JP3793523B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった天井面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の前記洗車機において、ブロワーを用いて空気を車体面に吹付けることにより前記乾燥を行うこと、即ち車体面上に残る水滴を除去することが広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ブロワーを用いた乾燥装置では、前記乾燥の際のブロワーの運転音が大きい問題があり、特に騒音が問題となる夜間等において洗車機の運転に制約を受ける等の問題があった。
【0004】
そこで、このようなブロワーを用いた乾燥装置に代えて、撥水性を有する車体面に水をかけることによって車体面の水切りを行い乾燥処理をすることが考えられるが、その場合に、かけられた水により車体面上に形成される水の層に、車両左右方向に不連続な部分があると、水切り効果が十分には得られず、特に勾配が小さい車両天井面等においては、水溜り状に水滴が残り易く、十分な乾燥効果が得られない問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、ブロワーを用いた乾燥装置を使用することに代えて、撥水性を有する車体面に水をかけて水切りを行うようにしても、十分な水切り効果が得られるようにした洗車機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、車両に対しその前後方向に移動可能なフレームを備え、このフレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった天井面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、前記乾燥装置が、撥水性を有する前記天井面に該天井面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置を有していて、前記作業の後で該天井面に残る水滴が水の表面張力の作用で上記連続する水の層に共連れされ、且つこの水の層が該天井面の左右中央から両側への下り傾斜面に沿って重力の作用で左右両端側へ流下することにより、該天井面の水切りが行われることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、固定のフレームと、そのフレームに対し車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、前記フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった天井面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、前記乾燥装置が、撥水性を有する前記天井面に該天井面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置を有していて、前記作業の後で該天井面に残る水滴が水の表面張力の作用で上記連続する水の層に共連れされ、且つこの水の層が該天井面の左右中央から両側への下り傾斜面に沿って重力の作用で左右両端側へ流下することにより、該天井面の水切りが行われることを特徴としている。
【0008】
さらに請求項3の発明は、請求項1又は2の前記特徴に加えて、前記水層形成装置が、水を前記車両の車体上面に向けて下方に直線状に噴出し得る水吐出口を各々有して前記フレームに前記車両の左右方向に相互に間隔をおいて設けられた複数の水吐出手段と、その各水吐出手段に水を供給可能な給水手段とを備えることを特徴とし、さらにまた請求項4の発明は、請求項3の前記特徴に加えて、各々の前記水吐出手段は、前記水吐出口から噴出させる水を該水吐出手段の内部で予め整流する整流手段を備えることを特徴とする。
【0009】
また請求項5の発明は、車両に対しその前後方向に移動可能なフレームを備え、このフレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の上面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった上面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、前記乾燥装置は、水を前記車両の車体上面に向けて下方に直線状に噴出し得る水吐出口を有する少なくとも1つの水吐出手段と、該水吐出手段に水を供給可能な給水手段とを備えると共に、前記水吐出手段、前記水吐出口から噴出させる水を該水吐出手段の内部で予め整流する整流手段を有していて、前記作業の後で該車体上面に残る水滴を水の表面張力の作用で、前記水吐出口から噴出されて該車体上面より流下する水に共連れさせることにより、該車体上面の水切りが行われることを特徴とする。
【0010】
また、請求項6の発明は、固定のフレームと、そのフレームに対し車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、前記フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の上面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった上面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、前記乾燥装置は、水を前記車両の車体上面に向けて下方に直線状に噴出し得る水吐出口を有する少なくとも1つの水吐出手段と、該水吐出手段に水を供給可能な給水手段とを備えると共に、前記水吐出手段、前記水吐出口から噴出させる水を該水吐出手段の内部で予め整流する整流手段を有していて、前記作業の後で該車体上面に残る水滴を水の表面張力の作用で、前記水吐出口から噴出されて該車体上面より流下する水に共連れさせることにより、該車体上面の水切りが行われることを特徴としている。
【0011】
さらに請求項7の発明は、前記請求項3〜6の何れか1項の前記特徴に加えて、前記水吐出手段の前記水吐出口はその横断面形状が円形であることを特徴とする。
【0012】
尚、本発明において、「撥水性を有する前記天井面」には、乾燥前における処理装置による天井面の処理作業(例えば洗浄作業、艶出し作業等)で撥水性が付与された天井面が含まれることは勿論のこと、上記処理装置とは別の艶出し機械または手作業によるワックス掛けで撥水性が付与された天井面も含まれ、更に車両の製造段階等で撥水性を有するように表面処理された天井面も含まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0014】
添付図面において、図1〜図13は、本発明の第1実施例を示すものであって、図1は洗車機の全体正面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は、作動状態にある乾燥装置の要部を示す正面図、図4は図3の4−4線拡大断面図、図5は図4の5−5線拡大断面図、図6は、乾燥装置の配管の一例を示すブロック図、図7は、トランクを有する車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行途中から再往行して車両の天井面及びトランク面を乾燥処理する過程を示し、更に(C)は走行フレームが再復行して車両のボンネット面を乾燥処理する過程を示す。また図8は、乾燥処理中の車両の天井面上の水の層の状態を示す平面図、図9は、図8の状態よりも更に乾燥処理が進んだ状態を示す図8対応図、図10は図8の10−10線拡大断面図、図11は、乾燥処理中の車両のトランク面上の水の層の状態を示す平面図、図12は、乾燥処理中の車両のボンネット面上の水の層の状態を示す平面図、図13は、トランクを有しない車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行して車両の天井面及びボンネット面を乾燥処理する過程を示す。さらに図14は、第2実施例に係る洗車機の正面図(図1対応図)、図15は、図14の15−15線拡大断面図、図16は、第2実施例の乾燥処理過程を概略的に示す作用説明図であって、(A)は側面図、(B)は平面図である。さらにまた図17は、第3実施例の乾燥処理過程を概略的に示す作用説明図であって、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【0015】
洗車機は、洗浄すべき車両を跨ぎ得るように門型に形成された走行フレーム1を備えている。この走行フレーム1の下端には、左右一対のモータ3,3によってそれぞれ駆動される左右一対の駆動輪4,4と従動輪5,5が設けられており、この駆動輪4,4と従動輪5,5とにより走行フレーム1は左右一対の走行レール6,6上を往復走行する。
【0016】
走行フレーム1には、車両の車体上面に空気を噴射して該車体上面を乾燥するトップノズルユニット7が昇降可能に設けられている。このトップノズルユニット7は、左右方向に長く延びるトップノズル7Nと、そのトップノズル7Nの左右両端部に一体的に連設されて該トップノズル7Nに乾燥用空気を供給する左右一対のブロワ7Bとで構成される。そのトップノズルユニット7の左右両端部には、それぞれ支持部材8,8が取付けられており、この各支持部材8,8には、それぞれ2個のローラ9,9が回転可能に設けられている。走行フレーム1の側部フレーム1A,1Bには、前記ローラ9,9を上下方向に案内するガイドレール10,10が設けられている。
【0017】
また走行フレーム1の上部フレーム1Cには、トップノズルユニット7を昇降させる昇降モータ11と、該昇降モータ11により回転される昇降軸12とが設けられている。昇降軸12の両端にはスプロケット13,13が取付けられており、このスプロケット13,13と、側部フレーム1A,1Bに回転可能に設けられたスプロケット14,14とにはチエン15,15が巻掛けられており、そのチエン15,15の両端15A,15Bは前記支持部材8,8に連結されている。
【0018】
トップノズルユニット7には、複数の水吐出口Na…を有する水層形成装置16が設けられている。また、トップノズルユニット7には、空気を噴射する第1空気噴射装置17と第2空気噴射装置18とが、水層形成装置16およびトップノズルユニット7を前後に挟むように配設されている。
【0019】
而して、昇降モータ11を上昇駆動すると、トップノズルユニット7と共に水層形成装置16,第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18が上昇し、また昇降モータ11を下降駆動すると、トップノズルユニット7と共に水層形成装置16、第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18が下降する。
【0020】
また、走行フレーム1には、車両の上面をブラッシングするトップブラシ21と、車両の側面をブラッシングする左右一対のサイドブラシ22,22と、車両の車体面に洗浄水を噴射する洗浄水噴射装置23と、トップブラシ21とサイドブラシ22,22でブラッシング洗浄した車体面に該車体面を濯ぐ水を噴射する濯ぎ水噴射装置24とが設けられている。
【0021】
前記水層形成装置16は、トップノズルユニット7に左右方向に間隔をおいて配設される複数の水吐出手段としての水吐出ノズルN…と、その各水吐出ノズルN…に水を供給可能な給水手段Sとを備える。尚、前記水吐出ノズルN…の相互間隔は、図示例では左右方向中央から外側に向かうにつれて漸増するように設定されている。
【0022】
前記給水手段Sは、トップノズルユニット7に固定された配管ユニット30と、これに給水可能な給水源35とより構成される。その配管ユニット30は、給水源35に電磁弁31を介して接続される幹管30aと、その幹管30aから順次枝分かれして水吐出ノズルN…に各々連なる複数の枝管30b…とを有している。
【0023】
各水吐出ノズルNは、対応する前記枝管30bにジョイントパイプ32を介して基部が螺合、接続されるノズル本体33を有しており、このノズル本体33の先部には、水を車両の車体上面に向けて下方にストレートな円柱状に噴出し得る水吐出口Naが、該ノズル本体33の先端壁を貫通するように形成される。この水吐出口Naは、横断面円形に形成され、しかもその内周面は先細り状のテーパ面とされる。またその水吐出口Naのテーパ状内周面には、周方向に略等ピッチの波形をなす整流板34が嵌装、固定され、該整流板34は、水吐出口Naから噴出させる水を該水吐出ノズルNの内部で予め整流する本発明の整流手段を構成する。
【0024】
第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18は、内径4ミリメートル、外径が6ミリメートルのナイロンパイプからそれぞれ構成されており、第1空気噴射装置17は電磁弁37を介して圧縮空気供給源Aに接続される。また、第2空気噴射装置18は電磁弁38を介して圧縮空気供給源Aに接続される。
【0025】
走行フレーム1には車高センサー40が設けられており、この車高センサー40は、洗浄すべき車両の上面位置を検出する。
【0026】
次に本実施例の作用を説明する。
【0027】
最初に、洗浄すべき車両VがトランクTを有する場合を、図7〜図13により説明する。
【0028】
図7の(A)に実線で示すように、走行フレーム1が走行レール6,6の左端のスタート位置に停止していて、走行レール6,6間の所定位置に車両Vが停止している状態で洗車を始める。
【0029】
洗車が始まると、走行フレーム1がスタート位置から往走行(図で右行)を開始する。この往走行のとき、洗浄水噴射装置23から洗浄水を車両Vの車体面に噴射しながらトップブラシ21とサイドブラシ22,22を回転させて、該車体面をブラッシング洗浄する。また、ブラッシング洗浄した車体面に濯ぎ水噴射装置24から濯ぎ水を噴射して、その車体面を濯ぐ。なお、この往走行のとき水層形成装置16は上限位置に保持されている。また、走行フレーム1が単位距離だけ往走行する毎に車高センサー40で被洗浄車両Vの上面位置を検出する。そして、走行フレーム1が走行レール6,6の右端に達すると、走行フレーム1の走行が停止すると共に、洗浄水噴射装置23からの洗浄水の噴射と、濯ぎ水噴射装置24からの濯ぎ水の噴射とを停止し、トップブラシ21およびサイドブラシ22,22の回転を停止して、トップブラシ21を上限位置へ上昇させて保持し、また、サイドブラシ22,22を開限位置へ開き移動させて保持する。
【0030】
次に走行フレーム1は復走行(左行)を開始する。そして、図7の(B)において16Aで示すように、水層形成装置16が車両VのフロントガラスF上に達すると、走行フレーム1が走行を停止し、また、電磁弁31が開弁して水層形成装置16における各水吐出口ノズルNの水吐出口Naから水を下方に吐出する。そして、昇降モータ11が下降駆動して水層形成装置16が下降する。
【0031】
而して水層形成装置16が車両VのフロントガラスFに所定距離まで近づくと、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が停止し、次いで走行フレーム1は再往走行を開始する。そして、この再往走行のとき、水層形成装置16が車両Vの上面形状に追従するように、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が下降駆動制御および上昇駆動制御される。
【0032】
このような走行フレーム1の再往走行時には、水層形成装置16の各水吐出口Naから吐出された水は、図3および図10に示すように、下方にストレートに延びる細長い円柱状の水流Wfとなって、車両Vの天井面に略鉛直に落下する。そして、その落下した水は、天井面への落下点を中心とした略同心円状に拡がる水の層Wsを車両Vの天井面上に形成し、相隣なる水吐出口Na,Naにそれぞれ対応した相隣なる水の層Wsのエリアは、各々の外周部の一部が互いにオーバーラップしてそこに厚みがより厚い水の層Wwを形成しながら相互が連続し、かくして、全部の水吐出口Na…に対応した全部の水層Ws…が相互に連続して車両Vの天井面にはその左右方向全幅に亘り連続する連続水層Wが形成される。
【0033】
しかもこの連続水層Wは、走行フレーム1の再往走行(即ち該フレーム1と車両Vとの前後方向相対移動)に伴い車両天井面の前後方向に徐々に移動してゆき、これに伴い、天井面に残る水滴が水の表面張力の作用で上記連続水層Wに共連れされ、しかもこの連続水層Wは、車両天井面の左右中央から両側への下り傾斜面に沿って重力の作用で左右両端側へ流下してゆき、これらの作用により、移動する連続水層Wによって車両天井面が効果的に水切りされるため、ブロワーを用いた乾燥装置(図示例ではトップノズルユニット7)を使用しなくても天井面に対する十分な乾燥効果が得られ、またブロワーを用いないことで運転音の低減を図ることができる。
【0034】
また図示例では、前記連続水層Wの形成に当たり、特に走行フレーム1に左右方向に間隔をおいて配設される複数の水吐出ノズルN…を用いているため、それらノズルN…と車両天井面との間に空気のスムーズな流れを許容する空気流通間隙を確保しながら、それらノズルN…に対応して車両天井面にそれぞれ形成される複数の水層Wsのエリアを相互にオーバラップさせて繋げるようにして上記連続水層Wを形成できる。従って、水吐出ノズルN…と車両天井面との間の空間に空気の流れが生じても、その空気流の風圧のために上記円柱状の水流Wfが揺らぐ等して上記連続水層Wが途切れる虞れはなく、即ち、その連続水層Wが、上記風圧の影響で途切れて不連続部分を生じることなく十分に維持されることから、前記水切り効果を更に向上させることが可能である。
【0035】
さらに図示例では、各々の水吐出ノズルNには、水吐出口Naから噴出させる水を該ノズルNの内部で予め整流する整流板34が内蔵されているため、その水吐出口Naから噴出された水を極力整流状態のまま車両Vの天井面に到達させることができて、天井面での水撥ねが効果的に回避され、これにより、車両天井面に前記連続水層Wを安定よく形成可能となり、前記水切り効果を更に向上させることができる。
【0036】
なお、後述するトランク面、ボンネット面でも、同様な状態で水吐出口Naから水が吐出され、それら面の水切りが良好に行われる。
【0037】
ところで図8は、前記連続水層Wが車両Vの天井面の前後略中央付近にある状態を示しているが、この状態では、連続水層Wの後縁側は、天井面の前半部の緩やかな前下り傾斜面の影響で該連続水層Wの移動方向後側(天井面の前側)に多少延びた形状となっているが、この延び部分は、水の表面張力の作用で連続水層Wの本体部分に引かれて天井面の後縁側へ移動する。また図9は、水層形成装置16が図8の状態から更に車両Vの後端の方へ進んだ状態を示している。この状態では、図9に示すように連続水層Wからは、その各水吐出口Naに対応した個々の水の層Wsの境界付近の比較的層の厚い部分Wwより、天井面の高さが低い後縁の方へ水が若干流れ出しているが、その量は少ないため、それによって上記連続水層Wが途切れることはない。
【0038】
また、トランク面では、図11に示すように、連続水層Wからは、その各水吐出口Naに対応した個々の水の層Wsの境界付近の比較的層の厚い部分Wwからトランク面の高さが低い後端の方へ水が若干流れ出しているが、その量は少ないため、これによって上記連続水層Wが途切れることはない。而してトランク面では、上記連続水層Wは、水の表面張力と重力の作用によって、高さが低いトランク面後端の方へ、水溜りを残すことなく移動するので、トランク面に対する水切りが良好に行われ、該トランク面は水溜りを残すことなく乾燥する。
【0039】
つぎに、水層形成装置16が図6の(B)において16Bで示すように、車両Vの後端を通過すると、走行フレーム1の走行を停止し、電磁弁31が閉弁して水層形成装置16からの水の吐出を停止する。
【0040】
つぎに、水層形成装置16が上限位置に保持されてから、走行フレーム1が再復走行を開始する。そして、図6の(C)において16Cで示すように、水層形成装置16が、図6の(B)において16Aで示した、車両VのフロントガラスF上の位置と同じ位置に達すると、走行フレーム1が走行を停止し、また電磁弁31が開弁して水層形成装置16の各水吐出口Naから水を吐出する。そして、昇降モータ11が下降駆動して水層形成装置16が下降する。
【0041】
而して水層形成装置16が車両VのフロントガラスFに所定距離まで近づくと、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が停止し、走行フレーム1は第2の再復走行を開始する。そして、この第2の再復走行のとき、水層形成装置16が車両Vの上面形状に追従するように、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が下降駆動制御および上昇駆動制御される。
【0042】
この走行フレーム1の第2の再復走行時には、ボンネット面では、図12に示すように、連続水層Wからは、その各水吐出口Naに対応した個々の水の層Wsの境界付近の比較的層の厚い部分Wwよりボンネット面の高さが低い前端の方へ水が若干流れ出しているが、その量は少ないので、これによって、上記連続水層Wが途切れることはない。而して図12に示すように、上記連続水層Wは、水の表面張力と重力の作用によって、高さが低いボンネット面前端の方へ、水溜りを残すことなく移動するので、ボンネット面に対する水切りが良好に行われ、該ボンネット面は水溜りを残すことなく乾燥する。
【0043】
つぎに、走行フレーム1がスタート位置に達すると、走行フレーム1が走行停止し、また電磁弁36が閉弁して水層形成装置16からの水の吐出を停止する。そして、水層形成装置16は上限位置まで上昇する。
【0044】
なお、前記の作用においては、トップノズルユニット7から車両Vの車体上面に空気を噴射して該車体上面を乾燥する乾操作業は行われず、そのトップノズルユニット7による乾燥作業に代えて、前述したように、水層形成装置16から吐出された水による乾燥作業が行われる。
【0045】
つぎに、洗浄すべき車両VがトランクTを有していない場合を図13で説明する。
【0046】
車両VがトランクTを有する場合と同様に、走行フレーム1の往走行に伴い、洗浄水噴射装置23から洗浄水を車体面に噴射しながらトップブラシ21とサイドブラシ22,22を回転させて該車体面をブラッシング洗浄する。またブラッシング洗浄した車体面に濯ぎ水噴射装置24から濯ぎ水を噴射して該車体面を濯ぐ。なお、この往行のとき水層形成装置16は上限位置に保持されている。
【0047】
また、走行フレーム1が単位距離だけ走行する毎に車高センサー40で車両Vの上面位置を検出する。そして、走行フレーム1が走行レール6,6の右端に達すると、走行フレーム1の走行が停止すると共に、洗浄水噴射装置23からの洗浄水の噴射と、濯ぎ水噴射装置24からの濯ぎ水の噴射とを停止する。また、トップブラシ21およびサイドブラシ22,22の回転を停止して、トップブラシ21を上限位置へ上昇させて保持し、サイドブラシ22,22を開限位置へ開き移動させて保持する。
【0048】
つぎに、電磁弁31を開弁して水層形成装置16の吐出口Naから水を吐出する。そして、昇降モータ11を下降駆動して、水層形成装置16を下降する。そして、水層形成装置16が下限位置になると走行フレーム1は復走行を開始する。
【0049】
この復走行のとき、水層形成装置16が車両Vの上面形状に追従するように、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が下降駆動制御および上昇駆動制御される。そして、この走行フレーム1の復走行時には、車両VがトランクTを有する場合と同様に、天井面及びボンネット面を、水層形成装置16の各水吐出口Naから吐出された水によって形成される連続水層Wにより良好に水切りすることができる。
【0050】
なお、この車両VがトランクTを有していない場合は、図7および図8における「車両の前端側」が「車両の後端側」となり、「車両の後端側」が「車両の前端側」となる。
【0051】
また、トランクTの有無によって作動方法を変える理由を説明すると、トラク面は前端よりも後端が低くなっているために、前端側から後端側へ水層形成装置16を移動させた方がトランク面の乾燥効果が良いからである。
【0052】
尚、前記第1実施例において、水層形成装置16の作動(従って連続水層Wの形成)と並行して、図8鎖線で示すように連続水層Wの移動方向後側の空気噴射装置17から車両Vの天井面に向けて空気流を噴射するようにした場合には、その空気流によって、天井面の左右中央部における水滴の残留を一層確実に解消することが可能となる。
【0053】
つぎに、本発明の第2実施例を図14〜図16を参照して説明する。
【0054】
この第2実施例の水層形成装置16′では、走行フレーム1に水吐出手段としての水吐出ノズルNが左右方向に往復動可能に設けられる。それ以外の構造は、第1実施例と同様であるので、次に第1実施例と異なる部分だけ説明をする。尚、本実施例の構成要素中、第1実施例のそれと同様の構造の構成要素については、第1実施例の対応する参照符号を付すものとする。
【0055】
走行フレーム1と水吐出手段としての水吐出ノズルNとの間には、該ノズルNを左右方向に往復動させる駆動装置Dが設けられる。この駆動装置Dは、トップノズルユニット7の一側にトップノズル7Nの略全長に亘り長く連設される伝動ケース50と、その伝動ケース50内に収容されるチェーン伝動機構51と、このチェーン伝動機構51の駆動スプロケット51aに連動連結されて該スプロケット51aを回転駆動するモータ52と、伝動ケース50内の下部に配設されて左右方向に延びる案内レール53と、この案内レール53を転動するローラ54を回転自在に軸支すると共に伝動ケース50底壁のスリット50sを通して下方に張出す移動支持枠56とを備えている。
【0056】
前記移動支持枠56の、伝動ケース50外に位置する端部側面には、上下方向に延びる支持パイプ55が固定、支持されており、この支持パイプ55の上端は、可撓性ホース57を介して給水源35に接続され、また同パイプ55の下端は、第1実施例と同様に、ジョイントパイプ32を介して水吐出ノズルNのノズル本体33に着脱可能に接続される。前記給水源35、可撓性ホース57及び支持パイプ55は互いに協働して本発明の給水手段S′を構成する。
【0057】
而して前記モータ52を交互に所定時間ずつ正転・逆転させると、その回転量及び回転方向に応じてチェーン伝動機構51を介して移動支持枠56が左動・右動し、これに追従して水吐出ノズルNがトップノズルユニット7に対し左右方向に往復移動する。
【0058】
そして、電磁弁31を開弁すると、水吐出ノズルNの水吐出口Naから吐出された水は、図15に鎖線で簡略的に示すように、下方にストレートに延びる細長い円柱状の水流Wfとなって、車両Vの天井面に略鉛直に落下する。そして、その落下した水は、天井面への落下点を中心とした略同心円状に拡がる水の層Ws′を車両Vの天井面上に形成する。
【0059】
次にこの第2実施例の作用を説明する。この実施例においては、車両Vに対する一連の洗浄処理(乾燥を除く)が終了した後、走行フレーム1を、水吐出ノズルNが車両Vの天井面の前後略中央に対応する位置まで移動させて停止させる。尚、水吐出ノズルNは、トップノズルユニット7に対しモータ51の作動で予め設定された初期位置(図示例では車両Vの天井面の左右略中央に対応する位置N1)にまで移動させておく。
【0060】
しかる後、電磁弁31を開弁して水吐出ノズルNの水吐出口Naから下方に水を吐出させ、モータ52を交互に所定時間ずつ正転・逆転させて、該ノズルNを車両Vの車体上面全幅に亘り左右に往復移動させ、更に走行フレーム1を再往行させると、水吐出ノズルN直下の車体上面においては水落下点を中心とした略同心円状に拡がる水の層Ws′が形成され、しかもその水の層Ws′のエリアを図16に示すように車幅一杯に亘りジグザグ状に連続的に移動させることができる。その上、水吐出ノズルNの水吐出ノズルNaからは、該ノズルN内部の整流板34により予め整流された水が吐出されて、上記水層Ws′のエリアでの水撥ねを効果的に回避できる。さらにこの移動水層Ws′は、車体上面の左右中央に対し最も下り勾配のきつい左右両側端に達すると重力の作用で左右両端側へスムーズに流下、排出される。それらの結果、車両Vの車体上面後半部(天井面後半部、リヤガラス面、トランク面)に残る水滴を水の表面張力の作用で上記移動水層Ws′に共連れさせて十分に水切りすることができる。
【0061】
上記のようにして車体上面後半部に対する水切りが終了すると、電磁弁31を閉じて水吐出ノズルNからの水の吐出を停止させた状態で、走行フレーム1を、水吐出ノズルNが車両Vの天井面の前後略中央に対応する位置まで再復行させ、同位置に達したら、再び電磁弁31を開いて水吐出ノズルNからの水の吐出を再開させ、これにより、今度は車両Vの車体上面前半部(天井面前半部、フロントガラス面、ボンネット面)の水切りを前記後半部と同様に行うことができる。
【0062】
また図17は、本発明の第3実施例を示すものであり、それは、固定フレーム1′とその固定フレーム1′に対し車両Vをその前後方向に移動させるコンベア等の車両移動手段60とを備え、該フレーム1に、処理装置としてのトップブラシ21等を設けるようにしたタイプの洗車機において、前記第2実施例の水槽形成装置16′を適用したものである。尚、第1,2実施例は請求項5に対応し、また第3実施例は請求項6に対応する。
【0063】
而してこの第3実施例では、固定フレーム1′に設けたトップノズルユニット7に、第2実施例と同様にして乾燥装置としての水層形成装置16′が設けられる。その作用は、固定フレーム1′に対し前記車両移動手段60により車両Vをその前後方向に相対移動させる点を除いて、第2実施例と同様であり、従って、水吐出ノズルNと車両Vの車体上面との相対的な動きは、第2実施例と同様となる。
【0064】
前記各実施例において、トップブラシ21、洗浄水噴射装置23および濯ぎ水噴射装置24は、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行うための本発明の処理装置を構成している。
【0065】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく、種々の小設計変更を行うことが可能である。
【0066】
例えば、第1実施例は、車両Vを静止させ、走行フレーム1を車両Vに対しその前後に往復移動させ、その走行フレーム1に処理装置及び乾燥装置を設けるようにした移動式洗車機に実施したものであって、請求項1の発明に対応する。また第1実施例の構造を、第実施例と同様、固定のフレームと、その固定のフレームに対し車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、該フレームに処理装置及び乾燥装置を設けるようにしたタイプの洗車機に実施してもよく、この場合の実施例は、請求項2,6に対応する。
【0067】
また前記各実施例では、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行うための処理装置として、ブラッシング洗浄処理又はリンス処理に用いるトップブラシ21、洗浄水噴射装置23および濯ぎ水噴射装置24を示したが、本発明では、車体面に対するポリシング即ち艶出しに用いる処理装置、例えばトップブラシ、水性ワックス噴射装置等を処理装置として用いるようにしてもよい。
【0068】
また前記各実施例では、本発明の乾燥装置(水層形成装置16,16′)と、従来普通のトップノズル7Nとを両方とも具備し、水層形成装置16,16′から吐出された水流に基づく乾燥作業と、トップノズル7Nからの噴射空気に基づく乾操作業とを任意選択的に実行可能な洗車機を示したが、本発明では、トップノズル7N(トップノズルユニット7)を省略した洗車機に実施することも可能であり、その場合には、トップノズル7N(トップノズルユニット7)に代わる専用の昇降支持体を介して水層形成装置16,16′をフレーム1に昇降駆動可能に支持するようにする。
【0069】
また前記各実施例では、水吐出手段としての水吐出ノズルNの水吐出口Naを横断面円形に形成したものを示したが、本発明では、水吐出口Naの横断面形状を円形以外の形態、例えば三角形や四角形、楕円形の他、正多角形(例えば正六角形等)に形成してもよい。
【0070】
さらに前記第2,第3実施例では、昇降支持体56に水吐出手段としての水吐出ノズルNを1個だけ支持して左右方向に移動可能としたものを示したが、請求項5,6では昇降支持体56に2個以上の水吐出ノズルNを支持して左右方向に移動可能としてもよい。
【0071】
さらにまた前記第2,第3実施例では、水吐出手段としての水吐出ノズルNをフレーム1,1′に対し左右方向に往復動可能に設けたものを示したが、請求項5,6では、水吐出手段としての水吐出ノズルNをフレーム1,1′に対し必ずしも左右方向に往復動可能としなくてもよい。またこの場合、水吐出手段としての水吐出ノズルNの設置個数は、1個でも複数個でもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上のように請求項1〜4の各発明によれば、乾燥装置としての水層形成装置により、撥水性のある天井面にその右端から左端まで連続する水の層を形成できるようにしたので、その天井面にその全幅に亘り形成される連続水層を、フレームと車両との前後方向相対移動に伴い天井面の前後方向に移動させてゆくことができ、これに伴い、天井面に残る水滴を上記連続水層に共連れさせて十分に水切りすることができるから、ブロワーを用いた乾燥装置を使用しなくても天井面に対する十分な乾燥効果が得られ、またブロワーを用いないことで運転音の低減を図ることができる。
【0073】
また特に請求項3の発明によれば、前記水層形成装置が、水を車両の車体上面に向けて下方に直線状に噴出し得る水吐出口を各々有してフレームに車両の左右方向に相互に間隔をおいて設けられた複数の水吐出手段を備えるので、水吐出手段と車両天井面との間に空気のスムーズな流れを許容する空気流通間隙を確保しながら、その複数の水吐出手段に対応してその直下にそれぞれ形成される複数の水層エリアを相互にオーバラップさせて繋げることで上記連続水層を容易に形成可能となり、従って、それら水吐出手段と天井面との間の空間を流れる空気流の風圧で上記連続水層が途切れて不連続部分を生じる虞れはなくなり、即ち、その連続水層が上記風圧に影響されずに十分に維持されることから、前記水切り効果が更に向上する。
【0074】
また特に請求項4の発明によれば、各々の水吐出手段は、水吐出口から噴出させる水を該水吐出手段の内部で予め整流する整流手段を備えるので、その水吐出口から噴出された水を極力整流状態のまま天井面に到達させることができて、天井面での水撥ねが効果的に回避され、従って、連続水層を安定よく形成でき、前記水切り効果が更に向上する。
【0075】
また請求項5〜7の各発明によれば、乾燥装置が、水を車体上面に向けて下方に直線状に噴出し得る水吐出口を有する少なくとも1つの水吐出手段を備えると共に、その水吐出手段が、水吐出口から噴出させる水を該水吐出手段の内部で予め整流する整流手段を有するので、フレームと車両との前後方向相対移動に伴い水吐出手段からは整流した水が吐出されて、水撥ねを効果的に回避でき、従って、車両の上面に残る水滴を十分に水切りすることができるから、ブロワーを用いた乾燥装置を使用しなくても車両の上面に対する十分な乾燥効果が得られ、またブロワーを用いないことで運転音の低減を図ることができる。
【0076】
また特に請求項7の発明によれば、水吐出手段の水吐出口を横断面円形としたので、水吐出口の加工や整流手段の設置が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る洗車機の全体正面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】作動状態にある乾燥装置の要部を示す正面図
【図4】図3の4−4線拡大断面図
【図5】図4の5−5線拡大断面図
【図6】乾燥装置の配管の一例を示すブロック図
【図7】トランクを有する車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行途中から再往行して車両の天井面及びトランク面を乾燥処理する過程を示し、更に(C)は走行フレームが再復行して車両のボンネット面を乾燥処理する過程を示す
【図8】乾燥処理中の車両の天井面上の水の層の状態を示す平面図
【図9】図8の状態よりも更に乾燥処理が進んだ状態を示す図8対応図
【図10】図8の10−10線拡大断面図
【図11】乾燥処理中の車両のトランク面上の水の層の状態を示す平面図
【図12】乾燥処理中の車両のボンネット面上の水の層の状態を示す平面図
【図13】トランクを有しない車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行して車両の天井面及びボンネット面を乾燥処理する過程を示す
【図14】第2実施例に係る洗車機の正面図(図1対応図)
【図15】図14の15−15線拡大断面図
【図16】第2実施例の乾燥処理過程を概略的に示す作用説明図であって、(A)は側面図、(B)は平面図である
【図17】第3実施例の乾燥処理過程を概略的に示す作用説明図であって、(A)は側面図、(B)は平面図である
【符号の説明】
1 走行フレーム(フレーム)
1′ 固定フレーム(フレーム)
16 水層形成装置(乾燥装置)
16′ 水層形成装置(乾燥装置)
21 トップブラシ(処理装置)
23 洗浄水噴射装置(処理装置)
24 濯ぎ水噴射装置(処理装置)
34 整流板(整流手段)
60 車両移動手段
N 水吐出ノズル(水吐出手段)
Na 水吐出口
S 給水手段
S′ 給水手段
V 車両

Claims (7)

  1. 車両に対しその前後方向に移動可能なフレームを備え、このフレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった天井面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、
    前記乾燥装置は、撥水性を有する前記天井面に該天井面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置を有していて、前記作業の後で該天井面に残る水滴が水の表面張力の作用で上記連続する水の層に共連れされ、且つこの水の層が該天井面の左右中央から両側への下り傾斜面に沿って重力の作用で左右両端側へ流下することにより、該天井面の水切りが行われることを特徴とする洗車機。
  2. 固定のフレームと、そのフレームに対し車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、前記フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった天井面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、
    前記乾燥装置は、撥水性を有する前記天井面に該天井面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置を有していて、前記作業の後で該天井面に残る水滴が水の表面張力の作用で上記連続する水の層に共連れされ、且つこの水の層が該天井面の左右中央から両側への下り傾斜面に沿って重力の作用で左右両端側へ流下することにより、該天井面の水切りが行われることを特徴とする洗車機。
  3. 前記水層形成装置は、水を前記車両の車体上面に向けて下方に直線状に噴出し得る水吐出口を各々有して前記フレームに前記車両の左右方向に相互に間隔をおいて設けられた複数の水吐出手段と、その各水吐出手段に水を供給可能な給水手段とを備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の洗車機。
  4. 各々の前記水吐出手段は、前記水吐出口から噴出させる水を該水吐出手段の内部で予め整流する整流手段を備えることを特徴とする、請求項3に記載の洗車機。
  5. 車両に対しその前後方向に移動可能なフレームを備え、このフレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の上面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった上面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、
    前記乾燥装置は、水を前記車両の車体上面に向けて下方に直線状に噴出し得る水吐出口を有する少なくとも1つの水吐出手段と、該水吐出手段に水を供給可能な給水手段とを備えると共に、前記水吐出手段、前記水吐出口から噴出させる水を該水吐出手段の内部で予め整流する整流手段を有していて、前記作業の後で該車体上面に残る水滴を水の表面張力の作用で、前記水吐出口から噴出されて該車体上面より流下する水に共連れさせることにより、該車体上面の水切りが行われることを特徴とする、洗車機。
  6. 固定のフレームと、そのフレームに対し車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、前記フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の上面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった上面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、
    前記乾燥装置は、水を前記車両の車体上面に向けて下方に直線状に噴出し得る水吐出口を有する少なくとも1つの水吐出手段と、該水吐出手段に水を供給可能な給水手段とを備えると共に、前記水吐出手段、前記水吐出口から噴出させる水を該水吐出手段の内部で予め整流する整流手段を有していて、前記作業の後で該車体上面に残る水滴を水の表面張力の作用で、前記水吐出口から噴出されて該車体上面より流下する水に共連れさせることにより、該車体上面の水切りが行われることを特徴とする、洗車機。
  7. 前記水吐出手段の前記水吐出口はその横断面形状が円形であることを特徴とする、請求項3〜6の何れか1項に記載の洗車機。
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