JP2001232271A - 塗装塗膜の除去方法とその除去装置及びその除去システム - Google Patents
塗装塗膜の除去方法とその除去装置及びその除去システムInfo
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼構造物等の捕集塗装の施工前に、旧塗装塗
膜や被膜を除去する塗装塗膜の除去装置を提供するこ
と。 【解決手段】 塗装塗膜除去装置1Aは、高周波加熱コ
イル5及び高周波発生を備えた高周波発生装置2Aと、
複数のスクレーパ17及びスクレーパ駆動用のエアモー
タ18を備えた回転式スクレーパ装置3Aとを、移動台
車10上に設置している。スクレーパ17は、先端に掻
き取り刃17aが付設され、回転軸16を介してエアモ
ータ18の圧縮空気によって回転し、掻き取り刃17a
により塗膜層51aを掻き取り、塗膜層51を剥離する
ように構成している。移動台車10には、車輪11が設
けられ、移動台車10の上部には取手13a,13bが
前後に設けられ、これらの取手13a,13bを介し
て、移動台車10は人手により塗装面上を任意に走行し
ながら移動することができる
膜や被膜を除去する塗装塗膜の除去装置を提供するこ
と。 【解決手段】 塗装塗膜除去装置1Aは、高周波加熱コ
イル5及び高周波発生を備えた高周波発生装置2Aと、
複数のスクレーパ17及びスクレーパ駆動用のエアモー
タ18を備えた回転式スクレーパ装置3Aとを、移動台
車10上に設置している。スクレーパ17は、先端に掻
き取り刃17aが付設され、回転軸16を介してエアモ
ータ18の圧縮空気によって回転し、掻き取り刃17a
により塗膜層51aを掻き取り、塗膜層51を剥離する
ように構成している。移動台車10には、車輪11が設
けられ、移動台車10の上部には取手13a,13bが
前後に設けられ、これらの取手13a,13bを介し
て、移動台車10は人手により塗装面上を任意に走行し
ながら移動することができる
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼構造物などに施
された塗装塗膜の除去方法とその装置に関する。
された塗装塗膜の除去方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼構造物の表面に塗装された塗膜は、長
期間使用中に劣化し、剥離やひび割れを起こす。そこ
で、補修塗装に当たって旧塗膜層を除去して下地処理を
行う。従来、鋼構造物表面の塗膜や被膜を除去する方法
としては、サンド(砂)やショット(鋼片)などの研削
材を噴射するサンドブラスト処理法が一般に行われてい
る。また、これに代わる方法として、最近圧縮空気を介
してドライアイスの粒子を対象面に高速噴射し、被膜の
洗浄や塗膜の剥離を行うアイスブラスト処理方法が開発
されている。
期間使用中に劣化し、剥離やひび割れを起こす。そこ
で、補修塗装に当たって旧塗膜層を除去して下地処理を
行う。従来、鋼構造物表面の塗膜や被膜を除去する方法
としては、サンド(砂)やショット(鋼片)などの研削
材を噴射するサンドブラスト処理法が一般に行われてい
る。また、これに代わる方法として、最近圧縮空気を介
してドライアイスの粒子を対象面に高速噴射し、被膜の
洗浄や塗膜の剥離を行うアイスブラスト処理方法が開発
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、研削材
を噴射するサンドブラスト処理法は、噴射された研削材
が周囲に飛散し、作業環境の悪化を招くほか、研削材の
飛散防止対策並びに回収に多くの時間とコストが費やさ
れるなどの問題があった。また、アイスブラスト処理法
は、噴射材としてのドライアイス粒子が使用後に昇華す
ることから、周辺に飛散しても環境を悪化させることが
なく、後処理も不要になるなどのメリットがあるが、そ
の反面、ドライアイス粒子の硬度が低いため、サンドブ
ラスト処理法と比較して、格段に処理能力が低いという
欠点があった。
を噴射するサンドブラスト処理法は、噴射された研削材
が周囲に飛散し、作業環境の悪化を招くほか、研削材の
飛散防止対策並びに回収に多くの時間とコストが費やさ
れるなどの問題があった。また、アイスブラスト処理法
は、噴射材としてのドライアイス粒子が使用後に昇華す
ることから、周辺に飛散しても環境を悪化させることが
なく、後処理も不要になるなどのメリットがあるが、そ
の反面、ドライアイス粒子の硬度が低いため、サンドブ
ラスト処理法と比較して、格段に処理能力が低いという
欠点があった。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、鋼構造物等の捕集塗装の施工前に、旧塗装塗膜や被
膜を除去する塗装塗膜の除去方法及びその装置を提供す
ることを目的とする。
で、鋼構造物等の捕集塗装の施工前に、旧塗装塗膜や被
膜を除去する塗装塗膜の除去方法及びその装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、構造物に塗装した塗膜層を予め加熱して
軟化させた後、スクレーパで除去するようにしている。
本発明は、上記目的を達成するために、高周波加熱コイ
ル及び高周波発生電源を備えた高周波発生装置と、スク
レーパ及びスクレーパ駆動装置を備えたスクレーパ装置
とを設け、高周波加熱コイルで加熱した塗膜層を、スク
レーパ装置を作動してスクレーパで除去するようにして
いる。また、本発明は、スクレーパ装置が、削り取り刃
を備えたスクレーパと、同スクレーパに軸方向の振動を
与えるスクレーパ駆動装置より成り、振動するスクレー
パにより塗膜層を削り取って除去すれば、より除去効果
が大きくなる。また、本発明は、高周波加熱コイル及び
高周波発生電源を備えた複数組の高周波発生装置と、ス
クレーパ及びスクレーパ駆動装置を備えた一組のスクレ
ーパ装置とを設け、高周波加熱コイルで加熱した塗膜層
を、スクレーパ装置を作動してスクレーパにより除去す
れば、より除去効果が大きくなる。本発明は、上記目的
を達成するために、上記スクレーパ装置が、回転軸周り
に配設された複数の掻き取り刃を備えたスクレーパと、
同回転軸を回転するスクレーパ駆動装置より成り、回転
する掻き取り刃により塗膜層を掻き取って除去するよう
にしている。本発明は、上記目的を達成するために、上
記スクレーパの掻き取り刃が、可撓性取付け材を介して
回転軸に取付けられている。本発明は、上記目的を達成
するために、 上記高周波発生装置及びスクレーパ装置
を、人手による運搬可能な移動台車上に設置し、同移動
台車を移動しながら塗膜層を除去するように構成してい
る。本発明は、上記目的を達成するために、上記移動台
車に複数の磁石を設置し、同移動台車と塗膜除去対象面
との間に所定の吸着力を発生させるようにしている。本
発明は、上記目的を達成するために、上記塗装塗膜の除
去装置に、塗膜屑回収装置を併設している。本発明は、
上記目的を達成するために、上記塗装塗膜の除去装置を
ゴンドラに搭載して上下方向及び周方向に移動可能に設
置し、同ゴンドラ上から塗膜層を除去するように構成し
ている。本発明は、上記目的を達成するために、ゴンド
ラに搭載した上記塗装塗膜の除去装置を、バランサを介
して吊り下げ、同除去装置の重量を軽減するようにして
いる。
成するために、構造物に塗装した塗膜層を予め加熱して
軟化させた後、スクレーパで除去するようにしている。
本発明は、上記目的を達成するために、高周波加熱コイ
ル及び高周波発生電源を備えた高周波発生装置と、スク
レーパ及びスクレーパ駆動装置を備えたスクレーパ装置
とを設け、高周波加熱コイルで加熱した塗膜層を、スク
レーパ装置を作動してスクレーパで除去するようにして
いる。また、本発明は、スクレーパ装置が、削り取り刃
を備えたスクレーパと、同スクレーパに軸方向の振動を
与えるスクレーパ駆動装置より成り、振動するスクレー
パにより塗膜層を削り取って除去すれば、より除去効果
が大きくなる。また、本発明は、高周波加熱コイル及び
高周波発生電源を備えた複数組の高周波発生装置と、ス
クレーパ及びスクレーパ駆動装置を備えた一組のスクレ
ーパ装置とを設け、高周波加熱コイルで加熱した塗膜層
を、スクレーパ装置を作動してスクレーパにより除去す
れば、より除去効果が大きくなる。本発明は、上記目的
を達成するために、上記スクレーパ装置が、回転軸周り
に配設された複数の掻き取り刃を備えたスクレーパと、
同回転軸を回転するスクレーパ駆動装置より成り、回転
する掻き取り刃により塗膜層を掻き取って除去するよう
にしている。本発明は、上記目的を達成するために、上
記スクレーパの掻き取り刃が、可撓性取付け材を介して
回転軸に取付けられている。本発明は、上記目的を達成
するために、 上記高周波発生装置及びスクレーパ装置
を、人手による運搬可能な移動台車上に設置し、同移動
台車を移動しながら塗膜層を除去するように構成してい
る。本発明は、上記目的を達成するために、上記移動台
車に複数の磁石を設置し、同移動台車と塗膜除去対象面
との間に所定の吸着力を発生させるようにしている。本
発明は、上記目的を達成するために、上記塗装塗膜の除
去装置に、塗膜屑回収装置を併設している。本発明は、
上記目的を達成するために、上記塗装塗膜の除去装置を
ゴンドラに搭載して上下方向及び周方向に移動可能に設
置し、同ゴンドラ上から塗膜層を除去するように構成し
ている。本発明は、上記目的を達成するために、ゴンド
ラに搭載した上記塗装塗膜の除去装置を、バランサを介
して吊り下げ、同除去装置の重量を軽減するようにして
いる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る塗装塗膜の除去方法
と除去装置の第1の実施の形態について、図面を参照し
ながら説明する。図1に示すように、本実施の形態で
は、除去処理対象の鋼構造物50の表面に塗装された塗
膜層51を予め加熱して軟化させた後、この軟化塗膜層
51aをスクレーパ7を用いて除去するものである。
と除去装置の第1の実施の形態について、図面を参照し
ながら説明する。図1に示すように、本実施の形態で
は、除去処理対象の鋼構造物50の表面に塗装された塗
膜層51を予め加熱して軟化させた後、この軟化塗膜層
51aをスクレーパ7を用いて除去するものである。
【0007】塗装塗膜除去装置1は、高周波発生電源4
及びケーブル4aを介して高周波発生電源4に接続さ
れ、除去処理対象の塗装面に沿って移動自在に設置され
た高周波加熱コイル5を備えた高周波発生装置2と、高
周波加熱コイル5と所定間隔をおいてその後方に設置さ
れたスクレーパ7、及びスクレーパ駆動装置6を備えた
スクレーパ装置3とにより成り、高周波加熱コイル5及
びスクレーパ7を同時移動させながら、加熱により軟化
した塗膜層51aをスクレーパ7で除去し、除去された
塗膜屑は回収ホース19を介して回収するようになって
いる。
及びケーブル4aを介して高周波発生電源4に接続さ
れ、除去処理対象の塗装面に沿って移動自在に設置され
た高周波加熱コイル5を備えた高周波発生装置2と、高
周波加熱コイル5と所定間隔をおいてその後方に設置さ
れたスクレーパ7、及びスクレーパ駆動装置6を備えた
スクレーパ装置3とにより成り、高周波加熱コイル5及
びスクレーパ7を同時移動させながら、加熱により軟化
した塗膜層51aをスクレーパ7で除去し、除去された
塗膜屑は回収ホース19を介して回収するようになって
いる。
【0008】なお、図2は発明者らが実験で求めた塗膜
層(塗膜)51の温度特性を示したもので、図のように
鋼構造物に塗装された塗膜の付着強度(単位面積当たり
の付着力)は、鋼構造物に対する加熱温度が高くなるに
つれて徐徐に軟化するが、加熱温度が約120℃以上で
一定値に収斂する。そこで本発明では、高周波加熱コイ
ル5による塗膜加熱温度は、150℃前後に設定する。
ただし、処理対象の塗装の種類によって塗膜の軟化する
温度は、若干異なるため、予め、塗装の種類毎に塗膜温
度特性を把握しておく必要がある。
層(塗膜)51の温度特性を示したもので、図のように
鋼構造物に塗装された塗膜の付着強度(単位面積当たり
の付着力)は、鋼構造物に対する加熱温度が高くなるに
つれて徐徐に軟化するが、加熱温度が約120℃以上で
一定値に収斂する。そこで本発明では、高周波加熱コイ
ル5による塗膜加熱温度は、150℃前後に設定する。
ただし、処理対象の塗装の種類によって塗膜の軟化する
温度は、若干異なるため、予め、塗装の種類毎に塗膜温
度特性を把握しておく必要がある。
【0009】図3及び図4に本発明の第2の実施の形態
に係る塗装塗膜除去装置1Aの構成を示す。図示するよ
うに、本実施の形態の除去装置1Aは、高周波加熱コイ
ル5及び高周波発生電源(図示せず)を備えた高周波発
生装置2Aと、複数のスクレーパ17及びスクレーパ駆
動用のエアモータ18を備えた回転式スクレーパ装置3
Aとを、移動台車10上に設置して一体化した構成であ
り、移動台車10上から塗膜層51の除去作業を行うこ
とができる。スクレーパ17は、先端に掻き取り刃(硬
質の耐摩耗材など)17aが付設され、掻き取り刃17
aは、構造物の表面をこするようにして掻き取りまたは
塗装膜51を掬うようにして塗装膜51を剥離する。ス
クレーパ17は、ロッド状の可撓部材17bを介してエ
アモータ18の圧縮空気の作用によって回転し、回転軸
16の周りに掻き取り刃17aが等角度間隔に配設され
ており、回転軸16の回転動作を通じて掻き取り刃17
aにより塗膜層51aを掻き取り、塗膜層51を除去す
るように構成している。
に係る塗装塗膜除去装置1Aの構成を示す。図示するよ
うに、本実施の形態の除去装置1Aは、高周波加熱コイ
ル5及び高周波発生電源(図示せず)を備えた高周波発
生装置2Aと、複数のスクレーパ17及びスクレーパ駆
動用のエアモータ18を備えた回転式スクレーパ装置3
Aとを、移動台車10上に設置して一体化した構成であ
り、移動台車10上から塗膜層51の除去作業を行うこ
とができる。スクレーパ17は、先端に掻き取り刃(硬
質の耐摩耗材など)17aが付設され、掻き取り刃17
aは、構造物の表面をこするようにして掻き取りまたは
塗装膜51を掬うようにして塗装膜51を剥離する。ス
クレーパ17は、ロッド状の可撓部材17bを介してエ
アモータ18の圧縮空気の作用によって回転し、回転軸
16の周りに掻き取り刃17aが等角度間隔に配設され
ており、回転軸16の回転動作を通じて掻き取り刃17
aにより塗膜層51aを掻き取り、塗膜層51を除去す
るように構成している。
【0010】移動台車10の前後部の四隅には、各々車
輪11が設けられ、移動台車10の上部には取手13
a,13bが前後に設けられており、これらの取手13
a,13bを介して、移動台車10は人手により塗装面
上を任意に走行しながら移動することができ、塗膜層5
1の除去対象位置の移し替えや持ち運びができる。ま
た、移動台車10の四隅の下部には、車輪11に近接さ
せて複数の磁石12が設置されており、除去処理対象面
との間に所定の吸着力を発生させて、安定した移動台車
10の移動動作及び塗膜層51の除去作業ができるよう
に配慮されている。この他、移動台車10には、スクレ
ーパ17の後部に配設され、該スクレーパ17により除
去された塗膜層51の塗膜屑を吸引空気等で回収する回
収ホース19が接続され、さらに移動台車10には高周
波発生装置2Aの各部を冷却する空冷ファン8が設けら
れている。なお、本実施の形態に示すエアモータ18,
28に代えて、電動モータを用いてスクレーパ17を回
転させても、塗装屑を同様に回収することができる。
輪11が設けられ、移動台車10の上部には取手13
a,13bが前後に設けられており、これらの取手13
a,13bを介して、移動台車10は人手により塗装面
上を任意に走行しながら移動することができ、塗膜層5
1の除去対象位置の移し替えや持ち運びができる。ま
た、移動台車10の四隅の下部には、車輪11に近接さ
せて複数の磁石12が設置されており、除去処理対象面
との間に所定の吸着力を発生させて、安定した移動台車
10の移動動作及び塗膜層51の除去作業ができるよう
に配慮されている。この他、移動台車10には、スクレ
ーパ17の後部に配設され、該スクレーパ17により除
去された塗膜層51の塗膜屑を吸引空気等で回収する回
収ホース19が接続され、さらに移動台車10には高周
波発生装置2Aの各部を冷却する空冷ファン8が設けら
れている。なお、本実施の形態に示すエアモータ18,
28に代えて、電動モータを用いてスクレーパ17を回
転させても、塗装屑を同様に回収することができる。
【0011】次に、本第1の実施の形態の作用、効果に
ついて説明する。作業者が取手13a,13bを持っ
て、塗膜層51の除去処理対象面上に設置した移動台車
10を、所定速度で塗膜層51上を移動させる。同速度
で塗装面51に沿って移動する高周波加熱コイル5に対
して高周波発生電源より電流が供給されると、高周波加
熱コイル5が発熱し、これによって鋼構造物50の表層
が誘導加熱により昇温し、この熱を受けて塗膜層51が
軟化する。一方、エアホース18aにより高圧エアが供
給され、エアモータ18の駆動により回転軸16が回転
し、これによってスクレーパ17が回転し,その先端に
取付けられている掻き取り刃17aで軟化した塗膜層5
1aが掻き取られ剥離される。ロッド状の可撓部材17
bは、掻き取り刃17aが塗膜層51を剥離する際に、
衝撃を柔らかくするとともに、掻き取り刃17aが構造
物に接触しても回転が阻害されない。掻き取られた塗膜
屑は、逐次回収ホース19を介して除去され、かつ回収
される。
ついて説明する。作業者が取手13a,13bを持っ
て、塗膜層51の除去処理対象面上に設置した移動台車
10を、所定速度で塗膜層51上を移動させる。同速度
で塗装面51に沿って移動する高周波加熱コイル5に対
して高周波発生電源より電流が供給されると、高周波加
熱コイル5が発熱し、これによって鋼構造物50の表層
が誘導加熱により昇温し、この熱を受けて塗膜層51が
軟化する。一方、エアホース18aにより高圧エアが供
給され、エアモータ18の駆動により回転軸16が回転
し、これによってスクレーパ17が回転し,その先端に
取付けられている掻き取り刃17aで軟化した塗膜層5
1aが掻き取られ剥離される。ロッド状の可撓部材17
bは、掻き取り刃17aが塗膜層51を剥離する際に、
衝撃を柔らかくするとともに、掻き取り刃17aが構造
物に接触しても回転が阻害されない。掻き取られた塗膜
屑は、逐次回収ホース19を介して除去され、かつ回収
される。
【0012】このように、本実施の形態の除去装置1A
は、高周波発生装置2A及び回転式スクレーパ装置3A
が移動台車10上に一体化されて設置され、移動台車1
0を塗装膜51上で移動しながら、塗膜層51を除去す
ることができる。そのため、装置構成が簡略化,小型化
される上、作業効率も向上し、また、装置の移動及び運
搬が人手により手軽に行え、準備作業を含む総作業時間
が短縮される。
は、高周波発生装置2A及び回転式スクレーパ装置3A
が移動台車10上に一体化されて設置され、移動台車1
0を塗装膜51上で移動しながら、塗膜層51を除去す
ることができる。そのため、装置構成が簡略化,小型化
される上、作業効率も向上し、また、装置の移動及び運
搬が人手により手軽に行え、準備作業を含む総作業時間
が短縮される。
【0013】この際、塗膜層51は、可撓部材17bに
支持されて回転する硬質の掻き取り刃17aによって除
去されるので、取り残しのない良質の処理面を得ること
ができる。また、移動台車10に設置した磁石12の効
果により、鋼構造物が垂直面であっても、磁力により移
動台車10自身が鋼構造物に吸着する安定した移動及び
作業ができる。剥離された塗膜屑は、逐次回収ホース1
9により回収されるので、綺麗な作業環境を維持するこ
とができるなどの効果がある。
支持されて回転する硬質の掻き取り刃17aによって除
去されるので、取り残しのない良質の処理面を得ること
ができる。また、移動台車10に設置した磁石12の効
果により、鋼構造物が垂直面であっても、磁力により移
動台車10自身が鋼構造物に吸着する安定した移動及び
作業ができる。剥離された塗膜屑は、逐次回収ホース1
9により回収されるので、綺麗な作業環境を維持するこ
とができるなどの効果がある。
【0014】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。本実施の形態は、上
記の第1の実施の形態で用いた回転式スクレーパ装置に
代えて、振動式スクレーパ装置を使用した除去装置に関
する。図5及び図6に、振動式スクレーパ装置3Bを使
用した除去装置1Bの構成を示す。図に示すように、振
動式スクレーパ装置3Bは、エアモータ28と、先端に
所定幅の削り取り刃27aを備え、エアモータ28に取
付けられたスクレーパ27とから成り、エアモータ28
を作動してスクレーパ27に該スクレーパ27の軸方向
の振動を与えるようになっている。
て、図面を参照しながら説明する。本実施の形態は、上
記の第1の実施の形態で用いた回転式スクレーパ装置に
代えて、振動式スクレーパ装置を使用した除去装置に関
する。図5及び図6に、振動式スクレーパ装置3Bを使
用した除去装置1Bの構成を示す。図に示すように、振
動式スクレーパ装置3Bは、エアモータ28と、先端に
所定幅の削り取り刃27aを備え、エアモータ28に取
付けられたスクレーパ27とから成り、エアモータ28
を作動してスクレーパ27に該スクレーパ27の軸方向
の振動を与えるようになっている。
【0015】除去装置1Bは、この他第1の実施の形態
と同様の高周波発生装置2Aを備え、この高周波発生装
置2Aとスクレーパ装置3Bは、第1の実施の形態と同
様、移動台車10上に一体化して設置されている。塗膜
層51を除去する際は、第1の実施の形態1と同様、高
周波加熱コイル5で塗膜層51を加熱して軟化させた
後、エアモータ28にエアホース28aより高圧空気を
供給すると、エアモータ28が作動してスクレーパ27
がその軸方向にかつ前後方向に振動(または往復動)
し、これによって、軟化した塗膜層51aが削り取り刃
27aによって削り取られて剥離される。このように、
本実施の形態の除去装置1Bでは、振動するスクレーパ
27の削り取り刃27aにより塗膜層51を削り取るよ
うにしたので、取り残しのない良質の鋼構造物50の処
理面を得ることができる。その他の除去装置1Bの作用
・効果については、第1の実施の形態1と同様であるの
で説明を省略する。
と同様の高周波発生装置2Aを備え、この高周波発生装
置2Aとスクレーパ装置3Bは、第1の実施の形態と同
様、移動台車10上に一体化して設置されている。塗膜
層51を除去する際は、第1の実施の形態1と同様、高
周波加熱コイル5で塗膜層51を加熱して軟化させた
後、エアモータ28にエアホース28aより高圧空気を
供給すると、エアモータ28が作動してスクレーパ27
がその軸方向にかつ前後方向に振動(または往復動)
し、これによって、軟化した塗膜層51aが削り取り刃
27aによって削り取られて剥離される。このように、
本実施の形態の除去装置1Bでは、振動するスクレーパ
27の削り取り刃27aにより塗膜層51を削り取るよ
うにしたので、取り残しのない良質の鋼構造物50の処
理面を得ることができる。その他の除去装置1Bの作用
・効果については、第1の実施の形態1と同様であるの
で説明を省略する。
【0016】次に、本発明の第3の実施の形態における
塗膜装置について、図面を参照しながら説明する。本実
施の形態は、上記高周波発生装置の構成に関する。図7
及び図8に示すように、高周波発生装置2は、それぞれ
高周波加熱コイル5及び高周波発生電源(図示せず)を
移動台車10の移動方向に複数組(本実施の形態では二
組)併設させた高周波発生装置2Aで構成されている。
除去装置1Cには、この他第1の実施の形態1と同様の
回転式スクレーパ装置3Aを設け、これらは第1の実施
の形態1と同様に移動台車10上に一体化して設置して
いる。また、図9及び図10は、本実施の形態における
他の構成の除去装置1Dを示したもので、高周波加熱コ
イル5及び高周波発生電源を備えた二組の高周波発生装
置2Aと、第2の実施の形態と同様の振動式スクレーパ
装置3Bを設け、第2の実施の形態と同様に、移動台車
10上に一体化して設置している。
塗膜装置について、図面を参照しながら説明する。本実
施の形態は、上記高周波発生装置の構成に関する。図7
及び図8に示すように、高周波発生装置2は、それぞれ
高周波加熱コイル5及び高周波発生電源(図示せず)を
移動台車10の移動方向に複数組(本実施の形態では二
組)併設させた高周波発生装置2Aで構成されている。
除去装置1Cには、この他第1の実施の形態1と同様の
回転式スクレーパ装置3Aを設け、これらは第1の実施
の形態1と同様に移動台車10上に一体化して設置して
いる。また、図9及び図10は、本実施の形態における
他の構成の除去装置1Dを示したもので、高周波加熱コ
イル5及び高周波発生電源を備えた二組の高周波発生装
置2Aと、第2の実施の形態と同様の振動式スクレーパ
装置3Bを設け、第2の実施の形態と同様に、移動台車
10上に一体化して設置している。
【0017】塗膜層51を除去する際は、二組の高周波
加熱コイル5で塗膜層51を加熱して軟化させた後、エ
アモータ18を作動すると、回転するスクレーパ17の
掻き取り刃(掻き取り刃)17aで軟化塗膜層51aが
掻き取られ、あるいは、エアモータ28を作動すると、
一軸方向に振動するスクレーパ27の削り取り刃27a
で軟化塗膜層51aが削り取られ、塗装膜51aが剥離
される。このように、本実施の形態の除去装置1C(1
D)は、二組の高周波発生装置2Aを備えているので、
一組の場合に比べて2倍の速度で移動させても充分に塗
装膜を軟化させることができ、従ってスクレーパ17ま
たは27により高能率に、かつ完全に除去することがで
きる。また、高周波発生装置2Aを、移動台車10の幅
方向に配設して1度に行い得る処理幅を大きくすること
も可能であり、このように、高周波発生装置2Aがユニ
ット化(コイルと電源が一体化)しているため、用途に
応じて装置の配置を任意に変えて利用できるなどの効果
がある。その他の作用・効果は第1及び第2の実施の形
態と同様である。
加熱コイル5で塗膜層51を加熱して軟化させた後、エ
アモータ18を作動すると、回転するスクレーパ17の
掻き取り刃(掻き取り刃)17aで軟化塗膜層51aが
掻き取られ、あるいは、エアモータ28を作動すると、
一軸方向に振動するスクレーパ27の削り取り刃27a
で軟化塗膜層51aが削り取られ、塗装膜51aが剥離
される。このように、本実施の形態の除去装置1C(1
D)は、二組の高周波発生装置2Aを備えているので、
一組の場合に比べて2倍の速度で移動させても充分に塗
装膜を軟化させることができ、従ってスクレーパ17ま
たは27により高能率に、かつ完全に除去することがで
きる。また、高周波発生装置2Aを、移動台車10の幅
方向に配設して1度に行い得る処理幅を大きくすること
も可能であり、このように、高周波発生装置2Aがユニ
ット化(コイルと電源が一体化)しているため、用途に
応じて装置の配置を任意に変えて利用できるなどの効果
がある。その他の作用・効果は第1及び第2の実施の形
態と同様である。
【0018】本発明の各実施の形態における上記塗装被
膜除去装置の使用例について説明する。図11〜図13
に示すように、本塗装被膜除去装置は、移動台車10に
搭載された高周波発生装置2、すなわち除去装置1(1
A,1B,1C,1D)を、昇降ワイヤー31に吊り下
げられたゴンドラ30に設置したものである。除去装置
1は、ロープ33を介してゴンドラ30に設けたガイド
レール35に沿って、コロ36が移動自在に設置され、
かつ、バランサ(助力装置)32を介して除去装置1を
吊り下げている。バランサ32は除去装置1の重さとほ
ぼ同じ引張力で除去装置1を引張り、除去装置1の見か
けの自重が軽減された状態で、上下方向の移動が楽にな
るように設置されている。
膜除去装置の使用例について説明する。図11〜図13
に示すように、本塗装被膜除去装置は、移動台車10に
搭載された高周波発生装置2、すなわち除去装置1(1
A,1B,1C,1D)を、昇降ワイヤー31に吊り下
げられたゴンドラ30に設置したものである。除去装置
1は、ロープ33を介してゴンドラ30に設けたガイド
レール35に沿って、コロ36が移動自在に設置され、
かつ、バランサ(助力装置)32を介して除去装置1を
吊り下げている。バランサ32は除去装置1の重さとほ
ぼ同じ引張力で除去装置1を引張り、除去装置1の見か
けの自重が軽減された状態で、上下方向の移動が楽にな
るように設置されている。
【0019】また、除去装置1には、高周波発生電源と
接続するケーブル39、エアモータと接続するエアーホ
ス38が配設され、さらに塗装クズ回収装置37に接続
された塗膜屑回収ホース19が設置されている。塗膜層
1の除去作業に当たっては、作業員がゴンドラ30に乗
り、上記第1〜第3の実施の形態に準ずる手順で除去装
置1を作動し、また、除去装置1が上下方向及び鋼構造
物の幅方向又は周方向に移動させて、塗膜層51を除去
する。このように、本各実施形態では、除去装置1をゴ
ンドラ上に搭載して使用可能に構成したので、例えば高
層煙突などの高層構造物に対する下地処理作業を、安全
かつ効率よく実施できる。また、除去装置1はバランサ
32により見かけの自重が軽減されているので、作業員
による移動が容易となるなどの効果がある。
接続するケーブル39、エアモータと接続するエアーホ
ス38が配設され、さらに塗装クズ回収装置37に接続
された塗膜屑回収ホース19が設置されている。塗膜層
1の除去作業に当たっては、作業員がゴンドラ30に乗
り、上記第1〜第3の実施の形態に準ずる手順で除去装
置1を作動し、また、除去装置1が上下方向及び鋼構造
物の幅方向又は周方向に移動させて、塗膜層51を除去
する。このように、本各実施形態では、除去装置1をゴ
ンドラ上に搭載して使用可能に構成したので、例えば高
層煙突などの高層構造物に対する下地処理作業を、安全
かつ効率よく実施できる。また、除去装置1はバランサ
32により見かけの自重が軽減されているので、作業員
による移動が容易となるなどの効果がある。
【0020】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の塗装塗膜除
去装置は、構造物に塗装した塗装膜を予め加熱して軟化
させた後、スクレーパで除去するようにしたので、塗膜
層を容易に剥離することができる。高周波発生装置及び
スクレーパ装置が移動台車上に一体化されて設置するこ
とにより、移動台車を塗装膜上で移動しながら、塗膜層
を除去することができる。そのため、塗装塗膜除去装置
の構成が簡略化,小型化される上、作業効率も向上し、
また、塗装塗膜除去装置の移動及び運搬が人手により手
軽に行え、準備作業を含む総作業時間が短縮される。ま
た、塗膜層は、可撓部材に支持されて回転する掻き取り
刃によって除去させることにより、取り残しのない良質
の処理面を得ることができる。また、移動台車に磁石を
設置することにより、鋼構造物が垂直面であっても、磁
力により移動台車自身が鋼構造物に吸着する安定した移
動及び作業ができる。
去装置は、構造物に塗装した塗装膜を予め加熱して軟化
させた後、スクレーパで除去するようにしたので、塗膜
層を容易に剥離することができる。高周波発生装置及び
スクレーパ装置が移動台車上に一体化されて設置するこ
とにより、移動台車を塗装膜上で移動しながら、塗膜層
を除去することができる。そのため、塗装塗膜除去装置
の構成が簡略化,小型化される上、作業効率も向上し、
また、塗装塗膜除去装置の移動及び運搬が人手により手
軽に行え、準備作業を含む総作業時間が短縮される。ま
た、塗膜層は、可撓部材に支持されて回転する掻き取り
刃によって除去させることにより、取り残しのない良質
の処理面を得ることができる。また、移動台車に磁石を
設置することにより、鋼構造物が垂直面であっても、磁
力により移動台車自身が鋼構造物に吸着する安定した移
動及び作業ができる。
【図1】本発明の塗装塗膜の除去装置に係る概念図であ
る。
る。
【図2】本発明が対象とする塗膜層の付着強度の温度特
性を示す図である。
性を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る塗装塗膜の除
去装置の構成を示す側面図である。
去装置の構成を示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る塗装塗膜の除
去装置の構成を示す側面図である。
去装置の構成を示す側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る塗装塗膜の除
去装置の構成を示す側面図である。
去装置の構成を示す側面図である。
【図6】図6は、同平面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る塗装塗膜の除
去装置の構成を示す側面図である。
去装置の構成を示す側面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る塗装塗膜の除
去装置の他の構成を示す側面図である。
去装置の他の構成を示す側面図である。
【図10】同平面図である。
【図11】本発明の各実施の形態に係る塗装塗膜の除去
装置の具体的使用例を示す側面図である。
装置の具体的使用例を示す側面図である。
【図12】同正面図である。
【図13】図12に示すバランサ部の要部拡大図であ
る。
る。
1,1A〜1D 塗装塗膜除去装置 2 高周波発生装置 4 高周波発生電源 4a ケーブル 5 高周波加熱コイル 6 スクレーパ駆動装置 7,17,27 スクレーパ 8 空冷ファン 10 移動台車 11 車輪 12 磁石 13a,13b 取手 16 回転軸 17a,27a 掻き取り刃 17b 可撓部材 18,28 エアモータ 18a,28a,38 エアホース 19 回収ホース 30 ゴンドラ 31 昇降ワイヤ 32 バランサ 33 ロープ 34 ガイドローラ 35 ガイドレール 36,39 ケーブル 37 塗装クズ回収装置 50 鋼構造物 51 塗膜層 51a 軟化塗膜層
フロントページの続き (72)発明者 近藤 浩 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 石井 元悦 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 新谷 光裕 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 Fターム(参考) 4D075 BB20Z BB22Y BB35Y 4F042 AA16 DA03 DA06
Claims (11)
- 【請求項1】 構造物に塗装した塗膜層を予め加熱して
軟化させた後、この軟化した塗膜層を、スクレーパによ
って構造物から剥離させることにより塗膜層を除去する
ようにしたことを特徴とする塗装塗膜の除去方法。 - 【請求項2】 高周波発生電源によって加熱される高周
波加熱コイルと、スクレーパを機械的に駆動するスクレ
ーパ駆動部とを備え、上記高周波加熱コイルで加熱して
軟化させた塗膜層を、上記スクレーパにより除去するよ
うにしたことを特徴とする塗装塗膜の除去装置。 - 【請求項3】 上記スクレーパ駆動部が回転軸を備え、
掻き取り刃を形成した1つ以上のスクレーパを上記回転
軸の周囲に設け、該回転軸を回転させて掻き取り刃によ
り塗膜層を除去するようにしたことを特徴とする請求項
2に記載の塗装塗膜の除去装置。 - 【請求項4】 上記スクレーパの掻き取り刃が、可撓性
の取付部材を介して上記回転軸に取付けられていること
を特徴とする請求項3に記載の塗装塗膜の除去装置。 - 【請求項5】 上記高周波発生電源、高周波加熱コイ
ル、スクレーパ及びスクレーパ駆動部を、人手による運
搬可能な移動台車に設置し、該移動台車を移動させなが
ら上記塗膜層を除去するようにしたことを特徴とする請
求項2に記載の塗装塗膜の除去装置。 - 【請求項6】 上記移動台車に磁石を設置し、該磁石に
より移動台車を上記構造物面に吸着させるようにしたこ
とを特徴とする請求項5に記載の塗装塗膜の除去装置。 - 【請求項7】 上記スクレーパ装置が、削り取り刃を備
えたスクレーパと、同スクレーパに振動を与えるスクレ
ーパ駆動部より成り、スクレーパを振動させて塗膜層を
除去するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
塗装塗膜の除去装置。 - 【請求項8】 上記高周波コイルを複数個設けるととも
に、1つ以上の高周波発生電源を設けたことを特徴とす
る請求項2に記載の塗装塗膜の除去装置。 - 【請求項9】 上記移動台車に、スクレーパが除去した
塗膜を回収する塗膜屑回収装置を設けたことを特徴とす
る請求項5に記載の塗装塗膜の除去装置。 - 【請求項10】 高周波発生電源によって加熱される高
周波加熱コイルと、スクレーパを機械的に駆動するスク
レーパ駆動部とを備え、上記高周波加熱コイルで加熱し
て軟化させた塗膜層を、上記スクレーパにより除去する
ようにした塗装塗膜の除去装置を備え、ゴンドラに搭載
した塗装塗膜の除去装置を立設した平面構造物の上下、
左右又は立設した円形構造物の上下、周方向に移動可能
に設置し、ゴンドラから塗膜層を除去するようにしたこ
とを特徴とする塗装塗膜の除去システム。 - 【請求項11】 ゴンドラに搭載した上記塗装塗膜の除
去装置を、該塗装塗膜の除去装置を引き上げる方向に力
が働くバランサを介して吊り下げ、塗装塗膜の除去装置
を上方に引っ張る力を付加したことを特徴とする請求項
10に記載の塗装塗膜の除去システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000042332A JP2001232271A (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 塗装塗膜の除去方法とその除去装置及びその除去システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000042332A JP2001232271A (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 塗装塗膜の除去方法とその除去装置及びその除去システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001232271A true JP2001232271A (ja) | 2001-08-28 |
Family
ID=18565418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000042332A Withdrawn JP2001232271A (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 塗装塗膜の除去方法とその除去装置及びその除去システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001232271A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101197112B1 (ko) * | 2012-05-31 | 2012-11-07 | 수자원기술 주식회사 | 인덕션 원리를 이용한 관로 내부 녹, 코팅 제거 시스템 |
JP2013081902A (ja) * | 2011-10-11 | 2013-05-09 | Ishii Iron Works Co Ltd | 電磁誘導加熱式塗膜除去装置 |
KR101440300B1 (ko) * | 2012-10-17 | 2014-09-17 | 수자원기술 주식회사 | 인덕션 원리를 이용한 관로 내부 녹, 코팅 제거 시스템 |
JP2016163885A (ja) * | 2016-03-01 | 2016-09-08 | 首都高メンテナンス東東京株式会社 | 誘導発生器 |
JP2016182601A (ja) * | 2016-05-24 | 2016-10-20 | 首都高メンテナンス東東京株式会社 | 塗膜剥離方法 |
JP2017124391A (ja) * | 2016-01-08 | 2017-07-20 | 株式会社横河ブリッジ | 鋼部材の塗装塗り替え工法 |
JP2019085715A (ja) * | 2017-11-02 | 2019-06-06 | 株式会社いけうち | 集塵用アタッチメント |
KR102589093B1 (ko) * | 2023-05-25 | 2023-10-17 | 성은종합철강(주) | 바이브레이터를 갖는 도장막 제거 장치 및 이를 이용한 노후관 갱생 방법 |
-
2000
- 2000-02-21 JP JP2000042332A patent/JP2001232271A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013081902A (ja) * | 2011-10-11 | 2013-05-09 | Ishii Iron Works Co Ltd | 電磁誘導加熱式塗膜除去装置 |
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WO2013180527A1 (ko) * | 2012-05-31 | 2013-12-05 | 수자원기술주식회사 | 인덕션 원리를 이용한 관로 내부 녹, 코팅 제거 시스템 |
KR101440300B1 (ko) * | 2012-10-17 | 2014-09-17 | 수자원기술 주식회사 | 인덕션 원리를 이용한 관로 내부 녹, 코팅 제거 시스템 |
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KR102589093B1 (ko) * | 2023-05-25 | 2023-10-17 | 성은종합철강(주) | 바이브레이터를 갖는 도장막 제거 장치 및 이를 이용한 노후관 갱생 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070501 |