JP2003001554A - 塗装塗膜の除去装置 - Google Patents

塗装塗膜の除去装置

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JP2003001554A
JP2003001554A JP2001193193A JP2001193193A JP2003001554A JP 2003001554 A JP2003001554 A JP 2003001554A JP 2001193193 A JP2001193193 A JP 2001193193A JP 2001193193 A JP2001193193 A JP 2001193193A JP 2003001554 A JP2003001554 A JP 2003001554A
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coating film
steel structure
coating
polishing brush
present
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JP2001193193A
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Yoriyuki Hasegawa
順行 長谷川
Motoetsu Ishii
元悦 石井
Shigeo Inoue
繁夫 井上
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼構造物等の補修塗装の施工前に、旧塗装塗
膜や被膜を容易にかつ確実に除去する。 【解決手段】 鋼構造物50の表面に沿って移動可能な
移動台車10に、加熱手段として高周波加熱コイル5を
設ける。移動台車10の高周波加熱コイル5よりも後方
側に、エアモータ18とこのエアモータ18によって回
転される研磨ブラシ7とからなる剥離手段を設ける。高
周波加熱コイル5へ電流を供給して鋼構造物50の表面
を加熱させながら移動台車10を移動させることによ
り、加熱により軟化した塗膜層が研磨ブラシ7によって
剥離される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鋼構造物などに施
された塗装塗膜の除去装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、煙突などの鋼構造物の表面に施
された塗装塗膜は、長期間使用中に劣化し、剥離やひび
割れを起こす。そこで、補修塗装に当たって旧塗膜層を
除去して下地処理を行う。従来、鋼構造物表面の塗膜や
被膜を除去する方法としては、サンド(砂)やショット
(鋼片)などの研削材を噴射するサンドブラスト処理法
が一般に行われている。また、これに代わる方法とし
て、最近圧縮空気を介してドライアイスの粒子を対象面
に高速噴射し、被膜の洗浄や塗膜の剥離を行うアイスブ
ラスト処理方法が開発されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、研削材
を噴射するサンドブラスト処理法は、噴射された研削材
が周囲に飛散し、作業環境の悪化を招くほか、研削材の
飛散防止対策並びに回収に多くの時間とコストが費やさ
れるなどの問題があった。また、アイスブラスト処理法
は、噴射材としてのドライアイス粒子が使用後に昇華す
ることから、周辺に飛散しても環境を悪化させることが
なく、後処理も不要になるなどのメリットがあるが、そ
の反面、ドライアイス粒子の硬度が低いため、サンドブ
ラスト処理法と比較して、格段に処理能力が低いという
欠点があった。 【0004】しかも、煙突等の鋼構造物は、複数の鋼板
や鋼管同士を溶接によって互いに連結した構造であり、
これら鋼板や鋼管同士の溶接箇所においては、溶接ビー
ドが盛り上がっているため、この溶接部分における塗膜
の除去が困難であった。 【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、鋼構造物等の補修塗装の施工前に、旧塗装塗膜や被
膜を除去する塗装塗膜の除去装置を提供することを目的
としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の塗装塗膜の除去装置は、構造物に施
された塗装の塗膜層を予め加熱する加熱手段と、該加熱
手段によって加熱させた塗膜層を剥離させる剥離手段と
を有する塗装塗膜の除去装置であって、前記剥離手段
は、先端部に設けられたブラシと、該ブラシを回動させ
ることにより、このブラシによって前記塗膜層を削り取
る駆動装置とを有することを特徴としている。 【0007】このように、構造物の表面に施された塗装
の塗膜層を加熱手段によって予め加熱して軟化させた状
態にて、剥離手段によって塗膜層を削り取るものである
ので、構造物の塗膜層を極めて容易にかつ良好に除去す
ることができる。特に、剥離手段が、先端部に設けられ
たブラシを駆動装置によって回転させるものであるの
で、例えば、鋼板や鋼管などの鋼材を溶接によって接続
させて構成された構造物のように、鋼材同士の継ぎ目に
おける溶接ビードなどの盛り上がり部分がある場合にお
いても、このような溶接部にて引っかかるような不具合
なく、溶接部周辺の凹凸を有する塗装面に対しても正常
な除去を行って、極めて容易にかつ良好に塗膜を剥離し
て、良質の処理面を得ることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明に係る塗装塗膜の除去装置
について、図面を参照しながら説明する。図1に示すよ
うに、本実施の形態では、除去処理対象の鋼構造物50
の表面に塗装された塗膜層51を予め加熱して軟化させ
た後、この軟化塗装層51aを研磨ブラシ7で構成され
たスクレーパを用いて除去するものである。 【0009】この塗装塗膜の除去装置1は、高周波発生
電源4に、ケーブル4aを介して接続され、除去処理対
策の鋼構造物50の塗装面に沿って移動自在に設置され
た高周波加熱コイル5を備えた高周波発生装置2と、高
周波加熱コイル5と近接してその後方に移動自在に設置
された研磨ブラシ7及び研磨ブラシ用駆動装置6を備え
た除去装置3と、除去された塗膜屑を回収する回収ホー
ス8より成り、高周波加熱コイル5及び研磨ブラシ7を
同時に移動させながら、加熱により軟化した軟化塗膜層
51aを研磨ブラシ7で順次除去し、除去された塗膜屑
は回収ホース8を介して回収するようになっている。 【0010】図2及び図3に本発明に係る塗装塗膜の除
去装置1の構成を示す。図示するように、本例の塗装塗
膜の除去装置1は、加熱手段である高周波加熱コイル5
を内蔵し、高周波発生電源4(図示せず)と接続された
高周波発生装置2と、剥離手段である。研磨ブラシ7及
び研磨ブラシ用駆動装置としてのエアモータ18などを
備えた除去装置3とを移動台車10上に設置して一体化
した構成であり、移動台車10を移動しながら除去作業
を行うことができる。 【0011】研磨ブラシ7は、エアモータ18によって
回転する回転軸16の先端に設置され、回転動作を通じ
て軟化塗膜層51aを除去するようになっている。移動
台車10には、複数の車輪11及び取手13a,13b
が設けられており、これら取手13a,13bを介して
人手により塗装面を任意に走行して移動することがで
き、除去対象位置の移し替えや持ち運びができる。 【0012】また、移動台車10の四隅の下部には、複
数の磁石12が設置されており、除去処理対象面との間
に所定の吸着力を発生させて、安定した移動動作及び除
去作業ができるように配慮されている。さらに、移動台
車10の下部の研磨ブラシ7の周りには、フード19が
取付けられ、フード19には回収ホース8が接続されて
おり、塗膜屑の飛散を防止するとともに、収集された塗
膜屑を回収ホース8を介して回収するようになってい
る。なお、本例のエアモータ18に代えて電動モータ等
の他の駆動装置を使用しても良い。 【0013】次に、本例に係る除去装置1の作用・効果
について説明する。作業者が取手13a,13bを用い
て、除去処理面上に設置した移動台車10を所定速度で
移動させながら、塗膜層51に沿って移動する高周波加
熱コイル5に対して高周波発生電源4より電流が供給さ
れると、高周波加熱コイル5によって鋼構造物50の表
層が昇温し、この熱を受けて塗膜層51が軟化する。 【0014】一方、エアホース18aより高圧エアが供
給されてエアモータ18が駆動すると、回転軸16を介
して研磨ブラシ7が回転し、これにより、軟化した軟化
塗膜層51aが除去され、除去された塗膜屑はフード1
9内から逐次回収ホース8を介して回収される。 【0015】図4は、本発明の使用例を示したもので、
図示するように、塗装塗膜の除去装置1を移動台車10
毎、昇降ワイヤー26に吊り下げられたゴンドラ25上
に設置し、垂直塗装面に対して使用する例である。塗装
塗膜の除去装置1は、ロープ27を介してゴンドラ25
の上部で自重を支持され、また、ゴンドラ25上には高
周波発生電源4、エアホース18aが接続されたコンプ
レッサ30、回収ホース8が接続された回収槽31など
が設置されており、作業者はゴンドラ25上から上記手
順で装置を操作し、垂直塗装面の除去作業を行うことが
できる。 【0016】また、図5及び図6は、煙突筒身のように
塗装面に溶接部50aが存在する鋼構造物50に対する
使用例を示したもので、作業者は、上記と同様の手順で
塗装面全体にて塗膜の除去作業を行うが、この場合、本
例では研磨ブラシ7を使用しているので、通常の平坦な
塗装面はもとより、溶接部50a周辺の凹凸を有する塗
装面に対しても正常な除去を行って、良質の処理面を得
ることができる。 【0017】このように本例の塗装塗膜の除去装置1に
よると、高周波発生装置2及び除去装置3が移動台車1
0上に一体化されて設置されていて、移動台車10を移
動しながら塗膜層51を除去することができるので、装
置構成が簡略化、小型化される上作業効率が向上し、ま
た、装置の移動及び運搬が人手により手軽に行え、準備
作業を含む総作業時間が短縮される。この際、塗膜層5
1の除去に研磨ブラシ7を使用しているので、溶接部5
0aなどの凹凸が存在する塗装面でも、取り残しなく塗
膜層51を除去して良質の処理面を得ることができる。 【0018】また、移動台車10に設置した磁石12の
作用で、安定した移動及び作業が行え、フード19によ
り除去作業時の塗膜屑の飛散が防止され、集められた塗
膜屑は回収ホース8により逐次回収されるので、綺麗な
作業環境を得ることができる。 【0019】特に、先端部に設けられた研磨ブラシ7を
エアモータ18によって回転させて塗膜層51を削るも
のであるので、鋼板や鋼管などの鋼材を溶接によって接
続させて構成させた煙突筒身のように塗装面に溶接部5
0aが存在する鋼構造物50に対しても、このような溶
接部50aにて引っかかるような不具合なく、溶接部5
0a周辺の凹凸を有する塗装面に対しても正常な除去を
行って、極めて容易にかつ良好に塗膜を剥離して、良質
の処理面を得ることができる。 【0020】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。 【0021】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の塗装塗膜の
除去装置によれば、下記の効果を得ることができる。請
求項1記載の塗装塗膜の除去装置によれば、構造物の表
面に施された塗装の塗膜層を加熱手段によって予め加熱
して軟化させた状態にて、剥離手段によって塗膜層を削
り取るものであるので、構造物の塗膜層を極めて容易に
かつ良好に除去することができる。特に、剥離手段が、
先端部に設けられたブラシを駆動装置によって回転させ
るものであるので、例えば、鋼板や鋼管などの鋼材を溶
接によって接続させて構成された構造物のように、鋼材
同士の継ぎ目における溶接ビードなどの盛り上がり部分
がある場合においても、このような溶接部にて引っかか
るような不具合なく、溶接部周辺の凹凸を有する塗装面
に対しても正常な除去を行って、極めて容易にかつ良好
に塗膜を剥離して、良質の処理面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置に
係る概念図である。 【図2】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置の
構成及び構造を説明する装置の側面図である。 【図3】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置の
構成及び構造を説明する装置の平面図である。 【図4】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置に
よる塗膜の除去の仕方を説明する作業箇所における側面
図である。 【図5】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置に
よって塗膜が除去される鋼構造物を説明する煙突の側面
図である。 【図6】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置に
よって塗膜が除去される鋼構造物の一部の概略断面図で
ある。 【符号の説明】 1 除去装置 5 高周波加熱コイル(加熱手段) 7 研磨ブラシ(剥離手段) 18 エアモータ(駆動装置) 50 鋼構造物(構造物) 51 塗膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 繁夫 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 Fターム(参考) 3C058 AA06 AA18 AC01 CA01 CB03 CB04 4F042 AA16 BA19 DA03 FA01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 構造物に施された塗装の塗膜層を予め加
    熱する加熱手段と、該加熱手段によって加熱させた塗膜
    層を剥離させる剥離手段とを有する塗装塗膜の除去装置
    であって、 前記剥離手段は、先端部に設けられたブラシと、該ブラ
    シを回動させることにより、このブラシによって前記塗
    膜層を削り取る駆動装置とを有することを特徴とする塗
    装塗膜の除去装置。
JP2001193193A 2001-06-26 2001-06-26 塗装塗膜の除去装置 Withdrawn JP2003001554A (ja)

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