JP2673652B2 - 車両用瀝青系制振材と熱接着可能な塩化ビニル樹脂シート - Google Patents
車両用瀝青系制振材と熱接着可能な塩化ビニル樹脂シートInfo
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- JP2673652B2 JP2673652B2 JP15159993A JP15159993A JP2673652B2 JP 2673652 B2 JP2673652 B2 JP 2673652B2 JP 15159993 A JP15159993 A JP 15159993A JP 15159993 A JP15159993 A JP 15159993A JP 2673652 B2 JP2673652 B2 JP 2673652B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の仕上塗料の乾
燥工程で、車両の板金面に融着される瀝青系制振材の上
面に、同時に熱接着することが可能な塩化ビニル樹脂シ
ートに関するものである。
燥工程で、車両の板金面に融着される瀝青系制振材の上
面に、同時に熱接着することが可能な塩化ビニル樹脂シ
ートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示したように、車両、例えば乗用
車のフロアパネル、ドアパネル、ルーフパネルなどの板
金1の面に、アスファルトを配合した瀝青系制振材2
を、車両の仕上塗料乾燥温度で融着し、自動車走行時に
発生する振動を抑制することは従来より広く行なわれて
いる。
車のフロアパネル、ドアパネル、ルーフパネルなどの板
金1の面に、アスファルトを配合した瀝青系制振材2
を、車両の仕上塗料乾燥温度で融着し、自動車走行時に
発生する振動を抑制することは従来より広く行なわれて
いる。
【0003】瀝青系制振材2は各種のアスファルトをベ
ースとし、充填材、天然または合成のゴム、オレフィン
系ポリマーなどを混合したシート状の材料であって、車
両ボディの仕上塗料を乾燥するために、当該ボディを加
熱炉に通過させる前に、板金1の面上に載置される。そ
して加熱炉通過中の板金1の温度上昇に応じて、そのシ
ート状の瀝青系制振材2が軟化溶融して板金1の面に沿
い、かつその面に接着する。
ースとし、充填材、天然または合成のゴム、オレフィン
系ポリマーなどを混合したシート状の材料であって、車
両ボディの仕上塗料を乾燥するために、当該ボディを加
熱炉に通過させる前に、板金1の面上に載置される。そ
して加熱炉通過中の板金1の温度上昇に応じて、そのシ
ート状の瀝青系制振材2が軟化溶融して板金1の面に沿
い、かつその面に接着する。
【0004】このシート状の瀝青系制振材2には、制振
特性や板金1との接着性のほかに、遮音特性が求められ
る。そこで、従来より瀝青系制振材の上に塩化ビニル樹
脂シートを敷き、乗員室内に侵入する騒音をより効果的
に遮蔽できるようにしている。
特性や板金1との接着性のほかに、遮音特性が求められ
る。そこで、従来より瀝青系制振材の上に塩化ビニル樹
脂シートを敷き、乗員室内に侵入する騒音をより効果的
に遮蔽できるようにしている。
【0005】最近は車両の燃料効率を改善する目的で、
上述の瀝青系制振材に発泡剤を加え、加熱炉中での熱処
理時に発泡剤を発泡させてセル構造を形成し、瀝青系制
振材の制振特性を保ちながらその軽量化を図ることも実
用化されているが、このような瀝青系制振材は、クッシ
ョン性は高められるものの、その遮音特性は低下するの
で、その上に、上述の如く塩化ビニル樹脂シートを敷け
ば、瀝青系制振材の遮音特性の低下を補うことができ
る。しかもこの制振材特有の柔軟性や粘着性による違和
感を取り除くこともできる。
上述の瀝青系制振材に発泡剤を加え、加熱炉中での熱処
理時に発泡剤を発泡させてセル構造を形成し、瀝青系制
振材の制振特性を保ちながらその軽量化を図ることも実
用化されているが、このような瀝青系制振材は、クッシ
ョン性は高められるものの、その遮音特性は低下するの
で、その上に、上述の如く塩化ビニル樹脂シートを敷け
ば、瀝青系制振材の遮音特性の低下を補うことができ
る。しかもこの制振材特有の柔軟性や粘着性による違和
感を取り除くこともできる。
【0006】ところが、塩化ビニル樹脂シートを、単に
瀝青系制振材の上に敷設するだけでは、その制振特性と
遮音特性の向上には限度があり、塩化ビニル樹脂シート
と瀝青系制振材を一体的に貼着すると、制振特性と遮音
特性を格段と高め得ることができる。
瀝青系制振材の上に敷設するだけでは、その制振特性と
遮音特性の向上には限度があり、塩化ビニル樹脂シート
と瀝青系制振材を一体的に貼着すると、制振特性と遮音
特性を格段と高め得ることができる。
【0007】しかしながら通常の塩化ビニル樹脂シート
は、瀝青系制振材とは融着しないので、従来はこれらを
接着剤を介して貼着せざるを得なかった。ところが接着
剤を使用すると、塩化ビニル樹脂シートの裏面にあらか
じめ接着剤を塗布しなければならず、その作業が煩雑と
なるばかりか、接着剤の有害な溶剤が揮発するので、増
々作業工程が複雑なものとならざるを得ない。
は、瀝青系制振材とは融着しないので、従来はこれらを
接着剤を介して貼着せざるを得なかった。ところが接着
剤を使用すると、塩化ビニル樹脂シートの裏面にあらか
じめ接着剤を塗布しなければならず、その作業が煩雑と
なるばかりか、接着剤の有害な溶剤が揮発するので、増
々作業工程が複雑なものとならざるを得ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであり、その目的とする
ところは、車両の仕上塗料乾燥温度で車両用瀝青系制振
材と熱接着可能な塩化ビニルシートを提供することにあ
る。
規な認識に基づきなされたものであり、その目的とする
ところは、車両の仕上塗料乾燥温度で車両用瀝青系制振
材と熱接着可能な塩化ビニルシートを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の塩化ビニル樹
脂シートは、軟質塩化ビニル樹脂配合物に、その配合物
中の塩化ビニル樹脂100重量部に対して、クマロン・
インデン樹脂またはロジン樹脂が1〜10重量部添加さ
れているから、車両の仕上塗料乾燥温度で車両用瀝青系
制振材と熱接着が可能となる。
脂シートは、軟質塩化ビニル樹脂配合物に、その配合物
中の塩化ビニル樹脂100重量部に対して、クマロン・
インデン樹脂またはロジン樹脂が1〜10重量部添加さ
れているから、車両の仕上塗料乾燥温度で車両用瀝青系
制振材と熱接着が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
説明する。
【0011】図1は、塩化ビニル樹脂シート3が、自動
車の板金1の面上に瀝青系制振材2と共に融着されてい
る状態を示す断面図である。この瀝青系制振材2は従来
より使用されているものと変りはないが、塩化ビニル樹
脂シート3は、軟質塩化ビニル樹脂配合物に、その配合
物中の塩化ビニル樹脂100重量部に対して、クマロン
・インデン樹脂またはロジン樹脂が1〜10重量部添加
されたものから成る。
車の板金1の面上に瀝青系制振材2と共に融着されてい
る状態を示す断面図である。この瀝青系制振材2は従来
より使用されているものと変りはないが、塩化ビニル樹
脂シート3は、軟質塩化ビニル樹脂配合物に、その配合
物中の塩化ビニル樹脂100重量部に対して、クマロン
・インデン樹脂またはロジン樹脂が1〜10重量部添加
されたものから成る。
【0012】瀝青系制振材2は、従来と同じく、自動車
の製造工場において、そのボディの仕上塗料を乾燥する
ため、このボディを加熱炉に通過させる前に、板金1の
面上に載置され、その上に塩化ビニル樹脂シート3が載
置される。そして加熱炉通過中の板金1の温度上昇によ
り、瀝青系制振材2が軟化溶融して板金1の面に沿って
その面に接着し、その際、塩化ビニル樹脂シート3も、
加熱炉中の車両の仕上塗料乾燥温度で瀝青系制振材2に
一体的に接着される。このように、接着剤を用いること
なく、塩化ビニル樹脂シート3を瀝青系制振材2に熱接
着することができ、接着剤の塗布などの煩雑な工程を省
略することができるのである。
の製造工場において、そのボディの仕上塗料を乾燥する
ため、このボディを加熱炉に通過させる前に、板金1の
面上に載置され、その上に塩化ビニル樹脂シート3が載
置される。そして加熱炉通過中の板金1の温度上昇によ
り、瀝青系制振材2が軟化溶融して板金1の面に沿って
その面に接着し、その際、塩化ビニル樹脂シート3も、
加熱炉中の車両の仕上塗料乾燥温度で瀝青系制振材2に
一体的に接着される。このように、接着剤を用いること
なく、塩化ビニル樹脂シート3を瀝青系制振材2に熱接
着することができ、接着剤の塗布などの煩雑な工程を省
略することができるのである。
【0013】以下に、塩化ビニル樹脂シート3の詳細を
明らかにする。
明らかにする。
【0014】前述の軟質塩化ビニル樹脂配合物は、例え
ば、塩化ビニル樹脂100重量部に可塑剤20〜80重
量部、無機質系の充填材を30〜100重量部、その他
安定剤等を添加したものである。
ば、塩化ビニル樹脂100重量部に可塑剤20〜80重
量部、無機質系の充填材を30〜100重量部、その他
安定剤等を添加したものである。
【0015】また上述の軟質塩化ビニル樹脂配合物に添
加される改質剤としてのクマロン・インデン樹脂は、コ
ールタールの170〜185℃の留分を精製し、乾燥し
て得られる主にクマロンおよびインデンの重合物からな
る熱可塑性の樹脂である。この発明ではそのクマロンと
インデンとにさらにスチレンを共重合した樹脂も使用す
ることができる。
加される改質剤としてのクマロン・インデン樹脂は、コ
ールタールの170〜185℃の留分を精製し、乾燥し
て得られる主にクマロンおよびインデンの重合物からな
る熱可塑性の樹脂である。この発明ではそのクマロンと
インデンとにさらにスチレンを共重合した樹脂も使用す
ることができる。
【0016】また前述のように、改質剤としてロジン樹
脂を用いることもでき、この樹脂は松科の樹幹から分泌
するテルペンチンを水蒸気蒸留し、揮発性のテレビン油
を除いた樹脂で、主成分はアビエチン酸およびデキスト
ロピマール酸である。
脂を用いることもでき、この樹脂は松科の樹幹から分泌
するテルペンチンを水蒸気蒸留し、揮発性のテレビン油
を除いた樹脂で、主成分はアビエチン酸およびデキスト
ロピマール酸である。
【0017】次に、本発明の完成に至るまでの実験例を
説明し、本発明の構成をより具体的に明らかにする。塩
化ビニル樹脂100重量部に、フタル酸系の可塑剤43
重量部、炭酸カルシューム30重量部、硫酸バリウム2
0重量部および熱安定剤3重量部を混合した軟質塩化ビ
ニル樹脂配合物に、改質剤としてクマロン・インデン・
スチレン樹脂(新日鉄化学(株)製 商品名エスクロン
V−120)を、塩化ビニル樹脂100重量部に対し
て、それぞれ0,0.5,1.25,2.5,5.0,
10.0重量部添加し、混練して厚さ0.5mmのシート
を作製した。
説明し、本発明の構成をより具体的に明らかにする。塩
化ビニル樹脂100重量部に、フタル酸系の可塑剤43
重量部、炭酸カルシューム30重量部、硫酸バリウム2
0重量部および熱安定剤3重量部を混合した軟質塩化ビ
ニル樹脂配合物に、改質剤としてクマロン・インデン・
スチレン樹脂(新日鉄化学(株)製 商品名エスクロン
V−120)を、塩化ビニル樹脂100重量部に対し
て、それぞれ0,0.5,1.25,2.5,5.0,
10.0重量部添加し、混練して厚さ0.5mmのシート
を作製した。
【0018】つぎに、そのシートをシート状の瀝青系制
振材の上に重ねて、140℃に設定されたオーブン中で
60分間加熱し、取り出したのち室温で2時間放置して
冷却した。その2枚重ねのシートから、幅25mm、長さ
250mmの試験片を切出した。
振材の上に重ねて、140℃に設定されたオーブン中で
60分間加熱し、取り出したのち室温で2時間放置して
冷却した。その2枚重ねのシートから、幅25mm、長さ
250mmの試験片を切出した。
【0019】瀝青系制振シートと塩化ビニル樹脂シート
との接着力の測定は、その界面を一部剥がしたのち、1
80゜剥離強さ測定を実施した。その結果を図2に示
す。
との接着力の測定は、その界面を一部剥がしたのち、1
80゜剥離強さ測定を実施した。その結果を図2に示
す。
【0020】図示のように、軟質塩化ビニル樹脂配合物
中の塩化ビニル樹脂100重量部に対して、改質剤の添
加量が0.5重量部に満たないときは接着力は殆どな
く、無添加のものと大差がない。改質剤の添加量が1.
25重量部では0.2kg/25mm、2.5重量部では
0.5kg/25mm、5.0重量部では1.0kg/25m
m、10.0重量部では1.3kg/25mmであった。
中の塩化ビニル樹脂100重量部に対して、改質剤の添
加量が0.5重量部に満たないときは接着力は殆どな
く、無添加のものと大差がない。改質剤の添加量が1.
25重量部では0.2kg/25mm、2.5重量部では
0.5kg/25mm、5.0重量部では1.0kg/25m
m、10.0重量部では1.3kg/25mmであった。
【0021】なお上記の実験例と同様の条件で、改質剤
をロジン樹脂(荒川工業(株)製商品名タイレン#31
50)に代替使用した場合の添加量と剥離強さの関係
も、図2に示した結果とほぼ同等であった。このような
各実験例の塩化ビニル樹脂シートを、瀝青系制振材とと
もに車両の床に適用した結果、剥離強さが1.0kg/2
5mm以上となる改質剤添加材料が実用可能であることが
判った。
をロジン樹脂(荒川工業(株)製商品名タイレン#31
50)に代替使用した場合の添加量と剥離強さの関係
も、図2に示した結果とほぼ同等であった。このような
各実験例の塩化ビニル樹脂シートを、瀝青系制振材とと
もに車両の床に適用した結果、剥離強さが1.0kg/2
5mm以上となる改質剤添加材料が実用可能であることが
判った。
【0022】したがって、改質剤の添加量は軟質塩化ビ
ニル樹脂配合物中の塩化ビニル樹脂100重量部に対し
て、1重量部以上が必要である。ただ添加量が10重量
部を超えると剥離強さは向上するが、熱処理後において
も改質剤の滲出による表面における粘着が発生すること
があり、また塩化ビニル樹脂シートの価格が上昇するの
で工業的には好ましくない。このような理由で、改質剤
の添加量は、先にも示したように、軟質塩化ビニル樹脂
配合物中の塩化ビニル樹脂100重量部に対して1〜1
0重量部とする必要がある。
ニル樹脂配合物中の塩化ビニル樹脂100重量部に対し
て、1重量部以上が必要である。ただ添加量が10重量
部を超えると剥離強さは向上するが、熱処理後において
も改質剤の滲出による表面における粘着が発生すること
があり、また塩化ビニル樹脂シートの価格が上昇するの
で工業的には好ましくない。このような理由で、改質剤
の添加量は、先にも示したように、軟質塩化ビニル樹脂
配合物中の塩化ビニル樹脂100重量部に対して1〜1
0重量部とする必要がある。
【0023】ところで、従来は瀝青系制振材2として、
これを加熱したときに、その流動性があまり高まらない
ようなものを用いるべきであるとされていた。これは、
例えば図1に示したように、板金1の面にトンネル状の
傾斜があるようなとき、そのシート状の瀝青系制振材2
が限度を越えて流動すると、これが下方に垂れ、その部
分の厚さが減少し、制振特性が低下するからである。こ
のため、シート状の瀝青系制振材には、制振特性や板金
1との接着性のほかに、例えば、100〜150℃、3
0〜60分の範囲内で定められる加熱条件下で、大きく
流動しない特性が求められていた。
これを加熱したときに、その流動性があまり高まらない
ようなものを用いるべきであるとされていた。これは、
例えば図1に示したように、板金1の面にトンネル状の
傾斜があるようなとき、そのシート状の瀝青系制振材2
が限度を越えて流動すると、これが下方に垂れ、その部
分の厚さが減少し、制振特性が低下するからである。こ
のため、シート状の瀝青系制振材には、制振特性や板金
1との接着性のほかに、例えば、100〜150℃、3
0〜60分の範囲内で定められる加熱条件下で、大きく
流動しない特性が求められていた。
【0024】ところが、本発明に係る塩化ビニル樹脂シ
ートを用いた車両の実用試験の結果、瀝青系制振材2の
上に塩化ビニル樹脂シート3を接着することにより、そ
の塩化ビニルシート3が拘束層として作用して制振効果
を高め、しかも板金1とでサンドイッチ構造を形成する
ことにより、床下からの騒音の侵入を低減できるだけで
なく、加熱時に流動性が高くなる瀝青系制振材を使用し
た場合でも、熱処理の際、塩化ビニル樹脂シートによ
り、その流動が制限されて、板金の傾斜面において瀝青
系制振材が垂れるのを防止することができることも判っ
た。
ートを用いた車両の実用試験の結果、瀝青系制振材2の
上に塩化ビニル樹脂シート3を接着することにより、そ
の塩化ビニルシート3が拘束層として作用して制振効果
を高め、しかも板金1とでサンドイッチ構造を形成する
ことにより、床下からの騒音の侵入を低減できるだけで
なく、加熱時に流動性が高くなる瀝青系制振材を使用し
た場合でも、熱処理の際、塩化ビニル樹脂シートによ
り、その流動が制限されて、板金の傾斜面において瀝青
系制振材が垂れるのを防止することができることも判っ
た。
【0025】
【発明の効果】この発明の塩化ビニル樹脂シートは、軟
質塩化ビニル樹脂配合物に、その配合物中の塩化ビニル
樹脂100重量部に対して、クマロン・インデン樹脂ま
たはロジン樹脂が1〜10重量部添加されているから、
車両の仕上塗料乾燥温度で車両用瀝青系制振材と実用上
支障のない程度に熱接着することができ、これによって
両者間に接着剤を介在させる必要がなく、接着剤の塗布
などの煩雑な工程を省略することができる。
質塩化ビニル樹脂配合物に、その配合物中の塩化ビニル
樹脂100重量部に対して、クマロン・インデン樹脂ま
たはロジン樹脂が1〜10重量部添加されているから、
車両の仕上塗料乾燥温度で車両用瀝青系制振材と実用上
支障のない程度に熱接着することができ、これによって
両者間に接着剤を介在させる必要がなく、接着剤の塗布
などの煩雑な工程を省略することができる。
【0026】また瀝青系制振材の上に塩化ビニル樹脂シ
ートを車両の仕上塗料乾燥温度で接着することにより、
制振効果をさらに高めることができるほか、車内に侵入
する騒音を低減することができる。
ートを車両の仕上塗料乾燥温度で接着することにより、
制振効果をさらに高めることができるほか、車内に侵入
する騒音を低減することができる。
【0027】さらに流動性の高い瀝青系制振材を使用し
ても、傾斜または垂直の車両板金面における垂れ防止す
ることができ、使用する瀝青系制振材の材質の選択の範
囲を広げることができる。
ても、傾斜または垂直の車両板金面における垂れ防止す
ることができ、使用する瀝青系制振材の材質の選択の範
囲を広げることができる。
【図1】この発明の塩化ビニル樹脂シートが車両板金面
上に瀝青系制振材とともに融着されている状態を示す断
面図である。
上に瀝青系制振材とともに融着されている状態を示す断
面図である。
【図2】塩化ビニル樹脂シートに添加したクマロン・イ
ンデン・スチレン樹脂の添加量と瀝青系制振材との剥離
強さの関係を示すグラフである。
ンデン・スチレン樹脂の添加量と瀝青系制振材との剥離
強さの関係を示すグラフである。
【図3】従来の車両板金上に瀝青系制振材が融着されて
いる状態を示す断面図である。
いる状態を示す断面図である。
2 瀝青系制振材 3 塩化ビニル樹脂シート
Claims (1)
- 【請求項1】 軟質塩化ビニル樹脂配合物に、その配合
物中の塩化ビニル樹脂100重量部に対して、クマロン
・インデン樹脂またはロジン樹脂が1〜10重量部添加
されている、車両の仕上塗料乾燥温度で車両用瀝青系制
振材と熱接着可能な塩化ビニル樹脂シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15159993A JP2673652B2 (ja) | 1993-05-29 | 1993-05-29 | 車両用瀝青系制振材と熱接着可能な塩化ビニル樹脂シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15159993A JP2673652B2 (ja) | 1993-05-29 | 1993-05-29 | 車両用瀝青系制振材と熱接着可能な塩化ビニル樹脂シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06336181A JPH06336181A (ja) | 1994-12-06 |
JP2673652B2 true JP2673652B2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=15522054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15159993A Expired - Fee Related JP2673652B2 (ja) | 1993-05-29 | 1993-05-29 | 車両用瀝青系制振材と熱接着可能な塩化ビニル樹脂シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2673652B2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-29 JP JP15159993A patent/JP2673652B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH06336181A (ja) | 1994-12-06 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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