JPH0471838A - 自動車用の鋼板拘束型の制振材 - Google Patents

自動車用の鋼板拘束型の制振材

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JPH0471838A
JPH0471838A JP2184695A JP18469590A JPH0471838A JP H0471838 A JPH0471838 A JP H0471838A JP 2184695 A JP2184695 A JP 2184695A JP 18469590 A JP18469590 A JP 18469590A JP H0471838 A JPH0471838 A JP H0471838A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は鋼板拘束型の制振材に関し、詳しくは主とし
て自動車の制振(防振)用に適用される鋼板拘束型の制
振材の改良に係わるものである。
[従来の技術] 従来、自動車のホイルハウス部等の比較的複雑な面形状
を持つ鋼板振動体に被着する制振材としては、 (イ)〃青果制振ノート(以下、単に瀝青シートという
)に接着材を塗布し、鋼板と接着させて拘束層とする二
層型制振材あるいは、 (ロ)〃青ノートを発泡させ鋼板振動体や拘束鋼板との
密着性を高めた二層型制振材、 か知られている。
[発明か解決しようとする課題− しかしながら、前記した従来の制振材は瀝青シートの厚
さを増さないと制振性か上からない問題かあった。また
、耐熱性を満足させるために瀝青シートを固くして制振
性能のピークを60℃以上のところにしてあり、ホイル
ハウスに対して要求度の大きい20〜40℃での性能か
低いという問題があった。
そこで本発明者は、鋼板拘束型の制振材において拘束鋼
板と瀝青シートとの間に内部損失の大きいゴム系の粘弾
性層を介在させたところ、前記した問題点を解決し得る
良好な成果を得て本発明を完成したものである。
すなわち、本発明の課題は、本発明者の研究成果を利用
して従来の制振材における前記した問題点を解決せんと
したものであり、瀝青シートの厚さを従来より薄くして
軽量化でき、制振性能のピーク温度を常温域に選定でき
、かつ制振材の性能を高めることかできる、鋼板拘束型
の制振材を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記した課題を達成するために本発明は、瀝青シートと
拘束鋼板との間にゴム系粘弾性層を介在させた構造より
なり、振動体の鋼板に被着する制振材であって、前記瀝
青シートか厚さ1.0〜3.0画であり、前記拘束鋼板
が厚さ0.4〜0.8ma+であり、前記ゴム系粘弾性
層か厚さ0.1〜1.0111[+1. tanδ(内
部損失)値の範囲0.5〜1.2でかつピーク位置の温
度lO〜40℃であることを特徴とする。
本発明において瀝青シートは発泡剤を含み、該瀝青シー
トの溶融温度において厚さ1.2〜3.0倍に発泡する
ものとすることかできる。
本発明において用いる瀝青シートはアスファルトに充填
材を適宜配合し加熱混合してシート状に成形したもので
ある。前記アスファルトとしては、任意のアスファルト
でよく、ストレートアスファルト、ブロンアスファルト
、セミブロンアスファルトないしはそれらの混合物でも
よい。瀝青シートには発泡剤を配合し瀝青シートの溶融
温度においてシートの厚さを1.2〜3.0倍程度に発
泡させるようにし、拘束鋼板及び振動体への密着接合の
良化を図ることかできる。なお、充填材としては無機質
充填材あるいは有機質充填材を配合することかできる。
無機質充填材としては炭酸カルシウム、マイカ、ガラス
バルーンなどであり、有機質充填材としてはポリエチレ
ン、ポリアミド、ポリエステルなどである。
ゴム系粘弾性層はtanδの範囲0,5〜1.2でかつ
ピーク位置の温度10〜40℃のものとされ、たとえば
スチレン・ブタジェン、ポリブテン、ブチルコムなどの
内部損失の大きいゴム系の材質か用いられる。コム系粘
弾性層の厚さは0.1〜1.0mmで充分である。本発
明の制振材はゴム系粘弾性層を介在させることより制振
性能を高め得るので、瀝青シートの厚さは(従来1.0
〜5.Ommか通常であるか)1.0〜3.0mmにす
ることかでき、拘束鋼板の厚さは(従来0.4〜1.0
闘か通常であるか)04〜0.8mmとなし得る。
「作 用」・ 制振材は瀝青シートとゴム系粘弾性層と拘束鋼板との王
者によって制振作用をなす。ゴム系粘弾性層は内部損失
か太き(て制振作用に大きく寄与する。発泡剤を含ませ
た瀝青シートは焼付は炉において発泡し、拘束鋼板の振
動体の密着性を良好にする。
[試験例] 次に、本発明を得るための試験例を説明する。
試験例1 ます、瀝青シートコム系粘弾性材料、拘束鋼板及び振動
体とする鋼板を用意する。前記瀝青シートは厚さ3 m
mのストレートアスファルトのソートより短冊形(たて
]、 Omm Xよこ200mm)に裁断したものとし
た。ゴム系粘弾性材料は、たとえば日本合成ゴム(株)
製造のダイナフレックスLS9003C(商品名)なと
の、主成分かスチレン・ブタシエンブロノク共重合コポ
リマーよりなり、io’cにおけるjan δか1.2
のものとした。
拘束鋼板は瀝青ノートと同形(たてlommXよこ20
0mm)で厚さか0.4mmの大きさとし、鋼板は瀝青
シートと同形で厚さか1.6mmの大きさのものとした
しかして第10図に示すように、瀝青シート1の上面に
はゴム系粘弾性材料を塗布して、厚さ0、1〜0.4 
m (0,1mm、0.2mm、0.3mm、0.4M
の4種)のゴム系粘弾性層2を設け、該ゴム系粘弾性層
2に拘束鋼板3を重ねて、この試験用の制振材S1とす
る。
一方、第12図に示すように、前記ゴム系粘弾性層2を
省略し前記瀝青シートlと前記拘束鋼板3とよりなる従
来例に相当する対照の制振材Tlを用意する。
次いで、制振材Sl及び制振材Tlは各々拘束鋼板3を
外向きにして鋼板4に重ね、これらを乾燥炉に入れ、1
40℃、30分間焼付は処理して第11図に示す試験用
の制振構造S2、及び第13図に示す対照の制振構造T
2を得た。制振構造S2及びT2は自動車規格JASO
M329に基ついて二次共振点(130〜160Hz)
における損失係数ηを各々測定した。測定の結果は表1
に示す通りである。
第1表 制振構造の損失係数η 第1表により明らかなように制振構造s2は制振構造T
2に較べ、常温域(20℃、4o0c)テの損失係数が
向上していることがわかる。
試験例2 jan61.2でかつそのピーク温度が12℃、23℃
、30℃、40℃に調整した4種類のゴム系粘弾性材料
を用意する。
次いで、前記した試験例1と同要領により、瀝青シート
lにゴム系粘弾性材料のいずれか1種を塗布して厚さ1
++++nのゴム系粘弾性層を形成し、この上に拘束鋼
板3を重ねて制振材とする(第1゜図の制振材Sl参照
)。この制振材は鋼板4に重ね、乾燥炉にて焼付けして
制振構造とした(第11図の制振構造S2参照)。すな
わち、制振構造はゴム系粘弾性材料のtanδのピーク
温度か、(イ)12℃のもの(S3)、 (ロ)23℃のもの(S4)、 (ハ)30℃のもの(S5)、 (ニ)40℃のもの(S6)、 を得た。そしてこれらの制振構造体S3〜S6の損失係
数のピーク温度を測定した。測定の結果は第2表に示す
通りである。
第2表 ゴム系粘弾性層tanδのピーク温度による影
響 第2表にて明らかなように、拘束型の制振材の損失係数
のピーク温度は、ゴム系粘弾性層のjanδのそれより
も約lO℃高い位置に現れ、それによりゴム系粘弾性層
のtanδのピーク温度の選択を行うことで拘束型制振
材の温度特性を制御できることかわかる。ホイルハウス
等には、常温域での性能が求められるところからゴム系
粘弾性層のtanδのピーク温度が10℃前後のものを
用いることが好ましい。
試験例3 (ホ)炭酸カルシウムを混合したポリブテンを主成分と
するjan60.98のゴム系粘弾性材料、(ハ)ホッ
トメルト型のブチルゴムを主成分とするjanδ0,5
のゴム系粘弾性材料、(ト)ホットメルト型のエチレン
酢酸ビニルを主成分とするjan60.3の粘弾性材料
、を用意する。
次いで、前記した試験例1と同要領により、ゴム系粘弾
性材料(ホ)によるゴム系粘弾性層(ホ)を用いた制振
材S7、ゴム系粘弾性材料(へ)によるゴム系粘弾性層
(へ)を用いた制振材S8、及び粘弾性材料(ト)によ
るゴム様粘弾性層(ト)を用いた制振材S9をつくり、
これらの制振材S7、S8、S9について制振性能の測
定をした。この測定の結果は第3表の通りである。
第3表 ゴム系粘弾性層のtanδの大小による影響 これによればtanδの数値の小さいコム系粘弾性層を
用いた制振材ては、tanδのピーク温度を常温域へ持
ってきたとしてもピークにおける性能は低いので、ta
nδの低い材料は拘束型の制振材の粘弾性材料に向かな
いといえる。ゴム系粘弾性層は少なくともtan δ〉
0.5であることか望ましく、とくに0.5〜1.2の
範囲が好ましい。
(試験例4) ストレートアスファルトに発泡剤としてアゾジカルボン
アミド及び尿素を2部混合した厚さ1.3mmで発泡倍
率1.2倍の瀝青シートを用意した。コム系粘弾性層は
10℃におけるtanδが1.2のものとし、拘束鋼板
は厚さ0.4mmのものを用いた。
試験例1と同要領により瀝青シートの上面にコム系粘弾
性材料を塗り、0.4mmのゴム系粘弾性層を形成し、
この上に拘束鋼板を重ねて短冊形の制振材(5,65k
g/ m 2)を得た。この制振材は厚さ1.6mmの
鋼板に重ね、乾燥炉に入れ、140℃130分間焼付は
処理して制振構造とした。瀝青ノートは焼付は処理にお
いて発泡し、厚さ1.5mmの層となった。
この試験例4の制振材の損失係数ηは測定の結果、第1
4図のグラフ■に示す通りであった。なお、発泡剤を混
入しない瀝青シート(厚さ3.0mm )と拘束鋼板(
厚さ0.4mm)とよりなり、コム系粘弾性層を有しな
い制振材(7,18kg / m’ )を、鋼板(厚さ
1.6mm)に重ね同条件にて焼付けた制振構造を対照
とし、この対照の損失係数ηはグラフ■の通りてあった
これによれば、試験例4の制振材は性能的には常温域で
著しい向上かみられ、かつ重量的には約2096軽減さ
れたことか認められた。
[実施例: 次に本発明の第1実施例を、第1図〜第5図を参照して
説明する。
第3図は自動車のタイヤハウス6用の制振材lOを得る
ための、瀝青シート1と拘束鋼板3を示す。
拘束鋼板3は厚さ0゜4 mmの鋼板シートより打ち抜
いてタイヤハウス6の所定部分を被う所定の形状に形成
した。拘束鋼板3には適所にスポットヘース4か設けら
れる。瀝青シート1は前記した試験例1における瀝青シ
ート と同材質のシート材より打ち抜いて拘束鋼板3と
ほぼ同形に形成した。
瀝青シートlには拘束鋼板3のスポットヘース4に対応
する部分に貫孔2が設けられる。瀝青シート1の上面に
はゴム系粘弾性材料を塗布し、第4図のように厚さ0.
4m+nのゴム系粘弾性層5が設けられる。このゴム系
粘弾性材料は試験例2における(イ)のものを用いた。
しかして、第4図のゴム系粘弾性層5には貫孔2にスポ
ットヘース4を合致させて拘束鋼板3を密着状に重ねて
適宜手段にて仮止めし、第5図に示すタイヤハウス6用
の制振材lOとする。この制振材10は7.9 kg 
7” rn’であった。
本例1の制振材10は模型パネルの鋼板製のタイヤハウ
ス6に重ねたところぴったりと重ねることかできた。重
ねた制振材lOはスポットヘース4をタイヤハス6に溶
接して固定する(第1図参照)。第1図において7は溶
接部を示す。タイヤハウス6に固定した制振材10は乾
燥炉に入れて140℃130分間焼付けた後、常温まで
冷却した。焼付けにおいて瀝青シートl及びゴム系粘弾
性層5は軟化、溶融することにより、第1図及び第2図
に示すように、タイヤハウス6外面に拘束鋼板3を密着
させることかできた。
焼付は後の密着状態を観察したところ、拘束鋼板3は瀝
青シート1及びゴム系粘弾性層5を介してタイヤハウス
6の鋼板面にずれや隙間なく密着していて接着性良好で
あり、かつ良好な制振性か得られた。
次に本発明の第2実施例を、第6図〜第8図を参照して
説明する。
第8図は自動車のタイヤ/Sウス6用の制振材20を示
す。
拘束鋼板13は厚さ0.4mmの鋼板シートより打ち抜
いたものである。拘束鋼板13は適所にスポットベース
14を有する。瀝青シート11は前記した試験例4にお
ける発泡タイプの瀝青シートと同材質のシート材より打
ち抜いて前記拘束鋼板13とほぼ同形に形成した。瀝青
シート11は第6図に示すように、加熱により発泡する
発泡剤18か混入されている。歴青シート11は拘束鋼
板13のスポットベース14に対応する部分に貫孔12
を有する。瀝青シート11の上面にはゴム系粘弾性材料
を塗布し、第7図に示すように厚さ0.4mmのゴム系
粘弾性層15が設けられている。このゴム系粘弾性材料
は試験例2における(イ)のものを用いた。しかして、
前記した第1実施例と同様に瀝青シート11のゴム系粘
弾性層15には、貫孔12にスポットベース14を合致
させて拘束鋼板13を密着状に重ねて適宜手段にて仮止
めしタイヤハウス6用の制振材20とした。この制振材
20は5.6kg/mである。
本例2の制振材20は前記タイヤ/Sウス6に重ねたと
ころぴったりと重ねることかできた。重ねた制振材20
はスポットベース14にて溶接して固定する。第9図の
溶接部17参照。タイヤ/”tウス6に固定した制振材
20は乾燥炉に入れて140℃、30分間焼付けた後、
常温まで冷却した。
焼付けにおいて瀝青シート11は軟化、溶融するととも
に発泡剤18が発泡して気泡18Aとなり瀝青シート1
1の厚さは1.5mmとなった(第9図参照)。発泡し
た瀝青シート11によって拘束鋼板3はタイヤハウス5
にずれや隙間なく接着させることができた。接着後の拘
束鋼板13はタイヤハウス6の鋼板面に接着性良好でか
つ制振性も良好であった。
し発明の効果] しかして、本発明は制振シートと拘束鋼板との間に、t
anδ値0.5〜1.2、そのピーク温度lO〜40℃
のコム系粘弾性層を介在させた構造の制振材とするので
、常温域での制振性能を向上させることかできる。
本発明の制振材はコム系粘弾性層により制振性能を高め
得るので、その分、歴青シート及び拘束鋼板を薄くてき
、重量軽減に役立てることができる。
また、本発明において瀝青シートに発泡剤を混入した場
合の制振材は、振動体に対する接着性が向上するため、
制振性能がよくなり、かつ瀝青シートの発泡する分、重
量軽減することかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の第1実施例に係わり、第1図
はタイヤハウスに適用した制振材の要部拡大断面図、第
2図はタイヤ/Sウスに適用した制振材の斜視図、第3
図は拘束鋼板及び瀝青シートの形状図、第4図はゴム系
粘弾性層を設けた瀝青シート図、第5図はタイヤハウス
用制振材の構造図である。 第6図〜第9図は本発明の第2実施例に係わり、第6図
は歴青シートの要部拡大断面図、第7図はゴム系粘弾性
層を設けた瀝青ノート及び拘束鋼板の各要部を示す断面
図、第8図は制振材の要部拡大図、第9図はタイヤハウ
ス取付は状態の要部拡大図である。 第10図〜第14図は本発明を得るための試験例に係わ
り、第10図は試験用制振材の構造図、第11図は鋼板
に焼付は接着した試験用制振材の構造図、第12図は対
照制振材の構造図、第13図は鋼板に焼付は接着した対
照制振材の構造図、第14図は試験例4における損失係
数のグラフである。 1.11・・・瀝青シート 3.13・・・拘束鋼板 5.15・・・ゴム系粘弾性層 10.20・・・制振材 18・・・発泡剤 出願人   日本セキソー工業株式会社代理人   弁
理士 岡田英彦(外3名)第 図 一一ノ 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第10 図 第 図 第 図 第 図 第 図 N0C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)瀝青系制振シートと拘束鋼板との間にゴム系粘弾
    性層を介在させた構造よりなり、振動体の鋼板に被着す
    る制振材であって、前記瀝青系制振シートが厚さ1.0
    〜3.0mmであり、前記拘束鋼板が厚さ0.4〜0.
    8mmであり、前記ゴム系粘弾性層が厚さ0.1〜1.
    0mm、tanδ値の範囲0.5〜1.2でかつピーク
    位置の温度10〜40℃であることを特徴とする鋼板拘
    束型の制振材。
  2. (2)瀝青系制振シートが発泡剤を含み、該瀝青系制振
    シートの溶融温度において厚さ1.2〜3.0倍に発泡
    するものである請求項(1)記載の鋼板拘束型の制振材
JP2184695A 1990-07-12 1990-07-12 自動車用の鋼板拘束型の制振材 Expired - Lifetime JPH0694199B2 (ja)

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