JPH0737102B2 - 鋼板拘束型の制振材 - Google Patents

鋼板拘束型の制振材

Info

Publication number
JPH0737102B2
JPH0737102B2 JP2098502A JP9850290A JPH0737102B2 JP H0737102 B2 JPH0737102 B2 JP H0737102B2 JP 2098502 A JP2098502 A JP 2098502A JP 9850290 A JP9850290 A JP 9850290A JP H0737102 B2 JPH0737102 B2 JP H0737102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel plate
damping material
sheet
bituminous
bituminous sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2098502A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03295641A (ja
Inventor
専治 北原
Original Assignee
日本セキソー工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本セキソー工業株式会社 filed Critical 日本セキソー工業株式会社
Priority to JP2098502A priority Critical patent/JPH0737102B2/ja
Publication of JPH03295641A publication Critical patent/JPH03295641A/ja
Publication of JPH0737102B2 publication Critical patent/JPH0737102B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は鋼板拘束型の制振材に関し、詳しくは主とし
て自動車の制振(防振)用に適用される鋼板拘束型の制
振材の改良に係わるものである。
[従来の技術] 従来、自動車のホイルハウスなど比較的複雑な面形状を
持つ鋼板振動体の制振部位には、例えば第8図に示すよ
うに、拘束層とする鋼板(拘束鋼板ともいう)23と、瀝
青系制振シート(以下、単に瀝青シートという)21より
なる二層型の制振材24が用いられる。この制振材24はス
ポットベース23Aを適所に有する。すなわち、鋼板23に
はスポットベース23Aが形成され、振動体25に重ねる瀝
青シート21にはスポットベース23Aの対応部分に貫孔21A
が設けられる。そして、各貫孔21Aに各スポットベース2
3Aを合致させて瀝青シート21と鋼板23が重ねられ、接着
剤で接着して予め二層型に形成される(第9図参照)。
制振材24は鋼板23を外面側にして振動体25に配置し、第
9図に示すように、拘束鋼板23のスポットベース23Aを
振動体25にスポット溶接(第9図の溶接部26参照)して
仮止めした後、瀝青シート21を加熱溶融させ、拘束鋼板
23を振動体25面に密着状に接着させる。なお、拘束鋼板
23にスポットベース23Aを設けない制振材24を振動体25
に仮止めする場合は、仮止め用の接着剤あるいは両面テ
ープなどの仮止め手段が用いられる。
また、二層型の制振材は振動体に配置し加熱した際、振
動体及び拘束鋼板の密着性を良くするために、瀝青シー
トに発泡剤を配合したものも知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記した従来の二層型の制振材は振動体
に取付ける際、スポット溶接や両面接着テープ等の仮止
め手段を必要とし、制振材の取付け作業性が良くない問
題があった。
そこで本発明の課題は、前述した問題点を解決しようと
したものであって、スポット溶接等の振動体に対する仮
止め手段を必要とせず、振動体への取付け作業をし易く
した鋼板拘束型の制振材を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、本発明は振動体の鋼板を被
う拘束鋼板と、該拘束鋼板とほぼ同形の瀝青シートとを
重ね、適度に接合してなる二層型の制振材であって、前
記瀝青シートは瀝青系物質中に磁性材を含み、前記振動
体の鋼板に対し磁着する磁着性にされてなることを特徴
とする。
また、本発明において、拘束鋼板は厚さ0.4〜1.0mmのも
のとし、瀝青シートは厚さ1.0〜5.0mmでかつ磁着力が少
なくとも100ガウスのものとすることができる。
本発明において用いる瀝青シートはアスファルト、磁性
材、無機質充填材を適宜配合し加熱混合してシート状に
成形したものである。前記アスファルトとしては、任意
のアスファルトでよく、ストレートアスファルト、ブロ
ンアスファルト、セミブロンアスファルトないしはそれ
らの混合物でもよい。前記磁性材は粉末状のフェライト
であり、ストロンチウム型、バリウム型、コバルト型な
どいずれのものでもよく、粒子の大きさは適宜に選択す
ることができる。磁性材は磁化する前の磁化前磁性材と
して瀝青シートの全体に分散させた後に磁化させる。フ
ェライトの量及び磁力強度は瀝青シートを振動体の鋼板
に磁着させ得るように磁力強度が少なくとも100ガウス
以上に定められる。
前記無機質充填材は炭酸カルシウム、マイカ、ガラスバ
ルーン等の単独もしくは2種以上の混合物とする。瀝青
シートには有機質充填材を配合することができる。有機
質充填材としては、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエ
ステル等の合成樹脂、又は繊維、合成ゴム、天然ゴム等
が単独もしくは2種以上使用される。磁化前磁性材を配
合した瀝青シートはシート状に成形した後、着磁装置な
どの磁化手段にて磁化前磁性材を磁化させて磁性材とす
る。このとき、磁化した瀝青シートは一方の面が他方の
面よりも磁力が強くなる。磁性材を含む瀝青シートの厚
さは1.0〜5.0mmが好ましい。厚さが1.0mm未満では製造
がし難く、5.0mmを越えるものは重量増加の割に制振性
能の向上が見られない。拘束鋼板の厚さは0.3〜1.0mm程
度が好ましく、この範囲外のものでは制振性が良くな
い。拘束鋼板は瀝青シートの磁力の弱い方の面に重ね、
接着剤などにて仮止めし、これを所定形状に成形するこ
とにより二層型の制振材とする。
[作 用] 制振材は瀝青シートと拘束鋼板との両者によって制振作
用をなす。瀝青シートは磁着性を有する。瀝青シートは
焼付け炉(加熱炉)において溶融し、拘束鋼板の振動体
の両方に密着する。
[実施例] 次に本発明の第1実施例を、第1図〜第7図を参照して
説明する。
ストレートアスファルト100重量部(以下、単に部と略
記する。)と、平均粒径0.8〜1.5μmのバリウム型のフ
ェライト230部と、325メッシュのタルク50部と、ペレッ
ト状のポリエチレン5部と、アクリル繊維10部を130〜1
50℃で加熱混練し、シート状に成形して厚さ3.0mmの瀝
青シートとした(第4図参照,第4図において2〜2は
フェライトの粒子を示す。)。
次いで、この瀝青シートを着磁装置にかけてフェライト
2〜2を磁化させ、第4図に示す着磁性の瀝青シート1
を得た。この瀝青シート1の磁力は100〜300ガウスであ
った。磁着性の瀝青シート1は第3図に示すタイヤハウ
ス5を被うための所定の展開形状に打ち抜き、第5図に
示すように、同形状に打ち抜いた0.4mmの拘束鋼板3と
接着剤(図示せず)により貼り合わせ一体化した後、タ
イヤハウス5と同じ外面形状のプレス型(図示せず)で
成形し、第1図に示す重量8.0kg/m2の本例の制振材4を
得た。本例の制振材4は模型パネルの鋼板製のタイヤハ
ウス5に重ねたところずれることなくぴったりと重なっ
た。制振材4は瀝青シート1の磁着力によりタイヤハウ
ス5に磁着しタイヤハウス5に対する制振材4の取付け
は簡単であった。
制振材4を重ねたタイヤハウス5は焼付け炉に入れ、14
0℃、30分間焼付けた後、常温まで冷却した。焼付けに
おいて瀝青シート1は軟化、溶融することより、第2図
に示すように、タイヤハウス5外面に拘束鋼板3を密着
させることができた。焼付け後の密着状態を観察したと
ころ、拘束鋼板3は瀝青シート1を介してタイヤハウス
5の鋼板面にずれや隙間なく密着していて接着性良好で
あった。
一方、振動体を短冊形の鋼板(縦10mm×横220mm×厚さ
1.6mm)とし、これに拘束鋼板を外向きにした本例1の
制振材4を重ね、密着させて制振構造Iをつくり、これ
を自動車規格JASO−M306に準拠の片持梁共振法により損
失係数ηを求めた。なお、比較対照の制振構造IIは磁性
体を配合しない厚さ3.0mmの瀝青シートと厚さ0.4mmの拘
束鋼板を接着した重さ7.8kg/m2の制振材を拘束鋼板を外
向きにして短冊形の鋼板に密着させたものとし、同様に
損失係数ηを求めた。これら損失係数ηの測定結果は第
6図のグラフI,IIに示す通りであった。瀝青シートに磁
性体を配合した本例1の制振材4に係わる制振構造I
は、グラフIに示すように、温度20〜40℃において比較
対照の制振構造IIより良好なことが認められた。なお制
振構造Iにおける制振材4は瀝青シート1にフェライト
2〜2を配合してあり制振材4(瀝青シート1と拘束鋼
板3)の重量が比較対照の制振材より大きいので、重量
を同じにした場合はほとんど大差はない。
また、本例1の制振材4において、瀝青シート1の厚さ
を1.5〜5.5mmに変えた場合の50〜60℃における損失係数
ηを求めた。なお、損失係数ηは前記した場合と同様に
短冊型の鋼板に密着させた状態にて測定した。この結果
は第7図のグラフIIIに示す通りである。第7図のグラ
フIIIにて明らかなように、本例1の制振材4は比較対
照の制振材の場合と同様(図示せず)に瀝青シート1の
厚さが5mm程度までは損失係数ηの効果が認められ制振
性が良好である。
[発明の効果] 本発明は瀝青シートに磁性材を含ませて振動体の鋼板に
対し磁着性としたことより、制振材を振動体に配置した
際、制振材を振動体に磁力で固定することができ、従来
のスポット溶接などの仮止め手段が不要となり、制振材
の仮止め作業がし易い。
本発明の制振材は二層型としているので、制振性は従来
の二層型の制振材と同等に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の第1実施例を示し、第1図は
タイヤハウス用の制振材の斜視図、第2図は同制振材使
用状態の断面図、第3図はタイヤハウスの形状図、第4
図は瀝青シートの要部拡大断面図、第5図は拘束鋼板と
瀝青シートの重合状態図、第6図は制振材の温度と損失
係数の関係を示すグラフ、第7図は制振材における瀝青
シートの厚さと損失係数の関係を示すグラフである。 第8図は従来制振材の構成図、第9図は従来制振材の使
用状態における溶接部拡大断面図である。 1……瀝青シート 2……フェライト 3……拘束鋼板 4……制振材 5……タイヤハウス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動体の鋼板を被う拘束鋼板と、該拘束鋼
    板とほぼ同形の瀝青系制振シートとを重ね、適度に接合
    してなる二層型の制振材であって、前記瀝青系制振シー
    トは瀝青系物質中に磁性材を含み、前記振動体の鋼板に
    対し磁着する磁着性にされてなることを特徴とした鋼板
    拘束型の制振材。
  2. 【請求項2】拘束鋼板が厚さ0.4〜1.0mmであり、瀝青系
    制振シートが厚さ1.0〜5.0mmでかつ磁着力が少なくとも
    100ガウスのものである請求項(1)記載の鋼板拘束型
    の制振材。
JP2098502A 1990-04-13 1990-04-13 鋼板拘束型の制振材 Expired - Lifetime JPH0737102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2098502A JPH0737102B2 (ja) 1990-04-13 1990-04-13 鋼板拘束型の制振材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2098502A JPH0737102B2 (ja) 1990-04-13 1990-04-13 鋼板拘束型の制振材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03295641A JPH03295641A (ja) 1991-12-26
JPH0737102B2 true JPH0737102B2 (ja) 1995-04-26

Family

ID=14221418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2098502A Expired - Lifetime JPH0737102B2 (ja) 1990-04-13 1990-04-13 鋼板拘束型の制振材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0737102B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH066116U (ja) * 1992-07-02 1994-01-25 昭和飛行機工業株式会社 自動車のボディパネルの制振用メルシート

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1415288A (en) * 1973-02-23 1975-11-26 Cabot Corp Sound damping laminate structures
JPS5418635Y2 (ja) * 1974-07-11 1979-07-12
JPS6129533A (ja) * 1984-07-20 1986-02-10 日本特殊塗料株式会社 車両の制振処理方法
JPS6171277A (ja) * 1984-08-21 1986-04-12 Nippon Tokushu Toryo Kk 車輌の制振処理方法
JPS6182857U (ja) * 1984-11-07 1986-05-31
JPS6252235A (ja) * 1985-08-30 1987-03-06 Bridgestone Corp マグネツトダンパ−
JP2714655B2 (ja) * 1986-10-15 1998-02-16 株式会社 ブリヂストン 磁性複合型制振材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03295641A (ja) 1991-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1299082C (en) Magnetically adhesive damping foil
US20040214008A1 (en) Flexible magnetic damping laminate with thermosetting adhesive layer
JP2003519043A (ja) 乗物に使用する遮音製品
EP0278268A2 (en) Reinforcing sheet for the reinforcement of panel and method of reinforcing panel
GB2041291A (en) Multilayer antidrumming and stiffening sheet
JPS60222238A (ja) 補強用接着性シ−ト
JPH0694199B2 (ja) 自動車用の鋼板拘束型の制振材
JPH0737102B2 (ja) 鋼板拘束型の制振材
JPH0346331B2 (ja)
JPS5912496A (ja) パネル制振材
JP3126825B2 (ja) ゴムチップ製マット
JPH0749273B2 (ja) 磁着型制振シート
JP2524421Y2 (ja) 拘束型制振材
JPH0119437B2 (ja)
JPS59204537A (ja) 金属板補強用の接着性シ−ト
JPH075284Y2 (ja) スタッドの固定構造
JPH0119717B2 (ja)
JPS6229240Y2 (ja)
JP2726934B2 (ja) 防水シートの下地面への敷設構造
JPH0357468Y2 (ja)
JPH0533417Y2 (ja)
JPH0446909Y2 (ja)
JPS6171277A (ja) 車輌の制振処理方法
JPS61118243A (ja) 車両用制振シ−ト
JPS63236632A (ja) 複合制振防音材

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term