JPH04258132A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH04258132A
JPH04258132A JP1960291A JP1960291A JPH04258132A JP H04258132 A JPH04258132 A JP H04258132A JP 1960291 A JP1960291 A JP 1960291A JP 1960291 A JP1960291 A JP 1960291A JP H04258132 A JPH04258132 A JP H04258132A
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silicon
epitaxial layer
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    • H01L21/74Making of localized buried regions, e.g. buried collector layers, internal connections substrate contacts
    • H01L21/743Making of internal connections, substrate contacts
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/06Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions
    • H01L29/08Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions with semiconductor regions connected to an electrode carrying current to be rectified, amplified or switched and such electrode being part of a semiconductor device which comprises three or more electrodes
    • H01L29/0821Collector regions of bipolar transistors

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置およびその製
造方法に関し、特にnpn接合を有するシリコンバイポ
ーラトランジスタにおけるn+ 型コレクタ領域の構造
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】npn接合を有する従来のシリコンバイ
ポーラトランジスタの構造および製造方法の第1の例(
以後、第1の従来例と記す)を、図18〜図20に示す
工程順の縦断面図を用いて説明する。
【0003】まず、p型シリコン基板501上にn+ 
型埋込み層502を形成し、表面に1μm程度の膜厚の
n型エピタキシャル層503を形成する。次に、n型エ
ピタキシャル層503,n+ 型埋込み層502を貫通
するトレンチを形成し、トレンチ底部にチャネルストッ
パー用のp+型領域504を形成し、トレンチ表面に熱
酸化によるシリコン酸化膜505を形成した後、トレン
チ内部に多結晶シリコン506を埋込み、素子分離領域
を形成する〔図18〕。続いて、表面にシリコン酸化膜
507,シリコン窒化膜508を形成する。シリコン酸
化膜507は熱酸化により形成し、シリコン窒化膜50
8はCVD法により形成する。次に、n+ 型コレクタ
領域を形成する領域上のシリコン窒化膜508,シリコ
ン酸化膜507を順次エッチング除去して開口部を形成
し、シリコン窒化膜508をマスクとして燐を熱拡散す
ることによりn+ 型コレクタ領域510を形成する〔
図19〕。このとき、n+ 型コレクタ領域510は開
口部より横方向に広く拡がる。次に、p型ベース領域を
形成する領域上のシリコン窒化膜508,シリコン酸化
膜507を順次エッチング除去して開口部を形成し、p
型ベース領域511を形成した後、n+ 型エミッタ領
域512を形成することにより、バイポーラトランジス
タを形成する〔図20〕。
【0004】npn接合を有する従来のシリコンバイポ
ーラトランジスタの構造および製造方法の第2の例(以
後、第2の従来例と記す)を、図21〜図23に示す工
程順の縦断面図を用いて説明する。
【0005】まず、p型シリコン基板601上にn+ 
型埋込み層602を形成し、表面に1μm程度の膜厚の
n型エピタキシャル層603を形成する。次に、n型エ
ピタキシャル層603,n+ 型埋込み層602を貫通
するトレンチを形成し、トレンチ底部にチャネルストッ
パー用のp+型領域604を形成し、トレンチ表面に熱
酸化によるシリコン酸化膜605を形成した後、トレン
チ内部に多結晶シリコン606を埋込み、素子分離領域
を形成する〔図21〕。続いて、表面にシリコン酸化膜
607,シリコン窒化膜608を形成する。シリコン酸
化膜607は熱酸化により形成し、シリコン窒化膜60
8はCVD法により形成する。次に、n+ 型コレクタ
領域を形成する領域上のシリコン窒化膜608,シリコ
ン酸化膜607を順次エッチング除去して開口部を形成
し、この開口部を覆うn+ 型の多結晶シリコン膜61
4を形成し、多結晶シリコン膜614からn型不純物を
熱拡散することによりn+ 型コレクタ領域610を形
成する〔図22〕。このとき、n+ 型コレクタ領域5
10は開口部より横方向に広く拡がる。次に、p型ベー
ス領域を形成する領域上のシリコン窒化膜608,シリ
コン酸化膜607を順次エッチング除去して開口部を形
成し、p型ベース領域611を形成した後、n+ 型エ
ミッタ領域612を形成することにより、バイポーラト
ランジスタを形成する〔図23〕。
【0006】npn接合を有する従来のシリコンバイポ
ーラトランジスタの構造および製造方法の第3の例(以
後、第3の従来例と記す)を、図24〜図26に示す工
程順の縦断面図を用いて説明する。
【0007】まず、p型シリコン基板701上に選択的
にn+ 型埋込み層702を形成し、表面に1μm程度
の膜厚のn型エピタキシャル層703を形成する。次に
、n型エピタキシャル層703を選択的に酸化し、素子
分離用のシリコン酸化膜705を形成する〔図24〕。 続いて、表面にシリコン酸化膜707,シリコン窒化膜
708を形成する。シリコン酸化膜707は熱酸化によ
り形成し、シリコン窒化膜708はCVD法により形成
する。次に、n+型コレクタ領域を形成する領域上のシ
リコン窒化膜708,シリコン酸化膜707を順次エッ
チング除去して開口部を形成し、シリコン窒化膜708
をマスクとして燐を熱拡散することによりn+ 型コレ
クタ領域710を形成する〔図25〕。このとき、n+
 型コレクタ領域710は開口部より横方向に広く拡が
る。次に、p型ベース領域を形成する領域上のシリコン
窒化膜708,シリコン酸化膜707を順次エッチング
除去して開口部を形成し、p型ベース領域711を形成
した後、n+ 型エミッタ領域712を形成することに
より、バイポーラトランジスタを形成する〔図26〕。
【0008】近年、バイポーラトランジスタの高速化,
高集積化の要求から、n+ 型コレクタ領域の低抵抗化
が要求されている。しかしながら、n型エピタキシャル
層の厚さが1μm程度の場合、例えばP2 O5を用い
た1000℃,15分間の拡散を行ないn+ 型コレク
タ領域を形成すると、この領域の燐の濃度は3×102
2/cm3 となりたしかに低抵抗化されるが、このよ
うに高濃度の場合にはジャーナル・オブ・アプライド・
フィジックス,1967年,38巻,81〜87ページ
(Journal  of  Applied  Ph
ysics,Vol.38,pp81−87,1967
)に報告されているようにミスフィット転位が発生する
。ミスフィット転位がバイポーラトランジスタのエミッ
タ・ベース間の接合を貫いた場合、接合リークの原因と
なる。このため、従来はミスフィット転位が発生しない
ようなコレクタ領域への燐拡散濃度が設定されてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
装置およびその製造方法では、n+ 型コレクタ領域は
膜厚の厚いn型エピタキシャル層の表面からn+ 型埋
込み層に達する拡散層により形成されるが、このためn
+ 型コレクタ領域を低抵抗化しようとするとn+ 型
コレクタ領域表面の不純物濃度が高くなることによりこ
の部分からのミスフィット転位が発生することになる。 そのため、従来の半導体装置ではn+ 型コレクタ領域
の不純物濃度を高くならぬようにしており、半導体装置
の高速化に対しての大きな制約となっていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】npn型シリコンバイポ
ーラトランジスタにおけるn+ 型コレクタ領域および
その製造方法における本発明の半導体装置およびその製
造方法の第1の態様は、n+ 型埋込み層の表面に形成
されるn型エピタキシャル層において、n+ 型コレク
タ領域が形成される部分のみn型エピタキシャル層の厚
さを薄くしてある。
【0011】本発明の半導体装置およびその製造方法の
第2の態様は、n+ 型埋込み層の表面に形成されるn
型エピタキシャル層において、n+ 型コレクタ領域が
形成される部分のn型エピタキシャル層にn+ 型埋込
み層に達する孔を設け、孔の側面に絶縁膜からなる側壁
を形成し、孔内部にシリコンを選択成長してこれをn+
 型にすることによりn+ 型コレクタ領域を形成して
いる。
【0012】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1〜図4は本発明の第1の実施例を説明するため
の工程順の縦断面図である。本実施例では、n+ 型埋
込み層102に達するn+ 型コレクタ領域110がn
型エピタキシャル層103表面に設けられた孔109の
底部に形成されている。
【0013】まず、比抵抗10Ω・cmのp型シリコン
基板101の表面の一部に砒素(As)を5×1019
/cm3 程度ドーピングしてn+ 型埋込み層102
を形成した後、膜厚約1μmの通常のn型エピタキシャ
ル層103を成長し、n型エピタキシャル層103,n
+型埋込み層102を貫通するトレンチを形成し、トレ
ンチ底部にチャネルストッパー用のp+ 型領域104
を形成し、トレンチ表面に熱酸化によるシリコン酸化膜
105を形成した後、トレンチ内部に多結晶シリコン1
06を埋込み、素子分離領域を形成する〔図1〕。続い
て、表面にシリコン酸化膜107,シリコン窒化膜10
8を形成する。シリコン酸化膜107は熱酸化により形
成し、シリコン窒化膜108はCVD法により形成する
。次に、n+ 型コレクタ領域を形成する領域上のシリ
コン窒化膜108,シリコン酸化膜107を順次エッチ
ング除去し、さらにn型エピタキシャル層103を0.
5μm程度エッチングして孔109を形成する〔図2〕
。その後、拡散マスクとしてシリコン窒化膜108を用
い、キャリアガスとして窒素と酸素の混合ガスを用い、
1000ppmのPOCl3 により950℃で6分間
拡散する。その後、1000℃の窒素雰囲気で20分間
燐の押し込みを行ない、n+ 型コレクタ領域110を
形成する〔図3〕。次に、p型ベース領域を形成する領
域上のシリコン窒化膜108,シリコン酸化膜107を
順次エッチング除去して開口部を形成し、例えばイオン
注入法によりp型ベース領域111を形成した後、例え
ばイオン注入法によりn+ 型エミッタ領域112を形
成することにより、バイポーラトランジスタを形成する
〔図4〕。
【0014】次に、図18〜図20に示した第1の従来
例による比較試料を形成し、本実施例との比較を行なっ
た。この際の第1の従来例による比較試料では、100
0ppmのPOCl3 を用い950℃で6分間と18
分間との2水準の時間で燐拡散を行なった。まず、透過
電子顕微鏡を用いたn+ 型コレクタ領域における転位
の発生を評価した。18分間燐拡散を行なった第1の従
来例では4μm角のn+ 型コレクタ領域当り平均26
本の転位が発生し、さらにそのうち平均2本の転位がベ
ース,エミッタ領域にまで延びていた。それに対して6
分間燐拡散を行なった第1の従来例と本実施例とにおい
ては、転位の発生が見られなかった。次に、電流−電圧
特性の測定を行なった。図5にその結果を示す。6分間
の燐拡散を行なった第1の従来例と本実施例とのリーク
電流は同程度であり、これらは18分間の燐拡散を行な
った第1の従来例のリーク電流に比べて大幅に低くなっ
ている。続いて、バイポーラトランジスタの高速動作性
能を表わす遮断周波数の測定を行なった。6分間の燐拡
散を行なった第1の従来例に比べて18分間の燐拡散を
行なった第1の従来例および本実施例では、遮断周波数
が1.3倍に増加した。以上の結果から明らかなように
、本実施例はn+ 型コレクタ領域におけるミスフィッ
ト転位を発生させることなくn+ 型コレクタ領域を低
抵抗化することができる。さらに、本実施例においては
、n+ 型コレクタ領域とp型ベース領域との間隔を、
従来より狭く(0.5μm程度)することができる。
【0015】図6〜図9は本発明の第2の実施例を説明
するための工程順の縦断面図である。本実施例では、n
+ 型埋込み層202に達するn+ 型コレクタ領域2
10がn型エピタキシャル層203表面に設けられた孔
209の底部に形成されており、孔209の側面にはシ
リコン酸化膜213からなる側壁が形成されており、n
+ 型コレクタ領域210は孔209を覆って形成され
たn+ 型多結晶シリコン膜214からの不純物拡散に
より形成されている。
【0016】まず、比抵抗10Ω・cmのp型シリコン
基板201の表面の一部に砒素(As)を5×1019
/cm3 程度ドーピングしてn+ 型埋込み層202
を形成した後、膜厚約1μmの通常のn型エピタキシャ
ル層203を成長し、n型エピタキシャル層203,n
+型埋込み層202を貫通するトレンチを形成し、トレ
ンチ底部にチャネルストッパー用のp+ 型領域204
を形成し、トレンチ表面に熱酸化によるシリコン酸化膜
205を形成した後、トレンチ内部に多結晶シリコン2
06を埋込み、素子分離領域を形成する〔図6〕。続い
て、表面にシリコン酸化膜207,シリコン窒化膜20
8を形成する。シリコン酸化膜207は熱酸化により形
成し、シリコン窒化膜208はCVD法により形成する
。次に、n+ 型コレクタ領域を形成する領域上のシリ
コン窒化膜208,シリコン酸化膜207を順次エッチ
ング除去し、さらにn型エピタキシャル層203を0.
5μm程度エッチングして孔209を形成する。さらに
、孔209の表面を熱酸化した後、異方性エッチングを
行ない、孔209の底部の熱酸化膜を除去し、孔209
の側面にのみ側壁となるシリコン酸化膜213を残留さ
せる〔図7〕。次に、全面に多結晶シリコン膜を堆積し
、通常の微細加工技術により孔209を覆う部分のみに
多結晶シリコン膜を残し、さらにキャリアガスとして窒
素と酸素の混合ガスを用い、3000ppmのPOCl
3 により950℃で7分間拡散することにより多結晶
シリコン膜をn+ 型多結晶シリコン膜214に変換す
る。その後、1000℃の窒素雰囲気で20分間の熱処
理によりn+ 型多結晶シリコン膜214からの燐の押
し込みを行ない、n+ 型コレクタ領域210を形成す
る〔図8〕。 次に、p型ベース領域を形成する領域上のシリコン窒化
膜208,シリコン酸化膜207を順次エッチング除去
して開口部を形成し、例えばイオン注入法によりp型ベ
ース領域211を形成した後、例えばイオン注入法によ
りn+ 型エミッタ領域212を形成することにより、
バイポーラトランジスタを形成する〔図9〕。
【0017】次に、図21〜図23に示した第2の従来
例による比較試料を形成し、本実施例との比較を行なっ
た。この際の第2の従来例による比較試料では、300
0ppmのPOCl3 を用い950℃で7分間と18
分間との2水準の時間で燐拡散を行なった。まず、透過
電子顕微鏡を用いたn+ 型コレクタ領域における転位
の発生を評価した。18分間燐拡散を行なった第2の従
来例では4μm角のn+ 型コレクタ領域当り平均24
本の転位が発生し、さらにそのうち平均2本の転位がベ
ース,エミッタ領域にまで延びていた。それに対して7
分間燐拡散を行なった第2の従来例と本実施例とにおい
ては、転位の発生が見られなかった。次に、電流−電圧
特性の測定を行なった。図10にその結果を示す。7分
間の燐拡散を行なった第2の従来例と本実施例とのリー
ク電流は同程度であり、これらは18分間の燐拡散を行
なった第2の従来例のリーク電流に比べて大幅に低くな
っている。続いて、バイポーラトランジスタの高速動作
性能を表わす遮断周波数の測定を行なった。7分間の燐
拡散を行なった第2の従来例に比べて18分間の燐拡散
を行なった第2の従来例および本実施例では、遮断周波
数が1.3倍に増加した。以上の結果から明らかなよう
に、本実施例はn+ 型コレクタ領域におけるミスフィ
ット転位を発生させることなくn+ 型コレクタ領域を
低抵抗化することができる。さらに、本実施例において
は、n+ 型コレクタ領域とp型ベース領域との間隔を
、従来より狭く(0.5μm程度)することができる。
【0018】図11〜図14は本発明の第3の実施例を
説明するための工程順の縦断面図である。本実施例では
、n型エピタキシャル層303表面からn+ 型埋込み
層302に達する孔309が設けられ、孔309の側面
にはシリコン酸化膜313からなる側壁が形成されてお
り、さらに孔309の内部には単結晶シリコンを選択的
に成長させたエピタキシャル膜315が形成され、これ
に不純物拡散を行なうことによりn+ 型コレクタ領域
310が形成される。
【0019】まず、比抵抗10Ω・cmのp型シリコン
基板301の表面の一部に砒素(As)を5×1019
/cm3 程度ドーピングして選択的にn+ 型埋込み
層302を形成し、表面に1μm程度の膜厚のn型エピ
タキシャル層303を形成する。次に、n型エピタキシ
ャル層303を選択的に酸化し、素子分離用のシリコン
酸化膜305を形成する〔図11〕。続いて、表面にシ
リコン酸化膜307,シリコン窒化膜308を形成する
。シリコン酸化膜307は熱酸化により形成し、シリコ
ン窒化膜308はCVD法により形成する。次に、n+
 型コレクタ領域を形成する領域上のシリコン窒化膜3
08,シリコン酸化膜307を順次エッチング除去して
開口部を形成し、さらにこの開口部の下のn型エピタキ
シャル層303をエッチング除去してn+ 型埋込み層
302に達する孔309を形成した後、孔309の表面
に厚さ約0.1μmの熱酸化膜を形成し、異方性エッチ
ングを行ない、孔309の底部の熱酸化膜を除去し、孔
309の側面にのみ側壁となるシリコン酸化膜313を
残留させる〔図12〕。次に、選択エピタキシャル成長
法により、孔309の内部をシリコンのエピタキシャル
膜315により埋め込む〔図13〕。この選択エピタキ
シャル成長法では、成長温度950℃,圧力50Tor
rとし、供給ガスとしてはジクロロシラン(SiH2 
Cl2 )と塩化水素(HCl)と水素(H2 )との
との混合ガスを用いる。その後、拡散マスクとしてシリ
コン窒化膜308を用い、キャリアガスとして窒素と酸
素の混合ガスを用い、1000ppmのPOCl3 に
より950℃で20分間の燐拡散をエピタキシャル膜3
15に行ない、これをn+型コレクタ領域310に変換
する。その後、1000℃の窒素雰囲気で20分間燐の
押し込みを行なう。次に、p型ベース領域を形成する領
域上のシリコン窒化膜308,シリコン酸化膜307を
順次エッチング除去して開口部を形成し、例えばイオン
注入法によりp型ベース領域311を形成した後、例え
ばイオン注入法によりn+ 型エミッタ領域312を形
成することにより、バイポーラトランジスタを形成する
〔図14〕。
【0020】次に、図24〜図26に示した第3の従来
例による比較試料を形成し、本実施例との比較を行なっ
た。この際の第3の従来例による比較試料では、100
0ppmのPOCl3 を用い950℃で20分間の燐
拡散を行なった。まず、透過電子顕微鏡を用いたn+ 
型コレクタ領域における転位の発生を評価した。第3の
従来例では4μm角のn+ 型コレクタ領域当り平均3
1本の転位が発生し、さらにそのうち平均2本の転位が
ベース,エミッタ領域にまで延びていた。それに対し本
実施例における転位の発生は第3の従来例と同程度であ
るが、ベース,エミッタ領域に達する転位は無かった。 これは、n+ 型コレクタ領域310とn型エピタキシ
ャル層303とがシリコン酸化膜313により隔離され
ているためである。次に、電流−電圧特性の測定を行な
った。図15にその結果を示す。本実施例は第3の従来
例のリーク電流に比べて大幅に低くなっている。以上の
結果から明らかなように、本実施例はn+ 型コレクタ
領域におけるミスフィット転位の発生を無視してn+ 
型コレクタ領域を低抵抗化することができる。さらに、
本実施例においては、n+ 型コレクタ領域とp型ベー
ス領域との間隔を、第1,および第2の実施例よりさら
に狭くすることができる。
【0021】図16は本発明の第4の実施例を説明する
ための縦断面図である。本実施例では、p型シリコン基
板401上にn型エピタキシャル層403を形成し、こ
れに選択的にシリコン酸化膜405を形成した後、n型
エピタキシャル層403表面にシリコン酸化膜407を
形成してから全面にシリコン窒化膜408を形成し、n
+ 型コレクタ領域410が形成される領域のシリコン
窒化膜408,シリコン酸化膜407をエッチング除去
する。n型エピタキシャル層403表面からn+ 型埋
込み層402に達する孔409が設けられ、孔409の
側面にはシリコン酸化膜413からなる側壁が形成され
ており、さらに孔409の内部には多結晶シリコンを成
長させ、これに不純物拡散を行なうことによりn+ 型
コレクタ領域410が形成される。その後、p型ベース
領域411,n+ 型エミッタ領域412が、第3の実
施例と同様の方法により形成される。
【0022】第3の実施例で述べたと同様の比較を行な
うと、電流−電圧特性は図17のようになり、第3の従
来例に比べてリーク電流が大幅に改善される。また、本
実施例においても第3の実施例と同様に、n+ 型コレ
クタ領域におけるミスフィット転位の発生を無視してn
+ 型コレクタ領域を低抵抗化することができる。さら
に、本実施例においても、n+ 型コレクタ領域とp型
ベース領域との間隔を、第1,および第2の実施例より
さらに狭くすることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の態様
は、n+ 型コレクタ領域においてミスフィット転位を
発生することなくこれを低抵抗化することができ、リー
ク電流を低く抑えて高速のnpn型シリコンバイポーラ
トランジスタを実現することができる。
【0024】また、本発明の第2の態様は、n+ 型コ
レクタ領域におけるミスフィット転位の発生の有無に係
わらず、リーク電流を低く抑えて高速のnpn型シリコ
ンバイポーラトランジスタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための途中工
程における縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するための途中工
程における縦断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明するための途中工
程における縦断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例を説明するための最終工
程における縦断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例の効果を説明するための
電流−電圧特性を示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施例を説明するための途中工
程における縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例を説明するための途中工
程における縦断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例を説明するための途中工
程における縦断面図である。
【図9】本発明の第2の実施例を説明するための最終工
程における縦断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例の効果を説明するため
の電流−電圧特性を示すグラフである。
【図11】本発明の第3の実施例を説明するための途中
工程における縦断面図である。
【図12】本発明の第3の実施例を説明するための途中
工程における縦断面図である。
【図13】本発明の第3の実施例を説明するための途中
工程における縦断面図である。
【図14】本発明の第3の実施例を説明するための最終
工程における縦断面図である。
【図15】本発明の第3の実施例の効果を説明するため
の電流−電圧特性を示すグラフである。
【図16】本発明の第4の実施例を説明するための縦断
面図である。
【図17】本発明の第4の実施例の効果を説明するため
の電流−電圧特性を示すグラフである。
【図18】第1の従来の技術を説明するための途中工程
における縦断面図である。
【図19】第1の従来の技術を説明するための途中工程
における縦断面図である。
【図20】第1の従来の技術を説明するための最終工程
における縦断面図である。
【図21】第2の従来の技術を説明するための途中工程
における縦断面図である。
【図22】第2の従来の技術を説明するための途中工程
における縦断面図である。
【図23】第2の従来の技術を説明するための最終工程
における縦断面図である。
【図24】第3の従来の技術を説明するための途中工程
における縦断面図である。
【図25】第3の従来の技術を説明するための途中工程
における縦断面図である。
【図26】第3の従来の技術を説明するための最終工程
における縦断面図である。
【符号の説明】
101,201,301,401,501,601,7
01    p型シリコン基板 102,202,302,402,502,602,7
02    n+ 型埋込み層 103,203,303,403,503,603,7
03    n型エピタキシャル層 104,204,504,604    p+ 型領域
105,107,205,207,213,305,3
07,313,405,407,413,505,50
7,605,607,705,707    シリコン
酸化膜 106,206,506,606    多結晶シリコ
ン108,208,308,408,508,608,
708    シリコン窒化膜 109,209,309,409    孔110,2
10,310,410,510,610,710   
 n+ 型コレクタ領域 111,211,311,411,511,611,7
11    p型ベース領域 112,212,312,412,512,612,7
12    n+ 型エミッタ領域 214,614    n+ 型多結晶シリコン膜31
5    エピタキシャル膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  npn接合を有するシリコンバイポー
    ラトランジスタにおいて、n+ 型埋込み層上に形成さ
    れたn型エピタキシャル層の表面から前記n型エピタキ
    シャル層中に延在する孔を有し、前記孔の底部に、前記
    n+ 型埋込み層と接続するn+ 型コレクタ領域が設
    けらていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】  前記孔の側面に、絶縁膜が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】  前記孔を覆い,かつ前記n+ 型コレ
    クタ領域と接続するn+ 型多結晶シリコン膜を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】  前記孔を覆い,かつ前記n+ 型コレ
    クタ領域と接続するn+ 型多結晶シリコン膜を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】  npn接合を有するシリコンバイポー
    ラトランジスタにおいて、n+ 型埋込み層上に形成さ
    れたn型エピタキシャル層の表面から前記n+ 型コレ
    クタ領域に達する孔を有し、前記孔の側面には絶縁膜を
    有し、前記n+ 型埋込み層と接続するn+ 型コレク
    タ領域が前記孔の内部に設けらていることを特徴とする
    半導体装置。
  6. 【請求項6】  前記n+ 型コレクタ領域が単結晶シ
    リコンにより形成されていることを特徴とする請求項5
    記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】  前記n+ 型コレクタ領域が多結晶シ
    リコンにより形成されていることを特徴とする請求項5
    記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】  n+ 型埋込み層,所定膜厚のn型エ
    ピタキシャル層,および素子分離領域を有するnpn型
    シリコンバイポーラトランジスタにおけるn+ 型コレ
    クタ領域の形成方法において、前記n型エピタキシャル
    層の表面に絶縁膜を形成し、前記n+ 型コレクタ領域
    が形成される領域上の前記絶縁膜を除去し、前記n型エ
    ピタキシャル層をエッチングして前記n型エピタキシャ
    ル層の膜厚より浅い孔を形成する工程と、前記孔よりn
    型の不純物を導入し、前記n+ 型埋込み層に達する前
    記n+ 型コレクタ領域を形成する工程と、を有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】  n+ 型埋込み層,所定膜厚のn型エ
    ピタキシャル層,および素子分離領域を有するnpn型
    シリコンバイポーラトランジスタにおけるn+ 型コレ
    クタ領域の形成方法において、前記n型エピタキシャル
    層の表面に第1のシリコン酸化膜,およびシリコン窒化
    膜を形成し、前記n+ 型コレクタ領域が形成される領
    域上の前記シリコン窒化膜,および前記第1のシリコン
    酸化膜を除去し、前記n型エピタキシャル層をエッチン
    グして前記n型エピタキシャル層の膜厚より浅い孔を形
    成する工程と、前記孔の表面に第2のシリコン酸化膜を
    形成し、異方性エッチングにより前記孔の底面における
    前記第2のシリコン酸化膜を除去する工程と、前記孔よ
    りn型の不純物を導入し、前記n+ 型埋込み層に達す
    る前記n+ 型コレクタ領域を形成する工程と、を有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】  n+ 型埋込み層,所定膜厚のn型
    エピタキシャル層,および素子分離領域を有するnpn
    型シリコンバイポーラトランジスタにおけるn+ 型コ
    レクタ領域の形成方法において、前記n型エピタキシャ
    ル層の表面に第1のシリコン酸化膜,およびシリコン窒
    化膜を形成し、前記n+ 型コレクタ領域が形成される
    領域上の前記シリコン窒化膜,および前記第1のシリコ
    ン酸化膜を除去し、前記n型エピタキシャル層をエッチ
    ングして前記n型埋込み層に達する孔を形成する工程と
    、前記孔の表面に第2のシリコン酸化膜を形成し、異方
    性エッチングにより前記孔の底面における前記第2のシ
    リコン酸化膜を除去する工程と、前記孔の内部に、単結
    晶シリコンを埋込む工程と、前記単結晶シリコンにn型
    の不純物を導入することにより、前記n+ 型コレクタ
    領域を形成する工程と、を有することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】  前記孔の内部に前記単結晶シリコン
    を埋込む工程に代えて、前記孔の内部に多結晶シリコン
    を埋込む工程を有することを特徴とする請求項10記載
    の半導体装置の製造方法。
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