JPH0670859U - ウォータージェットによるスラブ軌道面の清掃及び塗膜剥離装置 - Google Patents
ウォータージェットによるスラブ軌道面の清掃及び塗膜剥離装置Info
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- JPH0670859U JPH0670859U JP1080093U JP1080093U JPH0670859U JP H0670859 U JPH0670859 U JP H0670859U JP 1080093 U JP1080093 U JP 1080093U JP 1080093 U JP1080093 U JP 1080093U JP H0670859 U JPH0670859 U JP H0670859U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スラブ軌道面の清掃及び塗膜剥離作業の機械
化を図る。 【構成】 外部設備12により超高圧のジェット水を発
生し、高圧ホース19により台車15へ圧送する。台車
15にはノズルヘッド28の移動装置25と、コントロ
ーラ26と、制御盤27とを設け、スラブ軌道面13に
敷設したレール14,14上を移動自在にする。
化を図る。 【構成】 外部設備12により超高圧のジェット水を発
生し、高圧ホース19により台車15へ圧送する。台車
15にはノズルヘッド28の移動装置25と、コントロ
ーラ26と、制御盤27とを設け、スラブ軌道面13に
敷設したレール14,14上を移動自在にする。
Description
【0001】
本考案は高圧水によるスラブ軌道面の清掃及び塗膜剥離装置に関するものであ る。
【0002】
寒冷地等における鉄道のスラブ軌道には、スラブ軌道面の劣化防止と、融雪剤 、消雪水等からの保護のため、スラブ軌道面に特殊塗料を塗布する。この塗布作 業の前処理として、次の工程が不可欠である。先ず、新たに塗布作業を行う場合 は、スラブ軌道面をデッキブラシ等によって清掃する。次に、既に塗料が塗布さ れているスラブ軌道面の再補修を行う場合は、一旦塗膜を剥離しなければならな い。この剥離作業にはワイヤブラシやディスクグラインダを使用する。
【0003】
前述したスラブ軌道面の清掃は、鉄道の運転時間外である深夜に作業員がデッ キブラシ等で行っている。従って、過酷な作業条件となり、深夜作業であるため 清掃の仕上がり度の確認が十分に行えない。 一方、塗膜の剥離作業も深夜に行われるが、ディスクグラインダの騒音による 環境破壊が問題となる。また、ディスクグラインダやワイヤブラシでは塗膜をす べて剥離することは不可能である。
【0004】 そこで、スラブ軌道面の清掃及び塗膜剥離作業の機械化を図り、作業員の労苦 を軽減するとともに人員を削減し、且つ、騒音の発生による環境破壊を防止する ために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本考案はこの課題を解決す ることを目的とする。
【0005】
本考案は上記目的を達成するために提案されたものであり、高圧水を発生する 外部設備と、スラブ軌道面に敷設したレール上を移動自在な台車とからなり、該 台車にはノズルヘッドの移動装置と、この移動装置のモータ及び台車の走行モー タのコントローラと、台車の走行モータの速度を制御する制御盤とを備えたこと を特徴とするウォータージェットによるスラブ軌道面の清掃及び塗膜剥離装置を 提供するものである。
【0006】
外部設備では、水タンクの水をジェットポンプにて超高圧にし、台車へ圧送す る。台車はスラブ軌道面のレール上に載置され、走行モータによって移動する。 台車に設けられたノズルヘッドはモータにより移動自在であり、外部設備から圧 送される高圧水をスラブ軌道面へ噴射する。コントローラによって移動装置のモ ータ及び台車の走行モータを操作し、ノズルヘッド及び台車を移動させながら高 圧水を噴射して、スラブ軌道面の清掃或いは塗膜剥離作業を行う。
【0007】
以下、本考案の一実施例を図面に従って詳述する。図1は機器の構成を示す概 念図であり、トラツク11に載設された外部設備12と、スラブ軌道面13に敷 設したレール14,14上の台車15とからなっている。外部設備12は水タン ク16とジェットポンプ17とコンプレッサ18とから構成され、水タンク16 の水をジェットポンプ17に超高圧にし、高圧ホース19を通じて台車15へ高 圧水を圧送する。また、コンプレッサ18により空気を圧縮し、エアホース20 を通じて台車15へ圧送する。尚、符号21はホース巻取り装置である。
【0008】 スラブ軌道面13とレール14との間には、一定間隔で防振材22,22…を 介装してあり、その両側に締結装置23,23…をボルト締めしてレール14を 挟持している。従って、防振材22を介装していない部位は、スラブ軌道面13 とレール14との間に空隙部24が設けられている。 一方、台車15には移動装置25、コントローラ26、制御盤27が載設され ており、移動装置25にはノズルヘッド28が装着され、外部設備12から高圧 ホース19及びエアホース20を配管して接続する。移動装置25にはX軸用モ ータ29及びY軸用モータ30が設けられ、X軸用モータ29を駆動したときは ノズルヘッド28がX軸方向(矢印X方向)へ移動し、Y軸用モータ30を駆動 したときはノズルヘッド28がY軸方向(矢印Y方向)へ移動するように形成さ れている。また台車15の下部には車輪31,31,31,31が枢着されてお り、走行モータ(図示せず)を駆動したときに車輪31,31,31,31が回 転し、台車15がレール14,14に沿ってZ軸方向(矢印Z方向)へ移動する ように形成されている。
【0009】 図2のブロック図に示すように、前記X軸用モータ29及びY軸用モータ30 並びに走行用モータはコントローラ26によって操作され、制御盤27にはイン バータをはじめとする電源部、及び走行用モータの速度を制御する制御部が設け られている。台車15は分割・組立が自在であり、作業員による運搬が可能であ る。
【0010】 図3はノズルヘッド28の拡大図であり、高圧ホース19で圧送される高圧水 はノズルヘッド28の上部から取り入れられ、ノズルヘッド28の下部に設けた 複数のノズル32,32…から外部へ噴射される。また、エアホース20で圧送 されるエアにより、ノズルヘッド28は矢印R方向に回転する。従って、ノズル ヘッド28を回転させながら高圧水を噴射し、図1に示した移動装置25により ノズルヘッド28をX軸の一方向へ移動すれば、図4に示すように、レール14 ,14間を一定幅で高圧水が噴射されていく。更に、ノズルヘッド28が一方の レール14に接近したとき、台車15をZ軸の一方向へノズルヘッド28の幅に 相当する分だけ移動させ、然るのち、ノズルヘッド28をX軸の他方向へ移動さ せていく。
【0011】 このように、ノズルヘッド28を回転させながらX軸方向移動及びZ軸方向移 動を交互に繰り返すことにより、図4に示すような高圧水の噴射軌跡が得られ、 スラブ軌道面13は隙間なく高圧水で清掃される。スラブ軌道面13を清掃及び 塗膜剥離する場合の施工条件を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】 対象項目のに示すように、スラブ軌道面清掃の場合には、ノズル32とスラ ブ軌道面13との距離Dを300mm以下にする。この調整は、前記移動装置2 5のY軸用モータ30を駆動して行う。そして、X軸用モータ29の駆動を制御 するとともに、台車15の走行モータの速度を制御して、ノズルヘッド28の移 動速度Vを7.0〜10.0m/minにする。このときノズル32,32…か ら噴射する高圧水の吐出圧力は500Kgf/cm2 、吐出流量は4.2L/m inとする。斯くして、図4に示すような軌跡にて、スラブ軌道面13の清掃が 行われ、その施工能力は約15m2 /h程度となる。
【0014】 一方、スラブ軌道面13とレール14との空隙部24の清掃及び塗膜剥離には 、図5に示すような治具33を使用する。治具33の上部に保持部34を設けて 作業員が把持可能にするとともに、治具33の下部に車輪35を枢着してレール 14上を移動自在にしてある。治具33の下部にはアーム36,36を両側へ突 設し、夫々のアーム36,36にノズルヘッド37,37を固設する。ノズルヘ ッド37,37の先端にもうけられたノズル38,38は相互に内側へ向けられ ており、前記空隙部24の中央部に高圧水を噴射するように形成してある。
【0015】 而して、前述したように作業員が保持部34を把持して歩行し、治具33をレ ール14上で移動させながらノズル38,38から高圧水を噴射して、前記締結 装置23,23及び空隙部24の清掃または塗膜剥離を行っていく。レール14 の締結装置23及び空隙部24を清掃する場合の施工条件は、表1に示した対象 項目ののように、ノズル38と締結装置23または空隙部24との距離Dを3 00mm以下にする。この距離Dは治具33によって予め設定されている。ノズ ルヘッド37の移動速度Vは、歩行速度に合せて1.0〜3.0m/minとす る。高圧水の吐出圧力及び吐出流量は、スラブ軌道面13の清掃の場合と同じに する。
【0016】 次に、スラブ軌道面13及びレール14の空隙部24に既に塗料が塗布されて いる場合、この塗膜を剥離する場合の施工条件は、表1に示した対象項目のの ように、ノズル32または38とスラブ軌道面13及び空隙部24との距離Dを 20〜30mm程度にする。ノズルヘッド28または37の移動速度Vは1.5 〜2.5m/minにし、高圧水の吐出圧力は1000〜1500Kgf/cm 2 、吐出流量は6.0〜7.5L/minとする。斯くして、清掃の場合と比較 すれば更に強力な高圧水が噴射され、塗膜は均一且つ残存することなく剥離され る。また、前述した治具33により、従来では困難であったレール14の締結装 置23及び空隙部24の清掃並びに塗膜剥離作業が簡易迅速に行える。
【0017】 尚、本考案は、本考案の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、 そして、本考案が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0018】
本考案は上記一実施例に詳述したように、高圧水によりスラブ軌道面の清掃及 び塗膜剥離を行うため、従来のデッキブラシの清掃やディスクグラインダによる 塗膜剥離作業に比較して、人力による作業が低減されるとともに清掃及び塗膜剥 離の仕上がりが著しく向上する。また、台車は自動制御によって走行し、作業が 機械化されて作業員を減少することができる。更に、作業時の騒音が低下し、深 夜作業における環境保全に寄与できる等諸種の実用的価値ある考案である。
【図1】機器の構成を示す概念図。
【図2】ブロック図。
【図3】ノズルヘッドの拡大図。
【図4】ノズルから噴射された高圧水の軌跡を示すスラ
ブ軌道面の斜視図。
ブ軌道面の斜視図。
【図5】治具の正面図。
12 外部設備 13 スラブ軌道面 14 レール 15 台車 25 移動装置 26 コントローラ 27 制御盤 28 ノズルヘッド 29 X軸用モータ 30 Y軸用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松下 祐輔 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内
Claims (1)
- 【請求項1】 高圧水を発生する外部設備と、スラブ軌
道面に敷設したレール上を移動自在な台車とからなり、
該台車にはノズルヘッドの移動装置と、この移動装置の
モータ及び台車の走行モータのコントローラと、台車の
走行モータの速度を制御する制御盤とを備えたことを特
徴とするウォータージェットによるスラブ軌道面の清掃
及び塗膜剥離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1080093U JP2555382Y2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | ウォータージェットによるスラブ軌道面の清掃及び塗膜剥離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1080093U JP2555382Y2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | ウォータージェットによるスラブ軌道面の清掃及び塗膜剥離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670859U true JPH0670859U (ja) | 1994-10-04 |
JP2555382Y2 JP2555382Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=11760417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1080093U Expired - Lifetime JP2555382Y2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | ウォータージェットによるスラブ軌道面の清掃及び塗膜剥離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555382Y2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101128827B1 (ko) * | 2009-10-08 | 2012-03-23 | 한국철도기술연구원 | 바이모달 트램용 고압 분사식 제설 시스템 |
WO2020060962A1 (en) * | 2018-09-17 | 2020-03-26 | Hypertherm, Inc. | Mobile waterjet rail repair system |
CN114277625A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-04-05 | 武汉大学 | 水射流修复钢轨的高度自适应喷头装置及姿态调节计算方法 |
CN116809278A (zh) * | 2023-08-30 | 2023-09-29 | 河北荣坤铁路设备制造有限公司 | 一种铁路轨枕的螺栓扣件喷油防护装置 |
RU2820431C2 (ru) * | 2018-09-17 | 2024-06-03 | Хайпертерм, Инк. | Мобильная водоструйная система ремонта рельса |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008149297A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-03 | Kn Lab Analysis:Kk | 剥離洗浄装置 |
CN108970893B (zh) * | 2018-08-31 | 2020-01-17 | 盐城鹤翔化工设备制造有限公司 | 一种铁路轨枕螺栓涂油装置 |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP1080093U patent/JP2555382Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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