JP4211206B2 - 鉄道車両用融雪装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両用融雪装置に係り、特に鉄道車両の台車部下面に付着している雪氷を鉄道車両基地の中で簡単に取り除くことができる鉄道車両用融雪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、冬期、降雪量の多い地域を走行する鉄道車両には、台車部分に雪氷が付着するため、鉄道車両基地などにおいて点検整備などを行う際に、台車に付着した雪氷の除去作業が行われる。このような作業は、通常、鉄道車両基地等の建屋内で行うが、建屋内では、作業し易いように、床から一定の高い箇所に列車の車輪が位置するようにレールを敷設して鉄道車両を導入するようにしている。そして、このような高い位置にある列車の台車部分に温水を吹き付けて融雪処理しているのである。
【0003】
従来の鉄道車両の融雪作業は、一般的には人手による作業に依っており、作業員がホースを用い、鉄道車両に付着した雪氷に向けて温水を噴射し、雪氷を除去するようにしている。しかし、鉄道車両の台車下面などのように、雪氷の付着箇所によっては、作業姿勢の悪い状態で融雪作業を行わなくてはならない。また、ホースで一度に融雪できる範囲は限られているため、融雪作業を完了するまで長時間を要し、作業者の負担が大きかった。更に、従来の手作業による雪氷の除去作業は、作業員の高齢化、作業効率の低下、水蒸気の飛散に伴う作業環境の悪化などで、作業員の確保が困難な状況となっている。
【0004】
一方、機械的に融雪処理するために、例えば特開平6−247264号公報に開示されているような鉄道車両用融雪装置が提案されている。これは、鉄道車両の側部を移動する台車に温水ノズルを備えた産業用ロボットを搭載し、ノズルから温水を融雪対象車両に向けて噴射して融雪処理を行うことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の融雪装置では次のような問題があった。まず、従来の融雪装置では、鉄道車両の側面方向から温水を噴射して融雪処理を行っているので、鉄道車両の台車部下面には温水を噴射しにくく、台車部下面に付着した雪氷に温水が十分に噴射されず融雪処理が不十分となるおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に着目してなされたもので、鉄道車両の台車部下面の融雪処理を効率的に行うことができる鉄道車両用融雪装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、鉄道車両の編成数が多い場合でも、融雪処理を連続的に行うことができる鉄道車両用融雪装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る鉄道車両用融雪装置は、鉄道車両の台車下方にてレール走行可能な走行台車を備え、この走行台車には複数の噴射ノズルを有し加圧融雪流体が供給される筒状ヘッダを搭載し、前記走行台車を位置移動させながら前記噴射ノズルから融雪流体を前記鉄道車両の台車下面に向けて吐出噴射させて鉄道車両下部の融雪処理をなすようにした。
【0008】
また、前記走行台車の走行ラインに沿って融雪流体の供給配管を敷設し、この供給配管には間隔をおいて複数の流体導出口を設け、前記筒状ヘッダと前記流体導出口との接続をなすジョイントを設けてなり、当該ジョイントを前記複数の流体導出口に対して切替接続しながら走行台車の移動を行わせて融雪処理をなすように構成すればよい。
【0009】
上記構成によれば、車両基地に移動させた鉄道車両の台車部の下面部分にレールが敷設され、鉄道車両台車部の直下を、レールを案内軌条として走行台車を所望の位置まで移動させることができる。したがって、当該鉄道車両台車部における雪氷の付着した箇所に、ヘッダを走行台車にてレールに沿って移動させることができるのである。そして、噴射手段を構成している筒状ヘッダの噴射ノズルから温水などの融雪流体を台車部下面に付着した雪氷に噴射して融雪する。このように、台車部下面の雪氷の付着した箇所までヘッダを移動できるため、付着した雪氷に確実に融雪流体を噴射することができ、高い融雪効率で融雪処理を行うことができる。また、台車部下面の雪氷が付着していない箇所には融雪流体を噴射する必要がないため、不必要に融雪流体を使用しなくてよく、無駄な作業の実施を抑制できる。したがって、鉄道車両の台車部下面の融雪処理を円滑かつ確実に行うことができる。
【0010】
なお、走行台車は鉄道車両のレール内に新たなレール機構を設けて、当該レール機構を走行させる構成とすることが好ましい。また、ヘッダは、鉄道車両にレール近くに少なくとも1対保持機構に保持させることが好ましい。また、噴射ノズルはヘッダの車両方向に沿う面の一側に複数有することが好ましく、それぞれの噴射ノズルの噴射領域が重ならないように配置することが好ましい。融雪流体は、温水が好ましい。以上のように、走行台車のレール機構や、ヘッダ、噴射ノズル、融雪流体を上記のように好ましい形態とすることで融雪処理効率を高めることができるが、それぞれの構成を上記の形態のみに限るものではない。
【0011】
また、前記ヘッダの噴射ノズルは、噴射方向を可変とすることが望ましい。このように構成すれば、ヘッダの噴射ノズルを付着した雪氷の厚い部分に対向させることができる。従って、融雪処理効率を一層高めることができる。噴射ノズルは、ヘッダにモータなどの回動機構を設けて自動的に回動できる構成とすることが好ましいが、レバーなどを設けて手動で回動できる構成としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態における鉄道車両用融雪装置について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態における鉄道車両用融雪装置(以下、融雪装置、という)20の要部を示す正面図である。図1には融雪装置20の左側部分を示している。
【0013】
車両基地内の床面10上には、断面台形形状の一対の保持台座11が互いに対向するように立設してある。保持台座11は、上方に鉄道車両台車部1を保持させるもので、車両基地内の融雪作業場に鉄道車両台車部1の下面を一定高さに保持するために、車両基地内に進むに従って高く形成してある。保持台座11の上面には断面I字形状の枕木部材12がそれぞれ設けてある。この一対の枕木部材12上面にレール13をそれぞれ平行に敷設することで、当該レール13の高さを一定以上に保持させるとともに、レール13同士の間隔が一定となるようにしている。このレール13の上面に鉄道車両台車部1の車輪2が載り、鉄道車両がレール13上を走行車両基地内の融雪作業場まで走行する。車両基地内の融雪作業場に導入された鉄道車両は、前記保持台座11及び前記枕木部材12により、台車部1の下部を床面10に対して1m程度の高さに保持される。このようにすることで、鉄道車両台車部1の下部の融雪作業を行い易くしている。
【0014】
本実施形態の融雪装置20は走行台車30を備えており、当該走行台車30を前記レール13間の前記鉄道車両台車部1下方に配置する。走行台車30上部には、詳細を後述するヘッダ38を搭載している。前記ヘッダ38は温水を吐出噴射する複数の噴射ノズル39を有しており、それぞれの噴射ノズル39は鉄道車両台車部1下面に対向するように配置してある。
【0015】
前記走行台車30は下部の前方と後方とにそれぞれ一対の車輪24を有しており、鉄道車両のレール13内に設けた案内レール22上を走行できるようにしている。前記案内レール22は断面L字形状の鋼材からなり、保持台座11の対向面の同一高さ位置に取付けられている。この一対の案内レール22上に走行台車30のそれぞれの車輪24を転動可能に配置することにより、走行台車30を鉄道車両台車部1直下の所定の位置まで移動させることができる。
【0016】
前記走行台車30は自走可能な構造としている。本実施形態においては、一対の歯車28、32の噛み合い機構により、車輪24に駆動力を伝達して車輪24を回転させている。すなわち、一対の車輪24の車軸26に取付けた歯車28に、車軸26の上段側に設けた駆動モータ34に直結した歯車32を噛み合わせてある。このようにしたため、駆動モータ34の回転力が歯車32、歯車28を介して車輪24に伝達され、車輪24が案内レール22上を転動する。これにより、走行台車30は鉄道車両台車部1下方の所定の位置まで位置移動することができる。
【0017】
また、走行台車30の上段側には板状の支持プレート36が設けてあり、当該支持プレート36上に噴射手段を構成する一対のヘッダ38を搭載している。このため、前記ヘッダ38は、前記鉄道車両台車部1下面に対向するように配置される。なお、前記支持プレート36はベアリング37を介して前記車軸26を回動自在に保持している。
【0018】
図2は、実施形態におけるヘッダ38の斜視図である。ヘッダ38は細長い略円筒形状をなしており、軸方向が走行台車30の走行ラインに沿うように支持プレート36上に搭載される。前記ヘッダ38の両端部は縮径しており、当該両端部が支持プレート36上に設けた回動軸受け部にて回動可能に支持されている。前記回動軸受け部は、額縁状のフレーム40と、フレーム40内に設けたローラ42とで形成してあり、当該ローラ42をヘッダ38の両端部に当接させて回動可能に支持している。
【0019】
本実施形態においては、ヘッダ38の長手方向に沿う面の一側に複数の突出した噴射ノズル39を有している。それぞれの噴射ノズル39は、融雪流体である温水が一定範囲かつ一定密度で噴射できるように、ヘッダ38の軸方向に一定間隔で配置している。さらに、噴射ノズル39をヘッダ38の周方向に対して二列に配置して、広い噴射範囲を確保している。噴射ノズル39には、小径の孔が複数設けてあって、当該孔から温水を線状に噴射することができる。
【0020】
ヘッダ38の一端部は、詳細を後述する温水供給経路の連結管54に回動可能に接続され、ヘッダ38内に温水が供給される。そして、ヘッダ38の他端部は回動モータ44に接続してあり、ヘッダ38を軸心回りに一定範囲で回動することができるようになっている。本実施形態においては、それぞれのヘッダ38の噴射ノズル39が鉄道車両台車部1下面の端側から中央側まで対向するように、前記回動モータ44にてヘッダ38を往復回動できるようにしている。このため、鉄道車両台車部1下面を均一的に融雪処理することができる。また、前記回動モータ44は制御機構を有しており、当該制御機構によりヘッダ38を上記回動範囲で等角速度移動させるとともに一定位置で停止可能としている。このため、鉄道車両台車部1下面に付着した雪氷の厚い箇所を集中的に融雪処理することができる。
【0021】
ヘッダ38への温水供給経路は次のようになっている。床面10上の保持台座11外側には、温水の供給配管である主配管50が走行台車30の走行ラインに沿って配設してある。そして、前記主配管50は設定間隔ごとに分岐配管52が設けてあり、温水の導出口である分岐配管52の先端側を保持台座11側に対向するように配置してある。前記主配管50内には温水が設定圧で供給されているため、分岐配管52の先端から温水を外部に供給することができる。それぞれの分岐配管52の先端側には開閉バルブ53が設けてあり、当該開閉バルブ53の開閉操作を行うことにより、分岐配管52からの温水の供給や遮断を行うことができる。
【0022】
また、保持台座11のそれぞれの分岐配管52に対向する箇所は貫通されており、貫通した両側にはそれぞれジョイント56、58が設けられている。前記ジョイント56、58の一つに、上記したヘッダ38に連結した連結管54が接続されて、分岐配管52の一つに着脱自在に連結されるのである。前記連結管54に連結した分岐配管52の開閉バルブ53を開くことにより、連結管54を介してヘッダ38に温水を供給することができる。また、前記連結管54は、それぞれのジョイント56、58、そして分岐配管52に着脱可能に連結されている。このため、連結管54に連結している一の分岐配管52、及びジョイント56、58から、他の分岐配管52、及びジョイント56、58に容易に連結を切替接続することができる。
【0023】
以上のように構成した融雪装置20の作用は以下のようになる。
まず、走行台車30の駆動モータ34を駆動して、この駆動力を歯車32、歯車28を介して車輪24に伝達する。これにより、車輪24が案内レール22上を転動して、走行台車30が鉄道車両台車部1下方を移動する。そして、走行台車30を鉄道車両台車部1下面の雪氷付着箇所の直下まで移動した時に駆動モータ34を停止させて、走行台車30を前記雪氷付着箇所の直下にて位置させることができる。
【0024】
そして、連結管54に連結している分岐配管52の開閉バルブ53を開いて、連結管54内に温水を供給する。これにより、連結管54に接続したヘッダ38に温水が供給され、ヘッダ38の噴射ノズル39から温水を鉄道車両台車部1下面に向けて吐出噴射する。ヘッダ38は、それぞれの噴射ノズル39が鉄道車両台車部1の長手方向に対向するように配置しているため、鉄道車両台車部1下面の融雪処理をレール13に沿う方向に広範囲に行うことができる。
【0025】
また、一対のヘッダ38は、噴射ノズル39の対向面が鉄道車両台車部1下面の端側から中央側まで移動可能な範囲を等角速度で往復回動する。このため、鉄道車両台車部1下部の端側から中央側まで均一的に融雪処理を行うことができる。そして、鉄道車両台車部1下面に付着した雪氷の厚い箇所に噴射ノズル39が対向する位置でヘッダ38を停止させることで、集中的に融雪処理を行うことができる。このように、付着した雪氷の厚みに応じて効率的な融雪処理を行うことができる。
【0026】
鉄道車両台車部1下面の雪氷の付着した箇所までヘッダ38を移動できるため、付着した雪氷に確実に温水を噴射することができ、高い融雪効率で融雪処理を行うことができる。また、鉄道車両台車部1下面の雪氷が付着していない箇所には温水を噴射する必要がないため、不必要に温水を使用しなくてよく、無駄な作業の実施を抑制できる。したがって、鉄道車両台車部1下面の融雪処理を円滑かつ確実に行うことができる。
【0027】
また、走行台車30を案内レール22に沿って一定距離走行させて、ヘッダ38に接続した分岐配管52との距離が遠くなった場合には以下のように接続経路の切換を行う。図3は鉄道車両台車部1aの融雪処理後に鉄道車両台車部1bの融雪処理を行う際の接続経路の切替作業を示す説明図である。走行台車30は鉄道車両台車部1a下方を走行して、当該鉄道車両台車部1aと鉄道車両台車部1b間の下方に位置している。このとき、走行台車30のヘッダ38に連結している連結管54を、鉄道車両台車部1a側の分岐配管52a、及びジョイント56a、58aから切り離す。このとき、分岐配管52aの開閉バルブ53aを閉じて、分岐配管52aからの温水の供給を遮断する。そして、連結管54を鉄道車両台車部1b側のジョイント56b、58bを介して分岐配管52bに連結する。それから、分岐配管52bの開閉バルブ53bを開いて、分岐配管52bから連結管54を介してヘッダ38に温水を供給する。このように、連結管54に連結する分岐配管52及びジョイント56、58を切替接続しながら走行台車30の移動を行わせて融雪処理を行うことで、鉄道車両の編成数が長い場合でも、融雪処理を連続的に行うことができる。
【0028】
また、上記したように鉄道車両の融雪処理を車両単位で接続経路を切り替えて行うようにしたため、主配管50に必要な設定圧が鉄道車両全体を一度に融雪処理する場合に比べて低くて済み、主配管50に温水を供給するポンプ等を小型化することができる。また、主配管50に供給する温水の流量も少量とすることができるため、主配管50の径を小さくでき設置に必要なスペースを低減することができる。このように、エネルギーコストを低減した高い融雪処理が実現できる。
【0029】
図4は本発明の第2実施形態における融雪装置20bの正面図である。前実施形態では、上記した断面L字形状の鋼材を案内レール22としたが、本実施形態においては、前記鋼材の上に走行台車30の車輪24に合わせた形状のレールを案内レール22bとしている。このため、走行台車30の走行をより円滑に行うことができる。
【0030】
なお、実施形態に示したように、走行台車30は鉄道車両のレール13内に新たなレール機構を設けて、当該レール機構を走行させる構成とすることが好ましい。また、ヘッダ38は、鉄道車両のレール13近くに少なくとも1対保持機構に保持させることが好ましい。また、噴射ノズル39はヘッダ38の車両方向に沿う面の一側に複数有することが好ましく、それぞれの噴射ノズル39の噴射領域が重ならないように配置することが好ましい。融雪流体は、温水が好ましい。また、実施形態においては、主配管50に温水を供給する場合について説明したが、スチームを供給する配管と水を供給する配管とを備えて、それぞれのスチームと水とを混合させて温水とし、ヘッダ38に供給するようにしてもよい。
【0031】
また、前記ヘッダ38の噴射ノズル39は、噴射方向を可変とすることが望ましい。このように構成すれば、鉄道車両台車部1下面の雪氷の付着した箇所にヘッダ38を移動させた際に、ヘッダ38の噴射ノズル39を付着した雪氷の厚い部分に対向するよう噴射ノズル39の向きを変更させることで、融雪処理効率を一層高めることができる。噴射ノズル39は、ヘッダ38にモータ44などの回動機構を設けて自動的に回動できる構成とすることが好ましいが、レバーなどで手動で回動できる構成としてもよい。以上のように、走行台車のレール機構や、ヘッダ、噴射ノズル、融雪流体を上記のように好ましい形態とすることで融雪処理効率を高めることができるが、それぞれの構成を上記の好ましい形態のみに限るものではない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の鉄道車両用融雪装置においては、台車部下面の雪氷の付着した箇所までヘッダを移動できるため、付着した雪氷に確実に融雪流体を噴射することができ、高い融雪効率で融雪処理を行うことができる。また、台車部下面の雪氷が付着していない箇所には融雪流体を噴射する必要がないため、不必要に融雪流体を使用しなくてよく、無駄な作業の実施を抑制できる。従って、鉄道車両の台車部下面の融雪処理を円滑かつ確実に行うことができる。
【0033】
また、前記筒状ヘッダと前記流体導出口との接続をなすジョイントを前記複数の流体導出口に対して切替接続しながら走行台車の移動を行わせて融雪処理をなすようにしたため、鉄道車両の編成数が多い場合でも、融雪処理を連続的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における鉄道車両用融雪装置の要部正面図である。
【図2】実施形態におけるヘッダの斜視図である。
【図3】連結管の切替作業を示す説明図である。
【図4】第2実施形態における鉄道車両用融雪装置の正面図である。
【符号の説明】
1………鉄道車両台車部、2………車輪、10………床面、
11………保持台座、12………枕木部材、13………レール、
20………鉄道車両用融雪装置、22………案内レール、24………車輪、
26………車軸、28………歯車、30………走行台車、32………歯車、
34………駆動モータ、36………支持プレート、37………ベアリング、
38………ヘッダ、39………噴射ノズル、40………フレーム、
42………ローラ、44………回動モータ、50………主配管、
52………分岐配管、53………開閉バルブ、54………連結管、
56………ジョイント、58………ジョイント

Claims (1)

  1. 鉄道車両の台車下方にてレール走行可能な走行台車を備え、この走行台車には複数の噴射ノズルを有し加圧融雪流体が供給される筒状ヘッダを搭載し、前記走行台車の走行ラインに沿って融雪流体の供給配管を敷設し、この供給配管には間隔をおいて複数の流体導出口を設け、前記筒状ヘッダと前記流体導出口との接続をなすジョイントを設けてなり、当該ジョイントを前記複数の流体導出口に対して切り替え接続しながら前記走行台車の移動を行わせ、前記噴射ノズルから前記融雪流体を前記鉄道車両の台車下面に向けて吐出噴射させて鉄道車両下部の融雪処理をなすようにしたことを特徴とする鉄道車両用融雪装置。
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