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自覚眼屈折計
JPH0690902A
Japan
- Other languages
English - Inventor
Yoshi Kobayakawa 嘉 小早川 - Current Assignee
- Canon Inc
Description
translated from
広く利用されている自覚眼屈折計に関するものである。
又はレンズ仮枠と交換レンズ等の視度を可変とする光学
手段と視標板から構成され、検眼時には光学手段を介し
て被検者に視標を呈示して視力テストを実施し、被検者
の自覚応答に基づいて検者はホロプタを操作したり、又
は交換レンズを交換して再び視力テストを行うという操
作を繰り返すことによって、適正な矯正視力を決定して
いる。
つの視標の見え具合を比較させ、被検者の自覚応答に基
づいて光学手段を操作し測定を行っている。また、円柱
レンズと視標を一体化した度数の異なる2種類の視標を
呈示する形式の自覚屈折計を用いることもある。
呈示して、被検者自身の自覚応答入力に基づいて逐次に
視度を変化させ、被検者に最も明瞭な処方が得られるよ
うにコンピュータを用いて制御する自覚眼屈折計が、米
国特許第3969020号に開示されている。
仮枠と交換レンズ等を用いるため、使用に際して専門知
識を必要とし、検者の経験が浅く装置の扱いに不慣れの
場合には測定に誤差が生じたり、測定に手間取り時間が
掛かってしまうことも屡々ある。
で、どうしても被検者の記憶に依存するところが大き
く、ときとして正確さを欠くものある。
を呈示する自覚眼屈折計では特殊な視標が必要であるの
で、汎用性のある一般的な視標を用いることが不能であ
り、コストアップにつながる。
は、被検者自身が入力操作を行うため、被検者が正しい
操作状態を知らなければ、正確な測定値が得られない等
の問題がある。
者の経験的記憶と主観に頼っているため、何故に弱めの
処方を行うのかを具体的に示すことはできない。このよ
うに定められた基準が設けられていないため、記憶違い
や検者の経験に由来する処方値のばらつきが多い等の問
題がある。
に弱めの度数が処方され、最高の視力を出す度数と最終
的に処方する度数は必ずしも一致しないことがある。ま
た、乱視においても必ずしも処方されないことがある。
記憶に頼ることなく、簡単確実な方法で特殊な視標を用
いることなく、精度良く乱視を含む自覚屈折測定の行え
る自覚眼屈折計を提供することにある。
門知識のない人でも誤差なく簡単に測定を行うことを可
能とし、かつ測定再現性の高い自覚眼屈折計を提供する
ことにある。
自覚眼屈折測定が可能であり、更には老視の加入度を迅
速確実に測定できる自覚眼屈折計を提供することにあ
る。
経験の浅い人であっても正確かつ迅速に測定し、眼調節
の効果を最小限に抑えることが可能な自覚眼屈折計を提
供することにある。
度の測定操作を簡略化し、初心者でも簡単かつ正確迅速
に眼屈折力の測定が可能となる自覚眼屈折計を提供する
ことにある。
定の基準で、精度良く被検者にも納得がゆくレンズ処方
ができる自覚眼屈折計を提供することにある。
めの第1の自覚眼屈折計は、方向が互いに垂直である2
つの円柱レンズを隣接して成る複合円柱レンズを、被検
眼の瞳孔から所定距離の観察光路上に挿脱及び回転駆動
する円柱レンズ手段と、少なくとも円柱度を可変する視
標観察用の光学手段と、前記複合円柱レンズを通し被検
者が視標を観察したときの前記視標の相対的明瞭度を入
力する応答入力手段と、該応答入力手段の信号により前
記光学手段と前記円柱レンズ手段を制御する信号処理手
段とを有することを特徴とする。
状の2本線を備えた乱視視標を有することを特徴とす
る。
度は弱主径線を固定し、また該初期値を超える乱視度を
強主径線を固定して視標を呈示する手段を有することを
特徴とする。
を変える手段と、種々の大きさの視標マークを順次に呈
示する視標手段と、二者択一的応答入力手段と、視標の
見掛けの視度と該視度で視認可能な最小の前記視標マー
クとの関係から球面自覚屈折度を求める算出手段とを有
することを特徴とする。
を変える手段と、種々の大きさの視標マークを備えた視
標と、特定の前記視標マークを選択的に入力する選択応
答入力手段と、見掛けの視度と該視度で視認可能な最小
の前記視標マークとの関係から球面自覚屈折度を求める
算出手段とを有することを特徴とする。
た複数の大きさの視標マークを備えた視標と、前記指定
マークを入力する入力手段と、該入力手段の情報を判断
して次の測定段階を決定する制御手段と、視標の見掛け
の視度を可変とする光学手段とを有することを特徴とす
る。
示する視標手段と、被検者の応答を入力する応答手段
と、前記視標の視度を可変とする光学手段と、前記応答
手段の入力信号によりプログラムに従って前記視標手段
と前記光学手段を制御する制御手段と、片眼の球面屈折
度数に続いて他眼の球面度数を測定し、その後に各眼の
乱視を測定するプログラムを有する測定手段とを備えた
ことを特徴とする。
視標手段と、被検者の応答を入力する応答手段と、前記
視標の視度を可変とする光学手段と、前記応答手段の入
力信号によりプログラムに従って前記視標手段と前記光
学手段に制御する制御手段とを備えた自覚眼屈折計にお
いて、前記視標手段は回転可能な2つの角度の線から成
る乱視視標を有することを特徴とする。
に対応する視力視標を備えた視標手段と、前記視力視標
のそれぞれの前記視力レベルを指定する指定手段と、視
度を可変とする光学手段と、該光学手段の複数の視度に
対応する視力を記憶する記憶手段とを有することを特徴
とする。
合円柱レンズを観察光路に回動して挿入し、この複合円
柱レンズと光学手段を介して被検者に視標を呈示する。
被検者が自覚応答した2つの視標の相対的明瞭度を応答
入力手段に入力し、入力信号に応じて光学手段と円柱レ
ンズ手段は制御される。
ら成る乱視視標の角度を変えて被検者に呈示する。
度は弱主径線を固定し、また初期値を超える乱視度を強
主径線を固定して視標を呈示する。
者に提示し、被検者に二者択一的な応答を要求する。検
者は応答を応答入力手段から入力し見掛けの視度を変え
た次の視標が呈示される。これを複数回繰り返し、視度
と視力の関係から球面自覚屈折度は決定される。
検者に呈示し、呈示した視標の中で最も明瞭に見えるも
のを応答させる。検者は応答を応答入力手段から入力
し、見掛けの視度を変えた次の視標が呈示される。これ
を複数回繰り返し、視度と視標の関係から球面自覚屈折
度は決定される。
視標マークを呈示し、最も明瞭に見える視標マークに付
随する指定マークを返答させる。被検者の応答に応じて
入力手段への入力を行い、制御手段が決定した次の測定
段階に合わせて光学手段を動作させ、被検者に視標マー
クを呈示する。
示し、検者は自検者の自覚応答に基づいて応答手段より
入力を行うと、入力信号はプログラムに従って処理さ
れ、片眼の球面屈折度が測定される。次いで、他眼の球
面屈折度が測定され、両眼の乱視度が測定される。
の角度の線を回転して所定の位置で被検者に呈示し、検
者は被検者の自覚応答に基づいて応答手段により入力を
行い、入力信号はプログラムに従って処理され、次の角
度で2本の線を呈示する。応答手段からの入力が所定の
値になるまで2本線は回動呈示され、乱視が測定され
る。
視度レンズをセットし、指定手段を用いて視標レベルを
順次に表示しながら現在の視度における視力を計測す
る。視度と視力は一対のデータとして記憶手段に記憶さ
れ、光学手段と動作し次の視度レンズを挿入してこのと
きの視力を測定する。
する。図1は第1の実施例の構成図である。被検眼Eと
被検者が固視する視標1との間には、多数の度の異なる
レンズを交換し自在に度数を設定するホロプタのような
レンズ系2、度数の異なる2枚の円柱レンズ3a、3b
が回転自在に前後に組み合わされたクロスシリンダ3、
図示しない駆動手段により光路上に挿脱可能であり、図
2に示すように互いに直交する円柱軸を有する2つの半
円形の円柱レンズ4a、4bを分離線4cを挟んで左右
に貼着した複合円柱レンズ4が順次に配列されている。
を挟んで左側に赤色の色リング4d、右側に緑の色リン
グ4eが周設され、被検者の自覚応答の際に利用され
る。また、複合円柱レンズ4にはプリズムの作用があ
り、視標1上の目標点Aは点A2、A1のように左右に分離
して視認され、図3(a) に示す視標1は図3(b) に示す
ように左右に分離して視認されるようになっている。な
お、複合円柱レンズ4の円柱レンズ4a、4bの円柱軸
の向きは、分離線4cに平行又は垂直となっている。
柱レンズ3a、3b及び複合円柱レンズ4の動作方向を
模式的に示す説明図である。図4(a) は乱視度測定時の
動作を示し、円柱レンズ3a、3bは逆方向に同じ角度
Δθだけ回転し、複合円柱レンズ4は固定され乱視角を
変えずに乱視度だけを変えるように動作する。図4(b)
は乱視角測定時における動作方向を示し、円柱レンズ3
a、3b及び複合円柱レンズ4は一体に同方向に同じ角
度Δθだけ回転し、円柱角のみがΔθだけ変化する。な
お、複合円柱レンズ4の角度は乱視測定時は図4(a) に
示すように円柱レンズ3の角度と同じに連動して動き、
乱視角測定時には図4(b) に示すように45°だけ異な
って駆動される。
図、図6は正面図である。複合円柱レンズ4を回転可能
に支持するアーム5は駆動手段であるソレノイド6によ
って回動され、複合円柱レンズ4を光路内外に搬送する
ようになっている。ソレノイド6の側部には、ステップ
モータ7に直結するギア8及び複合円柱レンズ4の周囲
に周設されたギア4cと歯合するギア9が設けられ、ス
テップモータ7の回転を複合円柱レンズ4に伝達し、複
合円柱レンズ4は回転角が正確に制御される構成となっ
ている。
ーム5と共にソレノイド6によって光路外へ駆動退避す
る。乱視測定時にはソレノイド6が駆動し、複合円柱レ
ンズ4を光路内に挿入し、複合円柱レンズ4の乱視角が
制御されることになる。
例である。この例では、ギア結合の代りにベルトとプー
リを用いて回転力が伝えられている。複合円柱レンズ4
は光路内外に移動自在とされている。複合円柱レンズ4
の周囲には溝4dが設けられており、アーム10の回転
軸上に設けられた二重プーリ11とベルト12を用いて
張架されている。更に、二重プーリ11はベルト13を
介してステップモータ14と張架されており、ステップ
モータ14が回転するとその駆動力はベルト13、12
を介して、複合円柱レンズ4を回転させる構成となって
いる。
ズ4は光路外に退避しており、乱視度数測定時に光路内
に挿入される。ステップモータ14が回転すると複合円
柱レンズ4も回転し、所望の円柱角が設定されることに
なる。繰り返し検眼が行われ処理されるレンズの屈折力
が決定されることになる。
作パネル15は被検者の自覚応答に基づいて検者が入力
を行うための入力手段であり、3つの入力釦16a、1
6b、16cが設けられている。入力釦16aは赤側の
視標が明瞭に視認されるときに使用する入力釦であり、
入力釦16bは緑側の視標が明瞭に視認されるときに使
用する釦であり、更に入力釦16cは赤側、緑側が共に
同程度に視認されるときに使用する入力釦である。
ュータ等で構成された信号処理制御手段17は、操作パ
ネル15等の応答入力手段18、円柱レンズ手段19
と、光学手段20とに接続されており、それぞれの手段
からの信号を基にプログラムに従って次のステップが決
定され、それぞれの手段を制御する構成とされている。
にレンズ系2を用いて球面度数を設定し、弱主径線方向
で視標1の面と網膜を略共役な配置に設定する。次い
で、乱視角の測定を行なうために、複合円柱レンズ4を
光路内に挿入し、更に他覚的に測定された乱視角θ0 と
乱視度C0 をクロスシリンダ3を用いて設定する。被検
者は複合円柱レンズ4を通して視標1を見ているため、
被検者にはθ0 ±Δθの乱視角の2つの像が確認され
る。検者は被検者に赤の色リング4d側、緑の色リング
4e側の何れの視標が明瞭に視認できるかを質問し、図
8に示す操作パネル15に設けられた3つの入力釦16
a、16b、16cの中から適宜なものを選択して入力
する。なお、視標1で用いる図標はどのようなものでも
よく、視力テスト用のランドルト環を兼用することも可
能である。
パネル15等の応答入力手段18から信号処理制御手段
17に伝達され、内蔵されたプログラムに従って処理さ
れて、必要に応じてクロスシリンダ3が適宜な方向に角
度Δθだけ駆動され、再度検眼が行われる。乱視角の測
定は左右の視標が等しく観察されるまで続けられ、左右
の視標が同等に観察できるようになり、入力釦16cか
らの入力があると、乱視度の測定が行われる。
た乱視角θに設定され、度数は被検者の眼鏡又は被検眼
から他覚的に測定された初期値C0 が設定される。複合
円柱レンズ4は45°回転され、分離線4cが乱視角θ
と一致するように設定されることになる。このとき、被
検者には円柱レンズ4a、4bによってC0 ±ΔCの度
数の2つの視標が観察される。被検者は複合円柱レンズ
4の周囲の色リング4d、4eによる赤側、緑側の何れ
の視標が明瞭に視認できるかを返答し、検者はそれに応
じて入力釦16a、16b、16cの何れかを入力す
る。このとき、色リングは不鮮明に見えることになる
が、不鮮明であっても色の識別には問題はない。
グラムに従ってクロスシリンダ3が±Δθずつ回動し次
の検眼が行われる。乱視角の測定のときと同様に、入力
釦16cが入力されると乱視度の測定が終了し、乱視角
θと乱視度Cが図示しない表示器に表示される。
自覚応答に基づいて操作パネル15を用いて入力を行っ
ているが、被検者自ら廻せるノブのようなものを用意
し、被検者自身に最適な処方を決定させることも可能で
ある。この場合には、複合円柱レンズ4の周囲に設けた
赤、緑の色リング4d、4eや操作パネル15上の各種
入力釦16a、16b、16cの装備は不要となること
は云うまでもない。
の正面図である。視標板21の上部には球面屈折測定用
視標22が設けられており、ランドルト環や英数字等か
ら成り大きさが等しい視標マーク23が横に複数個配置
され、上方から下方に向けて視標マーク23の大きさが
順次に小さくなるように配置されている。また視標マー
ク23の左端に順番を示す番号が記載されたレベル24
が記載されている。それぞれのレベル24の後方には図
示しない光源が設けられており、それぞれのレベル24
ごとに個別に照明され被検者に呈示される構成になって
いる。また、視標板21の下部には半円形状の乱視測定
用視標25が設けられている。この乱視測定用視標25
はピボット26を中心に独立に回動自在の2本のバー2
7と、バー27の先端に設けられ図11に示すようにそ
の自重により常に垂直になる文字等のマーク28とから
成っている。
者Sの前面には、多数のレンズから成り任意の視度を自
由に選択できる電動ホロプタのような視度レンズ29
R、29Lが設けられ、被検者Sは見掛け上遠方に設置
した視標板21を見ている。
この択一式操作パネル30は乱視度測定時に用いるパネ
ルであり、3つの入力釦31a、31b、31cと、入
力釦31a、31bにそれぞれ付随するランプ32a、
32bから構成されている。入力釦31a、31bは被
検者に呈示した2つの視標から明瞭に確認できた方を入
力するための入力釦であり、バー27に設けられたマー
ク28の番号が対応している。また、入力釦31cは2
つの視標が同じに見えたときに入力する釦である。ラン
プ32a、32bは検者に次に行うべき操作を指示する
ためのものであり、乱視度の測定時に交互に点滅するよ
うになっている。
を測定するときに用いるものである。この応答入力手段
36上には視標板21の各レベル24と対応する複数個
の視標レベル選択釦37と、乱視測定時に2本のバー2
7が同等に視認できるときに用いられる入力釦38が設
けられている。
路構成図である。コンピュータ等から成り、自覚測定プ
ログラムを有する制御手段39には操作パネル30、視
標板21、視度可変光学手段40、他覚眼屈折計41、
測定結果等を表示する表示手段42が接続され、測定手
順、結果の判断を総括的に制御する構成とされている。
メータやレンズメータ又は手動で得られた被検者Sの初
期屈折値を制御手段39に入力し、他覚屈折値として保
存する。次に、被測定眼の視度レンズ29R又は29L
を他覚屈折値に設定し、他眼を他覚値から2ディオプタ
程度雲霧してセットする。続いて、視標板21の特定の
レベル24の視標マーク23、例えばレベル5番の1個
のランプを点灯呈示し、被検者Sに視標マーク23が視
認できるかどうかを確認する。
a、32bが交互に点灯するので、検者はいま被検者に
何を問えばよいかを理解することが可能である。また、
視標レベル選択釦37は順次に点灯する構成となってお
り、被検者の自覚応答によって得られた最小の視認可能
なレベル24の番号を入力して、球面度数が決定され
る。この場合にレベル24は全て点灯し、一度の呈示に
よって被検者に応答を求めるだけで済むため、測定時間
の短縮となるが測定は稍々難しくなる。被検者の応答に
応じて、検者は入力釦31a又は31bを入力する。制
御手段39は次の呈示を決定し、測定を続行する。
があり、その程度には個人差があるので、他覚力0.2
5〜0.5Dディオプタ間隔程度で、プラス側に視度レ
ンズ29R、29Lを変えながら最小視認マークを求め
ると、呈示ステップ数は少なくて済み、測定時間が短縮
される。また、視度を徐々にプラス側に変化させるので
眼調節効果も除去可能である。更に、被検者は常に二者
択一的判断を求められるため、測定が容易である。
の視度の関係を表すグラフ図である。視度をプラス側に
大きくしてゆくと、或る点D以上ではそれまで殆ど一定
であった被検者によって視認できる最小視認視標マーク
の大きさが、単調減少し始める。点Dより強い視度領域
では、視度を強くしても眼による調節力が働くため、最
小視認視標マークの大きさ、つまり眼鏡による像の分解
能が向上しなくなる。このため、D点よりも強い眼鏡の
処方は無意味である。従って、点Dから球面度数を決定
するようにプログラムを設定しておくと便利である。
数の測定が行われる。それまで点灯していたレベル24
は消灯し、代って乱視測定用視標25が点灯する。初期
値として視度レンズ29R、29Lに与えられていた乱
視度は零にリセットされ、球面度数としては初期値に代
って、直前に測定された値がセットされる。2本のバー
27は他覚的に測定された乱視角を挟むようにセットさ
れる。2本のバー27の成す角度は初期乱視度によって
決定される。バー27の成す角度は乱視度が強いほど小
さくなり、1ディオプタでは20°程度にセットされる
ことになる。
れる。検者は呈示した2本のバー27の何れが明瞭に視
認できるかを口答で確認する。操作パネル30上では入
力釦31a、31b、31cが順次に点滅しており、検
者は被検者の応答に応じた入力を行う。点滅する入力釦
は、検者に次の測定手順を明確に呈示する上において有
効であり、特に視標が装置の内にあって検者に見えない
時にはこの機能は重要である。
1cからの入力に応じて次の呈示を判断し、被検者に視
標を呈示して測定が続行される。次の呈示の角度を変え
るステップ中も乱視度によって変えるのが好ましい。な
お、小さな乱視では大きく角度を変えないと分からない
が、1ディプオタでは5°程度がよい。2本のバー27
が同等に見えるまで呈示が繰り返され、入力釦31cが
入力されると2本のバー27はその角度とそれと垂直の
角度にセットされ、光学手段の乱視角もそれに合致する
ように駆動されて、乱視度の測定となる。
ズを挿入し何れが明瞭に視認できるかを質問する。強主
径線方向と弱主径線方向の視力が一致するまで円柱度数
を加えてゆく。ただし、初期乱視度までは強主径線方向
を変化するように円柱度数を加え、初期乱視度を超える
時は弱主径線方向が変化するように円柱度数を加えてい
く。この手法によれば、明瞭に見える方が確実に反転す
るので、正確な乱視度を測定することができる。
の別の例である。放射状に設けられたバー43と、バー
43の外端部近傍に設けられた「1」及び「2」の2つ
の番号43a、43bとは共に点滅自在とされている。
図18に示すように適宜な角度の2つのバー43と番号
43a、43bが共に呈示され、検眼時には上述の実施
例と同様に自覚検眼が実施される。17(a) 及び(b) は
乱視角測定時のバー43の配列であり、(c) は乱視度測
定時の配列である。
R、29Lを光学手段46に置換した自覚眼屈折計によ
る第2の実施例の構成図である。被検眼Eの前方に配置
された光学手段46は、被検眼E側から対物レンズ4
7、2枚の円柱レンズを貼り合わせ瞳孔に共役位置に配
置したクロスシリンダ48、フィールドレンズ49、光
路方向に可動で球面度数を変える可動レンズ50から構
成されている。光学手段46の後方には、図20に示す
円形の乱視測定チャート51と、図10に示す球面屈折
測定視標22を有する視標板21が配置され、図14に
示すような操作パネル36を用いて操作する構成となっ
ている。
と、測定で求められた球面度数が得られるように可動レ
ンズ50を駆動し、図20に示す乱視測定チャート51
が被検者に呈示され乱視測定が実施される。
釦37は順次に点減している。検者は乱視測定チャート
51のどの線が最も明瞭に見えるかを口答で確認し、答
えの番号を操作パネル36に入力する。光学手段40は
制御手段39の指令で駆動され、被検者が応答した角度
に合致する円柱度を有する円柱レンズが設定される。
測定チャート51上のそれに該当する線の番号が交互に
点滅し、乱視度の測定中であることを検者に理解させ
る。このとき、乱視測定チャート51上の相当する番号
を点滅させてもよい。検者は点滅している番号の何れの
線が明瞭であるかを被検者に確認し、順次に乱視度を増
してゆき、被検者に同等であると認識されるまで検眼を
繰り返す。
する際には、上述の場合と同様に他覚乱視度までは強主
径線方向の度数を変えるように円柱度数を加え、他覚乱
視度を超えたら弱主径線方向の度数が変わるように乱視
度を増加させて被検者に呈示する。この場合に、視標と
眼底は何れかの径線方向で常に共役となっており、常に
何れかの視標が明瞭に視認され、かつ必要以上の乱視度
数を加えられたときには明瞭な視標が反転するため、よ
り確実な乱視度測定が可能である。2本のバー43a、
42bが同等に見えるようになると、操作パネル36の
入力釦38を押し測定を終了する。
見える形で機械的に発生させてもよい。この場合に、操
作パネル36のランプの点滅と同様に検者が何をしてい
るかを理解する助けとなる。検者の問いを合成音声を用
いて発生させ、選択式操作パネル36を被検者自らが操
作する構成とすれば、自己測定も可能である。
Lの前に大レンズ64を挿入し。S視標板21を使用し
た場合を第3の実施例として説明する。近方測定時に大
レンズ64は光路外に退避し、視度レンズ29R、29
Lは輻輳するようにされている。
正面図である。操作パネル63の上部には、視度レンズ
29R、29Lのデータを液晶パネルやLED等で表示
するデータ表示部64が設けられ、下部には被検者に呈
示する視標マーク23及び乱視測定用視標25のバー2
7のマーク28を指定する視標入力釦65と、バー27
が同等に視認できる時に入力される視標入力釦66、及
び各種操作用のスタート釦67a、パス釦67b、アド
釦67c、プリント釦67dが設けられている。なお、
データ表示部64の表内容はR及びLが右眼及び左眼、
S、C、Aがそれぞれ球面、乱視角、乱視度を示してい
る。
られ、検眼の際には初めに他覚屈折値又は以前に使用し
ていた眼鏡の度数が外部入力され、初期値として設定さ
れる。スタート釦67aが押されると、右眼の球面度数
測定が開始される。先ず、視標板21の球面屈折測定用
視標22が点灯され被検者に視標が呈示される。視度レ
ンズ29R、29Lの右眼側視度レンズ29Rには初期
値として設定された度数と同じ度数が設定され、左眼側
視度レンズ29Lには2ディオプタ程度の球面度数が加
えられ、左側を雲霧する度数が設定される。操作パネル
63のデータ表示部64には視度レンズ29R、29L
に設定された度数と、R、Sの文字が表されており、検
者は一目で右眼球面測定であることを理解できるように
なっている。
と、操作パネル63の視標入力釦65が順次に点灯す
る。検者は何番まで見えるかを被検者Sに質問し、被検
者Sが返答した番号の入力釦を入力する。入力信号は制
御手段によって判断され次のステップへ進む。視度レン
ズ29R、29Lの度数を0.25〜0.5ディオプタ
遠方側に持っていくことにより調節が除去される。制御
手段はレンズの度と呈示ごとに入力された視標マークの
種類との関係から球面度数を決定する。
に進む。球面度数は測定値が用いられ、円柱度数Cは零
にセットされる。データ表示部64ではSの代りにAが
点灯され、乱視測定であることが検者に通知されるが、
点灯ではなく点滅してもよい。球面屈折測定部66に代
って乱視測定用視標25が点灯し、初期値乱視角を中心
とした2本のバー27が表示される。球面レンズのセッ
トが終了すると、視標入力釦65a、65b及び入力釦
66が順次に点灯する。
「1」と「2」の線の何れが明瞭に視認できるか又は同
等であるかを被検者Sに質問する。もし、乱視角に合致
していれば、バー27は等しい濃さに見え、合致してい
なければ何れか一方が濃く見える。このように二者択一
方式で被検者に応答を求めるため、通常の多数の放射線
から成る乱視表に対して被検者Sに迷いがなく正確な応
答が期待できる。被検者が「1」と答えると検者は視標
入力釦65aを入力する。制御手段は入力信号を判定
し、バー27の狭角を保ったまま、全体の角度をマーク
28の「1」のバー27の方に変えて再度バー27を呈
示する。
る。乱視角は測定された値にセットされ、乱視度は初期
値の半分程度にセットされる。データ表示部64にはA
に代ってCが点灯し、視標入力釦65a、65b、66
が順次に点灯して、検者は乱視度測定が始まったことを
確認し、次の質問が何であるかを即座に理解することが
できる。視標板61の乱視測定用視標25では乱視角と
それに垂直な角度の2本のバー27が表示されている。
検者は乱視角度測定時と同様に、マーク28が「1」と
「2」のバー27では何れが明瞭に視認できるかを質問
する。検検眼に際する質問は全て同等であり、被検者S
も常に同様の判断をすればよいので、操作が簡単であり
被検者Sも迷うことが少ない。
度を加えて、バー27が同程度に明瞭となると入力釦6
6を入力し、左眼の検眼に進む。今度はRの代りにLが
点灯され、右眼には2ディオプタ程度の雲霧が入って同
じプロセスが進められる。途中で入力を間違えた場合等
はスタート釦67aを入力することによって、その段階
の測定を初めからやり直すことが可能である。即ち、乱
視角の測定中にスタート釦67aを入力すると、その乱
視角の測定を初めから繰り返すことになる。一定時間内
に他の操作を入力せずに、2回連続してスタート釦67
aを入力した場合には、初めの測定である右眼の球面測
定に戻ることができる。
スタート釦67aを2度押し、次いでパス釦67bを1
度押し、更にスタート釦67aを押すことで確認でき
る。パス釦67bは各段階の測定を飛ばして次の段階に
進めるための釦である。このパス釦67bをスタート釦
67aとの組合わせにより、好みの段階のテストを繰り
返し行うことが可能である。パス釦67bを押すごと
に、R、S、C、Aが順次に点灯し、どの段階が次に始
められようとしているかが分かる。スタート釦67aを
押すと、必要な視度レンズ29R、29Lのレンズがセ
ットされ、視標入力釦65が点灯し、準備が完了したこ
とが知らされる。左右眼が一度測定終了した時点で、初
期値が球面で2ディオプタ以上隔たりがある場合は雲霧
がきいていないことになり、正確な結果が期待できない
ため、1度目の測定結果を初期値として2度目の測定を
続けるプログラムにしておく必要がある。
前提条件であり、正確な乱視角測定は正確な乱視度測定
の前提条件となる。球面視標マーク23の番号は視力に
対応しており、結果表示においてプリントする時には、
最終的球面度数と共にそれで読めると答えた視力値も出
すようにする。眼鏡処方には若干度の弱いレンズでの視
力値を共に出力すると便利である。
れるものであり、大レンズ64が光路から退避されると
共に、視度レンズ29R、29Lが輻輳され、近視と老
視で測定値に加入度初期値を加えた度数が視度レンズ2
9R、29Lに設定され、データ表示部64ではR、
L、Sが点灯される。データ表示部64には初めに入れ
た加入度、例えば−1のみがR、LのSの欄に表示さ
れ、他は表示されない。
同様に順次に点灯する。検者は何番まで見えるかを被検
者Sに質問し、応答した番号を入力する。次のプロセス
は制御手段によって決定され、遠方視力を参照して決定
した近方目標視力に達するまで同様のプロセスでレンズ
の加入度数を増加させる。例えば、遠方視力が1.5デ
ィオプタのとき、近方視力が1.0ディオプタ程度にな
るまで度を加え、その度を必要加入度数として決定す
る。加入度のレンズは左右一度に変えればよく、乱視は
変える必要ない。加入度の測定の途中で入力釦を押し間
違えた場合や再度実行したい場合は、スタート釦67a
を押せば加入度測定の初めから始めることができる。ス
タート釦67aを2度続けて押すと、遠方の右眼球面に
戻ることは上述の通りである。加入度測定方法は遠方球
面の場合と全く同様であり分り易い。
9Lはホロプタのようなものであるが、オプトメータの
光学系のようなものでもよい。また、大レンズ64を使
う代りに実際に5mくらい隔たった視標を見せてもよ
い、更に、乱視測定用視標25の2本のバー27は液晶
表示でもよく、2本の時計の針のようなものを用いてメ
カニカルな構成にすることもできる。この場合には、球
面、乱視測定部は共に背面に照明ランプ等を設けて、使
用時に照明することが望ましい。
検者Sは図12に示す視度レンズ29L、29Rを用い
て、5m離れたスクリーン82上に投影される視標を注
視している。スクリーン82に視標を投影する視標手段
の光路上には、光源83、ステップモータ84によって
回転駆動される円板状であり、その周囲に図23、図2
4に示すような光透過型の視標が設けられた視標ターレ
ット85、レンズ86、3枚のミラー87a〜87cか
ら成り、光軸を軸に回転することによって投影する視標
の角度を自在に回転することができるイメージローテー
タ87が順次に配設されている。
れている視標チャート88a、88b、89a〜89c
である。図23(a) 、(b) は球面測定/視力測定用視標
板であり、大きさ順に番号が付けられた英数字等の視標
が設けられている。また、図24(a) 〜(c) は乱視視標
チャート89a〜89cであり、(a) 、(b) は乱視角測
定用で、(c) は乱視度測定用である。それぞれの視標に
は2本の線90a、90bが描かれており、その両端に
は区別のための番号が付されている。図24(a) と(b)
では、2本の線90a、90bの成す角が異なってお
り、図24(c) では2本の線90a、90bが直交して
交叉している。
し、コンピュータプログラムを内蔵する制御手段によ
り、次の呈示に必要な視標及びレンズの度数を決定、制
御する。
おけるフローチャート図の一例であり、測定手順をこれ
に従って説明する。
す。 ステップ202 予め測定された眼屈折値を視度レンズ
29L、29Rにセットする。右眼から測定するため左
眼は2ディオプタ雲霧する。 ステップ203 図23(a) 、(b) に示す球面視標が呈
示され、何番まで視認できるかが質問する。もし、全部
視認できるならば、視認ターレット85を回動しより小
さい視標を呈示する。
3から入力する。 ステップ205 0.25ディオプタ程度遠視側にす
る。 ステップ206、207 ステップ203〜205を数
回行ったら、視力とレンズ度との関係から終了かどうか
を判断する。視力が落ち始めるレンズ度から、球面度数
を決めるプログラムにしておく。
かを判断する。 ステップ209 終わっていなければ、眼の球面度測定
をする。視度レンズ29L、29Rのレンズは、右眼が
雲霧され左眼レンズは今求めた右眼球面度数Ssと他覚値
Scとの差を考慮して決定され、つまり他覚で調節が入っ
ていてその差が大きかったときはその差の1/2程度遠
視側から始める。なお、その差が雲霧の2ディオプタよ
りも大きい場合は、何れの眼で見ているか分らなくなる
ので、右眼の測定中にそれが分った時点で左の雲霧度を
増加する。即ち、調節の介入があった場合は左右眼でほ
ぼ同じ量であると見做す。右眼で調節が入っていれば、
左でも同程度入っていると仮定して左眼の雲霧度を直
す。
206を繰り返し、終了すると右眼乱視測定に進む。 ステップ211 視度レンズ29L、29Rのレンズ度
を乱視角用に変える。右眼側はいま測定した自覚の球面
度数Ssをセットし、左眼は雲霧し、円柱レンズは入れな
い。この状態では、左眼弱主径線焦点が網膜に共役にな
っている。
ような乱視角測定用の視標が呈示される。初めは角度が
分からないので他覚値θ0 から始める。θ0 ±90°を
挟んで2本線が呈示され、何れが明瞭に見えるか又は同
じに見えるかが問われる。角度が合っていれば同じに見
え、異なっていれば何れか一方がより濃く見える。な
お、2本線の相互の角度は乱視度によって変える。乱視
が弱いときは角度を大きくしないと差が分らないので、
それに伴って角度の変化ステップΔθも大きくする。
釦65の「1」、「2」及び入力釦66を使用する。 ステップ215、216 入力釦65の何れかを押す
と、角度をΔθだけ変えて再び呈示されるので、同じに
なるまで繰り返す。操作パネル63の同じ入力釦66が
押されると乱視角の測定が終り、図24(c) のような2
本の線90a、90bが垂直に交叉するチャートが呈示
される。
とそれに垂直に呈示する。 ステップ218 初回の呈示では他覚値の半分程度円柱
度を入れ、何れがより明瞭見えるかを質問する。 ステップ219 又は同じかを問う。 ステップ220 同じと答えれば終了する。
答えると、入力釦65の「1」か「2」が押される。円
柱度が足らない場合には、0.25ディオプタずつ強主
径線の焦点が遠方側に移動する方向にL1の円柱レンズを
加える。 ステップ222 同じと答えるまで繰り返す。
線焦点を遠方側に移動させるのは、調節が介入してくる
可能性が大なので好ましくない。C0 を越えて円柱度を
増す場合は、強主径線焦点を固定し弱主径線焦点を近方
側に移動するように、レンズを変えるようにプログラム
する。調節の介入があると線90a、90bの見え方が
調節により変わるので、正確な判断ができない。このよ
うにプログラムされていると、円柱度を増し適正値を越
えたとき線90a、90bの見え方が反転するので被検
者は判断を誤ることはない。
同じ入力釦66を押し、左眼の乱視測定に進む。 ステップ225 光学手段で右眼雲霧される。右眼と同
じプロセスで乱視角、乱視度を測定する。 ステップ226 左眼乱視が終わると、全ての測定を終
了する。
であり、被検者から5m離れた場所に設置するCRT9
4を示している。CRT94上にはパターンジュネレー
タを用いて電気的に乱視測定用の視標95a、95bを
表示し、被検者に呈示している。視標95a、95bは
電気的に発生させているため、回転や角度の調節は自在
である。球面度数の測定時にはCRT94に英数字やラ
ンドルト環等を表示させればよい。
る視標回転機構の正面図である。各種視標97を同心円
上に配置した円形のディスク98は、回転軸99に取り
付けた図示しないモータによって回転駆動され、光路上
に順番に視標97を配置するようになっている。複数個
の乱視視標97aはそれぞれディスク98上の定位置で
回転自在となっており、ディスク98の下面に設けられ
た歯車が回転軸99を中心として回動するギア100と
歯合し、更にギア100と歯合するギア101に取り付
けられた回転に伴ってディスク98上で回転し、乱視視
標97aが光路の上に挿入されるとき、乱視視標97a
は任意の角度に回動され、被検者に呈示される構成とな
っている。
よって回動され、光路上に球面視標97bが挿入され、
被検者の自覚応答に基づいて球面度数が決定される。
ータによって回動され、乱視視標97aが光路上に挿入
される。被検者の自覚応答により、呈示した乱視視標9
7aの乱視角が適正でないと判定されると、ギア101
に取り付けされたモータを回動し、ギア100を介して
光路上の乱視視標97aを回転させ、呈示する乱視視標
97aの乱視角を変化させる。乱視視標97aの回転は
被検者の応答が適正になるまで続行され、上述の実施例
と同様のプロセスを経て測定が終了する。
の調節が介入していることが判断できるので、片眼の測
定を球面乱視と続けて行っても問題ないが、コンピュー
タプログラムに従って自動的に行う場合には、本実施例
のように初めに両眼の球面度数測定を実行し、次に両眼
の乱視測定を行うと他覚測定時の調節介入の影響を最小
にすることができる。
図である。種々の視力値に対応するランドルト環から成
る視標マーク105を縦に段を成して配列した視標板1
06は、各段ごとに背景照明が設けられており、被検者
Sには適宜な視標マーク105を呈示できる構成となっ
ている。
る。操作パネル108の上部には左右の可変焦点光学手
段107の球面度数、円柱度数、円柱角を表形状にして
表示する度数表示部109と、度数表示部109の上部
及び側部に設けられ、表示とスイッチを兼ねた左右眼表
示部110及び球面乱視別表示部111が配設されてい
る。度数表示部109の下部には、被検者Sの自覚応答
に基づく視力値を入力するための視力釦112、可変焦
点光学手段107の度数とそれに対応する視力の関係を
図示しないメモリ上に記憶するためのメモリ釦113、
可変焦点光学手段107のレンズ度数を増加、減少の形
で指示し変更する変更釦114、プリンタに出力するた
めのプリント釦115等が設けられている。
一例であり、レンズ度数S、円柱度C、円柱角Aと、視
力VAとの関係が表形式で出力されている。検眼時に
は、被検者Sに図12に示す視度レンズ29L、29R
を前に配置し、遠方に設置した視標板106を見せる。
視標板106の任意の視標マーク105を点灯表示し、
検者は視標マーク105の開放部の向きを質問し、被検
者に返答させる。呈示した視標マーク105を変更する
必要があるときは、操作パネル108の左右眼表示部1
10及び球面乱視別表示部111を用いて変更したい個
所を指示し、変更釦114から増減を入力することによ
って度数及び角度が変更される。変更釦114を長く押
した場合には、度数が連続的に変ってゆくようにすると
便利である。
する場合には、視力釦112を押し、視標マーク105
を指定すればよい。何種類かの視標マーク105を被検
者に呈示し、適当と思われる視標マーク105と球面乱
視度数が器械に表示されていれば、メモリ釦113を入
力しデータを記憶しておく。複数のレンズの組み合わせ
で視力を測定し、その測定値を逐次に記憶するとプリン
ト釦115を押して測定を終了する。測定値はプリンタ
やCRTの表示手段116に図30に示すように表示さ
れることになる。被検者にはこの表示結果を示すこと
で、レンズ処方の理由を納得させることができる。
最高視力度数Dを境にレンズ度がプラスになればなる程
視力は低下する。一方、最高視力度数Dよりレンズ度が
マイナス側にある場合には、被検眼Eの調節力のために
一定の視力を保つことになる。このような図31に示す
ようなグラフ図を表示手段116を用いて出力すると便
利である。また、最高視力度数Dは視力が落ち始める度
数であることを考慮し、コンピュータを用いて判断させ
るようにプログラムを用意すれば、自動的に眼鏡の屈折
値を決めることができる装置を製作することができる。
自覚眼屈折計は、同時に呈示された2つの視標を被検者
に比べさせるので、従来のように被検者の記憶によるこ
とがなく、測定精度が向上する。また、特殊な視標を用
いていないため視野を良好に確保することも可能とな
り、機械近視等の心配がなくコストダウンにもつなが
る。また、円柱レンズ手段が観察光路上に挿脱可能とな
っているため、円柱レンズ手段を光路外に退避させれ
ば、球面度数や視力テストの他のテストが可能であり便
利である。
角度を変えながら被検者に呈示するので、成が簡素であ
り、被検者が判断に迷うことがない。
視度を強主径線を固定して視標を呈示するので乱視度が
正確に測定できる。
択一の応答を聞いて、検者は入力を行うため判断に迷う
ことがなく便利である。また、測定手順は全てコンピュ
ータが判断し、視標マークの種類や視度を自動的にセッ
トするため測定時間の短縮にも貢献する。
を呈示し、その中で最も明瞭なものを返答させ入力する
ため、検者と被検者の応待の回数が減少し測定時間の短
縮につながる。
切の操作手順を操作パネルを通じて検者に指示し、かつ
全ての機器を自動的にセットするため、検者はパネルを
見ながら入力するだけでよく操作が簡単となる。また、
熟練を必要としないため便利であり、入力ミスがあった
場合は測定すべきテストのみを選択的に実行できる。
影響を最小化でき、同じ操作を一度にまとめられるので
操作性が良く、時間も短縮できる。
同じ操作で測定することができるので操作性がよい。ま
た、従来は時間的異なる2つの呈示の比較をしていた
が、同時に見えるものを比較するほうがより正確とな
る。
鏡の度数を条件を変えて測定した複数のデータを列挙し
客観的に決定しているため、検者の記憶に頼る必要がな
く、誤差や処方むらを低減することができる。また、検
者に明瞭なデータを呈示することができるため、被検者
の理解を得ることも容易である。更に、コンピュータに
よる自動化も容易である。
ある。
る。
ある。
る。
Claims (15)
Hide Dependent
translated from
- 【請求項1】 方向が互いに垂直である2つの円柱レン
ズを隣接して成る複合円柱レンズを、被検眼の瞳孔から
所定距離の観察光路上に挿脱及び回転駆動する円柱レン
ズ手段と、少なくとも円柱度を可変する視標観察用の光
学手段と、前記複合円柱レンズを通し被検者が視標を観
察したときの前記視標の相対的明瞭度を入力する応答入
力手段と、該応答入力手段の信号により前記光学手段と
前記円柱レンズ手段を制御する信号処理手段とを有する
ことを特徴とする自覚眼屈折計。 - 【請求項2】 角度が可変な放射状の2本線を備えた乱
視視標を有することを特徴とする自覚眼屈折計。 - 【請求項3】 被検眼の乱視度に応じて、前記2本線の
相対角度を変更呈示する手段を有する請求項2に記載の
自覚眼屈折計。 - 【請求項4】 初期値までの乱視度は弱主径線を固定
し、また該初期値を超える乱視度を強主径線を固定して
視標を呈示する手段を有することを特徴とする自覚眼屈
折計。 - 【請求項5】 視標の見掛け視度を変える手段と、種々
の大きさの視標マークを順次に呈示する視標手段と、二
者択一的応答入力手段と、視標の見掛けの視度と該視度
で視認可能な最小の前記視標マークとの関係から球面自
覚屈折度を求める算出手段とを有することを特徴とする
自覚眼屈折計。 - 【請求項6】 視標の見掛け視度を変える手段と、種々
の大きさの視標マークを備えた視標と、特定の前記視標
マークを選択的に入力する選択応答入力手段と、見掛け
の視度と該視度で視認可能な最小の前記視標マークとの
関係から球面自覚屈折度を求める算出手段とを有するこ
とを特徴とする自覚眼屈折計。 - 【請求項7】 複数の選択釦を示す光を順次に点滅させ
る手段を備えた操作パネルを有する請求項6に記載の自
覚眼屈折計。 - 【請求項8】 種々の方向の線から成る乱視測定視標
と、前記選択応答入力手段に選択された方向を入力する
と、入力した角度又は該入力した角度と垂直な方向に円
柱レンズを配置するように、前記光学手段を駆動制御す
る制御手段とを有する請求項6に記載の自覚眼屈折計。 - 【請求項9】 指定マークを伴った複数の大きさの視標
マークを備えた視標と、前記指定マークを入力する入力
手段と、該入力手段の情報を判断して次の測定段階を決
定する制御手段と、視標の見掛けの視度を可変とする光
学手段とを有することを特徴とする自覚眼屈折計。 - 【請求項10】 被検者による視標の見え方を自覚応答
入力し、その入力情報を前記制御手段が判断して球面度
数、乱視角、乱視度数を測定し、予めプログラムにより
決められた球面度数、乱視角、乱視度数の各測定段階を
省略するための釦を設けた請求項9に記載の自覚眼屈折
計。 - 【請求項11】 被検者による視標の見え方を自覚応答
入力し、その入力情報を前記制御手段が判断して球面度
数、乱視角、乱視度数を測定し、予めプログラムにより
決められた球面度数、乱視角、乱視度数の各測定段階を
繰り返して測定するための釦を設けた請求項9に記載の
自覚眼屈折計。 - 【請求項12】 被検者に視標を呈示する視標手段と、
被検者の応答を入力する応答手段と、前記視標の視度を
可変とする光学手段と、前記応答手段の入力信号により
プログラムに従って前記視標手段と前記光学手段を制御
する制御手段と、片眼の球面屈折度数に続いて他眼の球
面度数を測定し、その後に各眼の乱視を測定するプログ
ラムを有する測定手段とを備えたことを特徴とする自覚
眼屈折計。 - 【請求項13】 被検者に呈示する視標手段と、被検者
の応答を入力する応答手段と、前記視標の視度を可変と
する光学手段と、前記応答手段の入力信号によりプログ
ラムに従って前記視標手段と前記光学手段に制御する制
御手段とを備えた自覚眼屈折計において、前記視標手段
は回転可能な2つの角度の線から成る乱視視標を有する
ことを特徴とする自覚眼屈折計。 - 【請求項14】 複数の視力レベルに対応する視力視標
を備えた視標手段と、前記視力視標のそれぞれの前記視
力レベルを指定する指定手段と、視度を可変とする光学
手段と、該光学手段の複数の視度に対応する視力を記憶
する記憶手段とを有することを特徴とする自覚眼屈折
計。 - 【請求項15】 前記記憶手段に記憶した複数の視度に
対応した視力を表示する表示手段を備えた請求項14に
記載の自覚眼屈折計。