JP4029842B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば給油所に設置され、洗車に使用される洗車機に関するものである。
従来、この種の洗車機として、特許文献1に示された洗車機が提供されている。この洗車機では、洗車機本体と被洗車対象の車両(被洗浄車両)を相対移動させて洗車する複数の工程として、洗車機本体に設けた艶出し剤(ワックス)塗布装置のノズルからアミノ変性シリコンオイルを含む艶出し剤を被洗浄車両に対して噴霧させて塗布する工程と、この艶出し剤の塗布が終了した被洗浄車両を所定時間空気に曝した後、被洗浄車両の表面に対して、再度前記艶出し剤塗布装置のノズルからアミノ変性シリコンオイルを含む艶出し剤を噴霧して塗布する工程を設けている。
これら従来の工程において、最初の艶出し剤が塗布された後、被洗浄車両を空気に曝す時間を設けることにより、被洗浄車両車体の表面への艶出し剤のアミノ変性シリコンオイルの付着力を高めることができ、さらにこの表面に再度塗布される艶出し剤のアミノ変性シリコンオイルが付着し易くなり、したがって2回目の艶出し剤の塗布の際には、艶出し剤は少量で済むという効果を得ている。また2回目の艶出し剤の塗布により、車体表面に良好な撥水性を得ている。
特開2001−294133号公報
近年、洗車機への要求が高まり、被洗浄車両の撥水性を高めるだけでなく、被洗浄車両車体の表面の光沢および滑らかな手触り、すなわち“つるつる感”を出せる洗車機が求められている。しかし、上記従来の洗車機の構成では、被洗浄車両の撥水性を高めることはできるが、“つるつる感”を得ることはできなかった。
また上記従来の洗車機の構成では、2回目の艶出し剤の塗布時に、被洗浄車両の車体表面から離れた位置のノズルから艶出し剤が噴霧されているため、2回目の艶出し剤の塗布の際には艶出し剤は少量で済むといっても、やはり噴霧する艶出し剤はある程度の量が必要になるという問題があった。
そこで本発明は、被洗浄車両の車体表面に光沢と滑らか感を出すことができ、しかも艶出し剤の量をさらに少なくすることが可能な洗車機を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、洗浄手段により前記被洗浄車両の洗浄を行うとともに、乾燥手段により被洗浄車両の乾燥を行う洗車機であって、
前記洗車機本体に、前記乾燥手段として、前記被洗浄車両の車体上面に沿って昇降しながら前記車体上面に対して空気を噴き付けるトップノズルを備え、前記洗車機本体に、前記被洗浄車両の車体表面に対して、アミノ変性シリコンオイルを含む第1艶出し剤を塗布する第1塗布装置を備え、前記トップノズルに、このトップノズルとともに昇降しながら、前記第1塗布装置により前記第1艶出し剤が塗布された被洗浄車両の車体表面に対して、ジメチルシリコンオイルを含む第2艶出し剤を塗布する第2塗布装置を備えたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、まず被洗浄車両に対して第1塗布装置により第1艶出し剤を塗布されて被洗浄車両の車体表面にアミノ変性シリコンがコーティングされ、車体表面に撥水性が得られるとともに、次に塗布される第2艶出し剤に含まれるジメチルシリコンの付着力が高まる。続いてこのアミノ変性シリコンがコーティングされた被洗浄車両の車体表面に対して、第2塗布装置により第2艶出し剤が塗布されて、ジメチルシリコンが塗面広域の凹凸を埋めて塗面が平滑とされ、光沢と滑らか感が引き出される。このとき、アミノ変性シリコンによりジメチルシリコンが強く付着し、光沢と滑らか感が長時間維持される。またトップノズルとともに昇降しながら第2塗布装置により第2艶出し剤が塗布されることにより、第2艶出し剤は少量で済む。
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記第2塗布装置は、前記トップノズルの空気の噴き出し方向と同方向に前記第2艶出し剤を噴霧するように前記トップノズルに備えられていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、第2塗布装置はトップノズルとともに昇降されながら、トップノズルの空気の噴き出し方向と同方向に第2艶出し剤を噴霧する。このとき、第2艶出し剤はトップノズルより噴き出される空気の力により車体表面に広域に渡って、所定の割合で塗布される。
また請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明であって、前記トップノズルは、前記第2塗布装置により第2艶出し剤が塗布されているとき、噴き出す空気の量を、前記被洗浄車両の乾燥時に噴き出す空気の量と比較して約半分程度に抑えることを特徴とするものである。
上記構成によれば、第2塗布装置により第2艶出し剤が塗布されるとき、トップノズルから噴き出される空気の量が約半分程度に抑えられる。よって、第2艶出し剤が通常乾燥時の強すぎる空気の力により飛散してしまう恐れが回避される。
本発明の洗車機は、まず被洗浄車両の車体表面にアミノ変性シリコンがコーティングされ、続いてこのアミノ変性シリコンがコーティングされた被洗浄車両の車体表面に対してジメチルシリコンが塗面広域の凹凸を埋めて塗面を平滑とされることにより、車体表面に光沢と滑らか感を引き出すことができ、このときアミノ変性シリコンによりジメチルシリコンが強く付着することができ、光沢と滑らか感を長時間維持することができ、またトップノズルとともに昇降しながら第2艶出し剤が塗布されることにより、第2艶出し剤は少量で済み、よってコストを低減できる、という効果を有している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5に示すように、門形の洗車機本体10は複数個の車輪11を介して床側のレール1上に載置されており、走行駆動装置(図示せず)の作動により前後方向(洗車機本体10の走行方向)Aの一定経路上で往復走行される。この洗車機本体10が、前後方向Aに往復走行されることにより被洗浄車両5と相対移動し、後述する洗浄手段により被洗浄車両5の洗浄を行うとともに、後述する乾燥手段により被洗浄車両5の乾燥を行う。
そして洗車機本体10には、被洗浄車両5のブラッシング手段の一例として、サイドブラシ18やロッカーブラシ19やトップブラシ20が配設されている。さらに洗車機本体10には、被洗浄車両5の乾燥手段の一例として、被洗浄車両5の車体上面に沿って昇降しながら車体上面に対して空気を噴き付けるトップノズル21、前後方向Aとは直角な左右方向Bに出退移動して被洗浄車両5の両側面に対して空気を噴き付ける左右一対のサイドノズル22、ならびにトップノズル21にダクトホース23を介して接続されトップノズル21に空気を供給する左右一対のトップ側ブロワ装置24、サイドノズル22にダクトホース25を介して接続されサイドノズル22に空気を供給する左右一対のサイド側ブロワ装置26が設けられる。
前記トップノズル21の昇降は、洗車機本体10側に設けられた昇降手段31によって行われる。すなわち図3〜図7に示すように、洗車機本体10の上部には、左右方向Bに沿った昇降用駆動軸32が回転自在に設けられ、この昇降用駆動軸32の一端は、モータなどからなる正逆駆動部33に巻き掛け伝動装置34を介して連動連結されている。前記昇降用駆動軸32の両端には、伝動輪体(スプロケットなど)35が設けられ、これら伝動輪体35に対向されて洗車機本体10における左右の縦枠部の下部には遊転輪体(スプロケットなど)36が設けられ、そして上下で対向される輪体35,36間には回動体(チェーンなど)37が設けられている。
前記洗車機本体10における左右の縦枠部には、図6に示すように、それぞれ回動体(チェーンなど)37に沿って上下方向のガイド体38が設けられ、これらガイド体38にガイドローラ39と振れ防止ローラ40とを介して案内される左右一対の昇降体41が設けられている。そして昇降体41は、対応される回動体37に連結されている。左右の昇降体41には軸受42を介して回転軸43が設けられ、これら回転軸43は内方へ突出されるとともに、その内端部分が前記トップノズル21に連結されている。
両回転軸43の外端部分には、図6および図7に示すように、それぞれレバー体44と被ストッパー体45とが設けられ、そして被ストッパー体45が上方から当接自在なストッパー体46が前記昇降体41側に設けられている。さらにレバー体44と昇降体41側との間には、被ストッパー体45をストッパー体46に当接させるべく回転軸43を回転付勢するスプリング47が設けられている。また一端側の回転軸43に設けられたレバー体44と昇降体41側との間には、スプリング47に抗して回転軸43を回転させるシリンダー装置48が設けられている。
なお両回転軸43の外端部分間には、車長方向における各部分の車頂検出を行う光電センサ49が設けられている。ここで光電センサ49は、前記トップノズル21の下端面に対して所定距離下方を検出レベルとして設定されている。以上の32〜49などにより昇降手段31の一例が構成される。
したがって上記構成の昇降手段31によると、光電センサ49の車頂検出に基づく制御装置(後述する)の制御によって正逆駆動部33を正逆駆動させ、巻き掛け伝動装置34や昇降用駆動軸32などを介して回動体37を正逆回動させることで、左右一対の昇降体41を、ガイド体38に案内されながら同期して昇降動させることで、左右の回転軸43を介して行える。
さらにトップノズル21の向き(角度)の変更は、図7の仮想線に示すように、制御装置の制御によってシリンダー装置48を伸展動させ、左右の昇降体41に対して回転軸43をスプリング47に抗して回転させることで行える。
なお図6や図7の実線に示すように、シリンダー装置48を収縮動(または伸展圧力を開放動)させることで、左右の昇降体41に対して回転軸43を、スプリング47の弾性力も利用して逆回転させ得、以てトップノズル21を下向きに戻し得る。その際に、スプリング47の弾性力などによって被ストッパー体45がストッパー体46に当接することで、トップノズル21の下向き姿勢を一定状に規制し得る。
そして、図1および図8に示すように、洗車機本体10には、被洗浄車両(普通乗用車など)5の洗浄手段の一例として、被洗浄車両5の車体表面に対して水Wを噴霧する第1洗浄水ノズル12と、被洗浄車両5の車体表面に対して洗剤eを噴霧する第1洗剤ノズル13と、被洗浄車両5の車体表面に対して水Wを噴霧する第2洗浄水ノズル14と、被洗浄車両5の車体表面に対してアミノ変性シリコンオイルを含む第1艶出し剤cを噴霧する第1艶出し剤ノズル15と、被洗浄車両5の車体表面に対して洗剤eを噴霧する第2洗剤ノズル16と、被洗浄車両5の車体表面に対してワックスdを噴霧するワックスノズル17とが、前部から後部に亘って、この順で配設されている。ここで各ノズル12〜17は、たとえばアーチ状に構成されている。
また図2〜図5に示すように、トップノズル21の前面で左右方向Bに、このトップノズル21とともに昇降しながら、前記第1艶出し剤cが塗布された被洗浄車両5の車体表面に対してジメチルシリコンオイルを含む第2艶出し剤fを噴霧する6つの第2艶出し剤ノズル51が設けられている。これら第2艶出し剤ノズル51は、図3(b)に示すように、トップノズル21の前面21aで左右方向Bに止め具(Uボルト等)52により配設されたノズルパイプ53に、トップノズル21の空気の噴き出しに向かって第2艶出し剤fの噴き出すように取り付けられている。すなわち第2艶出し剤ノズル51は、トップノズル21の空気の噴き出し方向yと同方向に第2艶出し剤fを噴霧するようにトップノズル21に備えられている。xは第2艶出し剤fの噴き出し方向を示している。またノズルパイプ53の一端には、このパイプ53へ第2艶出し剤fを送る副ホース54が、ソケット55を介して取り付けられている。前記副ホース54は、トップノズル21のダクトホース23内に敷設される。またトップノズル21の前面側で左右方向Bに、第2艶出し剤ノズル51およびノズルパイプ52の前面側を覆うノズルカバー56が設けられている。
また図8に示すように、洗車機本体10には水分配手段(水パネル)61が設けられ、この水分配手段61は、弁群の制御などによって、前記各ノズル12〜17,51へ分水供給するものである。すなわち前記水分配手段61は、地上側の水供給手段62に主給水ホース(水配管の一例)63を介して接続されている。前記水供給手段62は、貯水タンク64と、この貯水タンク64内に配設される水中ポンプ65などからなり、この水中ポンプ65に前記主給水ホース63の始端が接続されている。
前記主給水ホース63からは、前記各ノズル12〜17,51に接続される副給水ホース66〜71,54が分岐され、これら副給水ホース66〜71,54中には電磁式の開閉弁72〜78が設けられている。そして各ノズル12〜17のうち、水Wのみを噴射させる洗浄水ノズル12,14を除く希釈液剤用のノズル13,15〜17,51、つまり液剤を水Wにより希釈した希釈液剤を被洗浄車両5に対して噴射する希釈液剤用のノズル13,15,16,17,51に対応して、それぞれ同様な構成の液剤供給手段80が接続されている。
すなわち、希釈液剤用のノズル13,15,16,17,51に対応して、前記開閉弁73,75〜78の下流において副給水ホース(水配管の一例)67,69,70,71,54中には、それぞれサイフォンインジェクター81が設けられている。そして、貯液タンク82と、この貯液タンク82から前記サイフォンインジェクター81に亘って設けられる液剤配管83と、この液剤配管83中に設けられる液剤ポンプ84と、この液剤ポンプ84の下流において前記液剤配管83中に設けられる逆止弁(液剤の流出を防止する手段の一例)85とが設けられている。
各逆止弁85によって、前記液剤配管83中に空気取り込み孔86が形成されることになり、以て前記サイフォンインジェクター81の吸引が液剤ポンプ84の噴出量を超えたとき空気Rを取り込み可能に構成されている。
ここで、希釈液剤用のノズル13,15,16,17,51に対応する各貯液タンク82に、液剤として、それぞれ液状の洗剤Eと第1艶出し剤CとワックスDと洗剤Eと第2艶出し剤Fが貯えられている。前記各液剤としては、原液もしくは所定濃度に希釈されたものが適宜用いられる。
以上のサイフォンインジェクター81,貯蔵タンク82,液剤配管83,液剤ポンプ84,逆止弁85,空気取り込み孔86などにより液剤供給手段80の一例が構成され、また第1艶出し剤Cの液剤供給手段80,水供給手段62,主給水ホース63,開閉弁75,副ホース69,および第1艶出し剤ノズル15により第1塗布装置が構成され、また第2艶出し剤Fの液剤供給手段80,水供給手段62,主給水ホース63,開閉弁75,副ホース54,ノズルパイプ53および第2艶出し剤ノズル51により第2塗布装置が構成されている。
図1、図2に示すように、前記洗車機本体10における右側の縦枠部の前面には操作パネル91が設けられ、そして操作パネル91の裏面側には、制御装置92が設けられている。また洗車機本体10内には、被洗浄車両5の車高センサや車幅センサ(図示せず)などのセンサ類が設けられている。車高センサは、光軸が左右方向Bとした複数の透過型光電スイッチを上下方向に並べて被洗浄車両5に遮られる光電スイッチを確認することで被洗浄車両5の車高を判定するセンサ、車幅センサは、洗車機本体10の両側部から被洗浄車両5の両側面までの距離をそれぞれ測定することにより車幅を判定するセンサである。
前記制御装置92に、操作パネル91より操作信号が入力され、トップノズル21の前後2組の光電センサ49や車高センサや車幅センサ等から検出信号が入力されている。制御装置92は、これらの操作信号や検出信号に基づいて、洗浄工程、乾燥工程のときには、前記走行駆動装置、サイドブラシ18、ロッカーブラシ19、トップブラシ20、トップノズル21、左右一対のサイドノズル22、左右一対のトップ側ブロワ装置24、左右一対のサイド側ブロワ装置26等へ駆動信号を出力し、基本的な被洗浄車両5の洗浄および乾燥を制御している。
また制御装置92は、後述する第1艶出し工程、第2艶出し工程のときには、左右一対のトップ側ブロワ装置24を駆動してトップノズル21へ空気を供給し、トップノズル21の正逆駆動部33に対して駆動信号を出力してトップノズル21の昇降を制御し、シリンダー装置48の空気駆動装置(図示せず)に対して駆動信号を出力してトップノズル21の向き(姿勢)を制御し、さらに第1塗布装置の開閉弁75と液剤ポンプ84に対して駆動信号を出力して第1艶出し剤cの塗布を制御し、第2塗布装置の開閉弁78と液剤ポンプ84等に対して駆動信号を出力して第2艶出し剤fの塗布を制御している。
以下、被洗浄車両5の車体表面に対して、アミノ変性シリコンオイルを含む第1艶出し剤cを塗布し、この第1艶出し剤cが塗布された被洗浄車両5の車体表面に対して、ジメチルシリコンオイルを含む第2艶出し剤fを塗布したときの被洗浄車両5の車体表面の状態を、図9の一部断面図により説明する。
図9(a)に示すように、被洗浄車両5の車体表面に対して第1艶出し剤cを塗布すると、アミノ変性シリコンαにより車体表面は覆われる。このとき、微視的には、平面性をあげることができるが、車体表面(塗面)広域の凹凸を埋める能力はないので、光Lの散乱が発生する。またアミノ変性シリコンαは第2艶出し剤fに含まれるジメチルシリコンβの付着力を強くする特性を有している。
続いて図9(b)に示すように、このアミノ変性シリコンαが塗布された(コーティングされた)被洗浄車両5の車体表面に対して第2艶出し剤fを塗布すると、ジメチルシリコンβはコロイド状態が大きいことからジメチルシリコンβにより塗面広域の凹凸が埋められ塗面が平滑とされ、光Lの散乱がなくなり、光沢と滑らか感が引き出される。
以下に、上記構成において、被洗浄車両5に対して第1艶出し剤cを塗布し、続いて第2艶出し剤fを塗布するときの作用を説明する。なお、洗車を行うに際して、まず被洗浄車両5を停止させた状態で運転者または作業者が操作パネル91を操作し、以て第1艶出し剤cと第2艶出し剤fを塗布する洗車コース(洗浄条件)が設定されたものとする。
操作パネル91において洗車スタートが操作されると、図10に示すように、洗浄工程(第1往行時)、第1艶出し工程(第1復行時)、第2艶出し工程(第2往行時)、乾燥工程(第2復行時)が順に実行される。
1.洗浄工程(第1往行時)
まず、制御装置92より走行駆動装置に対して前進駆動信号が出力され、洗車機本体1を前進させながら、各ブラシ18,19,20が駆動され、回転により拡がった各ブラシ18,19,20の接近離間動、さらに洗浄水ノズル12,14を介しての水(洗浄水)Wの供給、洗剤ノズル13,16を介しての希釈した洗剤eの供給が適宜実行され、基本的な洗浄工程が実行される。このとき、水中ポンプ65が駆動され、洗浄水ノズル12へ水を供給する開閉弁72と、洗浄水ノズル14へ水を供給する開閉弁74が駆動され、さらに洗剤ノズル13に希釈された洗剤eを供給する開閉弁73と液剤ポンプ84が駆動され、洗剤ノズル16に希釈された洗剤eを供給する開閉弁76と液剤ポンプ84が駆動される。また車高センサにより検出される車高データと車幅センサにより検出される車幅データが、洗車機本体1の前進走行に応じて記憶され、被洗浄車両5の車高と洗車機本体1の両側面から被洗浄車両5の両側面までそれぞれの距離がトレースされる。
2.第1艶出し工程(第1復行時)
上記洗浄工程が終了すると、制御装置92より走行駆動装置に対して後進駆動信号が出力され、洗車機本体1を後進させながら、被洗浄車両5に対して、第1艶出し剤ノズル15を介しての希釈した第1艶出し剤cの供給が実行され、最初の第1艶出し工程が実行される。このとき、水中ポンプ65が駆動され、第1艶出し剤ノズル15に希釈された第1艶出し剤cを供給する開閉弁75と液剤ポンプ84が駆動される。
これにより、図10に示すように、洗車機本体1が後進されているときに、被洗浄車両5に対して、第1艶出し剤ノズル15から希釈した第1艶出し剤cが噴霧され、図9(a)に示すように、被洗浄車両5の車体表面は第1艶出し剤cのアミノ変性シリコンαにより覆われる。
3.第2艶出し工程(第2往行時)
上記第1艶出し工程が終了すると、制御装置92より走行駆動装置に対して前進駆動信号が出力され、洗車機本体1を前進させながら、かつ洗浄工程時にトレースした被洗浄車両5の車体形状に合わせてトップノズル21を昇降させ、向き(姿勢)を車体表面に対して直角とするようにしながら、また光電センサ49の検出信号により被洗浄車両5への接触を避けながら、被洗浄車両5の上面に対しての空気の吹き付け、第2艶出し剤ノズル51を介しての希釈した第2艶出し剤fの供給が実行され、第2艶出し工程が実行される。このとき、左右一対のトップ側ブロワ装置24が、通常の乾燥工程時の約半分の空気を送り出すように駆動され、また水中ポンプ65が駆動され、第2艶出し剤ノズル51に希釈された第2艶出し剤fを供給する開閉弁78と液剤ポンプ84が駆動される。
これにより、図10に示すように、洗車機本体1が前進されているときに、被洗浄車両5に対して、その形状に合わせてトップノズル21が昇降され、トップノズル21の姿勢が車体表面に対して直角に制御され、トップノズル21から通常の約半分の風量の風が吹き付けられ、同時にトップノズル21とともに昇降する第2艶出し剤ノズル51から希釈した第2艶出し剤fが、トップノズル21の空気の流れに対して噴霧され、図9(b)に示すように、被洗浄車両5の車体表面は第2艶出し剤Fのジメチルシリコンβにより覆われる。
4.乾燥工程(第2復行時)
上記第2艶出し工程が終了すると、制御装置92より走行駆動装置に対して後進駆動信号が出力され、洗車機本体1を後進させながら、かつ洗浄工程時にトレースした被洗浄車両5の車体形状に合わせてトップノズル21を昇降させ、向き(姿勢)を車体表面に対して直角とするようにしながら、また光電センサ49の検出信号により被洗浄車両5への接触を避けながら、同時にトレースされた洗車機本体1の両側面から被洗浄車両5の両側面までそれぞれの距離に合わせてサイドノズル22を出退させながら、被洗浄車両5への各ノズル21,22からの空気の吹き付けが実行され、基本的な乾燥工程が実行される。このとき、被洗浄車両5の車体形状、すなわち洗浄工程時にトレースした車高、側面までの距離に合わせて各ノズル21,22が駆動され、左右一対のトップ側ブロワ装置24と左右一対のサイド側ブロワ装置26が駆動され、各ノズル21,22へ空気が供給され、被洗浄車両5への各ノズル21,22からの空気の吹き付けが実行される。
以上のように本実施の形態によれば、被洗浄車両5に対して第1塗布装置により第1艶出し剤cが塗布されて被洗浄車両5の車体表面にアミノ変性シリコンαがコーティングされ、続いてこのアミノ変性シリコンαがコーティングされた被洗浄車両5の車体表面に対して、第2塗布装置により第2艶出し剤fが塗布されて、ジメチルシリコンβが塗面広域の凹凸を埋めて塗面が平滑とされることにより、光沢と滑らか感、すなわち“つるつる感”を引き出すことができる。またこのときアミノ変性シリコンαによりジメチルシリコンβを強く付着することができ、光沢と滑らか感を長時間維持することができる(耐久性を持たせることができる)。またトップノズル21とともに昇降しながら第2艶出し剤fが塗布されることにより、第2艶出し剤fは少量で済みコストを低減できる。
また本実施の形態によれば、第2塗布装置は、トップノズル21とともに被洗浄車両5の車体形状に合わせてその上面に沿って昇降されながらトップノズル21の空気の噴き出し方向yと同方向に第2艶出し剤fが噴き出されることにより、トップノズル21より噴き出される空気の力により車体表面の広域に渡って、所定の割合で第2艶出し剤fを塗布することができる。
また本実施の形態によれば、第2塗布装置により第2艶出し剤fが塗布されるとき、トップノズル21から噴き出される空気の量が約半分程度に抑えられることにより、第2艶出し剤fが通常乾燥時の強すぎる空気の力により飛散してしまう恐れを回避することができる。
なお、本実施の形態では、洗車機本体10を前後方向Aに走行させることにより、被洗浄車両5と洗車機本体10を前後方向に相対移動させているが、洗車機本体10を固定し、被洗浄車両5をローラコンベヤ等の移動装置により前後方向Aに移動させることにより、被洗浄車両5と洗車機本体10を前後方向に相対移動させるようにしてもよい。また洗車機本体10を前後方向Aに走行させ、かつ被洗浄車両5をローラコンベヤ等の移動装置により前後方向Aに移動させることにより、被洗浄車両5と洗車機本体10を前後方向に相対移動させるようにしてもよい。
また本実施の形態では、第2塗布装置により第2艶出し剤fが塗布されているとき、トップノズル21から噴き出す空気の量を、通常の被洗浄車両5の乾燥時に噴き出す空気の量と比較して約半分程度に抑えているが、このように固定した割合とすることなく、設定可能な割合で、トップノズル21から噴き出す空気の量を調整することができるようにすることもできる。
本発明の実施の形態における洗車機の側面図である。 同洗車機の正面図である。 同洗車機における乾燥手段部分の側面図、トップノズルの要部側面図である。 同洗車機における乾燥手段部分の正面図である。 同洗車機における乾燥手段部分の平面図である。 同洗車機におけるトップノズルの昇降手段の要部の一部切り欠き正面図である。 同洗車機におけるトップノズルの昇降手段の要部の一部切り欠き側面図である。 同洗車機における配管状態の概略説明図である。 同洗車機において第1艶出し剤と第2艶出し剤が塗布された被洗浄車両の車体表面の状態を示す説明図である。 同洗車機における洗車工程を示す図である。
符号の説明
5 被洗浄車両(普通乗用車)
10 洗車機本体
12 第1洗浄水ノズル
13 第1洗剤ノズル
14 第2洗浄水ノズル
15 第1艶出し剤ノズル
16 第2洗剤ノズル
17 ワックスノズル
18 サイドブラシ
19 ロッカーブラシ
20 トップブラシ
21 トップノズル
22 サイドノズル
24 トップ側ブロワ装置
26 サイド側ブロワ装置
31 昇降手段
49 光電センサ
51 第2艶出し剤ノズル
53 ノズルパイプ
61 水分配手段(水パネル)
62 水供給手段
64 貯水タンク
65 水中ポンプ
80 液剤供給手段
82 貯液タンク
84 液剤ポンプ
A 前後方向
B 左右方向
C 第1艶出し剤(液剤)
D ワックス(液剤)
E 洗剤(液剤)
F 第2艶出し剤(液剤)
R 空気
W 水
α アミノ変性シリコン
β ジメチルシリコン

Claims (3)

  1. 被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、洗浄手段により前記被洗浄車両の洗浄を行うとともに、乾燥手段により被洗浄車両の乾燥を行う洗車機であって、
    前記洗車機本体に、前記乾燥手段として、前記被洗浄車両の車体上面に沿って昇降しながら前記車体上面に対して空気を噴き付けるトップノズルを備え、
    前記洗車機本体に、前記被洗浄車両の車体表面に対して、アミノ変性シリコンオイルを含む第1艶出し剤を塗布する第1塗布装置を備え、
    前記トップノズルに、このトップノズルとともに昇降しながら、前記第1塗布装置により前記第1艶出し剤が塗布された被洗浄車両の車体表面に対して、ジメチルシリコンオイルを含む第2艶出し剤を塗布する第2塗布装置を備えたこと
    を特徴とする洗車機。
  2. 前記第2塗布装置は、前記トップノズルの空気の噴き出し方向と同方向に前記第2艶出し剤を噴霧するように前記トップノズルに備えられていること
    を特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記トップノズルは、前記第2塗布装置により第2艶出し剤が塗布されているとき、噴き出す空気の量を、前記被洗浄車両の乾燥時に噴き出す空気の量と比較して約半分程度に抑えること
    を特徴とする請求項2に記載の洗車機。
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