JPH0647090Y2 - 高圧水式グリーンカット機 - Google Patents

高圧水式グリーンカット機

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JPH0647090Y2
JPH0647090Y2 JP5392789U JP5392789U JPH0647090Y2 JP H0647090 Y2 JPH0647090 Y2 JP H0647090Y2 JP 5392789 U JP5392789 U JP 5392789U JP 5392789 U JP5392789 U JP 5392789U JP H0647090 Y2 JPH0647090 Y2 JP H0647090Y2
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JP
Japan
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pressure water
nozzle body
concrete
joint surface
cutting
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Application number
JP5392789U
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JPH02144959U (ja
Inventor
慶三 梅本
修 大家
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株式会社間組
日進ジェット工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 ダム等のコンクリート構造物における打継面に高圧水を
噴射して、該コンクリート表面の洗浄を行う高圧水式グ
リーンカット機に関する。
〈従来の技術〉 ダム等のコンクリート構造物に、新しくコンクリートを
打設した場合、まだ固まらないコンクリートでは、水分
が分離して気泡と共に上昇してコンクリート表面に滲出
するブリージング現象を生じる。また、これに伴ってレ
イタンスと呼ばれる不硬性の微細な粒子がコンクリート
表面に浮上し、これが沈殿してコンクリート表面に品質
の悪いコンクリートを作ることが知られている。
上記したレイタンスを除去せずにコンクリートを打継ぐ
と、この打継面における打継ぎ強度は著しく低下するた
め、上記品質の悪いコンクリートを切削して洗い出す必
要があった。この切削洗い出し工程をグリーンカットと
いうが、該グリーンカットは水圧が150kg/cm2〜1000kg/
cm2程度の超高圧水をコンクリート表面に噴射すること
により行っていた。
この一例を第9図に示す。洗浄ガンは、横パイプ2の両
側下部にノズル3を配設して噴射ノズル体を形成すると
共に、該噴射ノズル体を回転軸4の下端部に一体に設け
ている。
コンクリートを切削して洗い出す高圧水は、回転軸4内
部を通して横パイプ2に送り込まれ、ノズル3からコン
クリート打継面6に向けて噴射される。グリーンカット
時には横パイプ2を回転駆動装置(図示せず)により回
転させながら直線的に移動する。
第10a図に前記洗浄ガン1によるコンクリート打継面6
の切削軌跡5を示す。切削軌跡5は回転する洗浄ガン1
の進行方向(矢印の向き)に対する両側部に向って徐々
に密度が高くなっており、第10b図に示すように両側端
部11が最も深く切削されることがわかる。これは第11a,
11b図に示すようにノズル3の数が内側に増加した場合
も同様であり、各ノズル3が描く切削軌跡は回転する洗
浄ガン7の進行方向に対する両側端部13が最も深く切削
される。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記したように回転する洗浄ガンでコンクリート打継面
のグリーンカットを行った場合、各ノズルから噴射され
る高圧水が描く切削軌跡は、前記洗浄ガンの進行方向に
対する両側部が最も深く切削されるが、これによってレ
イタンスだけでなく、切削する必要のない良質なコンク
リートも部分的に削り取ってしまう欠点があった。また
第11b図に示したように切削面に複数の溝を生じ、この
部分のゴミ等の異物が侵入するため、コンクリート打継
面の強度が低下する不都合があった。
本考案は上記問題点を解決すべくなされたものであり、
その目的は、回転する洗浄ガンでコンクリート打継面の
グリーンカットを行った場合、前記回転する洗浄ガンの
進行方向に対する両側部で生じるコンクリート打継面の
掘れ過ぎを防止し、均等に切削、洗い出しを行うことが
できる高圧水式グリーンカット機を提供することにあ
る。
また本考案の他の目的はコンクリート打継面を一工程に
より、広範囲に亘って均等に洗い出しができる高圧水式
グリーンカット機を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本考案に係る高圧水式グリーンカット機は、圧送された
高圧水をコンクリート打継面に対して噴射する噴射ノズ
ル体と、該噴射ノズル体を回転させる回転手段と、前記
噴射ノズル体と回転手段とを載置して前記コンクリート
打継面を進行移動する走行装置と、前記噴射ノズル体を
回転して単数又は複数の同心円状に噴射した高圧水のう
ち、前記走行装置の進行方向に対する両側部を遮蔽する
遮蔽部材とを備えるものとして構成する。
また、前記噴射ノズル体を複数配設すると共に、隣接す
る各噴射ノズル体を前記走行装置の進行方向に対して隣
接部を重合させて配置することもできる。
〈作用〉 本考案に係るグリーンカット機は、前記回転手段により
噴射ノズル体を回転させ、該噴射ノズル体から噴射する
高圧水によってコンクリート打継面を単数又は複数の同
心円状に切削、洗い出しを行うと共に、前記噴射ノズル
体及び回転手段とを載置した走行装置を直線的に走行さ
せる。このとき前記同心円状に噴射した高圧水のうち、
前記走行装置の進行方向に対する両側部を前記遮蔽部材
により遮蔽することで、従来この箇所で生じていたコン
クリート打継面の掘れ過ぎを防止する。
〈実施例〉 実施例に先立ち、本考案の基本原理を示す。
第1図において、前記第9図に示した洗浄ガン1の進行
方向両側下部にコンクリート打継面に噴射する高圧水を
遮蔽するため、鉄板で成形した遮蔽板8を設ける。この
状態で洗浄ガン1を回転させながら直線的に移動する
と、第2a図に示すように、遮蔽板8がつくる境界線9の
内側に位置するコンクリート打継面6のみが切削され
る。第3a,3b図にこの切削軌跡10及びコンクリート打継
面6の切削断面を示す。第3b図から明らかなように、第
2b図に示した両側の掘れ過ぎ箇所11が現れず、境界線9
の内側は略均等に切削される。
また、第4図に示したノズル3を多数配設した洗浄ガン
7の場合も同様であり、横パイプ2の回転に伴い、各ノ
ズル3が描く切削軌跡の進行方向両側下部に遮蔽板12を
設ければ良い。本実施例において、遮蔽板12は略台形形
状をなすが、これは一例として、両側に設けた遮蔽板に
よって、各ノズル3が描く円周軌跡直径の15%を遮蔽す
る目的で設計したものであり、この形状に限定されるも
のではない。第6a,6b図にこの遮蔽板12を設置した場合
の切削軌跡14及びコンクリート打継面6の切削断面を示
す。第6b図から明らかなように、コンクリート打継面6
は第11b図に比べ、掘れ過ぎ箇所13は現れず略均等に切
削されることがわかる。
以下本考案に係るグリーンカット機を添付図面に基づい
て説明する。
第7図において、本考案に係るグリーンカット機20は、
走行装置としてのトラクター21と、該トラクター21の後
部に設置したウォータージェット噴射部22とで構成す
る。
ウォータージェット噴射部22は、第8b図に示すように3
基の洗浄ガン23を有し、隣接する各洗浄ガン23を前記ト
ラクター21の進行方向に対してラップさせて配設すると
共に、前記洗浄ガン23の下部に遮蔽板27を設ける。該遮
蔽板27は、前述したように、洗浄ガン23に設けた複数の
ノズル26が描く各円周軌跡直径の15%を遮蔽しており、
高圧水による切削域として切欠部28及び開口部29を設け
ている。また各洗浄ガン23の切削域は隣接部で一致して
いるため、重複切削による該隣接部でのコンクリート面
の掘れ過ぎ部や高圧水の不通過による残存部などが生じ
ることはない。
第8a図に洗浄ガン23を示す。洗浄ガン23は、十文字にク
ロスした横パイプ25の下側部に、ノズル26を複数配設し
て噴射ノズル体を形成すると共に、該噴射ノズル体を回
転軸24の下端部に一体に設けている。
なお、各洗浄ガン23は、第8b図に示すように、駆動モー
ター(図示せず)に連結したドライブ軸30の回転がベル
ト31を介して回転軸24に伝達され、回転駆動する。ま
た、ベルト31はテンション軸32によって張力の調整が可
能となっている。
また、高圧水は高圧水用可撓性導管34を介して、ウォー
タージェット噴射部22へ送り込まれ、3路に分岐した
後、各回転軸24内部を通して洗浄ガン23へ送られる。
実際にグリーンカットを行うには、3基の洗浄ガン23を
回転させながら、コンクリート打継面33に高圧水を噴射
し、かつ洗浄ガン23を載置したトラクター21を直線的に
進行移動させる。これによって3基の洗浄ガン23の通過
域は略均等に切削、洗い出しが行なわれ、コンクリート
打継面33に浮上したレイタンス等が除去される。
本実施例ではグリーンカット機に洗浄ガンを3基配設し
たが、これに限定されるものではなく、もちろん、1基
でも使用可能であり、また複数の洗浄ガンを配設するこ
とも可能である。ただし複数の洗浄ガンを配設する場合
は、隣接する各洗浄ガンを走行装置としてのトラクター
の進行方向に対して隣接部をラップさせて配置すると共
に、各洗浄ガンの切削域が隣接部で一致するように前記
遮蔽板を設けることが必要である。
また、洗浄ガン23の回転手段として、駆動モーター及び
ベルトを配設したが、この回転手段に限定されるもので
はなく、例えば第8c図に示すように、各横パイプ25の片
側側面に回転駆動用ノズル26′を設け、前記洗浄ガン23
を回転させることもできる。これは、該回転駆動用ノズ
ル26′から噴射される高圧水の噴射反動力により、洗浄
ガン23を回転駆動させるものである。。
なお、本考案の基本原理を用いて、アスファルト路面・
壁・床面などの比較的軟弱な面も広域かつ均等に洗浄す
ることもできる。
〈効果〉 本考案に係るグリーンカット機によれば、回転する噴射
ノズル体の進行方向に対する両側下部に、高圧水を遮蔽
する遮蔽部材を設けたので、従来この箇所で生じていた
コンクリート打継面の堀れ過ぎを防止し、該コンクリー
ト打継面の切削、洗い出しを広範囲にかつ均等に行うこ
とができる。また、前記噴射ノズル体及び回転手段とを
走行装置に載置して進行移動するため、グリーンカット
に斑がなく、作業効率が向上するため所要時間が短縮さ
れるなどの効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は両端部にノズルを設けた洗浄ガン及び遮蔽板を
示す概略斜視図、第2a図は第1図に示した洗浄ガンによ
る切削軌跡を示す概略図、第2b図は第2a図のIIb-IIb
面図、第3a図は遮蔽板を設けた場合の切削軌跡を示す概
略図、第3b図は第3a図のIIIb-IIIb断面図、第4図は複
数のノズルを設けた洗浄ガン及び遮蔽板を示す概略斜視
図、第5図は前記遮蔽板の形状及び設置位置を示す説明
図、第6a図は第4図に示した洗浄ガンによる切削軌跡を
示す概略図、第6b図は第6a図におけるVIb-VIb断面図、
第7図は本考案に係るグリーンカット機を示す側面図、
第8a図は前記グリーンカット機に載置した洗浄ガンを示
す底面図、第8b図はウォータージェット噴射部を示す概
略図、第8c図は他の駆動手段を具備した洗浄ガンを示す
底面図、第9図は従来の洗浄ガンを示す概略斜視図、第
10a図は第9図に示した洗浄ガンによる切削軌跡を示す
概略図、第10b図は第10a図におけるXb-Xb断面図、第11a
図は従来の他の洗浄ガンを示す概略斜視図、第11b図は
第11a図に示した洗浄ガンによるコンクリート打継面の
切削状態を示す断面図である。 1,7,23……洗浄ガン、6,33……コンクリート打継面、8,
12,27……遮蔽板、20……グリーンカット機、21……ト
ラクター、30……ドライブ軸。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧送された高圧水をコンクリート打継面に
    対して噴射する噴射ノズル体と、 該噴射ノズル体を回転させる回転手段と、 前記噴射ノズル体と回転手段とを載置して前記コンクリ
    ート打継面を進行移動する走行装置と、 前記噴射ノズル体を回転して単数又は複数の同心円状に
    噴射した高圧水のうち、前記走行装置の進行方向に対す
    る両側部を遮蔽する遮蔽部材とを備えることを特徴とす
    る高圧水式グリーンカット機。
  2. 【請求項2】前記噴射ノズル体を複数配設すると共に、
    隣接する各噴射ノズル体を前記走行装置の進行方向に対
    して隣接部を重合させて配置したことを特徴とする請求
    項1記載の高圧水式グリーンカット機。
JP5392789U 1989-05-12 1989-05-12 高圧水式グリーンカット機 Expired - Lifetime JPH0647090Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5392789U JPH0647090Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12 高圧水式グリーンカット機

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JP5392789U JPH0647090Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12 高圧水式グリーンカット機

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JPH02144959U JPH02144959U (ja) 1990-12-10
JPH0647090Y2 true JPH0647090Y2 (ja) 1994-11-30

Family

ID=31575536

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JP5392789U Expired - Lifetime JPH0647090Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12 高圧水式グリーンカット機

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JP2882120B2 (ja) * 1991-09-27 1999-04-12 日産自動車株式会社 自力回転式エアブローノズル
JP2010071013A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Jfe Engineering Corp 既設管廻りのはつり方法

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JPH02144959U (ja) 1990-12-10

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