JP2003001173A - 塗装塗膜の除去装置 - Google Patents

塗装塗膜の除去装置

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JP2003001173A
JP2003001173A JP2001193191A JP2001193191A JP2003001173A JP 2003001173 A JP2003001173 A JP 2003001173A JP 2001193191 A JP2001193191 A JP 2001193191A JP 2001193191 A JP2001193191 A JP 2001193191A JP 2003001173 A JP2003001173 A JP 2003001173A
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heating
temperature
coating film
heating means
temperature detecting
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JP2001193191A
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Yoriyuki Hasegawa
順行 長谷川
Motoetsu Ishii
元悦 石井
Shigeo Inoue
繁夫 井上
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼構造物等の補修塗装の施工前に、旧塗装塗
膜や被膜を容易にかつ確実に除去する。 【解決手段】 鋼構造物50の表面に沿って移動可能な
移動台車10に、加熱手段として高周波加熱コイル5を
設ける。移動台車10の高周波加熱コイル5よりも後方
側に、エアモータ18とこのエアモータ18によって回
転される研磨ブラシ7とからなる剥離手段を設ける。高
周波加熱コイル5及び鋼構造物50の近傍位置である移
動台車10の底部に、それぞれ熱電対端子20a、20
bを設ける。熱電対端子20a、20bからの検出信号
に基づいて、高周波加熱コイル5への電流の供給をON
・OFFさせて加熱を制御する制御部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼構造物などに施
された塗装塗膜の除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、煙突などの鋼構造物の表面に施
された塗装塗膜は、長期間使用中に劣化し、剥離やひび
割れを起こす。そこで、補修塗装に当たって旧塗膜層を
除去して下地処理を行う。従来、鋼構造物表面の塗膜や
被膜を除去する方法としては、サンド(砂)やショット
(鋼片)などの研削材を噴射するサンドブラスト処理法
が一般に行われている。また、これに代わる方法とし
て、最近圧縮空気を介してドライアイスの粒子を対象面
に高速噴射し、被膜の洗浄や塗膜の剥離を行うアイスブ
ラスト処理方法が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、研削材
を噴射するサンドブラスト処理法は、噴射された研削材
が周囲に飛散し、作業環境の悪化を招くほか、研削材の
飛散防止対策並びに回収に多くの時間とコストが費やさ
れるなどの問題があった。また、アイスブラスト処理法
は、噴射材としてのドライアイス粒子が使用後に昇華す
ることから、周辺に飛散しても環境を悪化させることが
なく、後処理も不要になるなどのメリットがあるが、そ
の反面、ドライアイス粒子の硬度が低いため、サンドブ
ラスト処理法と比較して、格段に処理能力が低いという
欠点があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、鋼構造物等の補修塗装の施工前に、旧塗装塗膜や被
膜を除去する塗装塗膜の除去装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の塗装塗膜の除去装置は、構造
物に施された塗装の塗膜層を予め加熱する加熱手段と、
該加熱手段によって加熱させた塗膜層を剥離させる剥離
手段とを有する塗装塗膜の除去装置であって、前記加熱
手段の温度を検出する加熱手段温度検出手段と、該加熱
手段温度検出手段からの検出信号に基づいて、前記加熱
手段を制御する制御手段とを有することを特徴としてい
る。
【0006】つまり、構造物の表面に施された塗装の塗
膜層を加熱手段によって予め加熱して軟化させた状態に
て、剥離手段によって塗膜層を削り取るものであるの
で、構造物の塗膜層を極めて容易にかつ良好に除去する
ことができる。また、塗膜層を加熱する加熱手段の温度
を検出する加熱手段温度検出手段と、加熱手段温度検出
手段からの検出信号に基づいて、加熱手段を制御する制
御手段とが設けられているので、加熱手段による過加熱
を確実に防止することができ、加熱手段をはじめとして
装置の各部の焼損や構造物の処理面の損傷を確実に防止
することができ、正常な除去作業を続けることができ
る。
【0007】請求項2記載の塗装塗膜の除去装置は、請
求項1記載の塗装塗膜の除去装置において、前記制御手
段が、前記加熱手段温度検出手段からの検出信号に基づ
いて、前記加熱手段の温度が、予め記憶された所定温度
に達した時点にて前記加熱手段による加熱を解除もしく
は低減させることを特徴としている。
【0008】このように、加熱手段の温度が予め記憶さ
れた所定温度に達した際に、加熱手段による加熱が解除
もしくは低減されるので、装置の各部や構造物の処理面
を確実に保護することができる。
【0009】請求項3記載の塗装塗膜の除去装置は、構
造物に施された塗装の塗膜層を予め加熱する加熱手段
と、該加熱手段によって加熱させた塗膜層を剥離させる
剥離手段とを有する塗装塗膜の除去装置であって、前記
加熱手段によって加熱される前記構造物近傍の温度を検
出する構造物温度検出手段と、該構造物温度検出手段か
らの検出信号に基づいて、前記加熱手段を制御する制御
手段とを有することを特徴としている。
【0010】すなわち、構造物の表面に施された塗装の
塗膜層を加熱手段によって予め加熱して軟化させた状態
にて、剥離手段によって塗膜層を削り取るものであるの
で、構造物の塗膜層を極めて容易にかつ良好に除去する
ことができる。また、構造物近傍の温度を検出する構造
物温度検出手段と、構造物温度検出手段からの検出信号
に基づいて、加熱手段を制御する制御手段とが設けられ
ているので、加熱手段による構造物の過加熱を確実に防
止することができ、構造物の処理面をはじめとして装置
の各部の焼損や構造物の処理面の損傷を確実に防止する
ことができ、正常な除去作業を続けることができる。
【0011】請求項4記載の塗装塗膜の除去装置は、請
求項3記載の塗装塗膜の除去装置において、前記制御手
段が、前記構造物温度検出手段からの検出信号に基づい
て、前記構造物近傍の温度が、予め記憶された所定温度
に達した時点にて前記加熱手段による加熱を解除もしく
は低減させることを特徴としている。
【0012】このように、構造物近傍の温度が予め記憶
された所定温度に達した際に、加熱手段による加熱が解
除もしくは低減されるので、構造物の処理面を確実に保
護することができる。
【0013】請求項5記載の塗装塗膜の除去装置は、構
造物に施された塗装の塗膜層を予め加熱する加熱手段
と、該加熱手段によって加熱させた塗膜層を剥離させる
剥離手段とを有する塗装塗膜の除去装置であって、前記
加熱手段の温度を検出する加熱手段温度検出手段と、前
記加熱手段によって加熱される前記構造物近傍の温度を
検出する構造物温度検出手段と、これら加熱手段温度検
出手段及び構造物温度検出手段からのそれぞれの検出信
号に基づいて、前記加熱手段を制御する制御手段とを有
することを特徴としている。
【0014】このように、構造物の表面に施された塗装
の塗膜層を加熱手段によって予め加熱して軟化させた状
態にて、剥離手段によって塗膜層を削り取るものである
ので、構造物の塗膜層を極めて容易にかつ良好に除去す
ることができる。また、塗膜層を加熱する加熱手段の温
度を検出する加熱手段温度検出手段と、構造物近傍の温
度を検出する構造物温度検出手段と、加熱手段温度検出
手段及び構造物温度検出手段からの検出信号に基づい
て、加熱手段を制御する制御手段とが設けられているの
で、加熱手段による過加熱及び構造物の過加熱を確実に
防止することができ、加熱手段をはじめとして装置の各
部の焼損や構造物の処理面の損傷を確実に防止すること
ができ、正常な除去作業を続けることができる。
【0015】請求項6記載の塗装塗膜の除去装置は、請
求項5記載の塗装塗膜の除去装置において、前記制御手
段が、前記加熱手段温度検出手段及び前記構造物温度検
出手段からの検出信号に基づいて、前記加熱手段もしく
は前記構造物近傍の温度の両方もしくはいずれか一方
が、それぞれに対応させて予め記憶された所定温度に達
した時点にて前記加熱手段による加熱を解除もしくは低
減させることを特徴としている。
【0016】すなわち、加熱手段の温度及び構造物近傍
の温度の両方もしくはいずれか一方が、それぞれに対応
させて予め記憶されたそれぞれの所定温度に達した際
に、加熱手段による加熱が解除もしくは低減されるの
で、装置の各部や構造物の処理面を確実に保護すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る塗装塗膜の除去装置
について、図面を参照しながら説明する。図1に示すよ
うに、本実施の形態では、除去処理対象の鋼構造物50
の表面に塗装された塗膜層51を予め加熱して軟化させ
た後、この軟化塗装層51aを研磨ブラシ7で構成され
たスクレーパを用いて除去するものである。
【0018】この塗装塗膜の除去装置1は、高周波発生
電源4に、ケーブル4aを介して接続され、除去処理対
策の鋼構造物50の塗装面に沿って移動自在に設置され
た高周波加熱コイル5を備えた高周波発生装置2と、高
周波加熱コイル5と近接してその後方に移動自在に設置
された研磨ブラシ7及び研磨ブラシ用駆動装置6を備え
た除去装置3と、除去された塗膜屑を回収する回収ホー
ス8より成り、高周波加熱コイル5及び研磨ブラシ7を
同時に移動させながら、加熱により軟化した軟化塗膜層
51aを研磨ブラシ7で順次除去し、除去された塗膜屑
は回収ホース8を介して回収するようになっている。
【0019】図2及び図3に本発明に係る塗装塗膜の除
去装置1の構成を示す。図示するように、本例の塗装塗
膜の除去装置1は、加熱手段である高周波加熱コイル5
を内蔵し、高周波発生電源4(図示せず)と接続された
高周波発生装置2と、剥離手段である。研磨ブラシ7及
び研磨ブラシ用駆動装置としてのエアモータ18などを
備えた除去装置3とを移動台車10上に設置して一体化
した構成であり、移動台車10を移動しながら除去作業
を行うことができる。
【0020】研磨ブラシ7は、エアモータ18によって
回転する回転軸16の先端に設置され、回転動作を通じ
て軟化塗膜層51aを除去するようになっている。移動
台車10には、複数の車輪11及び取手13a,13b
が設けられており、これら取手13a,13bを介して
人手により塗装面を任意に走行して移動することがで
き、除去対象位置の移し替えや持ち運びができる。
【0021】また、移動台車10の四隅の下部には、複
数の磁石12が設置されており、除去処理対象面との間
に所定の吸着力を発生させて、安定した移動動作及び除
去作業ができるように配慮されている。さらに、移動台
車10の下部の研磨ブラシ7の周りには、フード19が
取付けられ、フード19には回収ホース8が接続されて
おり、塗膜屑の飛散を防止するとともに、収集された塗
膜屑を回収ホース8を介して回収するようになってい
る。なお、本例のエアモータ18に代えて電動モータ等
の他の駆動装置を使用しても良い。
【0022】また、この除去装置1には、高周波発生装
置2のケース5a内に収納された高周波加熱コイル5の
複数箇所に熱電対端子(加熱手段温度検出手段)20a
が、また、塗膜層51(鋼構造物50)と対向するケー
ス5aの底部の複数箇所に熱電対端子(構造物温度検出
手段)20bがそれぞれ点設されている。
【0023】図4に示すように、これら熱電対端子20
a、20bは、それぞれ制御部(制御手段)31に接続
されており、これら熱電対端子20a、20bからの検
出信号が制御部31へ出力されるようになっている。こ
の制御部31には、前記高周波発生電源4が接続され、
この制御部31から高周波発生電源4へ制御信号が出力
されるようになっている。つまり、この制御部31から
の制御信号によって高周波発生電源4が制御され、高周
波加熱コイル5への電力の供給がON/OFFされるよ
うになっている。
【0024】この高周波発生電源4を制御する制御部3
1には、コイル温度所定値記憶部32及び構造物温度所
定値記憶部33が設けられ、これらコイル温度所定値記
憶部32及び構造物温度所定値記憶部33には、予め設
定された高周波加熱コイル5の限界近くの温度及び構造
物50の限界近くの温度がそれぞれ所定温度として記憶
されている。これらコイル温度所定値記憶部32及び構
造物温度所定値記憶部33は、それぞれ比較部34、3
5に接続されており、これら比較部34、35には、熱
電対端子20a、20bが接続されている。
【0025】そして、上記構成の制御部31では、各比
較部34、35が、熱電対端子20aにて検出された温
度とコイル温度所定値記憶部32に記憶された所定温
度、及び熱電対端子20bにて検出された温度と構造物
温度所定値記憶部33に記憶された所定温度とをそれぞ
れ比較し、熱電対端子20a、20bにて検出された温
度が所定温度に達した時点にて、高周波発生電源4へ制
御信号を出力し、高周波加熱コイル5への電力の供給を
OFFさせるようになっている。なお、この制御部31
による高周波発生電源4からの電力の供給の制御として
は、ON/OFFに限らず、その電力供給量(電流値)
を下げるように制御しても良い。
【0026】次に、本例に係る除去装置1の作用・効果
について説明する。作業者が取手13a,13bを用い
て、除去処理面上に設置した移動台車10を所定速度で
移動させながら、塗膜層51に沿って移動する高周波加
熱コイル5に対して高周波発生電源4より電流が供給さ
れると、高周波加熱コイル5によって鋼構造物50の表
層が昇温し、この熱を受けて塗膜層51が軟化する。
【0027】一方、エアホース18aより高圧エアが供
給されてエアモータ18が駆動すると、回転軸16を介
して研磨ブラシ7が回転し、これにより、軟化した軟化
塗膜層51aが除去され、除去された塗膜屑はフード1
9内から逐次回収ホース8を介して回収される。
【0028】図5は、本発明の使用例を示したもので、
図示するように、塗装塗膜の除去装置1を移動台車10
毎、昇降ワイヤー26に吊り下げられたゴンドラ25上
に設置し、垂直塗装面に対して使用する例である。塗装
塗膜の除去装置1は、ロープ27を介してゴンドラ25
の上部で自重を支持され、また、ゴンドラ25上には高
周波発生電源4、エアホース18aが接続されたコンプ
レッサ30、回収ホース8が接続された回収槽31など
が設置されており、作業者はゴンドラ25上から上記手
順で装置を操作し、垂直塗装面の除去作業を行うことが
できる。
【0029】また、図6及び図7は、煙突筒身のように
塗装面に溶接部50aが存在する鋼構造物50に対する
使用例を示したもので、作業者は、上記と同様の手順で
塗装面全体にて塗膜の除去作業を行うが、この場合、本
例では研磨ブラシ7を使用しているので、通常の平坦な
塗装面はもとより、溶接部50a周辺の凹凸を有する塗
装面に対しても正常な除去を行って、良質の処理面を得
ることができる。
【0030】ここで、上記除去装置1では、高周波加熱
コイル5で塗装面を加熱しながら、除去装置1を所定速
度で移動した時、塗膜層(鋼構造物50表面)51が適
正温度(約150±20℃)まで上昇するように、高周
波加熱コイル5に流す電流値を設定している。ところ
が、なんらかの原因で、高周波加熱コイル5に設定値以
上の電流が流れて高周波加熱コイル5が過加熱状態にな
り、あるいは除去装置1の移動速度が遅くなると、高周
波加熱コイル5をはじめ他の装置各部が焼損したり、鋼
構造物50の処理面が損傷したりする恐れがある。
【0031】このため、本実施形態例の塗装塗膜の除去
装置1では、制御部31が次のような制御を行うように
なっている。塗装塗膜の除去作業中に、除去装置1で
は、熱電対端子20aにより、除去作業中(加熱中)の
高周波加熱コイル5の表面温度が刻々計測され、また、
熱電対端子20bにより、ケース5a底部の温度、つま
り、鋼構造物50近傍の温度が刻々計測される。
【0032】そして、熱電対端子20aにおける検出温
度が異常に高くなり、コイル温度所定値記憶部32に記
憶された所定温度に達したことが比較部34によって判
断されると、高周波発生電源4に制御信号が出力され、
この高周波発生電源4から高周波加熱コイル5への電流
の供給が直ちに停止され、あるいは電流値が小さくされ
て高周波加熱コイル5による過加熱が抑えられ、高周波
加熱コイル5をはじめ装置各部の損傷が未然に防止さ
れ、正常な除去作業が継続される。
【0033】また、熱電対端子20bにおける検出温度
が異常に高くなり、構造物温度所定値記憶部33に記憶
された所定温度に達したことが比較部35によって判断
されると、高周波発生電源4に制御信号が出力され、こ
の高周波発生電源4から高周波加熱コイル5への電流の
供給が直ちに停止され、あるいは電流値が小さくされて
高周波加熱コイル5による過加熱が抑えられ、鋼構造物
50の表面の損傷が未然に防止される。
【0034】このように、上記実施形態例の塗装塗膜の
除去装置1によれば、なんらかの原因で、高周波加熱コ
イル5に設定値以上の電流が流れたり、あるいは除去装
置1の移動速度が遅いために、高周波加熱コイル5をは
じめ他の装置各部が焼損したり、鋼構造物50の処理面
が損傷したりする恐れが生じる場合に、制御部31が高
周波発生電源4を制御して、高周波加熱コイル5による
加熱を調整して、高周波加熱コイル5による過加熱を防
止するものであるので、高周波加熱コイル5をはじめ装
置各部の損傷及び鋼構造物50の表面の損傷を未然に防
止することができ、正常な除去作業を続けることができ
る。
【0035】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の塗装塗膜の
除去装置によれば、下記の効果を得ることができる。請
求項1記載の塗装塗膜の除去装置によれば、構造物の表
面に施された塗装の塗膜層を加熱手段によって予め加熱
して軟化させた状態にて、剥離手段によって塗膜層を削
り取るものであるので、構造物の塗膜層を極めて容易に
かつ良好に除去することができる。また、塗膜層を加熱
する加熱手段の温度を検出する加熱手段温度検出手段
と、加熱手段温度検出手段からの検出信号に基づいて、
加熱手段を制御する制御手段とが設けられているので、
加熱手段による過加熱を確実に防止することができ、加
熱手段をはじめとして装置の各部の焼損や構造物の処理
面の損傷を確実に防止することができ、正常な除去作業
を続けることができる。
【0037】請求項2記載の塗装塗膜の除去装置によれ
ば、加熱手段の温度が予め記憶された所定温度に達した
際に、加熱手段による加熱が解除もしくは低減されるの
で、装置の各部や構造物の処理面を確実に保護すること
ができる。
【0038】請求項3記載の塗装塗膜の除去装置によれ
ば、構造物の表面に施された塗装の塗膜層を加熱手段に
よって予め加熱して軟化させた状態にて、剥離手段によ
って塗膜層を削り取るものであるので、構造物の塗膜層
を極めて容易にかつ良好に除去することができる。ま
た、構造物近傍の温度を検出する構造物温度検出手段
と、構造物温度検出手段からの検出信号に基づいて、加
熱手段を制御する制御手段とが設けられているので、加
熱手段による構造物の過加熱を確実に防止することがで
き、構造物の処理面をはじめとして装置の各部の焼損や
構造物の処理面の損傷を確実に防止することができ、正
常な除去作業を続けることができる。
【0039】請求項4記載の塗装塗膜の除去装置によれ
ば、構造物近傍の温度が予め記憶された所定温度に達し
た際に、加熱手段による加熱が解除もしくは低減される
ので、構造物の処理面を確実に保護することができる。
【0040】請求項5記載の塗装塗膜の除去装置によれ
ば、構造物の表面に施された塗装の塗膜層を加熱手段に
よって予め加熱して軟化させた状態にて、剥離手段によ
って塗膜層を削り取るものであるので、構造物の塗膜層
を極めて容易にかつ良好に除去することができる。ま
た、塗膜層を加熱する加熱手段の温度を検出する加熱手
段温度検出手段と、構造物近傍の温度を検出する構造物
温度検出手段と、加熱手段温度検出手段及び構造物温度
検出手段からの検出信号に基づいて、加熱手段を制御す
る制御手段とが設けられているので、加熱手段による過
加熱及び構造物の過加熱を確実に防止することができ、
加熱手段をはじめとして装置の各部の焼損や構造物の処
理面の損傷を確実に防止することができ、正常な除去作
業を続けることができる。
【0041】請求項6記載の塗装塗膜の除去装置によれ
ば、加熱手段の温度及び構造物近傍の温度の両方もしく
はいずれか一方が、それぞれに対応させて予め記憶され
たそれぞれの所定温度に達した際に、加熱手段による加
熱が解除もしくは低減されるので、装置の各部や構造物
の処理面を確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置に
係る概念図である。
【図2】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置の
構成及び構造を説明する装置の側面図である。
【図3】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置の
構成及び構造を説明する装置の平面図である。
【図4】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置の
機能を説明する機能ブロック図である。
【図5】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置に
よる塗膜の除去の仕方を説明する作業箇所における側面
図である。
【図6】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置に
よって塗膜が除去される鋼構造物を説明する煙突の側面
図である。
【図7】 本発明の実施形態例の塗装塗膜の除去装置に
よって塗膜が除去される鋼構造物の一部の概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 除去装置 5 高周波加熱コイル(加熱手段) 7 研磨ブラシ(剥離手段) 20a熱電対端子(加熱手段温度検出手段) 20b熱電対端子(構造物温度検出手段) 31制御部(制御手段) 50 鋼構造物(構造物) 51 塗膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 繁夫 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 Fターム(参考) 3C058 AA06 AC01 BA08 BB02 BB08 BC03 CB03 4D075 BB20X BB23X BB93X DC05 4F042 AA16 BA19 DA03 FA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物に施された塗装の塗膜層を予め加
    熱する加熱手段と、該加熱手段によって加熱させた塗膜
    層を剥離させる剥離手段とを有する塗装塗膜の除去装置
    であって、 前記加熱手段の温度を検出する加熱手段温度検出手段
    と、該加熱手段温度検出手段からの検出信号に基づい
    て、前記加熱手段を制御する制御手段とを有することを
    特徴とする塗装塗膜の除去装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記加熱手段温度検出
    手段からの検出信号に基づいて、前記加熱手段の温度
    が、予め記憶された所定温度に達した時点にて前記加熱
    手段による加熱を解除もしくは低減させることを特徴と
    する請求項1記載の塗装塗膜の除去装置。
  3. 【請求項3】 構造物に施された塗装の塗膜層を予め加
    熱する加熱手段と、該加熱手段によって加熱させた塗膜
    層を剥離させる剥離手段とを有する塗装塗膜の除去装置
    であって、 前記加熱手段によって加熱される前記構造物近傍の温度
    を検出する構造物温度検出手段と、該構造物温度検出手
    段からの検出信号に基づいて、前記加熱手段を制御する
    制御手段とを有することを特徴とする塗装塗膜の除去装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記構造物温度検出手
    段からの検出信号に基づいて、前記構造物近傍の温度
    が、予め記憶された所定温度に達した時点にて前記加熱
    手段による加熱を解除もしくは低減させることを特徴と
    する請求項3記載の塗装塗膜の除去装置。
  5. 【請求項5】 構造物に施された塗装の塗膜層を予め加
    熱する加熱手段と、該加熱手段によって加熱させた塗膜
    層を剥離させる剥離手段とを有する塗装塗膜の除去装置
    であって、 前記加熱手段の温度を検出する加熱手段温度検出手段
    と、前記加熱手段によって加熱される前記構造物近傍の
    温度を検出する構造物温度検出手段と、これら加熱手段
    温度検出手段及び構造物温度検出手段からのそれぞれの
    検出信号に基づいて、前記加熱手段を制御する制御手段
    とを有することを特徴とする塗装塗膜の除去装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記加熱手段温度検出
    手段及び前記構造物温度検出手段からの検出信号に基づ
    いて、前記加熱手段もしくは前記構造物近傍の温度の両
    方もしくはいずれか一方が、それぞれに対応させて予め
    記憶された所定温度に達した時点にて前記加熱手段によ
    る加熱を解除もしくは低減させることを特徴とする請求
    項5記載の塗装塗膜の除去装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016192346A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 株式会社横河ブリッジ 高周波誘導加熱ヘッドと高周波誘導加熱装置
CN110883667A (zh) * 2019-12-16 2020-03-17 株洲华信精密工业股份有限公司 一种机械配件生产用除锈装置
CN111570180A (zh) * 2020-05-07 2020-08-25 王艳军 一种金属材料镀覆用清理涂装装置

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