JP3706849B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった天井面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の前記洗車機において、ブロワーを用いて空気を車体面に吹付けることにより前記乾燥を行う(即ち車体面上に残る水滴を除去する)ことが広く知られているが、このようなブロワーを用いた乾燥装置では、前記乾燥の際のブロワーの運転音が大きい問題があった。
【0003】
そこでこのような従来の乾燥技術に代えて、水を膜状にして、撥水性を有する車体面にかけることによって前記乾燥を行う(即ち車体面上に残る水滴を、車体面から流下する水流に共連れさせて、車体面の水切りを行なう)技術も既に提案されている(例えば特許文献1を参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−301585号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記提案の技術では、車両の天井面では、勾配が小さいために車幅における中心部に水溜り状に水が残ってしまい、十分な乾燥効果が得られない問題がある。
【0006】
即ち、天井面が撥水性を有しているときは、スプレーノズルによって水を雨状にして天井面にかけると、図15に示すように、天井面の全体に亘り多数の小さな水溜りが残る。また、細長い吐き出し口を有するノズルで水を膜状にして天井面にかける場合でも、図16に示すように、天井面では、特に平坦な、車幅方向における中心部に水溜り状に水が残ってしまう。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、撥水性のある天井面に水をかけることによって天井面の乾燥を行うことが可能な洗車機において、前記乾燥を行った後における天井面に残る水の量を減少させて、乾燥効果を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、車両に対しその前後方向に移動可能な走行フレームを備え、この走行フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった天井面を、前記走行フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、前記乾燥装置は、撥水性を有する前記天井面に該天井面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置と、その水層形成装置で前記天井面上に形成した前記水の層を前記車両の車幅方向における中心で左右に分けて該中心の天井面を空気層に露出させるように、該天井面の前記車幅方向における中心へ空気を噴射可能な水層分離装置とを有していて、その水層分離装置の噴射空気により分けられた前記水の層の右側縁が水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面右端の方へ移動すると共に、同噴射空気により分けられた前記水の層の左側縁が水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面左端の方へ移動することにより、前記天井面の水切りを行うことを特徴としている。
【0009】
また請求項2の発明は、固定のフレームと、そのフレームに対し車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、前記フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった天井面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、前記乾燥装置は、撥水性を有する前記天井面に該天井面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置と、その水層形成装置で前記天井面上に形成した前記水の層を前記車両の車幅方向における中心で左右に分けて該中心の天井面を空気層に露出させるように、該天井面の前記車幅方向における中心へ空気を噴射可能な水層分離装置とを有していて、その水層分離装置の噴射空気により分けられた前記水の層の右側縁が水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面右端の方へ移動すると共に、同噴射空気により分けられた前記水の層の左側縁が水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面左端の方へ移動することにより、前記天井面の水切りを行うことを特徴としている
【0010】
尚、本発明において、「撥水性を有する前記天井面」には、乾燥前における処理装置による天井面の処理作業(例えば洗浄作業、艶出し作業等)で撥水性が付与された天井面が含まれることは勿論のこと、上記処理装置とは別の艶出し機械または手作業によるワックス掛けで撥水性が付与された天井面も含まれ、更に車両の製造段階等で撥水性を有するように表面処理された天井面も含まれる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0012】
添付図面において、図1〜図12は、本発明の第1実施例を示すものであって、図1は洗車機の全体正面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は、作動状態にある乾燥装置の要部を示す正面図、図4は図3の4−4線拡大断面図、図5は乾燥装置の配管の一例を示すブロック図、図6は、トランクを有する車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行途中から再往行して車両の天井面及びトランク面を乾燥処理する過程を示し、更に(C)は走行フレームが再復行して車両のボンネット面を乾燥処理する過程を示す。また図7は、乾燥処理中の車両の天井面上の水の層の状態を示す平面図、図8は、図7の状態よりも更に乾燥処理が進んだ状態を示す図7対応図、図9は図7の9−9線拡大断面図、図10は、乾燥処理中の車両のトランク面上の水の層の状態を示す平面図、図11は、乾燥処理中の車両のボンネット面上の水の層の状態を示す平面図、図12は、トランクを有しない車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行して車両の天井面及びボンネット面を乾燥処理する過程を示す。さらに図13、14は、本発明の第2実施例を示すものであって、図13は、乾燥装置の要部を示す図3対応図、図14は、図13の14−14線拡大断面図である。
【0013】
洗車機は、洗浄すべき車両を跨ぎ得るように門型に形成された走行フレーム1を備えている。この走行フレーム1の下端には、左右一対のモータ3,3によってそれぞれ駆動される左右一対の駆動輪4,4と従動輪5,5が設けられており、この駆動輪4,4と従動輪5,5とにより走行フレーム1は左右一対の走行レール6,6上を往復走行する。
【0014】
走行フレーム1には、車両の車体上面に空気を噴射して該車体上面を乾燥するトップノズル7が昇降可能に設けられている。トップノズル7の左右両端には、それぞれ支持部材8,8が取付けられており、この各支持部材8,8には、それぞれ2個のローラ9,9が回転可能に設けられている。走行フレーム1の側部フレーム1A,1Bには、前記ローラ9,9を上下方向に案内するガイドレール10,10が設けられている。
【0015】
また走行フレーム1の上部フレーム1Cには、トップノズル7を昇降させる昇降モータ11と、該昇降モータ11により回転される昇降軸12とが設けられている。昇降軸12の両端にはスプロケット13,13が取付けられており、このスプロケット13,13と、側部フレーム1A,1Bに回転可能に設けられたスプロケット14,14とにはチエン15,15が巻掛けられており、そのチエン15,15の両端15A,15Bは支持部材8,8に連結されている。
【0016】
トップノズル7には、水を吐出する吐出口を有する水吐出装置16が設けられている。また、トップノズル7には、空気を噴射する第1空気噴射装置17と第2空気噴射装置18とが、水吐出装置16およびトップノズル7を前後に挟むように配設されている。
【0017】
而して、昇降モータ11を上昇駆動すると、トップノズル7と共に水吐出装置16,第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18が上昇し、また昇降モータ11を下降駆動すると、トップノズル7と共に水吐出装置16、第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18が下降する。
【0018】
また、走行フレーム1には、車両の上面をブラッシングするトップブラシ21と、車両の側面をブラッシングする左右一対のサイドブラシ22,22と、車両の車体面に洗浄水を噴射する洗浄水噴射装置23と、トップブラシ21とサイドブラシ22,22でブラッシング洗浄した車体面に該車体面を濯ぐ水を噴射する濯ぎ水噴射装置24とが設けられている。
【0019】
前記水吐出装置16は、一辺が40ミリメートル、厚さ2ミリメートル、長さ1600ミリメートルの角パイプからなる本体部31と、幅Sが0.3ミリメートル、長さLが1550ミリメートルの吐出口32を有して該本体部31の底部に結合される吐出部33とで構成されている。その吐出部33が取付けられている、本体部31の一辺(即ち底壁)には、流出開口34が設けられており、その流出開口34は吐出口32に通じている。また、本体部31は、他の一辺(即ち上壁)に、互いに間隔をおいて並ぶ2個の流入口35,35を有しており、その流入口35,35は電磁弁36を介して水供給源Wに接続している。
【0020】
第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18は、内径4ミリメートル、外径が6ミリメートルのナイロンパイプからそれぞれ構成されており、第1空気噴射装置17は電磁弁37を介して圧縮空気供給源Aに接続される。また、第2空気噴射装置18は電磁弁38を介して圧縮空気供給源Aに接続される。
【0021】
走行フレーム1には車高センサー40が設けられており、この車高センサー40は、洗浄すべき車両の上面位置を検出する。
【0022】
次に本実施例の作用を説明する。
【0023】
最初に、洗浄すべき車両VがトランクTを有する場合を、図6〜図11により説明する。
【0024】
図6の(A)に実線で示すように、走行フレーム1が走行レール6,6の左端のスタート位置に停止していて、走行レール6,6間の所定位置に車両Vが停止している状態で洗車を始める。
【0025】
洗車が始まると、走行フレーム1がスタート位置から往走行(図で右行)を開始する。この往走行のとき、洗浄水噴射装置23から洗浄水を車両Vの車体面に噴射しながらトップブラシ21とサイドブラシ22,22を回転させて、該車体面をブラッシング洗浄する。また、ブラッシング洗浄した車体面に濯ぎ水噴射装置24から濯ぎ水を噴射して、その車体面を濯ぐ。なお、この往走行のとき水吐出装置16は上限位置に保持されている。また、走行フレーム1が単位距離だけ往走行する毎に車高センサー40で被洗浄車両Vの上面位置を検出する。そして、走行フレーム1が走行レール6,6の右端に達すると、走行フレーム1の走行が停止すると共に、洗浄水噴射装置23からの洗浄水の噴射と、濯ぎ水噴射装置24からの濯ぎ水の噴射とを停止し、トップブラシ21およびサイドブラシ22,22の回転を停止して、トップブラシ21を上限位置へ上昇させて保持し、また、サイドブラシ22,22を開限位置へ開き移動させて保持する。
【0026】
次に走行フレーム1は復走行(左行)を開始する。そして、図6の(B)において16Aで示すように、水吐出装置16が車両VのフロントガラスF上に達すると、走行フレーム1が走行を停止し、また、電磁弁36が開弁して水吐出装置16の吐出口32から水を下方に吐出すると共に、電磁弁37が開弁して第1空気噴射装置17から空気を下方に噴射する。そして、昇降モータ11が下降駆動して水吐出装置16および第1空気噴射装置17が下降する。
【0027】
而して水吐出装置16が車両VのフロントガラスFに所定距離まで近づくと、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が停止し、次いで走行フレーム1は再往走行を開始する。そして、この再往走行のとき、水吐出装置16が車両Vの上面形状に追従するように、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が下降駆動制御および上昇駆動制御される。
【0028】
このような走行フレーム1の再往走行時には、水吐出装置16の吐出口32から吐出された水は、図3および図9に示すように、切れ目のない板状の水流となって、車両Vの天井面に略鉛直に落下する。
【0029】
ここで前記吐出口32から吐出された水流について説明すると、吐出口32からは、吐出された水が水滴状でなく切れ目のない薄い板状の水流(即ち水膜)となって、車両Vの天井面に達するように吐出され、しかも、天井面に当った前記水流が水滴状になって飛散しない流速で吐出される。なお、後述するトランク面、ボンネット面でも、同様な状態で吐出口32から水が吐出される。
【0030】
そして、車両Vの天井面に落下した水は、図7に示すように、天井面の右端から左端まで連続する水の層50を作る。そして、その水の層50は、図7に示すように、第1空気噴射装置17から噴射した空気流によって左右に分けられる。この左右に分けられたことにより、前記において水の層50で覆われた天井面が空気層に露出する。すると、その空気流で分けられた水の層50の右側縁50Aは、水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面右端の方へ、水溜りを残すことなく移動する。また、空気流で分けられた水の層50の左側縁50Bは、水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面左端の方へ、水溜りを残すことなく移動する。これにより天井面に対する水切りが良好に行われ、該天井面は水溜りを残すことなく乾燥する。図8は、水吐出装置16および第1空気噴射装置17が図7から車両Vの後端の方へ進んだ状態を示している。
【0031】
なお、第1空気噴射装置17から空気を噴射しない場合は、図16に示すように、天井面の車幅方向における中央に水溜りが残る。
【0032】
また、トランク面では、図10に示すように、水の層50の縁50Cは、水の表面張力と重力の作用によって、高さが低いトランク面後端の方へ、水溜りを残すことなく移動する。これによりトランク面に対する水切りが良好に行われ、該トランク面は水溜りを残すことなく乾燥する。
【0033】
つぎに、水吐出装置16が図6の(B)において16Bで示すように、車両Vの後端を通過すると、走行フレーム1の走行を停止し、電磁弁36,37が閉弁して水吐出装置16からの水の吐出と、第1空気噴射装置17からの空気の噴射とを停止する。
【0034】
つぎに、水吐出装置16が上限位置に保持されてから、走行フレーム1が再復走行を開始する。そして、図6の(C)において16Cで示すように、水吐出装置16が、図6の(B)において16Aで示した、車両VのフロントガラスF上の位置と同じ位置に達すると、走行フレーム1が走行を停止し、また電磁弁36が開弁して水吐出装置16の吐出口32から水を吐出する。そして、昇降モータ11が下降駆動して水吐出装置16および第1空気噴射装置17が下降する。
【0035】
而して水吐出装置16が車両VのフロントガラスFに所定距離まで近づくと、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が停止し、走行フレーム1は第2の再復走行を開始する。そして、この第2の再復走行のとき、水吐出装置16が車両Vの上面形状に追従するように、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が下降駆動制御および上昇駆動制御される。
【0036】
この走行フレーム1の第2の再復走行時には、ボンネット面では、図11に示すように、水の層50の縁50Dは、水の表面張力と重力の作用によって、高さが低いボンネット面前端の方へ、水溜りを残すことなく移動する。これによりボンネット面に対する水切りが良好に行われ、該ボンネット面は水溜りを残すことなく乾燥する。
【0037】
つぎに、走行フレーム1がスタート位置に達すると、走行フレーム1が走行停止し、また電磁弁36が閉弁して水吐出装置16からの水の吐出を停止する。そして、水吐出装置16は上限位置まで上昇する。
【0038】
なお、前記の作用においては、トップノズル7から車両Vの車体上面に空気を射して該車体上面を乾燥する乾操作業は行われず、そのトップノズル7による乾燥作業に代えて、前述したように、水吐出装置16から吐出された水による乾燥作業が行われる。
【0039】
つぎに、洗浄すべき車両VがトランクTを有していない場合を図12で説明する。
【0040】
車両VがトランクTを有する場合と同様に、走行フレーム1の往走行に伴い、洗浄水噴射装置23から洗浄水を車体面に噴射しながらトップブラシ21とサイドブラシ22,22を回転させて該車体面をブラッシング洗浄する。またブラッシング洗浄した車体面に濯ぎ水噴射装置24から濯ぎ水を噴射して該車体面を濯ぐ。なお、この往行のとき水吐出装置16は上限位置に保持されている。
【0041】
また、走行フレーム1が単位距離だけ走行する毎に車高センサー40で車両Vの上面位置を検出する。そして、走行フレーム1が走行レール6,6の右端に達すると、走行フレーム1の走行が停止すると共に、洗浄水噴射装置23からの洗浄水の噴射と、濯ぎ水噴射装置24からの濯ぎ水の噴射とを停止する。また、トップブラシ21およびサイドブラシ22,22の回転を停止して、トップブラシ21を上限位置へ上昇させて保持し、サイドブラシ22,22を開限位置へ開き移動させて保持する。
【0042】
つぎに、電磁弁36を開弁して水吐出装置16の吐出口32から水を吐出すると共に電磁弁38を開弁して第2空気噴射装置18から空気を噴射する。そして、昇降モータ11を下降駆動して、水吐出装置16および第2空気噴射装置18を下降する。そして、水吐出装置16が下限位置になると走行フレーム1は復走行を開始する。
【0043】
この復走行のとき、水吐出装置16が車両Vの上面形状に追従するように、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が下降駆動制御および上昇駆動制御される。そして、この走行フレーム1の復走行時には、車両VがトランクTを有する場合と同様に、天井面およびボンネット面を、水吐出装置6の吐出口32から吐出された水によって乾燥し、特に天井面においては、第2空気噴射装置18から噴射された空気により天井面の水切りが良好に行なわれて、該天井面は水溜りを残すことなく乾燥する。
【0044】
なお、この車両VがトランクTを有していない場合は、図7および図8における「車両の前端側」が「車両の後端側」となり、「車両の後端側」が「車両の前端側」となる。
【0045】
また、トランクTの有無によって作動方法を変える理由を説明すると、トラク面は前端よりも後端が低くなっているために、前端側から後端側へ水吐出装置16を移動させた方がトランク面の乾燥効果が良いからである。
【0046】
つぎに、本発明の第2実施例を図13及び図14で説明する。
【0047】
この第2実施例では、前記実施例の水吐出装置16とは構造の異なる水吐出装置16′が用いられ、その他の構造は前記実施例と同じである。
【0048】
水吐出装置16′は、丸パイプからなる本体部60に、円形吐出口51を有する吐出部52が複数設けられている。
【0049】
また水吐出装置16′及びトップノズル(図示せず)を挟んでその前後に配設される第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18は、図13に示すように、水吐出装置16′の最中央にある2つの吐出部52,52間の中央に対応する位置に配置される。
【0050】
而してこの実施例における走行フレーム1、電磁弁36、電磁弁37および電磁弁38の作用は前記実施例と同じであり、水吐出装置16′の昇降制御は前記実施例における水吐出装置16の昇降制御と同じである。
【0051】
次に、水吐出装置16′から吐出する水の作用を説明する。
【0052】
電磁弁36を開弁すると、図13に示すように、円形吐出口51から水が吐出する。この円形吐出口51から吐出した水は、切れ目のない円柱状の水流となって、車両Vの車体上面に落下する。そして、車両Vの車体上面に落下した水は、車体上面に前記実施例と同様な水の層50を作る。これにより、前記実施例と同様に、車体上面の水切りが良好になされ、車体上面は効果的に乾燥される。
【0053】
なお、円形吐出口51からは、吐出された水が水滴状でなく切れ目のない円柱状の水流となって、車両Vの天井面に達するように吐出され、しかも、天井面に当った水流が水滴状になって飛散しない流速で吐出される。そして、車体上面に当った水流は、車体上面上を広がり、左右方向すなわち車両Vの車幅方向に連続した水の層50を作る。
【0054】
而して前記各実施例において、トップブラシ21、洗浄水噴射装置23および濯ぎ水噴射装置24は、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行うための本発明の処理装置を構成している。また水吐出装置16,16′は本発明の水層形成装置を、さらに第1及び第2空気噴射装置17,18は本発明の水層分離装置をそれぞれ構成する。
【0055】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく、種々の小設計変更を行うことが可能である。例えば、前記実施例は、車両Vを静止させ、走行フレーム1を車両Vに対しその前後に往復移動させ、その走行フレーム1に処理装置及び乾燥装置を設けるようにした移動式洗車機に実施したものであって、請求項の発明に対応する。また本発明は、図示はしないが、固定のフレームと、その固定のフレームに対し車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、該フレームに処理装置及び乾燥装置を設けるようにした洗車機に実施してもよく、この場合の実施例は、請求項に対応する。
【0056】
また前記実施例では、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行うための処理装置として、ブラッシング洗浄処理又はリンス処理に用いるトップブラシ21、洗浄水噴射装置23および濯ぎ水噴射装置24を示したが、本発明では、車体面に対するポリシング即ち艶出しに用いる処理装置、例えばトップブラシ、水性ワックス噴射装置等を処理装置として用いるようにしてもよい。
【0057】
また前記実施例では、本発明の乾燥装置(水吐出装置16,16′及び第1,第2空気噴射装置17,18)と、従来普通のトップノズル7とを両方とも具備し、水吐出装置16,16′から吐出された水流に基づく乾燥作業と、トップノズル7からの噴射空気に基づく乾操作業とを任意選択的に実行可能な洗車機を示したが、本発明では、トップノズル7を省略した洗車機に実施することも可能である。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、天井面の勾配が小さくても天井面上の水切りを効果的に行なうことができ、従って、乾燥を行った後に天井面に残る水の量を減少させることができ、乾燥効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る洗車機の全体正面図
【図2】 図1の2−2線断面図
【図3】 作動状態にある乾燥装置の要部を示す正面図
【図4】 図3の4−4線拡大断面図
【図5】 乾燥装置の配管の一例を示すブロック図
【図6】 トランクを有する車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行途中から再往行して車両の天井面及びトランク面を乾燥処理する過程を示し、更に(C)は走行フレームが再復行して車両のボンネット面を乾燥処理する過程を示す
【図7】 乾燥処理中の車両の天井面上の水の層の状態を示す平面図
【図8】 図7の状態よりも更に乾燥処理が進んだ状態を示す図7対応図
【図9】 図7の9−9線拡大断面図
【図10】 乾燥処理中の車両のトランク面上の水の層の状態を示す平面図
【図11】 乾燥処理中の車両のボンネット面上の水の層の状態を示す平面図
【図12】 トランクを有しない車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行して車両の天井面及びボンネット面を乾燥処理する過程を示す
【図13】 第2実施例に係る洗車機における乾燥装置の要部を示す図3対応図
【図14】 図13の14−14線拡大断面図
【図15】 撥水性のある車両天井面に水を雨状にしてかけた直後の天井面の状態を示す平面図
【図16】 撥水性のある車両天井面に水を膜状にしてかけた直後の天井面の状態を示す平面図
【符号の説明】
1 走行フレーム
16 水吐出装置(水層形成装置,乾燥装置)
16′ 水吐出装置(水層形成装置,乾燥装置)
17 第1空気噴射装置(水層分離装置,乾燥装置)
18 第2空気噴射装置(水層分離装置,乾燥装置)
21 トップブラシ(処理装置)
23 洗浄水噴射装置(処理装置)
24 濯ぎ水噴射装置(処理装置)
51 円形吐出口
V 車両

Claims (2)

  1. 車両に対しその前後方向に移動可能な走行フレームを備え、この走行フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった天井面を、前記走行フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、
    前記乾燥装置は、撥水性を有する前記天井面に該天井面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置と、その水層形成装置で前記天井面上に形成した前記水の層を前記車両の車幅方向における中心で左右に分けて該中心の天井面を空気層に露出させるように、該天井面の前記車幅方向における中心へ空気を噴射可能な水層分離装置とを有していて、その水層分離装置の噴射空気により分けられた前記水の層の右側縁が水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面右端の方へ移動すると共に、同噴射空気により分けられた前記水の層の左側縁が水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面左端の方へ移動することにより、前記天井面の水切りを行うことを特徴とする洗車機。
  2. 固定のフレームと、そのフレームに対し車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、前記フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行い、続いてその作業を行なった天井面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機において、
    前記乾燥装置は、撥水性を有する前記天井面に該天井面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置と、その水層形成装置で前記天井面上に形成した前記水の層を前記車両の車幅方向における中心で左右に分けて該中心の天井面を空気層に露出させるように、該天井面の前記車幅方向における中心へ空気を噴射可能な水層分離装置とを有していて、その水層分離装置の噴射空気により分けられた前記水の層の右側縁が水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面右端の方へ移動すると共に、同噴射空気により分けられた前記水の層の左側縁が水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面左端の方へ移動することにより、前記天井面の水切りを行うことを特徴とする洗車機
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