一例として示す吸水・脱臭材10A,10Bの斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る吸水・脱臭材の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、図1のA−A線矢視断面図である。図1では、縦方向を矢印Xで示し、幅方向を矢印Yで示す。一例として示す吸水・脱臭材10Aは、収納袋11と、その収納袋11の内部に収納された第1成分及び第2成分とから形成される。吸水・脱臭材10Aでは、所定量の第1成分と所定量の第2成分とを均一に満遍なく混合した混合物が収納袋11に収納されている。
収納袋11には、通気性、透湿性、透水性を有する繊維不織布から作られた不織布袋12、または、通気性、透湿性、透水性を有する和紙から作られた和紙袋13が使用される。したがって、収納袋11は、通気性、透湿性、透水性を有する。なお、収納袋11が通気性、透湿性、透水性を有する繊維不織布から作られた不織布袋12と、通気性、透湿性、透水性を有して不織布袋12の一方の表面全体と他方の表面全体とを包被する和紙から作られた和紙袋13との複合袋であってもよく、収納袋11が通気性、透湿性、透水性を有する和紙から作られた和紙袋13と、通気性、透湿性、透水性を有して和紙袋13の一方の表面全体と他方の表面全体とを包被する繊維不織布から作られた不織布袋12との複合袋であってもよい。
第1成分の一例は、珪藻土を粉状に粉砕した吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土粉末である。第1成分の他の一例は、珪藻土を粒状に粉砕した吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土顆粒である。第1成分の他の一例は、珪藻土を粒状に粉砕した吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土顆粒と珪藻土を粉状に粉砕した吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土粉末との混合物である。
第2成分の一例は、粉状に粉砕されたミョウバン粉末である。第2成分の他の一例は、粉状に粉砕されたミョウバン粉末に、粉状に粉砕された酸化亜鉛粉末と粉状に粉砕された酸化銀粉末と粉状に粉砕された酸化チタン粉末とのうちの少なくとも1種類を混合し、ミョウバン粉末と他の粉末とが均一に混合された混合物である。第2成分は、ミョウバン粉末は必須であるが、その他の成分の組み合わせは任意である。ミョウバンは、優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を有するとともに、タンパク質を引き締める収れん作用や汗を抑える制汗作用を有する。酸化亜鉛や酸化銀、酸化チタンは、優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を有する。
収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)の内部には、所定量の珪藻土粉末が収納されるとともに所定量のミョウバン粉末が収容される場合、所定量の珪藻土顆粒が収納されるとともに所定量のミョウバン粉末が収容される場合、珪藻土顆粒と珪藻土粉末とを混合した所定量の珪藻土混合物が収納されるとともに所定量のミョウバン粉末が収容される場合がある。
また、収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)の内部には、所定量の珪藻土粉末が収納されるとともにミョウバン粉末に酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくとも1種類を混合した所定量の混合粉末が収容される場合、珪藻土顆粒と珪藻土粉末とを混合した所定量の珪藻土混合物が収納されるとともにミョウバン粉末に酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくとも1種類を混合した所定量の混合粉末が収容される場合がある。
不織布袋12を作る通気性、透湿性、透水性を有する繊維不織布には、スパンレース法によって作られたスパンレース不織布やメルトブローン法によって作られたメルトブローン不織布、SMS法によって作られたSMS不織布、フラッシュスパン法によって作られたフラッシュスパン不織布を使用することができる。また、スパンレース不織布やメルトブローン不織布、SMS不織布、フラッシュスパン不織布のうちの少なくとも2種類の不織布を少なくとも2層以上に積層した複合不織布を使用することもできる。
繊維不織布には、既述のそれらの他に、サーマルボンド法によって作られたサーマルボンド不織布、ケミカルボンド法によって作られたケミカルボンド不織布、ニードルパンチ法によって作られたニードルパンチ不織布、ステッチボンド法によって作られたステッチボンド不織布を使用することもできる。それら繊維不織布には、ナイロンやポリエステル、ポリプロピレン、キュプラ等を材料とした長繊維から作られ、低発塵であることが好ましい。なお、それら繊維不織布がナイロンやポリエステル、ポリプロピレン、キュプラ等を材料とした短繊維から作られていてもよい。
不織布袋12は、その平面形状が矩形に成形され、重なり合う繊維不織布どうしがその両端縁部14及び両側縁部15(周縁部)に延びる溶着線16によって接合され、両側縁部15の間で幅方向へ等間隔離間して縦方向へ直状に延びる溶着線16によって接合されているとともに、両端縁部14の間で縦方向へ等間隔離間して幅方向へ直状に延びる溶着線16によって接合されている。
それら溶着線16では、ヒートシールやソニックシール等の熱溶着手段によって繊維不織布どうしが溶着している。それら溶着線16の間には幅方向へ並ぶ複数の収納部17が形成され、第1成分及び第2成分の混合物がそれら収納部17に収納されている。収納部17では、そこに収納された第1成分及び第2成分によってその厚みが増加し、収納部17が吸水・脱臭材10Aの厚み方向へ膨隆している。
なお、繊維不織布どうしがその周縁部(両端縁部14及び両側縁部15)のみに延びる溶着線16によって接合されていてもよく、繊維不織布どうしがその周縁部(両端縁部14及び両側縁部15)に延びる溶着線16と、両側縁部15の間で幅方向へ等間隔離間して直状に延びる溶着線16とによって接合されていてもよい。また、繊維不織布どうしがその周縁部(両端縁部14及び両側縁部15)に延びる溶着線16と、両端縁部14の間で縦方向へ等間隔離間して直状に延びる溶着線16とによって接合されていてもよい。繊維不織布どうしが縫製によって接合されていてもよい。
和紙袋13を作る和紙には、通気性、透湿性、透水性を有するものであればその種類に制限はない。和紙は、その平面形状が矩形に成形され、重なり合う和紙どうしがその両端縁部14及び両側縁部15(周縁部)に延びる接着線18に塗布された接着剤(図示せず)によって接着され、両側縁部15の間で幅方向へ等間隔離間して縦方向へ直状に延びる溶着線18に塗布された接着剤によって接合されているとともに、両端縁部14の間で縦方向へ等間隔離間して幅方向へ直状に延びる溶着線18に塗布された接着剤によって接合されている。
なお、和紙どうしがその周縁部(両端縁部14及び両側縁部15)のみに延びる接着線18に塗布された接着材によって接合されていてもよく、和紙どうしがその周縁部(両端縁部14及び両側縁部15)に延びる接着線18と、両側縁部15の間で幅方向へ等間隔離間して直状に延びる接着線18とに塗布された接着剤によって接合されていてもよい。また、和紙どうしがその周縁部(両端縁部14及び両側縁部15)に延びる接着線18と、両端縁部14の間で縦方向へ等間隔離間して直状に延びる接着線18とに塗布された接着剤によって接合されていてもよい。和紙どうしが縫製によって接合されていてもよい。
収納袋11に収納された第1成分と第2成分との全重量に対する第1成分の重量割合は、87%〜93%の範囲にある。収納袋11に収納された第1成分と第2成分との全重量に対する第2成分の重量割合は、7%〜13%の範囲にある。第1成分の重量割合が87%未満では、吸水・脱臭材10Aの吸水性(吸放湿性)及び脱臭性が低下し、吸水・脱臭材10Aの吸水機能や脱臭機能を十分に利用することができない。第2成分の重量割合が7%未満では、吸水・脱臭材10Aの抗菌性や殺菌性、防菌性、収れん作用、制汗作用が低下し、吸水・脱臭材10Aの抗菌性や殺菌性、防菌性、収れん作用、制汗作用を十分に利用することができない。
吸水・脱臭材10Aは、それに前記重量割合の第1成分が含まれ、それが優れた吸水性(吸放湿性)と優れた脱臭性とを有するから、水分や湿気を吸収する吸水材や除湿材として最適に使用することができ、臭気を吸収する脱臭材として最適に使用することができる。吸水・脱臭材10Aは、それに前記重量割合の第2成分が含まれ、第2成分が優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を有するから、雑菌を死滅させることができ、雑菌が繁殖することはなく、長期間衛生的に使用することができるとともに、ミョウバンの収れん作用や制汗作用を十分に利用することができる。
吸水・脱臭材10Aは、それが珪藻土を粒状に粉砕した吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土顆粒と珪藻土を粉状に粉砕した吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土粉末とのうちの少なくとも一方からなる第1成分と、ミョウバン粉末と酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくともミョウバン粉末からなる第2成分と、通気性及び透湿性並びに透水性を有して所定量の第1成分と所定量の第2成分とを混合した状態で収納した収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)とから形成されているから、吸水・脱臭材10Aが柔軟性を有し、吸水・脱臭材10Aに衝撃が加えられたとしても、その衝撃に対して自由に変形することができ、衝撃に対する吸水・脱臭材10Aの破損を防ぐことができる。
吸水・脱臭材10Aは、第1成分及び第2成分を収納した収納袋11が不織布や和紙から作られ、その収納袋11が柔軟性を有するから、吸水・脱臭材10Aの感触が柔らかく、良好な肌触りを有し、使用者に不快な感触を与えることがない。吸水・脱臭材10Aは、吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土顆粒と吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土粉末とのうちの少なくとも一方からなる第1成分を含み、優れた吸水性(吸放湿性)と優れた脱臭性とを有するから、水分や湿気を吸収する吸水材や除湿材として最適に使用することができ、臭気を吸収する脱臭材として最適に使用することができる。
吸水・脱臭材10Aは、ミョウバン粉末と酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくともミョウバン粉末からなる第2成分を含むから、第2成分の優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を利用することで、雑菌を死滅させることができ、雑菌が繁殖することはなく、長期間衛生的に使用することができる。吸水・脱臭材10Aは、珪藻土顆粒と珪藻土粉末とのうちの少なくとも一方からなる第1成分と、ミョウバン粉末と酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくともミョウバン粉末からなる第2成分とを収納袋11に収納することで作ることができるから、その製造に手間と時間とを要せず、容易に製造することができる。
他の一例として示す吸水・脱臭材10Bは、収納袋11と、その収納袋11の内部に収納された第1成分及び第2成分並びに第3成分とから形成される。収納袋11や第1成分、第2成分は、吸水・脱臭材10Aにおいて説明したそれらと同一である。吸水・脱臭材10Bでは、所定量の第1成分と所定量の第2成分と所定量の第3成分とを均一に満遍なく混合した混合物が収納袋11に収納されている。収納袋11では、第1成分及び第2成分並びに第3成分の混合物が各収納部17に収納され、第1成分及び第2成分並びに第3成分によって収納部17が吸水・脱臭材10Bの厚み方向へ膨隆している。
第3成分の一例は、粒状の吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有するシリカエアロゲル顆粒である。第3成分の他の一例は、粉状の吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有するシリカエアロゲル粉末である。第3成分の他の一例は、粒状の吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有するシリカエアロゲル顆粒と粉状の吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有するシリカエアロゲル粉末との混合物である。
収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)の内部には、所定量の珪藻土粉末が収納され、所定量のミョウバン粉末が収容されるとともに、所定量のシリカエアロゲル粉末が収容される場合、所定量の珪藻土顆粒が収納され、所定量のミョウバン粉末が収容されるとともに、所定量のシリカエアロゲル顆粒が収容される場合、珪藻土顆粒と珪藻土粉末とを混合した所定量の珪藻土混合物が収納され、所定量のミョウバン粉末が収容されるとともに、シリカエアロゲル顆粒とシリカエアロゲル粉末とを混合した混合物が収容される場合がある。
また、収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)の内部には、所定量の珪藻土粉末が収納され、ミョウバン粉末に酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくとも1種類を混合した所定量の混合粉末が収容されるとともに、所定量のシリカエアロゲル粉末が収容される場合、所定量の珪藻土顆粒が収納され、ミョウバン粉末に酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくとも1種類を混合した所定量の混合粉末が収容されるとともに、所定量のシリカエアロゲル顆粒が収容される場合、珪藻土顆粒と珪藻土粉末とを混合した所定量の珪藻土混合物が収納され、ミョウバン粉末に酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくとも1種類を混合した所定量の混合粉末が収容されるとともに、シリカエアロゲル顆粒とシリカエアロゲル粉末とを混合した混合物が収容される場合がある。
収納袋11に収納された第1成分と第2成分と第3成分との全重量に対する第1成分の重量割合は、72%〜83%の範囲にある。収納袋11に収納された第1成分と第2成分と第3成分との全重量に対する第2成分の重量割合は、7%〜13%の範囲にある。収納袋11に収納された第1成分と第2成分と第3成分との全重量に対する第3成分の重量割合は、10%〜15%の範囲にある。第1成分の重量割合が87%未満であって第3成分の重量割合が10%未満では、吸水・脱臭材10Bの吸水性(吸放湿性)及び脱臭性が低下し、吸水・脱臭材10Bの吸水機能や脱臭機能を十分に利用することができない。第2成分の重量割合が7%未満では、吸水・脱臭材10Bの抗菌性や殺菌性、防菌性、収れん作用、制汗作用が低下し、吸水・脱臭材10Bの抗菌性や殺菌性、防菌性、収れん作用、制汗作用を十分に利用することができない。
吸水・脱臭材10Bは、それに前記重量割合の第1成分及び第3成分が含まれ、それらが優れた吸水性(吸放湿性)と優れた脱臭性とを有するから、水分や湿気を吸収する吸水材や除湿材として最適に使用することができ、臭気を吸収する脱臭材として最適に使用することができる。吸水・脱臭材10Bは、それに前記重量割合の第2成分が含まれ、第2成分が優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を有するから、雑菌を死滅させることができ、雑菌が繁殖することはなく、長期間衛生的に使用することができるとともに、ミョウバンの収れん作用や制汗作用を十分に利用することができる。
吸水・脱臭材10Bは、それが珪藻土を粒状に粉砕した吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土顆粒と珪藻土を粉状に粉砕した吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土粉末とのうちの少なくとも一方からなる第1成分と、ミョウバン粉末と酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくともミョウバン粉末からなる第2成分と、吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する粒状のシリカエアロゲル顆粒と吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する粉状のシリカエアロゲル粉末とのうちの少なくとも一方からなる第3成分と、通気性及び透湿性並びに透水性を有して所定量の第1成分と所定量の第2成分と所定量の第3成分とを混合した状態で収納した収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)とから形成されているから、吸水・脱臭材10Bが柔軟性を有し、吸水・脱臭材10Bに衝撃が加えられたとしても、その衝撃に対して自由に変形することができ、衝撃に対する吸水・脱臭材10Bの破損を防ぐことができる。
吸水・脱臭材10Bは、第1成分及び第2成分並びに第3成分を収納した収納袋11が不織布や和紙から作られ、その収納袋11が柔軟性を有するから、吸水・脱臭材10Bの感触が柔らかく、良好な肌触りを有し、使用者に不快な感触を与えることがない。吸水・脱臭材10Bは、吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土顆粒と吸水性(吸放湿性)及び脱臭性を有する珪藻土粉末とのうちの少なくとも一方からなる第1成分を含むとともに、吸水性(吸放湿性)や脱臭性を有する粒状のシリカエアロゲル顆粒と吸水性(吸放湿性)や脱臭性を有する粉状のシリカエアロゲル粉末とのうちの少なくとも一方からなる第3成分を含み、優れた吸水性(吸放湿性)と優れた脱臭性とを有するから、水分や湿気を吸収する吸水材や除湿材として最適に使用することができ、臭気を吸収する脱臭材として最適に使用することができる。
吸水・脱臭材10Bは、ミョウバン粉末と酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくともミョウバン粉末からなる第2成分を含むから、第2成分の優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を利用することで、雑菌を死滅させることができ、雑菌が繁殖することはなく、長期間衛生的に使用することができる。吸水・脱臭材10Bは、珪藻土顆粒と珪藻土粉末とのうちの少なくとも一方からなる第1成分と、ミョウバン粉末と酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくともミョウバン粉末からなる第2成分と、粒状のシリカエアロゲル顆粒と粉状のシリカエアロゲル粉末とのうちの少なくとも一方からなる第3成分とを収納袋11に収納することで作ることができるから、その製造に手間と時間とを要せず、容易に製造することができる。
図3は、一例として示すバスマット19の断斜視図である。バスマット19は、第1成分と第2成分との混合物を収納袋11に収納した吸水・脱臭材10Aと、第1成分と第2成分と第3成分との混合物を収納袋11に収納した吸水・脱臭材10Bとのうちのいずれかから作られている。バスマット19では、吸水・脱臭材10A,10Bを形成する収納袋11の一方の表面全体及び他方の表面全体(外表面全体)が織物または編み物製の布袋20(収納袋11をその内部に収容した布袋20)に包被されている(覆われている)。
バスマット19は、その平面形状が一方向へ長い長方形に成形されている。布袋20は、一方の側部と両端部とが縫製によって接合されている。布袋20の他方の側部には、スライダーを備えた線ファスナーが取り付けられている。バスマット19では、収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)が布袋20の内部に挿脱可能に収容されている。なお、バスマット19の平面形状に特に限定はなく、平面形状を円形や楕円形、星形等のあらゆる形状にすることができる。また、バスマット19の大きさや厚みについても特に制限はない。さらに、線ファスナーの他に、フックとループとを備えたメカニカルファスナを布袋20の他方の側部に取り付け、メカニカルファスナを利用して布袋20の他方の側部を開閉することもできる。
バスマット19は、脱衣場の床(床面)に載置されて床に敷かれ、その上(布袋20の生地の上)を人(使用者)の足が位置する。バスマット19では、その上に位置する人の体に付着した水滴がバスマット19の上に落ちると、その水滴や人の足裏に付着した水分が布袋20の生地及び収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)の生地を通過し、第1成分と第2成分との混合物、あるいは、第1成分と第2成分と第3成分との混合物に吸収保持される。バスマット19は、人の体から滴り落ちた水滴や足裏に付着した水分がバスマット19の外側に漏れ出すことはなく、人の体から滴り落ちた水滴や人の足裏に付着した水分の水切りを行うことができる。
バスマット19は、人(使用者)の体から滴り落ちた水滴や人の足裏に付着した水分をバスマット19(吸水・脱臭材10A,10B)が吸収したときに、その水滴や水分によってミョウバン粉末が溶けてミョウバン水溶液に変化して収容袋11の外面に滲出し、微量のミョウバン水溶液が人の足裏に付着し、または、人の足裏がバスマット19(吸水・脱臭材10A,10B)に接触したときに、微量のミョウバン粉末が収容袋11の外面に漏出し、そのミョウバン粉末が人の足裏に付着する。なお、バスマット19では、第1成分が水滴や水分を素早く吸収することから、収容袋11の外面に滲出するミョウバン水溶液の量は少なく、微量のミョウバン水溶液が収容袋11の外面に滲出し、その微量のミョウバン水溶液が人の足裏に付着し、さらに、ミョウバン水溶液の水分が第1成分に吸収されることで、微量のミョウバンのみが人の足裏に残存する。
水分を吸収保持したバスマット19は、それを干すことで水分がバスマット19(吸水・脱臭材10A,10B)から外部に放出され、バスマット19が乾燥する。バスマット19は、それを干して乾燥させることで繰り返し使用することができる。なお、複数回の使用で布袋20が汚れた場合、布袋20の他方の側部に取り付けられた線ファスナーのスライダーをスライドさせて(引き下げて)布袋20の他方の側部を開放し、布袋20の他方の側部から収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)を取り出し、収納袋11と布袋20とを分離して布袋20を洗濯する。洗濯した布袋20の他方の側部から収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)を挿入し、収納袋11を布袋20の内部に収容した後、スライダーをスライドさせて(引き上げて)布袋20の他方の側部を閉める。バスマット19は、布袋20が汚れた場合、布袋20を洗濯することで布袋20の汚れを落とすことができるから、バスマット19を清潔な状態で使用することができる。
吸水・脱臭材10A,10Bを利用したバスマット29は、人(使用者)の体から滴り落ちた水滴や人の足裏に付着した水分が吸水・脱臭材10A,10Bの第1成分や第3成分に吸収保持されるから、足裏のべたつき感を迅速に除去することができ、人の体から滴り落ちた水滴や人の足裏に付着した水分が周囲に散らばることはなく、人の体に付着した水滴や足裏に付着した水分の床面への散在を防ぐことができ、床面の美感や清潔感を保持することができる。
吸水・脱臭材10A,10Bを利用したバスマット19は、ミョウバン粉末と酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくともミョウバン粉末からなる第2成分を含むから、第2成分の優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を利用することで、雑菌を死滅させることができ、雑菌が繁殖することはなく、長期間衛生的に使用することができる。
吸水・脱臭材10A,10Bを利用したバスマット19は、人(使用者)の体から滴り落ちた水滴や人の足裏に付着した水分をバスマット19が吸収したときに、その水滴や水分によってミョウバン粉末が溶けてミョウバン水溶液に変化して収容袋の外面に滲出し、ミョウバン水溶液が使用者の足裏に付着し、または、人の足裏がバスマット19に接触したときに、微量のミョウバン粉末が収容袋11の外面に漏出し、ミョウバン粉末が足裏に付着するから、水分や水滴に雑菌が含まれていたとしても、ミョウバン粉末の優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を利用することで、雑菌を死滅させることができ、雑菌が繁殖することはなく、足裏(肌)を清潔に保つことができる。
図4は、他の一例として示す吸水・脱臭材10A,10Bの斜視図であり、図5は、一例として示すタオル21の斜視図である。図6は、使用状態で示すタオル21の斜視図である。図6では 、タオル21がタオル掛け22に掛けられている。タオル21は、第1成分と第2成分との混合物を収納袋11に収納した吸水・脱臭材10Aと、第1成分と第2成分と第3成分との混合物を収納袋11に収納した吸水・脱臭材10Bとのうちのいずれかから作られている。タオル21では、吸水・脱臭材10A,10Bを形成する収納袋11の一方の表面全体及び他方の表面全体(外表面全体)が織物または編み物製の布袋20(収納袋11をその内部に収容した布袋20)に包被されている(覆われている)。
タオル21は、その平面形状が一方向へ長い長方形に成形されている。布袋20は、一方の側部と両端部とが縫製によって接合されている。布袋20の他方の側部には、スライダーを備えた線ファスナーが取り付けられている。タオル21では、収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)が布袋20の内部に挿脱可能に収容されている。なお、タオル21の平面形状に特に限定はなく、平面形状を正四角形や円形、楕円形等のあらゆる形状にすることができる。また、タオル21の長さや厚みについても特に制限はない。さらに、線ファスナーの他に、フックとループとを備えたメカニカルファスナを布袋20の他方の側部に取り付け、メカニカルファスナを利用して布袋20の他方の側部を開閉することもできる。
タオル21は、タオル掛け22に掛けられ、図6に示すように、人(使用者)が水に濡れた手を拭く。または、タオル掛け22からタオル21を取り外し、タオル21によって人が水に濡れた頭や顔、体を拭く。タオル21では、水に濡れた人の手や頭、顔、体が接触すると、手や頭、顔、体に付着した水滴や水分が布袋20の生地及び収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)の生地を通過し、第1成分と第2成分との混合物、あるいは、第1成分と第2成分と第3成分との混合物に吸収保持される。タオル21は、人の手や頭、顔、体に付着した水滴や水分がタオル21バスマット19の外側に漏れ出すことはなく、手や頭、顔、体に付着した水滴や水分の水切りを行うことができる。
タオル21は、手や頭、顔、体に付着した水滴や水分をタオル21(吸水・脱臭材10A,10B)が吸収したときに、その水滴や水分によってミョウバン粉末が溶けてミョウバン水溶液に変化して収容袋11の外面に滲出し、微量のミョウバン水溶液が人の手や頭、顔、体に付着し、または、人の手や頭、顔、体がタオル21(吸水・脱臭材10A,10B)に接触したときに、微量のミョウバン粉末が収容袋11の外面に漏出し、そのミョウバン粉末が人の手や頭、顔、体に付着する。なお、タオル21では、第1成分が水滴や水分を素早く吸収することから、収容袋11の外面に滲出するミョウバン水溶液の量は少なく、微量のミョウバン水溶液が収容袋11の外面に滲出し、その微量のミョウバン水溶液が人の手や頭、顔、体に付着し、さらに、ミョウバン水溶液の水分が第1成分に吸収されることで、微量のミョウバンのみが人の手や頭、顔、体に残存する。
水分を吸収保持したタオル21は、それを干すことで水分がタオル21(吸水・脱臭材10A,10B)から外部に放出され、タオル21が乾燥する。タオル21は、それを干して乾燥させることで繰り返し使用することができる。なお、複数回の使用で布袋20が汚れた場合、布袋20の他方の側部に取り付けられた線ファスナーのスライダーをスライドさせて(引き下げて)布袋20の他方の側部を開放し、布袋20の他方の側部から収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)を取り出し、収納袋11と布袋20とを分離して布袋20を洗濯する。洗濯した布袋20の他方の側部から収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)を挿入し、収納袋11を布袋20の内部に収容した後、スライダーをスライドさせて(引き上げて)布袋20の他方の側部を閉める。タオル21は、布袋20が汚れた場合、布袋20を洗濯することで布袋20の汚れを落とすことができるから、タオル21を清潔な状態で使用することができる。
吸水・脱臭材10A,10Bを利用したタオル21は、人(使用者)の手や頭、顔、体に付着した水滴や水分が吸水・脱臭材10A,10Bの第1成分や第3成分に吸収保持されるから、手や頭、顔、体のべたつき感を迅速に除去することができ、人の手や頭、顔、体に付着した水滴や水分が周囲に散らばることはなく、人の手や頭、顔、体に付着した水滴や水分の床面や壁面への散在を防ぐことができ、床面や壁面の美感や清潔感を保持することができる。
吸水・脱臭材10A,10Bを利用したタオル21は、ミョウバン粉末と酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくともミョウバン粉末からなる第2成分を含むから、第2成分の優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を利用することで、雑菌を死滅させることができ、雑菌が繁殖することはなく、長期間衛生的に使用することができる。
吸水・脱臭材10A,10Bを利用したタオル21は、人(使用者)の手や頭、顔、体に付着した水滴や水分をタオル21が吸収したときに、その水滴や水分によってミョウバン粉末が溶けてミョウバン水溶液に変化して収容袋の外面に滲出し、ミョウバン水溶液が使用者の足裏に付着し、または、人の手や頭、顔、体がタオル21に接触したときに、微量のミョウバン粉末が収容袋11の外面に漏出し、ミョウバン粉末が人の手や頭、顔、体に付着するから、水分や水滴に雑菌が含まれていたとしても、ミョウバン粉末の優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を利用することで、雑菌を死滅させることができ、雑菌が繁殖することはなく、人の手や頭、顔、体(肌)を清潔に保つことができる。また、タオル21は、ミョウバン水溶液やミョウバン粉末が人の手や頭、顔、体(肌)に付着することで、ミョウバンのタンパク質を引き締める収れん作用や汗を抑える制汗作用を利用することができる。
図7は、一例として示す玄関マット23の斜視図である。玄関マット23は、第1成分と第2成分との混合物を収納袋11に収納した吸水・脱臭材10Aと、第1成分と第2成分と第3成分との混合物を収納袋11に収納した吸水・脱臭材10Bとのうちのいずれかから作られている。玄関マット23では、吸水・脱臭材10A,10Bを形成する収納袋11の一方の表面全体及び他方の表面全体(外表面全体)が織物または編み物製の布袋20(収納袋11をその内部に収容した布袋20)に包被されている(覆われている)。
玄関マット23は、その平面形状が一方向へ長い長方形に成形されている。布袋20は、一方の側部と両端部とが縫製によって接合されている。布袋20の他方の側部には、スライダーを備えた線ファスナーが取り付けられている。玄関マット23では、収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)が布袋20の内部に挿脱可能に収容されている。なお、玄関マット23の平面形状に特に限定はなく、平面形状を六角形や円形や楕円形等のあらゆる形状にすることができる。また、玄関マット23の大きさや厚みについても特に制限はない。さらに、線ファスナーの他に、フックとループとを備えたメカニカルファスナを布袋20の他方の側部に取り付け、メカニカルファスナを利用して布袋20の他方の側部を開閉することもできる。
玄関マット23は、玄関の床(床面)に載置されて玄関に敷かれ、その上(布袋20の生地の上)を人(使用者)の足が位置する。玄関マット23では、その上に位置する人の足裏に付着した水分や足裏から発生する水蒸気が布袋20の生地及び収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)の生地を通過し、第1成分と第2成分との混合物、あるいは、第1成分と第2成分と第3成分との混合物に吸収保持され、水分が玄関マット23の外側に漏れ出すことはない。玄関マット23は、人(使用者)の足裏が玄関マット23(吸水・脱臭材10A,10B)に接触したときに、微量のミョウバン粉末が収容袋11の外面に漏出し、そのミョウバン粉末が人の足裏に付着する。
水分を吸収保持した玄関マット23は、それを干すことで水分が玄関マット23(吸水・脱臭材10A,10B)から外部に放出され、玄関マット23が乾燥する。玄関マット23は、それを干して乾燥させることで繰り返し使用することができる。なお、複数回の使用で布袋20が汚れた場合、布袋20の他方の側部に取り付けられた線ファスナーのスライダーをスライドさせて(引き下げて)布袋20の他方の側部を開放し、布袋20の他方の側部から収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)を取り出し、収納袋11と布袋20とを分離して布袋20を洗濯する。洗濯した布袋20の他方の側部から収納袋11(不織布袋12、和紙袋13)を挿入し、収納袋11を布袋20の内部に収容した後、スライダーをスライドさせて(引き上げて)布袋20の他方の側部を閉める。玄関マット23は、布袋20が汚れた場合、布袋20を洗濯することで布袋20の汚れを落とすことができるから、玄関マット23を清潔な状態で使用することができる。
吸水・脱臭材10A,10Bを利用した玄関マット23は、人(使用者)の足裏に付着した水分や足裏から発生する水蒸気が吸水・脱臭材10A,10Bの第1成分や第3成分に吸収保持されるから、足裏のべたつき感を迅速に除去することができる。
吸水・脱臭材10A,10Bを利用した玄関マット23は、ミョウバン粉末と酸化亜鉛粉末と酸化銀粉末と酸化チタン粉末とのうちの少なくともミョウバン粉末からなる第2成分を含むから、第2成分の優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を利用することで、雑菌を死滅させることができ、雑菌が繁殖することはなく、長期間衛生的に使用することができる。
吸水・脱臭材10A,10Bを利用した玄関マット23は、人の足裏がバスマット19に接触したときに、微量のミョウバン粉末が収容袋11の外面に漏出し、ミョウバン粉末が足裏に付着するから、足裏に雑菌が付着していたとしても、ミョウバン粉末の優れた抗菌性や殺菌性、防菌性を利用することで、雑菌を死滅させることができ、雑菌が繁殖することはなく、足裏(肌)を清潔に保つことができる。