JPH0448600B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0448600B2
JPH0448600B2 JP60261574A JP26157485A JPH0448600B2 JP H0448600 B2 JPH0448600 B2 JP H0448600B2 JP 60261574 A JP60261574 A JP 60261574A JP 26157485 A JP26157485 A JP 26157485A JP H0448600 B2 JPH0448600 B2 JP H0448600B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
coating film
peeling
metal plate
peeled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60261574A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62124900A (ja
Inventor
Koji Yagishita
Minoru Iijima
Hideyuki Nozaki
Takehiko Takao
Efu Uoresu Jerarudo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil Corp filed Critical Nippon Oil Corp
Priority to JP26157485A priority Critical patent/JPS62124900A/ja
Publication of JPS62124900A publication Critical patent/JPS62124900A/ja
Publication of JPH0448600B2 publication Critical patent/JPH0448600B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 タンク、各種容器及び熱交換器等に腐食防止や
製品汚れ防止などの目的でその金属板表面に樹脂
等のライニング、コーテイング等いわゆる被覆膜
を施工した場合、後に金属板やその被覆膜の補修
あるいは金属板の検査等のため被覆膜を部分的に
剥離する必要が生じることが多い。
本発明は金属板表面及び剥離せずに残すべき被
覆膜部分(以下非剥離部分という)を損傷するこ
となく、その他の任意部分(以下剥離部分とい
う)の被覆膜を能率的に剥離する被覆膜の部分剥
離方法及び装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、前述のような被覆膜の部分剥離作業の場
合、被覆膜の剥離部分と非剥離部分の境界線に沿
つてグラインダー等で被覆膜を切断し、その後剥
離部分をバーナー等で加熱し、被覆膜を金属板に
接着している接着剤を溶解して後、ナイフその他
で被覆膜を剥離するか、剥離部分全面をグライン
ダーやサンドブラスト等で削り取つていた。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、グラインダーやサンドブラスト等を使
用すると、被覆膜だけでなく金属板表面にも傷を
つけ易く、また生じる粉塵により作業環境を極度
に悪化する。一方、剥離部分をバーナー等で加熱
した場合、非剥離部分との境界線付近の過熱によ
り非剥離部分にも剥がれが生じ易くなるだけでは
なく、石油タンク等においては火災や爆発が発生
する惧れがあつたり、その他ガスの発生をも招き
易い。反対に加熱が不足すれば剥離部分の剥離が
不充分になる。このようにこれら従来の方法では
作業管理が非常に困難であつて、しばしば剥離残
し部分を生じてその手直し作業を必要とし、工期
や施工費用の増大をもたらすだけではなく、安全
管理上も好ましくはない。
尚、被覆膜の剥離方法として、従来、特公昭51
−38067号公報に開示のものがみられる。これは
塩化ビニール被覆電線の塩化ビニール被覆を基材
である芯線から剥離するものであつて、初めに高
速流体ジエツトを被覆材の表面に当ててここに損
傷部を形成せしめ、次に損傷部に低速大容量の流
体ジエツトを当てて被覆材をその損傷部から引き
裂いて基材から剥離せしめる。かかる方法を本発
明の対象とするいわゆる部分剥離に適用すること
も考えられるが、その場合には剥離されずに残存
する被覆膜部分(非剥離部分)大きく損傷し、そ
の損傷部分を補修しないでは非剥離部分をそのま
ま使用することが不可能である。そのためかる従
来方法は本発明における正確な部分剥離方法には
適さなかつた。
本発明は上記従来方法或いは装置の問題点を解
決するため、高圧流体噴射の衝撃力を利用し、被
覆膜の任意部分を金属板表面や残量すべき被覆膜
部分(非剥離部分)を損傷することなく正確かつ
安全、能率的に剥離する方法及び装置を提供する
ものである。
〈課題を解決するための手段〉 このために本発明方法では、金属板表面の被覆
膜の剥離部分と非剥離部分との切断境界線に向け
て、斜め上方位置から、少なくとも1つの切断用
高圧流体噴射流を前記切断境界線に沿つて移動し
ながら噴射して、前記被覆膜の非剥離部分端面に
非剥離部分の表裏面にわたる略テーパ状の切断境
界面を形成することにより切断作業を行い、次に
剥離部分の剥離作業を行う方法であつて、前記切
断用高圧流体の噴流の方向を、前記切断境界線を
含むと共に、非剥離部分の金属板表面から所定の
鋭角をなす平面内にあり、かつ切断作業進行方向
に対して後方を向く状態に保持した金属板表面被
覆膜の切断・剥離方法を用いた。
また本発明の装置では、上記方法を実施するた
めに、金属板表面の被覆膜の剥離部分と非剥離部
分との切断境界線に向けて、斜め上方位置から、
切断用高圧流体噴流を噴射して、前記被覆膜の非
剥離部分端面に非剥離部分の表裏面にわたる略テ
ーパ状の切断境界面を形成する少なくとも1つの
被覆膜切断用高圧流体噴流を噴射させる切断用噴
射ノズルを備えた切断装置と、切断された被覆膜
の剥離すべき部分を剥離する剥離装置と、前記切
断装置及び剥離装置を搬送自由に支持する支持装
置と、を備える。そして、前記切断用噴射ノズル
の噴流の方を、前記切断境界線を含むと共に非剥
離部分の金属板表面から所定の鋭角をなす平面内
にあり、かつ前記切断装置の搬送方向に対して後
方を向く状態に保持させた金属板表面被覆膜の切
断・剥離装置を備える。
〈作用〉 上記本発明によると、切断用高圧流体を境界線
上に沿つて移動する等して、被覆膜を切断境界線
に沿つて斜面状に切断する。かかる切断作業によ
り非剥離部分の境界切断面は、非剥離部分が剥離
部分の下層になるような斜面となり、厚さを徐々
に減じて金属板表面に至るテーパ面を形成する。
従つて非剥離部分の切断部は損傷なく、かつ金属
板表面からの剥離がない。また被覆膜切断時の金
属板表面の損傷もない。
前記切断作業は、切断用高圧流体を切断境界線
上に沿つて移動するとき、切断作業進行方向に対
して斜上前方から後方に向けて切断用高圧流体を
切断境界線上に向かわしめ、このため、その剥離
領域は、切断境界面が遮つて非剥離部分にまでは
決して及ばない。従つて非剥離部分を損傷なく確
実に金属板に付着残存させる。
〈実施例〉 以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明の概要を示すもので、重油等石
油製品を貯蔵するタンクは、鉄板等金属板1表面
に樹脂コーテイング、樹脂ライニング等の被覆膜
2を施し、金属板1表面(底板、側板)を保護し
ている。
ところで、かかる金属板1の補修或いは金属板
1の検査等のため前記被覆膜2を部分的に剥離す
る必要がある。
このようなとき、被覆膜2の剥離すべき部分
(剥離部分)2Aの表面に切断境界線3を引き、
或いは見当をつけて、本発明に係る方法により前
記剥離部分2Aを非剥離部分2Bを残して切断し
剥離する。
ここにおいて非剥離部分2Bの切断部は金属板
1の表面から剥離することなくかつ切断境界面4
を徒に損傷してはならない。
そこで例えば自走式の支持装置5をタンク底板
上に走らせるようにし、該支持装置5に設けた少
なくとも1つの被覆膜切断用の高圧流体噴射ノズ
ル(以下切断用噴射ノズルという)6と、少なく
とも1つの被覆膜剥離用の高圧流体噴射ノズル
(以下剥離用噴射ノズルという)7と、により、
上記要求を満たして被覆膜2を切断し剥離する。
切断用噴射ノズル6は、噴流の方向を、前記切
断境界線を含むと共に非剥離部分の金属板表面か
ら所定の鋭角をなす平面内にあるように設定す
る。これにより非剥離部分2B上方から切断境界
線3に向け金属板1表面と所定角度θ例えば約
60゜以下望ましくは約30゜前後の角度をもつて線状
の高圧流体噴流8例えば高圧水噴流を高速で噴射
し、被覆膜2を切断境界線3で切断する。
切断用噴射ノズル6は支持装置5により案内さ
れて前記高圧流体噴流8を切断境界線3上に沿つ
て進行させ、もつて非剥離部分2Bの切断境界面
4を形成すると共に、剥離部分2Aの一部を金属
板1表面から剥離する。
切断用噴射ノズル6は切断作業進行方向の前方
から後方に向けて高圧流体噴流8を噴射するよう
な傾斜とする。これによりその剥離領域は、切断
境界面が遮つて非剥離部分にまでは決して及ばな
い。従つて非剥離部分を損傷なく確実に金属板に
付着残存させる。
被覆膜切断用の高圧流体噴流8例えば高圧水噴
流の圧力はノズル元において少なくとも1000Kg/
cm2以上が望ましく例えば金属板1が鉄板でその表
面にFRP約2mm厚の被覆が施されている場合に
は約2000Kg/cm2程が望ましい。しかし一般には金
属板1の母材の強度、凹凸、及び被覆膜2の強度
や厚さ等に依存して前記高圧流体噴流8の圧力が
選ばれるものである。
こうして切断された非剥離部分2Bの切断境界
面4は、厚さを徐々に減じて金属板1表面に至る
テーパ状の傾斜面となり、非剥離部分2Bの上層
に剥離部分2Aが重なる状態を形成する。そして
切断用高圧流体噴流が金属板1表面に当たつて後
剥離部分2Aの方向に跳ね返つて行くからその先
端縁は金属板1表面に確実に残つて剥離すること
がない一方、剥離部分2A側は切断用高圧流体噴
流により一部大きく剥離される。この被覆膜2の
切断・剥離過程で金属板1の正面が損傷すること
はない。
剥離用噴射ノズル7は、本実施例の場合、第2
図に示すように、先端に4個の噴孔7aを有しか
つノズル中心軸(回転中心軸)Cのまわりに回転
自由な構成となつている。噴孔7aから噴射され
る高圧流体噴流(高圧水噴流)8は、ノズル中心
軸に対し放射状に向けられる。従つて切断用噴射
ノズル6及び回転する剥離用噴射ノズル7が支持
装置5により切断境界線3に沿つて進行すると、
第3図のように、非剥離部分2Bには傾斜した切
断境界面4が形成され、剥離部分2Aは、高圧流
体噴流8が旋回模様を描きながら切断されつつ金
属板1の表面から剥離され剥離残を生じさせるこ
とがない。そして噴射ノズル数は必要最小限で足
り、大流量となることもない。
タンク側壁1a表面及び底壁隅部表面の被覆膜
2の切断・剥離も、第4図に示すように金属板表
面に対して切断用噴射ノズル6及び剥離用噴射ノ
ズル7の傾斜角を先の説明と全く同様に設定して
行うことができる。この設定は両噴射ノズル6,
7の支持部を単に平行移動又は90゜回動すること
により行う。ただ隅部においては第1図において
剥離部分2Aの被覆膜両側縁に切断用噴射ノズル
6を配設したが、タンク側壁等により作業が障害
となる場合には、一方の切断用噴射ノズル6を取
り外して行えばよい。尚、第4図においては、実
線はタンク側壁1aの被覆膜2の切断・剥離作業
の例を示し、破線はタンク底壁隅部の切断・剥離
作業の例を示している。
タンク側壁1a等或いは球面タンク等における
金属板表面被覆膜の切断・剥離は、大略平面金属
板の場合と同様に行えばよいことは明らかであ
る。
また上記の他に剥離作業は、切断作業進行方向
に対して交叉する方向、例えば約90゜方向に繰り
返して往復動する剥離運動を切断用高圧流体噴射
ノズル6,7にさせてもよい。
すなわち、切断用高圧流体噴射ノズル6を第3
図に矢印で示すように切断進行方向に移動すれ
ば、非剥離部分2Bには傾斜した切断境界面8が
形成されるが、このとき同時に剥離部分2Aの切
断縁も切断用高圧流体噴流によつてまくり上げら
れる。従つて、このような切断用高圧流体噴射ノ
ズル6の切断進行方向の移動を少しずつ切断境界
線から離す方向に順次繰り返せば、最初の切断作
業が終了した後は、切断用高圧流体の噴射は、剥
離部分2Aのまくり上げを繰り返す作業を行うこ
ととなり、もつて切断用高圧流体噴射ノズル6は
剥離用噴射ノズル7を兼ねることができるように
なる。このような場合は、剥離用噴射ノズル7を
省略してもよい。
次に第1図に概略構成が示してある第1の実施
例の詳細を説明する。
第5図に示すように、本発明に係る金属板表面
被覆膜の切断・剥離装置30は、重油等のタンク
31内底壁板を自走可能な支持装置5を備えてお
り、タンク31外に設けた、エアコンプレツサ3
2からエアホース33を介して供給される空気圧
によりエアモータを駆動することにより自走す
る。空気圧は更に剥離用噴射ノズル7の回転駆動
アクチユエータ9をも作動させる。
被覆膜の切断・剥離用高圧水は、水槽34から
加圧ユニツト35により加圧されて水ホース36
を介し切断・剥離装置30に供給される一方、そ
のタンク31内の廃水は、排水ポンプ37により
排水ホース38を介して排水処理装置39に導か
れ、ここで剥離された被覆膜と水とを分離した
後、水を放流する。
支持装置5には第6図〜第8図に示すようにエ
アホース33に連結されたエアモータ41を有し
ており、該エアモータ41がチエーン42等の巻
掛媒体及び減速装置を介して車輪43を回転駆動
させ、支持装置5を自走させる。支持装置5の前
進後、停止はエアホース33に介装された切換弁
装置44の操作で行う。45は圧力調整弁であ
る。
切断用噴射ノズル6及び剥離用噴射ノズル7
は、水ホース36から切換弁装置46を介して分
岐した水ホース36a,36bが接続され、高圧
水の噴射又は噴射停止を行う。剥離用噴射ノズル
7は夫々その上端に回転駆動アクチユエータ9を
有し、エアホース33aから供給される空気圧が
該アクチユエータ9に導入されるとその軸回りに
回転可能となつている。
支持装置5は本体50に固定したフレーム47
〜49を介して前記切換弁装置44、圧力制御弁
45、切換弁装置46及び支持板52が固定され
ており、支持板52にはノズル取付板53が着脱
かつ取付位置変更自由にボルト−ナツト装置55
により固定される。また支持装置5は側部にガイ
ドローラ51を備え、第7図に示すように、タン
ク31内側壁に該ガイドローラ51が沿つて支持
装置5を走行を案内する。
次に噴射ノズル6,7の取付構造を第9図〜第
18図に基づいて説明する。
第9図において、フレーム49に固定取付され
た支持板52は支持装置5の前板を構成し、該支
持板52下部にノズル取付ブラケツト54とノズ
ル取付板53とがボルト−ナツト装置55により
共締めされている。ノズル取付ブラケツト54か
ら突出する2つのブラケツト56a,56bに
は、スクリユー57が回転自由に軸支され、該ス
クリユー57の回動によりスクリユー57に螺合
したノズル支持ブロツク58がスクリユー57の
軸方向即ち支持装置5の切断・剥離作業進行方向
に直角に移動し、ロツクナツト59によりスクリ
ユー57の回動をロツクすることにより前記ノズ
ル支持ブロツク58の位置を固定する。
ノズル支持アーム61はノズル支持ブロツク5
8の端壁に回動自由に支持されていると共に、第
10図に示すように、ノズル角度設定板62を有
しており、ノズル支持アーム61を適宜角度に設
定して後、ノズル角度設定板62に形成してある
アーチ状の長孔62aにボルト63を挿通しノズ
ル支持ブロツク58に緊定すれば、ノズル支持ア
ーム61は所定角度θ位置に固定支持される。ノ
ズル支持アーム61の先端ボスに切断用噴射ノズ
ル6が軸方向摺動自由に支持され、ロツクボルト
64によりその軸方向位置、即ちタンクの金属板
1の被覆膜2との距離が特定される。切断用噴射
ノズル6は、支持装置5の切断作業進行方向(第
9図D)に対して斜上方から後方に向けて然も非
剥離部分2Bから剥離部分2Aに向けて傾斜して
設定される。
このため切断用噴射ノズル6の噴孔を切断境界
線3に合わせれば、これより噴射される切断用の
高圧水噴流8が切断境界面4を損傷することなく
徐々に厚さを減ずる傾斜面に形成できることとな
る。切断用噴射ノズル6の傾斜角θ及び被覆膜2
との距離は、金属板母材の種類、凹凸並びに被覆
膜2の材質及び厚さによつて適宜値に選択され
る。
剥離用噴射ノズル7のノズル取付板53への取
付は第11図及び第12図に示すように取付けら
れる。即ち、ノズル取付板53の上部において、
上下に平行に突出して設けられたブラケツト7
1,72には、複数(本実施例では4つ)の剥離
用噴射ノズル7に対応して上下方向に延びるスク
リユー73が回動自由に軸支され、ロツクナツト
74を締めつけることによりスクリユー73の回
動がロツクされる。スクリユー73にはノズルホ
ルダ75が螺合されて前記スクリユー73の回動
により上下動する。ロツクナツト76はノズルホ
ルダ75をスクリユー73に対してロツクするも
のであるノズルホルダ75は剥離用噴射ノズル7
の回転駆動アクチユエータ9を把持する。このよ
うな構成によりノズルホルダ75の高さをスクリ
ユー73の回動により調節し、回転駆動アクチユ
エータ9の下端に設けられた剥離用噴射ノズル7
と金属板表面の被覆膜2との距離を最適値に設定
する。尚、回転駆動アクチユエータ9へ空気圧を
供給するエアホース33aには空気圧制御弁が介
装されているが図示していない。
上記のようにして切断用噴射ノズル6の被覆膜
との傾斜角及び距離を設定すると共に剥離用噴射
ノズル7の被覆膜2との距離を設定し、もつて第
8図に示すように、所定値のタンク底部の金属板
1表面における被覆膜2を剥離するのである。即
ち切断用噴射ノズル6により、非剥離部分2B
に、傾斜した切断境界面を形成すると共に剥離部
分2Aの境界部を切断し、また剥離用噴射ノズル
7により剥離部分2Aを金属板表面から剥離する
のである。そして支持装置5を所定距離だけ自走
させれば、所望の領域の被覆膜剥離を行うことが
できることとなる。
ここにおいて、支持装置5を自走式となすこと
により、長時間の作業も作業者は過大な労力を必
要としない。特に本実施例のように自走機構を流
体モーター駆動となすことにより、容易にかつ無
段階的に走行速度を調節でき、内燃機関または電
動機を使用しないので可燃性あるいは爆発性ガス
雰囲気中でも使用可能であり、更には使用流体を
切断用及び剥離用の高圧流体と共通すれば、供給
電力源を1個に集約することも可能である。
尚、変更態様として、各噴射ノズル6,7より
噴射された高圧水及び切断・剥離された被覆膜屑
は第13図に示すように吸い出し装置80を設け
てタンク31外に持ち出すことができる。即ち廃
棄回収装置80はノズル取付板53に支持され、
各噴射ノズル6,7を囲み込むスプラツシユカバ
ー81の下縁にゴム等からなるスカート82を取
り付け、高圧水が周囲に飛散しないようにする。
そしてタンク31外に設けた排水ポンプ37に接
続する排水ホース38を該スプラツシユカバー8
1内に下部隙間から挿し込んで、水及び被覆膜屑
を吸引し、排水処理装置39において水分離を行
つて後排水する。
タンク31の底壁隅部の被覆膜切断・剥離作業
は第14図及び第15図のように行う。即ちタン
ク31の側壁に対向して干渉するブラケツト5
4′をボルト−ナツト装置55から外してノズル
取付板53には前記側壁とは違い側のブラケツト
54のみを残す。つまりこのことはタンク側壁1
aに近い側の切断用噴射ノズル6を支持装置5か
ら取り外すこととなり、第15図に示すようにタ
ンク31の底壁隅部は容易に剥離用噴射ノズル7
により表面の被覆膜2を剥離することができるよ
うになる。このとき勿論のことながらガイドロー
ラ51を外してもよく或いはガイドローラ51の
位置を内方に移動可能な構成としてもよい。
タンク13の側壁1a特に下隅部表面の被覆膜
を切断・剥離するには第16図及び第17図のよ
うに行う。即ち支持板52下部及びノズル取付板
53の対応部には夫々ボルト孔85,86を穿孔
しておき、ノズル取付板53を90゜倒してこれら
ボルト孔85,86を合致させ、ここにボルト−
ナツト装置55を装着する。このため支持板52
に対してノズル取付板53は直角に横倒しとな
り、この状態における下方のノズル取付ブラケツ
トを外して上方のノズル取付板53を残してお
く。その結果、第22図に示すように下位の切断
用噴射ノズル6を取り外した剥離用噴射ノズル7
を略水平にして側壁1aに略直角に対向させる。
このようにして側壁1aの被覆膜2の切断・剥離
は底壁の場合と同様に可能となる。
尚、剥離用噴射ノズル7の着脱も可能であるか
ら作業によつては該噴射ノズル7の本数を適当に
増減できるのはいうまでもない。
〈発明の効果〉 以上述べたように本発明によれば、次のような
効果をもたらすものである。
即ち、被覆膜剥離の境界線切断を被覆膜の表裏
面にわたつて高圧流体噴流の衝撃力によつて行う
ことにより、 a 被覆膜の切断を完全に行いかつ母材である金
属板の表面の損傷を防止できかつ再被覆時の下
地処理も不要ある。
b 加熱のための火気を使用しないので、火災や
爆発の危険性が皆無であるのみならず有毒ガス
発生の恐れもない。
c グラインダーやサンドブラスト等を使用しな
いので、粉塵が発生せず作業環境を悪化させな
い。
d 被覆膜剥離の境界線切断及び剥離に同種の高
圧流体噴流を使用することができるので、1台
の装置と1人の作業者により切断と剥離の同時
作業を効率良く遂行できる。
被覆膜切断用高圧流体噴射を剥離部分の切断境
界線上に特定の角度、すなわち非剥離部分の金属
板表面から所定の鋭角をなす平面内であつてかつ
切断作業進行方向に対して後方を向く状態に保た
せて斜めに噴射することにより、 a 非剥離部分に剥がれ等の傷をつける恐れがな
い。
b 非剥離部分の切断境界面が傾斜をもつて滑ら
かに仕上がる。
c 従つて剥離部分の再被覆作業もスムーズに行
える。
d 被覆膜切断用高圧流体噴流の噴射方向を剥離
作業の進行方向に関して後方にすることによ
り、非剥離部分の剥離をより完全に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の概要を示す要部説
明用の断面図、第2図は剥離用噴射ノズルの先端
面図、第3図は第1図に示す実施例装置により切
断・剥離された金属板表面被覆膜の状態を示す平
面図、第4図は第1図に示す実施例装置もしくは
その変形例を用いてタンク側壁及び偶壁における
被覆膜の切断・剥離作業を示す説明用の断面図、
第5図は第1図に示す実施例装置の配置例を示す
全体系統図、第6図は第1図に示す実施例装置の
側面図、第7図は同上の平面図、第8図は同上の
正面図、第9図は第8図の−矢視断面拡
大図、第10図は第9図の−矢視図、第
11図は剥離用噴射ノズルの支持機構を示す正面
図、第12図は同上の側面図、第13図はスプラ
ツシユカバーの取付状態を示す概略説明図、第1
4図はタンク底壁隅部付近の被覆膜剥離作業を行
う場合の支持板、ノズル取付板及びノズル取付ブ
ラケツトの取付関係を示す正面図、第15図は同
上作業を行う第8図記載の切断・剥離装置の作動
状態を示す正面図、第16図はタンク側壁の被覆
膜剥離作業を行う場合の支持板、ノズル取付板及
びノズル取付ブラケツトの取付関係を示す正面
図、第17図は同上作業を示す第8図記載の切
断・剥離装置の作動状態を示す正面図である。 1…金属板、2…被覆膜、3…切断境界線、4
…切断境界面、5…支持装置、6…切断用噴射ノ
ズル、7…剥離用噴射ノズル、8…高圧流体噴
流、30…切断・剥離装置、31…タンク、41
…エアモータ、43…車輪、47,48,49…
フレーム、50…本体、52…支持板、53…ノ
ズル取付板、54…ノズル取付ブラケツト、5
7,53…スクリユー、58…ノズル支持ブロツ
ク、61…ノズル支持アーム、62…ノズル角度
設定板、62a…長孔、71,72…ブラケツ
ト、75…ノズルホルダ、80…吸い出し装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属板表面の被覆膜の剥離部分と非剥離部分
    との切断境界線に向けて、斜め上方位置から、少
    なくとも1つの切断用高圧流体噴流を前記切断境
    界線に沿つて移動しながら噴射して、前記被覆膜
    の非剥離部分端面に非剥離部分の表裏面にわたる
    略テーパ状の切断境界面を形成することにより切
    断作業を行い、次に剥離部分の剥離作業を行う方
    法であつて、 前記切断用高圧流体の噴流方向を、前記切断境
    界線を含むと共に、非剥離部分の金属板表面から
    所定の鋭角をなす平面内にあり、かつ切断作業進
    行方向に関して後方を向く状態に保持したことを
    特徴とする金属板表面被覆膜の切断・剥離方法。 2 切断作業は、切断用高圧流体噴流を金属板表
    面と約60度以下の角度を保持しつつ前記切断境界
    線上で移動させることを特徴とする特許請求の範
    囲の第1項に記載の金属板表面被覆膜の切断・剥
    離方法。 3 前記剥離作業は、少なくとも1つの剥離用高
    圧流体噴流を前記剥離部分に噴射して行うことを
    特徴とする特許請求の範囲の第1項または第2項
    に記載の金属板表面被覆膜の切断・剥離方法。 4 金属板表面の被覆膜の剥離部分と非剥離部分
    との切断境界線に向けて、斜め上方位置から、切
    断用高圧流体噴流を噴射して、前記被覆膜の非剥
    離部分端面に非剥離部分の表裏面にわたる略テー
    パ状の切断境界面を形成する切断用噴射ノズルを
    備えた切断装置と、切断された被覆膜の剥離すべ
    き部分を剥離する剥離装置と、前記切断装置及び
    剥離装置を搬送自由に支持する支持装置と、を備
    え前記切断用噴射ノズルをその噴流の方向が、前
    記切断境界線を含むと共に非剥離部分の金属板表
    面から所定の鋭角をなす平面内にあり、かつ前記
    切断装置の搬送方向に関して後方を向く状態に保
    持させたことを特徴とする金属板表面被覆膜の切
    断・剥離装置。 5 切断装置は、切断用噴射ノズルの金属板表面
    に対する距離及び角度を設定する位置決め装置を
    備えていることを特徴とする特許請求の範囲第4
    項に記載の金属板表面被覆膜の切断・剥離装置。 6 剥離装置は、少なくとも1つの剥離用高圧流
    体噴流を前記剥離部分に噴射する剥離用噴射ノズ
    ルを備えたことを特徴とする特許請求の範囲第4
    項または第5項に記載の金属板表面被覆膜の切
    断・剥離装置。 7 支持装置は自走装置を備えたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第4項〜第6項のいずれか1つ
    に記載の金属板表面被覆膜の切断・剥離装置。 8 支持装置は切断装置及び剥離装置の高圧流体
    噴流領域を覆いかつ金属板表面の流体を吸い出す
    吸い出し装置を含んでいることを特徴とする特許
    請求の範囲第6項に記載の金属板表面被覆膜の切
    断・剥離装置。
JP26157485A 1985-11-22 1985-11-22 金属板表面被覆膜の切断・剥離方法及びその装置 Granted JPS62124900A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26157485A JPS62124900A (ja) 1985-11-22 1985-11-22 金属板表面被覆膜の切断・剥離方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26157485A JPS62124900A (ja) 1985-11-22 1985-11-22 金属板表面被覆膜の切断・剥離方法及びその装置

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1134532A Division JPH0645118B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 基板表面被覆膜の切断・剥離方法及びその装置
JP1134531A Division JPH0722919B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 基板表面被覆膜の切断・剥離方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62124900A JPS62124900A (ja) 1987-06-06
JPH0448600B2 true JPH0448600B2 (ja) 1992-08-07

Family

ID=17363804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26157485A Granted JPS62124900A (ja) 1985-11-22 1985-11-22 金属板表面被覆膜の切断・剥離方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62124900A (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2564180B2 (ja) * 1988-11-25 1996-12-18 アールディー興産株式会社 対称する2ヘッドが1組のウォータージエット異心公転ガン
JPH02145299A (ja) * 1988-11-25 1990-06-04 Toshio Sugano ウォータジェットによる車輛の側面塗装剥離装置と車輛の側面塗装剥離方法
JPH02198800A (ja) * 1988-11-25 1990-08-07 Toshio Sugano 複数オリフィスのウォータジェットガン
JPH0722919B2 (ja) * 1989-05-30 1995-03-15 日本石油株式会社 基板表面被覆膜の切断・剥離方法及びその装置
FR2655887B1 (fr) * 1989-12-20 1992-03-06 Sochata Snecma Procede d'enlevement d'un revetement sur pieces par projection d'un jet d'eau sous haute tension.
JPH0796360B2 (ja) * 1991-11-02 1995-10-18 太平商工株式会社 塗膜剥離装置
FR2700132B1 (fr) * 1993-01-06 1995-02-03 Snecma Procédé pour ôter une portion d'un revêtement par des jets de liquide.
JP2554588B2 (ja) * 1993-03-14 1996-11-13 日進工業株式会社 物体隅角部の洗滌・剥離方法とその装置
JP4540031B2 (ja) * 2001-07-17 2010-09-08 株式会社スギノマシン ウォータージェットによるコンクリート破砕用回転ノズル装置
JP5534860B2 (ja) * 2010-02-24 2014-07-02 株式会社スギノマシン ウォータージェットガン装着用ノズルヘッド

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138067A (ja) * 1974-09-26 1976-03-30 Hitachi Ltd Shusekikairoyofukateikomojuurunokozo

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138067A (ja) * 1974-09-26 1976-03-30 Hitachi Ltd Shusekikairoyofukateikomojuurunokozo

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62124900A (ja) 1987-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6881266B1 (en) Apparatus and method for coating pipes
EP0408883B1 (en) High pressure water jet cleaner and coating applicator
JPH0448600B2 (ja)
KR101831271B1 (ko) 관로 보수장치
US20020179123A1 (en) Fluidized cleaning and scarification apparatus and method
EP0769351A1 (en) Floor surface blasting apparatus
JP5823272B2 (ja) ウォータージェット治具
JPH0699156A (ja) 配管系処理装置
JP5044270B2 (ja) 樹脂散布装置及びその制御方法
WO2020150601A1 (en) Grinder head
JPH0236099A (ja) 基板表面被覆膜の切断・剥離方法及びその装置
JPH0236100A (ja) 基板表面被覆膜の切断・剥離方法及びその装置
JP5425274B2 (ja) 樹脂散布装置及びその制御方法
JP3167298B2 (ja) コンクリート表面研掃装置
KR200203839Y1 (ko) 조질 압연장치의 워크롤 소제장치
JPH05124398A (ja) 塗膜剥離装置
JPH0670859U (ja) ウォータージェットによるスラブ軌道面の清掃及び塗膜剥離装置
JPH0777910B2 (ja) 球型タンク外壁用塗膜剥離装置
JP7236070B2 (ja) ミストジェット装置
JP3165912B2 (ja) レイタンス除去方法とその装置
CN221001827U (zh) 一种建筑墙体喷涂装置
JP2620306B2 (ja) 路面切削機
KR20140092726A (ko) 샌드젯을 이용한 세정장치
JPS60257868A (ja) 高圧水噴射装置
KR101339729B1 (ko) 샌딩장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees