JP3135094B2 - 統合ビジネス用ネットワークシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，ネットワークを仲介し
て複数のワークステーションを接続したネットワークシ
ステムに関し，より詳細には，既に設置されているワー
クステーションを利用して，プリンティング・システ
ム，ファクシミリ・システム，電子回覧システム等を構
築する統合ビジネス用ネットワークシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年のネットワーク環境の発展・普及に
伴って，ネットワークを仲介して複数のワークステーシ
ョンを接続したネットワークシステムもさらに高度かつ
複雑になっていくものと思われる。

【０００３】ネットワークシステムにおいては，それぞ
れのワークステーションが互いに共有している資源を，
サーバ（Ｓｅｒｖｅｒ）と呼んでおり，一般的には，大
規模なファイルを共有することによって，より効率的な
システムを構築するためのサービスを専用に行うファイ
ル・サーバや，他のネットワークシステム（或いは，コ
ンピュータシステム）と広域ネットワークを介してコミ
ュニケーションをとるためのコミュニケーション機能を
集中させたコミュニケーション・サーバ，さらにプリン
ター等の出力装置を共有して使用するために出力装置を
専用にコントロールするプリント・サーバ等が知られて
いる。

【０００４】一方，ネットワークシステムに接続して使
用される入出力装置としては，例えば，ラスターイメー
ジを記録紙に出力するプリンター，原稿をラスターイメ
ージとして読み取るスキャナー装置，電話回線を使用し
て外部システムとデータの送受信を行うモデム，ユーザ
ーとマシン（ワークステーション）間のマン・マシン・
インターフェース手段であるコンソール等がある。

【０００５】これらの入出力装置間において転送される
データは，基本的に画像データ，文字データ，図形デー
タしかない。ところが，これら各データの表現方法には
色々な約束ごとがあり，実際には多くの種類のデータが
存在する。また，各入出力装置にも，解像度・階調度等
の違いによって多くの種類が存在する。

【０００６】このため，従来のネットワークシステムに
接続される入出力装置（或いは，接続される可能性のあ
る入出力装置）では，その内部にデータを変換する変換
装置を組み込むことによってネットワークシステムのデ
ータの種類に対応できるようにしている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら，従来の
ネットワークシステムによれば，以下の〔１〕〜〔５〕
の問題点があった。

【０００８】〔１〕 また，プリント・サーバを用いる
ことによって，ネットワークに接続されたプリンターを
各ワークステーションから共有して利用することができ
るものの，基本的に複数のユーザーで同じのプリンター
を使用することを前提としたシステムであるため，自機
専用のプリンターと比較した場合に使い勝手が悪いとい
う問題点があった。具体的には，例えば，各ユーザー毎
の環境の保存ができないので，他のユーザーが使用する
とプリンターの設定が変わってしまう。また，多数のユ
ーザーの出力が同一のプリンターからなされるので，記
録紙（出力用紙）が煩雑になる。また，出力データの機
密保持が困難である。

【０００９】〔２〕 また，既に導入済みのネットワー
クシステムに対して，新しい機能のシステム，例えば，
各ワークステーションから共有のプリンターにデータを
出力できるプリンティング・システムを追加する場合に
は，ネットワーク環境・設備を新たに投資したり，既存
の入出力装置を変更する必要が起こる恐れがあるため，
システムの拡張・追加を容易に行えないという問題点が
あった。

【００１０】〔３〕 入出力装置に変換装置を組み込む
ことによって，入出力装置のデータをネットワークシス
テムのデータの種類に対応させ，ネットワークシステム
に対してデータを転送可能としているため，ネットワー
クシステムを新たに導入する場合に，既存の入出力装置
の変換装置でデータの変換（ネットワークシステムとう
の統一）ができないと，新たに変換装置を追加・変更す
るか，或いはネットワークシステムに合わせて入出力装
置を再購入する必要があるという問題点があった。

【００１１】〔４〕 また，ネットワークシステムに入
出力装置を接続する場合には，変換装置を入出力装置の
中に組み込み，ネットワークシステムのデータの種類に
対応することを前提として入出力装置の開発が行われて
いるため，入出力装置の機能がより複雑になってくる
と，変換装置の設計およびその評価に膨大な時間と費用
がかかるという問題点があった。

【００１２】〔５〕 また，最適化されたネットワーク
システムにおいては，システムの開発と入出力装置の開
発（或いは，選択）が同時に行われているため，仕様の
異なる入出力装置を追加してシステムを拡張することが
困難であるという問題点があった。この問題は，高機能
・高付加価値の製品が次々に開発・販売されている近年
の環境において，ユーザーにとって大きな損失となると
いう問題点もあった。

【００１３】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て，既に導入されているネットワークシステムにおい
て，プリンティング・システム，ファクシミリ・システ
ム，コピー・システム，電子回覧システムを，既に導入
した入出力装置を変更することなく，逐次拡張できるよ
うにすることを第１の目的とする。

【００１４】また，本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって，ネットワークシステムに接続されたプリンタ
ーを複数のユーザーが共有で使用することができ，か
つ，自機専用のプリンターと同様の利便性・機密保持性
を提供することを第２の目的とする。

【００１５】また，本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって，ネットワークシステムの拡張および追加を容
易に行えるようにすることを第３の目的とする。

【００１６】また，本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって，既存の入出力装置を変更することなく，容易
にネットワークシステムに接続できるようにすることを
第４の目的とする。

【００１７】また，本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって，ネットワークシステムに接続する入出力装置
および変換装置の開発時間・開発費用の低減を図れるよ
うにすることを第５の目的とする。

【００１８】また，本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって，新たに開発・販売された高機能・高付加価値
の入出力装置をネットワークシステムに容易に接続でき
るようにすることを第６の目的とする。

【００１９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために，ネットワークを仲介して複数のワークス
テーションを接続したネットワークシステムにおいて，
双方向の通信が可能なインターフェースを有し，グラフ
ィック（図形），テキスト（文字），イメージ（画像）
を総合的に扱えるコントローラを内蔵したプリンター
と，プリンターの双方向通信をサポートするドライバ・
ソフト，プリント条件を各ユーザー毎にジョブスタイル
ファイルとして保管・保持する機能，プリンターにエラ
ーが発生したときにプリントジョブを要求したユーザー
に報告する機能，各ワークステーションから要求された
プリントデータを時系列的に待ち行列として保管し，プ
リンターに送り出す機能，プリントデータをプリンター
に送り出す機能，プリントデータをプリンターに送る前
にそのプリントデータのユーザー名で保管されているジ
ョブスタイルファイルを送る機能とをプリント・サーバ
・ソフトウェアとして搭載した１つのワークステーショ
ンであるプリント・サーバ・マシンと，プリント・サー
バ・ソフトウェア内に存在する各ユーザー毎のジョブス
タイルファイルのうち，自機のユーザーのジョブスタイ
ルファイルを呼出し，内容を変更し，再びプリント・サ
ーバ・ソフトウェア内に格納する機能を有するメニュー
・ソフトを搭載した複数のワークステーションと，プリ
ントデータの待ち行列内の順番を特権的に変更したり，
取り消したりできる機能を有する管理者用メニュー・ソ
フトを搭載した特定のワークステーションとを備えた統
合ビジネス用ネットワークシステムを提供するものであ
る。

【００２０】また，本発明は上記の目的を達成するため
に，ネットワークを仲介して複数のワークステーション
を接続したネットワークシステムにおいて，双方向の通
信が可能なインターフェースを有し，グラフィック（図
形），テキスト（文字），イメージ（画像）を総合的に
扱えるコントローラを内蔵したプリンターと，プリンタ
ーの双方向通信をサポートするドライバ・ソフト，プリ
ント条件を各ユーザー毎にジョブスタイルファイルとし
て保管・保持する機能，プリンターにエラーが発生した
ときにプリントジョブを要求したユーザーに報告する機
能，各ワークステーションから要求されたプリントデー
タを時系列的に待ち行列として保管し，プリンターに送
り出す機能，プリントデータをプリンターに送り出す機
能，プリントデータをプリンターに送る前にそのプリン
トデータのユーザー名で保管されているジョブスタイル
ファイルを送る機能とをプリント・サーバ・ソフトウェ
アとして搭載した１つのワークステーションであるプリ
ント・サーバ・マシンと，プリント・サーバ・マシンに
設置されているモデムと交信するドライバ・ソフト，受
信したファクシミリデータを一時的に保持する機能，各
ワークステーションにファクシミリ受信の有無を通知す
る機能，各ワークステーションが画像データを表示でき
るか否か，および可能な場合の解像度を問い合わせて記
憶する機能，プリント・サーバ・マシンを介してプリン
ターに受信画像を転送する機能，受信画像をプリンター
が有しているプリンター言語に変換するフィルター機能
とをファクシミリ・サーバ・ソフトウェアとして搭載し
た１つのワークステーションであるファクシミリ・サー
バ・マシンと，プリント・サーバ・ソフトウェア内に存
在する各ユーザー毎のジョブスタイルファイルのうち，
自機のユーザーのジョブスタイルファイルを呼出し，内
容を変更し，再びプリント・サーバ・ソフトウェア内に
格納する機能を有するメニュー・ソフトと，ファクシミ
リ受信の有無の確認機能，受信画像の表示が可能な場合
にその表示を行う機能，受信画像のプリントアウトを指
定する機能とを有するファクシミリ・メニュー・ソフト
とを搭載した複数のワークステーションと，プリントデ
ータの待ち行列内の順番を特権的に変更したり，取り消
したりできる機能を有する管理者用メニュー・ソフト
と，ファクシミリ・メニュー・ソフトと同じ機能，およ
び特権的に受信画像を消去する機能を有するファクシミ
リ・管理者用メニュー・ソフトとを搭載した特定のワー
クステーションとを備えた統合ビジネス用ネットワーク
システムを提供するものである。

【００２１】また，本発明は上記の目的を達成するため
に，ネットワークを仲介して複数のワークステーション
を接続したネットワークシステムにおいて，名称変更，
ソーティング，削除等のフォーマット管理・ファイル登
録管理機能，格納されている回覧ファイルを回覧すべき
ユーザーに対して，読み取るべき情報があることを通知
する機能，回覧すべき全ユーザーのリストに対して，各
ユーザーが読んだか否かチェックを入力することができ
る機能，指定があった場合，その回覧ファイルをプリン
ター或いは所定のプリント・サーバ・マシンに転送する
機能，コンソールと対話形式でフォーマット管理・ファ
イル登録管理，および回覧すべきユーザーを設定する機
能，読み終わったか否かを確認する機能とをイメージ・
サーバ・ソフトウェアとして搭載した１つのワークステ
ーションであるイメージ・サーバ・マシンと，イメージ
・サーバ・マシンから読むべき情報があることの通知を
受け取る機能，登録されている画像ファイルを表示する
機能，読み終わった後に読み終わったことを報告する機
能，その回覧ファイルのプリントアウトを要求する機能
とを有する画像ファイル・メニュー・ソフトを搭載した
複数のワークステーションとを備えた統合ビジネス用ネ
ットワークシステムを提供するものである。

【００２２】また，本発明は上記の目的を達成するため
に，ネットワークを仲介して複数のワークステーション
を接続したネットワークシステムにおいて，双方向の通
信が可能なインターフェースを有し，グラフィック（図
形），テキスト（文字），イメージ（画像）を総合的に
扱えるコントローラを内蔵したプリンターと，プリンタ
ーの双方向通信をサポートするドライバ・ソフト，プリ
ント条件を各ユーザー毎にジョブスタイルファイルとし
て保管・保持する機能，プリンターにエラーが発生した
ときにプリントジョブを要求したユーザーに報告する機
能，各ワークステーションから要求されたプリントデー
タを時系列的に待ち行列として保管し，プリンターに送
り出す機能，プリントデータをプリンターに送り出す機
能，プリントデータをプリンターに送る前にそのプリン
トデータのユーザー名で保管されているジョブスタイル
ファイルを送る機能とをプリント・サーバ・ソフトウェ
アと，プリント・サーバ・マシンに設置されているモデ
ムと交信するドライバ・ソフト，受信したファクシミリ
データを一時的に保持する機能，各ワークステーション
にファクシミリ受信の有無を通知する機能，各ワークス
テーションが画像データを表示できるか否か，および可
能な場合の解像度を問い合わせて記憶する機能，プリン
ト・サーバ・マシンを介してプリンターに受信画像を転
送する機能，受信画像をプリンターが有しているプリン
ター言語に変換するフィルター機能とをファクシミリ・
サーバ・ソフトウェアと，名称変更，ソーティング，削
除等のフォーマット管理・ファイル登録管理機能，格納
されている回覧ファイルを回覧すべきユーザーに対し
て，読み取るべき情報があることを通知する機能，回覧
すべき全ユーザーのリストに対して，各ユーザーが読ん
だか否かチェックを入力することができる機能，指定が
あった場合，その回覧ファイルをプリンター或いは所定
のプリント・サーバ・マシンに転送する機能とをイメー
ジ・サーバ・ソフトウェアとを搭載し，マルチタスクＯ
Ｓを有する１つのワークステーションであるサーバ・マ
シンと，プリント・サーバ・ソフトウェア内に存在する
各ユーザー毎のジョブスタイルファイルのうち，自機の
ユーザーのジョブスタイルファイルを呼出し，内容を変
更し，再びプリント・サーバ・ソフトウェア内に格納す
る機能を有するメニュー・ソフトと，ファクシミリ受信
の有無の確認機能，受信画像の表示が可能な場合にその
表示を行う機能，受信画像のプリントアウトを指定する
機能とを有するファクシミリ・メニュー・ソフトと，イ
メージ・サーバ・マシンから読むべき情報があることの
通知を受け取る機能，登録されている画像ファイルを表
示する機能，読み終わった後に読み終わったことを報告
する機能，その回覧ファイルのプリントアウトを要求す
る機能とを有する画像ファイル・メニュー・ソフトとを
搭載した複数のワークステーションと，プリントデータ
の待ち行列内の順番を特権的に変更したり，取り消した
りできる機能を有する管理者用メニュー・ソフトと，フ
ァクシミリ・メニュー・ソフトと同じ機能，および特権
的に受信画像を消去する機能を有するファクシミリ・管
理者用メニュー・ソフトと，コンソールと対話形式でフ
ォーマット管理・ファイル登録管理，および回覧すべき
ユーザーを設定する機能，読み終わったか否かを確認す
る機能とを有する画像ファイル・管理者用メニュー・ソ
フトとを搭載した特定のワークステーションとを備えた
統合ビジネス用ネットワークシステムを提供するもので
ある。

【００２３】なお，前述した，メニュー・ソフト，ファ
クシミリ・メニュー・ソフト，および画像ファイル・メ
ニュー・ソフトを統合して１つのユーザー用ソフト（Ｃ
Ｍ：Ｃｌｉｅｎｔ Ｍａｎａｇｅｒ）とし，管理者用メ
ニュー・ソフト，ファクシミリ・管理者用メニュー・ソ
フト，画像ファイル・管理者用メニュー・ソフトを統合
して１つの管理者用ソフト（ＡＭ：Ａｄｍｉｎｉｓｔｒ
ａｔｅｒ Ｍａｎａｇｅｒ）とすることが望ましい。

【００２４】また，本発明は上記の目的を達成するため
に，ネットワークを仲介して複数のワークステーション
を接続したネットワークシステムにおいて，双方向の通
信が可能なインターフェースを有し，グラフィック（図
形），テキスト（文字），イメージ（画像）を総合的に
扱えるコントローラを内蔵したプリンターと，プリンタ
ーの双方向通信をサポートするドライバ・ソフト，プリ
ント条件を各ユーザー毎にジョブスタイルファイルとし
て保管・保持する機能，プリンターにエラーが発生した
ときにプリントジョブを要求したユーザーに報告する機
能，各ワークステーションから要求されたプリントデー
タを時系列的に待ち行列として保管し，プリンターに送
り出す機能，プリントデータをプリンターに送り出す機
能，プリントデータをプリンターに送る前にそのプリン
トデータのユーザー名で保管されているジョブスタイル
ファイルを送る機能とをプリント・サーバ・ソフトウェ
アとして搭載し，ネットワークに直接接続されるネット
ワーク・インターフェイース・カード（ＮＩＣ：Ｎｅｔ
ｗｏｒｋ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ Ｃａｒｄ）と，プリン
ト・サーバ・ソフトウェア内に存在する各ユーザー毎の
ジョブスタイルファイルのうち，自機のユーザーのジョ
ブスタイルファイルを呼出し，内容を変更し，再びプリ
ント・サーバ・ソフトウェア内に格納する機能を有する
メニュー・ソフトを搭載した複数のワークステーション
と，プリントデータの待ち行列内の順番を特権的に変更
したり，取り消したりできる機能を有する管理者用メニ
ュー・ソフトを搭載した特定のワークステーションとを
備えた統合ビジネス用ネットワークシステムを提供する
ものである。

【００２５】なお，前述した構成において，プリント・
サーバ・ソフトウェアは，各ユーザー毎にユーザーが使
用したペーパーサイズおよびその枚数を累積し，アカウ
ントファイルとして記憶する機能を有し，管理者用メニ
ュー・ソフトは，プリント・サーバ・ソフトウェア内の
アカウントファイルを読み出し，各ユーザー毎に課金リ
ストを作成する機能と，各ユーザー単位でアカウントフ
ァイルのデータをクリアーする機能とを有することが望
ましい。

【００２６】また，プリント・サーバ・ソフトウェア
は，ダウンロード用ソフトフォントを保管する機能，保
管してあるフォントを１フォントずつプリンターにロー
ドする機能，および既にロードされているフォントがプ
リンター内にある場合には，該当するフォントのロード
を取り止める機能を有し，管理者用メニュー・ソフト
は，新たなソフトフォントをプリント・サーバ・ソフト
ウェアにフォントファイルとして登録する機能を有し，
メニュー・ソフトは，プリント・サーバ・ソフトウェア
が所有しているソフトフォントをメニューとして読み出
し，自機が使用するフォントをジョブスタイルファイル
にグループとして登録する機能を有することが望まし
い。

【００２７】また，プリンターは，メールボックスとし
て多段出力トレイを有し，プリント・サーバ・ソフトウ
ェアは，プリントデータを出力する前に，各ユーザーに
割り当てられた多段出力トレイのビンを指定し，そのビ
ンに排紙する機能と，割り当てが無いユーザーに対して
は所定のプールトレイに出力する機能とを有し，管理者
用メニュー・ソフトは，管理者が各ユーザーにどの出力
ビンを割り当てるかを設定する機能を有し，メニュー・
ソフトは，自機に割り当てられている出力ビンを確認で
きる機能を有することが望ましい。

【００２８】また，プリンターは，メールボックスとし
ての多段出力トレイ，各ビン毎のペーパーの有無を検知
する機能，ページ毎にメールボックスの各ビンに指定さ
れた枚数を出力する機能を有し，プリント・サーバ・ソ
フトウェアは，メールボックスの全てのビンにペーパー
が無いことを確認し，無いと判断できたビンを連鎖し
て，ソーティング可能とし，各ユーザーに知らせる機
能，メニュー・ソフトからソーティングの要求があった
とき，そのユーザーにソーティングを許し，独占的に使
用可能とする機能，およびそのプリントジョブが完了し
たとき，自動的にソーティング機能をキャンセルする機
能とを有し，メニュー・ソフトは，ソーティング可能と
なったとき，独占的にメールボックスを使用し，部数を
指定して，プリントアウトする機能を有することが望ま
しい。

【００２９】また，プリント・サーバ・ソフトウェア
は，ソーティングを行う際にメールボックスのビン数が
プリント枚数より不足しているとき，プールトレイ（メ
ールボックスのビン以外の排紙トレイ）を設定し，ビン
数より越えたページはプールトレイに出力させる機能を
有することが望ましい。

【００３０】また，プールトレイは，左右にずらしてペ
ーパーを出力するオフセット機能を有し，メールボック
スのビン数を越えた場合のペーパーの排紙において，ペ
ージ毎にずらして出力することが望ましい。

【００３１】また，プリント・サーバ・ソフトウェア
は，フォームオーバーレイ，または図面・文字・画像デ
ータを含むプリントデータストリーム等のマクロファイ
ルを保管する機能，マクロファイルを１ファイルずつプ
リンターにロードする機能，および既にロードされてい
るマクロがプリンター内にある場合はそのロードを取り
止める機能を有し，管理者用メニュー・ソフトは，新た
なマクロをプリント・サーバ・ソフトウェアにマクロフ
ァイルとして登録する機能を有し，メニュー・ソフト
は，プリント・サーバ・ソフトウェアが所有しているマ
クロファイルをメニューとして読み出し，自機が使用す
るマクロファイルをジョブスタイルファイルに登録する
機能を有することが望ましい。

【００３２】また，プリント・サーバ・ソフトウェア
は，ワークステーションから送られてきたプリントデー
タをプリンターが持つプリンター言語に変換するフィル
ター機能を有することが望ましい。

【００３３】また，プリント・サーバ・ソフトウェア
は，プリンター毎にどのようなプリント条件で，どの程
度プリントがなされたかの情報および１回のプリントジ
ョブで何枚のプリントがなされたかの情報を累計的に算
出する機能，プリンターエラーの累積値を保持する機能
を有し，管理者用メニュー・ソフトは，プリント条件毎
のページの累積値，ページ／プリントジョブ毎の累積
値，およびプリンターエラー毎の累積値の表計算する機
能，表計算する機能を使用して，累積値の開始する日付
の管理および累積値をクリアーする機能を有することが
望ましい。

【００３４】また，プリンターは，プリント・サーバ・
マシンに接続されており，プリント・サーバ・ソフトウ
ェアから受け取ったプリントデータを画像データに変換
した後，ペーパーにプリントする機能と，プリント・サ
ーバ・ソフトウェアから受け取ったプリントデータを画
像データに変換した後，ペーパーにプリントせずにプリ
ント・サーバ・ソフトウェアに転送し返す機能とを有
し，プリント・サーバ・ソフトウェアは，プリンターか
ら転送されたきた画像データをファクシミリ・サーバ・
ソフトウェアに転送する機能とを有し，ファクシミリ・
サーバ・ソフトウェアは，受信データが画像データか，
文字データ或いは図形データかを判断する機能と，受信
データが文字データ或いは図形データの場合，プリント
・サーバ・ソフトウェアに転送し，画像データに変換し
た後，該当する画像データをプリント・サーバ・ソフト
ウェアから受信し，それを各ワークステーションに転送
する機能とを有することが望ましい。

【００３５】また，ファクシミリ・サーバ・ソフトウェ
アは，受信データのＩＤを検出する機能と，ＩＤと各ワ
ークステーションのユーザーネームの対比表を保持する
機能と，検出したＩＤでワークステーションとの対応が
ついた場合，そのワークステーションにのみ受信メッセ
ージを送る機能と，ＩＤが検出できなかった場合，全ワ
ークステーションに受信メッセージを送る機能とを有
し，ファクシミリ・メニュー・ソフトは，受信メッセー
ジを受け取ったとき，ファクシミリ・サーバ・ソフトウ
ェア側でＩＤ検出が成功した受信データについては消去
できる機能と，ＩＤ検出ができなかった受信データにつ
いては消去できない機能とを有することが望ましい。

【００３６】また，ファクシミリ・サーバ・マシンに接
続されたコンソールおよびスキャナー装置を備え，ファ
クシミリ・サーバ・ソフトウェアは，コンソールおよび
スキャナ装置のドライバ・ソフトと，コンソールを使用
してファクシミリ送信に関わる条件設定ができる機能
と，スキャナー装置の読み取り画像データをファクシミ
リの送信解像度に変換するフィルター機能と，解像度変
換後の画像データをデータ圧縮する機能と，モデムを介
してファクシミリ送信する機能とを有することが望まし
い。

【００３７】また，ファクシミリ・メニュー・ソフト
は，ファクシミリ送信に関わる条件設定ができる機能
と，各ユーザーが所有する画像データを先の条件設定と
一緒にファクシミリ・サーバ・ソフトウェアに転送する
機能とを有し， ファクシミリ・サーバ・ソフトウェア
は，ワークステーションから転送されてきた画像データ
を送信可能な解像度に変換後，データ圧縮を行い，ファ
クシミリ送信する機能を有することが望ましい。

【００３８】また，ファクシミリ・メニュー・ソフト
は，ファクシミリ送信に関わる条件設定ができる機能
と，各ユーザーが所有する画像データを先の条件設定と
一緒にファクシミリ・サーバ・ソフトウェアに転送する
機能とを有し，ファクシミリ・サーバ・ソフトウェア
は，ワークステーションから転送されてきた文字データ
或いは図形データを，ファクシミリ送信手順で相手先の
ファクシミリがその文字データ或いは図形データをその
まま処理可能か否かを判断する機能と，相手先のファク
シミリがそのまま処理可能な場合に，文字データ或いは
図形データをそのまま送信する機能と，相手先のファク
シミリがそのまま処理できない場合に，文字データ或い
は図形データをプリント・サーバ・ソフトウェアに転送
し，プリント・サーバ・ソフトウェアで画像データに変
換した後，再度ファクシミリ・サーバ・ソフトウェアに
送り返してもらい，その画像データを適切な解像度に変
換後，データ圧縮を行い，ファクシミリ送信する機能と
を有することが望ましい。

【００３９】また，ファクシミリ・サーバ・ソフトウェ
アは，コンソールを使用してコピーに関する条件設定が
できる機能と，スキャナー装置の読み取り画像データを
プリンターの解像度或いはプリンター言語に変換するフ
ィルター機能と，画像データをプリント・サーバ・ソフ
トウェアに転送する機能と，プリント・サーバ・ソフト
ウェアに送る前に，読み取った画像データを回転するフ
ィルター機能と，プリンターの紙給紙方向とスキャナー
装置の読み取り方向が異なる場合は自動的に画像回転を
する機能とを有することが望ましい。

【００４０】また，イメージ・サーバ・マシンに接続さ
れたスキャナー装置および大容量記憶装置を備え，イメ
ージ・サーバ・ソフトウェアは，スキャナー装置および
大容量記憶装置のドライバ・ソフトと，スキャナー装置
から読み取った画像データを画像データとして大容量記
憶装置に記憶する機能と，各ワークステーションが画像
データを表示できるか否か，および表示可能な場合の表
示解像度を問い合わせて保持する機能と，画像データを
各ワークステーション或いはプリンターで表示あるいは
印字できる解像度に変換するフィルター機能とを有する
ことが望ましい。

【００４１】また，各ワークステーション或いはファク
シミリ・サーバ・マシンに接続されたローカル・スキャ
ナー装置を備え，イメージ・サーバ・ソフトウェアは，
ローカル・スキャナー装置から読み取った画像データを
画像データとして大容量記憶装置に記憶する機能を有す
ることが望ましい。

【００４２】また，イメージ・サーバ・ソフトウェア
は，付属するコンソール，補助記憶装置（フロッピーデ
ィスク或いは／およびコンパクトディスク），或いはワ
ークステーションからの転送によって，回覧すべき文字
データ或いは図形データを入力し，保管する機能と，各
ワークステーションが画像データを表示できるか否か，
および可能な表示・印字言語を問い合わせて保持する機
能と，画像データを各ワークステーション或いはプリン
ターで表示あるいは印字できる表示・印字言語に変換す
るフィルター機能とを有することが望ましい。

【００４３】また，各ワークステーションが表示・印字
言語の機能を持っていない場合，イメージ・サーバ・ソ
フトウェアからプリント・サーバ・ソフトウェアに回覧
ファイルを転送し，表示可能な画像データに変換して送
り返されたものをワークステーションに転送する機能を
有することが望ましい。

【００４４】また，イメージ・サーバ・ソフトウェア
は，補助記憶装置（フロッピーディスク或いは／および
コンパクトディスク）で入力される回覧ファイルで，そ
の編集データがプリント・サーバ・ソフトウェア或いは
各ワークステーションで処理できない場合，プリント・
サーバ・ソフトウェア或いは各ワークステーションで処
理できる編集データに変換するフィルター機能と，各ワ
ークステーションおよびプリンターで処理できる編集デ
ータの種類が登録されているリストファイルと，入力さ
れる編集データの形式を指定し，フィルター機能を起動
させる機能とを有することが望ましい。

【００４５】また，イメージ・サーバ・ソフトウェア
は，各ワークステーションに転送すべき画像データを，
文字データ或いは図形データに変換するフィルター機能
と，変換後の文字データ或いは図形データをワークステ
ーションに転送する機能とを有することが望ましい。

【００４６】

【作用】本発明の統合ビジネス用ネットワークシステム
は，プリンティング・システムを実現するための機能を
プリント・サーバ・ソフトウェアとしてプリント・サー
バ・マシン（ワークステーション）に搭載し，各ユーザ
ーが自機のワークステーションから使用可能なメニュー
・ソフト，および特定のワークステーションから使用可
能な管理者用メニュー・ソフトを介してプリント・サー
バ・ソフトウェアに対するコミュニケーションを行い，
プリンターを介してデータの出力を行う。

【００４７】また，ファクシミリ・システムを実現する
ための機能をファクシミリ・サーバ・ソフトウェアとし
てファクシミリ・サーバ・マシン（ワークステーショ
ン）に搭載し，各ユーザーが自機のワークステーション
から使用可能なファクシミリ・メニュー・ソフト，およ
び特定のワークステーションから使用可能な管理者用フ
ァクシミリ・メニュー・ソフトを介してファクシミリ・
サーバ・ソフトウェアに対するコミュニケーションを行
い，プリンターからファクシミリ受信データの出力を行
う。また，コンソール，スキャナー装置等の入力装置か
らファクシミリ送信データを入力して，モデムを介して
ファクシミリ送信を行う。

【００４８】また，電子回覧システムを実現するための
機能をイメージ・サーバ・ソフトウェアとしてイメージ
・サーバ・マシン（ワークステーション）に搭載し，各
ユーザーが自機のワークステーションから使用可能なイ
メージ・メニュー・ソフト，および特定のワークステー
ションから使用可能な管理者用イメージ・メニュー・ソ
フトを介してイメージ・サーバ・ソフトウェアに対する
コミュニケーションを行い，回覧ファイルの電子回覧を
行う。

【００４９】また，ネットワークに直接接続されるネッ
トワーク・インターフェイース・カード（ＮＩＣ：Ｎｅ
ｔｗｏｒｋ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ Ｃａｒｄ）に，プリ
ント・サーバ・ソフトウェアを搭載し，ＮＩＣをプリン
ターに接続することにより，プリント・サーバ・マシン
となるワークステーションを不要とする。

【００５０】

【実施例】以下，本発明の統合ビジネス用ネットワーク
システムに一実施例について，ネットワーク環境，
全体接続構成の概要，プリンティング・システム，
ファクシミリ・システム，電子回覧システムの順に図
面を参照して詳細に説明する。

【００５１】ネットワーク環境 先ず，本実施例の説明に先立って，説明を簡単にするた
めに本実施例の統合ビジネス用ネットワークシステムを
構築する場合の前提となるネットワーク環境（〔仮定
１〕〜〔仮定５〕）について，説明する。

【００５２】〔仮定１〕ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネ
ットワーク）には，色々な種類があるが，ここでは，Ｅ
ｔｈｅｒＮｅｔ（イーサネット：もっとも代表的なＬＡ
Ｎで，ゼロックス社，ＤＥＣ社，インテール社が共同開
発したネットワーク）のもとで動作するものとする。

【００５３】〔仮定２〕ネットワークＯＳとプロトコル
は，ノベル社のＮｅｔＷａｒｅを使用する。 〔仮定３〕ワークステーション・マシンは，ＩＢＭ社の
パーソナル・コンピュータ（以下，ＰＣと記載する），
或いはその互換機を使用する。 〔仮定４〕サーバ・マシンも同じく，ＩＢＭ社のＰＣ，
或いはその互換機を使用する。

【００５４】〔仮定５〕ワークステーションには，ＯＳ
として，ＤＯＳ或いはＷｉｎｄｏｗｓが搭載されている
ものとする。 〔仮定６〕サーバ・マシンにも同じく，ＯＳとして，Ｄ
ＯＳ或いはＷｉｎｄｏｗｓが搭載されているものとす
る。

【００５５】〔仮定７〕アプリケーション・ソフトウェ
アも，ＤＯＳ或いはＷｉｎｄｏｗｓ上で動作するものと
する。 〔仮定８〕プリンターのコントローラは，図形，文字，
画像，ローマ字／漢字まで包括的に対応しているアドビ
社のポスト・スクリプト（ページ記述言語）を使用する
ものとする。

【００５６】ただし，この仮定１〜８は特に限定するも
のではなく，同様の機能を有する他の条件に置き換えて
も良いのは勿論である。

【００５７】また，ＬＡＮ環境に関しては，ネットワー
クＯＳが対応しているものに対しては，そのまま水平展
開できる。また，異なったＬＡＮ環境でも，ブリッジ或
いはルータを使用することで接続することができる。

【００５８】ネットワークＯＳおよびプロトコルに関し
ては，マイクロソフト社のＬａｎＭａｎａｇｅｒ，アッ
プル社のＭＡＣ−ＯＳ，ＵＮＩＸのＴＣＰ／ＩＰ等もソ
フトウェアをその環境に移植することで対応できる。

【００５９】ワークステーション，サーバ・マシンとし
ては，日本国の各種ＰＣや，マッキントッシュ，Ｕｎｉ
ｘマシンでも同様に使用できる。

【００６０】また，プリンターＯＳおよびアプリケーシ
ョン・ソフトウェアも，その環境下で動作するものであ
れば，特に限定されるものではない。

【００６１】プリンター・コントローラに関しても，図
形，文字，画像，ローマ字／漢字を包括的に扱うことが
できれば，何でも良い。また，これらの処理が行えるも
のであれば，例えば，複数のプリンター言語が混在し，
それを自由に切り替えて使用できるものであれば良い。

【００６２】全体接続構成の概要 図１は，本実施例の統合ビジネス用ネットワークシステ
ムの全体接続構成の概要を示し，幹線ＬＡＮ１０１に
は，複数のＰＣがワークステーション１０２〜１０８と
して接続されている。その内の特定のワークステーショ
ンが，ファイル・サーバ・マシン１０４，プリント・サ
ーバ・マシン１０６，ファクシミリ・サーバ・マシン１
０７，イメージ・サーバ・マシン１０８として割り付け
られている。なお，ここでは説明を簡単にするため，ワ
ークステーションの数を７台とするが，これに限定され
るものではない。

【００６３】各ワークステーション１０２〜１０８に
は，ＮＩＣ（ネットワーク・インターフェース・カード
／アダプター）１０２ａ〜１０８ａが取り付けられ，幹
線ＬＡＮ１０１と接続されている。ＮＩＣは，色々なメ
ーカーから，種々の性能のものがＰＣ用として供給され
ている。このＮＩＣの種類は特に限定しない。

【００６４】また，各ワークステーション１０２〜１０
８は，ＰＣ本体，ハードディスク装置（ＨＤＤ），フロ
ッピーディスク装置（ＦＤＤ），必要に応じた任意のサ
イズのＲＡＭで構成されている。また，各ワークステー
ションには，例えば，ワークステーション１０３，１０
５のように，自機専用のローカル装置としてスキャナー
装置１０９，プリンター１１０，およびマルチ・ファン
クション・プリフェラル（ＭＦＰ）１１１が接続される
場合もある。

【００６５】図示を省略するが，コンソールは，ディス
プレイ装置，キーボード装置，マウス等で構成される。
ディスプレイ装置には，文字表現しかできないキャラク
ター・ディスプレイ装置や，グラフィック表現まででき
るグラフィカル・ディスプレイ装置があり，また，サポ
ートしている文字セットも，ローマ字のみ，ＪＩＳ漢
字，シフトＪＩＳ等のように種々のものがある。さら
に，グラフィックもその解像度（縦横ドット度，モノク
ロ／カラー等）で色々な種類のものがあるが，本実施例
では，どのようなディスプレイ装置が接続されいても良
い。

【００６６】プリント・サーバ・マシン１０６には，双
方向インターフェース（ＢｉＤｉＩ／Ｆ）を通して複数
のプリンター１１２が接続されている。双方向インター
フェース・カードは，ＰＣの拡張スロットに挿入され，
複数枚挿入することも可能であり，その数だけ（ここで
は，３台）プリンター１１２を接続することができる。
このプリント・サーバ・マシン１０６には，プリント・
サーバ・ソフトウェア（以下，ＰＳと記載する）が搭載
されている。

【００６７】プリンター１１２には，例えば，ポスト・
スクリプト言語を処理するコントローラ１１２ａが搭載
されており，ＰＳ（ここでは，プリント・サーバ・マシ
ン１０６）と必要なデータ，コマンド，ステータスを双
方向で交信する。また，プリンター１１２には，メール
ボックス１１２ｂが取り付けられている。

【００６８】ファクシミリ・サーバ・マシン１０７に
は，一般公衆電話回線に接続されるファクシミリ・モデ
ム１０７ｂが取り付けられている。モデム・カードはＰ
Ｃの拡張スロットに挿入され，複数枚挿入することも可
能である。これによって，必要に応じた任意の数の電話
回線（図１では，電話回線〜の３本）と接続するこ
とができる。このファクシミリ・サーバ・マシン１０７
には，ファクシミリ・サーバ・ソフトウェア（以下，Ｆ
Ｓと記載する）が搭載されている。

【００６９】また，ファクシミリ・サーバ・マシン１０
７には，ＳＣＳＩ１０７ｃ，１１３ａを介してスキャナ
ー装置１１３を接続することができる。ただし，必ずし
も接続する必要はない。また，必要ならば，スキャナー
装置１１３にＡＤＦ（自動原稿搬送装置）１１４を付け
ても良い。

【００７０】ファクシミリの受信機能は，予測不能事象
であるため，常時動作している必要があり，もしスキャ
ナー装置１１３の入力動作時に受信が入っても問題なく
動作するためには，ＰＣ（ファクシミリ・サーバ・マシ
ン１０７）においてファクシミリ受信動作をバックグラ
ンドで動作させておくか，或いはマルチタスクＯＳを使
用する必要がある。

【００７１】イメージ・サーバ・マシン１０８には，Ｓ
ＣＳＩ１０８ｂ，１１５ａを介してスキャナー装置１１
５を接続することができ，ＳＣＳＩ１０８ｃを介してＯ
ＤＤ（光ディスク装置）１１６を接続することができ
る。ＳＣＳＩ・カードはＰＣの拡張スロットに挿入さ
れ，複数枚挿入することも可能である。接続台数は可能
な範囲でかまわない。また，ＯＤＤ１１６に代えて他の
大容量記憶装置を接続しても良い。また，必要ならば，
スキャナー装置１１５にＡＤＦ（自動原稿搬送装置）１
１７を付けても良い。ただし，スキャナー装置１１５，
ＯＤＤ１１６を必ずしも接続する必要もなく，ＬＡＮ上
の何れかの場所にあるいスキャナー装置および大容量記
憶装置を利用することもできる。

【００７２】なお，図中において，ファイル・サーバ・
マシン１０４は，ＮｅｔＷａｒｅ（ノベル社のネットワ
ークＯＳおよびプロトコル）が動作するためのサーバ・
マシンであり，本発明では特に重要でないはので説明を
省略する。

【００７３】また，図において，右下のプリンター１１
８は，プリント・サーバ・ソフトウェアをＮＩＣ１１９
上に移植した場合の例を示している。この場合，ＮＩＣ
１１９を専用に設計し，ＮＩＣ１１９のＬＡＮ側を幹線
ＬＡＮ１０１に直接接続し，ＮＩＣ１１９のプリンター
側をコントローラ１１８ａに直接接続する。ＮＩＣ１１
９は必要ならばＨＤＤ１１９ａを使用する。

【００７４】プリンティング・システム 次に，図２を参照して，本実施例の統合ビジネス用ネッ
トワークシステムにおけるプリンティング・システムに
ついて説明する。図２は，図１からプリンティング・シ
ステムの説明に必要な部分を一部取り出した図である。

【００７５】以下，プリンティング・システムについ
て， 〔３−１〕 プリンティング・システムの構成 〔３−２〕 アカウンティング機能 〔３−３〕 フォントマネージメント機能 〔３−４〕 マクロ・マネージメント機能 〔３−５〕 メーリング機能 〔３−６〕 ソーティング機能 〔３−７〕 フィルターリング機能 〔３−８〕 ロギング機能 の順に説明する。

【００７６】 〔３−１〕 プリンティング・システムの構成 前述したようにプリント・サーバ・マシン１０６はＰＣ
であり，ＤＯＳ環境下で動作する。すなわち，ＤＯＳ上
でＰＳが動作する。ＰＳは，ソフト・フォント群とユー
ティリティ・ソフトウェア群とを制御する。また，プリ
ント・サーバ・マシン１０６にはＨＤＤ２０１およびコ
ンソール２０２が接続できるが，必須条件ではない。プ
リンター１１２のコントローラ１１２ａには，プリンタ
ー言語としてＰＳ２（ポスト・スクリプト・レベル２）
が搭載されている。

【００７７】図示の如く，ワークステーション１０２，
１０３，１０５には，ＤＯＳで動作しているもの，Ｗｉ
ｎｄｏｗｓで動作しているものがある。各ワークステー
ション１０２，１０３，１０５のユーザーがＰＳと交信
するソフトウェアとしてプリンターＣＭ（ＣＭ＝クライ
アント・マネジャー）があり，ユーザーの中の特に管理
者が特権的に使用するものをプリンターＡＭ（ＡＭ＝ア
ドミニストレート・マネジャー）がある。

【００７８】プリンターＣＭは，アプリケーション・ソ
フトと並行して走らせるソフトウェアであり，ＤＯＳ環
境下でのプリンターＣＭのプログラムサイズはアプリケ
ーション・ソフトのメモリ領域を侵害しない程度の小さ
なものでなければならない。従って，ＤＯＳ環境下では
ＴＳＲ（ＴＳＲ技法，シングル・タスクＯＳにおいて，
一時的にアプリケーションとは関係ない別なプログラム
をコンソール上から操作するための方法）としてプリン
ターＣＭが供給される。一方，Ｗｉｎｄｏｗｓ環境下で
は，特にメモリサイズが制限されることはない。

【００７９】プリンターＡＭは，ＤＯＳ環境でも，Ｗｉ
ｎｄｏｗｓ環境でもアプリケーション・レベルのソフト
ウェアとして動作する。従って，アプリケーションと並
行して走らせることはないので，プログラムサイズの制
約はない。ただし，プリンターＡＭは，１つのＬＡＮ上
では１つだけ使用され，プリンターＣＭはＬＡＮ上に接
続されている全てのワークステーションで使用される。

【００８０】プリンターＣＭは，ワークステーションの
コンソール上で特定のキーを操作することによってメニ
ューが一時的に現れ，プリンター１１２に対する各自の
要求事項を設定でき，ＰＳ上のプリント・ジョブ・スタ
イル・ファイル（以下，ＰＪＳＦと記載する）として管
理される。ＰＳは，アプリケーションからプリント命令
が発せられ，ワークステーションからプリント・ファイ
ル（プリントするデータ）が送られてくると，プリンタ
ー１１２にプリント・ファイルを転送するのに先立っ
て，ＰＪＳＦをコマンドとしてプリンター１１２に転送
する。ＰＪＳＦは，プリンターＡＭによって登録された
ユーザー数（すなわち，ワークステーション数）だけ作
成されて，管理されているので，ユーザーは他人がプリ
ンター１１２を使用した後，換言すれば，プリント条件
が変更された後でも，常に自分のプリント条件で再設定
されたプリンター１１２を使用することができる。従っ
て，常に，自分の専用のプリンターと同様に使用するこ
とができる。

【００８１】プリンターＣＭで設定・変更できる項目の
主なものは以下の通りである。 （１）複数台あるプリンターの中から１つを指定 （２）使用するプリンター言語を指定 （３）使用する給紙トレイ，または紙サイズを指定 （４）使用する排紙トレイの指定，またはメールボック
スのビン番号の指定 （５）両面プリントか，片面プリントかの指定 （６）ダウンロードすべきソフト・フォントの指定 （７）コピー枚数の指定，ソーティングの有無の指定 （８）排紙オフセット，ジョブ仕分けの指定

【００８２】ＰＳは，各ユーザーのプリンター使用環境
をユーザー毎に最適に管理するために，ユーザーがダウ
ンロードしたフォント，および定義したマクロ・コマン
ドでユーザーが切り替わったときにセーブしておくべき
データをプリンター１１２側からＰＳ側に転送してもら
い，記憶保持する。その後，再びそのユーザーがプリン
トを要求したときには，事前にそれらをロードし環境を
保持する。これをコンテキスト・スィッチと呼ぶ。

【００８３】ＰＳは，プリンター１１２側に何らかのエ
ラー或いは不都合が発生した場合，プリント中ならば，
そのプリントを要求しているユーザーのワークステーシ
ョンに，プリント中でなければ次のプリントを要求した
ユーザーのワークステーションに，エラー或いは不都合
の内容をメッセージとして転送する。また，プリント・
ジョブがプリントアウト完了した場合，該当するユーザ
ーのワークステーションのディスプレイ装置上に完了し
た旨のメッセージを表示させる。

【００８４】また，ユーザーは，プリンターＣＭを用い
て，プリンター１１２の現在の状態および構成を詳細に
知ることができる。また，全員のプリント・ジョブの待
ち行列を確認することもできる。

【００８５】プリンターＡＭは，プリンターＣＭの機能
のスーパー・セットであり，プリンターＣＭができるこ
とは全てできる他に，以下に述べる主な機能がある。 （１）各ユーザーに対するユーザー名とパスワードの設
定 （２）各ユーザー毎のプリント料金の計算 （３）各ユーザーに対するプリンター・メールボックス
の割付 （４）全プリント・ジョブの順番変更・取消 （５）プリンターの初期設定と診断

【００８６】〔３−２〕 アカウンティング機能 次に，ＰＳのアカウンティング（課金）機能について説
明する。ＰＳは，各ユーザー毎に使用した用紙のサイズ
とその枚数を累計し，１つのファイル（課金情報ファイ
ル）としてデータ・ベース化する機能を持っている。こ
れは，各ユーザーがプリント・ジョブを要求する毎に更
新される。また，用紙サイズのみでなく，共通利用でき
るソフト・フォント，マクロ・ファイルに対しても累計
して課金することもできる。また，トナー消費量（例え
ば，画像の複雑さ等を目安として）にも同じように課金
することもできる。

【００８７】プリンターＡＭは，ＰＳが作る課金情報フ
ァイルを呼び出し，それに基づいて各用紙の単価を挿入
し，課金計算を実行する。この課金計算はアプリケーシ
ョン・ソフトの仕事であり，新たにアプリケーションを
作成しても良く，市販のアプリケーション（例えば，ロ
ータス１／２／３等）を使用しても良い。従って，課金
情報ファイルのファオーマットとしては汎用のアプリケ
ーション・ソフトが採用しているものと共通とすると便
利であるのは言うまでもない。

【００８８】〔３−３〕 フォントマネージメント機能 次に，フォントマネージメント機能について説明する。
ＰＳには，各ユーザーが使用すると思われるソフト・フ
ォント群が格納される。格納フォーマットは，統一して
おく必要があるが，フォントそのものは市販のフォント
でも，独自に作成したフォントでもかまわない。また，
フォントは１フォントずつプリンター１１２にダウンロ
ードできるようになっており，ユーザーが切り替わった
ときに，ユーザーが使用すべきフォントは登録されてい
るので，ＰＳは，プリンター１１２にロードすべきフォ
ントが存在するか否かを，事前に問い合わせて，もし必
要なフォントが存在しない場合には，プリント・ジョブ
を転送する前にフォントをロードしておく必要がある。
事前にフォントの存在を確認するのは，ロード時間を短
縮するためである。プリンター１１２側に充分なＲＡＭ
容量がない場合は，そのユーザーに取って不必要なフォ
ントを取消し，メモリの空きスペースを確保する。

【００８９】プリンターＡＭは，ＰＳに登録すべきソフ
ト・フォントをロードしたり，消去したりすることがで
きる。また，全ユーザー共通のフォントとしてマクロ登
録することができる。また，特権的に各ユーザー毎の登
録リストをチェックしたり，登録・消去を行うことがで
きる。

【００９０】プリンターＣＭは，ＰＳが用意しているソ
フト・フォントの全リストを読み出し，自分が使用する
フォントを何種類かのグループに分けて，グループ名と
して登録することができる。また，そのフォント・グル
ープを自分のプリント・ジョブを実行する前にプリンタ
ー１１２に事前にロードするか否かのスイッチの設定を
プリンターＣＭ上のメニューで行うことができる。ただ
し，フォント・グループに余り多くのフォントを登録す
ると，プリンター１１２にロードするのに時間がかかる
ため，全体としてのスループットが低下する。

【００９１】〔３−４〕 マクロ・マネージメント機能 次に，マクロ・マネージメント機能について説明する。
ＰＳには，各ユーザーが使用すると思われるマクロ・フ
ァイル群が格納されている。格納フォーマットは統一し
ておく必要がある。ここで，マクロ・ファイルとは定型
フォーマット（定型文書，ロゴ等のイメージ，罫線，を
コマンドおよびデータベースとして独自に定義されたも
の）である。

【００９２】マクロ・ファイルは，１ファイルずつプリ
ンター１１２にダウンロードできるようになっており，
ユーザーが切り替わったときにユーザーが使用すべきマ
クロ・ファイルは登録されているので，ＰＳは，プリン
ター１１２にロードすべきマクロ・ファイルが存在する
か否かを，事前に問い合わせて，もし必要なマクロ・フ
ァイルが存在しない場合には，プリント・ジョブを転送
する前にマクロ・ファイルをロードしておく必要があ
る。事前にマクロ・ファイルの存在を確認するのは，ロ
ード時間を短縮するためである。プリンター１１２側に
充分なＲＡＭ容量がない場合は，そのユーザーに取って
不必要なマクロ・ファイルを取消し，メモリの空きスペ
ースを確保する。

【００９３】プリンターＡＭは，ＰＳに登録すべきマク
ロ・ファイルを作成，登録したり，消去したりすること
ができる。また，全ユーザー共通のマクロ・ファイルと
してマクロ登録することができる。また，特権的に各ユ
ーザー毎の登録リストをチェックしたり，登録・消去を
行うことができる。

【００９４】プリンターＣＭは，ＰＳが用意しているマ
クロ・ファイルの全リストを読み出し，自分が使用する
マクロ・ファイルを登録することができる。また，その
マクロ・ファイルを自分のプリント・ジョブを実行する
前にプリンター１１２に事前にロードするか否かのスイ
ッチの設定をプリンターＣＭ上のメニューで行うことが
できる。

【００９５】〔３−５〕 メーリング機能 次に，メーリング機能について説明する。プリンター１
１２には，多段排紙装置をメールボックス１１２ｂとし
て取り付けると，全体の使い勝手が良くなる。

【００９６】ＰＳは，ＰＪＳＦに各ユーザー毎のビン指
定を含んでいるので，メールボックス１１２ｂが取り付
けられている場合には，自分専用のトレイ（ビン）に用
紙を排紙することができる。

【００９７】プリンターＡＭは，各ユーザー毎に強制的
にビンを割り付ける機能を持っており，かつ，各ユーザ
ーにその変更件を認めない機能を持っている。

【００９８】プリンターＣＭは，プリンターＡＭで強制
割付がなされている場合は，単に自分のビンの割付番号
を確認するのみであるが，もし強制割付がなされていな
ければ，自由に自分のビンを選択することができる。こ
のとき，各ビンの状態である用紙の有無をも確認するこ
とができる。なお，この各ビンの状態（用紙の有無）は
メールボックス１１２ｂの各ビンに設けられた用紙有無
検知センサ（図示せず）を用いて検知する。

【００９９】〔３−６〕 ソーティング機能 次に，ソーティング機能について説明する。プリンター
１１２にメールボックス１１２ｂが付いている場合の特
殊用途として，ソーティングを行うことができる。

【０１００】ＰＳは，プリンターＣＭからソーティング
の要求があった場合，メールボックス１１２ｂの空き状
況をチェックし，空いているビンを順番にチェインニン
ング（連鎖決定）し，その連鎖状況をプリンターＣＭに
報告する。また，プリンターＣＭが指定した部数（コピ
ー枚数）とトレイの連鎖指定をプリンター１１２に指定
して，プリントを開始する。要求されたソーティングの
プリント・ジョブが完了したら，プリンターＣＭにその
旨を報告し，トレイの連鎖を解除する。トレイが連鎖指
定状態にあるとき，他のユーザーのプリント要求があっ
たら，連鎖が解除されるまでそのジョブは保留される。

【０１０１】プリンター１１２は，指定部数を最初のペ
ージからトレイの連鎖指定に従ってプリントする。

【０１０２】プリンターＡＭは，どのユーザーにソーテ
ィング機能を許可するかどうかの指定，状況確認と強制
解除の特権を有する。

【０１０３】プリンターＣＭは，ソーティング機能の許
可の有無の確認と，ソーティング機能の実行を行うこと
ができる。また，ビンの連鎖状況の確認をすることがで
きる。

【０１０４】ソーティングを実行する場合，全体のペー
ジ枚数を予め知ることは困難である（これは，アプリケ
ーション・ソフトの仕事であり，外から判断することが
困難なためである）。従って，全ページ数が全体のメー
ルボックス１１２ｂのビン数より多く，ビンが不足する
ことは大いにあり得る。この場合，メールボックス１１
２ｂのビンの他にプール・トレイを定義し，利用可能な
総ビン数を越えたページに対しては，このプール・トレ
イに排紙するものとする。また，このプール・トレイに
オフセット・スタック機能が付いている場合は，この機
能を使って各ページ毎にジョブ仕分けを実行する。ジョ
ブ仕分けがない場合は，仕切りページ（実プリント用紙
とは別の用紙）を強制的に排紙して，ジョブ仕分けを実
行する。この場合，プリンター１１２内に複数の給紙ト
レイがあれば，同じサイズのカラー紙をセットしてお
き，このカラー紙を強制的に給排紙し，ジョブ仕分けを
行う。

【０１０５】〔３−７〕 フィルターリング機能 次に，フィルターリング機能について説明する。フィル
ターとは，あるデータの塊（データ・ファイル）を形態
の異なる別のデータ・ファイルにソフトウェア（特定の
アルゴリズムを記述したプログラム）である。ここで言
うフィルターは，ＰＳの制御下で動作する。

【０１０６】ＰＳは，各ユーザーが転送するプリント・
ファイルが何のプリンターで印字されるか，また，ＰＳ
に接続されているプリンターが何のプリンター言語を使
用しているか（本実施例では，ポスト・スクリプト・プ
リンターである）の情報を有している。従って，転送さ
れたプリント・ジョブ・ファイルがポスト・スクリプト
で記述されておれば，そのままプリンター１１２に転送
すれば，問題なくプリントされる。

【０１０７】例えば，ユーザーから転送されたプリント
・ファイルがドット・プリンターでプリントすべく記述
されていたなら，ポスト・スクリプトではそのまま印字
できないので，変換する必要がある。本実施例のＰＳ
は，この作業を自動的に実施する。ユーザーからみれ
ば，最終的な紙の上のプリントアウトが同じであれば問
題ないわけである。

【０１０８】以下，ＰＳ上で必要となるフィルターの例
を挙げておく。 （１）ＨＰ社（ヒューレッド・パッカード社）のＰＣＬ
プリンター言語からポスト・スクリプト言語に変換する
フィルター。 （２）各種漢字ドットプリンター言語からポスト・スク
リプト言語に変換するフィルター （３）データ圧縮されたラスター・イメージをポスト・
スクリプト言語に変換するフィルター （４）データ圧縮されないラスター・イメージをポスト
・スクリプト言語に変換するフィルター

【０１０９】〔３−８〕 ロギング機能 次に，ロギング機能について説明する。ロギング機能
は，サービス情報，使用情報（プリンターの使われ方）
は収集する機能であり，将来の設計およびフィールドサ
ービス計画に役立つ大切な機能である。本実施例におい
て，プリンター１１２でのプリントは，全てＰＳを通し
てプリントされる。また，プリンター１１２のエラー情
報も全てＰＳに集まってくる。そこで，ＰＳ内に各プリ
ント条件（給紙トレイ，排紙トレイ，両面／片面プリン
ト，オフセット機能（右／左）等）に対して各々プリン
ト枚数は幾らであったかを積算する。各ユーザーからの
プリント・ジョブ毎のページ数（１回のプリント要求で
何枚のプリントを行うかの情報），換言すれば，１ペー
ジ／ジョブ，２ページ／ジョブ，３ページ／ジョブ‥‥
‥毎のジョブ回数，また各プリンターのエラーの発生回
数を累積的に計数する。

【０１１０】これらの表計算は，プリンターＡＭにおけ
る仕事であり，ＰＳは，これらの情報ファイルを作るの
で，プリンターＡＭから呼び出し，一般的なスプレッド
・シードを扱うアプリケーション・ソフトで表を作るこ
とができる。必要ならば，プリントアウトも可能であ
る。

【０１１１】なお，前述したプリンティング・システム
の動作は，図１に示したように，プリント・サーバ・ソ
フトウェアをＮＩＣ１１９上に移植した場合でも同様で
あり，この場合には，プリント・サーバ・マシン１０６
として使用しているワークステーション（ＰＣ）を特別
に必要とせず，システムの簡素化および省スペース化を
図ることができる。

【０１１２】ファクシミリ・システム 次に，図３を参照して，本実施例の統合ビジネス用ネッ
トワークシステムにおけるファクシミリ・システムにつ
いて説明する。図３は，図１からファクシミリ・システ
ムの説明に必要な部分を一部取り出した図である。

【０１１３】以下，ファクシミリ・システムについて， 〔４−１〕 ファクシミリ・システムの構成 〔４−２〕 画像データの送受信 〔４−３〕 文字・図形データの送受信 〔４−４〕 ファクシミリ受信管理機能（機密保持機
能） 〔４−５〕 コピー機能 の順に説明する。

【０１１４】 〔４−１〕 ファクシミリ・システムの構成 前述したようにプリント・サーバ・マシン１０７はＰＣ
であり，ＤＯＳまたはＷｉｎｄｏｗｓ環境下で動作す
る。すなわち，ＤＯＳまたはＷｉｎｄｏｗｓ上でＦＳが
動作する。ＦＳは，ユーティリティ・ソフトウェア群
と，ファクシミリ・サーバ・マシン１０７に付設するコ
ンソール３０１との対話制御ソフト群（以下，ＴＸＣＯ
Ｎと記載する）とを制御する。また，ＦＳに接続されて
いるファクシミリ・モデム１０７ｂとスキャナー装置１
１３を制御するソフトウェア群を含む。また，ファクシ
ミリ・サーバ・マシン１０７にはＨＤＤ３０２が接続で
きるが，必須条件ではない。

【０１１５】ＦＳは，モデム１０７ｂを通して受信した
データをサーバ・マシン１０７内になるバッファ・メモ
リに時系列的に蓄積して行く。また，受信した相手先の
電話番号，ＩＤがあればＩＤ，受信日付・時刻を受信リ
ストファイルとして作成する。このリストは，後述する
ファクシミリＣＭを使用して，各ワークステーションで
表示することができる。

【０１１６】図示の如く，ワークステーション１０２，
１０３，１０５には，ＤＯＳで動作しているもの，Ｗｉ
ｎｄｏｗｓで動作しているものがある。各ワークステー
ション１０２，１０３，１０５のユーザーがＦＳと交信
するソフトウェアとしてファクシミリＣＭ（ＣＭ＝クラ
イアント・マネジャー）があり，ユーザーの中の特に管
理者が特権的に使用するものをファクシミリＡＭ（ＡＭ
＝アドミニストレート・マネジャー）がある。

【０１１７】ファクシミリＣＭは，アプリケーション・
ソフトと並行して走らせるソフトウェアであり，ＤＯＳ
環境下でのファクシミリＣＭのプログラムサイズはアプ
リケーション・ソフトのメモリ領域を侵害しない程度の
小さなものでなければならない。従って，ＤＯＳ環境下
ではＴＳＲ（ＴＳＲ技法，シングル・タスクＯＳにおい
て，一時的にアプリケーションとは関係ない別なプログ
ラムをコンソール上から操作するための方法）としてフ
ァクシミリＣＭが供給される。一方，Ｗｉｎｄｏｗｓ環
境下では，特にメモリサイズが制限されることはない。

【０１１８】ファクシミリＡＭは，ＤＯＳ環境でも，Ｗ
ｉｎｄｏｗｓ環境でもアプリケーション・レベルのソフ
トウェアとして動作する。従って，アプリケーションと
並行して走らせることはないので，プログラムサイズの
制約はない。ただし，ファクシミリＡＭは，１つのＬＡ
Ｎ上では１つだけ使用され，ファクシミリＣＭはＬＡＮ
上に接続されている全てのワークステーションで使用さ
れる。

【０１１９】ファクシミリＣＭは，ワークステーション
のコンソール上で特定のキーを操作することによってメ
ニューが一時的に現れ，＜受信時＞・＜送信時＞に以下
の操作を行うことができる。

【０１２０】＜受信時＞ （１）自分に対するファクシミリ受信の有無の確認 （２）ディスプレイ装置上への表示の指示，およびその
表示 （３）プリンターへの出力要求の指示 （４）自分宛ファクシミリ・データの消去 （５）自分用のファイルへのセーブ （６）他人への再転送の指示

【０１２１】＜送信時＞ （１）相手先の電話番号の指定，同報通信の場合は複数
設定 （２）時刻指定 （３）送信データの種類の設定（形式，ファイル名，格
納場所等）

【０１２２】ＦＳ側に何らかのエラーまたは不都合が発
生した場合，ＦＳは，ファクシミリ送信中ならば，その
送信を要求してきたユーザーのワークステーションに，
ファクシミリ送信中でなければ，次の送信を要求したユ
ーザーのワークステーションに，エラーまたは不都合の
内容をメッセージとして転送する。また，ファクシミリ
・ジョブが送信完了した場合，該当するユーザーのワー
クステーションのディスプレイ装置上に完了した旨のメ
ッセージを表示させる。

【０１２３】また，ユーザーは，ファクシミリＣＭを用
いて，ファクシミリ・サーバ・マシン１０７の現在の状
態および構成を詳細に知ることができる。また，自分の
ファクシミリ・ジョブの順番変更または取消ができる。
また，全員のファクシミリ・ジョブの待ち行列を確認す
ることもできる。

【０１２４】ファクシミリＡＭは，ファクシミリＣＭの
機能のスーパー・セットであり，ファクシミリＣＭがで
きることは全てできる他に，以下に述べる主な機能を備
えている。 （１）各ユーザーに対するユーザー名とパスワードの設
定 （２）各ユーザー毎のプリント料金の計算（ファクシミ
リ用） （３）各ユーザー毎の電話料金の課金計算 （４）各ユーザーに対するプリンター・メールボックス
の割付 （５）全ファクシミリ・ジョブの順番変更・取消，受信
画像の強制消去 （６）ファクシミリ・モデムの名称割付 （７）ファクシミリ・モデムの初期設定と診断 （８）各ユーザー毎のＩＤの設定 （９）カバーレターの作成と登録

【０１２５】ＴＸＣＯＮは，ファクシミリ・サーバ・マ
シン１０７に接続されているスキャナー装置１１３を使
用して，原稿を送信するものである。スキャナー装置１
１３の操作はコンソール３０１の対話で操作を行う。Ｔ
ＸＣＯＮには，主に以下の機能がある。 （１）相手先の電話番号の指定，同報通信の場合は複数
設定 （２）時刻指定 （３）スキャナー装置の読み取り濃度の設定 （４）スキャナー装置の読み取り解像度の設定 （５）送信ＩＤの設定

【０１２６】〔４−２〕 画像データの送受信 ＦＳは，モデム１０７ｂを通して受信したデータをサー
バ・マシン１０７内になるバッファ・メモリに時系列的
に蓄積して行く。また，受信した相手先の電話番号，Ｉ
ＤがあればＩＤ，受信日付・時刻を受信リストファイル
として作成する。このリストは，後述するファクシミリ
ＣＭを使用して，各ワークステーションで表示すること
ができる。

【０１２７】また，ＦＳは，各ワークステーションが画
像データを表示できるか否か（キャラクター端末か，グ
ラフィック端末か）を確認することができ，また，グラ
フィック端末の場合，その解像度を含む表示条件を知る
ことができる。また，これらの情報は，コンフィギュレ
ーション・リスト・ファイルとして記憶管理できる。フ
ァクシミリＡＭまたはＴＸＣＯＮから設定しても良い。
プリンター１１２の機能も同時にリストして記憶させる
こともできる。また，各ワークステーション１０２，１
０３，１０５のファクシミリＣＭを通して，表示の要求
があった場合，そのリストを照合して，それに合った解
像度に変換して，画像データを転送する。変換するフィ
ルターはＦＳの制御下にあり，自動的に変更される。キ
ャラクター端末の場合は，受信したメッセージをワーク
ステーションに送り，デイスプレイ装置上には表示でき
ないので，プリンター１１２でプリントアウトとして受
信データを読む。

【０１２８】送信の場合は，スキャナー装置１１３から
読み込んだ画像データ，或いは各ワークステーション１
０２，１０３，１０５から転送された画像データを，通
信相手先の解像度に合わせて送信する。これらの解像度
変換フィルターは同じくＦＳの制御下にある。

【０１２９】また，受信した図形データをプリントアウ
トする場合は，プリンター１１２が持つプリンター言語
の図形表現のフォーマットに変換するフィルターが必要
となる。このフィルターもＦＳの制御下にあり，自動的
に変換して，プリンター１１２に転送する（このときの
プリント条件は，ＰＳの機能に準ずる）。

【０１３０】なお，ＦＳの制御下にあるフィルターには
以下のものがある。 （１）画像データの圧縮，伸長フィルター（例えば，Ｍ
Ｈ，ＭＲ，ＭＭＲ等） （２）送信時に相手先番号，時刻，ＩＤ等を書き込むフ
ィルター （３）受信時に相手先番号，時刻，ＩＤ等を検出するフ
ィルター （４）カバー・レターを自動挿入するフィルター

【０１３１】また，説明を省略するが，一般的なファク
シミリの有する送受信の記録管理機能を有するものと
し，ファクシミリＡＭまたはＴＸＣＯＮを使用して，チ
ェックまたはＦＳに転送してプリントアウトできるもの
とする。

【０１３２】〔４−３〕 文字・図形データの送受信 次に，文字・図形データの送受信について説明する。フ
ァクシミリ・モデム１０７ｂを使用して送受信したいデ
ータは，一般の画像データのみとは限らず，文字・図形
データの場合もある。特に，各ワークステーション上の
アプリケーション・ソフト（例えば，ワープロ機能）で
作成した原稿をプリントアウトせずにそのまま送信した
い場合がある。このとき，通信相手が必ずしも，文字・
図形データを扱える相手であるとは限らず，通常のＧ３
画像ファクシミリ装置の場合や，或いは，逆に特殊な文
字・図形データを扱えるファクシミリ装置の場合もあ
る。相手側の機能はファクシミリの通信に先立ってプロ
トコルで確認することができる。

【０１３３】ＦＳは，通信相手がどのような機能を持っ
ているか確認する機能を有しているものとする。受信の
場合，自分のシステムがサポートしている文字・図形デ
ータ処理機能を相手側に伝え，サポートしているものが
一致したら，その文字・図形データの送信を許可する。
また，送信する場合も同様に自分がサポートしている文
字・図形データを相手側に伝え，相手がその機能を持っ
ているならば，その形式で送信し，一般的な画像データ
しかサポートしていない場合には画像データで送信す
る。

【０１３４】文字・図形データを受信したらそれをファ
クシミリ・サーバ・マシン１０７内のバッファ・メモリ
に蓄え，ファクシミリＣＭが表示要求をしてきたなら
ば，各ワークステーションがそのまま表示できる機能を
有している場合には，そのまま転送し，画像データしか
扱えない場合には，プリント・サーバ・マシン１０６の
ＰＳ内に一旦転送し，そこで画像データに変換してもら
い，再度ＦＳに戻し，ワークステーションで扱える解像
度に変換した後，ワークステーションへ転送する。

【０１３５】送信の場合も同様に，ワークステーション
から転送された文字・図形データがそのまま送信できな
い場合には，プリント・サーバ・マシン１０６のＰＳ内
に一旦転送し，そこで画像データに変換してもらい，再
度ＦＳに戻し，ファクシミリ用画像データとして転送す
る。

【０１３６】なお，ＰＳは，プリンター１１２を制御し
て，プリンター・コントローラ１１２ａに転送し，文字
・図形データを画像データに変換した後，そのまま紙に
プリントアウトするのではなく，再度，ＰＳに戻しても
らい，他に転送する機能があるものとする。

【０１３７】〔４−４〕 ファクシミリ受信管理機能
（機密保持機能） ＦＳには，各ユーザー毎のＩＤを送信データに挿入する
機能と，そのＩＤを検出機能があるものとする。また，
ＦＳ内には，ユーザー名とそのＩＤをリスト・ファイル
として持っており，ＩＤが検出できた受信画像の通知
は，そのＩＤのユーザーにのみ行い，各ユーザーが自分
に必要ない受信ファクシミリを確認する手間を省けるよ
うにしている。

【０１３８】また，ＦＳには，受信ファクシミリの受信
リスト・ファイル（ファクシミリ・サーバ・マシン１０
７内のファイル）に誰が何時アクセスしたかの履歴を記
録することができ，読まれたか否か，不必要なユーザー
が読んだかどうか，誰も読まなかった場合の通知と処理
（消去）をファクシミリＡＭを通して実施することがで
きる。これは機密管理の大切な機能である。

【０１３９】〔４−５〕 コピー機能 次に，コピー機能について説明する。本実施例のＦＳお
よびＴＸＣＯＮでは，スキャナー装置１１３とプリント
・サーバ・マシン１０６を使用して，コピー機能を実現
することができる。この機能は，ほとんどファクシミリ
の画像データ通信と同じであり，ＴＸＣＯＮに以下の機
能設定メニューを付加すれば良い。 （１）コピー枚数の指定 （２）紙サイズの指定 （３）出力ビンの指定 （４）ソーティングの指定 （５）両面／片面コピーの指定 （６）読み取り濃度の指定 （７）拡大縮小の指定

【０１４０】また，プリンター１１２の紙の出力方向と
スキャナー装置１１３の原稿の読み取り方向が異なる場
合は，ＦＳの制御下にある縦横変換（回転）フィルター
を自動的に通過するように制御される。このときの課金
機能はＦＳに従う。

【０１４１】電子回覧システム 次に，図４を参照して，本実施例の統合ビジネス用ネッ
トワークシステムにおける電子回覧システムについて説
明する。図４は，図１から電子回覧システムの説明に必
要な部分を一部取り出した図である。電子回覧システム
は，イメージファイル／リトリバールシステムの一例で
ある。ここで，イメージファイル／リトリバールシステ
ムは一般的すぎるため，電子回覧システムとして説明す
るが，この他に色々な使用例が考えられるのは勿論であ
る。

【０１４２】以下，電子回覧システムについて説明す
る。前述したようにイメージ・サーバ・マシン１０８は
ＰＣであり，ＤＯＳまたはＷｉｎｄｏｗｓ環境下で動作
する。すなわち，ＤＯＳまたはＷｉｎｄｏｗｓ上でＩＳ
が動作する。ＩＳは，ユーティリティ・ソフトウェア群
と，イメージ・サーバ・マシン１０８に付設するコンソ
ール４０１との対話制御ソフト群（以下，ＩＳＣＯＮと
記載する）とを制御する。また，ＩＳに接続されている
大容量記憶装置（ＯＤＤ）１１６とスキャナー装置１１
５を制御するソフトウェア群を含む。また，イメージ・
サーバ・マシン１０８にはＨＤＤ４０２を接続すること
ができるが必須条件ではない。なお，１１６ａは，ＯＤ
Ｄ１１６のＳＣＳＩを示す。

【０１４３】図示の如く，ワークステーション１０２，
１０３，１０５には，ＤＯＳで動作しているもの，Ｗｉ
ｎｄｏｗｓで動作しているものがある。各ワークステー
ション１０２，１０３，１０５のユーザーがＩＳと交信
するソフトウェアとしてイメージＣＭ（ＣＭ＝クライア
ント・マネジャー）があり，ユーザーの中の特に管理者
が特権的に使用するものをイメージＡＭ（ＡＭ＝アドミ
ニストレート・マネジャー）がある。

【０１４４】イメージＣＭは，アプリケーション・ソフ
トと並行して走らせるソフトウェアであり，ＤＯＳ環境
下でのイメージＣＭのプログラムサイズはアプリケーシ
ョン・ソフトのメモリ領域を侵害しない程度の小さなも
のでなければならない。従って，ＤＯＳ環境下ではＴＳ
Ｒ（ＴＳＲ技法，シングル・タスクＯＳにおいて，一時
的にアプリケーションとは関係ない別なプログラムをコ
ンソール上から操作するための方法）としてイメージＣ
Ｍが供給される。一方，Ｗｉｎｄｏｗｓ環境下では，特
にメモリサイズが制限されることはない。

【０１４５】イメージＡＭは，ＤＯＳ環境でも，Ｗｉｎ
ｄｏｗｓ環境でもアプリケーション・レベルのソフトウ
ェアとして動作する。従って，アプリケーションと並行
して走らせることはないので，プログラムサイズの制約
はない。ただし，イメージＡＭは，１つのＬＡＮ上では
１つだけ使用され，イメージＣＭはＬＡＮ上に接続され
ている全てのワークステーションで使用される。

【０１４６】イメージＣＭは，ワークステーションのコ
ンソール上で特定のキーを操作することによってメニュ
ーが一時的に現れ，以下の操作を行うことができる。

【０１４７】（１）自分に対する回覧物の有無の確認 （２）回覧物を読み終えたか否かのチェックの記入 （３）プリンターへの出力要求の指示 （４）自分用のファイルへのセーブ

【０１４８】ＩＳ側に何らかのエラーまたは不都合が発
生した場合，ＩＳは，アクセスを要求してきたユーザー
のワークステーションに，エラーまたは不都合の内容を
メッセージとして転送する。

【０１４９】また，ユーザーは，イメージＣＭを用い
て，イメージ・サーバ・マシン１０８の現在の状態およ
び構成を詳細に知ることができる。また，リストで自分
の読むべき回覧があれば，自分のディスプレイ装置に表
示して読むことができる。必要ならばプリントアウトも
できる。

【０１５０】イメージＡＭは，イメージＣＭの機能のス
ーパー・セットであり，イメージＣＭができることは全
てできる他に，以下に述べる主な機能を備えている。 （１）各ユーザーに対するユーザー名とパスワードの設
定 （２）各ユーザーに対するプリンター・メールボックス
の割付 （３）回覧をどのユーザーに回覧するかの設定 （４）回覧物を回覧した各ユーザーが読み終えたか否か
のチェック （５）回覧物の消去と保存

【０１５１】ＩＳ側には，回覧物毎にその対象者のリス
トを作り，指定された回覧対象に対して，回覧者が読ん
だか否かをチェックするリスト・ファイルがある。この
リスト・ファイルは，イメージＡＭまたはＩＳＣＯＮで
作成・確認・変更ができる。管理者がこのリスト・ファ
イルをチェックし，まだ読み終えていないユーザーに対
しては催促を行い，全員の回覧が終了した後は，ファイ
ルとして保管するか，消去するか決定し，管理する。

【０１５２】ＩＳＣＯＮは，イメージ・サーバ・マシン
１０８に接続されているスキャナー装置１１５を使用し
て，原稿を大容量記憶装置であるＯＤＤ１１６に記憶す
るものである。スキャナー装置１１５の操作はコンソー
ル３０１の対話で操作を行う。ＩＳＣＯＮには，主に以
下の機能がある。 （１）画像ファイルのデイレクトリーの設定，ファイル
構造の決定 （２）ファイル名の設定，一部編集 （３）スキャナー装置の読み取り濃度の設定 （４）スキャナー装置の読み取り解像度の設定 （５）読み込みの開始，中止

【０１５３】また，ＩＳは，各ワークステーションが画
像データを表示できるか否か（キャラクター端末か，グ
ラフィック端末か）を確認することができ，また，グラ
フィック端末の場合，その解像度を含む表示条件を知る
ことができる。また，これらの情報は，コンフィギュレ
ーション・リスト・ファイルとして記憶管理できる。イ
メージＡＭまたはＩＳＣＯＮから設定しても良い。プリ
ンター１１２の機能も同時にリストして記憶させること
もできる。また，各ワークステーション１０２，１０
３，１０５のイメージＣＭを通して，表示の要求があっ
た場合，そのリストを照合して，それに合った解像度に
変換して，画像データを転送する。変換するフィルター
はＩＳの制御下にあり，自動的に変更される。キャラク
ター端末の場合は，受信したメッセージをワークステー
ションに送り，デイスプレイ装置上には表示できないの
で，プリンター１１２でプリントアウトとして受信デー
タを読む。

【０１５４】また，必要な図形データをプリントアウト
する場合は，プリンター１１２が持つプリンター言語の
図形表現のフォーマットに変換するフィルターが必要と
なる。このフィルターもＩＳの制御下にあり，自動的に
変換して，プリンター１１２に転送する（このときのプ
リント条件は，ＰＳの機能に準ずる）。

【０１５５】なお，ＩＳの制御下にあるフィルターには
以下のものがある。 （１）画像データの圧縮，伸長フィルター（例えば，Ｍ
Ｈ，ＭＲ，ＭＭＲ等） （２）画像ファイルを文字・図形データに変換するフィ
ルター（例えば，ＯＣＲ，またはアドビ社のイラストレ
ーター等）

【０１５６】イメージ・サーバ・マシン１０８には，例
えば，リムーバブルなフロッピー・ディスク装置，光デ
ィスク装置が付設され，外部から入手した画像ファイ
ル，文字ファイル，図形ファイルをそのまま回覧物とし
て，回覧することもできる。これらの代表的なものは，
光ディスクによる特許回覧があり，特に，今後は一般的
な公開資料がＣＤ（コンパクト・ディスク）として供給
されるようになると想定されるため，有用性が高い。

【０１５７】また，外部から入力するデータは，一般の
画像データばかりとは限らず，文字・図形データの場合
もある。文字・図形データをイメージ・サーバ・マシン
１０８内の記憶装置に蓄え，イメージＣＭが表示要求を
してきた場合に，各ワークステーションはそのまま表示
できる機能を有していれば，そのまま転送し，画像デー
タした扱えない場合には，ＰＳに一旦転送し，そこで画
像データに変換してもらい，再度ＩＳに戻し，ワークス
テーションで扱える解像度に再変換した後，ワークステ
ーションに転送する。

【０１５８】前述したように本実施例によれば，入出力
装置と変換装置とを分離し，変換装置は，最近著しく性
能が向上したパーソナル・コンピュータにソフトウェア
として供給することにより，入出力装置は機能を一定に
保ち，インターフェースを統一して，そのコスト性能
比，品質の向上に独立的に専念することができる。

【０１５９】また，入出力装置を機能・種類に関係な
く，接続できるので，ＬＡＮ，ＰＣ用ＯＳ，ネットワー
ク・プロトコル等は，市販されているもの（すなわち，
既存の製品）を積極的に使用することができ，ネットワ
ーク・システムの構築が容易になる。

【０１６０】また，プリンティング・システム，ファク
シミリ・システム，電子回覧システムを，既に導入した
入出力装置を変更することなく，逐次拡張していくこと
ができるので，ユーザーにとって，以下の利点がある。 （１）既に導入済みのＬＡＮ環境にそのまま搭載でき，
新たな環境・設備の投資を必要としない。 （２）使いなれたワークステーション，アプリケーショ
ンをそのまま継続して使用できるので，利便性が大き
い。 （３）ユーザーの必要性に応じて，適切な規模を選択で
き，かつ，途中で変更することも容易に行える。 （４）順次拡張できるので，計画的に設備投資ができ
る。

【０１６１】また，ネットワーク・システムを開発する
メーカー，或いは入出力装置を開発するメーカーにとっ
ては，以下の利点がある。 （１）ＬＡＮ等を特別に開発せずに市販の商品を利用で
きるので，開発投資が少ない。 （２）順次開発して行けるので，計画的開発ができ，危
険を回避できる。 （３）システムと入出力装置を分離して，各々独立して
開発・製造・販売することができる。

【０１６２】図５は，本発明の他の実施例を示す。前述
したようにプリント・サーバ・ソフトウェア（ＰＳ），
ファクシミリ・サーバ・ソフトウェア（ＦＳ），および
イメージ・サーバ・ソフトウェア（ＩＳ）は，それぞれ
ソフトウェアの概念であり，サーバ・マシンが強力なパ
ワーを持ち，ＯＳがマルチタスクであれば，３つのサー
バ・ソフトウェアとそのフィルターソフトを１つのサー
バ・マシンに搭載して，動作させることができる。

【０１６３】具体的には，図５に示すように，マルチタ
スクＯＳを有した１つのワークステーションをマルチ・
ファンクション・サーバ・マシン５０１として，マルチ
・ファンクション・サーバ・マシン５０１上にプリント
・サーバ・ソフトウェア（ＰＳ），ファクシミリ・サー
バ・ソフトウェア（ＦＳ），およびイメージ・サーバ・
ソフトウェア（ＩＳ）を搭載する。

【０１６４】なお，マルチ・ファンクション・サーバ・
マシン５０１には，ＮＩＣ（ネットワーク・インターフ
ェース・カード／アダプター）５０２が取り付けられ，
幹線ＬＡＮ１０１と接続されている。また，双方向イン
ターフェース（ＢｉＤｉ Ｉ／Ｆ）５０３を通して複数
のプリンター１１２が接続されている。

【０１６５】また，マルチ・ファンクション・サーバ・
マシン５０１には，一般公衆電話回線に接続されるファ
クシミリ・モデム５０４が取り付けられている。また，
ＳＣＳＩ５０６を介してスキャナー装置１１３およびＯ
ＤＤ（或いはＨＤＤ）１１６が接続されている。また，
５０７はコンソール，５０８をＨＤＤを示す。

【０１６６】このような構成とすることにより，サーバ
・マシンを１つに統合することができ，システムの構成
の簡素化・省スペース化を図ることができる。なお，マ
ルチ・ファンクション・サーバ・マシン５０１の動作
は，ＰＳ，ＦＳ，ＩＳの各ソフトウェアの機能が統合さ
れて，動作するだけであるので説明を省略する。

【０１６７】また，プリンターＣＭ，ファクシミリＣＭ
およびイメージＣＭを統合して１つのマルチＣＭとし，
プリンターＡＭ，ファクシミリＡＭおよびイメージＡＭ
を統合して１つのマルチＡＭとして，それぞれワークス
テーションに搭載することにより，操作性を向上させる
ことができる。

【０１６８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
統合ビジネス用ネットワークシステムによれば，既に導
入されているネットワークシステムにおいて，プリンテ
ィング・システム，ファクシミリ・システム，コピー・
システム，電子回覧システムを，既に導入した入出力装
置を変更することなく，逐次拡張することができる。

【０１６９】また，ネットワークシステムに接続された
プリンターを複数のユーザーが共有で使用することがで
き，かつ，自機専用のプリンターと同様の利便性・機密
保持性を提供することができる。

【０１７０】また，ネットワークシステムの拡張および
追加を容易に行うことができる。

【０１７１】また，既存の入出力装置を変更することな
く，容易にネットワークシステムに接続することができ
る。新たに開発・販売された高機能・高付加価値の入出
力装置をネットワークシステムに容易に接続することが
できる。

【０１７２】また，ネットワークシステムに接続する入
出力装置および変換装置の開発時間・開発費用の低減を
図ることができる。

【０１７３】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１）によれば，プリンターの双方向
通信をサポートするドライバ・ソフト，プリント条件を
各ユーザー毎にジョブスタイルファイルとして保管・保
持する機能，プリンターにエラーが発生したときにプリ
ントジョブを要求したユーザーに報告する機能，各ワー
クステーションから要求されたプリントデータを時系列
的に待ち行列として保管し，プリンターに送り出す機
能，プリントデータをプリンターに送り出す機能，プリ
ントデータをプリンターに送る前にそのプリントデータ
のユーザー名で保管されているジョブスタイルファイル
を送る機能とをプリント・サーバ・ソフトウェアとして
搭載した１つのワークステーションであるプリント・サ
ーバ・マシンと，プリント・サーバ・ソフトウェア内に
存在する各ユーザー毎のジョブスタイルファイルのう
ち，自機のユーザーのジョブスタイルファイルを呼出
し，内容を変更し，再びプリント・サーバ・ソフトウェ
ア内に格納する機能を有するメニュー・ソフトを搭載し
た複数のワークステーションと，プリントデータの待ち
行列内の順番を特権的に変更したり，取り消したりでき
る機能を有する管理者用メニュー・ソフトを搭載した特
定のワークステーションとを備えたため，プリンターの
現状態をワークステーション上から確認することがで
き，ワークステーション上からプリンターのリモート操
作を行うことができ，複数の人が使用しても，あたかも
自分一人のプリンターであるかのように利用することが
できる。

【０１７４】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項２）によれば，プリンターの双方向
通信をサポートするドライバ・ソフト，プリント条件を
各ユーザー毎にジョブスタイルファイルとして保管・保
持する機能，プリンターにエラーが発生したときにプリ
ントジョブを要求したユーザーに報告する機能，各ワー
クステーションから要求されたプリントデータを時系列
的に待ち行列として保管し，プリンターに送り出す機
能，プリントデータをプリンターに送り出す機能，プリ
ントデータをプリンターに送る前にそのプリントデータ
のユーザー名で保管されているジョブスタイルファイル
を送る機能とをプリント・サーバ・ソフトウェアとして
搭載した１つのワークステーションであるプリント・サ
ーバ・マシンと，プリント・サーバ・マシンに設置され
ているモデムと交信するドライバ・ソフト，受信したフ
ァクシミリデータを一時的に保持する機能，各ワークス
テーションにファクシミリ受信の有無を通知する機能，
各ワークステーションが画像データを表示できるか否
か，および可能な場合の解像度を問い合わせて記憶する
機能，プリント・サーバ・マシンを介してプリンターに
受信画像を転送する機能，受信画像をプリンターが有し
ているプリンター言語に変換するフィルター機能とをフ
ァクシミリ・サーバ・ソフトウェアとして搭載した１つ
のワークステーションであるファクシミリ・サーバ・マ
シンと，プリント・サーバ・ソフトウェア内に存在する
各ユーザー毎のジョブスタイルファイルのうち，自機の
ユーザーのジョブスタイルファイルを呼出し，内容を変
更し，再びプリント・サーバ・ソフトウェア内に格納す
る機能を有するメニュー・ソフトと，ファクシミリ受信
の有無の確認機能，受信画像の表示が可能な場合にその
表示を行う機能，受信画像のプリントアウトを指定する
機能とを有するファクシミリ・メニュー・ソフトとを搭
載した複数のワークステーションと，プリントデータの
待ち行列内の順番を特権的に変更したり，取り消したり
できる機能を有する管理者用メニュー・ソフトと，ファ
クシミリ・メニュー・ソフトと同じ機能，および特権的
に受信画像を消去する機能を有するファクシミリ・管理
者用メニュー・ソフトとを搭載した特定のワークステー
ションとを備えたため，ファクシミリ受信で，ワークス
テーションにきたものを，自分のワークステーションの
表示装置でソフトコピーとして見ることができ，また必
要に応じてプリンターからハードコピーを得ることもで
きる。従って，紙等の省資源化を促進し，オフィスのペ
ーパレス化を進めることができる。

【０１７５】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項３）によれば，名称変更，ソーティ
ング，削除等のフォーマット管理・ファイル登録管理機
能，格納されている回覧ファイルを回覧すべきユーザー
に対して，読み取るべき情報があることを通知する機
能，回覧すべき全ユーザーのリストに対して，各ユーザ
ーが読んだか否かチェックを入力することができる機
能，指定があった場合，その回覧ファイルをプリンター
或いは所定のプリント・サーバ・マシンに転送する機
能，コンソールと対話形式でフォーマット管理・ファイ
ル登録管理，および回覧すべきユーザーを設定する機
能，読み終わったか否かを確認する機能とをイメージ・
サーバ・ソフトウェアとして搭載した１つのワークステ
ーションであるイメージ・サーバ・マシンと，イメージ
・サーバ・マシンから読むべき情報があることの通知を
受け取る機能，登録されている画像ファイルを表示する
機能，読み終わった後に読み終わったことを報告する機
能，その回覧ファイルのプリントアウトを要求する機能
とを有する画像ファイル・メニュー・ソフトを搭載した
複数のワークステーションとを備えたため，既存のネッ
トワークに電子回覧システムを容易に導入することがで
き，回覧物の回覧に費やす時間を短縮でき，回覧物の紛
失をなくすことができ，ペーパレス化を図ることができ
る。

【０１７６】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項４）によれば，プリンターの双方向
通信をサポートするドライバ・ソフト，プリント条件を
各ユーザー毎にジョブスタイルファイルとして保管・保
持する機能，プリンターにエラーが発生したときにプリ
ントジョブを要求したユーザーに報告する機能，各ワー
クステーションから要求されたプリントデータを時系列
的に待ち行列として保管し，プリンターに送り出す機
能，プリントデータをプリンターに送り出す機能，プリ
ントデータをプリンターに送る前にそのプリントデータ
のユーザー名で保管されているジョブスタイルファイル
を送る機能とをプリント・サーバ・ソフトウェアと，プ
リント・サーバ・マシンに設置されているモデムと交信
するドライバ・ソフト，受信したファクシミリデータを
一時的に保持する機能，各ワークステーションにファク
シミリ受信の有無を通知する機能，各ワークステーショ
ンが画像データを表示できるか否か，および可能な場合
の解像度を問い合わせて記憶する機能，プリント・サー
バ・マシンを介してプリンターに受信画像を転送する機
能，受信画像をプリンターが有しているプリンター言語
に変換するフィルター機能とをファクシミリ・サーバ・
ソフトウェアと，名称変更，ソーティング，削除等のフ
ォーマット管理・ファイル登録管理機能，格納されてい
る回覧ファイルを回覧すべきユーザーに対して，読み取
るべき情報があることを通知する機能，回覧すべき全ユ
ーザーのリストに対して，各ユーザーが読んだか否かチ
ェックを入力することができる機能，指定があった場
合，その回覧ファイルをプリンター或いは所定のプリン
ト・サーバ・マシンに転送する機能とをイメージ・サー
バ・ソフトウェアとを搭載し，マルチタスクＯＳを有す
る１つのワークステーションであるサーバ・マシンと，
プリント・サーバ・ソフトウェア内に存在する各ユーザ
ー毎のジョブスタイルファイルのうち，自機のユーザー
のジョブスタイルファイルを呼出し，内容を変更し，再
びプリント・サーバ・ソフトウェア内に格納する機能を
有するメニュー・ソフトと，ファクシミリ受信の有無の
確認機能，受信画像の表示が可能な場合にその表示を行
う機能，受信画像のプリントアウトを指定する機能とを
有するファクシミリ・メニュー・ソフトと，イメージ・
サーバ・マシンから読むべき情報があることの通知を受
け取る機能，登録されている画像ファイルを表示する機
能，読み終わった後に読み終わったことを報告する機
能，その回覧ファイルのプリントアウトを要求する機能
とを有する画像ファイル・メニュー・ソフトとを搭載し
た複数のワークステーションと，プリントデータの待ち
行列内の順番を特権的に変更したり，取り消したりでき
る機能を有する管理者用メニュー・ソフトと，ファクシ
ミリ・メニュー・ソフトと同じ機能，および特権的に受
信画像を消去する機能を有するファクシミリ・管理者用
メニュー・ソフトと，コンソールと対話形式でフォーマ
ット管理・ファイル登録管理，および回覧すべきユーザ
ーを設定する機能，読み終わったか否かを確認する機能
とを有する画像ファイル・管理者用メニュー・ソフトと
を搭載した特定のワークステーションとを備えたため，
簡素な構成・省スペースで，多機能なネットワーク・シ
ステムを提供することができる。

【０１７７】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項５）によれば，メニュー・ソフト，
ファクシミリ・メニュー・ソフト，および画像ファイル
・メニュー・ソフトを統合して１つのユーザー用ソフト
（ＣＭ：Ｃｌｉｅｎｔ Ｍａｎａｇｅｒ）とし，管理者
用メニュー・ソフト，ファクシミリ・管理者用メニュー
・ソフト，画像ファイル・管理者用メニュー・ソフトを
統合して１つの管理者用ソフト（ＡＭ：Ａｄｍｉｎｉｓ
ｔｒａｔｅｒ Ｍａｎａｇｅｒ）とするため，ユーザー
の操作性，使い勝手を向上させることができる。

【０１７８】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項６）によれば，プリント・サーバ・
ソフトウェアをネットワーク・インターフェイース・カ
ード（ＮＩＣ：Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ
Ｃａｒｄ）に搭載することにより，プリント・サーバ・
マシンとして専用のワークステーションを必要とせず，
システムの簡素化を図ることができる。

【０１７９】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項７）によれば，プリント・サーバ・
ソフトウェアは，各ユーザー毎にユーザーが使用したペ
ーパーサイズおよびその枚数を累積し，アカウントファ
イルとして記憶する機能を有し，管理者用メニュー・ソ
フトは，プリント・サーバ・ソフトウェア内のアカウン
トファイルを読み出し，各ユーザー毎に課金リストを作
成する機能と，各ユーザー単位でアカウントファイルの
データをクリアーする機能とを有するため，各ユーザー
のプリント枚数，紙サイズ，共通使用のフォント・マク
ロの使用頻度が累積的に計数でき，費用の管理が可能と
なる。

【０１８０】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項８）によれば，プリント・サーバ・
ソフトウェアは，ダウンロード用ソフトフォントを保管
する機能，保管してあるフォントを１フォントずつプリ
ンターにロードする機能，および既にロードされている
フォントがプリンター内にある場合には，該当するフォ
ントのロードを取り止める機能を有し，管理者用メニュ
ー・ソフトは，新たなソフトフォントをプリント・サー
バ・ソフトウェアにフォントファイルとして登録する機
能を有し，メニュー・ソフトは，プリント・サーバ・ソ
フトウェアが所有しているソフトフォントをメニューと
して読み出し，自機が使用するフォントをジョブスタイ
ルファイルにグループとして登録する機能を有するた
め，従来のＬＡＮで，各ユーザーがアプリケーションか
ら独自に利用していたものを，サーバ上におくことで，
共通利用によって利便性を向上させることができ，さら
にソフト資源の購入費用を節約することができる。

【０１８１】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項９）によれば，プリンターは，メー
ルボックスとして多段出力トレイを有し，プリント・サ
ーバ・ソフトウェアは，プリントデータを出力する前
に，各ユーザーに割り当てられた多段出力トレイのビン
を指定し，そのビンに排紙する機能と，割り当てが無い
ユーザーに対しては所定のプールトレイに出力する機能
とを有し，管理者用メニュー・ソフトは，管理者が各ユ
ーザーにどの出力ビンを割り当てるかを設定する機能を
有し，メニュー・ソフトは，自機に割り当てられている
出力ビンを確認できる機能を有するため，複数人で使用
した場合に出力用紙が煩雑になることを回避でき，プリ
ント内容の機密漏洩を防止できる。また，プリンターの
機能をワークステーション側で選択することができる。

【０１８２】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１０）によれば，プリンターは，メ
ールボックスとしての多段出力トレイ，各ビン毎のペー
パーの有無を検知する機能，ページ毎にメールボックス
の各ビンに指定された枚数を出力する機能を有し，プリ
ント・サーバ・ソフトウェアは，メールボックスの全て
のビンにペーパーが無いことを確認し，無いと判断でき
たビンを連鎖して，ソーティング可能とし，各ユーザー
に知らせる機能，メニュー・ソフトからソーティングの
要求があったとき，そのユーザーにソーティングを許
し，独占的に使用可能とする機能，およびそのプリント
ジョブが完了したとき，自動的にソーティング機能をキ
ャンセルする機能とを有し，メニュー・ソフトは，ソー
ティング可能となったとき，独占的にメールボックスを
使用し，部数を指定して，プリントアウトする機能を有
するため，ソーティングを行うことができ，利便性を向
上させることができる。

【０１８３】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１１）によれば，プリント・サーバ
・ソフトウェアは，ソーティングを行う際にメールボッ
クスのビン数がプリント枚数より不足しているとき，プ
ールトレイ（メールボックスのビン以外の排紙トレイ）
を設定し，ビン数より越えたページはプールトレイに出
力させる機能を有するため，利便性を向上させることが
できる。

【０１８４】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１２）によれば，プールトレイは，
左右にずらしてペーパーを出力するオフセット機能を有
し，メールボックスのビン数を越えた場合のペーパーの
排紙において，ページ毎にずらして出力するため，利便
性を向上させることができる。

【０１８５】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１３）によれば，プリント・サーバ
・ソフトウェアは，フォームオーバーレイ，または図面
・文字・画像データを含むプリントデータストリーム等
のマクロファイルを保管する機能，マクロファイルを１
ファイルずつプリンターにロードする機能，および既に
ロードされているマクロがプリンター内にある場合はそ
のロードを取り止める機能を有し，管理者用メニュー・
ソフトは，新たなマクロをプリント・サーバ・ソフトウ
ェアにマクロファイルとして登録する機能を有し，メニ
ュー・ソフトは，プリント・サーバ・ソフトウェアが所
有しているマクロファイルをメニューとして読み出し，
自機が使用するマクロファイルをジョブスタイルファイ
ルに登録する機能を有するため，マクロを共通利用する
ことができ，利便性を向上させることができる。

【０１８６】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１４）によれば，プリント・サーバ
・ソフトウェアは，ワークステーションから送られてき
たプリントデータをプリンターが持つプリンター言語に
変換するフィルター機能を有するため，プリンターとフ
ィルターを完全に分離することができる。

【０１８７】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１５）によれば，プリント・サーバ
・ソフトウェアは，プリンター毎にどのようなプリント
条件で，どの程度プリントがなされたかの情報および１
回のプリントジョブで何枚のプリントがなされたかの情
報を累計的に算出する機能，プリンターエラーの累積値
を保持する機能を有し，管理者用メニュー・ソフトは，
プリント条件毎のページの累積値，ページ／プリントジ
ョブ毎の累積値，およびプリンターエラー毎の累積値の
表計算する機能，表計算する機能を使用して，累積値の
開始する日付の管理および累積値をクリアーする機能を
有するため，プリンターの使用状態を詳細・確実に知る
ことができ，定期的なメンテナンス・サービスや，サー
ビス計画，或いは次期製品の開発等に利用することがで
きる。

【０１８８】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１６）によれば，プリンターは，プ
リント・サーバ・マシンに接続されており，プリント・
サーバ・ソフトウェアから受け取ったプリントデータを
画像データに変換した後，ペーパーにプリントする機能
と，プリント・サーバ・ソフトウェアから受け取ったプ
リントデータを画像データに変換した後，ペーパーにプ
リントせずにプリント・サーバ・ソフトウェアに転送し
返す機能とを有し，プリント・サーバ・ソフトウェア
は，プリンターから転送されたきた画像データをファク
シミリ・サーバ・ソフトウェアに転送する機能とを有
し，ファクシミリ・サーバ・ソフトウェアは，受信デー
タが画像データか，文字データ或いは図形データかを判
断する機能と，受信データが文字データ或いは図形デー
タの場合，プリント・サーバ・ソフトウェアに転送し，
画像データに変換した後，該当する画像データをプリン
ト・サーバ・ソフトウェアから受信し，それを各ワーク
ステーションに転送する機能とを有するため，プリント
・サーバ・ソフトウェアが有している文字・図形の画像
化機能（ラスタライザー）を有効に利用することがで
き，システム全体のコスト削減を図ることができる。ま
た，各ワークステーションおよび入出力装置がそれぞれ
ラスタライザーを持つ必要がなく，全体最適化の構成を
とることができる。

【０１８９】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１７）によれば，ファクシミリ・サ
ーバ・ソフトウェアは，受信データのＩＤを検出する機
能と，ＩＤと各ワークステーションのユーザーネームの
対比表を保持する機能と，検出したＩＤでワークステー
ションとの対応がついた場合，そのワークステーション
にのみ受信メッセージを送る機能と，ＩＤが検出できな
かった場合，全ワークステーションに受信メッセージを
送る機能とを有し，ファクシミリ・メニュー・ソフト
は，受信メッセージを受け取ったとき，ファクシミリ・
サーバ・ソフトウェア側でＩＤ検出が成功した受信デー
タについては消去できる機能と，ＩＤ検出ができなかっ
た受信データについては消去できない機能とを有するた
め，各ユーザーが誰宛のファクシミリ文書であるか判断
する煩わしさを無くすことができると共に，機密保持を
実現できる。また，読んだ後は自分の意志で消去・保存
を行えるので，システム内に不要なデータが残ることが
ない。

【０１９０】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１８）によれば，ファクシミリ・サ
ーバ・マシンに接続されたコンソールおよびスキャナー
装置を備え，ファクシミリ・サーバ・ソフトウェアは，
コンソールおよびスキャナ装置のドライバ・ソフトと，
コンソールを使用してファクシミリ送信に関わる条件設
定ができる機能と，スキャナー装置の読み取り画像デー
タをファクシミリの送信解像度に変換するフィルター機
能と，解像度変換後の画像データをデータ圧縮する機能
と，モデムを介してファクシミリ送信する機能とを有す
るため，自機のワークステーションにスキャナー装置が
ない場合でも，共用のスキャナー装置からファクシミリ
送信を行うことができ，スキャナー装置の数を減らすこ
とができ，システム全体の最適化を図れる。

【０１９１】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項１９）によれば，ファクシミリ・メ
ニュー・ソフトは，ファクシミリ送信に関わる条件設定
ができる機能と，各ユーザーが所有する画像データを先
の条件設定と一緒にファクシミリ・サーバ・ソフトウェ
アに転送する機能とを有し， ファクシミリ・サーバ・
ソフトウェアは，ワークステーションから転送されてき
た画像データを送信可能な解像度に変換後，データ圧縮
を行い，ファクシミリ送信する機能を有するため，自機
のワークステーションのスキャナー装置からファクシミ
リ送信を行うことができ，利便性を向上させることがで
きる。

【０１９２】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項２０）によれば，ファクシミリ・メ
ニュー・ソフトは，ファクシミリ送信に関わる条件設定
ができる機能と，各ユーザーが所有する画像データを先
の条件設定と一緒にファクシミリ・サーバ・ソフトウェ
アに転送する機能とを有し，ファクシミリ・サーバ・ソ
フトウェアは，ワークステーションから転送されてきた
文字データ或いは図形データを，ファクシミリ送信手順
で相手先のファクシミリがその文字データ或いは図形デ
ータをそのまま処理可能か否かを判断する機能と，相手
先のファクシミリがそのまま処理可能な場合に，文字デ
ータ或いは図形データをそのまま送信する機能と，相手
先のファクシミリがそのまま処理できない場合に，文字
データ或いは図形データをプリント・サーバ・ソフトウ
ェアに転送し，プリント・サーバ・ソフトウェアで画像
データに変換した後，再度ファクシミリ・サーバ・ソフ
トウェアに送り返してもらい，その画像データを適切な
解像度に変換後，データ圧縮を行い，ファクシミリ送信
する機能とを有するため，自機のワークステーションで
ラスタライズする必要がなく，プリント・サーバ・ソフ
トウェアでラスタライズするので，全体最適化の効果が
ある。

【０１９３】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項２１）によれば，ファクシミリ・サ
ーバ・ソフトウェアは，コンソールを使用してコピーに
関する条件設定ができる機能と，スキャナー装置の読み
取り画像データをプリンターの解像度或いはプリンター
言語に変換するフィルター機能と，画像データをプリン
ト・サーバ・ソフトウェアに転送する機能と，プリント
・サーバ・ソフトウェアに送る前に，読み取った画像デ
ータを回転するフィルター機能と，プリンターの紙給紙
方向とスキャナー装置の読み取り方向が異なる場合は自
動的に画像回転をする機能とを有するため，コピー機能
を容易に実現することができる。

【０１９４】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項２２）によれば，イメージ・サーバ
・マシンに接続されたスキャナー装置および大容量記憶
装置を備え，イメージ・サーバ・ソフトウェアは，スキ
ャナー装置および大容量記憶装置のドライバ・ソフト
と，スキャナー装置から読み取った画像データを画像デ
ータとして大容量記憶装置に記憶する機能と，各ワーク
ステーションが画像データを表示できるか否か，および
表示可能な場合の表示解像度を問い合わせて保持する機
能と，画像データを各ワークステーション或いはプリン
ターで表示あるいは印字できる解像度に変換するフィル
ター機能とを有するため，プリント・サーバ・ソフトウ
ェア等と全体のリソースを共用利用することができ，シ
ステムの最適化を図れる。

【０１９５】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項２３）によれば，各ワークステーシ
ョン或いはファクシミリ・サーバ・マシンに接続された
ローカル・スキャナー装置を備え，イメージ・サーバ・
ソフトウェアは，ローカル・スキャナー装置から読み取
った画像データを画像データとして大容量記憶装置に記
憶する機能を有するため，イメージ・サーバ・マシンに
接続されているスキャナー装置のみでなく，各ワークス
テーションのスキャナー装置から原稿を入力できる。

【０１９６】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項２４）によれば，イメージ・サーバ
・ソフトウェアは，付属するコンソール，補助記憶装置
（フロッピーディスク或いは／およびコンパクトディス
ク），或いはワークステーションからの転送によって，
回覧すべき文字データ或いは図形データを入力し，保管
する機能と，各ワークステーションが画像データを表示
できるか否か，および可能な表示・印字言語を問い合わ
せて保持する機能と，画像データを各ワークステーショ
ン或いはプリンターで表示あるいは印字できる表示・印
字言語に変換するフィルター機能とを有するため，文字
・図形データと画像データを同様に扱うことができると
共に，システムコストを最小限にすることができる。

【０１９７】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項２５）によれば，各ワークステーシ
ョンが表示・印字言語の機能を持っていない場合，イメ
ージ・サーバ・ソフトウェアからプリント・サーバ・ソ
フトウェアに回覧ファイルを転送し，表示可能な画像デ
ータに変換して送り返されたものをワークステーション
に転送する機能を有するため，自機のワークステーショ
ンでラスタライズする必要がなく，プリント・サーバ・
ソフトウェアでラスタライズするので，機能の分散化お
よび全体最適化の効果がある。

【０１９８】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項２６）によれば，イメージ・サーバ
・ソフトウェアは，補助記憶装置（フロッピーディスク
或いは／およびコンパクトディスク）で入力される回覧
ファイルで，その編集データがプリント・サーバ・ソフ
トウェア或いは各ワークステーションで処理できない場
合，プリント・サーバ・ソフトウェア或いは各ワークス
テーションで処理できる編集データに変換するフィルタ
ー機能と，各ワークステーションおよびプリンターで処
理できる編集データの種類が登録されているリストファ
イルと，入力される編集データの形式を指定し，フィル
ター機能を起動させる機能とを有するため，どの様な形
式の外部入力ファイルの場合でも，プリント・サーバ・
ソフトウェアを介して変換することができ，機能の分散
化および総合最適化の効果がある。

【０１９９】また，本発明の統合ビジネス用ネットワー
クシステム（請求項２７）によれば，イメージ・サーバ
・ソフトウェアは，各ワークステーションに転送すべき
画像データを，文字データ或いは図形データに変換する
フィルター機能と，変換後の文字データ或いは図形デー
タをワークステーションに転送する機能とを有するた
め，画像データを文字・図形データに変換して転送でき
るので，ＬＡＮ上のトラフィックが減少し，通信の混雑
を回避できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の統合ビジネス用ネットワークシステ
ムの全体接続構成の概要を示す説明図である。

【図２】図１からプリンティング・システムの説明に必
要な部分を一部取り出した説明図である。

【図３】図１からファクシミリ・システムの説明に必要
な部分を一部取り出した説明図である。

【図４】図１から電子回覧システムの説明に必要な部分
を一部取り出した説明図である。

【図５】プリント・サーバ・ソフトウェア（ＰＳ），フ
ァクシミリ・サーバ・ソフトウェア（ＦＳ），およびイ
メージ・サーバ・ソフトウェア（ＩＳ）を１つのワーク
ステーションに搭載した統合ビジネス用ネットワークシ
ステムの構成を示す説明図である。

【符号の説明】

１０１ 幹線ＬＡＮ １０２，１０３，１０５ ワークステーション １０４ ファイル・サーバ・マシン １０６ プリント・サーバ・マシン １０７ ファクシミリ・サーバ・マシン １０８ イメージ・サーバ・マシン １０２ａ〜１０８ａ ＮＩＣ １０９ スキャナー装置 １１０ プリンター １１１ マルチ・ファンクション・プリフェラル（Ｍ
ＦＰ） １１２ プリンター １１２ａ コントローラ １１２ｂ メールボックス １１３，１１５ スキャナー装置 １１４，１１７ ＡＤＦ（自動原稿搬送装置） １０７ｃ，１０８ｂ，１０８ｃ，１１３ａ，１１５ａ
ＳＣＳＩ １１６ ＯＤＤ（光ディスク装置） １１８ プリンター １１８ａ コントローラ １１９ ＮＩＣ １１９ａ ＨＤＤ ５０１ マルチ・ファンクション・サーバ・マシン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06F 3/12 G06F 13/00 355

Claims (27)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークを仲介して複数のワークス
   テーションを接続したネットワークシステムにおいて，
   双方向の通信が可能なインターフェースを有し，グラフ
   ィック（図形），テキスト（文字），イメージ（画像）
   を総合的に扱えるコントローラを内蔵したプリンター
   と，前記プリンターの双方向通信をサポートするドライ
   バ・ソフト，プリント条件を各ユーザー毎にジョブスタ
   イルファイルとして保管・保持する機能，プリンターに
   エラーが発生したときにプリントジョブを要求したユー
   ザーに報告する機能，各ワークステーションから要求さ
   れたプリントデータを時系列的に待ち行列として保管
   し，プリンターに送り出す機能，プリントデータをプリ
   ンターに送り出す機能，プリントデータをプリンターに
   送る前にそのプリントデータのユーザー名で保管されて
   いるジョブスタイルファイルを送る機能とをプリント・
   サーバ・ソフトウェアとして搭載した１つのワークステ
   ーションであるプリント・サーバ・マシンと，前記プリ
   ント・サーバ・ソフトウェア内に存在する各ユーザー毎
   のジョブスタイルファイルのうち，自機のユーザーのジ
   ョブスタイルファイルを呼出し，内容を変更し，再びプ
   リント・サーバ・ソフトウェア内に格納する機能を有す
   るメニュー・ソフトを搭載した複数のワークステーショ
   ンと，前記プリントデータの待ち行列内の順番を特権的
   に変更したり，取り消したりできる機能を有する管理者
   用メニュー・ソフトを搭載した特定のワークステーショ
   ンとを備えたことを特徴とする統合ビジネス用ネットワ
   ークシステム。
2. 【請求項２】 ネットワークを仲介して複数のワークス
   テーションを接続したネットワークシステムにおいて，
   双方向の通信が可能なインターフェースを有し，グラフ
   ィック（図形），テキスト（文字），イメージ（画像）
   を総合的に扱えるコントローラを内蔵したプリンター
   と，前記プリンターの双方向通信をサポートするドライ
   バ・ソフト，プリント条件を各ユーザー毎にジョブスタ
   イルファイルとして保管・保持する機能，プリンターに
   エラーが発生したときにプリントジョブを要求したユー
   ザーに報告する機能，各ワークステーションから要求さ
   れたプリントデータを時系列的に待ち行列として保管
   し，プリンターに送り出す機能，プリントデータをプリ
   ンターに送り出す機能，プリントデータをプリンターに
   送る前にそのプリントデータのユーザー名で保管されて
   いるジョブスタイルファイルを送る機能とをプリント・
   サーバ・ソフトウェアとして搭載した１つのワークステ
   ーションであるプリント・サーバ・マシンと，前記プリ
   ント・サーバ・マシンに設置されているモデムと交信す
   るドライバ・ソフト，受信したファクシミリデータを一
   時的に保持する機能，各ワークステーションにファクシ
   ミリ受信の有無を通知する機能，各ワークステーション
   が画像データを表示できるか否か，および可能な場合の
   解像度を問い合わせて記憶する機能，前記プリント・サ
   ーバ・マシンを介してプリンターに受信画像を転送する
   機能，受信画像を前記プリンターが有しているプリンタ
   ー言語に変換するフィルター機能とをファクシミリ・サ
   ーバ・ソフトウェアとして搭載した１つのワークステー
   ションであるファクシミリ・サーバ・マシンと，前記プ
   リント・サーバ・ソフトウェア内に存在する各ユーザー
   毎のジョブスタイルファイルのうち，自機のユーザーの
   ジョブスタイルファイルを呼出し，内容を変更し，再び
   プリント・サーバ・ソフトウェア内に格納する機能を有
   するメニュー・ソフトと，前記ファクシミリ受信の有無
   の確認機能，受信画像の表示が可能な場合にその表示を
   行う機能，受信画像のプリントアウトを指定する機能と
   を有するファクシミリ・メニュー・ソフトとを搭載した
   複数のワークステーションと，前記プリントデータの待
   ち行列内の順番を特権的に変更したり，取り消したりで
   きる機能を有する管理者用メニュー・ソフトと，前記フ
   ァクシミリ・メニュー・ソフトと同じ機能，および特権
   的に受信画像を消去する機能を有するファクシミリ・管
   理者用メニュー・ソフトとを搭載した特定のワークステ
   ーションとを備えたことを特徴とする統合ビジネス用ネ
   ットワークシステム。
3. 【請求項３】 ネットワークを仲介して複数のワークス
   テーションを接続したネットワークシステムにおいて，
   名称変更，ソーティング，削除等のフォーマット管理・
   ファイル登録管理機能，格納されている回覧ファイルを
   回覧すべきユーザーに対して，読み取るべき情報がある
   ことを通知する機能，回覧すべき全ユーザーのリストに
   対して，各ユーザーが読んだか否かチェックを入力する
   ことができる機能，指定があった場合，その回覧ファイ
   ルをプリンター或いは所定のプリント・サーバ・マシン
   に転送する機能，コンソールと対話形式でフォーマット
   管理・ファイル登録管理，および回覧すべきユーザーを
   設定する機能，読み終わったか否かを確認する機能とを
   イメージ・サーバ・ソフトウェアとして搭載した１つの
   ワークステーションであるイメージ・サーバ・マシン
   と，前記イメージ・サーバ・マシンから読むべき情報が
   あることの通知を受け取る機能，登録されている画像フ
   ァイルを表示する機能，読み終わった後に読み終わった
   ことを報告する機能，その回覧ファイルのプリントアウ
   トを要求する機能とを有する画像ファイル・メニュー・
   ソフトを搭載した複数のワークステーションとを備えた
   ことを特徴とする統合ビジネス用ネットワークシステ
   ム。
4. 【請求項４】 ネットワークを仲介して複数のワークス
   テーションを接続したネットワークシステムにおいて，
   双方向の通信が可能なインターフェースを有し，グラフ
   ィック（図形），テキスト（文字），イメージ（画像）
   を総合的に扱えるコントローラを内蔵したプリンター
   と，前記プリンターの双方向通信をサポートするドライ
   バ・ソフト，プリント条件を各ユーザー毎にジョブスタ
   イルファイルとして保管・保持する機能，プリンターに
   エラーが発生したときにプリントジョブを要求したユー
   ザーに報告する機能，各ワークステーションから要求さ
   れたプリントデータを時系列的に待ち行列として保管
   し，プリンターに送り出す機能，プリントデータをプリ
   ンターに送り出す機能，プリントデータをプリンターに
   送る前にそのプリントデータのユーザー名で保管されて
   いるジョブスタイルファイルを送る機能とをプリント・
   サーバ・ソフトウェアと，前記プリント・サーバ・マシ
   ンに設置されているモデムと交信するドライバ・ソフ
   ト，受信したファクシミリデータを一時的に保持する機
   能，各ワークステーションにファクシミリ受信の有無を
   通知する機能，各ワークステーションが画像データを表
   示できるか否か，および可能な場合の解像度を問い合わ
   せて記憶する機能，前記プリント・サーバ・マシンを介
   してプリンターに受信画像を転送する機能，受信画像を
   前記プリンターが有しているプリンター言語に変換する
   フィルター機能とをファクシミリ・サーバ・ソフトウェ
   アと，名称変更，ソーティング，削除等のフォーマット
   管理・ファイル登録管理機能，格納されている回覧ファ
   イルを回覧すべきユーザーに対して，読み取るべき情報
   があることを通知する機能，回覧すべき全ユーザーのリ
   ストに対して，各ユーザーが読んだか否かチェックを入
   力することができる機能，指定があった場合，その回覧
   ファイルをプリンター或いは所定のプリント・サーバ・
   マシンに転送する機能とをイメージ・サーバ・ソフトウ
   ェアとを搭載し，マルチタスクＯＳを有する１つのワー
   クステーションであるサーバ・マシンと，前記プリント
   ・サーバ・ソフトウェア内に存在する各ユーザー毎のジ
   ョブスタイルファイルのうち，自機のユーザーのジョブ
   スタイルファイルを呼出し，内容を変更し，再びプリン
   ト・サーバ・ソフトウェア内に格納する機能を有するメ
   ニュー・ソフトと，前記ファクシミリ受信の有無の確認
   機能，受信画像の表示が可能な場合にその表示を行う機
   能，受信画像のプリントアウトを指定する機能とを有す
   るファクシミリ・メニュー・ソフトと，前記イメージ・
   サーバ・マシンから読むべき情報があることの通知を受
   け取る機能，登録されている画像ファイルを表示する機
   能，読み終わった後に読み終わったことを報告する機
   能，その回覧ファイルのプリントアウトを要求する機能
   とを有する画像ファイル・メニュー・ソフトとを搭載し
   た複数のワークステーションと，前記プリントデータの
   待ち行列内の順番を特権的に変更したり，取り消したり
   できる機能を有する管理者用メニュー・ソフトと，前記
   ファクシミリ・メニュー・ソフトと同じ機能，および特
   権的に受信画像を消去する機能を有するファクシミリ・
   管理者用メニュー・ソフトと，コンソールと対話形式で
   フォーマット管理・ファイル登録管理，および回覧すべ
   きユーザーを設定する機能，読み終わったか否かを確認
   する機能とを有する画像ファイル・管理者用メニュー・
   ソフトとを搭載した特定のワークステーションとを備え
   たことを特徴とする統合ビジネス用ネットワークシステ
   ム。
5. 【請求項５】 前記メニュー・ソフト，ファクシミリ・
   メニュー・ソフト，および画像ファイル・メニュー・ソ
   フトを統合して１つのユーザー用ソフト（ＣＭ：Ｃｌｉ
   ｅｎｔ Ｍａｎａｇｅｒ）とし，前記管理者用メニュー
   ・ソフト，ファクシミリ・管理者用メニュー・ソフト，
   画像ファイル・管理者用メニュー・ソフトを統合して１
   つの管理者用ソフト（ＡＭ：Ａｄｍｉｎｉｓｔｒａｔｅ
   ｒ Ｍａｎａｇｅｒ）としたことを特徴とする請求項４
   記載の統合ビジネス用ネットワークシステム。
6. 【請求項６】 ネットワークを仲介して複数のワークス
   テーションを接続したネットワークシステムにおいて，
   双方向の通信が可能なインターフェースを有し，グラフ
   ィック（図形），テキスト（文字），イメージ（画像）
   を総合的に扱えるコントローラを内蔵したプリンター
   と，前記プリンターの双方向通信をサポートするドライ
   バ・ソフト，プリント条件を各ユーザー毎にジョブスタ
   イルファイルとして保管・保持する機能，プリンターに
   エラーが発生したときにプリントジョブを要求したユー
   ザーに報告する機能，各ワークステーションから要求さ
   れたプリントデータを時系列的に待ち行列として保管
   し，プリンターに送り出す機能，プリントデータをプリ
   ンターに送り出す機能，プリントデータをプリンターに
   送る前にそのプリントデータのユーザー名で保管されて
   いるジョブスタイルファイルを送る機能とをプリント・
   サーバ・ソフトウェアとして搭載し，前記ネットワーク
   に直接接続されるネットワーク・インターフェイース・
   カード（ＮＩＣ：Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ
   Ｃａｒｄ）と，前記プリント・サーバ・ソフトウェア内
   に存在する各ユーザー毎のジョブスタイルファイルのう
   ち，自機のユーザーのジョブスタイルファイルを呼出
   し，内容を変更し，再びプリント・サーバ・ソフトウェ
   ア内に格納する機能を有するメニュー・ソフトを搭載し
   た複数のワークステーションと，前記プリントデータの
   待ち行列内の順番を特権的に変更したり，取り消したり
   できる機能を有する管理者用メニュー・ソフトを搭載し
   た特定のワークステーションとを備えたことを特徴とす
   る統合ビジネス用ネットワークシステム。
7. 【請求項７】 前記プリント・サーバ・ソフトウェア
   は，各ユーザー毎にユーザーが使用したペーパーサイズ
   およびその枚数を累積し，アカウントファイルとして記
   憶する機能を有し，前記管理者用メニュー・ソフトは，
   前記プリント・サーバ・ソフトウェア内のアカウントフ
   ァイルを読み出し，各ユーザー毎に課金リストを作成す
   る機能と，各ユーザー単位でアカウントファイルのデー
   タをクリアーする機能とを有することを特徴とする請求
   項１，２，４，５または６記載の統合ビジネス用ネット
   ワークシステム。
8. 【請求項８】 前記プリント・サーバ・ソフトウェア
   は，ダウンロード用ソフトフォントを保管する機能，保
   管してあるフォントを１フォントずつ前記プリンターに
   ロードする機能，および既にロードされているフォント
   がプリンター内にある場合には，該当するフォントのロ
   ードを取り止める機能を有し，前記管理者用メニュー・
   ソフトは，新たなソフトフォントを前記プリント・サー
   バ・ソフトウェアにフォントファイルとして登録する機
   能を有し，前記メニュー・ソフトは，前記プリント・サ
   ーバ・ソフトウェアが所有しているソフトフォントをメ
   ニューとして読み出し，自機が使用するフォントを前記
   ジョブスタイルファイルにグループとして登録する機能
   を有することを特徴とする請求項１，２，４，５または
   ６記載の統合ビジネス用ネットワークシステム。
9. 【請求項９】 前記プリンターは，メールボックスとし
   て多段出力トレイを有し，前記プリント・サーバ・ソフ
   トウェアは，プリントデータを出力する前に，各ユーザ
   ーに割り当てられた前記多段出力トレイのビンを指定
   し，そのビンに排紙する機能と，割り当てが無いユーザ
   ーに対しては所定のプールトレイに出力する機能とを有
   し，前記管理者用メニュー・ソフトは，管理者が各ユー
   ザーにどの出力ビンを割り当てるかを設定する機能を有
   し，前記メニュー・ソフトは，自機に割り当てられてい
   る出力ビンを確認できる機能を有することを特徴とする
   請求項１，２，４，５または６記載の統合ビジネス用ネ
   ットワークシステム。
10. 【請求項１０】 前記プリンターは，メールボックスと
    しての多段出力トレイ，各ビン毎のペーパーの有無を検
    知する機能，ページ毎にメールボックスの各ビンに指定
    された枚数を出力する機能を有し，前記プリント・サー
    バ・ソフトウェアは，前記メールボックスの全てのビン
    にペーパーが無いことを確認し，無いと判断できたビン
    を連鎖して，ソーティング可能とし，各ユーザーに知ら
    せる機能，前記メニュー・ソフトからソーティングの要
    求があったとき，そのユーザーにソーティングを許し，
    独占的に使用可能とする機能，およびそのプリントジョ
    ブが完了したとき，自動的にソーティング機能をキャン
    セルする機能とを有し，前記メニュー・ソフトは，ソー
    ティング可能となったとき，独占的にメールボックスを
    使用し，部数を指定して，プリントアウトする機能を有
    することを特徴とする請求項１，２，４，５または６記
    載の統合ビジネス用ネットワークシステム。
11. 【請求項１１】 前記プリント・サーバ・ソフトウェア
    は，ソーティングを行う際にメールボックスのビン数が
    プリント枚数より不足しているとき，プールトレイ（メ
    ールボックスのビン以外の排紙トレイ）を設定し，ビン
    数より越えたページはプールトレイに出力させる機能を
    有することを特徴とする請求項１０記載の統合ビジネス
    用ネットワークシステム。
12. 【請求項１２】 前記プールトレイは，左右にずらして
    ペーパーを出力するオフセット機能を有し，前記メール
    ボックスのビン数を越えた場合のペーパーの排紙におい
    て，ページ毎にずらして出力することを特徴とする請求
    項１１記載の統合ビジネス用ネットワークシステム。
13. 【請求項１３】 前記プリント・サーバ・ソフトウェア
    は，フォームオーバーレイ，または図面・文字・画像デ
    ータを含むプリントデータストリーム等のマクロファイ
    ルを保管する機能，マクロファイルを１ファイルずつ前
    記プリンターにロードする機能，および既にロードされ
    ているマクロがプリンター内にある場合はそのロードを
    取り止める機能を有し，前記管理者用メニュー・ソフト
    は，新たなマクロを前記プリント・サーバ・ソフトウェ
    アにマクロファイルとして登録する機能を有し，前記メ
    ニュー・ソフトは，前記プリント・サーバ・ソフトウェ
    アが所有しているマクロファイルをメニューとして読み
    出し，自機が使用するマクロファイルを前記ジョブスタ
    イルファイルに登録する機能を有することを特徴とする
    請求項１，２，４，５または６記載の統合ビジネス用ネ
    ットワークシステム。
14. 【請求項１４】 前記プリント・サーバ・ソフトウェア
    は，ワークステーションから送られてきたプリントデー
    タを前記プリンターが持つプリンター言語に変換するフ
    ィルター機能を有することを特徴とする請求項１，２，
    ４，５または６記載の統合ビジネス用ネットワークシス
    テム。
15. 【請求項１５】 前記プリント・サーバ・ソフトウェア
    は，プリンター毎にどのようなプリント条件で，どの程
    度プリントがなされたかの情報および１回のプリントジ
    ョブで何枚のプリントがなされたかの情報を累計的に算
    出する機能，プリンターエラーの累積値を保持する機能
    を有し，前記管理者用メニュー・ソフトは，プリント条
    件毎のページの累積値，ページ／プリントジョブ毎の累
    積値，およびプリンターエラー毎の累積値の表計算する
    機能，前記表計算する機能を使用して，累積値の開始す
    る日付の管理および累積値をクリアーする機能を有する
    ことを特徴とする請求項１，２，４，５または６記載の
    統合ビジネス用ネットワークシステム。
16. 【請求項１６】 前記プリンターは，前記プリント・サ
    ーバ・マシンに接続されており，プリント・サーバ・ソ
    フトウェアから受け取ったプリントデータを画像データ
    に変換した後，ペーパーにプリントする機能と，プリン
    ト・サーバ・ソフトウェアから受け取ったプリントデー
    タを画像データに変換した後，ペーパーにプリントせず
    にプリント・サーバ・ソフトウェアに転送し返す機能と
    を有し，前記プリント・サーバ・ソフトウェアは，前記
    プリンターから転送されたきた画像データをファクシミ
    リ・サーバ・ソフトウェアに転送する機能とを有し，前
    記ファクシミリ・サーバ・ソフトウェアは，受信データ
    が画像データか，文字データ或いは図形データかを判断
    する機能と，受信データが文字データ或いは図形データ
    の場合，プリント・サーバ・ソフトウェアに転送し，画
    像データに変換した後，該当する画像データをプリント
    ・サーバ・ソフトウェアから受信し，それを各ワークス
    テーションに転送する機能とを有することを特徴とする
    請求項２，４または５記載の統合ビジネス用ネットワー
    クシステム。
17. 【請求項１７】 前記ファクシミリ・サーバ・ソフトウ
    ェアは，受信データのＩＤを検出する機能と，ＩＤと各
    ワークステーションのユーザーネームの対比表を保持す
    る機能と，検出したＩＤでワークステーションとの対応
    がついた場合，そのワークステーションにのみ受信メッ
    セージを送る機能と，ＩＤが検出できなかった場合，全
    ワークステーションに受信メッセージを送る機能とを有
    し，前記ファクシミリ・メニュー・ソフトは，前記受信
    メッセージを受け取ったとき，前記ファクシミリ・サー
    バ・ソフトウェア側でＩＤ検出が成功した受信データに
    ついては消去できる機能と，ＩＤ検出ができなかった受
    信データについては消去できない機能とを有することを
    特徴とする請求項２，４または５記載の統合ビジネス用
    ネットワークシステム。
18. 【請求項１８】 前記ファクシミリ・サーバ・マシンに
    接続されたコンソールおよびスキャナー装置を備え，前
    記ファクシミリ・サーバ・ソフトウェアは，前記コンソ
    ールおよびスキャナ装置のドライバ・ソフトと，コンソ
    ールを使用してファクシミリ送信に関わる条件設定がで
    きる機能と，スキャナー装置の読み取り画像データをフ
    ァクシミリの送信解像度に変換するフィルター機能と，
    解像度変換後の画像データをデータ圧縮する機能と，モ
    デムを介してファクシミリ送信する機能とを有すること
    を特徴とする請求項２，４または５記載の統合ビジネス
    用ネットワークシステム。
19. 【請求項１９】 前記ファクシミリ・メニュー・ソフト
    は，ファクシミリ送信に関わる条件設定ができる機能
    と，各ユーザーが所有する画像データを先の条件設定と
    一緒にファクシミリ・サーバ・ソフトウェアに転送する
    機能とを有し，前記ファクシミリ・サーバ・ソフトウェ
    アは，ワークステーションから転送されてきた画像デー
    タを送信可能な解像度に変換後，データ圧縮を行い，フ
    ァクシミリ送信する機能を有することを特徴とする請求
    項２，４または５記載の統合ビジネス用ネットワークシ
    ステム。
20. 【請求項２０】 前記ファクシミリ・メニュー・ソフト
    は，ファクシミリ送信に関わる条件設定ができる機能
    と，各ユーザーが所有する画像データを先の条件設定と
    一緒にファクシミリ・サーバ・ソフトウェアに転送する
    機能とを有し，前記ファクシミリ・サーバ・ソフトウェ
    アは，ワークステーションから転送されてきた文字デー
    タ或いは図形データを，ファクシミリ送信手順で相手先
    のファクシミリがその文字データ或いは図形データをそ
    のまま処理可能か否かを判断する機能と，相手先のファ
    クシミリがそのまま処理可能な場合に，文字データ或い
    は図形データをそのまま送信する機能と，相手先のファ
    クシミリがそのまま処理できない場合に，文字データ或
    いは図形データをプリント・サーバ・ソフトウェアに転
    送し，プリント・サーバ・ソフトウェアで画像データに
    変換した後，再度ファクシミリ・サーバ・ソフトウェア
    に送り返してもらい，その画像データを適切な解像度に
    変換後，データ圧縮を行い，ファクシミリ送信する機能
    とを有することを特徴とする請求項２，４または５記載
    の統合ビジネス用ネットワークシステム。
21. 【請求項２１】 前記ファクシミリ・サーバ・ソフトウ
    ェアは，前記コンソールを使用してコピーに関する条件
    設定ができる機能と，スキャナー装置の読み取り画像デ
    ータをプリンターの解像度或いはプリンター言語に変換
    するフィルター機能と，画像データをプリント・サーバ
    ・ソフトウェアに転送する機能と，プリント・サーバ・
    ソフトウェアに送る前に，読み取った画像データを回転
    するフィルター機能と，プリンターの紙給紙方向とスキ
    ャナー装置の読み取り方向が異なる場合は自動的に画像
    回転をする機能とを有することを特徴とする請求項１８
    記載の統合ビジネス用ネットワークシステム。
22. 【請求項２２】 前記イメージ・サーバ・マシンに接続
    されたスキャナー装置および大容量記憶装置を備え，前
    記イメージ・サーバ・ソフトウェアは，前記スキャナー
    装置および大容量記憶装置のドライバ・ソフトと，スキ
    ャナー装置から読み取った画像データを画像データとし
    て大容量記憶装置に記憶する機能と，各ワークステーシ
    ョンが画像データを表示できるか否か，および表示可能
    な場合の表示解像度を問い合わせて保持する機能と，画
    像データを各ワークステーション或いはプリンターで表
    示あるいは印字できる解像度に変換するフィルター機能
    とを有することを特徴とする請求項３，４または５記載
    の統合ビジネス用ネットワークシステム。
23. 【請求項２３】 各ワークステーション或いはファクシ
    ミリ・サーバ・マシンに接続されたローカル・スキャナ
    ー装置を備え，前記イメージ・サーバ・ソフトウェア
    は，前記ローカル・スキャナー装置から読み取った画像
    データを画像データとして大容量記憶装置に記憶する機
    能を有することを特徴とする請求項２２記載の統合ビジ
    ネス用ネットワークシステム。
24. 【請求項２４】 前記イメージ・サーバ・ソフトウェア
    は，付属するコンソール，補助記憶装置（フロッピーデ
    ィスク或いは／およびコンパクトディスク），或いはワ
    ークステーションからの転送によって，回覧すべき文字
    データ或いは図形データを入力し，保管する機能と，各
    ワークステーションが画像データを表示できるか否か，
    および可能な表示・印字言語を問い合わせて保持する機
    能と，画像データを各ワークステーション或いはプリン
    ターで表示あるいは印字できる表示・印字言語に変換す
    るフィルター機能とを有することを特徴とする請求項
    ３，４または５記載の統合ビジネス用ネットワークシス
    テム。
25. 【請求項２５】 各ワークステーションが表示・印字言
    語の機能を持っていない場合，イメージ・サーバ・ソフ
    トウェアからプリント・サーバ・ソフトウェアに回覧フ
    ァイルを転送し，表示可能な画像データに変換して送り
    返されたものをワークステーションに転送する機能を有
    することを特徴とする請求項２４記載の統合ビジネス用
    ネットワークシステム。
26. 【請求項２６】 前記イメージ・サーバ・ソフトウェア
    は，前記補助記憶装置（フロッピーディスク或いは／お
    よびコンパクトディスク）で入力される回覧ファイル
    で，その編集データがプリント・サーバ・ソフトウェア
    或いは各ワークステーションで処理できない場合，プリ
    ント・サーバ・ソフトウェア或いは各ワークステーショ
    ンで処理できる編集データに変換するフィルター機能
    と，各ワークステーションおよびプリンターで処理でき
    る編集データの種類が登録されているリストファイル
    と，入力される編集データの形式を指定し，フィルター
    機能を起動させる機能とを有することを特徴とする請求
    項２４記載の統合ビジネス用ネットワークシステム。
27. 【請求項２７】 前記イメージ・サーバ・ソフトウェア
    は，各ワークステーションに転送すべき画像データを，
    文字データ或いは図形データに変換するフィルター機能
    と，変換後の文字データ或いは図形データをワークステ
    ーションに転送する機能とを有することを特徴とする請
    求項２２または２４記載の統合ビジネス用ネットワーク
    システム。