JP3126825B2 - ゴムチップ製マット - Google Patents
ゴムチップ製マットInfo
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- JP3126825B2 JP3126825B2 JP04242130A JP24213092A JP3126825B2 JP 3126825 B2 JP3126825 B2 JP 3126825B2 JP 04242130 A JP04242130 A JP 04242130A JP 24213092 A JP24213092 A JP 24213092A JP 3126825 B2 JP3126825 B2 JP 3126825B2
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- Japan
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- rubber
- flame
- rubber chip
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性を有するゴムチ
ップ製マットに関する。
ップ製マットに関する。
【0002】
【従来の技術】古タイヤ等の廃材や更生タイヤの製作時
に生じるバフ粉等の再利用の一環として、これらから得
られるゴムチップをバインダで固めてなるゴムチップ製
マットを作成している。ゴムチップ製マットは、マット
内に存在するゴムチップ間の間隙により、クッション性
及び透水性を有しているため、床材その他のクッション
材として、多用されている。
に生じるバフ粉等の再利用の一環として、これらから得
られるゴムチップをバインダで固めてなるゴムチップ製
マットを作成している。ゴムチップ製マットは、マット
内に存在するゴムチップ間の間隙により、クッション性
及び透水性を有しているため、床材その他のクッション
材として、多用されている。
【0003】ところで、ゴムチップの原料であるタイヤ
等には、例えば、床材に要求されるような厳しい難燃性
が要求されないため、一般にゴムチップは可燃性であ
る。このため、難燃性が要求される分野(例えば、床
材)に用いられる場合、難燃材を混合したバインダで可
燃性ゴムチップを結合させることにより、難燃性を付与
している。
等には、例えば、床材に要求されるような厳しい難燃性
が要求されないため、一般にゴムチップは可燃性であ
る。このため、難燃性が要求される分野(例えば、床
材)に用いられる場合、難燃材を混合したバインダで可
燃性ゴムチップを結合させることにより、難燃性を付与
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、充分な難燃性
を発揮させるためには、バインダに多量の難燃材を混合
する必要があるが、バインダの結合力は、難燃材の添加
に伴って低下し、ゴムチップ製マットとしての耐久性の
低下を招来する。本発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、ゴムチッ
プ間の結合力を低下させることなく、難燃性を付与した
ゴムチップ製マットを提供することにある。
を発揮させるためには、バインダに多量の難燃材を混合
する必要があるが、バインダの結合力は、難燃材の添加
に伴って低下し、ゴムチップ製マットとしての耐久性の
低下を招来する。本発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、ゴムチッ
プ間の結合力を低下させることなく、難燃性を付与した
ゴムチップ製マットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のゴムチップ製マ
ットは、表面に難燃材を付着させた可燃性ゴムチップ
を、バインダにより結合してなる。
ットは、表面に難燃材を付着させた可燃性ゴムチップ
を、バインダにより結合してなる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明のゴムチップ製マットの構成
模式図である。可燃製ゴムチップ1の表面には難燃材2
が第1バインダ3により付着しており、該難燃材2が付
着したゴムチップ(以下、「難燃性ゴムチップ」とい
う)同士が第2バインダ4で結合している。
模式図である。可燃製ゴムチップ1の表面には難燃材2
が第1バインダ3により付着しており、該難燃材2が付
着したゴムチップ(以下、「難燃性ゴムチップ」とい
う)同士が第2バインダ4で結合している。
【0007】可燃性ゴムチップ1は、一般に古タイヤ等
のゴム成形品の廃材をひじき状や粒状に粉砕したもの、
あるいはゴム成形品の製造に際し、バフ工程にて生じる
ゴム製粉末等である。形状、大きさ等は特に限定しない
が、マットとしてゴムチップ間の空隙率の調整が容易で
あることと等の理由から、長さが5〜30mm程度で、
直径が0.5〜2mm程度の繊維状ゴムチップが好まし
く用いられる。
のゴム成形品の廃材をひじき状や粒状に粉砕したもの、
あるいはゴム成形品の製造に際し、バフ工程にて生じる
ゴム製粉末等である。形状、大きさ等は特に限定しない
が、マットとしてゴムチップ間の空隙率の調整が容易で
あることと等の理由から、長さが5〜30mm程度で、
直径が0.5〜2mm程度の繊維状ゴムチップが好まし
く用いられる。
【0008】難燃材2としては、酸化チタン、酸化鉄、
酸化コバルト、酸化クロム等の酸化物やステンレス粉、
アルミ粉等の金属粉が用いられる。第1バインダ3は、
難燃材2を可燃性ゴムチップ1の表面に付着させるため
のもので、一般に、ゴムやウレタンポリマー等のラテッ
クスが好ましく用いられる。ラテックスに難燃材を均一
に分散させやすく、さらに難燃材を均一に分散させたラ
テックスにゴムチップを浸漬して、取り出し、乾燥する
ことにより、簡便にゴムチップ表面に難燃材を付着させ
ることができるからである。なお、本発明は、ラテック
スに限らず、他の液状のバインダを用いることもでき
る。
酸化コバルト、酸化クロム等の酸化物やステンレス粉、
アルミ粉等の金属粉が用いられる。第1バインダ3は、
難燃材2を可燃性ゴムチップ1の表面に付着させるため
のもので、一般に、ゴムやウレタンポリマー等のラテッ
クスが好ましく用いられる。ラテックスに難燃材を均一
に分散させやすく、さらに難燃材を均一に分散させたラ
テックスにゴムチップを浸漬して、取り出し、乾燥する
ことにより、簡便にゴムチップ表面に難燃材を付着させ
ることができるからである。なお、本発明は、ラテック
スに限らず、他の液状のバインダを用いることもでき
る。
【0009】難燃材2の付着量は、ゴムチップの種類、
要求される難燃性等により適宜異なるが、一般に、バイ
ンダ/難燃材(重量比)が100/30〜100/20
0として、ゴムチップ表面に、厚み10〜100μmの
皮膜が形成される程度の量が好ましく用いられる。第2
バインダ4は、難燃性ゴムチップ1同士を結合するため
のものであり、ゴムチップの結合に使用している従来の
バインダと同じものを用いることができる。具体的に
は、ウレタン系、エポキシ系、ゴム系等のバインダなど
が挙げられる。バインダ量は、ゴムチップ間の結合に必
要な量で、第2バインダ/ゴムチップ(重量比)の値が
5/100〜25/100程度が好ましく、10/10
0〜20/100程度が特に好ましい。
要求される難燃性等により適宜異なるが、一般に、バイ
ンダ/難燃材(重量比)が100/30〜100/20
0として、ゴムチップ表面に、厚み10〜100μmの
皮膜が形成される程度の量が好ましく用いられる。第2
バインダ4は、難燃性ゴムチップ1同士を結合するため
のものであり、ゴムチップの結合に使用している従来の
バインダと同じものを用いることができる。具体的に
は、ウレタン系、エポキシ系、ゴム系等のバインダなど
が挙げられる。バインダ量は、ゴムチップ間の結合に必
要な量で、第2バインダ/ゴムチップ(重量比)の値が
5/100〜25/100程度が好ましく、10/10
0〜20/100程度が特に好ましい。
【0010】以上のような構成を有するゴムチップ製マ
ットは、個々の可燃性ゴムチップ表面に難燃材を付着さ
せた難燃性ゴムチップからなるので、ゴムチップ同士を
結合するためのバインダ中に一様に難燃材が分散した従
来のゴムチップ製マットよりも、一定面積当たりのマッ
トに使用される難燃材の量が少なくて済む。また、ゴム
チップ同士の結合力についても、本発明のゴムチップ製
マットは、第2バインダ自体の結合力が発揮されるの
で、耐久性の低下をもたらすこともない。このような効
果を有するにも拘らず、従来と同程度の難燃性を有して
いる。
ットは、個々の可燃性ゴムチップ表面に難燃材を付着さ
せた難燃性ゴムチップからなるので、ゴムチップ同士を
結合するためのバインダ中に一様に難燃材が分散した従
来のゴムチップ製マットよりも、一定面積当たりのマッ
トに使用される難燃材の量が少なくて済む。また、ゴム
チップ同士の結合力についても、本発明のゴムチップ製
マットは、第2バインダ自体の結合力が発揮されるの
で、耐久性の低下をもたらすこともない。このような効
果を有するにも拘らず、従来と同程度の難燃性を有して
いる。
【0011】例えば、難燃材としてFe2 O3 又はTi
O2 を30g使用して作成した25cm×25cm×
2.5cmの大きさのゴムチップ製マットについて、4
5°ミックスバーナ法で難燃性を測定した場合、30秒
間炎をあてた後、被測定物たるゴムチップ製マットが燃
え続ける時間(残炎時間)は0秒であり、床材に要求さ
れる難燃性を充分満足するものであった。なお、従来、
同じ大きさのマットの難燃化には、同難燃材を60〜1
00g程度、バインダに混合していた。
O2 を30g使用して作成した25cm×25cm×
2.5cmの大きさのゴムチップ製マットについて、4
5°ミックスバーナ法で難燃性を測定した場合、30秒
間炎をあてた後、被測定物たるゴムチップ製マットが燃
え続ける時間(残炎時間)は0秒であり、床材に要求さ
れる難燃性を充分満足するものであった。なお、従来、
同じ大きさのマットの難燃化には、同難燃材を60〜1
00g程度、バインダに混合していた。
【0012】
【発明の効果】本発明のゴムチップ製マットは、個々の
可燃性ゴムチップ表面に直接難燃材を付着させて、難燃
性ゴムチップとしたものを結合させてなるので、ゴムチ
ップ同士を結合させるためのバインダに難燃材を分散さ
せたものを用いてなる従来のゴムチップ製マットよりも
少ない量の難燃材で、難燃化を達成できる上に、ゴムチ
ップ同士の結合力の低下による耐久性の低下を招来する
こともない。
可燃性ゴムチップ表面に直接難燃材を付着させて、難燃
性ゴムチップとしたものを結合させてなるので、ゴムチ
ップ同士を結合させるためのバインダに難燃材を分散さ
せたものを用いてなる従来のゴムチップ製マットよりも
少ない量の難燃材で、難燃化を達成できる上に、ゴムチ
ップ同士の結合力の低下による耐久性の低下を招来する
こともない。
【図1】本発明のゴムチップ製マットの内部構成を示す
概念模式図である。
概念模式図である。
1 可燃性ゴムチップ 2 難燃材 3 第1バインダ 4 第2バインダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−122960(JP,A) 特開 平2−269127(JP,A) 特開 昭64−22962(JP,A) 特開 昭59−41501(JP,A) 特開 昭57−102935(JP,A) 特開 昭51−73085(JP,A) 特開 昭47−2596(JP,A) 特開 昭58−83036(JP,A) 特開 昭52−134235(JP,A) 特開 昭58−145431(JP,A) 特開 昭63−128937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 21/00 C08K 9/00 E01C 5/18
Claims (1)
- 【請求項1】 表面に難燃材を付着させた可燃性ゴムチ
ップを、バインダにより結合してなるゴムチップ製マッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04242130A JP3126825B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | ゴムチップ製マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04242130A JP3126825B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | ゴムチップ製マット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0693135A JPH0693135A (ja) | 1994-04-05 |
JP3126825B2 true JP3126825B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=17084756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04242130A Expired - Fee Related JP3126825B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | ゴムチップ製マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3126825B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3882161B2 (ja) * | 2000-03-01 | 2007-02-14 | オサダ技研株式会社 | 樹脂舗装材、樹脂舗装方法及びアスファルト舗装の表面処理方法 |
JP5193429B2 (ja) * | 2006-03-23 | 2013-05-08 | 株式会社博美コンデックス | 機能性被覆材、輸送管、補強型輸送管、補強・耐久性プーリー、補強・耐久性ローラー、補強・耐久性コンベアベルト又は補強・耐久性ホッパー |
DE102017127585A1 (de) * | 2017-11-22 | 2019-05-23 | Het Elastomertechnik Gmbh | Brandhemmendes Schienenkammerfüllelement und Elastomerformteil |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP04242130A patent/JP3126825B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0693135A (ja) | 1994-04-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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