JP2806428B2 - 自覚式検眼装置 - Google Patents

自覚式検眼装置

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JP2806428B2 JP62189636A JP18963687A JP2806428B2 JP 2806428 B2 JP2806428 B2 JP 2806428B2 JP 62189636 A JP62189636 A JP 62189636A JP 18963687 A JP18963687 A JP 18963687A JP 2806428 B2 JP2806428 B2 JP 2806428B2
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昭宏 林
正直 藤枝
尋久 寺部
敏郎 小林
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株式会社 ニデック
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【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 イ−1. 産業上の利用分野 本発明は、被検者の視力検査、視機能検査を自覚的に
行なう自覚式検眼装置に関する。 イ−2. 従来技術 自覚式検眼装置においては、手動により光学系を動か
すことことによりSPH値、CYL値、AXIS値等の切換えを行
なう方式が一般的であったが、近時、電動によって数値
を切換える装置が知られるに至っている。この装置は、
各数値切換のためにそれぞれ専用の数値切換手段を具備
している。 イ−3. 本発明が解決しようとする問題点 自覚式検眼装置において装置を切換える必要のある検
査項目は多い。一般に周知であるSPH値、CYL値、AXIS値
のほか、基底・水平方向プリズム度数、瞳孔間距離等が
ある。 しかしながら、従来装置のように数値切換のために専
用の数値切換手段を配置するとなると、多くの切換手段
が必要となり、操作部が複雑になってしまい製造コスト
が増大するほか操作ミスも起きやすい。またデザイン的
にも見苦しい。 また、最近では、検眼において必要な種々の機器を集
中管理できる装置が提案されているが、この装置では種
々の装置を操作するための各種の操作キーや入力手段を
限られたスペースの中に配置しなければならないので特
に問題がある。 本発明の目的は、上記従来装置の問題点に鑑み、コン
パクトでシンプルな構成の操作部とし、ミスの少ない信
頼性の高い自覚式検眼装置を提供することにある。 ロ.発明の構成 ロ−1. 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、オートクロスシ
リンダテスト用のレンズを含む種々の光学素子を左右の
測定ユニット内に収蔵し、検眼窓に所望の光学素子を切
換え配置し被検眼の屈折力を自覚的に検査する自覚式検
眼装置において、被検眼に光学素子を切換え配置するた
めの光学素子駆動手段と、オートクロスシリンダテスト
時の質問を容易に質問情報をクロスシリンダテスト用の
レンズの配置状態に基づいて検査者に示す質問情報表示
手段と、検眼窓に切換え配置する光学素子を選択するた
めに前記測定ユニットと離れた検査者の前におかれる操
作盤であって、円柱軸、円柱度及び球面度の測定項目を
選択すると共に次の測定項目が選択されるまでのその前
に選択された状態を維持する測定項目切換え手段と、該
測定項目切換え手段により選択された測定項目の度数及
び軸を回転角に対応させて変えるための共通のロータリ
型ノブと、該ロータリ型ノブの回転角を検出する回転角
検出手段と、前記質問情報表示手段の情報に対応させて
前記ロータリ型ノブの操作方向を示す操作情報を表示す
るものであって前記ロータリ型ノブに近接して設けられ
た操作情報表示手段とを持つ操作盤と、前記測定項目切
換え手段及び前記回転角検出手段の信号に基づいて前記
光学素子駆動手段の動作を制御する制御手段と、を有す
ることを特徴とする。 また、種々の光学素子を左右の測定ユニット内に収蔵
し、検眼窓に所望の光学素子を切換え配置し被検眼の屈
折力を自覚的に検査する自覚式検眼装置において、被検
眼の光学素子を切換え配置するための光学素子手段と、
検眼窓に切換え配置する光学素子を選択するために前記
測定ユニットと離れた検査者の前に置かれる操作盤であ
って、円柱盤、円柱度及び球面度の測定項目を選択する
と共に次の測定項目が選択されるまでその前に選択され
た状態を維持する測定項目切換え手段と、該測定項目切
換え手段により選択された測定項目の度数及び軸を回転
角に対応させて変えるための共通のロータリ型ノブと、
該ロータリ型ノブの回転角を検出する回転角検出手段
と、前記測定項目切換え手段により選択された測定項目
の度数及び軸を変えるための共通の押圧型のプラススイ
ッチ及びマイナススイッチを持つ操作盤と、前記測定項
目切換え手段と前記回転角検出手段とプラススイッチ及
びマイナススイッチの信号に基づいて前記光学素子駆動
手段の動作を制御する制御手段と、を有することを特徴
とする。 さらに、プリズム度数を検査するプリズムを含む種々
の光学素子を左右の測定ユニット内に収蔵し、検眼窓に
所望の光学素子を切換え配置し被検眼の屈折力を自覚的
に検査する自覚式検眼装置において、被検眼の光学素子
を切換え配置するための光学素子駆動手段と、検眼度に
切換え配置する光学素子を選択するために前記測定ユニ
ットと離れた検査者の前におかれる操作盤であって、プ
リズム度数、円柱軸、円柱度及び球面度の測定項目を選
択すると共に次の測定項目が選択されるまでその前に選
択された状態を維持する測定項目切換え手段と、該測定
項目切換え手段により選択された測定項目の度数及び軸
を回転角に対応させて変えるための共通のロータリ型ノ
ブと、該ロータリ型ノブの回転角を検出する回転角検出
手段と持つ操作盤と、前記測定項目切換え手段及び前記
回転角検出手段の信号に基づいて前記光学素子駆動手段
の動作を制御する制御手段と、を有することを特徴とす
る。 ロ−2. 実施例 以下、本発明の1実施例を図面に異づいて説明する。 第1図は、本発明に係る自覚式検眼装置本体の左眼測
定ユニットを上側から見た断面図である。 (1)は測定光軸であり、その延長上には図示なき視
力表があり、被検者は験者の質問に対して被検眼(2)
の眼前に配置された各種レンズを介して視力表を見なが
ら応答する。 補助レンズディスクA(4A)、強球面レンズディスク
(5)、弱球面レンズディスク(6)が、軸(3)を回
転中心に配置されており、それぞれのディスクの同一円
周上には、複数の補助レンズ(7)、強球面レンズ
(8)、弱球面レンズ(9)が配置されている。弱球面
レンズディスク(6)の外周は歯車(10)を介して弱球
面レンズ回転モータ(11)の歯車と連結している。他の
ディスクも同様に図示なきモータにてレンズ切換えが行
なわれる。 プラス乱視レンズディスク(12)とマイナス乱視レン
ズディスク(13)は、測定光軸(1)を回転中心とし
て、図示なきモータより各々が独立して回転可能であ
り、度数の絶対値が等しく、符号の異なる乱視レンズ
(14),(15)が配置されており、各々のレンズの乱視
軸を相対的に変化させることにより、乱視レンズの度数
を連続的に変えることができる。 補助レンズディスクB(4B)は軸(3a)を回転中心と
して、補助レンズディスクB(4B)の切換モータ(16)
により歯車(17)を介して回転することができる。 測定光軸(1)を回転中心にして回転可能なプリズム
ディスクA(20)とプリズムディスクB(21)上に配置
されているプリズムA(18)とプリズムB(19)は偏角
が等しく、回転方向における相対的な変化によりプリズ
ム屈折力を連続的に変えることができる。太陽歯車A
(22)は歯車(23)が固定されており、回転モータ(2
4)の回転をプリズムディスクA(20)に伝える働きを
する。太陽歯車B(25)も同様に回転モータ(26)の回
転をプリズムディスクB(21)に伝える働きをする。 以上の機構はカバー(27)、保護ガラスA(28)、保
護ガラスB(29)で密閉されている。 第2図は補助レンズディスクB(4B)を被検眼(2)
側から見た図であり、補助レンズディスクB(4B)上に
はプリズムA(18)、プリズムB(19)、穴(30)+0.
12ディオプタ(以下Dと略す)球面レンズ(31)、クロ
スシリンダレンズ(32),(33),(34)、補助乱視レ
ンズ(35)が配置されており、太陽歯車(22)を介し
て、回転モータ(24)により回転可能である。(32)は
+0.25D円柱レンズと、−0.25D円柱レンズとの円柱軸が
直交して組み合わされたレンズであり、(33)のクロス
シリンダレンズは(32)とは円柱度数を異にし、両者は
被検者の状態に合わせて選択使用される。クロスシリン
ダテスト用レンズ(34)は、第3図に示すように、中心
部が厚く周辺部が薄い左右対称形状のプリズム(36)に
互いに軸90゜異なるクロスシリンダレンズ(37),(3
8)が接合された構成をしており、視力表からの光はプ
リズム(36)にて偏光されることから、視力表は視線の
方向(39),(40)の2つに分離して観察される。分離
された視力表の像は、それぞれがクロスシリンダレンズ
(37),(38)を通ることから、被検者は左右2つの像
を比較することによりクロスシリンダテストを行なうこ
とができる。 補助レンズディスクB(4B)上のプリズム、クロスシ
リンダレンズ等を使用しない場合は、第12図に示す如
く、遊星歯車がない穴(30)又は−0.12D(31)が測定
光軸上に配置されるので、被検眼の視野を大きくするこ
とが可能となる。 第4図は第1図に示す実施例の制御ブロック図であ
る。(41),(42),(43),(44),(45)はそれぞ
れ球面度数、乱視度数、軸角度、プリズム度数上下方
向、プリズム度数左右方向の選択スイッチであり、(4
8)は、各度数変更のためのロータリエンコーダ、(4
7)は波整形回路、(49)は入力回路である。マイクロ
プロセッサ(50)、メモリ(51),(52)により構成さ
れる制御部は、モータ駆動命令を出力回路(53)を通
じ、モータ駆動回路(54)〜(61)に送る。(11),
(16),(24),(26),(62)〜(65)はそれぞれデ
ィスクレンズを駆動させるためのモータである。 次に以上の構成に基づく本実施例の動作を説明する。 球面度数の切換 検者が球面度数選択スイッチ(41)を押した後、ロー
タリエンコーダ(48)を回転させた際には、ロータリエ
ンコーダ(48)の回転方向及び回転角度に基づき、CPU
(50)より出力回路(53)、モータ駆動回路(55),
(56)を通じて、強球面レンズ切換モータ(63)及び弱
球面レンズ切換モータ(11)へ駆動信号が発せられ、第
1図における強球面レンズディスク(5)と、弱球面レ
ンズディスク(6)が回転し、所定の球面レンズの組合
わせが選択され、測定光軸(1)にセットされる。強球
面レンズディスク(5)には3D単位の球面レンズが12
枚、弱球面レンズディスク(6)には0.25D単位のレン
ズを12枚それぞれ配置させており、球面度数を0.25D単
位で−19〜+16.75Dまで切換えることができる。 乱視度数、乱視軸の切換 第1図において、プラス乱視レンズ(14)、マイナス
乱視レンズ(15)はいわゆるStokesのクロス円柱を構成
しており、各レンズの度数をD、互いの円柱軸の角度差
をε、合成乱視度数をDε、合成の軸角度をAxとする
と、 Dε=−2D sinε なる関係式が成り立つ。 第4図において、検者が乱視度数を変化させるには、
乱視度数選択スイッチ(42)を押し、必要な変化量だけ
ロータリエンコーダ(48)を回転させ、CPU(50)にて
演算された回転量の信号をプラス乱視レンズ回転モータ
(64)、マイナス乱視レンズ回転モータ(65)に与えて
回転させ、該乱視度数を発生させる。乱視軸を変化させ
るときは、検者は、乱視軸選択スイッチ(43)を押した
後、ロータリエンコーダ(48)を回すことによりプラス
乱視レンズ回転モータ(64)、マイナス乱視レンズ回転
モータ(65)が回転し、プラス乱視レンズ(14)、マイ
ナス乱視レンズ(15)を同一方向に同角度回転させるこ
とにより乱視軸が変わる。 ところで、Stokesのクロス円柱においては、乱視度数
の変化にともない球面度数が発生する。 その球面度数Dsは である。このため、この球面度数を他のレンズにて打ち
消す必要がある。 乱視度数検査装置の最小単位は通常0.25Dであるの
で、打ち消すべき球面度数の最小単位は0.12Dとなる。
本実施例では、第2図の補助レンズディスクB(4B)に
−0.12Dの球面レンズを配置し、これと穴(30)を切換
えることにより、0.12Dの打ち消しを行なう。 以下に組合わせ例を示す。 乱視度数Dεに対するDs1,Ds2,Ds3の組合わせを、予
めROM(51)にプログラムしておくことにより、ロータ
リエンコーダ(48)からの乱視度数変換信号に基づき、
CPU(50)が所定の位置に各ディスクを回転させるべく
信号を(11),(16),(63)〜(65)の各モータに送
ることにより達成できる。 ただし、第2図において、プリズムA(18)、プリズ
ムB(19)を測定光軸(1)上に置き、プリズム測定を
行なうとき、あるいは補助レンズディスクB(4B)上の
他のレンズ(32)〜(35)を使用しているときは、−0.
12Dレンズ(31)は使用できないので、第5図に示す補
助レンズディスクA(4A)上の−0.12D球面レンズ(6
6)を使用する。このときの動作は前記した穴(30)
と、−0.12Dレンズ(31)の切換と同様に穴(7)と−
0.12D球面レンズ(66)を補助レンズAの切換モータ(6
2)により切換える。 また、両眼開放屈折検査において、クロスシリンダテ
ストを行なうときは、第5図の偏光板(67)と第2図の
クロスシリンダテスト用レンズ(32),(33),(34)
を同時に使用するので、いずれのディスク上の−0.12D
球面レンズも使用できないが、偏光板(67)と同じ光学
的性質の偏光板に+0.12D球面レンズを組合わせたレン
ズ(68)を補助レンズディスクA(4A)に用意し、乱視
度数の変化に基づき偏光板(67)との切換えを行なうこ
とにより、−0.12D球面度数の補正が可能となる。 一般の自覚式検眼機における補助レンズディスクに
は、偏光レンズの他、マドックスレンズ、赤フィルタ、
緑フィルタ等斜位測定又は輻輳測定に使用する特殊な補
助レンズがある。これら補助レンズと補助レンズディス
クBのプリズムとを組合わせて使用することがあるか、
いずれもプリズム度数の測定であり、また、日常視では
ない機械近視の発生しやすい特殊な状態での検査である
ので、球面度数0.12Dの誤差がプリズム度数の測定に特
に影響することはない。 プリズム度数の変換 第4図のプリズム度数上下方向選択スイッチ(44)を
押すと、モータ(16)により補助レンズディスクB(4
B)が切換えられ、測定光軸(1)上にプリズムA(1
8)とプリズムB(19)が置かれる。プリズムAとプリ
ズムBは同度数であり、前者は基底方向が水平方向右側
に、後者は基底方向が水平方向左側にあることから、プ
リズム度数はO△となる。ロータリエンコーダ(48)を
時計方向に回転させると、CPU(50)の回転モータ(2
4),(26)に信号が送られ、プリズムA(18)は時計
方向に、プリズムB(19)は反時計方向に所定の角度θ
だけ回転させ、プリズムA、Bによる合成プリズムの基
底方向を下方とすることができる。合成プリズムの基底
方向を上方にするには、ロータリエンコーダ(48)を反
時計方向に回転し、プリズムAを反時計方向に、プリズ
ムBを時計方向に回転されればよい。プリズムの回転角
をθ、合成のプリズム度数をP、プリズムAとプリズム
Bのプリズム度数をPAとすると、 P=2PACOSθ なる式が成り立つので、この式に基づくプログラムROM
(51)を入れておくことにより、必要なプリズム度数を
実現できる。 左右方向のプリズム度数を変えるには、プリズム度数
左右方向選択スイッチ(45)を押すことにより、プリズ
ムAが基底上方に配置され、プリズムBが基底下方向に
配置される。ローラリエンコーダ(48)の回転方向によ
り合成プリズムの基底方向の左右が定められ、回転量に
より合成プリズム度数が決めらるのは、上下方向の場合
と同様である。 クロスシリンダテスト 実施例では、クロスシリンダテスト用レンズが3個あ
り、予め、設定スイッチで使用するレンズを選択してお
く。(32)は±0.25Dのクロスシリンダテスト用レンズ
である。クロスシリンダテストには乱視軸の精密修正と
乱視度数の精密修正があり、この手順で説明する。 赤緑テスト用視標チャートを被検眼前方5mに置き、球
面度数選択スイッチ(41)を押し、ロータリエンコーダ
(48)を回転して強、弱の球面レンズディスク(5)、
(6)を回転・切換え赤緑テストを行ない、赤地の文字
と緑地の文字が同じ濃さに見える状態になった後、更に
−0.25Dを加え、チャート像の最小錯乱円を被検眼眼底
に一致させる。次にチャートを方向性の少ない文字視標
等にかえ、軸角度選択スイッチ(43)を押し、軸角度の
測定モードであることを入力回路(49)、CPU(50)を
介しRAM(52)に記憶させ、クロスシリンダ正転スイッ
チ(46A)を押す。これにより補助レンズディスクB(4
B)を回転させるべく、補助レンズBの切換モータ(1
6)が回転し、光軸上にクロスシリンダレンズ(32)が
セットされるとともに、(32)のマイナスシリンダ軸が
乱視レンズ(14)、(15)の合成乱視のマイナス軸に対
し45゜反時計方向に傾斜するように回転モータ(24)が
回転する。次にクロスシリンダ反転スイッチ(46B)を
押すことにより回転モータ(24)が回転し、クロスシリ
ンダレンズ(32)が90゜回転する。この正転と反転をく
り返し、被検者にどちらが明瞭であるかを尋ね、正転時
であるならば、乱視レンズ(14)、(15)を反時計方向
に同角度回転させるべく、ロータリエンコーダ(48)を
反時計方向に回転する。再度正転反転を繰り返し、正転
時と、反転時での見え方が同じになるまでロータリエン
コーダ(48)を操作して、乱視軸角度を修正する。 次に乱視度数の精密修正を行なう際は、乱視度数選択
スイッチ(42)を押すことにより、クロスシリンダレン
ズ(32)のマイナス軸が乱視レンズ(14),(15)の合
成乱視軸と直交する角度になるよう、CPU(50)から信
号が発せられ、モータ(24)が回転する。次にクロスシ
リンダ反転スイッチ(46B)を押すことによりクロスシ
リンダレンズ(32)が90゜回転する。この操作を繰り返
し、正転時と反転時での見え方が同じになるまでロータ
リエンコーダ(48)を操作して乱視度数の修正を行な
う。 以上のクロスシリンダテストは最も一般的なものであ
るが、本実施例ではこれに加え、同時比較が可能なクロ
スシリンダテスト用レンズ(34)を具備している。第3
図において、プリズム(36)の被検眼(2)側に接合さ
れている、(38)のレンズはマイナス軸がプリズム(3
6)の基底方向に対し平行なクロスシリンダレンズであ
り、(37)はプリズム(36)の基底方向に対し直角にマ
イナス軸を持つクロスシリンダレンズである。 クロスシリンダ選択スイッチ(70)にて、クロスシリ
ンダテスト用のレンズとしてレンズ(34)を選択する。
軸角度選択スイッチ(43)を押し、クロスシリンダ正転
スイッチ(46A)又はクロスシリンダ反転スイッチ(46
B)を押すと、レンズ(34)が第3図のように測定光軸
(1)上をセットされるとともに、プリズム(36)の稜
線が第6図に示すようにプラス、マイナス乱視レンズ
(14),(15)の合成乱視のマイナス軸に対し45゜傾斜
した角度に回転する。この状態を被検眼(2)側からみ
たものが第7図であり、プリズム(36)をプリズム作用
により、被検眼前方約5mの位置に置かれた1つのチャー
ト文字「8」の像は、クロスシリンダレンズ(38)を通
して見た像(71)と、クロスシリンダ(37)を通して見
た像(72)に二分して視認される。第10図はこの状態に
おける操作部(75)の外観図であり、クロスシリンダテ
スト中であることを示す照明文字(77)が点灯してお
り、その乱視軸測定中であることを示すランプ(76)も
点灯している。さらに、クロスシリンダテスト用のレン
ズ(34)の回転位置をRAM(52)が記憶していることか
ら、クロスシリンダレンズ(38)側の像分離方向を示す
ランプ(78)を点滅させ、クロスシリンダレンズ(37)
側の像分離方向を示すランプ(79)は点灯させるよう、
CPU(50)が出力回路(53)を通じて表示部(69)に信
号を送る。また、ロータリエンコーダ(48)の左右には
ランプ(80),(81)があり、ロータリエンコーダをプ
ラス側に回転する方向(乱視軸角度を反時計方向に変え
る方向)のランプ(80)は点滅させ、ランプ(81)は点
灯させておく。検者は操作部のランプ(78),(79)を
みることにより、被検者が視認する2つの像の方向が確
認できるので、被検者に対し「左上の8の字と右下の8
の字とどちらが明瞭に見えますか」と適切な質問を直ち
にすることができる。被検者が左上と答えた場合は、プ
ラス及びマイナスの乱視レンズ(14),(15)の合成乱
視のマイナス軸を反時計方向に回し、修正する必要があ
るが、点滅している左上のランプ(78)と同じく点滅し
ているランプ(80)側にロータリエンコーダ(48)を回
すことにより、簡単に軸角度の修正ができる。 次にレンズ(34)を使用する乱視度数のテストについ
て述べる。乱視度数選択スイッチ(42)を押すことによ
り、第11図のランプ(82)が点灯し乱視度数測定状態で
あることを示し、プラス及びマイナス乱視レンズ(1
4),(15)の合成乱視のマイナス軸に対し、クロスシ
リンダレンズ(38)のマイナス軸が平行になるようレン
ズ(34)を第8図に示す如く回転させる。このとき、被
検眼(2)から見た像は第9図の如く、左右に分離さ
れ、左側の像がクロスシリンダレンズ(38)を通した像
である。第9図の(73)の像に対応する方向のランプ
(83)を点灯させ、(74)の像に対応する方向のランプ
(84)を点滅させ、さらに乱視が増加する方向のランプ
(81)を点灯し、乱視が滅る方向のランプ(80)を点滅
させておく。検者は第11図のランプ(83),(84)を見
ながら、被検眼に見える像の分離方向を判断する。「右
側の8の字と、左側の8の字とどちらが明瞭に見えます
か」と質問することができ、被検者が左と答えた場合に
は、点灯している左側のランプ(83)と同じく点灯して
いるランプ(81)側にロータリエンコーダ(48)を回
す。右と答えた場合はロータリエンコーダ(48)を(8
0)側に回す。このようにして、像(73)と(74)が同
じ程度になるまで乱視度数を修正する。 以上の実施例ではロータリエンコーダによる数値切換
手段を示したが、数値をプラス側とマイナス側へ切換え
るための2つのスイッチから構成される数値切換手段で
も実現できる。第11図におけるスイッチ(85),(86)
がこれに相当し、ロータリエンコーダ(48)を時計方向
に回転させるかわりにマイナススイッチ(86)を押し、
(48)を反時計方向に回転させるかわりにプラススイッ
チ(85)を押して、同じ機能を実現できる。第12図は数
値切換手段の別の実施例であり、ノブ(86)に固定され
た回転軸(87)に板(88)が固定されており、ノブ(8
6)を時計方向に回すことによりスイッチ(89)が押さ
れ、反時計方向に回すことにより、スイッチ(90)が押
される。(91)は軸(92)を回転中心として揺動可能な
コロであり、バネ(93)により板(88)のクリック(9
4)を押さえることによりノブ(86)の静止位置を定め
る働きをする。 また、本発明を他覚式検眼装置の測定値を初期値とし
て光学系を設定することができる自覚式検眼装置に応用
すると一層効果的である。 この種の装置の構造は、本願出願人の特許出願に係る
昭和62年特許願第137101号に記載されているので説明を
省略する。この装置を使用した場合、自覚式検眼におい
て調整される光学系は微調整で足りることから、本発明
を応用することにより微調整に一層適した装置を提供す
ることができる。 ハ.発明の効果 以上説明したように、特許請求の範囲第1項記載の第
1発明によれば、オートクロスシリンダ検査まで操作盤
の操作で行うことができるうえ、円柱軸、円柱度及び球
面度の切換えにおいて、測定項目ごとに専用の操作キー
を配置する必要がなく、操作盤を簡略にできる。また、
操作者は検眼に際してほぼロータリ型ノブのみを操作す
ることにより検査ができるので、被検者の様子を十分に
観察でき、検眼行為自体に注意を集中できる。さらに、
質問情報表示手段を見て的確な質問をして、被検者の応
答を円滑に得ることができ、また、質問情報に対応した
操作情報により誤りのない操作を行うことができる。 特許請求の範囲第2項記載の第2発明によれば、円柱
軸、円柱度及び球面度の切換えにおいて、測定項目ごと
に専用の操作キーを配置する必要がなく、操作盤を簡略
にできる。また、操作者は検眼に際してほぼロータリ型
ノブまたはプラススイッチ及びマイナススイッチのみを
操作することにより検査ができるので、被検者の様子を
十分に観察でき、検眼行為自体の注意を集中できる。さ
らに、ロータリ型ノブは操作スピードを自由に変えられ
る等という利点を持ち、プラススイッチ及びマイナスス
イッチは変更量を正確に調整できる等の利点を持ち、両
者を使い分けることにより検眼を効率よくすることがで
きる。 特許請求の範囲第4項記載の第3発明によれば、プリ
ズム検査まで操作盤の操作で行うことができるうえ、プ
リズム、円柱軸、円柱度及び球面度の切換えにおいて、
測定項目ごとに専用の操作キーを配置する必要がなく、
操作盤を簡略にできる。また、操作者は検眼に際してほ
ぼロータリ型ノブのみを操作することにより検査ができ
るので、被検者の様子を十分に観察でき、検眼行為自体
に注意を集中できる。さらに、ロータリ型ノブは操作ス
ピードを自由に変えられる等という利点を持ち、検眼の
スピードを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る自覚式検眼装置本体の左眼測定ユ
ニットを上側から見た断面図、第2図は補助レンズディ
スクBを被検眼側から見た図、第3図は像を分離するこ
とにより、同時比較が可能な乱視検査装置の説明図、第
4図は第1図の制御ブロック図、第5図は補助レンズデ
ィスクAを被検眼側から見た図、第6図乃至第9図は同
時比較が可能なクロスシリンダテストの説明図で、第6
図は乱視軸のクロスシリンダテストの説明図、第7図は
乱視軸のクロスシリンダテスト時の被検眼から見たチャ
ート像、第8図は乱視度数のクロスシリンダテストの説
明図、第9図は乱視度数のクロスシリンダテスト時の被
検眼から見たチャート像、第10図は乱視軸のクロスシリ
ンダテスト時における操作部の外観図、第11図は乱視度
数のクロスシリンダテスト時における操作部の外観図、
第12図は本発明の他の実施例を示す図である。 (41)……球面度数選択スイッチ (42)……乱視度数選択スイッチ (43)……軸角度選択スイッチ (44)……プリズム度数上下方向選択スイッチ (45)……プリズム度数左右方向選択スイッチ (48)……数値切換手段であるロータリエンコーダ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−31837(JP,A) 特開 昭59−44237(JP,A) 特開 昭59−37(JP,A) 特開 昭60−179036(JP,A) 実開 昭61−171039(JP,U) 「眼科検査のすすめ方」(S54−5− 1)医学書院 P.136−144 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 3/00 - 3/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.オートクロスシリンダテスト用のレンズを含む種々
    の光学素子を左右の測定ユニット内に収蔵し、検眼窓に
    所望の光学素子を切換え配置し被検眼の屈折力を自覚的
    に検査する自覚式検眼装置において、 被検眼に光学素子を切換え配置するための光学素子駆動
    手段と、 オートクロスシリンダテスト時の質問を容易にする質問
    情報をクロスシリンダテスト用のレンズの配置状態に基
    づいて検査者に示す質問情報表示手段と、 検眼窓に切換え配置する光学素子を選択するために前記
    測定ユニットと離れた検査者の前におかれる操作盤であ
    って、円柱軸、円柱度及び球面度の測定項目を選択する
    と共に次の測定項目が選択されるまでその前に選択され
    た状態を維持する測定項目切換え手段と、該測定項目切
    換え手段により選択された測定項目の度数及び軸を回転
    角に対応させて変えるための共通のロータリ型ノブと、
    該ロータリ型ノブの回転角を検出する回転角検出手段
    と、前記質問情報表示手段の情報に対応させて前記ロー
    タリ型ノブの操作方向を示す操作情報を表示するもので
    あって前記ロータリ型ノブに近接して設けられた操作情
    報表示手段とを持つ操作盤と、 前記測定項目切換え手段及び前記回転角検出手段の信号
    に基づいて前記光学素子駆動手段の動作を制御する制御
    手段と、 を有することを特徴とする自覚式検眼装置。 2.種々の光学素子を左右の測定ユニット内に収蔵し、
    検眼窓に所望の光学素子を切換え配置し被検眼の屈折力
    を自覚的に検査する自覚式検眼装置において、 被検眼に光学素子を切換え配置するための光学素子駆動
    手段と、 検眼窓に切換え配置する光学素子を選択するために前記
    測定ユニットと離れた検査者の前に置かれる操作盤であ
    って、円柱軸、円柱度及び球面度の測定項目を選択する
    と共に次の測定項目が選択されるまでその前に選択され
    た状態を維持する測定項目切換え手段と、該測定項目切
    換え手段により選択された測定項目の度数及び軸を回転
    角に対応させて変えるための共通のロータリ型ノブと、
    該ロータリ型ノブの回転角を検出する回転角検出手段
    と、前記測定項目切換え手段により選択された測定項目
    の度数及び軸を変えるための共通の押圧型のプラススイ
    ッチ及びマイナススイッチを持つ操作盤と、 前記測定項目切換え手段と前記回転角検出手段とプラス
    スイッチ及びマイナススイッチの信号に基づいて前記光
    学素子駆動手段の動作を制御する制御手段と、を有する
    ことを特徴とする自覚式検眼装置。 3.請求項2の自覚式検眼装置において、前記光学素子
    はクロスシリンダテスト用レンズを含むと共に、前記操
    作盤には前記ロータリ型ノブに近接させて正転及び反転
    させる操作スイッチを配置したことを特徴とする自覚式
    検眼装置。 4.プリズム度数を検査するプリズムを含む種々の光学
    素子を左右の測定ユニット内に収蔵し、検眼窓に所望の
    光学素子を切換え配置し被検眼の屈折力を自覚的に検査
    する自覚式検眼装置において、 被検眼の光学素子を切換え配置するための光学素子駆動
    手段と、 検眼窓に切換え配置する光学素子を選択するために前記
    測定ユニットと離れた検査者の前におかれる操作盤であ
    って、プリズム度数、円柱軸、円柱度及び球面度の測定
    項目を選択すると共に次の測定項目が選択されるまでそ
    の前に選択された状態を維持する測定項目切換え手段
    と、該測定項目切換え手段により選択された測定項目の
    度数及び軸を回転角に対応させて変えるための共通のロ
    ータリ型ノブと、該ロータリ型ノブの回転角を検出する
    回転角検出手段とを持つ操作盤と、 前記測定項目切換え手段及び前記回転角検出手段の信号
    に基づいて前記光学素子駆動手段の動作を制御する制御
    手段と、 を有することを特徴とする自覚式検眼装置。
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JPS6231837A (ja) * 1985-08-03 1987-02-10 Nippon Kogaku Kk <Nikon> カメラの撮影情報入力装置

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