JPH04354961A - 弾球遊技機用遊技盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機等の弾球遊
技機に使用される遊技盤に関し、さらに詳しくは合成樹
脂の成形体を基盤とする遊技盤に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ機等の弾球遊技機に使用
される遊技盤としては、木製合板の基盤に、絵柄を印刷
した合成樹脂フィルムからなる化粧板を張り合せたもの
が用いられている。この化粧板は、一般に透明なセルロ
イドフィルムの裏面に絵柄を印刷したのち紙を貼りあわ
せたものが使用され、この紙を介して酢酸ビニル系接着
剤を用いて木製基盤に接着していた。このような遊技盤
では、化粧板の貼付されている側が遊技面となり、絵柄
が透明なセルロイドフィルムを通して遊技面に現れる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記基
盤は木製であるので、表面に多数の細かい孔があり、紙
を介してはいても、合成樹脂フィルムとは均一に接着し
にくい。このため、木製基盤が、遊技面を洗浄する際に
遊技球の案内手段である釘を打ち込んだ穴などから浸み
込む水分や空気中の湿度の吸湿によって変形すると、化
粧板が摩耗しやすくなったり、剥離することがあるとの
不都合があった。更に、前記遊技機で電飾効果を得るた
めには、基盤が木製であって光を透過しないので、予め
設けられた孔部にランプなどを取着しなければならず遊
技面の設計が制約されていた。

【０００４】従って、本発明の目的は、耐湿性に優れ、
光の透過性によって遊技面の設計が制約を受けない遊技
盤を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の遊技盤は、合成
樹脂の成形体からなる基盤と、該基盤の表面に接合され
る化粧板とで構成される弾球遊技機用遊技盤において、
前記化粧板は透明な合成樹脂製フィルムからなる表面層
と、該表面層の裏側に張り合わされ光透過性を有する合
成樹脂製の裏打層とを含み、弾球遊技機の遊技面に現れ
る絵柄を前記表面層の裏面または前記裏打層の表面に印
刷したことを特徴とする。

【０００６】前記基盤に用いられる合成樹脂としては、
比較的大きな硬度を有して傷が付きにくいこと、−４０
〜２３℃という広い温度範囲で衝撃強さに大きな変化が
見られないこと、寸法安定性、絶縁性に優れ温度・湿度
の影響を殆ど受けないこと、成形性、着色性に優れてい
ることなどから、アクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン樹脂（ＡＢＳ樹脂）が好適であり、ＡＢＳ樹脂製の
基盤は射出成形により製造されることが一般的である。

【０００７】前記表面層は、裏面に絵柄が印刷されてい
る透明なナイロンフィルムからなり、前記裏打層は、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムからなり、前記表面
層の裏面に接着されることが好ましい。

【０００８】

【作用】本発明の遊技盤によれば、合成樹脂製の基盤に
合成樹脂フィルムからなる化粧板を接合するので、強い
接着力が得られるとともに、基盤が吸湿によって変形す
ることがないので、化粧板が摩耗しにくくなるとともに
、剥離が防止される。

【０００９】また、前記基盤及び化粧板はいずれも光透
過性を有する合成樹脂から構成されているので、遊技盤
の裏面にランプなどを配設するための開口部を設けるこ
となく電気的装飾効果を得ることができ、遊技面設計上
の制約が低減される。

【００１０】前記表面層は透明なナイロンフィルムから
なり、耐摩耗性、柔軟性及び、自己潤滑性に優れている
ので、遊技球との接触により傷つきにくく、遊技球との
接触面も摩耗しにくい。

【００１１】前記表面層は、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムに裏打ちされることにより、自己支持性が向
上し、基盤と接合する操作が容易になる。

【００１２】前記基盤は、ＡＢＳ樹脂の成形体を用いる
ことにより、前記化粧板と接合しやすくなる。

【００１３】

【実施例】図１は本実施例の遊技盤を用いるパチンコ遊
技機の一例を示す正面図、図２は本実施例の遊技盤の遊
技面側を示す斜視図、図３は化粧板の構成を示す断面図
、図４は本実施例のパチンコ遊技機の裏側を示す斜視図
、図５は図４のＶ−Ｖ線断面図である。

【００１４】図１に示すパチンコ遊技機１は、上部に図
示しないガラス扉が備えられ、ガラス扉の内部にほぼ矩
形の遊技盤２が備えられている。前記ガラス扉は遊技者
には開閉できないようにされており、遊技者は直接遊技
盤２に触れることはできない。

【００１５】遊技盤２の中央にはガイドレール３に囲ま
れた円形の遊技面４が設けられており、遊技者がパチン
コ遊技機１の正面の右側下部に設けられた打球ハンドル
５を操作すると、遊技盤２の裏側に取り付けた発射装置
から遊技球が発射され、ガイドレール３に沿って遊技面
４に打ち出されるようになっている。遊技面４上には打
ち出された遊技球の案内手段として多数の釘６が配置さ
れる一方、複数の可変入賞装置が配置されている。前記
可変入賞装置は、遊技球の入賞に関して、遊技者に不利
な第１状態と遊技者に有利な第２状態とに変換される可
変入賞装置であり、このような可変入賞装置は公知のも
のである。

【００１６】このパチンコ遊技機１は、遊技面４上に発
射された遊技球が始動口に入賞することにより別遊技が
できるようにしたものであり、前記可変入賞装置には、
遊技球が入ると所定個数（例えば１３個）の賞品球を払
い出す一般入賞口７と遊技球が入ると所定個数（例えば
７個）の賞品球を払い出すとともに別遊技の始動口とな
る特定入賞口８とが備えられている。一般入賞口７Ｌ、
７Ｒ、７Ｃは遊技面４の左右及び中央に配置され、特定
入賞口８Ｌ、８Ｒは遊技面３の左右に配置されている。

【００１７】また、遊技面３の中央の一般入賞口７Ｌ、
７Ｒ及び特定入賞口８Ｌ、８Ｒに挟まれる部分には、前
記特定入賞口８に遊技球が入賞することにより始動され
る別遊技に使用される可変表示装置９が設けられ、その
下方に、別遊技の結果が特定の表示態様になった時に開
く扉を備えた変動入賞装置１０が設けられている。

【００１８】遊技盤２は、図２に示すように、ＡＢＳ樹
脂製の基盤２１と、基盤表面に張り合わされた化粧板２
２とからなる。化粧板２２の表面には、遊技面を形成す
る枠体２３及び遊技球を案内するガイドレール３が備え
られており、中央に遊技面４が形成される。そして、遊
技面４上には打ち出された遊技球の案内手段として多数
の釘６が、化粧板２２の上から打ち込まれて配置される
。

【００１９】また、遊技盤２には、一般入賞口７、特定
入賞口８、可変表示装置９、及び変動入賞装置１０を取
り付けるための開口部２４、２５、２６及び２７が予め
設けられている。

【００２０】図３に示すように、化粧板２２は、裏面に
遊技面に現れる絵柄３１がグラビア印刷された厚さ２５
μｍ　の透明ナイロンフィルムからなる表面層３２を、
前記絵柄３１が印刷されている面で厚さ　１８８μｍ　
の透光性を有するポリエチレンテレフタレートフィルム
からなる裏打層３３に接着した構成となっている。ナイ
ロンフィルム３２とポリエチレンテレフタレートフィル
ム３３とは、２液タイプのウレタン系接着剤を用いて接
着した。 ナイロンフィルム３２は、耐摩耗性、柔軟性及び、自己
潤滑性に優れているので、化粧板２２の表面を遊技球と
の接触による損傷、摩耗から保護する。また、ナイロン
フィルム３２上から釘６を打ち込むと、柔軟性のあるナ
イロンフィルム３２の一部が釘６とともに釘穴に引き込
まれ、釘６と基盤２１及び化粧板２２との間隙に挟まれ
るので、この部分からの浸水が防止される。

【００２１】化粧板２２は、更に、基盤２１に超音波融
着により接合されている。化粧板２２と基盤２１とは、
合成樹脂同士であるので、その接合は超音波融着により
有利に行うことができる。超音波融着によれば、乾燥・
冷却などの時間を必要としないので接合に要する時間が
短くて済み、接着剤を使用しないので悪臭が発生せず、
過剰の接着剤がはみ出して周囲の部材を汚すことがない
。

【００２２】前記融着作業に先立ち、化粧板２２はその
四隅を吊り下げて基盤２１上に載置される。このとき、
化粧板２２は、ナイロンフィルム３２にポリエチレンテ
レフタレートフィルムからなる裏打層３３が接着されて
いることにより、自己支持性が向上し作業性がよくなる
。

【００２３】パチンコ遊技機１の裏面には、図４に示す
ように、基盤２１上にカバー４１が取り付けられ、カバ
ー４１の中央部分４２は球通路部（図示省略）を覆って
いる。また、カバー４１及び中央部分４２には、遊技盤
２の電飾に使用するために複数のランプ４３が配設され
、マルチピンコネクタ４４を介して図示しない外部電源
及び外部の制御装置に接続されており、前記一般入賞口
７、特定入賞口８、可変表示装置９及び、変動入賞装置
１０を駆動したり、ランプ４３に給電するために用いら
れている。

【００２４】図５は、本実施例における電飾方法を説明
するための説明的断面図である。ランプ４３は、端子５
１によりフレキシブル配線基板５２に接触するとともに
、フレキシブル配線基板５２の支持板５３を介してカバ
ー４１に取りつけられており、カバー４１と遊技盤２と
の間隙にて点灯するように配設されている。ランプ４３
は、遊技盤２の背後で点灯するが、遊技盤２は、前述の
とおりいずれも透光性を有する合成樹脂製の基盤２１及
び化粧板２２から構成されているので、その発光が図４
に矢印で示すように遊技盤２を透過することにより、電
気的な装飾効果を得ることができる。

【００２５】本実施例では、基盤２１と化粧板２２との
接合を超音波融着によって行っているが、接着剤を用い
て接着することにより行ってもよい。前記接着剤は、基
盤２１と化粧板２２との接着、例えばＡＢＳ樹脂とポリ
エチレンテレフタレートフィルムとの接着に適した接着
剤を使用することが望ましい。

【００２６】

【発明の効果】上記のように、本発明によれば、遊技盤
の基盤及び化粧板を合成樹脂により構成するので、耐湿
性の向上した遊技盤を得ることができる。本発明の遊技
盤は、合成樹脂製の基盤に合成樹脂フィルムからなる化
粧板を接合するので強い接着力が得られるとともに、基
盤が吸湿によって変形することがないので、化粧板の耐
摩耗性を向上し、剥離を防止することができる。

【００２７】また、基盤及び化粧板は、いずれも光透過
性を有する合成樹脂から構成されているので、遊技盤の
裏面にランプなどを配設するための開口部を設けること
なく電気的装飾効果を得ることができ、遊技面の設計上
の制約を低減することができる。

【００２８】化粧板の表面層は耐摩耗性、柔軟性及び、
自己潤滑性に優れている透明なナイロンフィルムで構成
することにより、さらに、遊技球との接触による損傷や
摩耗を最少にすることができる。

【００２９】表面層は、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムに裏打ちされることにより、自己支持性が向上し
、基盤と接合する操作を容易に行うことができる。

【００３０】基盤は、ＡＢＳ樹脂の成形体を用いること
により、前記化粧板との接合性を向上することができる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の遊技盤を用いたパチンコ遊
技機の正面図。

【図２】本発明の一実施例である遊技盤の遊技面側を示
す斜視図。

【図３】化粧板の構成を示す断面図。

【図４】本実施例のパチンコ遊技機の裏側を示す斜視図
。

【図５】図４のＶ−Ｖ線断面図

【符号の説明】

１…パチンコ遊技機、２…遊技盤、３…ガイドレール、
４…遊技面、５…打球ハンドル、６…釘、７Ｌ，７Ｒ，
７Ｃ…一般入賞口、８Ｌ，８Ｒ…特定入賞口、９…可変
表示装置、１０…変動入賞装置、２１…基盤、２２…化
粧板、２３…枠体、２４，２５，２６，２７…開口部、
３１…絵柄、３２…表面層、３３…裏打層、４１…カバ
ー、４２…中央部分、４３…ランプ、４４…マルチピン
コネクタ、５１…端子、５２…フレキシブル配線基板、
５３…支持板。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】合成樹脂の成形体からなる基盤と、該基盤
   の表面に接合される化粧板とで構成される弾球遊技機用
   遊技盤において、前記化粧板は透明な合成樹脂製フィル
   ムからなる表面層と、該表面層の裏側に張り合わされ光
   透過性を有する合成樹脂製の裏打層とを含み、弾球遊技
   機の遊技面に表われる絵柄を前記表面層の裏面または前
   記裏打層の表面に印刷したことを特徴とする弾球遊技機
   用遊技盤。
2. 【請求項２】前記表面層は、裏面に絵柄が印刷された透
   明なナイロンフィルムからなり、前記裏打層は、ポリエ
   チレンテレフタレートフィルムからなり且つ前記表面層
   の裏面に接着されていることを特徴とする請求項１記載
   の弾球遊技機用遊技盤。
3. 【請求項３】前記基盤がアクリロニトリル・ブタジエン
   ・スチレン樹脂の成形体からなることを特徴とする請求
   項１記載の弾球遊技機用遊技盤。