JPH10252267A - レイタンス除去方法とその装置 - Google Patents

レイタンス除去方法とその装置

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JPH10252267A
JPH10252267A JP7465597A JP7465597A JPH10252267A JP H10252267 A JPH10252267 A JP H10252267A JP 7465597 A JP7465597 A JP 7465597A JP 7465597 A JP7465597 A JP 7465597A JP H10252267 A JPH10252267 A JP H10252267A
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哲也 鶴見
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清二 吉村
Shoji Maki
祥二 牧
Yoshimi Matsuo
芳美 松尾
Osamu Oya
修 大家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート打継面を均一に切削できるとと
もに、レイタンスの除去を効率よく行えるようにする。 【解決手段】 本発明は、複数のノズル部体17…を等
間隔に直列させてなるノズル列17′,17″を、該列
17′,17″に直交する方向α1又はα2に移動さ
せ、かつ、各ノズル部体17を、これらの間隔を保ちな
がら該列17′,17″に沿う方向β1又はβ2に移送
するのに伴い、それらのノズル部体17から高圧水をコ
ンクリート打継面Sに向けて噴出するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダム等のコンクリ
ート構造物におけるコンクリート打継面に生じるレイタ
ンスを除去するレイタンス除去方法とその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レイタンスは、コンクリートの材料分離
によってできるセメント、砂等の微粒が、ブリージング
現象、すなわちまだ固まらないコンクリート硬化過程に
おいて余剰水が分離上昇するのに伴って、そのコンクリ
ートの表面に滲出・沈殿した微細な物質であるが、この
レイタンスは、硬化しても強度,付着力,水密性が小さ
く、弱層を形成するため、特に、水平なコンクリート打
継面においてはこれを完全に除去しなければ当該構造物
の重大な欠陥となる。
【0003】このようなレイタンスを効率よく除去しよ
うとしたレイタンス除去装置として、実開平2−144
959号公報に記載のものがある。この装置は、図1
0,11に示すように、圧送された高圧水をコンクリー
ト打継面1に対して噴射する3つの洗浄ガン2…を設け
たウォータージェット噴射部3を、トラクタ4の後部に
設置したものである。
【0004】洗浄ガン2は、図11に示すように、十字
形に配置した横パイプ2a…の下側に、各々複数のノズ
ル2b…を列設したものである。また、洗浄ガン2…と
コンクリート打継面1との間には、平面方形の遮蔽板5
が配置されている。遮蔽板5は、各洗浄ガン2に対向す
る位置に、それら各洗浄ガン2を回転することにより、
各ノズル2b…から噴出された高圧水が移動してできる
複数の同心円状の切削軌跡のうち、前記トラクタ4の進
行方向に対する各両側部だけを遮蔽する遮蔽部5a,5
aを残すように切り欠いた開口部5bが形成されてい
る。
【0005】すなわち、図12に示すように、洗浄ガン
2の1つのノズル2b…が回転してできる複数の同心円
状の切削軌跡2b′は、トラクタ4の進行によってそれ
らの切削軌跡の密度は一定となることがなく、両側部2
b″,2b″で特に密集し、それら両側部2b″,2
b″において高圧水による過度の切削が行われることに
なる。そこで、各ノズル2b…が描く切削軌跡2b′…
の各両側部2b″,2b″を遮蔽部5a,5aで遮蔽す
ることにより、それら両側部2b″,2b″におけるコ
ンクリート打継面の極端な掘れ過ぎを防止して、該コン
クリート打継面を大風均等に切削しようとしたものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、洗浄ガ
ン2をコンクリート打継面1に対して回転させていたた
めに、該洗浄ガン2に形成した複数のノズル2b…のう
ち、内側に配設するノズル2bは、これよりも外側に配
設されているノズル2bよりも小さい移動速度で移動す
ることになる。
【0007】換言すると、各洗浄ガン2に列設したノズ
ル2bの移動速度の違いにより、各洗浄ガン2によるコ
ンクリート打継面の切削断面は、洗浄ガン2の外側から
中心に向けて次第に深くなるような断面となる。従っ
て、トラクタ4の進行に伴い各洗浄ガン2毎に溝状の切
削軌跡が残り、該コンクリート打継面を均一に切削する
ことができない。
【0008】また、各洗浄ガン2の切削深さの一番浅い
外周部分を基準にしてコンクリート打継面の切削を行う
と、それよりも内周側では過度に切削することになり、
正常なコンクリート層まで切削してしまう。これとは逆
に、各洗浄ガン2の切削深さの一番深い内周部分を基準
にして切削を行うと、それよりも外周側においてはレイ
タンスを完全に切削除去できないという問題もある。
【0009】本発明は、コンクリート打継面を均一に切
削できるとともに、レイタンスの除去を効率よく行える
レイタンス除去方法とその装置を提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレイタンス除去
方法は、複数のノズル部体17…を等間隔に直列させて
なるノズル列17′,17″を、該列17′,17″に
直交する方向α1又はα2に移動させ、かつ、各ノズル
部体17を、これらの間隔を保ちながら該列17′,1
7″に沿う方向β1又はβ2に移送するのに伴い、それ
らのノズル部体17から高圧水をコンクリート打継面S
に向けて噴出することにより、コンクリート打継面Sの
レイタンスを均一に切削して、その除去を効率よく行え
るようにしている。
【0011】本発明のレイタンス除去装置は、コンクリ
ート打継面Sに向けて高圧水を噴出する複数のノズル部
体17…を等間隔に直列させてなるノズル列17′,1
7″を、該列17′,17″に直交する方向α1又はα
2に移動させる移動手段としての走行体Bと、各ノズル
部体17を、これらの間隔を保ちながら該列17′,1
7″に沿う方向β1又はβ2に移送するノズル部体移送
手段Dとを設けた構成にしている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。本レイタンス除去装置Aは、図
1,2に示すように、コンクリート打継面S上を走行で
きる移動手段としての走行体Bに、これの走行に伴っ
て、該コンクリート打継面Sのレイタンス除去処理を行
う打継面処理部Cを搭載したものである。
【0013】走行体Bの構成は次の通りである。6は平
面長方形の機枠であり、これの四隅近傍には、互いに独
立して駆動される走行脚7…が配設されている。走行脚
7は、機枠6に対し、油圧旋回軸8aを介して水平旋回
自在に取り付けた側面逆L字形の脚板8に、これに設け
た走行用油圧モータ9によって回転駆動される走行用タ
イヤ10を支持した構成のものである(図1〜3)。
【0014】走行タイヤ10は、これとコンクリート打
継面Sとの接地部分が、旋回軸8aの鉛直下方に位置す
るように配置されており、これにより、走行脚7を水平
旋回させたときにも、その旋回によって機枠6がコンク
リート打継面S上で変位しないようにしている。なお、
11は走行用タイヤ10のパンク時に、走行体Bの一部
がコンクリート打継面Sに衝接することを防止するよう
に、脚板8の下端部に設けた補助用タイヤである。
【0015】機枠6上面には、これの中央に開口部が区
画形成されるようにして、該機枠6の一方の端部側に、
オペレータの搭乗席12と、該オペレータにより上記各
走行脚7…及び後述する打継面処理部C等の本装置各部
の操作を行う操作盤13とが搭載されているとともに、
他方の端部側に、方形のカバープレート14を被着して
いる。なお、カバープレート14の下部にはオイルタン
クとオイルクーラが配設されている。
【0016】上記の走行体Bは、コンクリート打継面S
のレイタンスの切削処理を実行する際の走行方向すなわ
ち処理実行方向α1及びα2において、停止状態からほ
ぼ時速300mまでの速度範囲内において等速度走行で
きるようにしているとともに、該処理実行方向α1及び
α2に直交する移動方向β1及びβ2においても所要の
速度で走行できるようにしている。
【0017】打継面処理部Cは機枠6の中央に配設され
ており、その構成は次の通りである。15は下端面を開
口した直方体形のアウターケースであり、これの内部
に、同じく下端面を開口した直方体形のインナーケース
16を、それら対向する内外面間に余裕空間を区画形成
するようにして一体にして配設している(図1,2,
4,5)。
【0018】インナーケース16の側壁外面とアウター
ケース15の側壁内面で区画される余裕空間には、コン
クリート打継面Sに対して圧力水を噴射する複数のノズ
ル部体17…を有するノズル部体移送手段としての圧力
水噴射部Dが配設されており、また、インナーケース1
6内には、2台のブラシ駆動部18,18が配置されて
いる。
【0019】インナーケース16の側壁16a,16b
の外面には各々3基のスプロケット台19…が取り付け
られている。
【0020】スプロケット台19は、図2,5に示すよ
うに、上端部側と下端部側に各々スプロケット20,2
1を固着した回転軸22を、2つのブラケット23,2
4を介してインナーケース16の側壁16a,16b外
面に垂直に取り付けてなるものである。
【0021】それらスプロケット台19…の上端部側の
スプロケット20…と、下端部側のスプロケット21…
とに、各々伝動索としての2本の無端状にしたローラチ
ェーン25,26が、図4に示すように、処理実行方向
α1及びα2に各々直交する2辺T1,T2と、該処理
実行方向α1及びα2方向に各々平行な2辺T3,T4
を有する平面方形になるようにして、インナーケース1
6の側壁に沿って張設されている。
【0022】ノズル部体17…は、上記のローラチェー
ン25,26に等間隔で取り付けられており、該ローラ
チェーン25,26が形成する辺T1,2上を移送され
るときに、処理実行方向α1及びα2に直交するノズル
列17′,17″をなす。各ノズル部体17の上端部に
は、インナーケース16の上壁中央に回転自在に配置し
たロータリージョイント27から複数の供給ホース28
…を介して圧送される圧力水を供給され、下端部には供
給された圧力水をコンクリート打継面Sに向けて噴出す
るノズルアタッチメント29を交換可能に取り付けられ
たものである。また、隣接するノズル部体17…間にも
各々供給ホース30…が連結されている。なお、ロータ
リージョイント27には供給ホース27aを介して、こ
れに圧力水を送給する図示しない圧力水供給装置が接続
されている。ノズル部体17…の中央部には、インナー
ケース16の側壁外面に水平に配設したガイドレール3
1…に沿って転動するローラ32が取り付けられてい
る。
【0023】ノズル部体17から噴出される圧力水は、
ノズルチップ29の種類毎に予め設定した所定角度の扇
形にして噴出されるようになっており、該ノズルチップ
29を交換することで容易にその噴出角度及び噴出水量
を変更できるようにしている。ノズル部体17どうしの
配列間隔は、隣接するノズル部体17から扇形に噴出さ
れる圧力水の一部が、α1又はα2の処理実行速度と、
これに直交するノズル列17′,17″のノズル部体1
7…の移送速度を適宜増減制御することで、コンクリー
ト打継面上で互いにオーバーラップするように設定して
いる。
【0024】インナーケース16の天板裏面にはモータ
33が固定されており、これの出力軸に固定したスプロ
ケット34と、側壁16bに配設したスプロケット台1
9の上端部に固定したスプロケット35との間にローラ
チェーン36を張設している。これにより、モータ33
の駆動に従って、ノズル部体17…をたとえば2m/s
程度の等速度で循環搬送できるようにしている。
【0025】アウターケース15とインナーケース16
下端の開口縁部間には、図1,6に示すように、ノズル
部体17…から噴出された圧力水を遮る遮蔽板37が、
該開口部を掩蔽する平面略四角枠形にして固着されてい
る。
【0026】遮蔽板37には、アウターケース15の側
壁15aとこれに対向するインナーケース16の側壁1
6aの間、及びアウターケース15の側壁15bとこれ
に対向するインナーケース16の側壁16bの間だけ
に、ノズル部体17…から噴出した圧力水を通過させる
長方形状の開口溝37a,37bが形成されている。
【0027】換言すると、ノズル部体17…が、処理実
行方向α1及びα2に直交する辺T1及びT2を搬送さ
れて各々ノズル列17′,17″をなすときにのみ、そ
れらノズル部体17…から噴出された圧力水がコンクリ
ート打継面Sに噴射されるようにしている。
【0028】ブラシ駆動部18は、処理実行方向α1及
びα2に平行な垂直面内で正逆回転自在に配置されたロ
ーラブラシ38と、これを回転駆動するモータ等を備え
た駆動源38′とからなり、インナーケース16に一体
に取り付けられている。
【0029】上述した打継面処理部Cは、走行体Bに対
して昇降できるように支持されている。すなわち、図
1,2に示すように、機枠6の長尺枠材6a,6aの中
央部寄りには、それぞれ所要の間隔を保持して2本の支
持ステイ39,39が垂設されており、それら各支持ス
テイ39,39に、駆動ロッド40aを上向きにして、
油圧等の流体圧により作動する昇降シリンダ40が各々
固定されている。
【0030】上記駆動ロッド40aにはスプロケット4
1が回転自在に支持されており、該スプロケット41
を、上記アウターケース15の側壁15c下端部と機枠
6の固定部(図示しない)との間に張設したローラチェ
ーン42に対し、これに下側から押し上げるように噛み
合わせておくことにより、駆動ロッド40aの伸縮に従
って打継面処理部Cを、予め定めたスタンドオブディス
タンス位置及びローラブラシ38がコンクリート打継面
Sに接触する作業位置と、該ローラブラシ38をコンク
リート打継面Sから離間させた否作業位置との間で昇降
移動させられるようにしている。
【0031】コンクリート打継面Sのレイタンス除去処
理について説明する。本装置によりレイタンス除去処理
を行う前には、昇降シリンダ40の駆動ロッド40aを
伸出させて、ローラブラシ38がコンクリート打継面S
から離間するように打継面処理部Cを上方に移動させて
おき、また、ノズル部体17…からの圧力水の噴出を停
止させておく(図7)。
【0032】この状態で、本装置をレイタンスの除去を
行う領域の所定位置に移動させた後、全てのタイヤ10
…が処理実行方向α1及びα2に向くように走行脚7…
を旋回操作し、たとえば処理実行方向α1への走行を開
始するとともにモータ33を駆動して、ノズル部体17
…を移送させながら、圧力水噴射部Dによる圧力水の噴
出、及びブラシ駆動部18の駆動を開始するとともに、
コンクリート打継面Sを作業位置に下げ、例えば処理実
行方向α1に走行させる(図8)。
【0033】ノズル部体17…のローラチェーン25,
26による搬送及び走行体Bの走行に伴って、コンクリ
ート打継面Sには、図9にU1,U2で示すような圧力
水による切削軌跡が、処理実行方向α1及びα2に斜行
して描かれる。切削軌跡U1はノズル部体17…が、平
面方形に張設したローラチェーン25,26の辺T1を
通過する間、すなわちノズル列17′をなすときに描か
れるものであり、互いにオーバーラップするとともに平
行かつ等間隔になっている。また、切削軌跡U2はノズ
ル部体17…が、ローラチェーン25,26の辺T2を
通過する間、すなわちノズル列17″をなすときに描か
れるものであり、互いにオーバーラップするとともに平
行かつ等間隔になっている。
【0034】すなわち、切削軌跡U1,U2は、コンク
リート打継面S上の単位面積当たりの描画密度を常に一
定にして描かれ、従って、該打継面Sのレイタンスを常
に同じ深さで切削できるようにしている。
【0035】ローラブラシ38,38は、ノズル列1
7′をなすように、辺T1上を移送されるノズル部体1
7…から噴出される圧力水によって剥離されたレイタン
スを撹拌するようにして、コンクリート打継面Sのレイ
タンス除去処理を行う。このときのローラブラシ38,
38は、これらのコンクリート打継面Sに接触している
下側が、処理実行方向に向かう方向に回転するようにす
ると、剥離したレイタンスがローラブラシ38,38の
進行方向前側に常に溜まった状態になり、これが研磨材
の代用となるためにレイタンスの除去処理に有効であ
る。
【0036】このようにして、本装置が所定の例えば処
理実行方向α1の終端部に到達したら、ノズル部体17
…から噴出されている圧力水を止めあるいはコンクリー
ト打継面Sを掘削しない程度に減圧するとともに、ロー
ラブラシ38,38がコンクリート打継面Sから離れる
ように打継面処理部Cを上昇移動させる。
【0037】次に、4つの走行脚7…を再度90度旋回
させて、本装置を想定される隣のレイタンス処理領域に
移動して、同様のレイタンスの除去処理を繰り返す。
【0038】なお、本発明は前述した実施形態に限るも
のではなく、その要旨の範囲内で様々な変形実施が可能
である。上記では、平面四角形に張設した無端状の伝動
索に、複数のノズル部体を等間隔に取り付けておき、該
伝動索を循環搬送するものについて説明したが、伝動索
の少なくとも1辺が処理実行方向に直交するように、そ
れを三角形又は五角形あるいは半円形等に張設してもよ
い。
【0039】上記においては、平面方形にして張設した
伝動索内に、打継面処理部Cを配置した例について説明
したが、該打継面処理部Cを伝動索の外側、具体的には
機枠の外側に配設するようにしてもよい。
【0040】本装置は、上記のレイタンス除去処理以外
の用途、例えば空港の滑走路に焼きついた航空機のゴム
タイヤの除去や、その他路床面の清掃用として応用する
ことができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を得ることが
できる。複数のノズル部体を等間隔に直列させてなるノ
ズル列を、該列に直交する方向に移動させ、かつ、各ノ
ズル部体を、これらの間隔を保ちながら該列に沿う方向
に移送するのに伴い、それらのノズル部体から高圧水を
コンクリート打継面に向けて噴出するようにしているの
で、ノズル部体から噴出した圧力水による切削軌跡を互
いに平行にすることができ、これにより、コンクリート
打継面を均一に切削できるとともに、レイタンスの除去
処理を効率よく行うことができる。
【0042】複数のノズル部体を等間隔に直列させてな
る2つのノズル列を互いに平行に配列するとともに、各
列毎に、それらのノズル部体を互いに反対方向に移送し
ているので、2つのノズル列のノズル部体から噴出した
圧力水による切削軌跡を互いに交差させることができ、
従って、コンクリート打継面の切削をさらに均一に行う
ことができる。
【0043】複数のノズル部体を伝動索に対して等間隔
に配列した構成にしているので、ノズル部体移送手段の
構成を極めて簡易なものにできる。
【0044】平面方形に張設した無端状の伝動索の内側
に、ローラブラシを配設した構成にしているので、移動
方向に拘らず、伝動索に配列したノズル部体から噴出し
た圧力水によって剥離したレイタンスを研磨材として介
在させた状態で、ローラブラシによるレイタンス除去処
理を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレイタンス除去装置の一実施形態を示
す平面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その正面図である。
【図4】打継面処理部の拡大平面図である。
【図5】その部分側面図である。
【図6】その打継面処理部の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図7】レイタンス除去処理を行わずに、本発明装置を
移動させる状態の概略平面図である。
【図8】レイタンス除去処理を行いながら、本発明装置
を処理実行方向に移動させる状態の概略平面図である。
【図9】レイタンス除去処理を行った後のコンクリート
打継面の切削軌跡を示す平面図である。
【図10】従来のレイタンス除去装置の側面図である。
【図11】それのウォータージェット部の詳細を示す部
分平面図である。
【図12】洗浄ガンの各ノズルが描く切削軌跡を示す平
面図である。
【符号の説明】
B 移動手段としての走行体 C 打継面処理部 D ノズル部体移送手段としての圧力水噴
射部 S コンクリート打継面 17 ノズル部体 17′,17″ ノズル列 25,26 伝動索 38 ローラブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧 祥二 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設株 式会社内 (72)発明者 松尾 芳美 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設株 式会社内 (72)発明者 大家 修 高知県高知市朝倉丁865番地1 株式会社 プロジェット内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル部体を等間隔に直列させて
    なるノズル列を、該列に直交する方向に移動させ、か
    つ、各ノズル部体を、これらの間隔を保ちながら該列に
    沿う方向に移送するのに伴い、それらのノズル部体から
    高圧水をコンクリート打継面に向けて噴出することを特
    徴とするレイタンス除去方法。
  2. 【請求項2】 複数のノズル部体を等間隔に直列させて
    なる2つのノズル列を互いに平行に配列し、これらのノ
    ズル列を、該列に直交する方向に同時に移動させ、か
    つ、各列のノズル部体を、それらの間隔を保ちながら該
    列に沿う方向に移送するのに伴い、それらのノズル部体
    から高圧水をコンクリート打継面に向けて噴出すること
    を特徴とするレイタンス除去方法。
  3. 【請求項3】 ノズル部体は、各列毎に互いに反対方向
    に移送される請求項2記載のレイタンス除去方法。
  4. 【請求項4】 コンクリート打継面に向けて高圧水を噴
    出する複数のノズル部体を等間隔に直列させてなるノズ
    ル列を、該列に直交する方向に移動させる移動手段と、
    各ノズル部体を、これらの間隔を保ちながら該列に沿う
    方向に移送するノズル部体移送手段とを設けたことを特
    徴とするレイタンス除去装置。
  5. 【請求項5】 コンクリート打継面に向けて高圧水を噴
    出する複数のノズル部体を等間隔に直列させてなる2つ
    のノズル列を互いに平行に配列したこと、これらのノズ
    ル列を、該列に直交する方向に同時に移動させる移動手
    段を設けたこと、各列のノズル部体を、それらの間隔を
    保ちながら該列に沿う方向に移送するノズル部体移送手
    段を設けたことを特徴とするレイタンス除去装置。
  6. 【請求項6】 ノズル部体移送手段は、ノズル部体を各
    列毎に互いに反対方向に移送する請求項5記載のレイタ
    ンス除去装置。
  7. 【請求項7】 移動手段による移動方向に対し、対向す
    る2辺を直交させた平面方形にして張設した無端状の伝
    動索に、複数のノズル部体を等間隔に取り付けておき、
    該伝動索を、ノズル部体移送手段により循環搬送する請
    求項4,5又は6記載のレイタンス除去装置。
  8. 【請求項8】 移動手段は、ノズル部体移送手段を搭載
    して、コンクリート打継面上を走行する走行体である請
    求項4,5,6又は7記載のレイタンス除去装置。
  9. 【請求項9】 平面方形に張設した無端状の伝動索の内
    側に、ローラブラシを配設した請求項7又は8記載のレ
    イタンス除去装置。
JP07465597A 1997-03-12 1997-03-12 レイタンス除去方法とその装置 Expired - Fee Related JP3165912B2 (ja)

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