 2198684A JP 19868490 A JP19868490 A JP 19868490A JP H04860 A JPH04860 A JP H04860A
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久戸瀬 弘幸
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    • H04N1/19Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays
    • H04N1/191Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays the array comprising a one-dimensional array, or a combination of one-dimensional arrays, or a substantially one-dimensional array, e.g. an array of staggered elements
    • H04N1/192Simultaneously or substantially simultaneously scanning picture elements on one main scanning line
    • H04N1/193Simultaneously or substantially simultaneously scanning picture elements on one main scanning line using electrically scanned linear arrays, e.g. linear CCD arrays

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原稿読取装置に関し、詳しくは、簡略化した構
成で安定した原稿読み取り動作を実現する原稿読取装置
に関する。
〔従来の技術〕
原稿読取装置はファクシミリ装置や複写装置等に利用さ
れているが、従来より、原稿の間隔をできるだけ短くす
るために、原稿を分離して読取位置に搬送する搬送ロー
ラーや読み取られた原稿を排出する排出ローラーを常時
回転するようにするとともに搬送ローラーと排出ローラ
ーの周速差を利用して原稿の分離と原稿間隔の設定を行
なうものが提案されている(特開昭61−27838号
公報、特開昭62−264134号公報参照)。
このような搬送ローラーと排出ローラーの周速差を利用
した原稿読取装置を適用したものとして第21図に示す
ファクシミリ装置があり、ファクシミリ装f1は、原稿
有無検出手段2、ADF(Auto Document
 Fieder) 3、搬送ローラ一対4a。
4b、原稿先端後端検知手段5、光源6、排出ローラ一
対7a、7b、ミラー8a、8b、レンズ9、CCD 
(Charge Coupled Device) 1
0、感熱記録紙11、サーマルヘッド12、プラテンロ
ーラー13およびF CU (Facsimile C
ontrol IJnit) 14等を備えている。原
稿先端後端検知手段5は搬送ローラ一対4a、4bと排
出ローラ一対7a、7bとの間に配設されており、搬送
ローラ一対4a。
4bと排出ローラ一対7a、7bとの間に原稿読み取り
ラインが位置する。
このファクシミリ装置lでは原稿有無検出手段2が原稿
のセットされたことを検知すると、待機状態になり、送
信ボタンが投入されると、ADF3、排出ローラ一対7
a、7b、搬送ローラ一対4a、4bを駆動する。これ
により、原稿の先端がADF3および搬送ローラ一対4
a、4bにより搬送され、原稿先端後端検知手段5で検
知されて所定距離搬送された後、読取位置に到達する。
図中矢印方向Aに搬送される原稿の画像は読取位置で光
源6から投射される反射光によって矢印方向Aと垂直方
向に1ラインづつCCDl0で読み取られ、光電変換さ
れて画像データとしてFCU14により送信される。ま
た、FCU14によって受信された画像データはサーマ
ルヘッド12によって感熱記録紙11に記録される。こ
のファクシミリ装置lでは排出ローラ一対7a、7bの
回転速度が搬送ローラ一対4a、4bの回転速度よりも
早いことにより、いわゆる搬送ローラ一対4a、4bと
排出ローラ一対7a、7bの周速差を利用して原稿の分
離と原稿間隔の設定を行なっている。
また、原稿の分離および原稿間隔の設定を周速差を利用
しないものとしては第22図に示すファクシミリ装置2
1があり、このファクシミリ装置21ではADF22内
のローラー23に電磁クラッチやソレノイドを使用し、
ローラー23を駆動制御して原稿の分離および原稿間隔
の設定を行なっている。
また、分離ローラーと搬送ローラーがそれぞれ単独で原
稿を搬送する場合に、分離ローラーと搬送ローラーを駆
動するモーターのパルス周波数を変更して搬送速度を一
定とすることによって周速差によって読み取った原稿画
像の乱れることを防止す原稿読取装置として、例えば、
特開昭63180646号公報に記載のものや特開昭6
432839号公報に記載のものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の原稿読取装置にあって
は、周速差を利用して原稿の分離および原稿間隔の設定
を行なう場合は搬送ローラ一対4a、4bを設ける必要
があり、また、周速差を利用せずにADF22で原稿の
分離および原稿間隔の設定を行なう場合はローラー23
に電磁クラッチやソレノイドを使用する必要があったた
め、搬送ローラ一対4a、4bのための駆動ギア類も必
要となって部品構成やレイアウトが複雑になり、原稿読
取装置のコスト高につながる。また、周速差を利用する
場合は搬送ローラ一対4a、4bと排出ローラ一対7a
、7bでそれぞれ単独で原稿を搬送している時、それぞ
れの線速度の違いによって読取位置を通過する原稿画像
の送り量が変化し、読み取った画像に乱れが生じるとい
う問題も発生していた。
また、モーターを駆動するパルス周波数を変更して分離
ローラーと搬送ローラーの搬送速度を一定にして読取画
像の乱れを取り除こうとする原稿読取装置の場合、高周
波数対応のパルスモータ−が必要となり、また、複数の
周波数を発生させるための特別な発信回路が必要となる
ため、原稿読取装置のコスト高を招き、また、パルスモ
ータでは微細な速度調整が不可能であるため、読取画像
の乱れを確実に取り除くことは不可能である。さらに、
この場合、モーターの駆動速度を2回は変更する必要が
あり、速度の変更量が大きくなり、この点でも読取画像
の乱れを確実に取り除くことは不可能である。
〔発明の目的〕
そこで、請求項1記載の発明は、搬送ローラーと排出ロ
ーラーをそれぞれ原稿の搬送位置に合せて所定回転速度
で駆動制御することにより、原稿が読取位置を通過して
いる間は等速度で搬送することを可能にして、また、請
求項2記載の発明は、搬送ローラーと排出ローラーの周
速差によって搬送ローラー単独で原稿を搬送した時に発
生する原稿画像の余分な読取ライン数を計数し、該余分
な読取ライン数を間引くことにより、周速差による読取
画像の乱れを解消して、また、請求項3記載の発明は、
排出ローラーを透明部材で形成するとともに原稿先端後
端検知手段および読取位置を排出ローラーのニップ部近
傍に配設することにより、部品構成を簡略化し、かつ、
安定した画像読取を実現して、周速差を利用する場合に
必要となるローラーや周速差を利用しない場合に必要と
なる電磁クラッチ、ソレノイド等を不用にするとともに
部品数および部品構成のレイアウトを簡略化して原稿読
取装置を低コストで提供することを目的とし、 請求項4記載の発明は、分離ローラー単独で原稿を読取
位置に搬送している場合、所定期間毎に読取画像から1
ライン分を間引くことにより、また、請求項5記載の発
明は、分離ローラーと搬送ローラーがそれぞれ単独で読
取位置に原稿を搬送しているときの原稿搬送量の変化量
を検出し、該変化量に基づいて所定期間毎に読取画像か
ら間引くライン数を設定することにより、また、請求項
6記載の発明は、分離ローラーと搬送ローラーによる搬
送速度が変化する期間毎に読取画像から間引くライン数
を変更することにより、分離ローラーと搬送ローラーを
駆動するモーターの複雑な速度制御を行なわずに分離ロ
ーラーと搬送ローラーの周速差によって発生する原稿画
像の余分な読取ライン数を読取画像を蓄積する際に確実
に間引いて、低コストで読取画像の曲がりを補正する原
稿読取装置を提供することを目的としている。
〔発明が解決しようとする手段〕
上記目的を達成するため、 請求項1記載の発明は、 原稿を読取部の読取位置に搬送する搬送ローラーと、 搬送ローラーに当接し原稿を1枚づつ分離する押圧部材
と、 読取部で読み取られた原稿を送り出す排出ローラーと、 排出ローラーに当接し原稿を送り出すプレ、2シヤーロ
ーラーと、 読取位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を搬送
ローラーと排出ローラーの周速差により設定する原稿読
取装置において、 前記搬送ローラーと排出ローラーの回転速度をそれぞれ
所定速度に駆動制御する制御手段を設け、前記読取位置
を原稿が通過する間、制御手段によって搬送ローラーと
排出ローラーの回転速度を等速度とするようにしたこと
を特徴とする請求項2記載の発明は、 原稿を読取部の読取位置に搬送する搬送ローラーと、 搬送ローラーに当接し原稿を1枚づつ分離する押圧部材
と、 読取部で読み取られた原稿を送り出す排出ローラーと、 排出ローラーに当接し原稿を送り出すプレッシャーロー
ラーと、 読部位置に厭送される原稿の先端及び後端を検出する原
稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を搬送
ローラーと排出ローラーの周速差により設定する原稿読
取装置において、 前記搬送ローラーが単独で原稿を搬送して前記読取位置
を通過させているとき、所定単位期間に前記読取部で読
み取る原稿画像の読取ライン数を計数する計数手段を設
け、該搬送ローラー単独で該読取位置を通過させて原稿
画像を読み取っている間に前記排出ローラーとの周速差
によって発生する原稿画像の余分な読取ライン数を計数
手段の計数結果に基づいて設定し、該余分な読取ライン
数分の読取画像を間引くようにしたことを特徴とする 請求項3記載の発明は、 原稿を読取部の読取位置に搬送する搬送ローラーと、 搬送ローラーに当接し原稿を1枚づつ分離する押圧部材
と、 読取部で読み取られた原稿を送り出す排出ローラーと、 排出ローラーに当接し原稿を送り出すプレッシャーロー
ラーと、 読部位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を搬送
ローラーと排出ローラーの周速差により設定する原稿読
取装置において、 前記排出ローラーを透明部材で形成するとともに該排出
ローラーと前記プレッシャーローラーとの当接部分に形
成されるニップ部近傍に前記原稿先端後端検知手段を配
設し、前記読取部の読取位置を該ニップ部近傍に設定し
たことを特徴とする請求項4記載の発明は、 原稿を1枚づつ分離して読取部の読取位置に搬送する分
離ローラーと、 読取部で読み取られた原稿を送り出す搬送ローラーと、 読部位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を分離
ローラーと搬送ローラーの周速差により設定する原稿読
取装置において、 前記分離ローラーが単独で原稿を搬送して前記読取位置
を通過させているとき、所定単位期間毎に前記読取部で
読み取られる原稿画像の読取画像から1ライン分を間引
く画像間引き手段を設けたことを特徴とし、 請求項5記載の発明は、 原稿を1枚づつ分離して読取部の読取位置に搬送する分
離ローラーと、 読取部で読み取られた原稿を送り出す搬送ローラーと、 読部位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を分離
ローラーと搬送ローラーの周速差により設定する原稿読
取装置において、 前記分離ローラーおよび前記搬送ローラーがそれぞれ単
独で原稿を搬送して前記読取位置を通過させているとき
の所定単位期間の原稿搬送量の変化量を検出する搬送量
検出手段と、 該分離ローラーが単独で原稿を搬送して該読取位置を通
過させているとき、該原稿搬送量の変化量に基づいて前
記読取部で読み取られる原稿画像の読取画像から1ライ
ン分を間引くタイミングを設定する間引きタイミング設
定手段と、を設け、分離ローラー単独で読取位置を通過
させて原稿画像を読み取っている間に搬送ローラーとの
周速差によって発生する原稿画像の余分な読取ライン数
を間引きタイミング設定手段で設定される間引きタイミ
ングに基づいて該余分な読取ライン数分の読取画像を間
引くようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明は
、 原稿を1枚づつ分離して読取部の読取位置に搬送する分
離ローラーと、 読取部で読み取られた原稿を送り出す搬送ローラーと、 読部位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を分離
ローラーと搬送ローラーの周速差により設定する原稿読
取装置において、 前記分離ローラーが単独で原稿を搬送して前記読取位置
を通過させている場合と、該分離ローラーとともに搬送
ローラーによって原稿を搬送して読取位置を通過させて
いる場合と、の各搬送期間における搬送速度に対応して
所定単位期間毎に前記読取部で読み取られる原稿画像の
読取画像から間引くライン数を設定する間引きライン数
設定手段を設け、 該各搬送期間における搬送速度に対応して読取部で読み
取られる原稿画像の読取画像から間引くライン数を変更
するようにしたことを特徴するものである。
以下、実施例に基づいて具体的に説明する。
第1〜8図は請求項1記載の発明の一実施例を示す図で
ある。
第1図は本発明の原稿読取装置31の要部構成図であり
、原稿読取装置31は、原稿有無検知手段32、A D
 F (Auto Docutsent Fieder
)部33、原稿先端後端検知手段34、光源35、排出
ローラー36およびプレッシャーローラー37等を備え
ている。
図外の原稿台には原稿が複数枚重ねてセットされ、原稿
台にセットされた原稿は原稿有無検知手段32により検
出される。ADF部33は搬送ローラー38および押圧
板39等を備えており、押圧板39は搬送ローラー38
に当接している。A D F 部33は原稿有無検知手
段32が原稿を検出したとき搬送ローラー38の駆動を
開始して原稿台にセットされた最下段の原稿を1枚づつ
分離して図中矢印方向の読取位置40に搬送する。押圧
板39は原稿台にセットされた原稿の最上段に当接して
原稿を搬送ローラー38に押しつける。原稿先端後端検
知手段34はADF部33と読取位置40の間の所定位
置に設けられており、原稿先端後端検知手段34はAD
F部33から搬送されてきた原稿の先端および後端を検
出する。原稿先端後端検知手段34としては、例えば、
マイクロスイッチやフォトカプラ等が用いられる。
光源35は読取位置に搬送されてきた原稿画像に光を投
射し、図外の読取部で原稿からの反射光を受けて1ライ
ン毎に原稿画像が読み取られる。すなわち、読取部24
0を通過する原稿画像は図中の搬送方向Gに対して垂直
方向(図面の手前方向)で1ライン毎に読み取られてお
り、その読取速度は搬送ローラー38および排出ローラ
ー36の回転速度によって発生する線速度に左右される
。排出ローラー36はプレッシャーローラー37に当接
して回転し、プレッシャーローラー37とともに回転す
る。
原稿読取装置31は、第2図に示すように、CPU51
を有しており、CPU51は上記搬送ローラー38およ
び排出ローラー36を回転駆動するモーター52の駆動
を制御するとともに光源35の点灯タイミングや読取部
のCCD53から入力される画像データの通信処理等を
制御している。このCP U51には原稿有無検知手段
32および原稿先端後端検知手段34からその検出信号
が入力されており、CPU51はこれら検知手段32.
34、の検出結果に基づいてモーター52、光源35お
よびCCD53を制御する。
また、CPU51は原稿の搬送位置に基づいて後述する
搬送速度の制御処理を実行して読取位置を通過する原稿
画像の搬送速度を等速度に制御する。
次に、作用について第3図〜第8図に基づいて説明する
なお、本実施例においてはモーター52の回転数をXと
したときのADF部33の搬送ローラー38による原稿
搬送線速をA、排出ローラー36による原稿搬送線速を
Bとする。また、第3図〜第6図に示す原稿読取装置3
1の各動作状態におけるこれら線速度A、Bおよび回転
数Xの制御処理について第7図のフローチャートに従っ
て説明する。
原稿読取装置31は原稿54が原稿台にセットされ、原
稿有無検知手段32が原稿54を検出すると(第3図の
状態)(ステップP1)、モーター52を回転数Xで駆
動して搬送ローラー38の原稿搬送線速をA、排出ロー
ラー36の原稿搬送線速をBとする(ステップP2)。
これにより原稿台の最下段にセットされた原稿54が搬
送方向Gに搬送されてい(。搬送された原稿54の先端
が原稿先端後端検知手段34に達して検出されると(第
4図の状態)(ステップP3)、さらに任意のステップ
数搬送させた後、原稿画像の読取を開始する時(第5図
の状態)、モーター52の回転数をX′に変更して駆動
する(但し、x<x’)(ステップP4)。
このときの搬送ローラー38の原稿搬送線速度はBとな
り、排出ローラー36の原稿搬送線速度はB′となるも
のとする(但し、BIB”)。すなわち、回転数X′は
回転数Xで排出ローラー36を駆動している時に排出ロ
ーラー36に発生する原稿搬送線速度Bを搬送ローラー
38に発生させるように設定される。次いで、モーター
52の回転数X′で原稿54を任意ステップ数搬送して
原稿54の先端が排出ローラー36とプレッシャーロー
ラー37の接するニップ部に達すると(第6図の状態)
、モーター52の回転数をXに戻して駆動する(ステッ
プP5)。
ここで再び搬送ローラー38の原稿搬送線速度はAに排
出ローラー36の原稿搬送線速度はBに戻る。
次いで、原稿先端後端検知手段34が原稿54の後端を
検出するまでモーター52の回転数をXの状態で駆動し
くステップP6)、原稿有無検知手段32が原稿54を
検出している間はステップP2からステップP6の処理
を繰り返し実行して原稿54の搬送を行なう(ステップ
P7)0次いで、原稿画像の読み取りが終了した原稿5
4は排出ローラー36から図外の排紙トレーに排出しく
ステップP8)、待機状態に戻って処理を終了する(ス
テップP9)。
以上のように原稿の搬送状態に応じてモーター52の回
転数をx、x’と変更することによって第3図に示す区
間aまでは原稿54は搬送ローラー38によって搬送線
速度Aで搬送され、読取開始位置からの区間すではモー
ター52の回転数がXからX′に上げられて原稿搬送線
速度もAからBに上げられる。次いで、原稿54の先端
が排出ローラー36のニップ部に達したところで再びモ
ーター52の回転数がX′からXに戻されて原稿54は
排出されるまで原稿搬送線速度Bで搬送される。
したがって、原稿54の画像が読取位置40を通過して
いる間は常にその搬送線速度はBという一定の等速度で
搬送され、搬送ローラー38と排出ローラー36の周速
差によって原稿搬送線速度が異なって読取位置40を通
過する際の原稿54の送り量に変動が発生する事態が避
けられる。その結果、読取位置40を通過する原稿54
の搬送速度が安定して図外の読取部の読み取り動作も安
定する。さらに、本実施例では搬送ローラー38と排出
ローラー36を一つのモーター52で駆動制御するよう
にしているので、従来の周速差を利用する場合に必要と
なるローラーや周速差を利用せずに搬送ローラーを駆動
制御する際に必要となる電磁クラッチおよびソレノイド
等が不用になり、原稿読取装置31を構成する部品数お
よび構成レイアウトを簡略化でき、コストダウンを図る
ことができる。
また、上記実施例以外の搬送ローラー38および排出ロ
ーラー36の速度制御方法を第8図のフローチャートに
従って説明する。なお、本フローチャートにおいて上記
第7図のステップと同一部分には同一のステップ番号を
符してその説明を省略する。
原稿台にセントされた原稿54の先端を原稿先端後端検
知手段34が検出すると(ステップP1、P2)、モー
ター52の回転数をXからX′に変更して駆動して原稿
54を搬送ローラー38によって原稿搬送線速度Bで搬
送しくステップP11)、読取開始位置40から任意ス
テップ数搬送したところで原稿画像の読み取りを開始す
る(ステップP12)。
次いで、原稿54の先端が排出ローラー36の二、ンプ
部に達したところでモーター52の回転数をX′からχ
に戻して引続き原稿54を排出ローラー36によって原
稿搬送線速度Bで搬送して、以後、上記と同様の搬送処
理を実行する(ステップP5〜P9)。
したがって、第8図の搬送ローラー38および排出ロー
ラー36の速度制御処理によって第3図に示すC区間の
原稿搬送線速度がBになって読取位置40を通過する原
稿54の搬送速度がB一定の等速度になる。第7図の処
理と同様に原稿54の読取位置40における送り量が安
定し、図外の読取部の読み取り動作も安定する。
第9図〜第11図は請求項2記載の発明の原稿読取装置
の一実施例を示す図である。本実施例は上記第1図に示
した原稿読取装置と同様の部品構成の原稿読取装置に適
用したものであり、その図示を省略し異なる制御系のブ
ロック図を第9図に示す。
本実施例では上記第2図に示したモーター52は設けず
、搬送ローラー38と排出ローラー36の周速差によっ
て従来と同様に原稿の分離および原稿間隔の設定を行な
うが、その周速差によって原稿搬送線速度が変化して発
生する読取位置40で読み取られる読取ライン数の乱れ
を画像処理によって補正するものである。
第9図において、原稿読取装置はその制御系にCP U
61、ビデオ処理回路62および間引き回路63等を備
えており、読取部に設けられたCCD64を制御して原
稿54から読み取った画像データの処理を行なう。
CP U61は第1図に示した各部を制御して原稿54
の搬送処理を実行するとともに上記読取位置40を通過
する原稿54の画像からCCD64で1ライン毎に読み
取られて出力される画像データの処理をビデオ処理回路
62および間引き回路63を制御して実行する。
ビデオ処理回路62はCP U61および間引き回路6
2から入力されるマスタークロック信号MCLK、基準
クロンク信号CLKおよび間引き制御信号CLKIに従
ってCCD64に制御信号を出力して制御し、CCD6
4から入力されるアナログ画信号XVTDEOを2値化
画信号BVIDEOに変換してCPU61に出力すると
ともに後述する読み取った画像ラインの間引き処理によ
って有効画情報信号DTVLDをCPU61に出力する
間引き回路63はCP U61から入力される基準クロ
ック信号CLKおよび原稿の搬送状態を示す原稿搬送状
態信号ctrlに基づいて所定期間にCCD64で読み
取られる複数ライン分のアナログ画信号xVIDEOの
中で間引く部分を指定する間引き制御信号CLKIをビ
デオ処理回路63に出力する。
次に、作用について第10.11図に示す上記各信号の
タイミングチャートを参照して説明する。
なお、本実施例では搬送ローラー38の原稿搬送線速度
をA、排出ローラー36の原稿搬送線速度をBとし、A
とBの関係はA=0.9 Bとする。
原稿54はその先端が排出ローラー36のニップ部に達
するまでは搬送ローラー38単独で搬送されるため、こ
の間原稿54の画像は読取位置40を原稿搬送線速度A
で搬送される。すなわち、上記第4図から第5図に示し
た原稿搬送状態における原稿54の搬送速度がこの原稿
搬送線速度Aに相当する。
次いで、排出ローラー36によって原稿54が搬送され
るようになると、原稿54は排出ローラー36によって
原稿搬送線速度Bで搬送されることになる。
すなわち、上記第6図に示した位置からの原稿54の搬
送速度がこの原稿搬送線速度Bに相当する。
第1O111図(a)に示すように基準クロック信号C
IJの1サイクルで原稿54の画像1ライン分を読み取
ることとし、この読取時間をTとし、例えば、10ライ
ン分の読取画像について搬送ローラー38単独で原稿5
4を搬送した場合と排出ローラー36で原稿54を搬送
した場合の画像密度を比較する。
上記のように搬送ローラー38と排出ローラー36の原
稿搬送線速度の関係がA=0.9 Bであるため、同じ
10ライン分の読取画像で搬送ローラー38で搬送した
場合と排出ローラー36で搬送した場合で読取位置40
を通過する原稿54の搬送速度が変化し、CCD64に
よって読み取られるアナログ画信号XVIDEOの画像
密度が変化して再生した時に画像に乱れが発生してしま
う。すなわち、搬送ローラー38単独で原稿54を搬送
した場合の搬送速度が排出ローラー36よりも遅いため
、読取位置40を通過する原稿54の送り量が少なくな
ってCCD64で読み取られる原稿画像の画像密度が排
出ローラー36で搬送した場合よりも密になる。このよ
うな搬送ローラー38と排出ローラー36の周速差によ
って発生する読取画像の乱れを補正するため、本実施例
では間引き回路63によって搬送ローラー38で原稿5
4を搬送している時は画像密度を揃えるように、例えば
10ライン分の読取画像から1ライン分を間引(ように
する。
間引き回路63はCP U61から出力される基準クロ
ック信号CLKを計数するとともに原稿搬送状態信号c
trlを監視しており、原稿54が排出ローラー36に
よって搬送されているときは第10図(b)、(C)に
示すようにその間引き制御信号はハイ(H)のままでビ
デオ処理回路62に出力され、CCD64から出力され
る10ライン分のアナログ画信号BVIDEOは全て有
効なものとして2値化されて有効画情報信号DTVLD
がビデオ処理回路62からCPU61に出力される。原
稿54が搬送ローラー38単独で搬送されている時は間
引き回路63は第11図(b)、(C)に示すようにC
CD64から出力される10547分のアナログ画信号
BVIDEOのうち1ライン分を間引くようにその間引
き制御信号CLKIがビデオ処理回路62に出力される
。この間引き制御信号CLK1を受けてビデオ処理回路
62からは9ライン分のアナログ画信号BVIDEOが
2値化されてCP U61に出力される0以上の画像処
理により、搬送ローラー38単独で原稿54が搬送され
て読取位置40を通過している間はCCD64によって
読み取られた10ライン分の読取画像のうち1ライン分
が間引きされて画像処理が行なわれることにより、その
画像密度は排出ローラー36で原稿54が搬送されてC
CD64で読み取られて処理される10ライン分の読取
画像の画像密度と同じになり、再生時に画像密度違のい
によって再生画像が乱れてしまうという事態が避けられ
る。
したがって、搬送ローラー38と排出ローラー36の周
速差によって原稿画像読取時に発生する読取画像の乱れ
をこれら搬送ローラー38と排出ローラー36の速度制
御を行なわずに画像処理の段階で補正することが可能に
なり、その速度制御のために必要になるローラーや電磁
クラッチ等の部品を不用にして原稿読取装置を構成する
部品数および構成レイアウトを簡略化でき、コストダウ
ンを図ることができる。
第12.13図は請求項3記載の発明の原稿読取装置の
一実施例を示す図である。本実施例は上記第1図に示し
た原稿読取装置31の排出ローラー36を透明部材によ
って形成し、原稿先端後端検知手段34と読取位置40
を排出ローラー36のニップ部近傍に配設したものであ
る。第1図と同様の構成部分には同一の符号を付してそ
の説明を省略し、制御系の構成は第2図に示したものと
同一であるため図示は省略する。
第12図におい−て、原稿読取装置71は、その排出ロ
ーラー72を透明ローラーとすることによって原稿先端
後端検知手段34と読取位置40を排出ローラー72の
ニップ部近傍に設定することを可能にしている。この原
稿読取装置71の原稿搬送処理は第13図に示すように
、原稿有無検知手段32が原稿を検出して(ステップP
21)ADF部33が原稿を原稿先端後端検知手段34
まで搬送した直後(ステップP22、P23)、原稿は
読取位置40に達しているので、図外の読取部によって
直ちに原稿画像の読み取りを開始することができる(ス
テップP24)。
排出ローラー36は原稿先端後端検知手段34が原稿の
後端を検出するまで原稿の搬送を継続しくステップP2
5、P26 ) 、原稿有無検知手段32が原稿を検出
しなくなるまでステップP22からステップP26の原
稿搬送および画像読み取りを繰返し実行する(ステップ
P27)。次いで、画像読み取りを終了した原稿は図外
の排紙トレーに排出して待機状態に戻る(ステップP2
B、P2O)。
したがって、この原稿読取装置71においては、原稿先
端後端検知手段34と読取値W40を排出ローラー72
のニップ部近傍に配設したことにより、原稿先端後端検
知手段34が原稿の先端を検出した直後の画像読取開始
が可能になるとともに、画像読取中は排出ローラー72
単独で原稿を搬送しているので安定した原稿搬送線速度
によって画像読み取りが可能になる。その結果、従来の
周速差を利用する場合に必要となるローラーや周速差を
利用せずに搬送ローラーを駆動制御する際に必要となる
電磁クラッチおよびソレノイド等が不用になり、原稿読
取装置31を構成する部品数および構成レイアウトを簡
略化でき、コストダウンを図ることができる。
また、その他の実施例として第14図に示す原稿読収装
[81のように排出ローラー72の代りにコンタクトガ
ラス82を配設してプレッシャーローラー37によって
原稿を搬送することによって同様の効果を得ることがで
きる。さらに、第15図に示す原稿読取装置91のよう
に排出ローラー72の代りに等倍センサー92を配設し
、この等倍センサー92によって原稿を押圧して直接的
に原稿の搬送および読み取りを行なうことによっても同
様の効果を得ることができる。
第16図から第19図は請求項4.5記載の発明の原稿
読取装置の一実施例を示す図である。第16図は原稿読
取装置100の要部構成図であり、第1図と同一の構成
部分には同一番号を符してその説明を省略する。
第16図において、原稿読取装置100は、原稿台10
1、分離ロー ラー102 、搬送0−ラ−103、モ
ーター104 、光源105、ミラー1o6、lo7、
レンズ108 、CCP1O9およびスタ、、カー11
0等を備えている。原稿台101には原稿が複数枚重ね
てセットされ、原稿台101にセットされた原稿は原稿
有無検知手段32により検出される。原稿有無検知手段
32が原稿を検出したときモーター104により分離ロ
ーラー102の駆動を開始して原稿台101にセットさ
れた最下段の原稿を1枚づつ分離して図中矢印方向の読
取位置S L (Scan Line)に搬送する。
原稿先端後端検知手段34が原稿の先端を検出した後、
規定量だけモーター104を駆動して原稿画像が読取位
置SLに達すると、読み取りを開始する。光源105は
読取位置SLに搬送されてきた原稿画像に光を投射し、
原稿からの反射光をミラー106.107で反射させて
レンズ108を通してC0D109で1ライン毎に原稿
画像が読み取られる。
ミラー106.107 、レンズ108およびCCD 
109は読取部120を構成する。この時の読取速度は
分離ローラー102および搬送ローラー103の回転速
度によって発生する線速度に左右され、ここでは、分離
ローラー102単独で搬送するときの読取速度よりも搬
送ローラー103単独で搬送するときの読取速度のほう
が早くなる。搬送ローラー103はモーター104によ
4て駆動されており、読取位置SLを通過した原稿をス
タンカー110に排出する。
111および112はそれぞれ分離ローラー102と搬
送ローラー103に当接して従動する従動ローラーであ
る。
原稿読取装置100は、第17図に示すように、CPU
121 、ROM122およびRAM123を有してお
り、CP U121は上記分離ローラー102および搬
送ローラー103を回転駆動するモーター104の駆動
をROM122に格納された制御プログラムに従って光
源105の点灯タイミングを制御するとともに、読取部
120のCCD109から入力される読取画像を後述す
る間引き処理によって所定ライン数の画像を間引いて原
稿搬送速度の変化による読取画像の乱れを修正する。ま
た、CPU121には原稿有無検知手段32および原稿
先端後端検知手段34からその検出信号が入力されてお
り、CPU121はこれら検知手段32.34の検出結
果に基づいてモーター104、光源105およびCCD
 109を制御するとともに、これらの検出結果に基づ
いて間引き処理の際の間引き量Pおよび間引きタイミン
グMを演算する。さらに、CPU121はこれらの検出
結果に基づいて分離ローラー102と搬送ローラー10
3によって搬送される原稿の所定単位時間当たりの移動
量の変化を検出し、この移動量の変化から分離ローラー
102と搬送ローラー103のそれぞれが原稿に当接す
る面の摩耗等による搬送能力の経年変化を検出して、R
AM123に格納する間引き量Pと間引きタイミングM
の設定を変更する。さらにまた、原稿有無検知手段32
と原稿先端後端検知手段34の検出結果により、分離ロ
ーラー102と搬送ローラー103によって原稿の搬送
速度が変化する区間を認識し、その区間毎に間引き量P
と間引きタイミングMの設定を変更する。
RAM123はCP U121によって間引き処理され
た読取画像を格納するとともに、間引き処理の際に間引
き量Pを設定するカウンタCNT1と間引きタイミング
Mを設定するカウンタCNT2を格納する。
次に、作用を説明する。
原稿台101に原稿がセットされ、原稿有無検知手段3
2が原稿を検出すると、モーター104の回転駆動が開
始され、原稿の先端が原稿先端後端検知手段34に検出
されてからさらに規定量搬送されて読取位置SLまで搬
送されて原稿画像の読み取りが開始される。この読取位
置SLから搬送ローラー103に到達するまでの区間2
1(第16図参照)は原稿は分離ローラー102だけで
搬送されており、この区間11で読み取られる画像ライ
ン数は搬送ローラー103によって搬送されるときに読
み取られる画像ライン数よりも多くなり、読取画像が乱
れる原因となる。そこで、本実施例では、区間21にお
いて、CCD 109で読み取られた画像を間引く方法
として所定単位期間毎に1ライン分の読取画像を間引く
ようにする。なお、本実施例では、搬送速度が変化する
区間として、分離ローラー102単独で読取位置SLを
搬送される区間(j!1)と搬送ローラー103単独で
読取位置5Lt−搬送される区間を設定して読取画像の
間引き処理を実行する。モーター104によって駆動さ
れる分離ローラ102の駆動軸が電磁クラッチ等によっ
て制御されているものとし、区間llまでは駆動軸にモ
ーター104の回転力が伝達され、区間11以降は電磁
クラッチによってモーター1040回転力は分離ローラ
ー102の駆動軸に伝達されず、搬送ローラー103の
駆動軸のみに伝達される。したがって、搬送ローラー1
03単独で原稿搬送が行なわれているときは、分離ロー
ラー102は搬送ローラ103の回転力によって原稿表
面との間の摩擦力によって連れ回り状態となり、分離ロ
ーラー102の回転力は原稿には加えられない。このよ
うな分離ローラー102の動作によって搬送速度は区間
11と区間11以降の2区間で変化することになる。
CPU121は原稿先端後端検知手段34の検出結果に
より区間!1を認識し、予め算出してRAM123に格
納されている間引き量に相当する読取画像の間引き処理
を実行する。この読取画像の間引き処理に際しては間引
いた読取画像はRAM123に格納しないようにするこ
とによって実現可能である。
具体的には、例えば、モーター104の駆動信号の1パ
ルスで駆動される間に読み取られる読取画像のライン数
を1ラインであることを前提とし、分離ローラー102
の搬送量をXs/Pu1se、搬送ローラー103の搬
送量をYw/Pu1seとしくX<Y)、Z■フィード
する間にP回間引くとすると、間引きタイミングMは次
式■により求められる。
M = Z + X + P (Pulse/回)・・
・・・・■また、本実施例における間引き量Pの算出方
法を説明すると、例えば、読取画像の間引き量を“0”
とした場合の読取画像を第18図に示すが、分離ローラ
ー102と搬送ローラー103の搬送速度の変更点で、
斜め線の画像に屈曲が現れている。
すなわち、原稿先端が搬送ローラー103に達したとき
に搬送速度の差によって読取画像が屈曲することを示し
ている。この図において、読み取った画像の1ライン目
から屈曲点までの距離をZIIIa+とすると、間引き
量Pは、この距離Zを分離ローラー102の搬送距離X
と搬送ローラー103の搬送路NYで割り、その差を間
引き量Pとすれば良い。
間引き量Pを求める式を以下に示す。
P= (Z÷X )   (Z + Y ) (Pul
se) −−■式■で求められる間引き量Pを式■に代
入して間引きタイミングMが求められる。これらの演算
式■、■によって求めた間引き量Pと間引きタイミング
Mにより、距離Zの区間でCCDlQ9により読み取ら
れた読取画像の余分なライン数を間引いてRAM123
に蓄積することによって距離Z以降に読み取られる読取
画像のライン数と一致させることができ、第18図に示
したように搬送速度の変更点における画像の屈曲をなく
すことができる。
第19図に間引き処理のフローチャートを示して説明す
る。
まず、原稿先端が読取位置SLに到達したかどうかを原
稿先端後端検知手段34によって検出しくステップS1
)、到達していないときは、モーター104の駆動を継
続させて分離ローラー102による原稿搬送を継続する
(ステップS2)。原稿先端が読取位置SLに到達する
と、RAM123内の間引き量Pをカウントするカウン
タCNTlに上記式■で求めた間引き量Pをセットしく
ステップS3)、間引きタイミングMをカウントするカ
ウンタCNT2に上記式■で求めた間引きタイミングM
をセットする(ステップ34)。次いで、モーター駆動
を再開して原稿画像の読み取りを開始しくステップS5
)、カウンタCNTlが“°0パになっているかどうか
をチエツクする(ステップ36)。カウンタCNTlが
“0′”にセットされていないときは、カウンタCNT
2が“′0゛にセットされているかどうかをチエツクし
くステップS7)、カウンタCNT2も“0パにセント
されていないときは、原稿画像を読み取って間引き量P
と間引きタイミングMで読取画像の間引き処理を行ない
、間引き処理を1回行なう毎にカウンタCNT1とカウ
ンタCNT2にセットしたPの値とMの値から1づつデ
ィクリメントする(ステップS8、S9)。次いで、ス
テップS5に戻ってさらにモーター104を駆動して画
像読み取りを続行してステップS6からステップS9の
間引き処理を繰り返し実行する。この間引き処理によっ
てカウンタCNTlが“0″になったときは、読取画像
の間引き処理を行なわずに通常の画像読み取りを実行し
て本フローを終了する(ステップ510)。
また、カウンタCNT1が“0パでなく、カウンタCN
T2が“0”になったときは、間引きタイミングMの値
を再度カウンタCNT2にセットして読取画像の間引き
処理を続行する(ステップ511)。
したがって、分離ローラー102と搬送ローラー103
による搬送速度の変化に伴って原稿画像の読取ライン数
が変化して蓄積した画像がその速度変更点を境にして乱
れることを、読取画像の間引き処理によって蓄積する前
の読取画像から間引くラインの画像データを蓄積しない
ことだけで補正でき、従来のように複雑なモーターの駆
動制御回路を必要とすることなく、低コストで高品質の
読取画像を得ることができる。
また、間引き量Pと間引きタイミングMの設定は上記式
■、■によって求められて設定されるが、分離ローラー
102と搬送ローラー103のローラー表面の経年変化
によって原稿表面との間の摩擦係数が変化し、それぞれ
の原稿搬送量Xm/Pu1seとY閣/Pu1seが変
化するため、間引き量Pと間引きタイミングMの値も変
化することになる。このような分離ローラー102と搬
送ローラー103の経年変化に対処する方法としては、
搬送量の変化を原稿有無検知手段32と原稿先端後端検
知手段34を通過するときの単位時間当たりの原稿移動
量を検出することによって原稿搬送量Xmm/Pu1s
eとYm/Pu1seの変化を知ることが可能である。
この搬送量の変化量に基づいて所定期間毎に間引き量P
と間引きタイミングMの値を上記式■、■により求め、
RAM123内のカウンタCNTlおよびカウンタCN
T2にセットして間引き処理を行なうことによって分離
ローラー102と搬送ローラー103の経年変化によっ
て原稿搬送量が変化した場合でも読取画像の間引き量を
適切にすることができ、読取画像の品質を維持すること
ができる。
第20図は請求項6記載の発明の原稿読取装置の一実施
例を示す図であり、本実施例では、分離ローラーと搬送
ローラーによる搬送速度の変更点が2ケ所にある場合の
読取画像の間引き処理を行なうところに特徴がある。す
なわち、上記請求項4.5記載の発明の実施例では搬送
速度の異なる区間として分離ローラー102単独で搬送
する区間と搬送ローラー103単独で搬送する区間の2
区間として搬送速度の変更点が1ケ所になっていたが、
分離ローラー102が電磁クラッチによって制御されて
いない場合は、第20図(a)から(C)に示すように
、分離ローラー102単独で原稿が搬送される区間と(
第20図(a)の状態)、分離ローラー102と搬送ロ
ーラー103で原稿が搬送される区間と(第20図(b
)の状態)、搬送ローラー103単独で搬送する区間(
第20図(C)の状態)の3区間で搬送速度が変化する
ことになり、搬送速度の変更点が2ケ所になる。
したがって、分離ローラー102単独で搬送する区間と
分離ローラー102および搬送ローラー103で搬送す
る区間について、上記式■、■によって間引き量Pと間
引きタイミングMを求め、それぞれの区間毎にカウンタ
CNTlとカウンタCNT2に設定し、原稿有無検知手
段32と原稿先端後端検知手段34の検出結果に基づい
て上記第19図に示した間引き処理を実行することによ
り、各搬送区間における読取画像のライン数を一定とす
ることができ、搬送速度の変更点を境にして読取画像が
乱れることを回避することができ、搬送速度の変更点が
2回あるような原稿搬送装置の場合でも読取画像の品質
を維持することができる。また、搬送速度の変更点が2
回ある場合も読取画像を蓄積する段階で蓄積する前の読
取画像から間引くラインの画像データを蓄積しないだけ
で補正でき、従来のように複雑なモーターの駆動制御回
路を必要とすることなく、低コストで高品質の読取画像
を得ることができる。
〔効果〕
請求項1記載の発明によれば、搬送ローラーと排出ロー
ラーをそれぞれ原稿の搬送位置に合せて所定回転速度で
駆動制御しているので、原稿が読取位置を通過している
間は等速度で搬送することができ、また、請求項2記載
の発明は、搬送ローラーと排出ローラーの周速差によっ
て搬送ローラー単独で原稿を搬送した時に発生する原稿
画像の余分な読取ライン数を計数し、該余分な読取ライ
ン数を間引くようにしているので、周速差による読取画
像の乱れを解消することができ、また、請求項3記載の
発明は、排出ローラーを透明部材で形成するとともに原
稿先端後端検知手段および読取位置を排出ローラーのニ
ップ部近傍に配設しているので、部品構成を簡略化し、
かつ、安定した画像読取を実現でき、周速差を利用する
場合に必要となるローラーや周速差を利用しない場合に
必要となる電磁クラッチ、ソレノイド等を不用にすると
ともに部品数および構成レイアウトを簡略化できる。そ
の結果、原稿読取装置のコストダウンを図ることができ
る。
請求項4記載の発明によれば、分離ローラー単独で原稿
を読取位置に搬送している場合、所定期間毎に読取画像
から1ライン分を間引いているので、また、請求項5記
載の発明によれば、分離ローラーと搬送ローラーがそれ
ぞれ単独で読取位置に原稿を搬送しているときの原稿搬
送量の変化量を検出し、該変化量に基づいて所定期間毎
に読取画像から間引くライン数を設定しているので、ま
た、請求項6記載の発明によれば、分離ローラーと搬送
ローラーによる搬送速度が変化する期間毎に読取画像か
ら間引(ライン数を変更しているので、分離ローラーと
搬送ローラーを駆動するモーターの複雑な速度制御を行
なわずに分離ローラーと搬送ローラーの周速差によって
発生する原稿画像の余分な読取ライン数を読取画像を蓄
積する際に確実に間引(ことができ、読取画像の曲がり
を補正して低コストで高品質の読取画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第8図は請求項1記載の発明に係る原稿読取
装置の一実施例を示す図であり、第1図はその原稿読取
装置の要部構成図、第2図はその制御系のブロック図、 第3図は第1図の原稿読取装置に原稿がセットされた状
態を示す図、 第4図は第3図の状態から原稿の先端が原稿先端後端検
知手段に達した時の状態を示す図、第5図は第4図の状
態から原稿の先端が読取位置に達した時の状態を示す図
、 第6図は第5図の状態から原稿の先端が排出ローラーの
ニップ部に達した時の状態を示す図、第7図はその搬送
ローラーと排出ローラーの原稿搬送線速度の制御処理の
プログラムを示すフローチャート、 第8図はその他の搬送ローラーと排出ローラーの原稿搬
送線速度の制御処理のプログラムを示すフローチャート
である。 第9図から第11図は請求項2記載の発明に係る原稿読
取装置の一実施例を示す図であり、第9図はその制御系
のブロック図、 第10図(a)〜(c)は排出ローラーによって原稿を
搬送している場合の第9図の各部における基準クロック
信号(第10図(a))と有効画情報信号(第10図(
b))と間引き制御信号(第10図(C))との関係を
示す図、 第11図(a)〜(C)は搬送ローラーによって原稿を
搬送している場合の第9図の各部における基準クロック
信号(第11図(a))と有効画情報信号(第11図(
b))と間引き制御信号(第11図(C))との関係を
示す図である。 第12図から第15図は請求項3記載の発明に係る原稿
読取装置の一実施例を示す図であり、第12図はその原
稿読取装置の要部構成図、第13図はその原稿搬送処理
のプログラムを示すフローチャート、 第14図はその他の実施例の原稿読取装置の要部構成図
、 第15図はその他の実施例の原稿読取装置の要部構成図
である。 第16図から第19図は請求項4.5記載の発明に係る
原稿読取装置の一実施例を示す図であり、第16図はそ
の原稿読取装置の要部構成図、第17図はその原稿読取
装置の制御系のブロック図、 第18図はその原稿読取装置で読み取られる読取画像の
一例を示す図、 第19図はその間引き処理のプログラムを示すフローチ
ャートである。 第20図(a)〜(c)は請求項6記載の発明に係る原
稿読取装置の一実施例の原稿搬送状態を示す図であり、 第20図(a)は分離ローラー単独で原稿を搬送してい
る状態を示す図、 第20図(b)は分離ローラーと搬送ローラーによって
原稿を搬送している状態を示す図、第20図(C)は搬
送ローラー単独で原稿を搬送している状態を示す図であ
る。 第21.22図は従来の原稿読取装置が適用されたファ
クシミリ装置の要部構成図であり、第21図はそのロー
ラーの周速差を利用する原稿読取装置を適用したファク
シミリ装置の要部構成図、 第22図はその電磁クラッチ等を利用する原稿読取装置
を適用したファクシミリ装置の要部構成図である。 31、71.81.91.100・・・・・・原稿読取
装置、32・・・・・・原稿有無検知手段、 33・・・・・・ADF部、 34・・・・・・原稿先端後端検知手段、35・・・・
・・光源、 36.72・・・・・・排出ローラー 37・・・・・・プレッシャーローラー38.103・
・・・・・搬送ローラー39・・・・・・押圧板、 40・・・・・・読取位置、 51.61.121・・・・・・CPU、52.104
・・・・・・モーター 53.64.109・・・・・・CCD。 54・・・・・・原稿、 62・・・・・・ビデオ処理回路、 63・・・・・・間引き回路、 82・・・・・・コンタクトガラス、 92・・・・・・等倍センサー 102・・・・・・分離ローラー 120・・・・・・読取部、 123・・・・・・食AM。 代 理 人 弁理士  有 我 第 図 ■ 第 図 第 第 図 図 第 図 第 第 (a) (b) (c) 図 図 第 図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原稿を読取部の読取位置に搬送する搬送ローラー
    と、 搬送ローラーに当接し原稿を1枚づつ分離する押圧部材
    と、 読取部で読み取られた原稿を送り出す排出ローラーと、 排出ローラーに当接し原稿を送り出すプレッシャーロー
    ラーと、 読取位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
    稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
    が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
    像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を搬送
    ローラーと排出ローラーの周速差により設定する原稿読
    取装置において、 前記搬送ローラーと排出ローラーの回転速度をそれぞれ
    所定速度に駆動制御する制御手段を設け、 前記読取位置を原稿が通過する間、制御手段によって搬
    送ローラーと排出ローラーの回転速度を等速度とするよ
    うにしたことを特徴とする原稿読取装置。
  2. (2)原稿を読取部の読取位置に搬送する搬送ローラー
    と、 搬送ローラーに当接し原稿を1枚づつ分離する押圧部材
    と、 読取部で読み取られた原稿を送り出す排出ローラーと、 排出ローラーに当接し原稿を送り出すプレッシャーロー
    ラーと、 読部位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
    稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
    が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
    像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を搬送
    ローラーと排出ローラーの周速差により設定する原稿読
    取装置において、 前記搬送ローラーが単独で原稿を搬送して前記読取位置
    を通過させているとき、所定単位期間に前記読取部で読
    み取る原稿画像の読取ライン数を計数する計数手段を設
    け、 該搬送ローラー単独で該読取位置を通過させて原稿画像
    を読み取っている間に前記排出ローラーとの周速差によ
    って発生する原稿画像の余分な読取ライン数を計数手段
    の計数結果に基づいて設定し、該余分な読取ライン数分
    の読取画像を間引くようにしたことを特徴とする原稿読
    取装置。
  3. (3)原稿を読取部の読取位置に搬送する搬送ローラー
    と、 搬送ローラーに当接し原稿を1枚づつ分離する押圧部材
    と、 読取部で読み取られた原稿を送り出す排出ローラーと、 排出ローラーに当接し原稿を送り出すプレッシャーロー
    ラーと、 読部位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
    稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
    が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
    像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を搬送
    ローラーと排出ローラーの周速差により設定する原稿読
    取装置において、 前記排出ローラーを透明部材で形成するとともに該排出
    ローラーと前記プレッシャーローラーとの当接部分に形
    成されるニップ部近傍に前記原稿先端後端検知手段を配
    設し、前記読取部の読取位置を該ニップ部近傍に設定し
    たことを特徴とする原稿読取装置。
  4. (4)原稿を1枚づつ分離して読取部の読取位置に搬送
    する分離ローラーと、 読取部で読み取られた原稿を送り出す搬送ローラーと、 読部位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
    稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
    が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
    像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を分離
    ローラーと搬送ローラーの周速差により設定する原稿読
    取装置において、 前記分離ローラーが単独で原稿を搬送して前記読取位置
    を通過させているとき、所定単位期間毎に前記読取部で
    読み取られる原稿画像の読取画像から1ライン分を間引
    く画像間引き手段を設けたことを特徴とする原稿読取装
    置。
  5. (5)原稿を1枚づつ分離して読取部の読取位置に搬送
    する分離ローラーと、 読取部で読み取られた原稿を送り出す搬送ローラーと、 読部位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
    稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
    が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
    像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を分離
    ローラーと搬送ローラーの周速差により設定する原稿読
    取装置において、 前記分離ローラーおよび前記搬送ローラーがそれぞれ単
    独で原稿を搬送して前記読取位置を通過させているとき
    の所定単位期間の原稿搬送量の変化量を検出する搬送量
    検出手段と、 該分離ローラーが単独で原稿を搬送して該読取位置を通
    過させているとき、該原稿搬送量の変化量に基づいて前
    記読取部で読み取られる原稿画像の読取画像から1ライ
    ン分を間引くタイミングを設定する間引きタイミング設
    定手段と、を設け、 分離ローラー単独で読取位置を通過させて原稿画像を読
    み取っている間に搬送ローラーとの周速差によって発生
    する原稿画像の余分な読取ライン数を間引きタイミング
    設定手段で設定される間引きタイミングに基づいて該余
    分な読取ライン数分の読取画像を間引くようにしたこと
    を特徴とする原稿読取装置。
  6. (6)原稿を1枚づつ分離して読取部の読取位置に搬送
    する分離ローラーと、 読取部で読み取られた原稿を送り出す搬送ローラーと、 読部位置に搬送される原稿の先端及び後端を検出する原
    稿先端後端検知手段と、を備え、原稿先端後端検知手段
    が原稿の先端を検出した後、読取位置を通過する原稿画
    像を1ライン毎に読み取るとともに原稿間の間隔を分離
    ローラーと搬送ローラーの周速差により設定する原稿読
    取装置において、 前記分離ローラーが単独で原稿を搬送して前記読取位置
    を通過させている場合と、該分離ローラーとともに搬送
    ローラーによって原稿を搬送して読取位置を通過させて
    いる場合と、の各搬送期間における搬送速度に対応して
    所定単位期間毎に前記読取部で読み取られる原稿画像の
    読取画像から間引くライン数を設定する間引きライン数
    設定手段を設け、 該各搬送期間における搬送速度に対応して読取部で読み
    取られる原稿画像の読取画像から間引くライン数を変更
    するようにしたことを特徴とする原稿読取装置。
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