JP4058060B2 - 洗車機 - Google Patents

洗車機 Download PDF

Info

Publication number
JP4058060B2
JP4058060B2 JP2005157358A JP2005157358A JP4058060B2 JP 4058060 B2 JP4058060 B2 JP 4058060B2 JP 2005157358 A JP2005157358 A JP 2005157358A JP 2005157358 A JP2005157358 A JP 2005157358A JP 4058060 B2 JP4058060 B2 JP 4058060B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
vehicle
bonnet
frame
bonnet surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2005157358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005289374A5 (ja
JP2005289374A (ja
Inventor
英二 竹内
Original Assignee
タケウチテクノ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by タケウチテクノ株式会社 filed Critical タケウチテクノ株式会社
Priority to JP2005157358A priority Critical patent/JP4058060B2/ja
Publication of JP2005289374A publication Critical patent/JP2005289374A/ja
Publication of JP2005289374A5 publication Critical patent/JP2005289374A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4058060B2 publication Critical patent/JP4058060B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Description

本発明は、フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて車両のボンネット面を処理する作業を行い、その後、前記作業を行なったボンネット面を、前記フレームに設けた乾燥装置により乾燥するようにした洗車機に関するものである。
従来の前記洗車機において、ブロワーを用いて空気を車体面に吹付けることにより前記乾燥を行う(即ち車体面上に残る水滴を除去する)ことが広く知られているが、このようなブロワーを用いた乾燥装置では、前記乾燥の際のブロワーの運転音が大きい問題があった。
そこでこのような従来の乾燥技術に代えて、水を膜状にして、撥水性を有する車体面にかけることによって前記乾燥を行う(即ち車体面上に残る水滴を、車体面から流下する水流に共連れさせて、車体面の水切りを行なう)技術も既に提案されている(例えば特許文献1を参照。)。
特開2001−301585号公報
本発明は、水で車体面の水切りを行う洗車機において、車両のボンネット面に対する水切りが良好に行われるようにすることを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、ボンネット面が前下りに傾斜している車両に対しその前後方向に移動可能な走行フレームを備え、この走行フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて前記車両のボンネット面を処理する作業を行い、その後、前記作業を行なった、撥水性を有する前記ボンネット面に対し上方から水を吐出することでそのボンネット面に該ボンネット面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置を有して前記走行フレームに設けられる乾燥装置により、前記作業を行なったボンネット面を乾燥するようにした洗車機であって、前記水層形成装置は、前記ボンネット面に前記水の層を形成するときは該ボンネット面に対しその後端側から前端側へ移動しながら水を吐出することで、該ボンネット面上の前記水の層の後端縁が、水の表面張力と重力の作用によって該ボンネット面の前端の方へ移動して、前記作業を行なった前記ボンネット面に対する水切りが行われることを特徴としている。
また請求項2の発明は、固定のフレームと、そのフレームに対し、ボンネット面が前下りに傾斜している車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、前記フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて前記車両のボンネット面を処理する作業を行い、その後、前記作業を行なった、撥水性を有する前記ボンネット面に対し上方から水を吐出することでそのボンネット面に該ボンネット面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置を有して前記フレームに設けられる乾燥装置により、前記作業を行なったボンネット面を乾燥するようにした洗車機であって、前記水層形成装置は、前記ボンネット面に前記水の層を形成するときは該ボンネット面に対しその後端側から前端側へ相対移動しながら水を吐出することで、該ボンネット面上の前記水の層の後端縁が、水の表面張力と重力の作用によって該ボンネット面の前端の方へ移動して、前記作業を行なった前記ボンネット面に対する水切りが行われることを特徴としている。
尚、本発明において、「撥水性を有する前記ボンネット面」には、乾燥前における処理装置によるボンネット面の処理作業(例えば洗浄作業、艶出し作業等)で撥水性が付与されたボンネット面が含まれることは勿論のこと、上記処理装置とは別の艶出し機械または手作業によるワックス掛けで撥水性が付与されたボンネット面も含まれ、更に車両の製造段階等で撥水性を有するように表面処理されたボンネット面も含まれる。
以上のように本発明によれば、水で車体面の水切りを行う洗車機において、ボンネット面に対する水切りが良好に行われ、乾燥効果を向上させることができる。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
添付図面において、図1〜図12は、本発明の第1実施例を示すものであって、図1は洗車機の全体正面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は、作動状態にある乾燥装置の要部を示す正面図、図4は図3の4−4線拡大断面図、図5は乾燥装置の配管の一例を示すブロック図、図6は、トランクを有する車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行途中から再往行して車両の天井面及びトランク面を乾燥処理する過程を示し、更に(C)は走行フレームが再復行して車両のボンネット面を乾燥処理する過程を示す。また図7は、乾燥処理中の車両の天井面上の水の層の状態を示す平面図、図8は、図7の状態よりも更に乾燥処理が進んだ状態を示す図7対応図、図9は図7の9−9線拡大断面図、図10は、乾燥処理中の車両のトランク面上の水の層の状態を示す平面図、図11は、乾燥処理中の車両のボンネット面上の水の層の状態を示す平面図、図12は、トランクを有しない車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行して車両の天井面及びボンネット面を乾燥処理する過程を示す。さらに図13、14は、本発明の第2実施例を示すものであって、図13は、乾燥装置の要部を示す図3対応図、図14は、図13の14−14線拡大断面図である。
洗車機は、洗浄すべき車両を跨ぎ得るように門型に形成された走行フレーム1を備えている。この走行フレーム1の下端には、左右一対のモータ3,3によってそれぞれ駆動される左右一対の駆動輪4,4と従動輪5,5が設けられており、この駆動輪4,4と従動輪5,5とにより走行フレーム1は左右一対の走行レール6,6上を往復走行する。
走行フレーム1には、車両の車体上面に空気を噴射して該車体上面を乾燥するトップノズル7が昇降可能に設けられている。トップノズル7の左右両端には、それぞれ支持部材8,8が取付けられており、この各支持部材8,8には、それぞれ2個のローラ9,9が回転可能に設けられている。走行フレーム1の側部フレーム1A,1Bには、前記ローラ9,9を上下方向に案内するガイドレール10,10が設けられている。
また走行フレーム1の上部フレーム1Cには、トップノズル7を昇降させる昇降モータ11と、該昇降モータ11により回転される昇降軸12とが設けられている。昇降軸12の両端にはスプロケット13,13が取付けられており、このスプロケット13,13と、側部フレーム1A,1Bに回転可能に設けられたスプロケット14,14とにはチエン15,15が巻掛けられており、そのチエン15,15の両端15A,15Bは支持部材8,8に連結されている。
トップノズル7には、水を吐出する吐出口を有する水吐出装置16が設けられている。また、トップノズル7には、空気を噴射する第1空気噴射装置17と第2空気噴射装置18とが、水吐出装置16およびトップノズル7を前後に挟むように配設されている。
而して、昇降モータ11を上昇駆動すると、トップノズル7と共に水吐出装置16,第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18が上昇し、また昇降モータ11を下降駆動すると、トップノズル7と共に水吐出装置16、第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18が下降する。
また、走行フレーム1には、車両の上面をブラッシングするトップブラシ21と、車両の側面をブラッシングする左右一対のサイドブラシ22,22と、車両の車体面に洗浄水を噴射する洗浄水噴射装置23と、トップブラシ21とサイドブラシ22,22でブラッシング洗浄した車体面に該車体面を濯ぐ水を噴射する濯ぎ水噴射装置24とが設けられている。
前記水吐出装置16は、一辺が40ミリメートル、厚さ2ミリメートル、長さ1600ミリメートルの角パイプからなる本体部31と、幅Sが0.3ミリメートル、長さLが1550ミリメートルの吐出口32を有して該本体部31の底部に結合される吐出部33とで構成されている。その吐出部33が取付けられている、本体部31の一辺(即ち底壁)には、流出開口34が設けられており、その流出開口34は吐出口32に通じている。また、本体部31は、他の一辺(即ち上壁)に、互いに間隔をおいて並ぶ2個の流入口35,35を有しており、その流入口35,35は電磁弁36を介して水供給源Wに接続している。
第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18は、内径4ミリメートル、外径が6ミリメートルのナイロンパイプからそれぞれ構成されており、第1空気噴射装置17は電磁弁37を介して圧縮空気供給源Aに接続される。また、第2空気噴射装置18は電磁弁38を介して圧縮空気供給源Aに接続される。
走行フレーム1には車高センサー40が設けられており、この車高センサー40は、洗浄すべき車両の上面位置を検出する。
次に本実施例の作用を説明する。
最初に、洗浄すべき車両VがトランクTを有する場合を、図6〜図11により説明する。
図6の(A)に実線で示すように、走行フレーム1が走行レール6,6の左端のスタート位置に停止していて、走行レール6,6間の所定位置に車両Vが停止している状態で洗車を始める。
洗車が始まると、走行フレーム1がスタート位置から往走行(図で右行)を開始する。この往走行のとき、洗浄水噴射装置23から洗浄水を車両Vの車体面に噴射しながらトップブラシ21とサイドブラシ22,22を回転させて、該車体面をブラッシング洗浄する。また、ブラッシング洗浄した車体面に濯ぎ水噴射装置24から濯ぎ水を噴射して、その車体面を濯ぐ。なお、この往走行のとき水吐出装置16は上限位置に保持されている。また、走行フレーム1が単位距離だけ往走行する毎に車高センサー40で被洗浄車両Vの上面位置を検出する。そして、走行フレーム1が走行レール6,6の右端に達すると、走行フレーム1の走行が停止すると共に、洗浄水噴射装置23からの洗浄水の噴射と、濯ぎ水噴射装置24からの濯ぎ水の噴射とを停止し、トップブラシ21およびサイドブラシ22,22の回転を停止して、トップブラシ21を上限位置へ上昇させて保持し、また、サイドブラシ22,22を開限位置へ開き移動させて保持する。
次に走行フレーム1は復走行(左行)を開始する。そして、図6の(B)において16Aで示すように、水吐出装置16が車両VのフロントガラスF上に達すると、走行フレーム1が走行を停止し、また、電磁弁36が開弁して水吐出装置16の吐出口32から水を下方に吐出すると共に、電磁弁37が開弁して第1空気噴射装置17から空気を下方に噴射する。そして、昇降モータ11が下降駆動して水吐出装置16および第1空気噴射装置17が下降する。
而して水吐出装置16が車両VのフロントガラスFに所定距離まで近づくと、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が停止し、次いで走行フレーム1は再往走行を開始する。そして、この再往走行のとき、水吐出装置16が車両Vの上面形状に追従するように、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が下降駆動制御および上昇駆動制御される。
このような走行フレーム1の再往走行時には、水吐出装置16の吐出口32から吐出された水は、図3および図9に示すように、切れ目のない板状の水流となって、車両Vの天井面に略鉛直に落下する。
ここで前記吐出口32から吐出された水流について説明すると、吐出口32からは、吐出された水が水滴状でなく切れ目のない薄い板状の水流(即ち水膜)となって、車両Vの天井面に達するように吐出され、しかも、天井面に当った前記水流が水滴状になって飛散しない流速で吐出される。なお、後述するトランク面、ボンネット面でも、同様な状態で吐出口32から水が吐出される。
そして、車両Vの天井面に落下した水は、図7に示すように、天井面の右端から左端まで連続する水の層50を作る。そして、その水の層50は、図7に示すように、第1空気噴射装置17から噴射した空気流によって左右に分けられる。この左右に分けられたことにより、前記において水の層50で覆われた天井面が空気層に露出する。すると、その空気流で分けられた水の層50の右側縁50Aは、水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面右端の方へ、水溜りを残すことなく移動する。また、空気流で分けられた水の層50の左側縁50Bは、水の表面張力と重力の作用によって、高さが低い天井面左端の方へ、水溜りを残すことなく移動する。これにより天井面に対する水切りが良好に行われ、該天井面は水溜りを残すことなく乾燥する。図8は、水吐出装置16および第1空気噴射装置17が図7から車両Vの後端の方へ進んだ状態を示している。
なお、第1空気噴射装置17から空気を噴射しない場合は、天井面の車幅方向における中央に水溜りが残る。
また、トランク面では、図10に示すように、水の層50の縁50Cは、水の表面張力と重力の作用によって、高さが低いトランク面後端の方へ、水溜りを残すことなく移動する。これによりトランク面に対する水切りが良好に行われ、該トランク面は水溜りを残すことなく乾燥する。
つぎに、水吐出装置16が図6の(B)において16Bで示すように、車両Vの後端を通過すると、走行フレーム1の走行を停止し、電磁弁36,37が閉弁して水吐出装置16からの水の吐出と、第1空気噴射装置17からの空気の噴射とを停止する。
つぎに、水吐出装置16が上限位置に保持されてから、走行フレーム1が再復走行を開始する。そして、図6の(C)において16Cで示すように、水吐出装置16が、図6の(B)において16Aで示した、車両VのフロントガラスF上の位置と同じ位置に達すると、走行フレーム1が走行を停止し、また電磁弁36が開弁して水吐出装置16の吐出口32から水を吐出する。そして、昇降モータ11が下降駆動して水吐出装置16および第1空気噴射装置17が下降する。
而して水吐出装置16が車両VのフロントガラスFに所定距離まで近づくと、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が停止し、走行フレーム1は第2の再復走行を開始する。そして、この第2の再復走行のとき、水吐出装置16が車両Vの上面形状に追従するように、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が下降駆動制御および上昇駆動制御される。
この走行フレーム1の第2の再復走行時、特に水吐出装置16が前下りに傾斜しているボンネット面に前記水の層50を形成する時には、水吐出装置16が該ボンネット面に対しその後端側から前端側へ移動しながら水を吐出するので、該ボンネット面では、図11に示すように、水の層50の後端縁50Dは、水の表面張力と重力の作用によって、高さが低いボンネット面前端の方へ、水溜りを残すことなく移動する。これによりボンネット面に対する水切りが良好に行われ、該ボンネット面は水溜りを残すことなく乾燥する。
つぎに、走行フレーム1がスタート位置に達すると、走行フレーム1が走行停止し、また電磁弁36が閉弁して水吐出装置16からの水の吐出を停止する。そして、水吐出装置16は上限位置まで上昇する。
なお、前記の作用においては、トップノズル7から車両Vの車体上面に空気を射して該車体上面を乾燥する乾操作業は行われず、そのトップノズル7による乾燥作業に代えて、前述したように、水吐出装置16から吐出された水による乾燥作業が行われる。
つぎに、洗浄すべき車両VがトランクTを有していない場合を図12で説明する。
車両VがトランクTを有する場合と同様に、走行フレーム1の往走行に伴い、洗浄水噴射装置23から洗浄水を車体面に噴射しながらトップブラシ21とサイドブラシ22,22を回転させて該車体面をブラッシング洗浄する。またブラッシング洗浄した車体面に濯ぎ水噴射装置24から濯ぎ水を噴射して該車体面を濯ぐ。なお、この往行のとき水吐出装置16は上限位置に保持されている。
また、走行フレーム1が単位距離だけ走行する毎に車高センサー40で車両Vの上面位置を検出する。そして、走行フレーム1が走行レール6,6の右端に達すると、走行フレーム1の走行が停止すると共に、洗浄水噴射装置23からの洗浄水の噴射と、濯ぎ水噴射装置24からの濯ぎ水の噴射とを停止する。また、トップブラシ21およびサイドブラシ22,22の回転を停止して、トップブラシ21を上限位置へ上昇させて保持し、サイドブラシ22,22を開限位置へ開き移動させて保持する。
つぎに、電磁弁36を開弁して水吐出装置16の吐出口32から水を吐出すると共に電磁弁38を開弁して第2空気噴射装置18から空気を噴射する。そして、昇降モータ11を下降駆動して、水吐出装置16および第2空気噴射装置18を下降する。そして、水吐出装置16が下限位置になると走行フレーム1は復走行を開始する。
この復走行のとき、水吐出装置16が車両Vの上面形状に追従するように、前記走行フレーム1の往走行時に車高センサー40が検出した車両Vの上面位置に基づいて、昇降モータ11が下降駆動制御および上昇駆動制御される。そして、この走行フレーム1の復走行時には、車両VがトランクTを有する場合と同様に、天井面およびボンネット面を、水吐出装置6の吐出口32から吐出された水によって乾燥し、特に天井面においては、第2空気噴射装置18から噴射された空気により天井面の水切りが良好に行なわれて、該天井面は水溜りを残すことなく乾燥する。
なお、この車両VがトランクTを有していない場合は、図7および図8における「車両の前端側」が「車両の後端側」となり、「車両の後端側」が「車両の前端側」となる。
また、トランクTの有無によって作動方法を変える理由を説明すると、トラク面は前端よりも後端が低くなっているために、前端側から後端側へ水吐出装置16を移動させた方がトランク面の乾燥効果が良いからである。
つぎに、本発明の第2実施例を図13及び図14で説明する。
この第2実施例では、前記実施例の水吐出装置16とは構造の異なる水吐出装置16′が用いられ、その他の構造は前記実施例と同じである。
水吐出装置16′は、丸パイプからなる本体部50に、円形吐出口51を有する吐出部52が複数設けられている。
また水吐出装置16′及びトップノズル(図示せず)を挟んでその前後に配設される第1空気噴射装置17および第2空気噴射装置18は、図13に示すように、水吐出装置16′の最中央にある2つの吐出部52,52間の中央に対応する位置に配置される。
而してこの実施例における走行フレーム1、電磁弁36、電磁弁37および電磁弁38の作用は前記実施例と同じであり、水吐出装置16′の昇降制御は前記実施例における水吐出装置16の昇降制御と同じである。
次に、水吐出装置16′から吐出する水の作用を説明する。
電磁弁36を開弁すると、図13に示すように、円形吐出口51から水が吐出する。この円形吐出口51から吐出した水は、切れ目のない円柱状の水流となって、車両Vの車体上面に落下する。そして、車両Vの車体上面に落下した水は、車体上面に前記実施例と同様な水の層50を作る。これにより、前記実施例と同様に、車体上面の水切りが良好になされ、車体上面は効果的に乾燥される。
なお、円形吐出口51からは、吐出された水が水滴状でなく切れ目のない円柱状の水流となって、車両Vの天井面に達するように吐出され、しかも、天井面に当った水流が水滴状になって飛散しない流速で吐出される。そして、車体上面に当った水流は、車体上面上を広がり、左右方向すなわち車両Vの車幅方向に連続した水の層50を作る。
而して前記各実施例において、トップブラシ21、洗浄水噴射装置23および濯ぎ水噴射装置24は、少なくとも水を含む処理液を用いて車両の天井面を処理する作業を行うための本発明の処理装置を構成している。また水吐出装置16,16′は本発明の水層形成装置を構成し、これら水層形成装置により本発明の乾燥装置が構成される。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく、種々の小設計変更を行うことが可能である。例えば、前記実施例は、車両Vを静止させ、走行フレーム1を車両Vに対しその前後に往復移動させ、その走行フレーム1に処理装置及び乾燥装置を設けるようにした移動式洗車機に実施したものであって、請求項1の発明に対応する。また本発明は、図示はしないが、固定のフレームと、その固定のフレームに対し車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、該フレームに処理装置及び乾燥装置を設けるようにした洗車機に実施してもよく、この場合の実施例は、請求項2に対応する。
また前記実施例では、少なくとも水を含む処理液を用いて車両のボンネット面を処理する作業を行うための処理装置として、ブラッシング洗浄処理又はリンス処理に用いるトップブラシ21、洗浄水噴射装置23および濯ぎ水噴射装置24を示したが、本発明では、車体面に対するポリシング即ち艶出しに用いる処理装置、例えばトップブラシ、水性ワックス噴射装置等を処理装置として用いるようにしてもよい。
また前記実施例では、本発明の乾燥装置(水吐出装置16,16′)と、従来普通のトップノズル7とを両方とも具備し、水吐出装置16,16′から吐出された水流に基づく乾燥作業と、トップノズル7からの噴射空気に基づく乾操作業とを任意選択的に実行可能な洗車機を示したが、本発明では、トップノズル7を省略した洗車機に実施することも可能である。
本発明の第1実施例に係る洗車機の全体正面図 図1の2−2線断面図 作動状態にある乾燥装置の要部を示す正面図 図3の4−4線拡大断面図 乾燥装置の配管の一例を示すブロック図 トランクを有する車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行途中から再往行して車両の天井面及びトランク面を乾燥処理する過程を示し、更に(C)は走行フレームが再復行して車両のボンネット面を乾燥処理する過程を示す 乾燥処理中の車両の天井面上の水の層の状態を示す平面図 図7の状態よりも更に乾燥処理が進んだ状態を示す図7対応図 図7の9−9線拡大断面図 乾燥処理中の車両のトランク面上の水の層の状態を示す平面図 乾燥処理中の車両のボンネット面上の水の層の状態を示す平面図 トランクを有しない車両を洗浄処理する場合の作動説明図であって、(A)は走行フレームの往走行過程を示し、(B)は走行フレームが復走行して車両の天井面及びボンネット面を乾燥処理する過程を示す 第2実施例に係る洗車機における乾燥装置の要部を示す図3対応図 図13の14−14線拡大断面図
符号の説明
1 走行フレーム
16 水吐出装置(水層形成装置、乾燥装置)
16′ 水吐出装置(水層形成装置、乾燥装置)
21 トップブラシ(処理装置)
23 洗浄水噴射装置(処理装置)
24 濯ぎ水噴射装置(処理装置)
50 水の層
50D 後端縁
V 車両

Claims (2)

  1. ボンネット面が前下りに傾斜している車両に対しその前後方向に移動可能な走行フレームを備え、この走行フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて前記車両のボンネット面を処理する作業を行い、その後、前記作業を行なった、撥水性を有する前記ボンネット面に対し上方から水を吐出することでそのボンネット面に該ボンネット面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置を有して前記走行フレームに設けられる乾燥装置により、前記作業を行なったボンネット面を乾燥するようにした洗車機であって
    前記水層形成装置は、前記ボンネット面に前記水の層を形成するときは該ボンネット面に対しその後端側から前端側へ移動しながら水を吐出することで、該ボンネット面上の前記水の層の後端縁が、水の表面張力と重力の作用によって該ボンネット面の前端の方へ移動して、前記作業を行なった前記ボンネット面に対する水切りが行われることを特徴とする洗車機。
  2. 固定のフレームと、そのフレームに対し、ボンネット面が前下りに傾斜している車両をその前後方向に移動させる車両移動手段とを備え、前記フレームに設けた処理装置により、少なくとも水を含む処理液を用いて前記車両のボンネット面を処理する作業を行い、その後、前記作業を行なった、撥水性を有する前記ボンネット面に対し上方から水を吐出することでそのボンネット面に該ボンネット面の右端から左端まで連続する水の層を形成可能な水層形成装置を有して前記フレームに設けられる乾燥装置により、前記作業を行なったボンネット面を乾燥するようにした洗車機であって
    前記水層形成装置は、前記ボンネット面に前記水の層を形成するときは該ボンネット面に対しその後端側から前端側へ相対移動しながら水を吐出することで、該ボンネット面上の前記水の層の後端縁が、水の表面張力と重力の作用によって該ボンネット面の前端の方へ移動して、前記作業を行なった前記ボンネット面に対する水切りが行われることを特徴とする洗車機。
JP2005157358A 2005-05-30 2005-05-30 洗車機 Expired - Lifetime JP4058060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005157358A JP4058060B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 洗車機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005157358A JP4058060B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 洗車機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002277204A Division JP3706849B2 (ja) 2002-09-24 2002-09-24 洗車機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005289374A JP2005289374A (ja) 2005-10-20
JP2005289374A5 JP2005289374A5 (ja) 2006-05-11
JP4058060B2 true JP4058060B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=35322784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005157358A Expired - Lifetime JP4058060B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 洗車機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4058060B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005289374A (ja) 2005-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6061540B2 (ja) 洗浄装置
JP4058060B2 (ja) 洗車機
JP7047551B2 (ja) 洗車機
JP3706849B2 (ja) 洗車機
JP7336111B2 (ja) 洗車機
JP2005289374A5 (ja)
JP3793523B2 (ja) 洗車機
JP6264263B2 (ja) 洗車機及び洗車方法
JP6274084B2 (ja) 洗車機及び洗車方法
JP4855243B2 (ja) 車体乾燥装置及びこの装置を備えた洗車装置
JP6819644B2 (ja) 洗車機
JP2009073357A (ja) 洗車機
JPS584657B2 (ja) 車輌の艶出し方法
JP2017222215A (ja) 洗車機
JP5473562B2 (ja) 洗車機
JP4029842B2 (ja) 洗車機
JP6900926B2 (ja) 洗車機
JP6816744B2 (ja) 洗車機
JP5640765B2 (ja) 洗車機
JP2005306088A (ja) 洗車機
JP2547682B2 (ja) 洗車機による車両の水垢除去方法
JP2018030394A (ja) 洗車機
JPH11147454A (ja) 門型洗車機
KR930004784B1 (ko) 차량의 광내기방법 및 그 장치
JP2018024280A (ja) 洗車機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050922

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071029

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20071109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4058060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20161221

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term