JPH04249359A - 基板バイアス発生装置 - Google Patents

基板バイアス発生装置

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JPH04249359A
JPH04249359A JP3014059A JP1405991A JPH04249359A JP H04249359 A JPH04249359 A JP H04249359A JP 3014059 A JP3014059 A JP 3014059A JP 1405991 A JP1405991 A JP 1405991A JP H04249359 A JPH04249359 A JP H04249359A
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F3/00Non-retroactive systems for regulating electric variables by using an uncontrolled element, or an uncontrolled combination of elements, such element or such combination having self-regulating properties
    • G05F3/02Regulating voltage or current
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    • G05F3/20Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板バイアス発生装置
に関し、特に、リングオシレータの出力を入力とする2
つの論理ゲートの出力を用いて2つのチャージポンプを
駆動することによって基板バイアスを発生する構成の基
板バイアス発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAM(Dynamic  Rand
om  Access  Memory)等の半導体装
置は、1つの半導体基板上に形成される多くのMOSト
ランジスタを構成要素とする半導体集積回路装置である
。通常、このような半導体集積回路装置においては、半
導体基板の電位が常時所定の電位に保持されていること
が望ましい。
【0003】図7は、このような半導体集積回路装置の
一部の断面構造の一例を示す図である。図7には、1個
のMOSトランジスタと、配線領域とを形成する不純物
領域が代表的に示される。図7を参照して、MOSトラ
ンジスタは、P型半導体基板130の表面の領域に形成
され、ソースおよびドレイン領域となるN型不純物領域
131および132と、ゲート電極133とを含む。ゲ
ート電極133とP型基板130との間にはゲート絶縁
膜134が形成される。このゲート電極133への印加
電圧に応じて、ソース領域131およびドレイン領域1
32間にチャネルが形成される。配線領域となるN型不
純物領域135は、たとえば、不純物領域131と間隔
を隔ててP型基板130表面に設けられる。不純物領域
131および135間のP型基板130表面上には、膜
厚の厚いフィルタ絶縁膜137を介して信号線136が
設けられる。
【0004】図7において、MOSトランジスタの導通
時には、ドレイン132の近傍でホットエレクトロンお
よびこれと対をなすホールが発生する。発生したホット
エレクトロンの大半はドレイン132に流れる。一方、
発生したホールの大半はP型基板130に流れる。これ
によってP型基板130の電位が上昇する。P型基板1
30の電位が上昇すると次のような問題が生じる。
【0005】すなわち、ソース領域131およびドレイ
ン領域132の各々とP型基板130とによって形成さ
れるPN接合および、配線領域135とP型基板130
とによって形成されるPN接合が各々順バイアス状態と
なる。この結果、ソース領域131,ドレイン領域13
2,および配線領域135の各々とP型基板130との
間にリーク電流が流れるので、ゲート電極133への電
圧変化に応答してソース領域131およびドレイン領域
132間にチャネルが形成されなくなったり、配線領域
135を介しての信号伝達が迅速に行なわれなくなった
りする。
【0006】また、配線136が動作電源電圧レベルの
信号を伝達するような場合、P型基板130の電位が高
いと、配線136の電位によって不純物領域131およ
び135間のP型基板130表面にチャネルが形成され
やすい。すなわち、配線136,絶縁膜137,N型領
域131および135によって形成される寄生MOSト
ランジスタが動作しやすい。このような、本来半導体基
板130上に設けられた回路素子ではない寄生素子が動
作すると、本来の回路素子の動作に悪影響が及ぼされる
【0007】さらに、MOSトランジスタのしきい値電
圧Vthは、このMOSトランジスタが形成された半導
体基板130の電位に依存する。図8は、P型半導体基
板上に形成されたNチャネルMOSトランジスタのしき
い値電圧Vthと、P型半導体基板の電位VBBとの関
係を示すグラフである。図8の横軸上において、電位V
BBの絶対値は原点から離れるほど大きい。図8からわ
かるように、MOSトランジスタのしきい値電圧Vth
は、半導体基板の電位VBBが高い領域(図における−
V1以上の領域)においては半導体基板の電位VBBの
変化に応じて大きく変化する。しかし、半導体基板の電
位VBBが比較的低い領域(図における、−V1〜−V
2の領域)においては、MOSトランジスタのしきい値
電圧Vthは半導体基板の電位VBBの変化にかかわら
ずほぼ一定に保たれる。したがって、図7において、P
型基板130の電位が図8における負の電位領域(−V
1〜−V2)程度であれば、ゲート電極133,絶縁膜
134,N型領域131および132によって形成され
るMOSトランジスタのしきい値電圧はP型基板130
の電位のわずかな変動に影響されずに、かつ、パンチス
ルー等を生じずに安定した動作を行なう。しかしながら
、P型基板130の電位が高いと、このMOSトランジ
スタのしきい値電圧はP型基板130の電位のわずかな
変動に応答して大きく変化するため、このMOSトラン
ジスタは安定した動作を行なわない。
【0008】P型基板130の電位の上昇による上記の
ような問題を回避するために、P型基板130には、た
とえば、図8における電位領域(−V1〜−V2)程度
の、負の所定電位が与えられる。従来、半導体基板に供
給されるべきこのような負の所定電位(以下、基板バイ
アスと呼ぶ)を発生するための回路(以下、基板バイア
ス発生回路と呼ぶ)は、この半導体基板の外部に設けら
れた。しかし、最近では、基板バイアス発生回路はこの
半導体基板上に形成される。
【0009】図6は、基板バイアス発生回路を有する半
導体集積回路装置の全体構成を示す図である。図6を参
照して、MOSトランジスタを構成素子とする半導体集
積回路装置100は、半導体基板130上に形成される
機能回路110および基板バイアス発生回路120を含
む。機能回路110は、この半導体集積回路装置の本来
の機能を実現する。一方、基板バイアス発生回路120
は、負の所定電位を基板バイアスとして発生する。発生
された基板バイアスVBBは、半導体基板130に印加
される。これによって、機能回路110に半導体基板1
30の電位に起因する誤動作が生じるという問題が回避
される。
【0010】図4は、図6における基板バイアス発生回
路120として用いられる回路の一例を示す図である。 図5は、図4に示される基板バイアス発生回路の動作を
説明するためのタイミングチャート図である。以下、図
4および図5を参照しながら、従来の基板バイアス発生
回路の構成および動作について説明する。
【0011】図4を参照して、従来の基板バイアス発生
回路は、リングオシレータ30と、波形整形回路40と
、チャージポンプ回路50および51と、2入力NOR
ゲート17と、2入力NANDゲート16とを含む。
【0012】リングオシレータ30は、直列に接続され
た7個のインバータ1〜7を含む。7段目のインバータ
7の出力電位はインバータ7に入力される。したがって
、インバータ1〜7の各々の出力論理レベルは、6個の
インバータによる遅延時間に相当する周期で切換わり、
発振する。インバータ1,3,5,および7のそれぞれ
の出力電位はほぼ同相であり、インバータ2,4,およ
び6のそれぞれの出力電位もほぼ同相である。インバー
タ3の出力電位はインバータ1の出力電位よりも2つの
インバータによる遅延時間分だけ遅れた位相を示し、イ
ンバータ5の出力電位はインバータ3の出力電位よりも
さらに2つのインバータによる遅延時間分遅れた位相を
示し、インバータ7の出力電位はインバータ5の出力電
位よりもさらに2つのインバータによる遅延時間分遅れ
た位相を示す。インバータ2,4,および6の出力電位
と、インバータ1,3,5,および7の出力電位とは逆
相である。インバータ2の出力電位は、インバータ1の
出力電位と180度だけ異なる位相を示し、インバータ
4の出力電位はインバータ2の出力電位よりも2つのイ
ンバータによる遅延時間分遅れた位相を示し、インバー
タ6の出力電位はインバータ4の出力電位よりもさらに
2つのインバータによる遅延時間分遅れた位相を示す。
【0013】波形整形回路40は、電源Vccと接地と
の間に設けられる、PチャネルMOSトランジスタ8お
よび9と、NチャネルMOSトランジスタ10および1
1とを含む。トランジスタ8および11のゲートはイン
バータ5の出力端(ノードB)に接続され、トランジス
タ9および10のゲートはインバータ7の出力端(ノー
ドC)に接続される。したがって、トランジスタ8とト
ランジスタ11とは相補的にON/OFFし、トランジ
スタ9とトランジスタ10とは互いに相補的にON/O
FFする。ノードBの電位とノードCの電位とは、2つ
のインバータによる遅延時間分だけ異なる位相を示す(
図5(a)参照)ので、インバータ8および9がともに
ON状態である時間および、インバータ10および11
がともにON状態である時間は短い。一方、トランジス
タ9および10の接続点Eの電位は、トランジスタ8お
よび9がともにON状態となったことに応答して、電源
Vccの高電圧によって立上がり、トランジスタ10お
よび11がともにON状態となったことに応答して、接
地電位によって立下がる。したがって、ノードEの電位
は図5(b)において実線で示されるように、ノードC
の電位と同じ位相を有し、かつ、ノードCの電位よりも
急峻な変化を示す。すなわち、ノードEには、ノードC
の電位波形が整形されて現われる。
【0014】ノードEの電位はインバータ25および2
6を介してノードJに伝達される。ノードEの電位の立
上がりおよび立下がりは急峻であるため、ノードEの電
位波形は、その位相をインバータ25および26によっ
てほとんど遅らされることなくノードJに伝達される(
図5(b)における破線参照)。
【0015】ノードEおよびJの電位はともに、NOR
ゲート17およびNANDゲート16に与えられる。し
たがって、NORゲート17の出力は図5(d)に示さ
れるように、ノードEおよびGの電位がともにローレベ
ルである期間にのみハイレベルとなる。一方、NAND
ゲート16の出力は、図5(c)に示されるように、ノ
ードEおよびGの電位がともにハイレベルである期間に
のみローレベルとなる。
【0016】NORゲート17の出力はインバータ18
によって反転される。したがって、インバータ18の出
力は図5(e)に示されるように、NANDゲート16
の出力とほぼ180度異なる位相を示す。このインバー
タ18の出力および、NANDゲート16の出力がそれ
ぞれ、チャージポンプ回路50および51に入力される
。チャージポンプ回路50は、インバータ18の出力端
(ノードG)と基板130との間に直列に接続されるキ
ャパシタ20およびPチャネルMOSトランジスタ23
と、キャパシタ20およびトランジスタ23の接続点と
接地との間に設けられるPチャネルMOSトランジスタ
24とを含む。チャージポンプ回路51は、NANDゲ
ート16の出力端(ノードF)と基板130との間に直
接に接続されるキャパシタ19およびPチャネルMOS
トランジスタ21と、キャパシタ19およびトランジス
タ21の接続点と接地との間に設けられるPチャネルM
OSトランジスタ22とを含む。トランジスタ23およ
び21は各々ダイオード接続される。トランジスタ22
のON/OFFは、ノードIの電位によって制御され、
トランジスタ24のON/OFFはノードHの電位によ
って制御される。トランジスタ21および22のバック
ゲートバイアス電圧はNANDゲート16の出力電圧で
あり、トランジスタ23および24のバックゲートバイ
アス電圧はインバータ18の出力電圧である。
【0017】以下の説明においては、電源電位Vccと
接地電位0Vとの中間の電位(Vcc/2)よりも高い
電位および低い電位をそれぞれ、ハイレベルの電圧およ
びローレベルの電圧とする。
【0018】チャージポンプ回路50において、ノード
Gの電位が電源電位Vccから接地電位に立下がると、
これに応答してノードIの電位もキャパシタ20のカッ
プリングによって低下し始める。一方、チャージポンプ
回路51においては、ノードFの電位が接地電位から電
源電位Vccに上昇するので、ノードHの電位がキャパ
シタ19のカップリングによって上昇し始める。ノード
Hの電位上昇によってトランジスタ24がOFF状態と
なると、キャパシタ20の放電経路が遮断されるため、
ノードIにキャパシタ20から放電された負の電荷が蓄
積され始める。これによってノードIの電位は接地電位
以下に下降し始め、最終的に、電源電位Vccと同じ絶
対値を有する負の電位(−Vcc)となる。したがって
、トランジスタ23がON状態となって、基板130に
、ノードIの電位(−Vcc)よりもPチャネルMOS
トランジスタのしきい値電圧Vthpだけ高い電位(−
Vcc+Vthp)を基板バイアスVBBとして与える
。一方、ノードIの電位降下に応答してトランジスタ2
2が導通するので、ノードHの電位はノードKの電位(
−Vcc+Vthp)よりも高い接地電位となる。した
がって、トランジスタ21はOFF状態となる。トラン
ジスタ23が導通して基板130に負の電位(−Vcc
+Vthp)を供給し、トランジスタ21がOFF状態
にある状態はノードGの電位がローレベルである期間(
ノードFの電位がハイレベルである期間)持続される。
【0019】逆に、ノードFの電位の立下がり時には、
チャージポンプ回路51がノードGの電位の立下がり時
におけるチャージポンプ回路50と同じ動作を行なう。 すなわち、ノードFの電位が電源電位Vccから接地電
位に立下がると、これに応答してノードHの電位もキャ
パシタ19のカップリングによって低下し始める。一方
、チャージポンプ回路50においてはノードIの電位が
ノードGの電位の立上がりに応答して上昇するので、ト
ランジスタ22はOFF状態となる。これによってキャ
パシタ19の放電経路が遮断されるため、ノードHの電
位は電源電位Vccと同じ絶対値を有する負の電位(−
Vcc)まで低下する。この結果、ノードKの電位は最
終的にノードHの電位よりも前記しきい値電圧Vthp
だけ高い電位(−Vcc+Vthp)となる。チャージ
ポンプ回路50においては、チャージポンプ回路51の
ノードHの電位降下によってトランジスタ24が導通し
てノードIを接地電位にする。したがって、チャージポ
ンプ回路50においてトランジスタ23はOFF状態と
なる。トランジスタ23がOFF状態にあり、トランジ
スタ21が基板130に負の電位(−Vcc+Vthp
)を出力する、このような状態はノードFの電位がロー
レベルにある期間(ノードGの電位がハイレベルにある
期間)持続される。
【0020】このような回路動作の結果、この基板バイ
アス発生回路から常時負の一定電位(−Vcc+Vth
p)が発生される。
【0021】さて、低消費電力化という観点から、従来
の基板バイアス発生回路においてリングオシレータの出
力電位のレベル反転周期(つまり、リングオシレータの
発信周期)は、比較的長く設定される。たとえば、図4
において、リングオシレータ30の発振周期が短いと、
インバータ1〜7の各々の出力電位は短い周期でハイレ
ベルとなる。このためリングオシレータ30における消
費電力が増大する。そこで、リングオシレータの発振周
期は比較的長く設定される。リングオシレータの発振周
期を長くするには、リングオシレータを構成する各イン
バータの信号遅延時間を長くすればよい。そこで、各イ
ンバータを構成するMOSトランジスタのサイズが小さ
くされて、各インバータの駆動能力が低くされる。各イ
ンバータを構成するトランジスタのサイズが小さいと、
各インバータの出力端の電位は前段のインバータの出力
電位変化に追従して変化しにくくなるので、結果的に各
インバータにおける遅延時間が長くなる。リングオシレ
ータの発振周期を長くするにはこのような方法がとられ
るので、リングオシレータの出力電位の立上がり時間お
よび立下がり時間は長くなる。つまり、リングオシレー
タの出力電位波形になまりが生じる。このため、図4に
おけるリングオシレータ30の出力電位(ノードBおよ
びCの電位)は図5(a)に示されるように緩やかに立
上がり緩やかに立下がる。このようなリングオシレータ
の出力電位波形のなまりを除去するために波形整形回路
40が設けられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、リング
オシレータの出力を受ける2つの論理ゲートの出力を用
いて2つのチャージポンプを駆動する構成の、従来の基
板バイアス発生回路においては、一方のチャージポンプ
回路への入力電位と他の位相と、他方のチャージポンプ
回路への入力電位の位相とはほぼ180度だけ異なるよ
うに設定される。これは、前記一方への入力電位と前記
他方への入力電位とがともにローレベルとなる期間を生
じさせないようにするためである。これらの入力電位が
ともにローレベルとなると次のような問題が生じる。
【0023】たとえば、図4において、ノードGの電位
が電源電位Vccから接地電位に立下がったときに、ノ
ードFの電位がまだローレベルにある場合を想定する。 このような場合、ノードIの電位が低下しつつあるとき
に、ノードHの電位がまだ高いためにトランジスタ24
がON状態のままとなる期間が生じる。この期間にはノ
ードIが接地されるためキャパシタ20の放電経路が遮
断されない。したがって、ノードIの電位は本来下がる
べき電位(−Vcc)まで下がらず、接地電位0Vに近
づく。逆にノードFの電位の立下がり時にノードGの電
位がまだローレベルにあると、チャージポンプ回路51
において同様の回路動作が生じる。このため、ノードH
の電位は十分に下がらず接地電位に近づく。この結果、
基板バイアスVBBは、理想的な電位(−Vcc+Vt
hp)よりも高くなる。
【0024】このような問題を解決するために、ノード
Fの電位とノードGの電位とが常に相補的なレベルとな
るように従来の基板バイアス発生回路は構成される。し
かしながら、近年の半導体集積回路装置の高集積化に伴
い、同一のサイズで本来形成されるべき回路素子でも、
半導体基板上の占有面積等の関係で異なるサイズで形成
しなければならない場合がある。たとえば図4における
基板バイアス発生回路においては、キャパシタ19とキ
ャパシタ20とを異なるサイズで半導体基板130上に
形成しなければならない場合がある。キャパシタ19お
よび20は、比較的大きい絶対値を有する負の電位を得
るための負の電荷を蓄積するために設けられる。このた
め、キャパシタ19および20の容量はある値以上でな
ければならない。しかし、キャパシタ19および20の
いずれか一方のサイズを、半導体基板上のレイアウトの
関係で小さくしなければならない場合がある。そこで、
このような場合には、他方のキャパシタのサイズを大き
くするという方法が用いられる。この結果、キャパシタ
19の容量とキャパシタ20の容量とは等しくならない
。キャパシタ19および20の容量間にこのようなアン
バランスが生じるとノードFの電位とノードGの電位と
がともにローレベルとなる期間が生じる。
【0025】キャパシタ19の容量とキャパシタ20の
容量とが等しければ、キャパシタ20がノードGの電位
をそれまでと同じ電位に保持しようとする能力と、キャ
パシタ19がノードFの電位をそれまでと同じ電位に保
持しようとする能力とが等しい。したがって、インバー
タ18の出力の立上がりに応答してノードGの電位が立
上がるのに要する時間と、NANDゲート16の出力の
立上がりに応答してノードFの電位が立上がるのに要す
る時間とは等しく、インバータ18の出力の立下がり応
答してノードGの電位が立下がるのに要する時間と、N
ANDゲート16の立下がりに応答してノードFの電位
が立下がるのに要する時間とは等しい。したがって、図
5(f)に示されるように、ノードFの電位の立下がり
時にノードGの電位は必ずハイレベルにあり、かつ、ノ
ードGの電位の立下がり時にノードFの電位は必ずハイ
レベルにある。しかし、たとえば、キャパシタ20の容
量がキャパシタ19の容量よりも極端に大きければ、イ
ンバータ18の出力の立下がりに応答してノードGの電
位が立下がるのに要する時間は、NANDゲート16の
電位の立下がりに応答してノードFの電位が立下がるの
に要する時間よりもかなり長い。この結果、ノードFお
よびGの電位はそれぞれ、図5(g)にそれぞれ実線お
よび破線で示されるような波形を示す。図5(g)から
わかるように、ノードFがローレベルに立下がっても、
ノードGの電位はまだローレベルにあるという現象が生
じる。逆に、キャパシタ19の容量がキャパシタ20の
容量よりも極端に大きければ、ノードGの電位がローレ
ベルに立下がってもノードFの電位がまだローレベルに
あるという現象が生じる。キャパシタ20の容量が大き
い場合には、ノードFの電位がローレベルとなったとき
に、ノードIの電位はそれまでの電位(−Vcc)から
徐々に上昇しつつある。このため、ノードHの電位が低
下しつつある期間内に、ノードIの電位がトランジスタ
22をON状態にすることができる電位(−Vcc+V
thp)となる瞬間が生じる。逆にキャパシタ19の容
量が大きければ、ノードGの電位がローレベルとなった
ときにノードHの電位はそれまでの電位(−Vcc)か
ら徐々に上昇しつつある。このため、ノードIの電位が
低下しつつある期間内にトランジスタ24がON状態と
なる瞬間が生じる。
【0026】このように、チャージポンプ回路50およ
び51にそれぞれ含まれるキャパシタ20および19間
に極端な容量の差があると、これらのチャージポンプ回
路には、十分な量の負の電荷が蓄積されない。したがっ
て、従来の基板バイアス発生回路は、2つのチャージポ
ンプ回路のうちの一方に含まれるキャパシタと他方に含
まれるキャパシタとの間の容量の差が大きいと、基板バ
イアスVBBの発生効率が悪くなるという問題を有して
いた。
【0027】このような問題を回避するには、たとえば
図4において、インバータ18の駆動能力を大きくする
ことによってノードGの電位をインバータ18の出力電
位変化に追従して変化しやすくしたり(キャパシタ20
の容量が大きい場合)、NANDゲート16の駆動能力
を大きくすることによってノードFの電位をNANDゲ
ート16の出力電位変化に追従して変化しやすくしたり
(キャパシタ19の容量が大きい場合)する方法が考え
られる。しかしながら、このような方法によれば、イン
バータ18やNANDゲート16のサイズを大きくする
必要があるので、消費電力が増大するという問題が新た
に生じる。
【0028】それゆえに、本発明の目的は、上記のよう
な問題点を解決し、2つのチャージポンプ回路のうちの
一方に含まれるキャパシタの容量と他方に含まれるキャ
パシタの容量との差にかかわらず効率よく基板バイアス
を発生することができる基板バイアス発生装置を提供す
ることである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明に係る基板バイアス発生装置は、リ
ング状に接続された複数のインバータ手段を含むリング
オシレータ手段と、第1の信号発生手段と、第2の信号
発生手段と、第1および第2の信号発生手段にそれぞれ
対応して設けられる第1および第2のチャージポンプ手
段とを備える。第1の信号発生手段は、リングオシレー
タ手段の出力に基づいて、論理レベルが一定周期で反転
する信号を発生する。第2の信号発生手段は、第1の信
号発生手段の出力信号が第1の論理レベルにある第1期
間内に、この第1期間よりも短い第2期間だけ第2の論
理レベルの信号を発生し、かつ、他の期間には第1の論
理レベルの信号を発生する。第1のチャージポンプ手段
は、第1の信号発生手段の出力信号の第1の論理レベル
から第2の論理レベルへの切換わりに応答して放電を開
始し、かつ、第1の信号発生手段の出力信号の第2の論
理レベルから第1の論理レベルへの切換わりに応答して
充電を開始する第1容量結合素子と、第1容量結合素子
からの放電のための第1の電気経路手段とを含む。同様
に、第2のチャージポンプ手段は、第2の信号発生手段
の出力信号の第1の論理レベルから第2の論理レベルへ
の切換わりに応答して放電を開始し、かつ、第2の信号
発生手段の出力信号の第2の論理レベルから第1の論理
レベルへの切換わりに応答して充電を開始する第2容量
結合素子と、第2容量結合素子からの放電のための第2
電気経路手段とを含む。第1電気経路手段は、第2の信
号発生手段の第2の論理レベルの出力信号に応答して活
性化され、第2の電気経路手段は、第1の信号発生手段
の第2の論理レベルの出力信号に応答して活性化される
。本発明に係る基板バイアス発生装置は、基板バイアス
として一定の電圧が供給されるべき半導体基板上に形成
される。
【0030】好ましくは、リングオシレータ手段からは
、少しずつ位相の異なる第1,第2,および第3の信号
が得られ、第1の信号発生手段は、第1の信号作成手段
および第1の論理ゲート手段を含み、第2の信号発生手
段は、第2の信号作成手段および第2の論理ゲート手段
を含む。第1の信号作成手段は、リングオシレータ手段
からの第1および第2の信号に基づいて第4の信号を作
成する。一方、第2の信号作成手段は、リングオシレー
タ手段からの第2および第3の信号に基づいて、第4の
信号と比較的大きく位相の異なる第5の信号を作成する
。第1の論理ゲート手段は、これら第4および第5の信
号を入力とし、これらがともに所定の論理レベルにある
ときに第2の論理レベルの信号を出力する。一方、第2
の論理ゲート手段はこれら第4および第5の信号を入力
とし、これらのうちの少なくともいずれか一方が前記所
定の論理レベルにあるときに第1の論理レベルの信号を
出力する。
【0031】
【作用】本発明に係る基板バイアス発生装置は、上記の
ように構成されるので、第2の信号発生手段の出力信号
が第1の論理レベルとなってから第1の信号発生手段の
出力信号が第2の論理レベルとなるまでの時間および、
第1の信号発生手段の出力信号が第1の論理レベルとな
ってから第2の信号発生手段の出力信号が第2の論理レ
ベルとなるまでの時間が従来よりも長くなる。このため
、第1の信号発生手段の出力信号の立上がり速度および
立下がり速度が遅い場合に、第2のチャージポンプ手段
において、第2の信号発生手段の出力信号が第2の論理
レベルにある期間内に第2の電気経路手段が活性状態に
ある可能性が減少する。同様に、第2の信号発生手段の
出力信号の立上がり速度および立下がり速度が遅い場合
に、第1のチャージポンプ手段において、第1の信号発
生手段の出力信号が第2の論理レベルにある期間内に第
1の電気経路手段が活性状態にある可能性も減少する。 したがって、第1および第2のチャージポンプ手段にお
いてそれぞれ、第1および第2の容量結合素子から放電
された電荷が十分に蓄積される。
【0032】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の基板バイアス発
生回路の構成を概念的に示す図である。図1を参照して
、本実施例の基板バイアス発生回路は、リングオシレー
タ30と、2つの波形整形回路40および41と、2入
力NORゲート17および2入力NANDゲート16と
、2つの遅延回路60および61と、相互に関連して動
作する2つのチャージポンプ回路50および51とを含
む。
【0033】リングオシレータ30は、図4に示される
従来の基板バイアス発生回路におけるそれと同一の構成
を有する。しかし、従来と異なり、インバータ5および
7の出力電位だけでなく、インバータ3の出力電位もリ
ングオシレータ30の出力として用いられる。すなわち
、波形整形回路40が従来と同様にノードBおよびCの
電位に基づいてリングオシレータ30の出力電位波形を
整形する一方、波形整形回路41がノードAおよびBの
電位に基づいてリングオシレータ30の出力電位波形を
整形する。
【0034】図3は本実施例の基板バイアス発生回路の
動作を説明するためのタイミングチャート図である。以
下の説明にあたっては図3も参照する。
【0035】図3(a)に示されるように、ノードA,
B,およびCのそれぞれの電位波形はほぼ同相であり、
かつ、ノードAの電位波形はノードBの電位波形よりも
2つのインバータによる遅延時間分進んだ位相を示し、
ノードCの電位波形はノードBの電位波形よりも2つの
インバータによる遅延時間分遅れた位相を示す。したが
って、波形整形回路40の出力電位波形と、波形整形回
路41の出力電位波形とは、図3(b)に示されるよう
に、4つのインバータによる遅延時間に相当する位相差
を有する。
【0036】波形整形回路40および41の出力電位は
NORゲート17およびNANDゲート16に入力され
る。NANDゲート16の出力はノードEの電位(波形
整形回路40の出力電位)およびノードDの電位(波形
整形回路41の出力電位)がともにハイレベルである期
間にのみローレベルとなるので、図3(c)に示される
波形を示す。一方、NORゲート17の出力は、ノード
EおよびDの電位がともにローレベルである期間にのみ
ハイレベルとなるので、図3(d)に示されるような波
形を示す。図3(c)および(d)からわかるように、
従来と異なり、NORゲート17の出力がハイレベルで
ある期間がNANDゲート16の出力電位がハイレベル
である期間内に完全に含まれる。NORゲート17の出
力電位波形とNANDゲート16の出力電位波形との間
のこのような関係によってチャージポンプ回路50およ
び51は効率よく動作することが、後述の説明で明らか
となる。
【0037】NORゲート17の出力は遅延回路60を
介してチャージポンプ回路50に与えられる。同様に、
NANDゲート16の出力は遅延回路61を介してチャ
ージポンプ回路51に与えられる。従来と同様に、チャ
ージポンプ回路50の出力端とチャージポンプ回路51
の出力端とは、半導体基板130に接続されるノードK
で互いに接続される。遅延回路60および61は、半導
体基板130に供給されるべき負の電位に相当する量の
負の電荷が、2つの論理ゲート16および17の出力に
応答してチャージポンプ回路50および51に交互に蓄
積されるように、論理ゲート16および17の出力電位
波形を変換するために必要に応じて設けられる。
【0038】図2は、本実施例の基板バイアス発生回路
の具体的な構成を示す回路図である。図2を参照して、
波形整形回路40および41は図4に示される従来のそ
れと同一の構成を有する。波形整形回路41においては
、ノードBの電位がPチャネルMOSトランジスタ13
およびNチャネルMOSトランジスタ14のゲートに与
えられ、ノードAの電位がPチャネルMOSトランジス
タ12およびNチャネルMOSトランジスタ15に与え
られる。本実施例では、上述の遅延回路60としてイン
バータ18が用いられ、遅延回路60は必要でない。 チャージポンプ回路50および51は図4に示される従
来のそれと同一の構成を有する。
【0039】ノードGの電位波形はNORゲート17の
出力電位波形とほぼ180度異なる位相を示すので、図
3(e)に示されるものとなる。したがって、図3(f
)に示されるように、ノードFの電位がハイレベルにな
ってからノードGの電位がローレベルとなるまでの時間
および、ノードGの電位がハイレベルとなってからノー
ドFの電位がローレベルとなるまでの時間がともに、従
来に比べ大幅に増加する(図5(f)と比較)。 したがって、キャパシタ19の容量とキャパシタ20の
容量とが等しく、ノードFおよびGの各々の立上がりお
よび立下がりが図3(f)に示されるように迅速である
場合、チャージポンプ回路50および51はそれぞれ、
ノードGの電位の立下がりおよびノードFの電位の立下
がりに応答して、電源電位Vccと同じ絶対値を有する
負の電位(−Vcc)よりもPチャネルMOSトランジ
スタのしきい値電圧Vthpだけ高い電位(−Vcc+
Vthp)をノードKに出力する。たとえば、ノードG
の電位の立下がり時には、ノードFはすでに電源電位V
ccとなっている。したがって、ノードGの電位が立下
がった時点で、ノードHは必ず、トランジスタ24をO
FF状態にすることができる高電位にあるので、ノード
Iの電位はキャパシタ20から放電される負の電荷によ
って、−Vccまで低下する。つまり、ノードGの電位
の立下がりに応答してチャージポンプ回路50から所定
の負電位(−Vcc+Vthp)が基板バイアスVBB
として出力される。逆に、ノードFの電位の立下がり時
にはノードGの電位が既に電源電位Vccとなっている
。 したがって、ノードFの電位の立下がり時には、ノード
Iがかならず、トランジスタ22をOFF状態にするこ
とができる高電位にあるので、ノードHの電位は、−V
ccまで低下する。これによって、ノードFの電位の立
下がりに応答してチャージポンプ回路51から前記所定
の負電位(−Vcc+Vthp)が基板バイアスVBB
として出力される。
【0040】次に、キャパシタ20の容量が、キャパシ
タ19の容量よりも極端に大きい場合を想定する。この
ような場合に、図3(g)に示されるように、ノードF
の電位の立下がりおよび立上がりは迅速であるのに対し
、ノードGの電位の立上がりおよび立下がりは非常に緩
やかとなる。従来の基板バイアス発生回路においては、
このような現象が生じると、ノードFおよびGの電位が
ともにローレベルとなる期間が生じることによってチャ
ージポンプ回路50および51が出力する基板バイアス
VBBが本来出力すべき電位(−Vcc+Vthp)よ
りも高い電位しか出力しないという問題が生じた。しか
し、本実施例においては、図3(g)から明らかなよう
に、ノードFの電位の立下がり時にはノードGが既にハ
イレベルにあるので、ノードIの電位はトランジスタ2
2をOFF状態とする電位まで上昇している。したがっ
て、ノードHの電位はノードFの電位の立下がりに応答
して確実に、−Vccまで低下するので、チャージポン
プ回路51から所定の負電位(−Vcc+Vthp)が
出力される。なお、ノードGの立下がり時にはノードF
の電位は既に電源電位Vccであるので、ノードIの電
位が−Vccまで低下して、チャージポンプ回路50か
ら所定の負電位(−Vcc+Vthp)が出力される。
【0041】逆に、キャパシタ19の容量がキャパシタ
20の容量よりも極端に大きい場合を想定する。このよ
うな場合には、従来、ノードGの電位がローレベルにあ
るときにトランジスタ24がON状態となる期間が生じ
るために、チャージポンプ回路50から所定電位よりも
高い電位が出力されるという問題が生じた。しかし、本
実施例では、図3(h)に示されるように、ノードFの
電位の立下がりが緩やかとなるものの、ノードGの電位
の立下がり時にはノードFの電位は既にハイレベルとな
っている。したがって、ノードGの電位の立下がり時に
は、ノードHが既に、トランジスタ24をOFF状態と
することができる電位にある。このため、ノードIの電
位はノードGの電位の立下がりに応答して、−Vccま
で確実に低下する。つまり、チャージポンプ回路50は
ノードGの電位の立下がりに応答して確実に、所定の負
電位(−Vcc+Vthp)を出力する。なお、ノード
Fの電位の立下がり時には、ノードGの電位は既に電源
電位Vccとなっているので、チャージポンプ回路51
はノードFの電位の立下がりに応答して確実に所定の負
電位(−Vcc+Vthp)を出力する。
【0042】このように、この基板バイアス発生回路お
いては、位相差の大きい信号がチャージポンプ回路50
および51に入力されるので、キャパシタ19の容量と
キャパシタ20の容量とが極端に異なる場合でも、チャ
ージポンプ回路50および51から効率よく負電位を得
ることが可能となる。キャパシタ19の容量とキャパシ
タ20の容量との差が大きいほど、ノードGの立下がり
速度とノードFの立上がり速度との差および、ノードF
の立下がり速度とノードGの立上がり速度との差が大き
くなる。これによって、ノードFの電位がハイレベルと
なってからノードGの電位がローレベルとなるまでの時
間および、ノードGの電位がハイレベルとなってからノ
ードFの電位がローレベルとなるまでの時間が短くなる
。したがって、ノードGの電位の立下がり時にノードF
の電位が確実にハイレベルにあり、かつ、ノードFの電
位の立下がり時にノードGの電位が確実にハイレベルに
あるためには、NORゲート17の出力電位とNAND
ゲート16の出力電位との間の位相差は、キャパシタ1
9の容量とキャパシタ20の容量との差に応じて設定さ
れなければならない。もちろん、この位相差が大きいほ
ど、ノードFおよびGの電位がともにローレベルとなる
期間を生じさせるような、キャパシタ19および20間
の容量差は大きくなる。つまり、この位相差が大きいほ
ど、ノードFおよびGの電位がともにローレベルとなる
期間が生じる危険性が減少する。NANDゲート16の
出力電位とNORゲート17の出力電位との位相差は、
ノードDの電位とノードEの電位との間の位相差、すな
わち、ノードAの電位とのノードCの電位との間の位相
差が大きいほど大きい。したがって、チャージポンプ回
路50および51の動作マージンをより大きくするには
、インバータ1〜7の出力電位のうちのいずれをリング
オシレータ30の出力として用いるかを、波形整形回路
40への入力電位と波形整形回路41への入力電位との
間の位相差がより大きくなるように決定すればよい。
【0043】実際には、低消費電力化のために発振周波
数が長く設定されているリングオシレータが図4に示さ
れる従来の基板バイアス発生回路および本実施例の基板
バイアス発生回路に用いられた場合、本実施例における
ノードDの電位とノードEの電位との間の位相差は従来
のそれの100倍以上にもなり得る。それゆえ、本実施
例によれば、チャージポンプ回路50および51の動作
マージンを従来に比べ飛躍的に大きくすることができる
【0044】以上のように、本実施例によれば、従来の
基板バイアス発生回路に、ノードFおよびGの電位がと
もにローレベルとなる期間を生じさせないための新たな
遅延回路を付加することなく、かつ、チャージポンプ回
路50および51の前段に設けられる論理ゲート等のサ
イズを大きくすることなく、チャージポンプ回路50お
よび51から、キャパシタ19の容量とキャパシタ20
の容量とが異なる場合でも確実に所定の負電位を得るこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、チャー
ジポンプ手段の前段に設けられる回路の駆動能力を大き
くしたり、新たな遅延回路を設けることなく、チャージ
ポンプ手段の動作マージンを大きくすることができる。 この結果、消費電力の増大等のデメリットを招来するこ
となく基板バイアス発生装置の性能が大幅に向上される
。したがって、本発明に係る基板バイアス発生装置が搭
載された半導体集積回路装置は、半導体基板の電位に起
因する誤動作の危険性が従来よりも低減されたものとな
るので、基板バイアス発生装置を必要とする半導体集積
回路装置の性能の向上が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の基板バイアス発生回路の構
成を概念的に示す図である。
【図2】実施例の基板バイアス発生回路の構成を具体的
に示す回路図である。
【図3】図1および図2で示される基板バイアス発生回
路の動作を説明するためのタイミングチャート図である
【図4】従来の基板バイアス発生回路の構成を示す回路
図である。
【図5】図4に示される基板バイアス発生回路の動作を
説明するためのタイミングチャート図である。
【図6】基板バイアス発生回路を有する半導体集積回路
装置の全体構成を示す図である。
【図7】MOSトランジスタを構成要素とする半導体集
積回路装置の断面の一例を示す図である。
【図8】MOSトランジスタのしきい値電圧とこのMO
Sトランジスタが形成されている基板の電位との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1〜7,18  インバータ 16  2入力NANDゲート 17  2入力NORゲート 19,20  キャパシタ 30  リングオシレータ 40,41  波形整形回路 50,51  チャージポンプ回路 60,61  遅延回路 110  機能回路 120  基板バイアス発生回路 130  P型基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  半導体基板に一定の電圧を基板バイア
    スとして付与する基板バイアス発生装置であって、リン
    グ状に接続された複数のインバータ手段を有するリング
    オシレータ手段と、前記リングオシレータ手段の出力に
    基づいて、論理レベルが一定周期で反転する信号を発生
    する第1信号発生手段と、前記リングオシレータ手段の
    出力に基づいて、前記第1信号発生手段の出力信号が第
    1の論理レベルにある第1期間内に、前記第1期間より
    も短い第2期間だけ第2の論理レベルの信号を発生し、
    かつ、他の期間には前記第1の論理レベルの信号を発生
    する第2信号発生手段と、前記第1および第2信号発生
    手段にそれぞれ対応して設けられる第1および第2のチ
    ャージポンプ手段とを備え、前記第1チャージポンプ手
    段は、前記第1信号発生手段からの前記第1論理レベル
    の出力信号に応答して充電される第1容量結合素子と、
    前記第1容量結合素子を放電するための第1電気経路手
    段とを含み、前記第2チャージポンプ手段は、前記第2
    信号発生手段からの前記第1論理レベルの出力信号に応
    答して充電される第2容量結合素子と、前記第2容量結
    合素子を放電するための第2電気経路手段とを含み、前
    記第1電気経路手段は、前記第2信号発生手段からの前
    記第2論理レベルの出力信号に応答して活性化され、前
    記第2電気経路手段は、前記第1信号発生手段からの前
    記第2論理レベルの出力信号に応答して活性化される、
    基板バイアス発生装置。
  2. 【請求項2】  前記リングオシレータ手段は、互いに
    所定の値だけ位相の異なる第1,第2,および第3の信
    号を含む複数の信号を発生し、前記第1信号発生手段は
    、第1信号作成手段および第1論理ゲート手段を含み、
    前記第2信号発生手段は、第2信号作成手段および第2
    論理ゲート手段を含み、前記第1信号作成手段は、前記
    第1および第2の信号に応答して第4の信号を作成し、
    前記第2信号作成手段は、前記第2および第3の信号に
    応答して、前記第4の信号とは所定の値だけ位相の異な
    る第5の信号を発生し、前記第1論理ゲート手段は、前
    記第4および第5の信号の両方が所定の論理レベルにあ
    るときに、前記第2の論理レベルの信号を出力し、前記
    第2の論理ゲート手段は、前記第4および第5の信号の
    少なくとも一方が前記所定の論理レベルにあるときに前
    記第1の論理レベルの信号を出力する、請求項1記載の
    基板バイアス発生装置。
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