JPH0423414Y2 - - Google Patents

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JPH0423414Y2
JPH0423414Y2 JP1987155980U JP15598087U JPH0423414Y2 JP H0423414 Y2 JPH0423414 Y2 JP H0423414Y2 JP 1987155980 U JP1987155980 U JP 1987155980U JP 15598087 U JP15598087 U JP 15598087U JP H0423414 Y2 JPH0423414 Y2 JP H0423414Y2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47GHOUSEHOLD OR TABLE EQUIPMENT
    • A47G25/00Household implements used in connection with wearing apparel; Dress, hat or umbrella holders
    • A47G25/54Dust- or moth-proof garment bags, e.g. with suit hangers
    • A47G25/58Moth-proof bags with provisions for pesticides or pest repellants

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、衣服を収容して塵の付着、堆積を防
止すると共に、防虫剤、脱臭剤、乾燥剤等の薬剤
を伴つてその薬効を効果的に発揮させ得る衣服カ
バーに関する。 [従来の技術] 従来の衣服カバーは袋状を呈し、その袋状の表
面に多数の細孔を穿つて換気機能を持たせたもの
もあるが、その目的は主として塵や埃の付着、堆
積を排除するためのものであるに過ぎなかつた。
また防虫剤、防湿剤、防カビ剤等の薬剤も個々の
収容ケース内に収容され、その処理すべき対象で
ある衣服とは別個にタンス、衣服用ケース内に配
置されていた。 [考案が解決しようとする問題点] 上記した従来の衣服カバーは、前記のように各
種処理薬剤との併用を意図した構成にはなく、薬
剤が従来の衣服カバー内に配されるべく意図され
ても、その配設のための操作が煩雑で、その配設
位置が定まらず、その薬剤による効果も安定的で
なくなつてしまう等の欠点がある。またタンス等
内での薬剤処理に於いて、衣服カバーの使用は却
つてその薬剤の作用を減殺してしまう関係にあつ
た。 本考案の目的は、上記した従来の衣服カバーで
の欠点を解消し、意図する薬剤を極めて容易に挿
脱操作し得る形態で、しかもその薬剤の処理作用
を効果的に発揮させ得る薬剤保持衣服カバーを提
供するにある。 [問題点を解決するための手段] 本考案は、上記した目的を達成するため、薬剤
保持衣服カバーについて次の構成とした。即ち、
表面カバー材と裏面カバー材とが夫々その周縁部
にて接合され、これらいずれかのカバー材上に開
閉部を備える衣服カバーに於いて、前記表面カバ
ー材がガス透過性であり、また前記裏面カバー材
がガス不透過性であり、さらに前記表面カバー材
面上にガス不透過性材をその周縁部で接合させて
ポケツト部を形成し、このポケツト部内に偏平状
で通気的に形成された薬剤収容体が収納されてな
る構成を特徴とする。 上記した本考案の構成特徴に於いて、表面カバ
ー材としては一般的な布帛のほか不織布、和紙等
のガス透過性材を適用でき、また裏面カバー材と
しては各種の柔軟質合成樹脂シート、若しくはそ
のラミネート材又はその不織布、和紙等とのラミ
ネート材のガス不透過性材を適用することができ
る。またポケツト部の形成は前記表面カバー材面
上であれば、その上下いずれの位置に配されたも
のであつても良く、その数も利用する薬剤収容体
の数に応じて単数、複数の何れであつても良い。
このポケツト部を形成する部材としては、塩化ビ
ニル、ポリエステル、エチレン酢酸ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の透明又は半透明シ
ート若しくはそのラミネートされたシートを挙げ
ることができる。また薬剤収容体の通気的構成の
例としては不織布等の常温揮散性薬剤を含浸させ
たもの、又は固型薬剤を和紙からなる袋内に収容
したものを挙げることができる。 [作用] 表面カバー材と裏面カバー材とが夫々の周縁部
にて接合されることによつて袋状に形成される
が、この袋状内は表面カバー材のガス透過性によ
つて換気機能が発揮され、またポケツト部の内部
片面が表面カバー材部分面であることから、この
ポケツト部内に収納されている薬剤収容体の薬剤
は上記のガス透過性である表面カバー材部分面を
介して前記袋状内に拡散し作用することになる。
また裏面カバー材はガス不透過性であることか
ら、前記袋状内では外気流により強制的に影響さ
れることがなく、上記した薬剤の作用は前記袋状
内に於いて効果的に発揮される。また薬剤収容体
が偏平状に形成されることにより表面カバー材面
に沿つた一体的な形状構成が得られると共に、そ
の収納状態が安定的となる。 また、本考案の衣服カバーに於いて、前記ポケ
ツト部材として透明乃至半透明材を用いることに
より、収納される薬剤収容体の状態が容易に観察
し得ることから、特に、後記するような薬効表示
機能を有する薬剤収容体や、ナフタリン等の如き
薬剤の存否が識別し得る薬剤収容体を保持させる
ことにより、薬効を恒常的に確認することがで
き、従つて、より確実な効果を発揮させることが
可能となる。 [実施例] 次に本考案の実施例を説明する。 本考案に係る実施例での薬剤処理用の衣服カバ
ー1を第1図に斜視図で示し、第2図にそのA−
A縦断面図を示す。この衣服カバー1は、不織布
からなる表面カバー材2と不織布にポリエチレン
ラミネートを施した裏面カバー材8とが、縁部テ
ープ9を介してその夫々の周縁部にて縫製により
接合されてなる。 表面カバー材2面上には一方に偏つたやゝ上方
位置に透明性の合成樹脂材シート(例えば、塩化
ビニル樹脂シート)が上部に開口部5を有するよ
うにその縁部部分が縫合されてポケツト部3が形
成されている。またこの表面カバー材2の中央部
には上下方向に沿つたフアスナー6による開閉部
が設けられ、またこの表面カバー材2の他偏面部
には上記同様の透明性合成樹脂材シートにより置
換される形態で透視窓部7が設けられている。ま
たこの衣服カバー1の上部は上面部10を有する
ように形成され、この上面部10には切孔11を
有する。 上記の切孔11からはハンガー12のフツク部
13を突出させることができる。この衣服カバー
1内にはフアスナー6を開いて衣服24を挿入し
てハンガー12上に吊り下げることができる。 またポケツト部3内には、例えば防虫効果を発
揮する常温蒸散性薬液剤を基材としての不織布に
含浸保持させた薬剤含浸シート15を表面カバー
材2面に沿つた状態で収納させることができる。
この場合に於いて、第3図に示すように、表面カ
バー材2の表面部分から空気25の換気がなされ
ると同時に、ポケツト部3内に於いて薬剤含浸シ
ート15面からの薬剤ガス26がその面する表面
カバー材2面部分を介して衣服カバー1内に流入
する。このとき、この薬剤ガスは自然に拡散する
衣服カバー1内に吊り下げられた衣服24の周囲
に拡散充満してその防虫作用を有効に発揮する。 次に一実験例を示す。薬剤含浸シート15とし
て、不織布(15×10cm)基材上に化学構造式が、 (化学名:(RS)−1−Ethynyl−2−methyl
−2−pentenyl(1R)−cis,trans−
chrysantemate(以下「エンペントリン」とい
う。)を含浸させたものを用い、また衣服カバー
1内に、図示する衣服24の肩部、胴部及び裾部
に該当する上、中、下の位置に被験体を夫々糸で
吊して配した。 この被験体は、上下を網で覆つたプラスチツク
容器(4×5×3.5cm)内に供試布(3.5×3.5、ウ
ール100%)と供試虫を入れたものである。なお、
供試虫としては、コイガ(Tineola biselliellao
Humm)幼虫(20日令)、ヒメカツオブシムシ
(Attagen−us Japonicns Reitter)幼虫(60日
令)を各一単位20頭として用いた。 このように装置した被験衣服カバー1につき、
温度27℃、湿度60%の環境下で2週間に亘り、そ
の防虫効果を測定した。実験開始直後から2週間
後の測定結果を第1表に、また実験開始2週間後
に新たに前記と同様に被験体を装置し、その後2
週間後に亘り測定した結果を第2表に示した。
【表】
【表】 表中の数値は次に計算式に従つた。 蝕害率(%)=[(実験開始前の供試布の重量−
同終了時の供試布の重量)/同開始時の供試布の
重量]×100 効力指数=[(ブランクの蝕害量−試料の蝕害
量)/ブランクの蝕害量]×100 なお、ブランクは薬剤含浸シートを使用しない
場合の結果である。 第1表及び第2表に示す結果から明らかなよう
に、本考案に係る衣服カバーは、極めて優れた防
虫効果を有しまた経時的にも安定している。 次に、衣服カバー1に於いて、ポケツト部3の
形成材4が塩化ビニル、ポリエチレン等の透明又
は半透明性材であると共に、薬剤含浸シート15
が第4図に示すような薬効表示機能部16を伴う
ものである場合には、衣服カバー1上の常に目の
触れる部位にて薬効の存否を極めて容易に確認で
きる利点がある。 このような薬剤含浸シート15の例としては、
第5図に示すように、基材としての紙材15aの
一片面上に、油不透過性のアクリル又はポリプロ
ピレンの模様層15bと、この模様層15bをさ
らに覆うように積層された無定形シリカなどの着
色料と酢酸ビニルなどの結合剤との混合物を塗布
した地色層15cとからなるものを挙げることが
できる。この場合、含浸せられた常温揮散性薬剤
の揮散量に応じてシート15表面に現れる模様を
変化させてその有効、無効を視覚的に容易に感知
させることができる。 このような薬剤含浸シートとしては、さらに詳
しくは例えば特開昭60−224603号公報、同61−
50901号公報、同61−72701号公報、同61−152601
号公報に記載の防虫材を挙げることができる。 次に、本考案では、第6図及び第7図に示すよ
うに、ナフタリン、樟脳等常温昇華性個体8……
を薬剤として用い、これらを夫々不織布、和紙等
の通気性材からなる収納袋19の区分室19a…
…内に収納して偏平状に構成した薬剤収納体17
を用いることもできる。この場合、図示するよう
に、ポケツト部3内には前記の薬剤含浸シート1
5の場合と同様に安定的に保持させ得ると共に、
その機能を有効に発揮させ得る。 なお、本考案に於いて第6図に示すように、ポ
ケツト部の開口部5を閉じる閉止部材14を設け
ることもできる。 また、第8図に示すように、薬剤が粒状又は粉
状である場合も同様に通気性の収納袋22の区分
室23内にその一定量を収納して偏平状に構成し
た薬剤収納体20とすることもできる。この薬剤
収納体20の用法は上記に同じである。 なお、薬剤21……として乾燥剤又は脱臭剤を
用いる場合、第9図のように、衣服カバー1内に
於いては、前記同様表面カバー材2面部分から空
気25の換気がなされるものの、湿気27はほゞ
衣服カバー1内の湿気又は臭気27が効率的に収
納体20中の乾燥剤又は脱臭剤に吸収されるよう
に機能することになる。 [効果] 上述したように、本考案によれば、従来の衣服
カバーとほゞ同様に取り扱うことができ、また内
部を常に換気し得る状態で同時に使用薬剤の機能
を十分有効に発揮させ得る衣服カバーを提供する
ことができる。また薬効表示機能を有する薬剤シ
ートとの併用に大変都合が良く、これにより衣服
を長期間に亘つて良好な状態で保存することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図……本考案に係る実施例での衣服カバー
の斜視図、第2図……同A−A縦断面図、第3図
……同説明的部分縦断面図、第4図……同説明的
部分破断面図、第5図……薬剤含浸シートの縦断
面図、第6図……薬剤収納体の説明的縦断面図、
第7図……同破断面斜視図、第8図……他の薬剤
収納体の破断面斜視図、第9図……本考案に係る
実施例での衣服カバーの説明的部分縦断面図。 図面符号の説明、1……衣服カバー、2……表
面カバー材、3……ポケツト部、8……裏面カバ
ー材、15……薬剤含浸シート、17,20……
薬剤収納体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 表面カバー材と裏面カバー材とが夫々その周
    縁部にて接合され、これらいずれかのカバー材
    上に開閉部を備える衣服カバーに於いて、前記
    表面カバー材がガス透過性であり、また前記裏
    面カバー材がガス不透過性であり、さらに前記
    表面カバー材面上にガス不透過性材をその周縁
    部で接合させてポケツト部を形成し、このポケ
    ツト部内に偏平状で通気的に形成された薬剤収
    容体が収納されてなる構成を特徴とする薬剤保
    持衣服カバー。 (2) 前記ポケツト部を形成するガス不透過性材が
    透明乃至半透明性材である実用新案登録請求の
    範囲第(1)項に記載の薬剤保持衣服カバー。 (3) 前記ポケツト部を形成するガス不透過性材が
    透明乃至半透明性材であり、かつ前記薬剤収容
    体が薬効表示機能を有する薬剤収容体である実
    用新案登録請求の範囲第(1)項又は第(2)項に記載
    の薬剤保持衣服カバー。
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