JP2740936B2 - 自覚的屈折力検査装置 - Google Patents

自覚的屈折力検査装置

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JP2740936B2
JP2740936B2 JP5338797A JP33879793A JP2740936B2 JP 2740936 B2 JP2740936 B2 JP 2740936B2 JP 5338797 A JP5338797 A JP 5338797A JP 33879793 A JP33879793 A JP 33879793A JP 2740936 B2 JP2740936 B2 JP 2740936B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、クロスシリンダテス
ト用レンズを使用し、乱視の検査を行う自覚的屈折力検
査装置に関する。 【0002】 【従来の技術】乱視の度数及び軸を自覚的に検査するも
のとしては、クロスシリンダテスト用レンズを使用する
装置が知られている。クロスシリンダテスト用レンズ
は、絶対値が等しく、符号が異なる2枚の円柱レンズを
その軸を90°ずらして接合したものであるが、検査は
まずこれを眼前に配置し、これを介して被検者に所定の
視標を見せ、その時の視標の見え方を記憶させる。その
後クロスシリンダテスト用レンズを90°回転させた状
態で、被検者に再度視標を見せ、前の視標の見え方と比
較させることを通じて被検眼の乱視度数及び軸を決定す
るものである。この方法では、被検者は記憶をもとに見
え方の比較判断を要求されるが、記憶の限界から微妙な
判断は難しく、検査の正確性が保証されない。このた
め、特公昭35−32975号公報に記載されている如
く、視標像をプリズムにより分離し、各光路には光学特
性の等しいクロスシリンダレンズを軸方向を90°ずら
せた状態で配置し、比較する2つの視標像を同時に見え
るようにした装置も開発された。確かに、この装置では
視標像の比較を明確にできるが、像を左右に分離する手
段が固定されているので、検査装置本体に内蔵させるこ
とができないことや、クロスシリンダテスト用レンズと
矯正用乱視レンズとを同期させて回転させる機構が複雑
となってしまう欠点がある。上記欠点を改善するものと
して、実公昭52−34872号公報記載の考案があ
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記考案においては、
先の欠点は改善されたものの、他方で矯正用乱視レンズ
の軸方向により認識する視標の分離方向が変わってしま
うので、被検者に対する質問も像の分離方向を確認しな
がら行わなければならない煩雑さとともに、誤認しやす
いという欠点を随伴する。本発明は、上記欠点に鑑み案
出されたものであり、簡単な構成で乱視検査が容易な自
覚的屈折力検査装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために次の様な構成を有する。 (1) 提示された視標についての被検者の応答を受け
て被検眼の屈折力を検査する自覚的屈折力検査装置にお
いて、視標光束を分離するプリズムを持つオートクロス
シリンダレンズと、該オートクロスシリンダレンズを回
転可能に保持するレンズディスクと、電気的操作信号を
入力する入力手段を持つ操作ユニットと、該入力手段の
信号により前記レンズディスクを駆動して前記オートク
ロスシリンダレンズを検眼窓に移動する移動手段と、
記入力手段の信号に基づいて前記オートクロスシリンダ
レンズをレンズディスクに対して回転する回転手段と、
該回転手段による回転された前記プリズムの回転位置を
知る検知手段と、得られた前記プリズムの回転位置に基
づいて、前記プリズムにより分離された2つの視標の被
検者側からの見掛上の配置方向を検者に示すと共に、乱
視度数又は乱視軸の変更が必要な場合に被検者の応答内
容に対応させて操作すべき前記入力手段の対応情報を
す表示手段と、を備えることを特徴とする。 (2) (1)の自覚的屈折力検査装置において、前記
表示手段は少なくても上下左右の方向を示す方向表示手
段を備え、オートクロスシリンダレンズの回転位置に基
づいて前記方向表示手段の表示を変えることを特徴とす
る。 (3) (1)の自覚的屈折力検査装置において、前記
回転手段は乱視度数のテストに際して被検者に負荷され
た乱視レンズの軸方向が0〜45度及び135〜180
度の場合と45〜135度の場合(ただし、重なり合う
数値はどちらに含ませてもよい)とで前記オートクロス
シリンダレンズのマイナス軸の位置関係を90度切り替
えることを特徴とする。 【0005】 【0006】 【実施例】以下、本発明の1実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明に係る自覚的屈折力検査装置本
体の左眼測定ユニットを上側から見た断面図である。1
は測定光軸であり、その延長上に図示なき視力表があ
り、被検者は検者の質問に対して被検眼2の眼前に配置
された各種レンズを介して視力表を見ながら応答する。
補助レンズディスクA4A,強球面レンズディスク5、
弱球面レンズディスク6が、軸3を回転中心に配置され
ており、それぞれのディスクの同一円周上には、複数の
補助レンズ7、強球面レンズ8、弱球面レンズ9が配置
されている。弱球面レンズディスク6の外周には歯車1
0を介して弱球面レンズ回転モータ11の歯車と連結し
ている。他のディスクも同様に図示なきモータにてレン
ズ切換えが行われる。 【0007】プラス乱視レンズディスク12とマイナス
乱視レンズディスク13は、測定光軸1を回転中心とし
て、図示なきモータより各々が独立して回転可能であ
り、度数が等しく、符号の異なる乱視レンズ14、15
が配置されており、各々のレンズの乱視軸を相対的に変
化させることにより、乱視レンスの度数を連続的に変え
ることができる。補助レンズディスクB4Bは軸3aを
回転中しんとして、補助レンズディスクB4Bの切換モ
ータ16により歯車17を介して回転することができ
る。測定光軸1を回転中心にして回転可能なプリズムデ
ィスクA20とプリズムディスクB21上に配置されて
いるプリズムA18とプリズムB19は偏角が等しく、
回転方向における相対的な変化によりプリズム屈折力を
連続的に変えることができる。太陽歯車A22は歯車2
3が固定されており、回転モータ24の回転をプリズム
ディスクA20に伝える働きをする。以上の機構はカバ
ー27、保護ガラスA28,保護ガラスB29で密閉さ
れている。 【0008】図2は補助レンズディスクB4Bを被検眼
2側から見た図であり、補助レンズディスクB4B上に
はプリズムA18、プリズムB19、穴30、−0.1
2ディオプタ(以下Dと略す)球面レンズ31、クロス
シリンダレンズ32、33、34、補助乱視レンズ35
が配置されており、太陽歯車22を介して、回転モータ
24により回転可能である。32は+0.25D円柱レ
ンズと、−0.25D円柱レンズとの円柱軸が直交して
組み合わされたレンズであり、33のクロスシリンダレ
ンズは32とは円柱度数を異にし、両者は被検者の状態
に合わせて選択使用される。クロスシリンダテスト用レ
ンズ34は、図3に示すように、中心部が厚く周辺部が
薄い左右対称形状のプリズム36に互いに軸が90°異
なるクロスシリンダレンズ37、38が接合された構成
をしており、視力表からの光はプリズム36にて偏向さ
れることから、視力表は視線の方向39、40の2つに
分離して観察される。分離された視力表の像は、それぞ
れがクロスシリンダレンズ37、38を通ることから、
被検者は左右2つの像を比較することによりクロスシリ
ンダテストを行うことができる。 【0009】図4は図1に示す実施例の制御ブロック図
である。41、42、43、44、45はそれぞれ球面
度数、乱視度数、軸角度、プリズム度数上下方向、プリ
ズム度数左右方向の選択スイッチであり、48は、各度
数変更のためのロータリエンコーダ、47は波形整形回
路、49は入力回路である。マイクロプロセッサ50、
メモリ51、52により構成される制御部は、モータ駆
動命令を出力回路53を通じ、モータ駆動回路54〜6
1に送る。11、16、24、26、62〜65はそれ
ぞれディスクレンズを駆動させるためのモータである。 【0010】次に以上の構成に基づく本実施例の装置の
動作を説明する。 (球面度数の切換)検者が球面度数選択スイッチ41を
押した後、ロータリエンコーダ48を回転させた際に
は、ロータリエンコーダ48の回転方向及び回転角度に
基づき、CPU50より出力回路53、モータ駆動回路
55、56を通じて、強球面レンズ切換モータ63及び
弱球面レンズ切換モータ11へ駆動信号が発せられ、図
1における強球面レンズディスク5と、弱球面レンズデ
ィスク6が回転し、所定の球面レンズの組み合わせが選
択され、測定光軸1にセットされる。強球面レンズディ
スク5には3D単位の球面レンズが12枚、弱球面レン
ズディスク6には0.25D単位のレンズを12枚それ
ぞれ配置されており、球面度数を0.25単位で−19
〜16.75Dまで切換えることができる。 (乱視度数、乱視軸の切換)図1において、プラス乱視
レンズ14、マイナス乱視レンズ15はいわゆるStokes
のクロス円柱を構成しており、各レンズの度数をD、互
いの円柱軸の角度差をε、合成乱視度数をDε,合成の
軸角度をAxとすると、 Dε=−2Dsin ε Ax=ε/2−90° なる関係式が成り立つ。 【0011】図4において、検者が乱視度数を変化させ
るには、乱視度数選択スイッチ42を押し、必要な変化
量だけロータリエンコーダ48を回転させ、CPU50
にて演算された回転量の信号をプラス乱視レンズ回転モ
ータ64、マイナス乱視レンズ回転モータ65に与えて
回転させ、該乱視度数を発生させる。乱視軸を変化させ
るときは、検者は、乱視軸選択スイッチ43を押した
後、ロータリエンコーダ48を回すことによりプラス乱
視レンズ回転モータ64、マイナス乱視レンズ回転モー
タ65が回転し、プラス乱視レンズ14、マイナス乱視
レンズ15を同一方向に同角度回転させることにより乱
視軸が変わる。ところで、Stokesのクロス円柱において
は、乱視度数の変化にともない球面度数が発生する。そ
の球面度数Dsは Ds=−Dε/2 である。このため、この球面度数を他のレンズにて打ち
消す必要がある。乱視度数検査装置の最小単位は通常
0.25Dであるので、打ち消すべき球面度数の最小単
位は0.12Dとなる。本実施例では、図2の補助レン
ズディスクB4Bに−0.12Dの球面レンズを配置
し、これと穴30とを切換えることにより、0.12D
の打ち消しを行う。以下に組み合わせ例を示す。 【表1】乱視度数Dεに対するDs1 ,Ds2 ,Ds3 の組み合
わせを、あらかじめROM51にプログラムしておくこ
とにより、ロータリエンコーダ48からの乱視度数変換
信号に基づき、CPU50が所定の位置に各ディスクを
回転させるべく信号を11、16、63〜65の各モー
タに送ることにより達成できる。ただし、図2におい
て、プリズムA18,プリズムB19を測定光軸1上に
置き、プリズム測定を行うとき、あるいは補助レンズデ
ィスクB4B上の他のレンズ32〜35を使用するとき
は、−0.12Dレンズ31は使用できないので、図5
に示す補助レンズディスクA4A上の−0.12D球面
レンズ66を使用する。このときの動作は前記した穴3
0と、−0.12Dレンズ31の切換えと同様に穴7と
−0.12D球面レンズ66を補助レンズAの切換えモ
ータ62により切換える。 【0012】また、両眼視開放屈折検査において、クロ
スシリンダテストを行うときは、図5の偏光板67と図
2のクロスシリンダテスト用レンズ32、33、34を
同時に使用するので、いずれのディスク上の−0.12
D球面レンズも使用できないが、偏光板67と同じ光学
的性質の偏光板に−0.12D球面レンズを組み合わせ
たレンズ68を補助レンズディスクA4Aに用意し、乱
視度数の変化に基づき偏光板67との切換えを行うこと
により、−0.12D球面度数の補正が可能となる。一
般の自覚式検査における補助レンズディスクには、偏光
レンズの他、マドックレンズ、赤フィルタ、緑フィルタ
等斜位測定または輻輳測定に使用する特殊な補助レンズ
がある。これら補助レンズと補助レンズディスクBのプ
リズムとを組み合わせて使用することがあるが、いずれ
もプリズム測定であり、また、日常視ではない機械近視
の発生しやすい特殊な状態での検査であるので、球面度
数0.12Dの誤差がプリズム度数の測定に特に影響す
ることはない。 【0013】(プリズム度数の変換)図4のプリズム度
数上下方向選択スイッチ44を押すと、モータ16によ
り補助レンズディスクB4Bが切換えられ、測定光軸1
上にプリズムA18とプリズムB19がおかれる。プリ
ズムAとプリズムBは同度数であり、前者は基底方向が
水平方向右側に、後者は基底方向が水平方向左側にある
ことから、プリズム度数は0Δとなる。ロータリエンコ
ーダ48を時計方向に回転されると、CPU50から回
転モータ24、26に信号が送られ、プリズムA18は
時計方向に、プリズムB19は反時計方向に所定の角度
θだけ回転させ、プリズムA,Bにより合成プリズムの
基底方向を下方とすることができる。合成プリズムの基
底方向を上方にするには、ロータリエンコーダ48を反
時計方向に回転し、プリズムAを反時計方向に、プリズ
ムBを時計方向に回転すればよい。プリズムの回転角を
θ、合成のプリズム度数をP,プリズムAとプリズムB
のプリズム度数をPA とすると、 P=2PA COS θ となる式が成り立つので、この式に基づくプログラムを
ROM51に入れておくことにより、必要なプリズム度
数を実現できる。左右方向のプリズム度数を変えるに
は、プリズム度数左右方向選択スイッチ45を押すこと
により、プリズムAが基底上方に配置され、プリズムB
が基底下方向に配置される。ロータリエンコーダ48の
回転方向により合成プリズムの基底方向の左右が定めら
れ、回転量により合成プリズム度数が定められるのは、
上下方向の場合と同様である。 【0014】(クロスシリンダテスト)実施例では、ク
ロスシリンダテスト用レンズが3個あり、予め、設定ス
イッチで使用するレンズを選択しておく。32は±0.
25Dのクロスシリンダテスト用レンズである。クロス
シリンダテストには乱視軸の精密修正と乱視度数の精密
修正があり、この手順で説明する。赤緑テスト用視標チ
ャートを被検眼前方5mに置き、球面度数選択スイッチ
41を押し、ロータリエンコーダ48を回転して強、弱
の球面レンズディスク5、6を回転・切換え赤緑テスト
を行い、赤地の文字と緑地の文字が同じ濃さに見える状
態になった後、更に−0.25Dを加え、チャート像の
最小錯乱円を被検眼眼底に一致させる。次にチャートを
方向性の少ない文字指標等に変え、軸角度選択スイッチ
43を押し、軸角度の測定モードであることを入力回路
49、CPU50を介しRAM52に記憶させ、クロス
シリンダ正転スイッチ46Aを押す。これにより補助レ
ンズディスクB4Bを回転されるべく、補助レンズBの
切換えモータ16が回転し、光軸上にクロスシリンダレ
ンズ32がセットされるとともに、32のマイナスシリ
ンダ軸が乱視レンズ14、15の合成乱視のマイナス軸
に対し45°反時計方向に傾斜するよう回転モータ24
が回転する。次にクロスシリンダ反転スイッチ46Bを
押すことにより回転モータ24が回転し、クロスシリン
ダレンズ32が90°回転する。この正転と反転を繰り
返し、被検者にどちらが明瞭であるかを尋ね、正転時で
あるならば、乱視レンズ14、15を反時計方向に同角
度回転されるべく、ロータリエンコーダ48を反時計方
向に回転する。再度正転反転を繰り返し、正転時と、反
転時での見え方が同じになるまでロータリエンコーダ4
8を操作して、乱視軸角度を修正する。 【0015】次に乱視度数の精密修正を行う際は、乱視
度数選択スイッチ42を押すことにより、クロスシリン
ダレンズ32のマイナス軸が乱視レンズ14、15の合
成乱視軸と直交する角度になるよう、CPU50から信
号が発せられ、モータ24が回転する。次にクロスシリ
ンダ反転スイッチ46Bを押すことにより、クロスシリ
ンダレンズ32が90°回転する。この操作を繰り返
し、正転時と反転時での見え方が同じになるまでロータ
リエンコーダ48を操作して乱視度数の修正を行う。 【0016】以上のクロスシリンダテストは最も一般的
なものであるが、本実施例ではこれに加え、同時比較が
可能なクロスシリンダテスト用レンズ34を具備してい
る。図3において、プリズム36の被検眼2側に接合さ
れている38のレンズはマイナス軸がプリズム36の基
底方向に対し平行なクロスシリンダレンズであり、37
はプリズム36の基底方向に対し直角にマイナス軸を持
つクロスシリンダレンズである。クロスシリンダ選択ス
イッチ70にて、クロスシリンダテスト用のレンズとし
てレンズ34を選択する。軸角度選択スイッチ43を押
し、クロスシリンダ正転スイッチ46Aまたはクロスシ
リンダ反転スイッチ46Bを押すと、レンズ34が図3
のように測定光軸1上にセットされるとともに、プリズ
ム36の稜線が図6に示すようにプラス、マイナス乱視
レンズ14、15の合成乱視のマイナス軸に対し45°
傾斜した角度に回転する。この状態を被検眼2側から見
たものが図7であり、プリズム36のプリズム作用によ
り、被検眼前方約5mの位置に置かれた1つのチャート
文字「8」の像は、クロスシリンダレンズ38を通して
見た像71と、クロスシリンダレンズ37を通して見た
像72に二分して視認される。図10はこの状態におけ
る操作部75の外観図であり、クロスシリンダテスト中
であることを示す照明文字77が点灯しており、その乱
視軸測定中であることを示すランプ76も点灯してい
る。さらに、クロスシリンダテスト用のレンズ34の回
転位置をRAM52が記憶していることから、クロスシ
リンダレンズ38側の像分離方向を示すランプ79を点
灯させるよう、CPU50が出力回路53を通じ表示部
69に信号を送る。また、ロータリエンコーダ48の左
右にはランプ80、81があり、ロータリエンコーダを
プラス側に回転する方向(乱視軸角度を反時計方向に変
える方向)にランプ80は点滅させ、ランプ81は点灯
させておく。 【0017】検者は操作部のランプ78、79を見るこ
とにより、被検者が視認する2つの像の方向が確認でき
るので、被検者に対し「左上の8の字と右下の8の字と
どちらが明瞭に見えますか」と適切な質問を直ちにする
ことができる。被検者が左上と答えた場合は、プラス及
びマイナスの乱視レンズ14、15の合成乱視のマイナ
ス軸を反時計方向に回し、修正する必要があるが、点滅
している左上のランプ78と同じく点滅しているランプ
80側にロータリエンコーダ48を回すことにより、簡
単に軸角度の修正ができる。 【0018】次にレンズ34を使用する乱視度数のテス
トについて述べる。乱視度数選択スイッチ42を押すこ
とにより、図11のランプ82が点灯し乱視度数測定状
態であることを示し、プラス及びマイナスの乱視レンズ
14、15の合成乱視のマイナス軸に対し、クロスシリ
ンダレンズ38のマイナス軸が平行になるようレンズ3
4を図8に示す如く回転させる。このとき、被検眼2か
ら見た像は図9の如く、左右に分離され、左側の像がク
ロスシリンダレンズ38を通した像である。図9の73
の像に対応する方向のランプ83を点灯させ、74の像
に対応する方向のランプ84を点滅させ、さらに乱視が
増加する方向のランプ81を点灯し、乱視が減る方向の
ランプ80を点滅させておく。検者は図11のランプ8
3、84を見ながら、被検眼に見える像の分離方向を判
断する。「右側の8の字と、左側の8の字とどちらが明
瞭に見えますか」と質問することができ、被検者が左と
答えた場合には、点灯している左側のランプ83と同じ
く点滅しているランプ80側にロータリエンコーダ48
を回す。右と答えた場合はロータリエンコーダ48をラ
ンプ81側に回す。このようにして、像73と74が同
じ程度になるまで乱視度数を修正する。 【0019】以上の例では、像の分離方向は上下及び左
右に及んだが、次のようにすることで像を左右方向にの
み分離することができる。なお、この場合は像分離方向
を示すランプは左右2つあれば足りる。すなわち、乱視
度数のクロスシリンダテストにおいて、プラス及びマイ
ナスの乱視レンズ14、15の合成乱視軸が45°〜1
35°の場合には、合成乱視軸に対し、クロスシリンダ
レンズ37のマイナス軸を一致させ、図11におけるラ
ンプ83側を点滅させ、ランプ84側を点灯させること
により、像を右側0°±45°の範囲、左側180°±
45°の範囲内に常に収めることができる。乱視軸のク
ロスシリンダテストにおいても、合成乱視軸が0°〜9
0°のときは、クロスシリンダレンズ37のマイナス軸
と合成乱視のマイナス軸に対し、反時計方向に45°の
角度でセットし、像分離方向を示す右側ランプを点滅さ
せ、左側ランプを点灯させ、また、80を点滅させ、8
1を点灯させる。合成乱視軸が90°〜180°のとき
は、クロスシリンダレンズ38のマイナス軸と合成乱視
のマイナス軸に対し、反時計方向に45°の角度でセッ
トし、左側ランプと80を点滅させ、右側ランプと81
を点灯させる。なお、以上の実施例ではコストのかから
ない装置として、ランプの点灯と点滅によって表示して
いるが、2色LED等での色の区別による表示でも良い
し、表示部に液晶表示CRTディスプレイ等を用い、文
字による指示を行うことにより、さらに使いやすくな
る。文字表示としては、例えば図12のように表示す
る。 【0020】 【発明の効果】以上に示したように、本発明によれば、
被検者が認知する2つの視標の見掛上の配置方向を検者
が直ちに知ることができるので、検者は迷うことなく被
検者に適切な質問を行うことができるとともに、必要な
前記操作ユニットによる乱視度数又は乱視軸の変更を被
検者の応答に対応させて検者に示すことできるので、操
作の誤りを未然に防止し迅速かつ円滑な検査を実行する
ことができる。また、オートクロスシリンダレンズをレ
ンズディスクに配置するので、検者が検査装置本体に近
付いて無理な態勢で一々操作することなくオートクロス
テストが必要なときに、操作ユニットを操作するだけで
簡単に検査を実行でき、検査時間の短縮を図ることがで
きる。 さらに、プリズムにより分離された2つの視標の
見掛上の配置方向を例えば左右というように一定の方向
で表現できるので、一層検査を円滑にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る自覚的屈折力検査装置本体の左側
測定ユニットを上側から見た断面図である。 【図2】補助レンズディスクBを被検眼側から見た図で
ある。 【図3】像を分離することにより同時比較が可能な自覚
的屈折力検査装置の説明図である。 【図4】本発明に係る自覚的屈折力検査装置の制御ブロ
ック図である。 【図5】補助レンズディスクAを被検眼側から見た図で
ある。 【図6】乱視軸のクロスシリンダテストの説明図であ
る。 【図7】乱視軸のクロスシリンダテスト時の被検眼から
見たチャート像の図である。 【図8】乱視度数のクロスシリンダテストの説明図であ
る。 【図9】乱視度数のクロスシリンダテスト時の被検眼か
ら見たチャート像の図である。 【図10】乱視軸のクロスシリンダテスト時における操
作部の外観図である。 【図11】乱視度数のクロスシリンダテスト時における
操作部の外観図である。 【図12】表示部に液晶表示CRTディスプレイ等を用
い、文字による指示を行う場合の文字表示の例を示した
図である。 【符号の説明】 4A、4B 補助レンズディスク 5 強球面レンズディスク 6 弱球面レンズディスク 12 プラス乱視レンズディスク 13 マイナス乱視レンズディスク 14、15 乱視レンズ 36 プリズム 37、38 クロスシリンダテスト用レンズ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.提示された視標についての被検者の応答を受けて被
    検眼の屈折力を検査する自覚的屈折力検査装置におい
    て、視標光束を分離するプリズムを持つオートクロスシ
    リンダレンズと、該オートクロスシリンダレンズを回転
    可能に保持するレンズディスクと、電気的操作信号を入
    力する入力手段を持つ操作ユニットと、該入力手段の信
    号により前記レンズディスクを駆動して前記オートクロ
    スシリンダレンズを検眼窓に移動する移動手段と、前記
    入力手段の信号に基づいて前記オートクロスシリンダレ
    ンズをレンズディスクに対して回転する回転手段と、
    回転手段による回転された前記プリズムの回転位置を知
    る検知手段と、得られた前記プリズムの回転位置に基づ
    いて、前記プリズムにより分離された2つの視標の被検
    者側からの見掛上の配置方向を検者に示すと共に、乱視
    度数又は乱視軸の変更が必要な場合に被検者の応答内容
    に対応させて操作すべき前記入力手段の対応情報を示す
    表示手段と、を備えることを特徴とする自覚的屈折力検
    査装置。 2.請求項1の自覚的屈折力検査装置において、前記表
    示手段は少なくても上下左右の方向を示す方向表示手段
    を備え、オートクロスシリンダレンズの回転位置に基づ
    いて前記方向表示手段の表示を変えることを特徴とする
    自覚式屈折力検査装置。 3.請求項1の自覚的屈折力検査装置において、前記回
    転手段は乱視度数のテストに際して被検者に負荷された
    乱視レンズの軸方向が0〜45度及び135〜180度
    の場合と45〜135度の場合(ただし、重なり合う数
    値はどちらに含ませてもよい)とで前記オートクロスシ
    リンダレンズのマイナス軸の位置関係を90度切り替え
    ることを特徴とする自覚的屈折力検査装置
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