JPH0631996Y2 - 収納キャビネット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内部に設けられた温風ヒーターユニットから
吹き出された温風を利用して、室内の暖房と手洗後の乾
燥とが行なえるようにした収納キャビネット、特にトイ
レ用収納キャビネットに関する。

〔従来技術〕

従来、かかる収納キャビネットの下部に、室内に温風を
吹き出す温風ヒーターユニットが配設されてなる温風ヒ
ーターユニット付きキャビネットが知られており、室内
の暖房、特に足元への暖房がはかられている。

〔考案の目的〕

本考案はかような温風ヒーターユニットを備えた収納キ
ャビネットにおいて、手洗ユニットを併設したうえに、
該温風ヒーターユニットからの温風を足元ばかりでなく
該手洗ユニット部へも吹き出せるようにして、室内の暖
房及び手洗後の乾燥を可能とならしめ、しかもこれらの
機能がコンパクトにまとめられた収納キャビネットを提
供することにある。

〔考案の開示〕

すなわち、本考案の収納キャビネットは、収納キャビネ
ット(1)の下部に温風ヒーターユニット(2)、中央部に手
洗ユニット(3)が配設され、温風ヒーターユニット(2)よ
り吹き出される温風を収納キャビネット(1)下部に設け
られた通風口(4)及び手洗ユニット(3)部の上部に設けら
れた通風口(5)から切換スイッチを作動させることによ
って適宜分配させ、上記の目的を達成せしめるものであ
る。

以下本考案を実施例に基いて説明する。第１図は本考案
の収納キャビネット(1)の正面図、第２図はその断面を
示す概略図であり、収納キャビネット(1)内には、下部
に温風ヒーターユニット(2)と通風口(4)、中央部に水道
の蛇口等が設けられた磁器製あるいは合成樹脂製のボー
ルからなる手洗ユニット(3)と通風口(5)、及び収納部
(6),(7)が設けられている。温風ヒーターユニット(2)は
ファン、ヒーター、温度ヒューズ、空気吸入口、温風吹
き出し口、ケース等から構成されており、温風ヒーター
ユニット(2)の吹き出し口の先に設けられたダンパー(8)
が温風の通風口(4)の横に設けられた足踏みスイッチ(9)
によって操作され、温風が暖房用と乾燥用とに分配され
る。ダンパー(8)は通常乾燥側が閉鎖状態であり、足踏
みスイッチ(9)を踏むことによって暖房側が閉鎖される
ようになり、この状態で温風は収納部(7)の背面部に設
けられたダクト(10)を通じて、手洗ユニット(3)部上部
の通風口(5)より吹き出され、手洗後の乾燥に利用され
る。尚、暖房を必要としない夏期などには、足踏みスイ
ッチ(9)をストッパー(11)で固定することにより、温風
を乾燥のみの用途に使用することも可能である。また収
納部(6)下部のコントロール部(12)には作動スイッチ、
タイマー、コンセント、温度センサー等が設けられてい
る。

本考案の収納キャビネットは、温風ヒーターユニットか
ら吹き出される温風を足踏みスイッチ等の切換スイッチ
によって分配操作し、暖房と手洗後の乾燥とが行なえる
ものである。また本考案の収納キャビネットには、第３
図の如くオゾン発生脱臭装置等の脱臭ユニット(13)を設
けることも可能である。また本考案の収納キャビネット
は独立した単体としての利用のほか、壁部に収納された
状態での利用も可能である。

〔考案の効果〕

本考案は従来暖房機能のみに利用されていた温風ヒータ
ーユニットからの温風を手洗後の乾燥にも利用できるよ
うに構成されているため、手洗後にタオル等を必要とせ
ず、暖房、手洗、乾燥及び収納機能を兼ねそえ、しかも
コンパクトにまとめられ、トイレの如くスペースの限ら
れた場所のキャビネットとして有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に基く収納キャビネットの正面
図、第２図は第１図の断面概略図、第３図は他の実施例
の正面図である。 １……収納キャビネット ２……温風ヒーターユニット ３……手洗ユニット、４，５……通風口 ６，７……収納部、８……ダンパー ９……足踏みスイッチ、10……ダクト 11……ストッパー、12……コントロール部 13……脱臭ユニット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】手洗ユニットと温風ヒーターユニットとが
   配設されたものであって、該温風ヒーターユニットから
   の温風が、温風ヒーターユニットの吹き出し口の先に設
   けられたダンパーと温風の通風口の横に設けられた足踏
   みスイッチによって、暖房と手洗後の乾燥とのいずれか
   一方に利用されることを特徴とする収納キャビネット。