JPH0459417B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、用便後等の人体局部を洗浄水で洗浄
し乾燥する機能を有する衛生洗浄装置に関するも
のである。

従来例の構成とその問題点 従来の衛生洗浄装置の本体構成図を第１図に基
づいて説明する。１は便器本体、２は前記便器本
体１へ使用者が座るための便座、３は前記使用者
の局部へ洗浄水を放出する洗浄手段（以後洗浄ノ
ズルと呼ぶ）、４はシスターン、５は前記シスタ
ーン内に貯えられた水、６は前記水５に没せられ
た水フイルター、７は前記水フイルター６から前
記水５を吸入し、前記洗浄ノズル３へ洗浄水を送
水する洗浄水送水手段（以後ポンプと呼ぶ）、８
は前記送水手段水路中に設けた貯湯タンク、９は
前記貯湯タンク８の内部の水に内蔵するサーモス
タツト（第１図に図示せず）、１０は前記ポンプ
７、貯湯タンク８等を収納する収納ボツクス、１
１は前記収納ボツクス１０に結合した制御ボツク
ス、１２は前記ポンプ７等を制御する制御器、１
３は前記制御器１２を介して前記ポンプ７に付勢
指令を与える洗浄スイツチ、１４は洗浄水量を設
定する設定手段、１５はノズル３から放出される
洗浄水、１６は乾燥温風送風用フアンモータ、１
７は乾燥ヒータ、１８は温風を前記便器内へ送る
風路、１９は乾燥スイツチ、２０は乾燥温風温度
設定手段である。

上記構成において、使用者が局部を洗浄後、濡
れた局部を温風で乾燥するために乾燥スイツチ１
９を付勢する。また、局部へ当てる乾燥温風温度
設定手段２０を操作することによつて好みの乾燥
温風温度に設定できるものである。

この構成において、前使用者が例えば温風温度
設定手段２０を‘低’のままにしていた場合、次
に使用する使用者が前記乾燥スイツチ１９を付勢
した時に温度の低い温風が送風され、使用者は不
快感と温風温度設定手段２０を再び調整しなけれ
ばならない煩雑感があつた。

また、洗浄後の局部についた水滴を速く乾燥す
るには、最初高い温度の温風を送風し、局部が乾
いてくるとその高い温度の温風では、熱く感じる
ので使用者は、温風温度設定手段２０を操作して
温風の温度を下げる操作を行わねばならなかつ
た。

発明の目的 本発明はかかる従来の問題点を解消するもので
乾燥時の操作の使い勝手の向上を目的とするもの
である。

発明の構成 この目的を達成するために、本発明の衛生洗浄
装置は人体が座るための便座と、前記人体の局部
を洗浄する洗浄手段と、洗浄後の局部を乾燥する
乾燥手段と、前記乾燥手段を開始する乾燥スイツ
チと、前記乾燥手段から送風される温風温度を設
定する設定手段と、前記乾燥スイツチの付勢から
前記設定手段を操作するまでは、あらかじめ決め
られた温風温度と乾燥時間で乾燥し、前記設定手
段の操作後はその設定温度に制御し、前記あらか
じめ決められた温風温度と前記設定手段の操作後
の設定温度とを平均した温度、もしくはこの平均
した温度にある係数を乗じて演算した温風温度を
記憶する構成、および前記あらかじめ決められた
乾燥時間と前記乾燥スイツチの付勢から乾燥終了
までの乾燥時間とを平均した乾燥時間、もしくは
この平均した乾燥時間にある係数を乗じて演算し
た乾燥時間を記憶する構成とした書換え可能な記
憶素子とを有し、以後乾燥スイツチ付勢後は前記
記憶素子の温風温度、乾燥時間に基づいた制御を
する制御手段で構成したものである。

この構成により、初めて電源を投入し、初めて
乾燥スイツチ１９を付勢した時には、たとえ温風
温度設定手段２０がいかなる設定であつてもあら
かじめ決められた温風温度で乾燥し、前記温風温
度設定手段２０を操作したらその設定温度に制御
し、現在使用している使用者の好みの乾燥温風温
度に調整できる作用を有する。

そして、次回からの使用者が使用するときは、
前記あらかじめ決められた温風温度と前使用者の
前記温風温度設定手段の操作後の設定温度とを平
均した温度や、この平均した温度にある係数を乗
じて演算した温風温度を記憶する書換え可能な記
憶素子の内容に基づいた温風温度で制御をするの
であたかも温風温度設定手段２０を操作したのと
同等の作用を有する。これらのことは乾燥時間に
関しても同様の制御を行なうものであり、前記乾
燥スイツチの付勢から乾燥終了までの乾燥時間と
を平均した乾燥時間、もしくはこの平均した乾燥
時間にある係数を乗じて演算した乾燥時間を記憶
する書換え可能な記憶素子の内容に基づいた乾燥
時間で制御するものであり、使用者の平均的な乾
燥時間を自動的に設定していく作用を有するもの
である。

実施例の説明 本発明の一実施例を第２図から第５図ａ，第５
図ｂを用いて説明する。なお、第１図で示した従
来例の構成部材を本発明の一実施例にもそのまま
採用し、同一部材には同一番号を付してある。

第２図は、本発明の一実施例の本体外観図であ
る。２１は電源スイツチ、２２は便器１の内部の
臭いを吸収するための脱臭付勢スイツチ、２３は
便座２を暖房する便座暖房付勢スイツチ、２４は
便座暖房の温度設定手段、２５は乾燥温風の吹き
出し口兼便器１の内部の臭いを吸収する脱臭口で
ある。２６は洗浄兼乾燥停止スイツチであり、１
００は便座２に座つた人体、１０１は収納ボツク
ス１０から着脱自在にしたリモコン操作部、１０
２は収納ボツクス１０とリモコン操作部１０１を
結ぶリード線である。

第３図は、本発明の一実施例の制御回路図であ
る。２７は電源回路部で、２８は100VAC交流電
源、２９はトランス、３０は定電圧ICで構成し
ている。３１は本発明の一実施例であるところの
制御手段であるマイクロコンピユータ（以後マイ
コンと呼ぶ）、３２は書き換え可能な記憶素子で
あり、３３はコンパレータ群、３４はラダー回
路、３５は便座２の温度検出用感温素子、３６は
人体検知手段であるところのマイクロスイツチ、
３７は脱臭フアンモータ、３８は便座暖房用ヒー
タ、３９はリレーである。

第４図は、本発明の一実施例の乾燥時における
概略フローである。

上記構成における本発明の一実施例における説
明を概略フロー図と第５図ａと第５図ｂに基づい
て説明する。

マイコン３１が人体検知手段３６により便座に
人体が座つたことを確認すると、以下に示す制御
を行なうものである。

(a) 初めて電源を投入し、全く温風温度設定手段
２０を操作しない場合 乾燥スイツチ付勢開始指令が出ると、第５図ａ
に示すようにあらかじめ決められた温風温度と乾
燥時間で温風を送風するよう乾燥ヒータ１７を制
御する。

また、乾燥を強制的に終了するために乾燥停止
スイツチ２６を付勢した場合にはあらかじめ決め
られた乾燥時間と乾燥スイツチ１９の付勢から乾
燥終了までの乾燥時間とを平均した乾燥時間、も
しくはこの平均した乾燥時間にある係数を乗じて
演算した乾燥時間を記憶する書換え可能な記憶素
子の内容の乾燥時間で制御されることになる。し
たがつて、次に使用する使用者は、記憶素子に記
憶された（演算した結果の乾燥時間）乾燥時間の
乾燥を行なうことになるものである。

(b) 温風温度設定手段２０を操作した場合 乾燥スイツチ１９を付勢後、温風温度設定手段
２０を操作したかどうかをコンパレータ群３３の
C3とラダー回路３４を介して行う。そして温風
温度設定手段２０が操作されたことを検知すると
（第５図b42）、その温風温度に乾燥ヒータを付勢
すると同時にその設定温風温度とその設定温度の
乾燥時間を記憶する。以後、これは、乾燥終了ま
で遂次行なわれるものである。この乾燥パターン
例を、第５図b42の実線部分に示す。そして、現
在使用している使用者の乾燥終了後、マイコン３
１はあらかじめ決められた温風温度と、温風温度
設定手段の操作後の温風温度とを平均した温度、
および乾燥時間に関してもあらかじめ決められた
乾燥時間と、乾燥終了までの乾燥時間とを平均す
る乾燥時間の乾燥パターンを記憶する。（第５図
ｂの点線部分４２′）、マイコン３１は、次の使用
者が乾燥スイツチ１９付勢開始後は、第５図ｂ４
２′の点線部分の記憶素子３２に記憶された乾燥
パターンで温風を送風するものである。

以後、記憶素子３２の内容は、温風温度設定手
段２０が操作される度にその内容は書換えられ、
自動的に全使用者の平均的な乾燥温風温度、乾燥
時間を設定していくものである。

また、マイコン３１は、電源がオフの場合や、
停電の場合などに記憶素子のデータが破壊されな
いようにバツクアツプ用のバツテリーを付加して
もよく同様に本発明の一実施例に限定されるもの
ではない。

発明の効果 本発明によれば、以下に述べる効果を有する。

制御手段があらかじめ決められた温風温度と、
設定手段の操作後の設定温度とを平均した温度、
もしくはこの平均した温度にある係数を乗じて演
算した設定温度を記憶する構成であり、乾燥時間
に関してもあらかじめ決められた乾燥時間と、乾
燥終了までの乾燥時間とを平均した乾燥時間、も
しくはこの平均した乾燥時間にある係数を乗じて
演算した乾燥時間を記憶する構成であるので、使
用者が時系列に設定手段を操作したのと同等の操
作情報（設定温度、乾燥時間）を記憶素子によつ
て自動的に変更していくので、各家庭毎に異なる
乾燥パターンが自動的に作成される。したがつ
て、記憶素子の内容による乾燥において、使用者
は乾燥スイツチを付勢するだけの簡単な操作で、
温風温度に変化をもたせた局部の乾燥を行なうこ
とができるので、適度な暖感を感じながら局部乾
燥を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の衛生洗浄装置の本体構成図、第
２図は本発明の一実施例の衛生洗浄装置の本体外
観図、第３１図は同制御回路図、第４図は同乾燥
時における概略フローチヤート、第５図ａ，ｂは
それぞれ同乾燥パターンを示す図である。 １……便器、２……便座、３……洗浄手段（洗
浄ノズル）、７……洗浄水送水手段（ポンプ）、１
６……乾燥フアンモータ、１７……乾燥ヒータ、
１９……乾燥スイツチ、２０……乾燥温風温度設
定手段、３１……制御手段（マイクロコンピユー
タ）、３２……書き換え可能記憶素子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 人体が座るための便座と、前記人体の局部を
   洗浄する洗浄手段と、洗浄後の局部を乾燥する乾
   燥手段と、前記乾燥手段を開始する乾燥スイツチ
   と、前記乾燥手段から送風される温風温度を設定
   する設定手段と、前記乾燥スイツチの付勢から前
   記設定手段を操作するまでは、あらかじめ決めら
   れた温風温度と乾燥時間で乾燥し、前記設定手段
   の操作後はその設定温度に制御し、前記あらかじ
   め決められた温風温度と前記設定手段の操作後の
   設定温度とを平均した温度、もしくはこの平均し
   た温度にある係数を乗じて演算した温風温度を記
   憶する構成、および前記あらかじめ決められた乾
   燥時間と前記乾燥スイツチの付勢から乾燥終了ま
   での乾燥時間とを平均した乾燥時間、もしくはこ
   の平均した乾燥時間にある係数を乗じて演算した
   乾燥時間を記憶する構成とした書換え可能な記憶
   素子とを有し、以後乾燥スイツチ付勢後は前記記
   憶素子の温風温度、乾燥時間に基づいた制御をす
   る制御手段で構成した衛生洗浄装置。 ２ 制御手段は、停電時に作用し記憶素子の内容
   を保護する電源装置を付加した構成とした特許請
   求の範囲第１項記載の衛生洗浄装置。