JPH0473188B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はワードプロセツサに係り、特に印刷を
中断して、新たな文字列を作成し、この新文字列
を加えて印刷するのに好適なワードプロセツサに
関する。

〔従来の技術〕 従来のワードプロセツサとして、キーボードに
印刷中断符号キーを用意しておき、文書中に印刷
中断制御符号を他の文字符号と同様に入力できる
よう工夫されているものがある。そして、印刷中
にこの印刷中断制御符号を検出すると印刷を中断
し、印字ヘツドをプラテンから離し、インクリボ
ンを交換して印刷を再開できる。又、印刷中断制
御符号を検出後、改行のみ行なつて印刷を中断
し、用紙の交換などを行なつたのち再開できるよ
うにしたもの、あるいは、特開昭59−47627号公
報記載のように、印刷中断制御符号を検出後、印
刷を中断した状態において、新たに文字列を作成
したり、作成した文字列を加えて、ヘツドが停止
した位置から再開するなどの考慮がなされている
ものも知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、印刷中断制御符号を検出して
印刷を中断した状態において、入力した文字列を
印刷する印字ヘツドの位置を入力装置により入力
されたデータに従つて印刷中断した位置から移動
して印刷できるように配慮されておらず、印刷再
開時はヘツドが停止した位置より印刷しているた
め、操作者が所望する位置への印刷ができない問
題があつた。従つて、特に定形用紙に印刷する場
合に不便なものとなつている。

本発明の目的は、複数文書を記憶させる装置を
もたないワードプロセツサで、予めフオームが印
刷されている定形用紙の印字領域に印字ヘツドを
移動可能にし、印刷中断時あるいは印刷中断後の
印字操作性を向上することを目的とするものであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的は、特に、印刷中断時に前記入力処理
手段を稼動させる手段と、前記入力手段に印字ヘ
ツドを左右に移動するキーと紙送りおよび紙戻し
キーとを具備させ、かつ前記印刷制御手段は、印
刷中断時、新たな文字列を作成する前の状態にお
いては、前記両キーの押下に応じた制御信号を前
記プリンタ制御回路に与えて前記印字ヘツドおよ
び用紙の位置を印刷中断時の停止位置から移動可
能に構成することによつて達成される。

〔作用〕

一時記憶手段に記憶された文字情報に従つた印
刷中、印刷中断制御符号が検出されると印刷動作
が中断されると共に入力処理手段による入力を可
能とし、更に印字ヘツドの位置の移動が可能とな
るので、印刷中断時あるいは中断後の印刷操作性
が向上するように作用する。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。第２図は本発明の一実施例に係るワードプロ
セツサのブロツク図であり、全体を制御する
CPU（中央処理装置）１０、文字の字体が格納さ
れてあるキヤラクタジエネレータ１１、文書を作
る上で使用される単語等の辞書が格納されている
辞書ROM１２、ワードプロセツサとしての機能
を実行するためのプログラムを格納したプログラ
ムROM１３、文書や情報を格納するための随時
読出し、書込み可能なメモリであるRAM１４、
キーボード１からの入力データをCPU１０に接
続可能とするインターフエイス回路であるキーボ
ード制御回路１５、プリンタ３に動作を指示する
プリンタ制御回路１６、さらに液晶表示ユニツト
２の各々の液晶単位ドツトに対応するメモリであ
るビデオRAM１８、このビデオRAM１８の内
容に基づき液晶表示ユニツト２の液晶単位ドツト
要素を駆動する液晶コントローラ１７を備えてい
る。

第３図に本実施例によつて印刷された文書２０
を示す。ここで、斜線部２１及びけい線２２は、
用紙上に予め印刷されているものである。

第４図は液晶表示ユニツト２の画面で表示され
る文書２０の全体を示す。本実施例では、液晶表
示は２行としているので、一度には見られない。

ここで、印刷中断制御符号３０は、CPU１０
が印刷制御プログラムにより作動中にこの印刷中
断制御符号を検出したとき、つまり、本マークが
印刷すべきタイミングに達したとき、印刷を一時
中断することを意味する制御符号が可視化したも
のであり、改行符号３１は、該符号が印刷される
べきタイミングに達したとき別の定められた所定
量の用紙送りをすることを意味する制御符号を可
視化したものであり、空白符号３２は、この文字
位置には何も印刷しないことを示す一種の文字符
号の可視化であり、縦横倍角符号３３は、該符号
の前の表示文字が、縦、横ともにキヤラクタジエ
ネレータ１１に格納された字体を印字する通常の
大きさの２倍で印刷されることを示す制御符号の
可視化である。

第５図はワードプロセツサの外観図を示したも
のである。キーボード１のキー配列中には、印刷
キー１ａ、印刷中断符号キー１ｂやカーソルキー
１ｃ、また印刷中断状態から印刷再開されるキー
の１つとして実行キー１ｄなどが配置されてい
る。

次にキーボード１を使用して、液晶表示ユニツ
ト２上に文書を表示する手法について次に説明す
る。

オペレータがキーボード１を操作することによ
つて、処理作業コードおよびかな文字、英字、数
字などのコードがCPU１０に入力される。

かな文字が入力されたとき、CPU１０は入力
されたかな文字列に対応する漢字まじり文字列が
ある場合には、辞書ROM１２からその漢字まじ
り文字列を探し出す。かな文字列に対応する漢字
まじり文字列が複数個存在する場合には、オペレ
ータはキーボード１からその選択指示を行う。

印刷の途中でプリンタ３の印刷動作を停止させ
る印刷中断の制御符号は入力してこれを表示させ
るためには、オペレータは、文字中に停止したい
文字位置で印刷中断符号キー１ｂを押す。しか
し、文書作成中は印刷中断符号キー１ｂが押され
ても特別な動作は行わない。

この様にして作成された、かなと漢字、印刷中
断の制御符号などを含んだ日本語文書の文字制御
コードはRAM１４に記憶される。記憶された文
書の一部を液晶表示ユニツト２で表示するため、
CPU１０はキヤラクタジエネレータ１１の文字
体を液晶ユニツト２の各々の液晶単位ドツトに対
応するメモリをもつビデオRAM８に格納する。

上述のように入力すると、第４図に示す文書が
作成される。

プリンタ３は熱転写プリンタである。印字用紙
は、用紙セツトレバー３ａをリリースした状態で
用紙挿入口３ｂより挿入し、用紙セツトレバー３
ａをセツト状態にした後、用紙送り、用紙戻し各
キー（図示せず）を押下することにより、所定の
位置にセツトされる。この印字用紙は第３図に示
したようにフオーマツトが予め印刷されている、
いわゆる定形用紙である。この状態において、
CPU１０からプリンタ制御回路１６を介して送
られる制御信号により、紙送りや印字ヘツドの移
動、および印字ヘツドへの通電制御等を行ない、
文字を記憶するものである。

印刷に当つて、オペレータはキーボード１の印
刷キー１ａを押し、CPU１０の印刷処理プログ
ラムを起動する。

この印刷処理プログラムによる印刷制御フロー
を第１図に示す。印刷処理１００でCPU１０は
RAM１４に収納された文書の文字符号をキヤラ
クタジエネレータ１１を用いて文字形に変換して
プリンタ３に送出するが、印刷中断制御符号判別
処理１０１で印刷中断の制御符号を検出したとき
は印刷中断処理１０２に移つて印刷を中断する。
そして処理１０３は液晶表示ユニツト２を編集校
正画面とし、入力・編集校正処理１０４に移つて
入力、編集が出来るモードに入る。第４図に示す
文書情報の印刷にあつては、文頭にある印刷中断
制御符号３０を検知した状態となる。この状態に
おいては、RAM１４中に既に作成されている文
書以外の新たな文字列を作成することが可能であ
る。この入力・編集校正処理モードにおいて、新
たな文字列を作成する前の状態においては、カー
ソルキー入力があると処理１０５〜１０７によつ
て、カーソルキー１ｃの入力により、すなわち左
右方向カーソルキーによつて印字ヘツドを左右方
向に移動し、上下カーソルキーによつて用紙を上
下に移動させる。この機能により、第３図に示し
た、予め印刷された用紙の任意の位置に印字ヘツ
ドを移動して、日視にて印字位置合わせが可能で
ある。すなわち、選択的に位置を決定することが
可能である。

オペレータは、用紙をセツトし、印字ヘツドの
位置を選択した後、差し込み文字列となる新たな
文字列を作成するためのキーボード１から文字コ
ードを入力する。

第６図は、第３図に示す文書を印刷するため
に、第４図の文書のあて先の会社名の差し込み文
字列を作成し、液晶表示ユニツト２に表示した文
字列を示したものである。この新たに作成した文
字列はRAM１４に格納するが、既作成の文書に
は挿入、記憶はせず、キーボードの実行キー１ｄ
を押すことにより位置合せの位置から印刷した後
にRAM１４から消去するようにする。すなわ
ち、実行キー１ｄなどの印刷再開指令キーとなる
キーの押下げによる処理１０８〜１１０によつて
印刷は再開され、新たに作成した文字列を先端に
前記処理を実行し、次に印刷中断の制御符号を検
出するまで文字列を印刷し、印刷すべき文字情報
がなくなれば処理１１１を経て印刷処理を終了す
る。

本実施例によれば、複数の文書を記憶させる装
置を持たない、安価なワードプロセツサにおいて
も差し込み印刷の機能を提供することができる。

また、印字ヘツドの位置を定形用紙の印字領域
に合わせて選択的に決定できるので、定形用紙へ
の打込み印刷や、重ね印刷もできるワードプロセ
ツサをも提供できる。

さらには、印刷中断中にインクリボンの交換も
可能であるので、任意の文字列を色を変えて印刷
できるワードプロセツサを提供できるほか、上述
の機能を組み合せた機能をもつワードプロセツサ
を提供できるものである。

本実施例の説明では、液晶表示ユニツトや、熱
転写プリンタについて述べているが、例えば
CRTなどの他の表示装置や、他のシリアル形の
プリンタにも同様に実現できることな明白であ
る。

また、フロツピデイスク装置などの記憶装置を
標準で持つていたとしても、本発明の実現に何ら
制限を与えるものではない。

〔発明の効果〕

以上述べるように本発明は、印刷中断時に前記
入力処理手段の稼動させる手段と、前記入力手段
に印字ヘツドを左右に移動するキーと紙送りおよ
び紙戻しキーとを具備させ、かつ前記印刷制御手
段は、印刷中断時、新たな文字列を作成する前の
状態においては、前記両キーの押下に応じた制御
信号を前記プリンタ制御回路に与えて前記印字ヘ
ツドおよび用紙の位置を印刷中断時の停止位置か
ら移動可能に構成したので印刷再開時には新たに
作成した文字列も印刷でき、例えばフロツピーデ
イスク装置などの複数文書を記憶できる装置を持
たなくても、簡易的に差し込み印刷できるほか、
特に定形用紙の印字領域への印刷のための印字ヘ
ツドの調整移動や任意の文字列の色変更印字、重
ね印字などの機能を簡便に行うことができるワー
ドプロセツサを安価に提供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので第１図は
印刷制御フローチヤート、第２図はブロツク図、
第３図は印刷された文書例、第４図は第３図で示
す文書を印刷するための文書表示例、第５図はワ
ードプロセツサの外観図、第６図は第３図の文書
を印刷するための印刷中断時に新たに作成した文
字例の表示例である。 １……キーボード、１ａ……印刷キー、１ｂ…
…印刷中断符号キー、１ｃ……カーソルキー、１
ｄ……実行キー、２……液晶表示ユニツト、３…
…プリンタ、１０……CPU、２０……印刷文書、
３０……印刷中断制御符号、１００……印刷処
理、１０１……印刷中断制御符号判別処理、１０
２……印刷中断処理、１０４……入力・編集校正
処理。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 文字、符号および印刷中断制御符号等を入力
   する入力手段と、入力されたデータに対応する文
   字および符号等を表示する表示手段と、この表示
   手段に表示された文字および符号等をプリンタ制
   御回路によつて印刷制御する印刷手段と、これら
   の各手段を制御する制御手段とを備え、前記制御
   手段は、前記入力手段から入力されるデータに従
   つて文字および符号よりなる文書情報を作成する
   入力処理手段と、前記文書情報と印刷中断制御符
   号を記憶させる一時記憶手段と、前記一時記憶手
   段から前記文書情報を読出してこれを上記印刷手
   段に送出して印刷すると共に印刷中断制御符号検
   出時に一時印刷を中断する印刷制御手段とを有す
   るワードプロセツサにおいて、 印刷中断時に前記入力手段を稼動させる手段
   と、前記入力手段に印字ヘツドを左右に移動する
   キーと紙送りおよび紙戻しキーとを具備させ、か
   つ前記印刷制御手段は、印刷中断時、新たな文字
   列を作成する前の状態においては、前記両キーの
   押下に応じた制御信号を前記プリンタ制御回路に
   与えて前記印字ヘツドおよび用紙の位置を印刷中
   断時の停止位置から移動可能に構成したものであ
   るワードプロセツサ。 ２ 特許請求の範囲第１項記載のものにおいて、
   前記制御手段は、印刷中断時に入力された文字列
   を一時記憶手段に記憶すると共に、印刷後にこの
   一時記憶手段から削除する手段を有することを特
   徴としたワードプロセツサ。