JP2003297844A - 半導体装置,及び,半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置,及び,半導体装置の製造方法

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JP2003297844A JP2002092640A JP2002092640A JP2003297844A JP 2003297844 A JP2003297844 A JP 2003297844A JP 2002092640 A JP2002092640 A JP 2002092640A JP 2002092640 A JP2002092640 A JP 2002092640A JP 2003297844 A JP2003297844 A JP 2003297844A
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
    • H01L29/66227Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials the devices being controllable only by the electric current supplied or the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched, e.g. three-terminal devices
    • H01L29/66234Bipolar junction transistors [BJT]
    • H01L29/66242Heterojunction transistors [HBT]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Si−Geヘテロバイポーラトランジスタ
のベース層を高濃度,薄膜化して性能を向上した半導体
装置,及び半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 表面がN型の単結晶Si基板101上
に,活性領域となる箇所の上層部が開口された熱酸化膜
102とベース電極となるP型多結晶Si103と開口
部サイドウォール105を含むSi窒化膜104が順次
形成されており,単結晶Si基板101上にN型Si−
Ge層106を成長させる工程と,N型Si−Ge層1
06上に単結晶シリコン層を所望の厚みに成長させる工
程と,この単結晶シリコン層の表面もしくは単結晶シリ
コン層中から,所望の濃度でボロン拡散を行い,ベース
層を形成する工程と,を含むことを特徴とする半導体装
置の製造方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,半導体装置,及び
半導体装置の製造方法に関するもので,主にシリコン,
ゲルマニウムを材料に用いたシリコン系へテロ接合バイ
ポーラトランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの速度性能は,
各種の寄生抵抗,寄生容量,及び真性ベース領域でのキ
ャリア走行時間によって決まる。これらはさらにいくつ
かの要素に分解することができるが,その中でもベース
抵抗(R),コレクタ,ベース接合容量(Ctc),
真性ベース領域のキャリア走行時間(τF)が寄与率の
高いパラメータといえる。ここでτFは計測値である最
大遮断周波数(fTma )と密接に関連したパラメー
タである。トランジスタの素子構造はこれらの改善を指
針に進化してきたといえる。
【0003】ここでfTmaxの具体的向上策はベース
幅の削減で,このため一般的な縦型素子構造の場合,浅
い接合ベース形成技術が高速バイポーラのプロセス開発
における重要な技術であった。0.1μm以下のベース
接合は,注入エネルギー10KeV以下のボロンイオン
や2フッ化ボロン(BF)イオンによるイオン注入
法,或いはボロンガラスからの固層拡散法等の技術によ
り実現され,fTmaxで30〜50GHz程度の性能
が得られるようになり,これらは現在量産されている。
【0004】ところで,このような手法を推し進めてベ
ース層をさらに薄くしていくと,パンチスルー耐圧が低
下してしまう問題に突き当たる。このパンチスルー耐圧
は,コレクタに加えた逆耐圧のために,コレクタの空乏
層が広がってエミッタの空乏層に達してしまう突き抜け
現象であり,ベース層の薄膜化に伴い発生確率は高くな
る。これを回避するためには,必然的にベースキャリア
の高濃度化が必要になる。しかし,ベースキャリア濃度
増加は,すでに固溶度レベルに設定されているエミッタ
キャリア濃度との比率を小さくし,ホールのベース層か
らエミッタ層への逆注入を増加させるため,ベース電流
とコレクタ電流の比である電流増幅率の低下を招く。こ
れは,シリコン(Si)バイポーラトランジスタ性能の
物理的な限界でもあり,一般的にこの種のデバイスの実
用的な速度性能限界はfTmaxが70〜80GHz程
度であると考えられていた。
【0005】ところが,この限界と思われていた性能を
打ち破ることのできる技術が,1980年代終盤にIB
M社によって提案された。シリコン−ゲルマニウムヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタ(Si−Ge−HBT)
の発明である。これはベース層に,シリコンよりバンド
バンドギャップ(Eg)の小さいGeを約10%混入さ
せることにより,ベース層のバンドギャップ(Eg)を
狭める技術に基づいている。SiとGeではバンドギャ
ップ差があり,Siへの全固溶で0〜100%まで組成
を連続的に変化させることができる。
【0006】文献によるとStrain状態(格子緩和
していない範囲)でのGe組成に対するバンドギャップ
変化は,ピュアSiに対して−7.3meV/Ge%で
ある。室温の熱エネルギーは約27meV程度であるこ
とを考慮すると,この程度のバンドギャップ差でも,ホ
ールのベースからエミッタへの逆注入に対する電位的バ
リアとなり,これまでエミッタとベースとのキャリア濃
度差で決まっていた注入効率を独立に制御できる因子が
得られたことになる。この結果,ベースとエミッタとの
キャリア濃度が逆転したようなケースにおいても100
以上の電流増幅率(hFE)を得ることが可能となっ
た。
【0007】以上述べてきたように,SiへのGe混入
により,ベースのバンドギャップを小さくしたHBTで
は,ベース濃度を増加させても電流増幅率の低下を回避
でき,ベース幅をこれまで以上に薄膜化することが可能
で,結果的にfTmaxを大幅に増大させることが可能
となった。また真性ベースの抵抗率も下げられることに
なるので,fTmax/(R×Ctc)で表現される
総合的速度性能も向上させることができる。
【0008】では次に,代表的な従来技術による製造方
法とプロファイル構造を説明する。図19にプロファイ
ル構造を示す。また図20にはベース層の選択エピタキ
シャル成長前後のトランジスタ工程断面図を示す。外部
ベース抵抗も含めて高性能化を進めるためには,記載し
たような自己整合型のトランジスタ構造が必要になる。
まず,面方位(100)のP型Si基板1901には,
型埋め込み層が形され,その表面にはN型のエピタ
キシャル層が成長されている。また,Si基板1901
上には,熱酸化膜1902,ボロンドープP型多結晶
Si層1903を順次被着する。ボロンドープP型多
結晶Si層1903と熱酸化膜1902とを開口した
後,Si窒化膜1904を被着してから異方性エッチン
グを行い,窒化膜のサイドウォール(SW),Si窒化
膜SW1905を形成したのが図20(a)である。
【0009】この後,選択エピタキシャル成長によるS
i−Ge層とSi層の成長が行われる。この選択エピタ
キシャル成長前には,希釈フッ酸(HF)洗浄にて表面
の自然酸化膜を除去した後,まず水分や酸素を10pp
b以下に制御した水素雰囲気中にて,900℃,15T
orrで5分程度熱処理する。この熱処理は,HF洗浄
後にできた自然酸化膜を完全に除去する目的で行われ
る。次に650℃程度まで温度を下げた後,ジクロルシ
ラン(SiHCl)をSiソースガス,水素化ゲル
マニウム(GeH)をGeソースガス,水素化リン
(PH)をN型ドーピングガス,ジボラン(B
)をP型ドーピングガスとして導入し,さらにS
i窒化膜やSi酸化膜に対する成長選択性を確保するた
めに塩化水素(HCl)ガスを導入し,エピタキシャル
成長を行う。
【0010】プロセスステップとしては,まずSi−G
e層を成長させていくが,Geはコレクタ側で15%,
エミッタ側で5%となるように濃度に傾斜を持たせる。
このコントロールはGeH流量を連続的に変化させて
行う。ただし,この温度領域での成長レートは雰囲気中
のGeH濃度に律速されるので,これを考慮した制御
が要求される。
【0011】また伝導型は,最初にリン(P)を1E1
7atoms/cm弱ドープしたN型Si−Ge層
(1906)を40nm成長させ,その後ボロン(B)
を1E19atoms/cm程度ドープしたP型Si
−Ge層(1909)を10nm成長させ,最後にノン
ドープのSi−Ge層を10nm成長させる。全体とし
て約60nmのSi−Ge層を成長させる。この時,自
己整合的にボロンドープP型多結晶Si層(190
3)からもP型多結晶Siのベースリンク部拡散層(1
907)が成長し,Si基板(1901)から成長して
きたN型Si−Ge層(1906)とリンクする。
【0012】次に温度を700℃に上昇させた後,キャ
ップSi層(1908)を成長させる。膜厚は30nm
でGeを含まないピュアなSi層である。この時の工程
断面を図20(b)に示す。こうして,一連のエピタキ
シャルプロセスにより,トランジスタ活性領域の形成
と,これらとベース電極となるP型ボロンドープ多結
晶Si層との自己整合的なコンタクトが行われる。その
後のプロセスにてN型エミッタ多結晶Siを生成した
後,アニール処理(RTA:Rapid Therma
l Annealing)にてリン(P)をキャップS
i層に拡散させて,ヘテロ接合を形成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記で記述したよう
に,ベース層にSi−Ge層を用いることにより,ベー
スピークキャリア濃度が1E19atoms/cm
で,ベース幅300Å程度のトランジスタが製造でき
るようになり,またGe濃度の勾配を持たせることによ
り,キャリアの電界加速効果も得られ,fTmaxは1
00GHzを超えるものが実現している。
【0014】しかしながら,例えば情報通信分野におい
ては伝送容量の急速な需要拡大に伴い,デバイスに要求
される速度性能は,さらに高くなってきている。ガリウ
ムヒ素(GaAs)やインジウムリン(InP)等の化
合物系デバイスではfTma で200GHz以上の性
能が得られていることから,たとえ100GHzを超え
るSi系バイポーラトランジスタであっても,過剰な速
度性能とはいえず,さらなる高速化が要求されている。
ただし,Siバイポーラトランジスタは製造コストが相
対的に低く,品質的にも安定しているため,化合物系デ
バイスと同等な速度性能が得られれば,性能/コスト比
で優位性は極めて高いといえる。
【0015】また,Si−Ge−HBTの登場により,
このデバイスの物理的限界は,ベース中のボロンの固溶
度によって決まるといえる。Si中ボロンの固溶度は1
E20〜1E21atoms/cm程度であると考え
ると,現在のSi−Ge−HBTでは,この値に対して
1/10程度の濃度しか実現されていない。その意味
で,何らかのプロセス手法を用いて,高いピーク濃度が
実現できれば,ベース幅を150Å以下に短縮しても,
十分なパンチスルー耐圧と電流増幅率が得られるはずで
ある。このようなプロファイル構造を有したSi−Ge
−HBTが実現できれば,化合物系デバイスと同等かそ
れ以上の速度性能が得られる可能性がある。
【0016】本発明は,従来のSi−Ge−HBTが有
する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の
目的は,Si中の可能な固溶度にはまだ達していないベ
ース層のボロン濃度をより高濃度にし,ベース層を薄膜
化し,物理的な限界にはいまだ達していないSi−Ge
−HBTの速度性能を,その限界値に限りなく近づける
ことにある。また,その高い性能が量産時にも再現性が
高く,安定した素子特性が得られるようにした,新規か
つ改良された半導体装置,及び半導体装置の製造方法を
提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,本発明の第1の観点によれば,半導体装置の製造方
法において;N型の単結晶シリコン基板上に第1のシリ
コン酸化膜とP型多結晶シリコン層とが形成されてお
り,前記P型多結晶シリコン層上にシリコン窒化膜が形
成されており,活性領域となる箇所の上方の前記P型多
結晶シリコン層開口部にシリコン窒化膜のサイドウォー
ルが形成されており,前記第1のシリコン酸化膜が前記
開口部より広く開口されており,前記活性領域となる箇
所の表面が露出した前記N型の単結晶シリコン基板上
に,シリコンよりバンドギャップの短いN型IV族半導体
混晶層を所望の厚みに成長させる第1工程と,前記IV族
半導体混晶層上にノンドープの単結晶シリコン層を所望
の厚みに成長させる第2工程と,前記ノンドープの単結
晶シリコン層の表面から,所望の濃度でボロン拡散を行
う第3工程と,前記シリコン窒化膜のサイドウォール内
側に,第2のシリコン酸化膜を含むサイドウォールが形
成された後,全面にリンドープのN型多結晶シリコン層
を成長し,前記N型多結晶シリコン層に,エミッタ電極
とするための加工とリン拡散とを行う第4工程と,を含
むことを特徴とする,半導体装置の製造方法が提供され
る。
【0018】ここで,IV族半導体混晶とは,IV族(カー
ボン,シリコン,ゲルマニウム,スズ,鉛)の二種類以
上の物質を乱雑に混合した結晶であり,混合したもとの
物質の中間の性質を示す。そのため組成を変化させるこ
とにより,バンド構造を制御することができる。本発明
においては,シリコン−ゲルマニウム,或いはシリコン
−ゲルマニウム−カーボンを用いることが好ましい。N
型IV族半導体混晶層の成長時に直接ボロンドープ層を成
長させるのでなく,上記のように,N型IV族半導体混晶
層上にノンドープ単結晶シリコン層の成長を行って,そ
の表面からボロンの拡散を行うことによって,シリコン
層とIV族半導体混晶層の界面でのボロンの偏析効果を利
用して,IV族半導体混晶層表面に,薄層,高濃度のボロ
ンドープ層を得ることができる。
【0019】また上記製造方法によって,半導体装置に
おいて;エミッタ/ベースのPN接合面とシリコン/IV
族半導体混晶ヘテロ接合面が一致し,前記ヘテロ接合界
面にて,P型不純物であるボロン濃度がエミッタ側から
ベース側にて不連続的に上昇していることを特徴とする
半導体装置を提供することができる。
【0020】通常PN接合の位置は,熱処理によって不
純物が拡散するため変化し,PN空乏層内にヘテロ接合
がないと正常なHBTの効果が得られないため,位置の
合わせこみが必要となるが,本発明ではPN接合面とヘ
テロ接合が一致しており,またボロンとリンのヘテロ接
合界面での急激な濃度変化により,薄層,高濃度のベー
ス層が得られるので,遮断周波数が向上し化合物系デバ
イスに匹敵する性能を持ち,製造も容易で再現性良く安
定したものにすることができる。
【0021】また,シリコン−ゲルマニウム−カーボン
ヘテロバイポーラトランジスタの製造方法において,N
型のシリコン−ゲルマニウム−カーボン層のカーボン濃
度が,表面に向かうに従って高くなるようにプロファイ
ルに勾配を持たることにより,ベース内部に電界が発生
し,キャリアが加速されより高い性能を持つトランジス
タを得ることができる。
【0022】さらに,シリコン−ゲルマニウム−カーボ
ン層のカーボン濃度が表面に向かうに従って高くなり,
かつ表面で急速に増加しているようなプロファイルにす
ることにより,シリコン層とシリコン−ゲルマニウム−
カーボン層との界面での格子定数のミスマッチによるス
トレスを緩和することができ,性能の劣化や信頼性上の
特性変動を防いだトランジスタを得ることができる。
【0023】先に記した,ボロン拡散では,最表面に3
ホウ化珪素(SiB)の高濃度層が形成されてしまう
場合がある。この濃度がリン濃度より高くなってしまう
と,正常なトランジスタ動作ができなくなるため,水素
雰囲気中もしくは窒素雰囲気中での熱処理を追加するこ
とにより,表面濃度を低下させることが好ましい。
【0024】上記熱処理の代わりに,ボロン拡散を行っ
た後,拡散を行った単結晶シリコン層の表面層を所望の
厚みで除去することによっても,最表面に形成され不要
なボロンの拡散源ともなるSiB層を除去することが
でる。この場合,熱処理を加えないので,ベースボロン
濃度のピーク濃度が下がり,深く広がってしまうプロフ
ァイルの再分布を抑えることができる。
【0025】或いは,ボロン拡散を行った後,拡散を行
ったシリコン層の表面層を所望の厚みで酸化することに
より犠牲酸化膜を形成してから,前記犠牲酸化膜を除去
することによっても,最表面の高濃度ボロン層を除去す
ることができる。この犠牲酸化膜の犠牲とは,形成後す
ぐに除去され,素子部の構造に係わらないという意味で
用いている。この方法は犠牲酸化膜厚,つまり除去厚み
を正確にコントロールできるので,再現性が良い。
【0026】ここで,N型のシリコン−ゲルマニウム
層,或いはN型のシリコン−ゲルマニウム−カーボン層
の成長前に,N型のシリコン層を成長させて,ベース電
極となるP型多結晶シリコンからの成長層とリンクさせ
てから,アニール処理を行うことにより,リンク部から
基板表面までの領域にをボロン拡散させP型領域とする
ことにより,リンク部を確実に高濃度のP型領域とする
ことができる。これによりベース抵抗を低減でき,また
コレクタ,ベース接合が全て基板シリコン領域内に形成
できるので,良好なトランジスタのDC特性が得られ
る。
【0027】また単結晶シリコン基板に,面方位(11
1)の基板を用い,活性領域上に多結晶シリコン層を成
長させて,P型多結晶シリコン層からの成長層とリンク
させてから,アニール処理を行うことにより,基板表面
までをP型拡散領域とし,P型多結晶シリコン層とのリ
ンク部のみの多結晶シリコン層を残して,活性領域上の
多結晶シリコン層を除去する方法を用いる。これによ
り,リンク部のアニール処理が活性ベース部に影響を与
えることなく,高濃度のP型リンク部を形成することが
できる。こうして上記と同様にベース抵抗を低減し,性
能を向上させることができる。
【0028】さらに,シリコン窒化膜のサイドウォール
を形成しない構造を適用することにより,シリコン−ゲ
ルマニウム層,或いはシリコン−ゲルマニウム−カーボ
ン層が第1のシリコン酸化膜に対して相対膜厚が厚い場
合に起こる,エミッタ,ベース接合の周辺端部がシリコ
ン窒化膜と選択成長領域との界面に形成されることによ
り,良好な特性が得られない不具合を防ぐことができ
て,素子設計の自由度が向上する。
【0029】ベース層を形成するためのボロン拡散のか
わりに,シリコン酸化膜を介したボロンのイオン注入法
を用いることもできる。注入後,アニール処理を行うこ
とにより,シリコン−ゲルマニウム層,或いはシリコン
−ゲルマニウム−カーボン層の表面にボロンの偏析によ
り,薄く高濃度のベース層を精密に再現性良く形成する
ことができる。
【0030】また,ベース層を形成するためのボロン拡
散を,シリコン−ゲルマニウム層,或いはシリコン−ゲ
ルマニウム−カーボン層の成長後に行い,その後のシリ
コン層成長後には行わない方法も用いることができる。
この場合は,極めて薄いベース層を形成することができ
る。
【0031】さらに,シリコン−ゲルマニウム層,或い
はシリコン−ゲルマニウム−カーボン層の成長後,ノン
ドープの単結晶シリコン層の代わりに所望のボロン濃度
を有するシリコン層を成長してからアニール処理を行
い,ボロン拡散は行わない方法を用いることもできる。
この場合にも,シリコン−ゲルマニウム層,或いはシリ
コン−ゲルマニウム−カーボン層の表面にボロンが偏析
し,薄く高濃度のベース層を形成できることができ,ボ
ロン拡散法を用いた時に不具合となるSiBが最表面
に形成されることもない。
【0032】また,エミッタ電極の形成方法について,
シリコン酸化膜を含むサイドウォールを形成した後,エ
ミッタ領域となるボロン拡散された単結晶シリコン層を
エッチングし,所望のリン濃度で単結晶シリコン層を成
長してエッチング領域を埋め込んでN型エミッタ層を形
成してから,電極を形成することが好ましい。これによ
り,電極形成後のリン拡散での熱処理は,エミッタ電極
のN型多結晶シリコン層の活性化率を向上するためだけ
の目的となるため,低温化,もしくは短時間化でき,濃
度分布の広がりを抑えることができる。
【0033】またさらに,エミッタ電極の形成方法につ
いて,シリコン酸化膜を含むサイドウォールを形成した
後,エミッタ領域となるボロン拡散された単結晶シリコ
ン層に所望のリン濃度で拡散を行うことによりN型エミ
ッタ層を形成してから,電極を形成する方法を用いるこ
ともできる。これにより,上記と同様に電極形成後のリ
ン拡散での熱処理を低温化,もしくは短時間化でき,濃
度分布の広がりを抑えることができる。また,シリコン
グレインに影響されないのでエミッタ,ベース接合を安
定して形成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかる半導体素子の製造方法の好適な実施の形
態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面に
おいて,実質的に同一の機能構成を有する構成要素につ
いては,同一の符号を付することにより重複説明を省略
する。
【0035】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態によるバイポーラトランジスタ活性部の断面図を
図1に,プロファイル構造を,図3に示す。このプロフ
ァイル構造は,代表的な半導体プロセスシミュレータで
あるSPREMを改良したものであるSSPREM4に
よるシミュレーションにより得られた結果を基にしてあ
る。拡散モデルには高濃度の点欠陥と不純物拡散も考慮
された,HIGH.CONCFULL.CPLモデルを
使用した。ベース層からコレクタ層の上層部にかけては
Geを17%含んでいる領域がある。またエミッタは,
Geを含まないピュアなSiで,リンをドープしたN型
の伝導型となっている。ベースとエミッタとのPN接合
はこのエミッタ領域のリンとベース領域のボロンとによ
るキャリア濃度が等しくなった位置に形成されるが,こ
の位置が冶金学的なSiとSi−Geとのヘテロ接合の
位置と完全に一致している。さらに,このヘテロ接合界
面では偏析現象に基づき,Si層からSi−Ge層への
界面にて,ボロン濃度が1桁以上増加している。
【0036】また本実施の形態のバリエーションとして
Ge濃度をコレクタ側で高く,エミッタ側で低くしても
よい。具体的なケースとして,Ge濃度をコレクタ側で
25%,エミッタ側で10%とすると,バンドギャップ
が連続的に変化して100mV強の電位差が発生し,こ
れにより少数キャリアである電子は加速され,τが短
くなり,より高い遮断周波数が得られるようになる。と
ころで一連のシミュレーションではGe組成を1%に設
定しているが,現実的には10%以上の設定を行う。し
かし偏析現象としては定性的に違いがないため,以降も
これを基に説明していく。
【0037】本実施の形態では,活性ベース幅が16n
mで,ピークボロン濃度が1E20atoms/cm
のプロファイルを有しており,1p秒(sec)程度の
τと2.0V以上のパンチスルー耐圧を兼ね備えたト
ランジスタ性能が期待できる。
【0038】また,上記のSi−Geエピタキシャル成
長が可能で,かつ大量生産に適する減圧エピタキシャル
成長装置では,700℃程度の選択Siエピタキシャル
成長では,ワーストケースとしてオールオーバなシート
抵抗ばらつきとして±30%,膜厚ばらつきとして±2
0%程度は避けられない。これはヘテロ接合界面でのリ
ン濃度が2倍程度ばらつくことに相当する。
【0039】しかしながら,本実施の形態では,Siと
Si−Geとのヘテロ接合の位置において,ボロン濃度
がエミッタ側Si層とベース側Si−Ge層との界面に
て1桁以上増加している。つまりヘテロ接合界面での偏
析によりボロン濃度がこのリン濃度ばらつきを十分吸収
できる程増加しているため,形成されるPN接合位置の
再現性が極めて高いことがわかる。少なくとも上記のよ
うな2倍程度のリン濃度の変動は,プロファイル構造上
吸収できることになる。その意味で,Si−Ge−HB
Tにおけるエミッタ,ベースの電気的PN接合位置の安
定形成に関しては,高い安定性を有したプロファイル構
造といえる。
【0040】次に,本プロファイル構造を適用したHB
Tについて説明する。このトランジスタは自己整合型の
構造であり,以下にその製造工程について示す。まず,
公知の技術により図2(a)に示したようなトランジス
タ活性領域となる部分を形成する。ここでSi基板10
1は,P型の(100)基板で,アンチモン(Sb)を
ドープしてN型埋め込み層(図示なし)を形成した
後,コレクタ層として,減圧エピタキシャル成長法によ
り,リンを5E16atoms/cm程度含んだ厚み
0.5μmのN型層(図示なし)を形成したものであ
る。
【0041】まず,Si基板101上に熱酸化膜102
を約90nm,その上にボロンドープP型多結晶Si
層103を順次被着し,活性領域部を開口した後,Si
窒化膜104を成膜し,異方性エッチングにより,サイ
ドウォールとなるSi窒化膜SW105を形成する。図
2(a)に示したようにSi窒化膜SW105端間の開
口幅は0.4μmとする。
【0042】次に,Si窒化膜104とSi窒化膜SW
105をマスクにしてイオン注入を行い,活性ベース直
下のリンを増大させておく。これにより,コレクタ電流
値が大きくなった時に,トランジスタの遮断周波数が低
下してしまう現象(Kirk効果)を抑制させることが
でき,より高い電流値でより高い遮断周波数を得ること
ができる。
【0043】次に,希釈フッ酸(HF)によりウェハ表
面の自然酸化膜を完全に除去した後,エピタキシャル成
長装置にて以降の工程を行う。装置としては超高真空化
学気相成長(UHV−CVD)方式でもよいが,本実施
の形態では,水素ベースで,酸素と水の濃度を10pp
b以下に制御した減圧CVD法を用いる。まず最初に9
00℃の水素雰囲気で5分間のアニール処理を行う。こ
れは,搬送チャンバからプロセスチャンバへロードする
時に,微量存在する酸素と水によりSi表面にごくわず
かに生成された酸化膜を完全に除去するために行われ
る。
【0044】次にウェハ温度を650℃に低下させ,N
型のSi−Ge層106の成長を行う。ジクロルシラン
(SiHCl)をSiソースガスとして,水素化ゲ
ルマニウム(GeH)をGeソースガスとして,水素
化リン(PH)をN型ドーピングガスとして,さらに
ジボラン(B)をP型ドーピングガスとして導入
する。そして,Si窒化膜やSi酸化膜に対する成長選
択性を確保するために塩化水素(HCl)ガスも導入す
る。いずれのガスも酸素や水の濃度を10ppb以下に
純化して使用する。
【0045】Si−Ge層のGe濃度は約20%とし,
Ge濃度に傾斜を持たせる場合は,GeHのガス流量
を生成中に連続的に低下させる。この条件でのGe濃度
20%の成長レートは約20nm/分で,均一Ge濃度
では約2分間の成長を行い40nmのSi−Ge層10
6を成長させる。この時,ボロンドープP型多結晶S
i層103からも多結晶Siが成長し,ベースリンク部
拡散層107が形成される(図2(b))。次に,温度
を700℃まで昇温させ,Siの選択成長を行う。成長
レートは約2nm/分で,5分間の成長を行い10nm
のノンドープ単結晶Si層108を成長させる(図2
(c))。
【0046】次に,温度を780℃まで昇温させた後,
を0.3ppm程度含んだ減圧水素雰囲気中に
て,単結晶Si層108表面からの拡散を行う。これに
よりSi−Ge層106表面には,ボロンが偏析し,将
来真性ベース109となるボロンの高濃度層が形成さ
れ,先の単結晶Si層108層はそれより低濃度のボロ
ン拡散層110となる。以上の連続処理完了後,ウェハ
をエピタキシャル成長装置よりアンロードさせる(図2
(d))。その後,800℃の高速加熱処理(RTO:
Rapid Thermal Oxidation)に
より,Si露出面を10Å程度熱酸化させる。このSi
表面は,エミッタ,ベース接合端が形成されるところ
で,欠陥のない安定な状態にするために,この熱酸化の
処理が必要となる。
【0047】次に全面にCVD酸化膜111を40nm
程度成膜した後,多結晶Siを100nm程度生成す
る。次に異方性エッチングにより,この多結晶Siをサ
イドウォール(SW)状に残存させ,SW多結晶Si1
12とする。さらに,この開口部に残存するCVD酸化
膜を異方性エッチングにより除去し,エピタキシャルS
i層の表面を露出させる。その後,全面に1E21at
oms/cmリンドープのN型多結晶Siを200
nm生成させた後,エミッタ電極114の加工を行い,
最終的な真性ベース109と真性エミッタ113が形成
される(図2(e))。その後,絶縁膜生成,およびコ
ンタクトホールの形成を経て,配線工程へ進む。
【0048】尚,Si−Ge成長前にN型Siエピタキ
シャル成長を行ってもよい。これは基板に直接へテロ成
長させるよりは,バッファ層としてSiエピタキシャル
層を入れた方がよいからである。膜厚は10nm程度で
よい。また,その直後のSi−Ge成長時に最初の10
nm程度はGe濃度を連続的に増加させるプロファイル
構造にしてもよい。これは特定の界面でのストレス集中
を抑えるためである。
【0049】こうして活性領域のベース幅が25nm以
下で,ボロンピーク濃度が1E20atoms/cm
程度のダブルポリシリコン型自己整合トランジスタが実
現できることになる。τやベース抵抗だけでなく,各
種の寄生容量と寄生抵抗も低減されており,fTmax
やfmaxが共に150GHz以上のトランジスタ性能
が得られる。
【0050】さらに以下の2つの理由により,トランジ
スタ性能の高い製造再現性も得られる。まず第1にエミ
ッタ,ベース接合とヘテロ接合が自己整合的に一致でき
るためである。すなわちSiとSi−Geとのヘテロ接
合界面が,このヘテロ界面において偏析するからであ
る。ボロンはSi−Ge中の方が高い濃度となり,リン
はその逆である。よってキャップSi層表面からボロン
を拡散させていくと,この界面位置で急激にボロン濃度
が増加する。それに対して,より高濃度のリンを同様に
拡散させていくと,ヘテロ界面で急に濃度が低下する。
このことを利用すると,ヘテロ接合位置が正確にPN接
合位置と一致することになる。偏析レベルが大きいほ
ど,より大きな工程上の熱処理バラツキや膜厚バラツキ
を吸収でき,製造再現性を確保するための安定性が高め
られる。
【0051】また第2の理由は,Si−Geエピタキシ
ャル成長時にボロンドーピングしたベース層の成長を行
っていない点に起因する。Si−Geのエピタキシャル
成長レートやGe組成は,成長温度やGeH流量等の
因子に高い感度を持っている。また選択成長は,ウェハ
内の成長領域のパターン面積比によっても変化する。こ
のような条件下で,成長時に10nm程度のベースプロ
ファイルを再現性よく形成することは困難である。この
ため,ベース不純物拡散を表面からの熱拡散とすること
によって,パターン依存もなく,ドーピング領域を安定
に,均一に形成できるようになる。
【0052】さらにBを含んだ高純度水素雰囲気
からのボロン拡散法では,条件設定を最適化すれば,8
00℃以下の温度で極めて急峻で,例えば30nm程度
の深さで,表面ボロン濃度が1E21atoms/cm
程度の拡散も十分に行えることが知られている。この
方法での正確にコントロールすべきプロセス因子は,温
度とB分圧のみであるため,Si−Geエピタキ
シャル成長時のボロンドーピングより高い再現性が得ら
れ易い。
【0053】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態により形成されたバイポーラトランジスタ活性部
のプロファイル構造を図4に示す。第1の実施の形態と
異なる点は,ベース層をSi−Geではなくカーボン
(C)を5E19atoms/cm含んだSi−Ge
−C層としたことである。Cを添加することにより,ヘ
テロ接合界面での,より高いボロンの偏析が得られる。
【0054】偏析現象が起こる理由はいくつかあるが,
主要な要因としては,この不純物の異種材料中での拡散
速度(拡散係数)の違いがあげられる。ボロンの主な拡
散メカニズムは,空孔(Vacancy)を介した拡散
モデルであるが,大多数のVacancyにCを配置さ
せることができれば,拡散係数は低下する。よって拡散
係数の大きいSiと拡散係数の小さいSi−Ge−Cと
の界面でボロンの偏析が発生する。ちなみに650℃以
下でエピタキシャル成長を行えば,ほぼ100%のCを
Vacancy位置に配置させることが可能であるとの
報告がある。
【0055】このような材料間でのボロン拡散は,相対
的にSi中が最も速く,次にSi−Geで,最も遅いの
がSi−Ge−C中である。よって本実施の形態による
Cの添加によるSi−Ge−C中では,Si−Ge中よ
りもより高いボロンの偏析効果が得られ,エミッタ,ベ
ース接合位置作り込みの安定性がより高められる。さら
にこの効果により,同じエミッタ中ボロン濃度に対し
て,より高いベース中ボロン濃度が実現でき,Si−G
e−C層内のボロン拡散の抑制効果も加わり,結果的に
より狭く,より高濃度のベース層が実現し,トランジス
タの高速性能がさらに高められる。また,BiCMOS
化や素子のバリエーション増加等の要求において問題と
なる熱に対しても,性能劣化を抑えられる。
【0056】本実施の形態のプロファイル構造を有する
トランジスタの製造方法は,第1の実施の形態で記述し
た製造方法におけるSi−Ge層形成工程がSi−Ge
−C層となることのみ異なるが,その他の工程は全く同
様であり,説明を省略する。
【0057】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態により形成されたバイポーラトランジスタ活性部
のプロファイル構造を図5に示す。これは第2の実施の
形態のカーボン(C)プロファイルに傾斜を持たせたも
のである。ベース,コレクタ接合付近で,1E19at
oms/cm,エミッタ,ベース接合付近で,5E2
0atoms/cm としている。C濃度に傾斜を持た
せたことにより,ベース内部に電界が発生し,キャリア
が加速される。Siのバンドギャップは1.1eVで,
格子定数は5.4Å,Cのバンドギャップは5.6eV
で格子定数は3.6Åである。Si中のC濃度の増加に
ともない格子定数は狭まり,バンドギャップは広がる。
ストレス緩和状態(立方格子)であるならば,バンドギ
ャップは+45meV/Carbon%,格子定数は−
0.018Å/Carbon%で,第1の実施の形態で
は約41mVの電位差に相当する。ただし,実際は界面
のストレス緩和を起こさない状態で,結晶構造が四面体
構造なので,この値よりも大きくなる。
【0058】このような内部電界をGeではなくCで行
っている最大のメリットは,工程上の安定性を高めるこ
とにある。すなわち,Si−Ge層の成長レートはGe
のソースガスであるGeH流量依存が極めて高いた
め,濃度増加に伴い成長レートは急速に大きくなる。ま
た成長温度等に関しても敏感である。この結果,精度良
くベースプロファイルを形成するには,プロセスパラメ
ータの高い再現性や安定性が要求される。これに対し
て,CのソースガスであるSiCHは,成長レートへ
の影響が無視できる程小さい。結果的にはプロセス再現
性を高めた上で,傾斜Geと同様な内部電界によるキャ
リアの加速効果が得られる。
【0059】本実施の形態のプロファイル構造を有する
トランジスタの製造方法は,第2の実施の形態で記述し
た製造方法のSi−Ge−Cにおいて,Cの濃度に勾配
を持たせたプロファイル構造であること以外,その他の
工程は全く同様である。
【0060】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態により形成されたバイポーラトランジスタ活性部
のプロファイル構造を図6に示す。これは第2や第3の
実施の形態におけるカーボン(C)濃度をSi−Ge−
C層の表面で急速に増加させたプロファイル構造を有し
たものである。SiとSi−Ge−C界面でのC濃度を
1.5%とし,深さ方向に5nm程度の範囲で0.1%
から連続的に増加させている。
【0061】Si層とSi−Ge−C層界面でのボロン
の偏析効果を利用している場合,この界面では格子定数
のミスマッチによるストレスが発生し,部分的に結合が
切れストレス緩和を起こす可能性がある。これは結晶欠
陥となるばかりではなく,信頼性上の特性変動に結びつ
くことが懸念される。このため,この界面での格子定数
のミスマッチを極力抑えることが有効な解決策となる。
例えばGe組成比15%では,0.03Å程度の格子定
数ミスマッチが発生するが,この領域でのC濃度を1.
67%とすると格子定数はマッチし,ストレスは発生し
ない。このC組成比をSi−Ge−C表面層近傍で連続
的に変化させることで,ストレスを平面でなく立体で緩
和でき,ストレス集中が抑えられる効果が得られる。
【0062】ところで,単にミスマッチを緩和する方法
として,従来ではGe組成を接合付近で連続的に変化さ
せる方法が取られていた。しかし一連の本実施の形態で
は,ヘテロ接合界面での偏析現象を利用しているため,
この方法は選択できない。ただし,C組成を増加させる
ことによって,格子定数不整合を連続的に抑えることが
でき,さらに偏析効果を高められる。
【0063】本実施の形態のプロファイル構造を有する
トランジスタの製造方法は,第3の実施の形態で記述し
た製造方法のSi−Ge−Cにおいて,C濃度をSi−
Ge−C層の表面で急速に増加させたプロファイルで構
造にすること以外,その他の工程は全く同様である。
【0064】(第5の実施の形態)第5の実施の形態
は,第1〜第4の実施の形態における高濃度ベース層形
成のためのB/H雰囲気からの拡散工程におい
て,拡散後に,約800℃,20分間のアニール処理を
追加したものである。シミュレーション上のアニール前
後のボロン濃度プロファイルを図7(a),(b)に示
した。アニール後の表面ボロン濃度が下がっているのが
確認できる。
【0065】B/H雰囲気からの拡散では,最
表面にSiBが形成されてしまうことがある。最表面
はボロン濃度が極めて高くなるため,ボロン濃度が最終
的にリン濃度より高くなってしまうことが懸念され,そ
うなれば正常なトランジスタ動作が望めない。そこで,
本実施の形態では,ボロン拡散直後にアニールを行い,
表面濃度を低下させている。
【0066】(第6の実施の形態)第6の実施の形態
も,第5の実施の形態同様,B/H雰囲気から
の拡散で,最表面領域のボロン濃度がリン濃度より高く
なってしまうことを防ぐための処置を行う。B
散工程後,キャリアガスとHCl雰囲気にて,キャップ
Siの最表面層を5nm程度エッチングする。ただしキ
ャップSiのエピ厚は15nmであるとする。エッチン
グ前後のボロン濃度シミュレーション結果を図8
(a),(b)に示した。
【0067】本実施の形態では,最表面の高濃度領域を
層成長を行う装置内で連続処理にて除去できるので,不
要なボロンの拡散源を除去するとともに,エミッタ中の
リン濃度優位性を高められる。またHCl分圧調整によ
りエッチングレートもコントロールできるため,短時間
での処理が可能である。
【0068】(第7の実施の形態)第7の実施の形態
も,第5,第6の実施の形態同様,B/H雰囲
気からの拡散で,最表面領域のボロン濃度がリン濃度よ
り高くなってしまうことを防ぐための処置を行う。ま
ず,B拡散工程後に,例えば,約750℃の酸素
中で表面を3nm程度酸化させる方法を用いて薄い犠牲
酸化膜を生成する。その後,希釈HFにて,先の犠牲酸
化膜をエッチングすることにより,表面高濃度領域を除
去する。シミュレーション上の,ボロン拡散後と,エミ
ッタ電極形成後とのボロン濃度プロファイルをそれぞれ
図9(a),(b)に示す。
【0069】本実施の形態では,B拡散工程後,
SiBが形成されている最表面領域を熱処理により酸
化させ犠牲酸化膜とし,その犠牲酸化膜をエッチングに
より除去している。本実施の形態の場合,犠牲酸化膜厚
を正確に制御できるため,再現性がよく表面高濃度領域
を除去することができる。
【0070】(第8の実施の形態)第8の実施の形態に
ついて,工程断面図を図10に示す。本実施の形態は,
第1〜第7までの実施の形態におけるベースリンク部の
形成法に改善を加えるものである。まず,Si窒化膜の
サイドウォールを形成するまでは,第1の実施の形態の
製造方法と同様である。次に,Si基板上に,N型エピ
タキシャルSi1001を50nm成長する。この時,
多結晶ベース電極の露出部からもP型多結晶Si100
2が成長して,N型エピタキシャルSi1001とリン
クしている(図10(a))。この状態で,900℃,
5分程度エピタキシャル成長装置中で,アニール処理を
行い,リンク部からリンク部と接する基板表面までを,
P型リンクベース拡散層1003にする(図10
(b))。
【0071】次に降温させた後,Si−Ge(または,
Si−Ge−C)N型エピタキシャル層1004を30
0Å成長させる(図10(c))。さらに連続して,キ
ャップSiエピタキシャル層1005の成長を行う。そ
の後の工程は第1の実施の形態と同様で,ボロンの拡散
により,活性ベース1006ができ,Si−Ge(また
は,Si−Ge−C)N型エピタキシャル層1004も
P型Si−Ge(または,Si−Ge−C)層1007
に変化する(図10(d))。こうしてP型リンクベー
ス拡散層1003を確実に高濃度のP型領域とすること
ができるので,この部分に起因するベース抵抗が低減す
る。またコレクタ,ベース接合がすべてSi基板領域内
に形成できるので,逆特性も含めて良好なトランジスタ
のDC特性が得られる。
【0072】(第9の実施の形態)第9の実施の形態に
ついて,工程断面図を図11に示す。第8の実施の形態
と同じく,ベースリンク部のプロファイル構造を最適化
するものである。ウェハは面方位(100)でなく,S
i(111)1101基板を用いる。第1の実施の形態
と同様の方法で図11(a)に示す構造を形成する。次
に,Si(111)基板1101上に減圧(LP)CV
D法により多結晶シリコンを100nm生成した後,約
850℃で数分間アニールする。
【0073】その後,(111)面に対する高い選択性
を利用して,約50℃強の水酸化カリウム水溶液(KO
H)中にて多結晶シリコン層を除去する。この時,多結
晶ベース電極となるP型多結晶Si層103からの拡
散により,基板とベース電極との多結晶Siリンク部1
102を残すようにする。このとき,Si(111)1
101基板表面にもボロンの拡散領域1103が形成さ
れる(図11(b))。以降の工程は,第1の実施の形
態と同様で,Si−Ge(または,Si−Ge−C)N
型エピタキシャル層1104表面に活性ベース1105
となるボロン層が形成され,その上に,ボロン拡散され
たキャップSi層1106が形成されている。ただしこ
の時,単結晶へのボロンの拡散領域1107も形成され
る(図11(c))。
【0074】こうして,第8の実施の形態同様,ベース
リンク部を高濃度のP型にすることができ,ベース抵抗
を低減できる。さらに,リンク部のアニールを活性ベー
ス部の影響をまったく考慮せずに行うことができる。こ
の部分のプロファイル構造は,トランジスタの接合リー
クに影響するだけでなく,真性ベース以外の外部ベース
部の抵抗成分としてAC特性へ影響する。接合容量が増
加するが,可能な範囲で深く広く拡散させた方が抵抗値
は下がる。
【0075】(第10の実施の形態)第10の実施の形
態について,工程断面図を図11に示す。まず,Si窒
化膜のサイドウォールがない,図12(a)の構造を形
成する。次に,前処理を行った後,エピタキシャルリア
クタ内の高純度水素雰囲気中にて900℃,5分程度の
アニール処理を行った後,約800℃にて,N型のSi
エピタキシャル層を30nm,N型のSi−Ge層(ま
たはSi−Ge−C層)1201を40nmを順次成長
させる。この時,多結晶ベース電極の露出部からもベー
スリンク部拡散層1202が成長して,基板とリンクす
る(図12(b))。
【0076】次に約800℃もしくは約850℃まで昇
温した後,数分〜数10分程度のアニールを行い,リン
ク部から基板にかけてボロン拡散を十分に行わせる。そ
の後,キャップSi層1203のエピタキシャル成長を
行ったのが図12(c)である。第1の実施の形態同様
に,B/H雰囲気からの拡散で,活性ベース層
1204を形成する。この時,キャップSi層1203
はP型Si層1205となる(図12(d))。
【0077】第9までの実施の形態では,ボロンドープ
多結晶Siの側壁にSi窒化膜が存在しているため,こ
の窒化膜底面部が完全に埋め込まれてしまった後は,選
択成長はSi窒化膜サイドウォールにその端部を有した
状態で,進んでいくことになる。Si−Ge(またはS
i−Ge−C層)の熱酸化膜に対する相対膜厚が厚くな
ると,その段階でこのような状況になる。その場合キャ
ップSiを成長させ,表面からボロンの気相拡散を行う
と,エミッタ,ベース接合の周辺端部が,Si窒化膜と
選択成長領域の界面に形成される可能性がある。このよ
うな場合では良好なエミッタ,ベース接合特性が得られ
なくなってしまう。このような状況に陥るのは,熱酸化
膜のSi−Ge層もしくは,Si−Ge−C層に対する
相対膜厚を薄く設定した時である。しかしサイドウォー
ルのない状態で選択成長を行うと,エミッタ,ベース接
合が,そのような界面に形成されないため,熱酸化膜厚
みと選択エピタキシャル成長膜厚みとの律速関係が基本
的になくなり,素子設計の自由度が上がる。
【0078】(第11の実施の形態)第11の実施の形
態について,工程断面図を図13に示す。Si−Ge層
(またはSi−Ge−C層)1301とキャップSi層
1302のエピタキシャル成長までは,第1の実施の形
態と同じである(図13(a))。次に,プロテクト酸
化膜1304を約30nm被着してから,低エネルギー
のイオン注入装置にて,イオン種11,注入エネル
ギー500eV,ドーズ量2E15atoms/cm
の条件にてボロンの注入を行う(図13(b))。
【0079】その後,注入層の活性化のため,約950
℃,30秒にてアニール処理を行い,ボロンの偏析によ
る活性ベース層1305がSi−Ge層(またはSi−
Ge−C層)表面に形成され,キャップSi層1302
は,ボロンがドープされP型Si層1306となる(図
13(c))。この工程を用いた通常のSi(100)
基板のベース層のプロファイルは,表面ボロン濃度は2
E20atoms/cmで,濃度が1E17atom
s/cmになるまでの深さは,約30nmの厚さに形
成されている。
【0080】こうしてイオン注入法によっても,偏析現
象によりキャップSi層よりもボロン濃度が高い真性ベ
ース層1302がSi−Ge層(またはSi−Ge−C
層)表面部に形成される。本実施の形態では,拡散法で
はなく,イオン注入法を用いてボロンのドーピングを行
っているため,高精度のプロセスコントロールができ,
プロファイルの精密制御,また,再現性を高くできる。
【0081】(第12の実施の形態)第12の実施の形
態においては,Si−Ge層(またはSi−Ge−C
層)をエピタキシャル成長後,B/H雰囲気か
らのボロン拡散を行う。この時,最表面にSiH層が
形成されないように,B分圧を制御する。その後
キャップSi層のエピタキシャル成長を行う。その後,
第1の実施の形態同様にリンドープの多結晶Siを成長
させた後,RTA処理によりリン拡散を行い活性エミッ
タ領域の形成を行う。シミュレーション上での拡散後と
活性エミッタ領域の形成後とのボロン濃度プロファイル
をそれぞれ図14(a),(b)に示す。
【0082】本実施の形態では,SiH層が形成され
ないようにB分圧を制御しながら,かつピーク濃
度を2E20atoms/cm程度に正確に制御する
ことが,容易ではないが,最終ベース幅を極めて薄く形
成することができる。
【0083】(第13の実施の形態)第13の実施の形
態においては,Si−Ge層(またはSi−Ge−C
層)をエピタキシャル成長後,連続してボロン濃度2E
19atoms/cmのP型キャップSiエピタキシ
ャル層を例えば100Å成長させる。さらに連続的に8
00℃で30分間,水素雰囲気下でのアニールを行い,
Si−Ge層(またはSi−Ge−C層)表面層へボロ
ンを拡散させる。この時,偏析によりキャップSi層の
ボロン濃度は低下し,Si−Ge層(またはSi−Ge
−C層)界面のボロン濃度の方が高くなる。シミュレー
ション上でのアニール前後のボロン濃度プロファイルを
それぞれ図15(a),(b)に示す。その後は,最終
的にリンドープされた多結晶Siからの拡散によりエミ
ッタの形成を行う。
【0084】図16(a),(b)には,本実施の形態
を用いて,Si−Ge−C層をエピタキシャル成長後,
ボロン濃度約2E19atoms/cmのP型キャッ
プSiエピタキシャル層を200Å成長させてからアニ
ールを行って実際に製作したトランジスタを,SIMS
(二次イオン質量分析:試料中の微量不純物元素を深さ
方向に分析)を用いて,アニール前後それぞれについて
分析した結果を示している。これによると,先のシミュ
レーションとほぼ同様の結果が得られている。
【0085】本実施の形態では,B/H雰囲気
からのボロン拡散は行わず,キャップSi層に高濃度ボ
ロンをドープしてエピタキシャル成長させ,アニール処
理による偏析現象により,極めて薄い10nm程度のベ
ース幅で,ピークキャリア濃度は1E20atoms/
cmを超える高濃度のベース層を得るものである。拡
散法を用いないことにより,最表面にSiBが形成さ
れることもない。
【0086】(第14の実施の形態)第14の実施の形
態における工程断面図を図17に示す。第1の実施の形
態と同様に,B/H雰囲気からのボロン拡散を
行い,真性ベース部への初期のドーピングが完了した工
程断面図を17(a)に示す。ここで1601はN型エ
ピタキシャルSi層,1602は熱酸化膜,1603は
型多結晶Si,1604はSi窒化膜,1605は
Si窒化膜SW,1606はN型Si−Ge(またはS
i−Ge−C)エピタキシャル成長層,1607はSi
−Ge(またはSi−Ge−C)リンクベース拡散層,
1608は活性ベース層,そして1609はSiエピタ
キシャル層とする。
【0087】次に低温での極薄酸化を行った後,CVD
酸化膜1610とCVD多結晶Si1611を連続的に
生成し,異方性エッチングにて多結晶Si層1611を
エッチングし,SW状に残存させる。次にこの残存した
SW状多結晶Siをマスクにして,CVD酸化膜をエッ
チングして,Siエピタキシャル層1609を露出させ
る。次にエピタキシャル成長装置にて800℃,HCl
濃度1000ppmの水素雰囲気中で,Siエッチング
を行う。これにより約8nm程度のエッチングを行い,
除去領域1613を形成する(図17(b))。その後
は,連続的にリン濃度1E19atoms/cmでS
iエピタキシャル成長を行い,除去領域を単結晶Si層
1614にて埋め込む(図17(c))。さらに第1の
実施の形態と同様に,リンドープ多結晶Siを生成し,
エミッタ電極1615加工を行う(図17(d))。
【0088】本実施の形態では,真性エミッタの形成方
法がこれまでとは異なり,リンドープのSiエピタキシ
ャル成長を行い形成している。つまりエミッタ電極16
15となるリンドープN多結晶Si形成時には,すで
に真性エミッタ領域1614が形成されているため,R
TA処理はリンドープN型多結晶Si層の活性化率を
上げることのみが目的となり,処理の低温化もしくは短
時間化が可能となる。そのため極薄ベース層の安定形成
が可能となる。
【0089】(第15の実施の形態)第15の実施の形
態における工程断面図を図18に示す。N型Si−Ge
(またはSi−Ge−C)エピタキシャル成長層とボロ
ン拡散後の断面図を図18(a)に示す。次に800℃
のRTOにより,Si露出面1701を20Å程度熱酸
化させ,その後,全面にCVD酸化膜1702を50n
m程度生成した後,多結晶Si層1703を100nm
程度生成する。次に異方性エッチングにより,この多結
晶Siをサイドウォール状に残存させる。さらに,この
開口部に残存するCVD酸化膜を異方性エッチングによ
り除去し,エピタキシャルSi層の表面を露出させる
(図18(b))。
【0090】次に,これまでと同じエピタキシャルリア
クタにて,PHを100ppm程度含んだ水素雰囲気
中にて,露出Si表面へのリン拡散を行い,真性エミッ
タ領域1704を拡散形成させる(図18(c))。温
度は750℃とし,装置へのロード時に酸素や水の汚染
物を極力押さえるために,搬送チャンバ部のパージを十
分に行い,またロード温度も600℃程度まで下げる。
850℃を超えるようなベーキング処理はしない。さら
に全面に1E21atoms/cmリンドープの多結
晶Si層を200nm生成させた後,900℃,2秒の
RTAにてリンの活性化と,多結晶Siとの界面特性を
安定化させ,エミッタ電極1705の加工を行う(図1
8(d))。
【0091】第14の実施の形態と同様,エミッタ形成
時に高温,長時間の熱処理を加えないことにより,高濃
度,薄膜のベース層をばらつきを少なく得ることができ
る。ここで,多結晶Siのグレインサイズは数10〜数
100nmであり,このため,10nm程度の極浅接合
を形成する過程において,局所的な接合深さのばらつき
が無視できなくなる可能性がある。偏析現象を利用して
いる一連の実施の形態では,ある程度のばらつきを許容
できる構造や方法ではあるが,可能な範囲でリン拡散も
ばらつきを抑えたい。その点,本実施の形態は,グレイ
ンサイズの影響を受けないので,エミッタ,ベース接合
を安定形成することができる。
【0092】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる半導体装置,及び半導体装置の製造方法の好適な実
施の形態について説明したが,本発明はかかる例に限定
されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載され
た技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正
例に想到し得ることは明らかであり,それらについても
当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば,S
i−Ge−HBT,またはSi−Ge−C−HBTにお
いて,ベース層のドーピングをベース領域のエピタキシ
ャル成長時に行わず,Si−Ge(またはSi−Ge−
C)層上に形成した,ノンドープもしくはボロンドープ
のSi層表面から熱拡散を行い,ボロンのSi層とSi
−Ge(またはSi−Ge−C)層接合部での偏析現象
を利用することによって,ベース層をより薄膜化し,よ
り高濃度に形成することができる。それにより,速度性
能をその限界値に限りなく近づけたSi−Ge−HBT
を得ることができる。また,PN接合位置がSi層とS
i−Ge(またはSi−Ge−C)層とのヘテロ接合界
面と一致するため,熱処理による濃度や膜厚ばらつきに
左右されず,再現性,安定性の高い製造工程を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるトランジス
タの活性領域の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかるトランジス
タの工程断面図であり,(a)は窒化膜サイドウォール
形成後の断面図,(b)はSi−Ge(またはSi−G
e−C)層成長後の断面図,(c)は単結晶Si成長後
の断面図,(d)はボロン拡散後の断面図,(e)はエ
ミッタ電極形成後の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかるトランジス
タ接合部の濃度プロファイル構造である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかるトランジス
タ接合部の濃度プロファイル構造である。
【図5】本発明の第3の実施の形態にかかるトランジス
タ接合部の濃度プロファイル構造である。
【図6】本発明の第4の実施の形態にかかるトランジス
タ接合部の濃度プロファイル構造である。
【図7】本発明の第5の実施の形態にかかるシミュレー
ション上のトランジスタ接合部のボロン濃度プロファイ
ルであり,(a)はボロン拡散直後のプロファイル,
(b)はアニール後のプロファイルである。
【図8】本発明の第6の実施の形態にかかるシミュレー
ション上のトランジスタ接合部のボロン濃度プロファイ
ルであり,(a)はボロン拡散後のプロファイル,
(b)は表面エッチング後のプロファイルである。
【図9】本発明の第7の実施の形態にかかるシミュレー
ション上のトランジスタ接合部のボロン濃度プロファイ
ルであり,(a)はボロン拡散後のプロファイル,
(b)は酸化膜を除去しエミッタ電極形成後のプロファ
イルである。
【図10】本発明の第8の実施の形態にかかるトランジ
スタの工程断面図であり,(a)は窒化膜サイドウォー
ル形成し,Si層成長後の断面図,(b)はアニール後
の断面図,(c)はSi−Ge(またはSi−Ge−
C)層成長後の断面図,(d)はSi層成長後の断面図
である。
【図11】本発明の第9の実施の形態にかかるトランジ
スタの工程断面図であり,(a)は窒化膜サイドウォー
ル形成した後の断面図,(b)は多結晶Si生成後,真
性ベース領域の多結晶Siをエッチング後の断面図,
(c)はSi−Ge(またはSi−Ge−C)層成長し
て,真性ベース形成後の断面図である。
【図12】本発明の第10の実施の形態にかかるトラン
ジスタの工程断面図であり,(a)は窒化膜をサイドウ
ォールなく形成した後の断面図,(b)はSi−Ge
(またはSi−Ge−C)層成長後の断面図,(c)は
キャップSi層成長後の断面図,(d)はボロン拡散
し,真性ベース層成長後の断面図である。
【図13】本発明の第11の実施の形態にかかるトラン
ジスタの工程断面図であり,(a)はSi−Ge(また
はSi−Ge−C)層とSi層とを成長した後の断面
図,(b)はプロテクト酸化後にイオン注入を行った後
の断面図,(c)はアニール後の断面図である。
【図14】本発明の第12の実施の形態にかかるシミュ
レーション上のトランジスタ接合部のボロン濃度プロフ
ァイルであり,(a)はボロン拡散後のプロファイル,
(b)はエミッタ電極形成後のプロファイルである。
【図15】本発明の第13の実施の形態にかかるシミュ
レーション上のトランジスタ接合部のボロン濃度プロフ
ァイルであり,(a)はキャップP型Si層成長後のプ
ロファイル,(b)エミッタ電極形成後のプロファイル
である。
【図16】本発明の第13の実施の形態により実際に製
作したトランジスタ接合部のSIMS分析結果であり,
(a)はキャップP型Si層成長後のプロファイル,
(b)エミッタ電極形成後のプロファイルである。
【図17】本発明の第14の実施の形態にかかるトラン
ジスタの工程断面図であり,(a)は活性ベース層形成
後の断面図,(b)はCVD酸化膜とCVD多結晶Si
層のサイドウォールを形成し,エミッタ領域をエッチン
グした後の断面図,(c)はエミッタ層へN型のSi層
成長後の断面図,(d)エミッタ電極形成後の断面図で
ある。
【図18】本発明の第14の実施の形態にかかるトラン
ジスタの工程断面図であり,(a)は活性ベース層形成
後の断面図,(b)はCVD酸化膜とCVD多結晶Si
層のサイドウォールを形成した後の断面図,(c)はエ
ミッタ層へのPH拡散後の断面図,(d)エミッタ電
極形成後の断面図である。
【図19】従来技術にかかるトランジスタ接合部の濃度
プロファイル構造である。
【図20】従来技術にかかるトランジスタの工程断面図
であり,(a)は窒化膜サイドウォール形成した後の断
面図,(b)はN型,P型のSi−Ge層,キャップS
i層を順次成長後の断面図を形成した後の断面図であ
る。
【符号の説明】
101 Si基板 102 熱酸化膜 103 P型多結晶Si層 104 Si窒化膜 106 N型Si−Ge層 107 ベースリンク部拡散層 109 真性ベース 111 CVD酸化膜 112 SW多結晶Si 113 真性エミッタ 114 エミッタ電極

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置の製造方法において;N型の
    単結晶シリコン基板上に第1のシリコン酸化膜とP型多
    結晶シリコン層とが形成されており,前記P型多結晶シ
    リコン層上にシリコン窒化膜が形成されており,活性領
    域となる箇所の上方の前記P型多結晶シリコン層開口部
    にシリコン窒化膜のサイドウォールが形成されており,
    前記第1のシリコン酸化膜が前記開口部より広く開口さ
    れており,前記活性領域となる箇所の表面が露出した前
    記N型の単結晶シリコン基板上に,シリコンよりバンド
    ギャップの短いN型IV族半導体混晶層を所望の厚みに成
    長させる第1工程と,前記IV族半導体混晶層上にノンド
    ープの単結晶シリコン層を所望の厚みに成長させる第2
    工程と,前記ノンドープの単結晶シリコン層の表面か
    ら,所望の濃度でボロン拡散を行う第3工程と,前記シ
    リコン窒化膜のサイドウォール内側に,第2のシリコン
    酸化膜を含むサイドウォールが形成された後,全面にリ
    ンドープのN型多結晶シリコン層を成長し,前記N型多
    結晶シリコン層に,エミッタ電極とするための加工とリ
    ン拡散とを行う第4工程と,を含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記IV族半導体混晶はシリコン−ゲルマ
    ニウムであることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記IV族半導体混晶はシリコン−ゲルマ
    ニウム−カーボンであることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記シリコン−ゲルマニウム−カーボン
    層のカーボン濃度が表面方向に高くなるようにプロファ
    イルに勾配を持たせてあることを特徴とする請求項3に
    記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記シリコン−ゲルマニウム−カーボン
    層のカーボン濃度が表面方向に高くなるようにプロファ
    イルに勾配を持たせてあり,かつ表面で急速に増加させ
    てあることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第3工程において,ボロン拡散を行
    った後,熱処理を追加することを特徴とする請求項1,
    2,3,4または5のいずれかに記載の半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記第3工程において,ボロン拡散を行
    った後,前記単結晶シリコン層の表面層を所望の厚みで
    除去することを特徴とする請求項1,2,3,4または
    5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第3工程において,ボロン拡散を行
    った後,前記単結晶シリコン層の表面層を所望の厚みで
    酸化することにより犠牲酸化膜を形成してから,前記犠
    牲酸化膜を除去することを特徴とする請求項1,2,
    3,4または5のいずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1工程において,前記N型IV族半
    導体混晶層の成長前に,N型のシリコン層を成長させ
    て,前記P型多結晶シリコン層からの成長層とリンクさ
    せてから,アニール処理を行うことにより,リンク部か
    ら基板表面までをP型拡散領域とすることを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5,6,7または8のいずれか
    に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1工程において,前記単結晶シ
    リコン基板に,面方位(111)の基板を用い,前記活
    性領域上に多結晶シリコン層を成長させて,前記P型多
    結晶シリコン層からの成長層とリンクさせてから,アニ
    ール処理を行うことにより,基板表面までをP型拡散領
    域とし,前記P型多結晶シリコン層とのリンク部のみの
    前記多結晶シリコン層を残して,前記活性領域上の前記
    多結晶シリコン層を除去することを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6,7または8のいずれかに記載
    の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1工程において,前記開口部サ
    イドウォールには,シリコン窒化膜が形成されていない
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7ま
    たは8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第3工程において,前記ボロン拡
    散を行わず,代わりにシリコン酸化膜を介したボロンの
    イオン注入を行い,その後アニール処理を行うことを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,
    10または11のいずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記第3工程において,前記ボロン拡
    散は行わず,前記第1工程終了後にボロン拡散を行うこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10または11のいずれかに記載の半導体装置
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第3工程において,前記ボロン拡
    散は行わず,前記第2工程における前記ノンドープの単
    結晶シリコン層の代わりに所望のボロン濃度を有するシ
    リコン層を成長してから,アニール処理を行うことを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,
    10または11のいずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第4工程において,前記第2のシ
    リコン酸化膜を含むサイドウォールを形成した後,ボロ
    ン拡散された前記単結晶シリコン層をエッチングしてか
    ら,所望のリン濃度でN型単結晶シリコン層を成長し
    て,エッチング領域を埋め込むことを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,1
    2,13または14のいずれかに記載の半導体装置の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 前記第4工程において,前記第2のシ
    リコン酸化膜を含むサイドウォールを形成した後,ボロ
    ン拡散された前記単結晶シリコン層に所望のリン濃度で
    拡散を行うことを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8,9,10,11,12,13または1
    4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 半導体装置において;エミッタ/ベー
    スのPN接合面とシリコン/IV族半導体混晶ヘテロ接合
    面が一致し,前記ヘテロ接合界面にて,P型不純物であ
    るボロン濃度がエミッタ側からベース側にて不連続的に
    上昇し,ていることを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記IV族半導体混晶は,シリコン−ゲ
    ルマニウムであることを特徴とする請求項17に記載の
    半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記IV族半導体混晶は,シリコン−ゲ
    ルマニウム−カーボンであることを特徴とする請求項1
    7に記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記シリコン−ゲルマニウム−カーボ
    ンは,カーボン濃度が表面方向に高くなるようにプロフ
    ァイルに勾配を持っていることを特徴とする請求項19
    に記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記シリコン−ゲルマニウム−カーボ
    ンは,カーボン濃度が表面方向に高くなるようにプロフ
    ァイルに勾配を持っており,かつ表面で急速に増加して
    いることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置。
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