JP3165912B2 - レイタンス除去方法とその装置 - Google Patents

レイタンス除去方法とその装置

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JP3165912B2
JP3165912B2 JP07465597A JP7465597A JP3165912B2 JP 3165912 B2 JP3165912 B2 JP 3165912B2 JP 07465597 A JP07465597 A JP 07465597A JP 7465597 A JP7465597 A JP 7465597A JP 3165912 B2 JP3165912 B2 JP 3165912B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダム等のコンクリ
ート構造物におけるコンクリート打継面に生じるレイタ
ンスを除去するレイタンス除去方法とその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レイタンスは、コンクリートの材料分離
によってできるセメント、砂等の微粒が、ブリージング
現象、すなわちまだ固まらないコンクリート硬化過程に
おいて余剰水が分離上昇するのに伴って、そのコンクリ
ートの表面に滲出・沈殿した微細な物質であるが、この
レイタンスは、硬化しても強度,付着力,水密性が小さ
く、弱層を形成するため、特に、水平なコンクリート打
継面においてはこれを完全に除去しなければ当該構造物
の重大な欠陥となる。
【0003】このようなレイタンスを効率よく除去しよ
うとしたレイタンス除去装置として、実開平2−144
959号公報に記載のものがある。この装置は、図1
0,11に示すように、圧送された高圧水をコンクリー
ト打継面1に対して噴射する3つの洗浄ガン2…を設け
たウォータージェット噴射部3を、トラクタ4の後部に
設置したものである。
【0004】洗浄ガン2は、図11に示すように、十字
形に配置した横パイプ2a…の下側に、各々複数のノズ
ル2b…を列設したものである。また、洗浄ガン2…と
コンクリート打継面1との間には、平面方形の遮蔽板5
が配置されている。遮蔽板5は、各洗浄ガン2に対向す
る位置に、それら各洗浄ガン2を回転することにより、
各ノズル2b…から噴出された高圧水が移動してできる
複数の同心円状の切削軌跡のうち、前記トラクタ4の進
行方向に対する各両側部だけを遮蔽する遮蔽部5a,5
aを残すように切り欠いた開口部5bが形成されてい
る。
【0005】すなわち、図12に示すように、洗浄ガン
2の1つのノズル2b…が回転してできる複数の同心円
状の切削軌跡2b′は、トラクタ4の進行によってそれ
らの切削軌跡の密度は一定となることがなく、両側部2
b″,2b″で特に密集し、それら両側部2b″,2
b″において高圧水による過度の切削が行われることに
なる。そこで、各ノズル2b…が描く切削軌跡2b′…
の各両側部2b″,2b″を遮蔽部5a,5aで遮蔽す
ることにより、それら両側部2b″,2b″におけるコ
ンクリート打継面の極端な掘れ過ぎを防止して、該コン
クリート打継面を大風均等に切削しようとしたものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、洗浄ガ
ン2をコンクリート打継面1に対して回転させていたた
めに、該洗浄ガン2に形成した複数のノズル2b…のう
ち、内側に配設するノズル2bは、これよりも外側に配
設されているノズル2bよりも小さい移動速度で移動す
ることになる。
【0007】換言すると、各洗浄ガン2に列設したノズ
ル2bの移動速度の違いにより、各洗浄ガン2によるコ
ンクリート打継面の切削断面は、洗浄ガン2の外側から
中心に向けて次第に深くなるような断面となる。従っ
て、トラクタ4の進行に伴い各洗浄ガン2毎に溝状の切
削軌跡が残り、該コンクリート打継面を均一に切削する
ことができない。
【0008】また、各洗浄ガン2の切削深さの一番浅い
外周部分を基準にしてコンクリート打継面の切削を行う
と、それよりも内周側では過度に切削することになり、
正常なコンクリート層まで切削してしまう。これとは逆
に、各洗浄ガン2の切削深さの一番深い内周部分を基準
にして切削を行うと、それよりも外周側においてはレイ
タンスを完全に切削除去できないという問題もある。
【0009】本発明は、コンクリート打継面を均一に切
削できるとともに、レイタンスの除去を効率よく行える
レイタンス除去方法とその装置を提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のレイタン
ス除去装置は、コンクリート打継面Sに向けて高圧水を
噴出する複数のノズル部体17…と、これらのノズル部
体17…が等間隔で取り付けられ、かつ、それらのノズ
ル部体17…のうちの少なくとも一部のものが直線的な
ノズル列17′(17″)をなすようにして張設した無
端状の伝動索25,26と、この伝動索25,26を循
環させることにより、上記ノズル部体17…を移送する
ノズル部体移送手段Dと、これらを搭載して、上記ノズ
ル列17′(17″)に直交する方向に走行できる走行
体Bとからなる。
【0011】請求項2記載のレイタンス除去装置は、請
求項1記載の無端状の伝動索25,26が平面方形にし
て張設されているものである。
【0012】請求項3記載のレイタンス除去装置は、請
求項1又は2記載の無端状の伝動索25,26の内側に
ローラブラシ38,38を配設した構成になっているも
のである。
【0013】請求項4記載のレイタンス除去方法は、請
求項1記載のレイタンス除去装置を使用し、上記走行体
Bを、上記ノズル列17′(17″)に直交する方向に
走行させるとともに、そのノズル列17′(17″)を
なす各ノズル部体17から高圧水をコンクリート打継面
Sに向けて噴出することを内容としている。
【0014】請求項5記載のレイタンス除去方法は、請
求項2記載のレイタンス除去装置を使用し、上記走行体
Bを、平面方形にして張設された無端状の伝動索25,
26の対向する2辺上のノズル列17′,17″に直交
する方向に走行させるとともに、それらのノズル列1
7′,17″をなす各ノズル部体17から高圧水をコン
クリート打継面Sに向けて噴出することを内容としてい
る。
【0015】請求項6記載のレイタンス除去方法は、請
求項3記載のレイタンス除去装置を使用し、各ノズル部
体17から高圧水をコンクリート打継面Sに向けて噴出
するのに伴い、張設した上記無端状の伝動索25,26
の内側に配設したローラブラシ38,38を回転駆動し
て、上記噴出された圧力水によって剥離されたレイタン
スを攪拌することを内容としている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。本発明に係るレイタンス除去装置
Aは、図1,2に示すように、コンクリート打継面S上
を走行できる走行体Bに、これの走行に伴って、該コン
クリート打継面Sのレイタンス除去処理を行う打継面処
理部Cを搭載したものである。
【0017】走行体Bの構成は次の通りである。6は平
面長方形の機枠であり、これの四隅近傍には、互いに独
立して駆動される走行脚7…が配設されている。走行脚
7は、機枠6に対し、油圧旋回軸8aを介して水平旋回
自在に取り付けた側面逆L字形の脚板8に、これに設け
た走行用油圧モータ9によって回転駆動される走行用タ
イヤ10を支持した構成のものである(図1〜3)。
【0018】走行用タイヤ10は、これとコンクリート
打継面Sとの接地部分が、油圧旋回軸8aの鉛直下方に
位置するように配置されており、これにより、走行脚7
を水平旋回させたときにも、その旋回によって機枠6が
コンクリート打継面S上で変位しないようにしている。
なお、11は走行用タイヤ10のパンク時に、走行体B
の一部がコンクリート打継面Sに衝接することを防止す
るように、脚板8の下端部に設けた補助用タイヤであ
る。
【0019】機枠6上面には、これの中央に開口部が区
画形成されるようにして、該機枠6の一方の端部側に、
オペレータ(図示しない)の搭乗席12と、該オペレー
タにより上記各走行脚7…及び後述する打継面処理部C
等の本装置各部の操作を行う操作盤13とが搭載されて
いるとともに、他方の端部側に、方形のカバープレート
14を被着している。なお、カバープレート14の下部
にはオイルタンクとオイルクーラが配設されている。
【0020】上記の走行体Bは、コンクリート打継面S
のレイタンスの切削処理を実行する際の走行方向すなわ
ち処理実行方向α1及びα2において、停止状態からほ
ぼ時速300mまでの速度範囲内において等速度走行で
きるようにしているとともに、該処理実行方向α1及び
α2に直交する移動方向β1及びβ2においても所要の
速度で走行できるようにしている。
【0021】打継面処理部Cは機枠6の中央に配設され
ており、その構成は次の通りである。15は下端面を開
口した直方体形のアウターケースであり、これの内部
に、同じく下端面を開口した直方体形のインナーケース
16を、それら対向する内外面間に余裕空間を区画形成
するようにして一体にして配設している(図1,4,
5)。
【0022】19は、回転軸22の上,下端部側にスプ
ロケット20,21を固着してなるスプロケット台であ
り、その回転軸22を嵌挿した2つのブラケット23,
24を介してインナーケース16の側壁16a,16b
の外面に互いに所要の間隔で3基ずつ垂直にして取り付
けられている。
【0023】25,26は、伝動索としての無端状のロ
ーラチェーンであり、これらは、上記スプロケット台1
9…の上端部側のスプロケット20…と、下端部側のス
プロケット21…に張設されることにより、図4に示す
ように、処理実行方向α1及びα2に各々直交する2辺
T1,T2と、該処理実行方向α1及びα2方向に各々
平行な2辺T3,T4を有する平面方形にして、インナ
ーケース16の側壁外面とアウターケース15の側壁内
面で区画される余裕空間内に張架されている。
【0024】17…は、圧力水をコンクリート打継面S
に対して噴射するノズルチップ29を下端部に交換可能
に取り付けたノズル部体である。それらは、上記のロー
ラチェーン25,26に等間隔で取り付けられており、
該ローラチェーン25,26が形成する辺T1,T2上
を移送されるときに、処理実行方向α1及びα2に直交
するノズル列17′,17″をなす。
【0025】ノズル部体17から噴出される圧力水は、
ノズルチップ29の種類毎に予め設定した所定角度の扇
形にして噴出されるようになっており、そのノズルチッ
プ29を交換することで容易にその噴出角度及び噴出水
量を変更できるようにしている。
【0026】ノズル部体17どうしの取付け間隔は、隣
接するノズル部体17から扇形に噴出される圧力水の一
部が、処理実行方向α1又はα2の処理実行速度と、こ
れに直交するノズル列17′,17″のノズル部体17
…の移送速度を適宜増減制御することで、コンクリート
打継面S上で互いにオーバーラップするように設定して
いる。
【0027】ノズル部体17…のうちの一部のものの上
端部には、インナーケース16の上壁中央に回転自在に
配置したロータリージョイント27に一端部を連結した
複数の供給ホース28…の他端部が連結されているとと
もに、隣接するノズル部体17…間にも各々供給ホース
30…が連結されている。ロータリージョイント27に
は供給ホース27aを介して、これに圧力水を送給する
図示しない圧力水供給装置が接続されており、その圧力
水供給装置から送給される圧力水は、ロータリージョイ
ント27、供給ホース28…及び供給ホース30を介し
て各ノズル部体17…に供給されるようになっている。
【0028】ノズル部体17…の中央部には、インナー
ケース16の側壁外面に水平に配設したガイドレール3
1…に沿って転動するローラ32が取り付けられてい
る。
【0029】Dはノズル部体移送手段であり、前記イン
ナーケース16の天板裏面に固定したモータ33と、こ
れの出力軸に固定したスプロケット34と、側壁16b
に配設したスプロケット台19の上端部に固定したスプ
ロケット35との間にローラチェーン36を張設してな
る。これにより、モータ33の駆動に従ってローラーチ
ェーン25,26を循環させて、ノズル部体17…を例
えば2m/s程度の等速度で移送できるようにしてい
る。
【0030】アウターケース15とインナーケース16
下端の開口縁部間には、図5,6に示すように、ノズル
部体17…から噴出された圧力水を遮る遮蔽板37が、
該開口部を掩蔽する平面略四角枠形にして固着されてい
る。
【0031】遮蔽板37には、アウターケース15の側
壁15aとこれに対向するインナーケース16の側壁1
6aの間、及びアウターケース15の側壁15bとこれ
に対向するインナーケース16の側壁16bの間だけ
に、ノズル部体17…から噴出した圧力水を通過させる
長方形状の開口溝37a,37bが形成されている。
【0032】すなわち、ノズル部体17…が、処理実行
方向α1及びα2に直交する辺T1及びT2を搬送され
て各々ノズル列17′,17″をなすときにのみ、それ
らノズル部体17…から噴出された圧力水がコンクリー
ト打継面Sに噴射されるようにしている。
【0033】18,18はインナーケース16内に配置
されたブラシ駆動部であり、各ブラシ駆動部18は、処
理実行方向α1及びα2に平行な垂直面内で正逆回転自
在に配置されたローラブラシ38と、これを回転駆動す
るモータ等を備えた駆動源38′とからなり、そのイン
ナーケース16に一体に取り付けられている。
【0034】上述した打継面処理部Cは、図1,2に示
すように、機枠6の長尺枠材6a、6aの中央部寄りに
所要の間隔を保持して垂設された支持ステイ39,3
9、39,39に、駆動ロッド40aを上向きにしてそ
れぞれ固定された、油圧等の流体圧により作動する昇降
シリンダ40により支持されている。
【0035】上記各昇降シリンダ40の駆動ロッド40
aにはスプロケット41が回転自在に支持されており、
そのスプロケット41を、上記アウターケース15の側
壁15c下端部と機枠6の固定部(図示しない)との間
に張設したローラチェーン42に対し、これに下側から
押し上げるように噛み合わせておくことにより、駆動ロ
ッド40aの伸縮に従って、打継面処理部Cを、予め定
めたスタンドオフディスタンス位置及びローラブラシ3
8,38がコンクリート打継面Sに接触する作業位置
と、該ローラブラシ38,38をコンクリート打継面S
から離間させた否作業位置との間で昇降移動させられる
ようにしている。
【0036】コンクリート打継面Sのレイタンス除去処
理について説明する。本装置によりレイタンス除去処理
を行う前には、昇降シリンダ40の駆動ロッド40aを
伸出させて、ローラブラシ38,38がコンクリート打
継面Sから離間するように打継面処理部Cを上方に移動
させておき、また、ノズル部体17…からの圧力水の噴
出を停止させておく(図7)。
【0037】この状態で、本装置をレイタンスの除去を
行う領域の所定位置に移動させた後、全ての走行用タイ
ヤ10…が処理実行方向α1及びα2に向くように走行
脚7…を旋回操作する。その後、モータ33を駆動し
て、ローラチェーン25,26を循環させることによる
ノズル部体17…の移送を行いながら、それらノズル部
体17…からの圧力水の噴出、及びブラシ駆動部18,
18の駆動を開始するとともに、打継面処理部Cを作業
位置に下げ、例えば処理実行方向α1への走行を開始す
る(図8)。
【0038】ノズル部体17…の移送及び走行体Bの走
行に伴って、コンクリート打継面Sには、図9にU1
…,U2…で示すような圧力水による切削軌跡が、処理
実行方向α1及びα2に斜行して描かれる。
【0039】切削軌跡U1…は、ノズル部体17…が平
面方形に張設されたローラチェーン25,26の辺T1
を通過する間、すなわち直線的なノズル列17′をなす
ときに描かれるものであり、コンクリート打継面S上で
互いに平行かつ等間隔になっている。また、隣接するノ
ズル部体17から扇形に噴出される圧力水の一部が、コ
ンクリート打継面S上で互いにオーバーラップするよう
にしている。
【0040】切削軌跡U2…は、ノズル部体17…が、
平面方形に張設されたローラチェーン25,26の辺T
2を通過する間、すなわち直線的なノズル列17″をな
すときに描かれるものであり、コンクリート打継面S上
で互いに平行かつ等間隔になっている。また、隣接する
ノズル部体17から扇形に噴出される圧力水の一部が、
コンクリート打継面S上で互いにオーバーラップするよ
うにしている。
【0041】すなわち、直線的な2つのノズル列1
7′,17″のノズル部体17…を、列毎に互いに反対
方向に移送しているので、それらのノズル列17′,1
7″の各ノズル部体17から噴出した圧力水による切削
軌跡U1…,U2…が互いに交差する。換言すると、切
削軌跡U1…,U2…は、コンクリート打継面S上の単
位面積当たりの描画密度を常に一定にして描かれ、従っ
て、そのコンクリート打継面Sのレイタンスを常に同じ
深さで切削できるようになる。
【0042】ローラブラシ38,38は、ノズル列1
7′をなすノズル部体17…から噴出される圧力水によ
って剥離されたレイタンスを撹拌するようにして、コン
クリート打継面Sのレイタンス除去処理を行う。このと
きのローラブラシ38,38は、これらのコンクリート
打継面Sに接触している下側が、処理実行方向に向かう
方向に回転するようにすると、剥離したレイタンスがロ
ーラブラシ38,38の進行方向前側に常に溜まった状
態になり、これが研磨材の代用となるためにレイタンス
の除去処理に有効である。
【0043】本装置が所定の例えば処理実行方向α1の
終端部に到達したら、ノズル部体17…から噴出されて
いる圧力水を止めあるいはコンクリート打継面Sを掘削
しない程度に減圧するとともに、ローラブラシ38,3
8がコンクリート打継面Sから離れるように打継面処理
部Cを上昇移動させる。
【0044】この後、本装置を新たなレイタンス処理領
域に移動して、同様のレイタンスの除去処理を繰り返
す。
【0045】なお、本発明は前述した実施形態に限るも
のではなく、その要旨の範囲内で様々な変形実施が可能
である。上記では、複数のノズル部体を等間隔に取り付
けた無端状の伝動索を平面方形に張設した例について説
明したが、伝動索を、三角形又は五角形あるいは半円形
等となるように張設してもよい。
【0046】本装置は、上記のレイタンス除去処理以外
の用途、例えば空港の滑走路に焼きついた航空機のゴム
タイヤの除去や、その他路床面の清掃用として応用する
ことができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、コンクリート打継面に
向けて高圧水を噴出する複数のノズル部体と、これらの
ノズル部体が等間隔で取り付けられ、かつ、それらのノ
ズル部体のうちの少なくとも一部のものが直線的なノズ
ル列をなすようにして張設した無端状の伝動索と、この
伝動索を循環させることにより、上記ノズル部体を移送
するノズル部体移送手段とを搭載した走行体を、上記ノ
ズル列に直交する方向に走行させるとともに、そのノズ
ル列をなす各ノズル部体から高圧水をコンクリート打継
面に向けて噴出しているので、それらノズル部体から噴
出した圧力水による切削軌跡を互いに平行にすることが
でき、これにより、コンクリート打継面を均一に切削で
きるとともに、レイタンスの除去処理を効率よく行うこ
とができる。
【0048】無端状の伝動索を平面方形にして張設し、
走行体を、その伝動索の対向する2辺に直交する方向に
走行させるとともに、それら2辺上のノズル列をなす各
ノズル部体から高圧水をコンクリート打継面に向けて噴
出することにより、2つのノズル列の各ノズル部体から
噴出した圧力水による切削軌跡を互いに交差させること
ができ、従って、コンクリート打継面の切削をさらに均
一に行うことができる。
【0049】張設した無端状の伝動索の内側にローラブ
ラシを配設しておき、各ノズル部体からコンクリート打
継面に向けて高圧水を噴出するのに伴い、その伝動索の
内側に配設したローラブラシを回転駆動して、上記噴出
された圧力水によって剥離されたレイタンスを攪拌する
ことにより、走行体の移動方向に拘らず、伝動索に配列
したノズル部体から噴出した圧力水によって剥離したレ
イタンスを研磨材として介在させた状態でレイタンス除
去処理を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレイタンス除去装置の一実施形態を示
す平面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その正面図である。
【図4】打継面処理部の拡大平面図である。
【図5】その部分側面図である。
【図6】その打継面処理部の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図7】レイタンス除去処理を行わずに、本発明装置を
移動させる状態の概略平面図である。
【図8】レイタンス除去処理を行いながら、本発明装置
を処理実行方向に移動させる状態の概略平面図である。
【図9】レイタンス除去処理を行った後のコンクリート
打継面の切削軌跡を示す平面図である。
【図10】従来のレイタンス除去装置の側面図である。
【図11】それのウォータージェット部の詳細を示す部
分平面図である。
【図12】洗浄ガンの各ノズルが描く切削軌跡を示す平
面図である。
【符号の説明】
B 走行体 C 打継面処理部 D ノズル部体移送手段 S コンクリート打継面 17 ノズル部体 25,26 伝動索 38 ローラブラシ
フロントページの続き (72)発明者 牧 祥二 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設 株式会社内 (72)発明者 松尾 芳美 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設 株式会社内 (72)発明者 大家 修 高知県高知市朝倉丁865番地1 株式会 社プロジェット内 (56)参考文献 特開 平7−42134(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/02 103

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート打継面に向けて高圧水を噴
    出する複数のノズル部体と、これらのノズル部体が等間
    隔で取り付けられ、かつ、それらのノズル部体のうちの
    少なくとも一部のものが直線的なノズル列をなすように
    して張設した無端状の伝動索と、この伝動索を循環させ
    ることにより、上記ノズル部体を移送するノズル部体移
    送手段と、これらを搭載して、上記ノズル列に直交する
    方向に走行できる走行体とからなることを特徴とするレ
    イタンス除去装置。
  2. 【請求項2】 上記無端状の伝動索が平面方形にして張
    設されている請求項1記載のレイタンス除去装置。
  3. 【請求項3】 張設した上記無端状の伝動索の内側にロ
    ーラブラシを配設した請求項1又は2記載のレイタンス
    除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のレイタンス除去装置を使
    用し、上記走行体を、上記ノズル列に直交する方向に走
    行させるとともに、そのノズル列をなす各ノズル部体か
    ら高圧水をコンクリート打継面に向けて噴出することを
    特徴とするレイタンス除去方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のレイタンス除去装置を使
    用し、上記走行体を、平面方形にして張設された無端状
    の伝動索の対向する2辺上のノズル列に直交する方向に
    走行させるとともに、それらのノズル列をなす各ノズル
    部体から高圧水をコンクリート打継面に向けて噴出する
    ことを特徴とするレイタンス除去方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のレイタンス除去装置を使
    用し、各ノズル部体から高圧水をコンクリート打継面に
    向けて噴出するのに伴い、張設した上記無端状の伝動索
    の内側に配設したローラブラシを回転駆動して、上記噴
    出された圧力水によって剥離されたレイタンスを攪拌す
    ることを特徴とするレイタンス除去方法。
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