JPH03295641A - 鋼板拘束型の制振材 - Google Patents
鋼板拘束型の制振材Info
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- JPH03295641A JPH03295641A JP2098502A JP9850290A JPH03295641A JP H03295641 A JPH03295641 A JP H03295641A JP 2098502 A JP2098502 A JP 2098502A JP 9850290 A JP9850290 A JP 9850290A JP H03295641 A JPH03295641 A JP H03295641A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は鋼板拘束型の制振材に関し、詳しくは主とし
て自動車の制振(防振)用に適用される鋼板拘束型の制
振材の改良に係わるものである。
て自動車の制振(防振)用に適用される鋼板拘束型の制
振材の改良に係わるものである。
[従来の技術]
従来、自動車のホイルハウスなど比較的複雑な面形状を
持つ鋼板振動体の制振部位には、例えば第11図に示す
ように、拘束層とする鋼板(拘束鋼板ともいう)23と
、瀝青系制振シート(以下、単に瀝青シートという)2
1よりなる二層型の制振材24が用いられる。この制振
材24はスポットベース23Aを適所に有する。すなわ
ち、鋼板23にはスポットベース23Aが形成され、振
動体25に重ねる瀝青シート21にはスポットベース2
3Aの対応部分に貫孔21Aが設けられる。
持つ鋼板振動体の制振部位には、例えば第11図に示す
ように、拘束層とする鋼板(拘束鋼板ともいう)23と
、瀝青系制振シート(以下、単に瀝青シートという)2
1よりなる二層型の制振材24が用いられる。この制振
材24はスポットベース23Aを適所に有する。すなわ
ち、鋼板23にはスポットベース23Aが形成され、振
動体25に重ねる瀝青シート21にはスポットベース2
3Aの対応部分に貫孔21Aが設けられる。
そして、各貫孔21Aに各スポットベース23Aを合致
させて瀝青シー)21と鋼板23が重ねられ、接着剤で
接着して予め二層型に形成される(第12図参照)。制
振材24は鋼板23を外面側にして振動体25に配置し
、第12図に示すように、拘束鋼板23のスポットベー
ス23Aを振動体25にスポット溶接(第12図の溶接
部26参照)して仮止めした後、瀝青シート21を加熱
溶融させ、拘束鋼板23を振動体25面に密着状に接着
させる。なお拘束鋼板23にスポ・ソトベース23Aを
設けない制振材24を振動体25に仮止めする場合は、
仮止め用の接着剤あるいは両面テープなどの仮止め手段
が用いられる。
させて瀝青シー)21と鋼板23が重ねられ、接着剤で
接着して予め二層型に形成される(第12図参照)。制
振材24は鋼板23を外面側にして振動体25に配置し
、第12図に示すように、拘束鋼板23のスポットベー
ス23Aを振動体25にスポット溶接(第12図の溶接
部26参照)して仮止めした後、瀝青シート21を加熱
溶融させ、拘束鋼板23を振動体25面に密着状に接着
させる。なお拘束鋼板23にスポ・ソトベース23Aを
設けない制振材24を振動体25に仮止めする場合は、
仮止め用の接着剤あるいは両面テープなどの仮止め手段
が用いられる。
また、二層型の制振材は振動体に配置し加熱した際、振
動体及び拘束鋼板の密着性を良くするために、瀝青シー
トに発泡剤を配合したものも知られている。
動体及び拘束鋼板の密着性を良くするために、瀝青シー
トに発泡剤を配合したものも知られている。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、前記した従来の二層型の制振材は振動体
に取付ける際、スポット溶接や両面接着テープ等の仮止
め手段を必要とし、制振材の取付は作業性が良くない問
題があった。
に取付ける際、スポット溶接や両面接着テープ等の仮止
め手段を必要とし、制振材の取付は作業性が良くない問
題があった。
そこで本発明の課題は、前述した問題点を解決しようと
したものであって、スポット溶接等の仮止め手段を必要
とせず、振動体への取付は作業をし易くした鋼板拘束型
の制振材を提供することにある。
したものであって、スポット溶接等の仮止め手段を必要
とせず、振動体への取付は作業をし易くした鋼板拘束型
の制振材を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
上記課題を解決するために、本発明は振動体の鋼板を被
う拘束鋼板と、該拘束鋼板とほぼ同形の瀝青シートとを
重ね、適度に接合してなる二層型の制振材であって、前
記瀝青シートは瀝青系物質中に磁性材を含み、前記振動
体の鋼板に対し磁着する磁着性にされてなることを特徴
とする。
う拘束鋼板と、該拘束鋼板とほぼ同形の瀝青シートとを
重ね、適度に接合してなる二層型の制振材であって、前
記瀝青シートは瀝青系物質中に磁性材を含み、前記振動
体の鋼板に対し磁着する磁着性にされてなることを特徴
とする。
本発明において瀝青シートは発泡剤を含み、該瀝青シー
トの溶融温度において厚さ1.2〜3.0倍に発泡する
ものとすることができる。
トの溶融温度において厚さ1.2〜3.0倍に発泡する
ものとすることができる。
また、本発明において、拘束鋼板は厚さ0.3〜1.0
mmのものとし、瀝青シートは厚さ1.0〜5.OIで
かつ磁着力が少なくとも100ガウスのものとすること
ができる。
mmのものとし、瀝青シートは厚さ1.0〜5.OIで
かつ磁着力が少なくとも100ガウスのものとすること
ができる。
本発明において用いる瀝青シートはアスファルト、磁性
材、無機質充填材を適宜配合し加熱混合してシート状に
成形したものである。前記アスファルトとしては、任意
のアスファルトでよく、ストレートアスファルト、ブロ
ンアスファルト、セミブロンアスファルトないしはそれ
らの混合物でもよい。前記磁性材は粉末状のフェライト
であり、ストロンチウム型、バリウム型、コバルト型な
どいずれのものでもよく、粒子の大きさは適宜に選択す
ることができる。磁性材は磁化する前の磁化前磁性材と
して瀝青シートの全体に分散させた後に磁化させる。フ
ェライトの量及び磁力強度は瀝青シートを振動体の鋼板
に磁着させ得るように磁力強度が少なくとも100ガウ
ス以上に定められる。
材、無機質充填材を適宜配合し加熱混合してシート状に
成形したものである。前記アスファルトとしては、任意
のアスファルトでよく、ストレートアスファルト、ブロ
ンアスファルト、セミブロンアスファルトないしはそれ
らの混合物でもよい。前記磁性材は粉末状のフェライト
であり、ストロンチウム型、バリウム型、コバルト型な
どいずれのものでもよく、粒子の大きさは適宜に選択す
ることができる。磁性材は磁化する前の磁化前磁性材と
して瀝青シートの全体に分散させた後に磁化させる。フ
ェライトの量及び磁力強度は瀝青シートを振動体の鋼板
に磁着させ得るように磁力強度が少なくとも100ガウ
ス以上に定められる。
前記無機質充填材は炭酸カルシウム、マイカ、ガラスバ
ルーン等の単独もしくは2種以上の混合物とする。瀝青
シートには発泡剤を配合し瀝青シートの溶融温度におい
てシートの厚さを1.2〜3゜0倍程度に発泡させるよ
うにし、拘束鋼板及び振動体への密着接合の良化を図る
ことができる。また、瀝青シートには有機質充填材を配
合することができる。有機質充填材としては、ポリエチ
レン、ポリアミド、ポリエステル等の合成樹脂、又は繊
維、合成ゴム、天然ゴム等が単独もしくは2種以上使用
される。磁化前磁性材を配合した瀝青シートはシート状
に成形した後、着磁装置などの磁化手段にて磁化前磁性
材を磁化させて磁性材とする。
ルーン等の単独もしくは2種以上の混合物とする。瀝青
シートには発泡剤を配合し瀝青シートの溶融温度におい
てシートの厚さを1.2〜3゜0倍程度に発泡させるよ
うにし、拘束鋼板及び振動体への密着接合の良化を図る
ことができる。また、瀝青シートには有機質充填材を配
合することができる。有機質充填材としては、ポリエチ
レン、ポリアミド、ポリエステル等の合成樹脂、又は繊
維、合成ゴム、天然ゴム等が単独もしくは2種以上使用
される。磁化前磁性材を配合した瀝青シートはシート状
に成形した後、着磁装置などの磁化手段にて磁化前磁性
材を磁化させて磁性材とする。
このとき、磁化した瀝青シートは一方の面が他方の面よ
りも磁力が強くなる。磁性材を含む瀝青シートの厚さは
1.0〜5.0厩が好ましい。厚さが1゜0画未満では
製造がし難く、5.0mmを越えるものは重量増加の割
に制振性能の向上が見えられない。
りも磁力が強くなる。磁性材を含む瀝青シートの厚さは
1.0〜5.0厩が好ましい。厚さが1゜0画未満では
製造がし難く、5.0mmを越えるものは重量増加の割
に制振性能の向上が見えられない。
拘束鋼板の厚さは0.4〜1.0卸程度が好ましく、こ
の範囲外のものでは制振性が良くない。拘束鋼板は瀝青
シートの磁力の弱い方の面に重ね、接着剤などにて仮止
めし、これを所定形状に成形することにより二層型の制
振材とする。
の範囲外のものでは制振性が良くない。拘束鋼板は瀝青
シートの磁力の弱い方の面に重ね、接着剤などにて仮止
めし、これを所定形状に成形することにより二層型の制
振材とする。
[作 用]
制振材は瀝青シートと拘束鋼板との両者によって制振作
用をなす。瀝青シートは磁着性を有する。
用をなす。瀝青シートは磁着性を有する。
発泡剤を含ませた瀝青シートは焼付は炉において発泡し
、拘束鋼板の振動体の密着性を良好にする。
、拘束鋼板の振動体の密着性を良好にする。
[実施例コ
次に本発明の第1実施例を、第1図〜第7図を参照して
説明する。
説明する。
ストレートアスファルト100重量部(以下、単に部と
略記する。)と、平均粒径0.8〜1.5μmのバリウ
ム型のフェライト230部と、325メツシユのタルク
50部と、ペレット状のポリエチレン5部と、アクリル
繊維10部を130〜150℃で加熱混練し、シート状
に成形して厚さ3゜0onの瀝青シートとした(第4図
参照、第4図において2〜2はフェライトの粒子を示す
。)。
略記する。)と、平均粒径0.8〜1.5μmのバリウ
ム型のフェライト230部と、325メツシユのタルク
50部と、ペレット状のポリエチレン5部と、アクリル
繊維10部を130〜150℃で加熱混練し、シート状
に成形して厚さ3゜0onの瀝青シートとした(第4図
参照、第4図において2〜2はフェライトの粒子を示す
。)。
次いで、この瀝青シートを着磁装置にかけてフェライト
2〜2を磁化させ、第4図に示す着磁性の瀝青シート1
を得た。この瀝青シート1の磁力は100〜300ガウ
スであった。着磁性の瀝青シート1は第3図に示すタイ
ヤハウス5を被うための所定の展開形状に打ち抜き、第
5図に示すように、同形状に打ち抜いた0、4onの拘
束鋼板3と接着剤(図示せず)により貼り合わせ一体化
した後、タイヤハウス5と同じ外面形状のプレス型(図
示せず)で成形し、第1図に示す重量8.0 kg/耐
の本例の制振材4を得た。本例1の制振材4は模型パネ
ルの鋼板製のタイヤハウス5に重ねたところずれること
なくぴったりと重なった。制振材4は瀝青シート1の磁
着力によりタイヤハウス5に磁着しタイヤハウス5に対
する制振材4の取付けは簡単であった。
2〜2を磁化させ、第4図に示す着磁性の瀝青シート1
を得た。この瀝青シート1の磁力は100〜300ガウ
スであった。着磁性の瀝青シート1は第3図に示すタイ
ヤハウス5を被うための所定の展開形状に打ち抜き、第
5図に示すように、同形状に打ち抜いた0、4onの拘
束鋼板3と接着剤(図示せず)により貼り合わせ一体化
した後、タイヤハウス5と同じ外面形状のプレス型(図
示せず)で成形し、第1図に示す重量8.0 kg/耐
の本例の制振材4を得た。本例1の制振材4は模型パネ
ルの鋼板製のタイヤハウス5に重ねたところずれること
なくぴったりと重なった。制振材4は瀝青シート1の磁
着力によりタイヤハウス5に磁着しタイヤハウス5に対
する制振材4の取付けは簡単であった。
制振材4を重ねたタイヤハウス5は焼付は炉に入れ、1
40℃、30分間焼付けた後、常温まで冷却した。焼付
けにおいて瀝青シート1は軟化、溶融することより、第
2図に示すように、タイヤハウス5外面に拘束鋼板3を
密着させることができた。焼付は後の密着状態を観察し
たところ、拘束鋼板3は瀝青シート1を介してタイヤハ
ウス5の鋼板面にずれや隙間なく密着していて接着性良
好であった。
40℃、30分間焼付けた後、常温まで冷却した。焼付
けにおいて瀝青シート1は軟化、溶融することより、第
2図に示すように、タイヤハウス5外面に拘束鋼板3を
密着させることができた。焼付は後の密着状態を観察し
たところ、拘束鋼板3は瀝青シート1を介してタイヤハ
ウス5の鋼板面にずれや隙間なく密着していて接着性良
好であった。
一方、振動体を短冊形の鋼板(縦1(lunX横22横
220厘 向きにした本例1の制振材4を重ね、密着させて制振構
造Iをつくり、これを自動車規格JASO−M306に
準拠の片持梁共振法により損失係数ηを求めた。なお、
比較対照の制振構造■は磁性体を配合しない厚さ3.
0 mmの瀝青シートと厚さ0。
220厘 向きにした本例1の制振材4を重ね、密着させて制振構
造Iをつくり、これを自動車規格JASO−M306に
準拠の片持梁共振法により損失係数ηを求めた。なお、
比較対照の制振構造■は磁性体を配合しない厚さ3.
0 mmの瀝青シートと厚さ0。
4胴の拘束鋼板を接着した重さ7.8kg/rfl’の
制振材を拘束鋼板を外向きにして短冊形の鋼板に密着さ
せたものとし、同様に損失係数ηを求めた。これら損失
係数ηの測定結果は第6図のグラフr。
制振材を拘束鋼板を外向きにして短冊形の鋼板に密着さ
せたものとし、同様に損失係数ηを求めた。これら損失
係数ηの測定結果は第6図のグラフr。
Hに示す通りであった。瀝青シートに磁性体を配合した
本例1の制振材4に係わる制振構造■は、グラフIに示
すように、温度20〜40℃において比較対照の制振構
造■より良好なことが認められた。なお制振構造■にお
ける制振材4は瀝青シート1にフェライト2〜2を配合
してあり制振材4(瀝青シー)1と拘束鋼板3)の重量
が比較対照の制振材より大きいので、重量を同じにした
場合はほとんど大差はない。
本例1の制振材4に係わる制振構造■は、グラフIに示
すように、温度20〜40℃において比較対照の制振構
造■より良好なことが認められた。なお制振構造■にお
ける制振材4は瀝青シート1にフェライト2〜2を配合
してあり制振材4(瀝青シー)1と拘束鋼板3)の重量
が比較対照の制振材より大きいので、重量を同じにした
場合はほとんど大差はない。
また、本例1の制振材4において、瀝青シート1の厚さ
を1.5〜5.5onに変えた場合の50〜60℃にお
け4損失係数ηを求めた。なお、損失係数ηは前記した
場合と同様に短冊型の鋼板に密着させた状態にて測定し
た。この結果は第7図のグラフ■に示す通りである。第
7図のグラフ■にて明らかなように、本例Iの制振材4
は比較対照の制振材の場合と同様(図示せず)に瀝青シ
ートlの厚さが5mm程度までは損失係数ηの効果が認
められ制振性が良好である。
を1.5〜5.5onに変えた場合の50〜60℃にお
け4損失係数ηを求めた。なお、損失係数ηは前記した
場合と同様に短冊型の鋼板に密着させた状態にて測定し
た。この結果は第7図のグラフ■に示す通りである。第
7図のグラフ■にて明らかなように、本例Iの制振材4
は比較対照の制振材の場合と同様(図示せず)に瀝青シ
ートlの厚さが5mm程度までは損失係数ηの効果が認
められ制振性が良好である。
次に、本発明の第2実施例を、第8図〜第10図を参照
して説明する。
して説明する。
ストレートアスファルト100部と、平均粒径0、8〜
1. 5μmのストロンチュウム型のフェライト230
部と、325メツシユのタルク5o部と、ペレット状の
ポリエチレン5部と、アクリル繊維10部と、発泡剤と
してアゾジカルボンアミド及び尿素を2部混練し、12
0℃に加熱し、シート状に成形して厚さ2.5+nmの
瀝青シートとした(第8図参照、第8図において2〜2
はフェライトの粒子、12〜12は発泡剤を示す。)。
1. 5μmのストロンチュウム型のフェライト230
部と、325メツシユのタルク5o部と、ペレット状の
ポリエチレン5部と、アクリル繊維10部と、発泡剤と
してアゾジカルボンアミド及び尿素を2部混練し、12
0℃に加熱し、シート状に成形して厚さ2.5+nmの
瀝青シートとした(第8図参照、第8図において2〜2
はフェライトの粒子、12〜12は発泡剤を示す。)。
次いで、この瀝青シートを着磁装置にかけてフェライト
2〜2を磁化させ、着磁性の瀝青シートIlとした。
2〜2を磁化させ、着磁性の瀝青シートIlとした。
この瀝青シート11の磁力は100〜300ガウスであ
った。瀝青シート11は前記第1実施例と同様に、タイ
ヤハウス5を被うための所定の展開形状に打ち抜き、第
9図に示すように、同形状に打ち抜いた0、4m111
の拘束鋼板3と接着剤により貼り合わせ、一体化した後
、タイヤハウス5と同じ形状のプレス型で成形し、第9
図に示す重量7.3kg/rdの本例2の制振材14を
得た。本例2の制振材14はタイヤハウス5に重ねたと
ころずれることなくぴったりと重なった。制振材14は
瀝青シート11の磁着力によりタイヤハウス5に磁着し
タイヤハウス5に対する制振材14の取付けは簡単であ
った。制振材14を重ねたタイヤハウス5は焼付は炉に
入れ、160〜190℃、30分間焼付けた後、常温ま
で冷却した。焼付けにおいて瀝青シート11は軟化、溶
融するとともに発泡剤12〜12が発泡して気泡12A
−12Aとなり瀝青シート11の厚さは約311I!I
となった(第1θ図参照)。発泡した瀝青シート11に
よって拘束鋼板3はタイヤハウス5にずれや隙間なく接
着させることができた。
った。瀝青シート11は前記第1実施例と同様に、タイ
ヤハウス5を被うための所定の展開形状に打ち抜き、第
9図に示すように、同形状に打ち抜いた0、4m111
の拘束鋼板3と接着剤により貼り合わせ、一体化した後
、タイヤハウス5と同じ形状のプレス型で成形し、第9
図に示す重量7.3kg/rdの本例2の制振材14を
得た。本例2の制振材14はタイヤハウス5に重ねたと
ころずれることなくぴったりと重なった。制振材14は
瀝青シート11の磁着力によりタイヤハウス5に磁着し
タイヤハウス5に対する制振材14の取付けは簡単であ
った。制振材14を重ねたタイヤハウス5は焼付は炉に
入れ、160〜190℃、30分間焼付けた後、常温ま
で冷却した。焼付けにおいて瀝青シート11は軟化、溶
融するとともに発泡剤12〜12が発泡して気泡12A
−12Aとなり瀝青シート11の厚さは約311I!I
となった(第1θ図参照)。発泡した瀝青シート11に
よって拘束鋼板3はタイヤハウス5にずれや隙間なく接
着させることができた。
一方、振動体を短冊形の鋼板(縦10moX横220W
m×厚さ1.6mm)とし、これに拘束鋼板を外向きに
した本例2の制振材14を重ね、密着させて制振構造■
をつくり、これを自動車規格JASO−M306に準拠
の片持粱共振法により損失係数ηを求めた。この損失係
数ηの測定結果は第6図のグラフ■に示す通りであり、
実施例1の制振材4に較べ、軽量でかつ20〜40℃に
おいて優れた損失係数を示すことが認められた。
m×厚さ1.6mm)とし、これに拘束鋼板を外向きに
した本例2の制振材14を重ね、密着させて制振構造■
をつくり、これを自動車規格JASO−M306に準拠
の片持粱共振法により損失係数ηを求めた。この損失係
数ηの測定結果は第6図のグラフ■に示す通りであり、
実施例1の制振材4に較べ、軽量でかつ20〜40℃に
おいて優れた損失係数を示すことが認められた。
[発明の効果コ
本発明は瀝青シートに磁性材を含ませて振動体の鋼板に
対し磁着性としたことより、制振材を振動体に配置した
際、制振材を振動体に磁力で固定することができ、従来
のスポット溶接などの仮止め手段が不要となり、制振材
の仮止め作業がし易い。
対し磁着性としたことより、制振材を振動体に配置した
際、制振材を振動体に磁力で固定することができ、従来
のスポット溶接などの仮止め手段が不要となり、制振材
の仮止め作業がし易い。
本発明の制振材は二層型としているので、制振性は従来
の制振材と同等に得られる。
の制振材と同等に得られる。
また、瀝青シートに発泡剤を配合した場合は、振動体に
対する制振剤の密着性良好となし得て制振性を良好にな
し得る。
対する制振剤の密着性良好となし得て制振性を良好にな
し得る。
第1図〜第7図は本発明の第1実施例を示し、第1図は
タイヤハウス用の制振材の斜視図、第2図は同制振材使
用状態の断面図、第3図はタイヤハウスの形状図、第4
図は瀝青シートの要部拡大断面図、第5図は拘束鋼板と
瀝青シートの重合状態図、第6図は制振材の温度と損失
係数の関係を示すグラフ、第7図は制振材における瀝青
シートの厚さと損失係数の関係を示すグラフである。 第8図〜第10図は本発明の第2実施例を示し、第8図
は瀝青シートの要部拡大断面図、第9図は拘束鋼板と瀝
青シートの重合状態図、第1O図は制振材使用状態の要
部拡大断面図である。 第11図は従来制振材の構成図、第12図は従来制振材
の使用状態における溶接部拡大断面図である。 1゜ 11−一一−−瀝青シート 2−・・・・フェライト 3・−・−拘束鋼板 4.14・・−゛・制振材 5・・・−・タイヤハウス 12−発泡剤
タイヤハウス用の制振材の斜視図、第2図は同制振材使
用状態の断面図、第3図はタイヤハウスの形状図、第4
図は瀝青シートの要部拡大断面図、第5図は拘束鋼板と
瀝青シートの重合状態図、第6図は制振材の温度と損失
係数の関係を示すグラフ、第7図は制振材における瀝青
シートの厚さと損失係数の関係を示すグラフである。 第8図〜第10図は本発明の第2実施例を示し、第8図
は瀝青シートの要部拡大断面図、第9図は拘束鋼板と瀝
青シートの重合状態図、第1O図は制振材使用状態の要
部拡大断面図である。 第11図は従来制振材の構成図、第12図は従来制振材
の使用状態における溶接部拡大断面図である。 1゜ 11−一一−−瀝青シート 2−・・・・フェライト 3・−・−拘束鋼板 4.14・・−゛・制振材 5・・・−・タイヤハウス 12−発泡剤
Claims (3)
- (1)振動体の鋼板を被う拘束鋼板と、該拘束鋼板とほ
ぼ同形の瀝青系制振シートとを重ね、適度に接合してな
る二層型の制振材であって、前記瀝青系制振シートは瀝
青系物質中に磁性材を含み、前記振動体の鋼板に対し磁
着する磁着性にされてなることを特徴とした鋼板拘束型
の制振材。 - (2)瀝青系制振シートが発泡剤を含み、該瀝青系制振
シートの溶融温度において厚さ1.2〜3.0倍に発泡
するものである請求項(1)記載の鋼板拘束型の制振材
。 - (3)拘束鋼板が厚さ0.3〜1.0mmであり、瀝青
系制振シートが厚さ1.0〜5.0mmでかつ磁着力が
少なくとも100ガウスのものである請求項(1)又は
(2)記載の鋼板拘束型の制振材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2098502A JPH0737102B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 鋼板拘束型の制振材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2098502A JPH0737102B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 鋼板拘束型の制振材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03295641A true JPH03295641A (ja) | 1991-12-26 |
JPH0737102B2 JPH0737102B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=14221418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2098502A Expired - Lifetime JPH0737102B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 鋼板拘束型の制振材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737102B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH066116U (ja) * | 1992-07-02 | 1994-01-25 | 昭和飛行機工業株式会社 | 自動車のボディパネルの制振用メルシート |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5024377A (ja) * | 1973-02-23 | 1975-03-15 | ||
JPS5110486U (ja) * | 1974-07-11 | 1976-01-26 | ||
JPS6129533A (ja) * | 1984-07-20 | 1986-02-10 | 日本特殊塗料株式会社 | 車両の制振処理方法 |
JPS6171277A (ja) * | 1984-08-21 | 1986-04-12 | Nippon Tokushu Toryo Kk | 車輌の制振処理方法 |
JPS6182857U (ja) * | 1984-11-07 | 1986-05-31 | ||
JPS6252235A (ja) * | 1985-08-30 | 1987-03-06 | Bridgestone Corp | マグネツトダンパ− |
JPS6397998A (ja) * | 1986-10-15 | 1988-04-28 | 株式会社ブリヂストン | 磁性複合型制振材 |
-
1990
- 1990-04-13 JP JP2098502A patent/JPH0737102B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5024377A (ja) * | 1973-02-23 | 1975-03-15 | ||
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---|---|---|---|---|
JPH066116U (ja) * | 1992-07-02 | 1994-01-25 | 昭和飛行機工業株式会社 | 自動車のボディパネルの制振用メルシート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0737102B2 (ja) | 1995-04-26 |
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