JP6717077B2 - 身体清拭シート - Google Patents

身体清拭シート Download PDF

Info

Publication number
JP6717077B2
JP6717077B2 JP2016128484A JP2016128484A JP6717077B2 JP 6717077 B2 JP6717077 B2 JP 6717077B2 JP 2016128484 A JP2016128484 A JP 2016128484A JP 2016128484 A JP2016128484 A JP 2016128484A JP 6717077 B2 JP6717077 B2 JP 6717077B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning sheet
water
absorbent polymer
surface layers
polymer layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016128484A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018000344A (ja
Inventor
瑞江 高木
瑞江 高木
麻実 小田
麻実 小田
亜矢子 高橋
亜矢子 高橋
喜之 三宅
喜之 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Holdings Corp, Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Holdings Corp
Priority to JP2016128484A priority Critical patent/JP6717077B2/ja
Publication of JP2018000344A publication Critical patent/JP2018000344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6717077B2 publication Critical patent/JP6717077B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Body Washing Hand Wipes And Brushes (AREA)

Description

本発明は、身体清拭シートに関し、特には乾式の身体清拭シートに関する。
保湿性を有する身体用の清拭シートが知られており、例えば特許文献1,2には、吸水性ポリマー及び水性洗浄剤を含む湿式の身体用清拭シートが開示されている。また、特許文献3には布タオルの間に吸水樹脂を挟んだ蒸しタオルが開示されている。
特開 2004−313557 特開 2003−250714 特開平9−252994
しかしながら、特許文献1,2の清拭シートは湿式のシートであるため、使用前に乾いた状態で保管できない。また、特許文献1,2の清拭シートには、アレルギー体質の人や皮膚疾患を有する人に適用する場合、身体に接触することが好ましくない場合もある。また、特許文献1,2の清拭シートでは吸水性ポリマーが膨張した場合に、吸水性ポリマーが表面層と吸水性ポリマーを含む内層との間の空間内を移動するという問題がある。
特許文献3の蒸しタオルの場合、繰り返し用いると雑菌の繁殖の恐れがあるが、衛生的に用いるには布タオルを吸水樹脂から外して洗濯する必要があり、使用者にとって煩雑である。
本発明の目的は、使用前に乾いた状態で保管でき、かつ使用時の保温性が良好な不織布タイプの身体清拭シートを提供することにある。
本発明の別の目的は、使い捨て可能で、かつ使用時の保温性が良好な不織布タイプの身体清拭シートを提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、身体清拭シート内での吸水性ポリマーの移動が抑制された身体清拭シートを提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成すべく、2つの表面層の一方又は両方と吸水性ポリマー層とに、複数の小区画を構成するよう特殊加工を施した身体清拭シートを用いることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の一態様によれば、2つの表面層と、2つの表面層の間に配置され、吸水性ポリマーを含有する吸水性ポリマー層とを備え、前記2つの表面層の一方又は両方と前記吸水性ポリマー層とが、複数の小区画を構成するよう結合部にて結合され、吸水性ポリマーの移動が各区画内で規制されていることを特徴とする身体清拭シートが提供される。
本発明によれば、使用前には身体清拭シートを乾いた状態で保管でき、かつ使用時には良好な保温性を発揮する。また、使用後には身体清拭シートを使い捨てることができ、衛生的である。さらには、吸水性ポリマーの移動が規制されるため、保温が均等に保たれ、身体清拭シートの物理的な耐久性も向上する。
本発明の第1実施形態の身体清拭シートの平面図。 図1のII−II線における断面図。 図1のIII線で囲まれた部分の部分拡大模式図。 図1の小区画の形状の別例の平面図。 図1の小区画の形状の別例の平面図。 図1の小区画の形状の別例の平面図。 図2の別例の断面図。 本発明の第2実施形態の身体清拭シートの平面図。 図8のIX−IX線における断面図。 本発明の第3実施形態の身体清拭シートの平面図。 図10の身体清拭シートの使用状態の略図。 本発明の第4実施形態の身体清拭シートの平面図。 図12の身体清拭シートが折り畳まれた状態を示す平面図。 身体清拭シートの保湿試験の結果を示すグラフ。
以下、本発明を身体清拭シートに具体化した第1〜第4実施形態について図1〜8を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態の身体清拭シート1は、不織布から構成された2つの表面層2,3と、2つの表面層2,3の間に配置され、吸水性ポリマーを含有する1つ又は複数の吸水性ポリマー層4とが積層された略矩形の積層シートである。 表面層2及び表面層3のいずれの面でも、身体の清拭を行うことができる。
また、図2に示すように、吸水性ポリマー層4の端部が2つの表面層2,3により封止されている。具体的には、吸水性ポリマー層4の幅が2つの表面層2,3の幅よりも短く、また吸水性ポリマー層4の長さが2つの表面層2,3の長さよりも短くなっており、吸水性ポリマー層4が2つの表面層2,3により囲繞され、吸水性ポリマー層4の周端部が2つの表面層2,3により封止されている。封止は、例えば表面層2,3の2層の超音波融着並びに熱融着等の溶着、接着剤による接着、糸による縫い合わせ、エンボス加工による接合、溶断機による溶断、溶接機による溶接等により行うことができる。吸水性ポリマー層4を2つの表面層2,3により封止することで、吸水性ポリマー層4の身体清拭シート1からの脱落が防止される。また、吸水性ポリマー層4を2つの表面層2,3により画成される空間内に閉じ込めて、吸水性ポリマーが身体清拭シート1の外に漏出するのを防止することができる。
図1及び2に示されるように、本実施形態の身体清拭シート1では、2つの表面層2,3と吸水性ポリマー層4との3層が、複数の小区画20を構成する小区画20を仕切る略直線状の結合部21にて結合されている。このため、吸水性ポリマー層4の吸水性ポリマーが各区画20内に閉じ込められ、吸水性ポリマー層4の吸水性ポリマーの移動が各区画20内で規制される。このため、吸水性ポリマー層4の吸水性ポリマーの、2つの表面層2,3と吸水性ポリマー層4との間の空間内での移動によるズレや偏在が防止される。
また、2つの表面層2,3と吸水性ポリマー層4との3層が結合部21にて結合されているため、表面層2,3と吸水性ポリマー層4との互いの位置のズレも防止される。このため、清拭時に表面層2,3と吸水性ポリマー層4がほぼ一体化した感覚で使用者は身体清拭シート1を使用することができる。
図1に示される身体清拭シート1の面積中の結合部21が存在する面積の占める割合は、特に限定されないが、10〜90%であることが好ましく、50%〜90%であることがより好ましい。
結合部21を構成する部材は、2つの表面層2,3と吸水性ポリマー層4とを結合するものであれば特に限定されないが、例えば超音波融着並びに熱融着等の溶着、接着剤による接着、糸による縫い合わせ等が挙げられる。好ましくは、結合部21は溶着により構成される。2つの表面層2,3と吸水性ポリマー層4を糸で結合することで、身体清拭シート1はキルティング又は凹凸のあるタオルのような風合い又は外観を有することができる。
小区画20の一つの面積は特に限定されないが、例えば1〜9cm2、好ましくは2〜6cm2である。このような面積とすることで、身体清拭シート1の表面のキルティング又は凹凸のあるタオルのような風合いを残しつつ、吸水性ポリマー層4中の吸水性ポリマーを身体清拭シート1中により均等に分散させることができる。また、使用者の指先が小区画20に触れた状態で身体清拭シート1を使用したときに、2つの表面層2,3と吸水性ポリマー層4との間のズレが知覚され難いという効果を有する。
小区画20の形状は特に限定されないが、本実施形態では略三角形である。図3に示すように、身体清拭シート1を繰り返し使用すると、略三角形の中央の清拭面を中心に、各小区画20の略三角形の3つの角へと吸収性ポリマー23が均等に分散され易い。また、小区画20とその隣の小区画20は食い違いに配置されることで、吸収性ポリマー23が線状に凝集することが防止又は低減される。
なお、図3で示した略三角形の形状の代わりに、別例として小区画20の形状を、図4に示すような菱形を初めとする略矩形としたり、図5に示した互い違いに配置された略矩形のような互い違いに配置された同一形状としたり、図6に示す略円形としたり、楕円形、花や動物の形状を模した形等としてもよい。
本実施形態の身体清拭シート1は、水を含ませて使用される乾式シートである。このため、衛生的に長期間保管することができる。また、乾式で軽量であるため、多数量の運搬及び輸送にも適している。
身体清拭シート1は、使用時に水を含ませることで、水に濡らした身体清拭シート1を身体の清拭に使用することができる。
また、吸水性ポリマー層4の吸水性ポリマーが水を保持するため、身体清拭シート1を、身体清拭シート1を適用した身体部位の冷却又は加温に使用することができる。冷却用の身体清拭シート1は、例えば乾燥した身体清拭シート1を氷水、冷却水、又は水道水等に浸したり、水で濡らした身体清拭シート1を冷蔵庫又は冷蔵庫に保存することにより準備でき、加温用の身体清拭シート1は、例えば乾燥した身体清拭シート1を温水に浸したり、水又は湯で濡らした身体清拭シート1を電子レンジで加熱したり、保温庫又は清拭車に入れることにより準備することができる。
さらには、身体清拭シート1に水を含ませることで、吸水性ポリマー層4の吸水性ポリマーが膨張するため身体清拭シート1の厚みが増大すると共にクッション性も増大するため、不織布のみから構成したシートと比較して、清拭されている人は身体をしっかりと「拭かれている」感覚を得ることができる。
また、本実施形態の身体清拭シート1の表面層2,3と吸水性ポリマー層4に適量の水を保持させると、肌への水残りがなく清拭を行うことができ、清拭されている人が感じる局所的な寒さ又は冷感を回避又は低減することができる。
また、本実施形態の身体清拭シート1は、使い捨ての物品である。このため、衛生的に使用することができる。特に、身体清拭シート1を温めるときは雑菌が繁殖しやすいが、使い捨てであるため、毎回交換することができて衛生的である。
さらに、本実施形態の身体清拭シート1は、水性洗浄剤を含有しない。水性洗浄剤は水を媒体とし洗浄成分を含有するものであり、界面活性剤が挙げられる。このため、身体に直接接触するときの水性洗浄剤の影響が排除される。水性洗浄剤については特開2003−250714及び特開 2004−313557にも記載されている。
次に、身体清拭シート1を構成する各層について詳しく説明する。
表面層2,3は不織布から構成されており、不織布を構成する繊維材料は天然繊維であっても合成繊維であってもよい。天然繊維としてはパルプ、羊毛、コットン等の天然繊維が挙げられる。合成繊維としては、レーヨン及びキュプラ等の再生セルロース繊維、ポリビニルアルコール繊維及びポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊維、及びポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維等の合成繊維並びにこれらを親水化処理したもの等が挙げられる。繊維材料は1種又は2 種以上を用いることができる。好ましくは、表面層2,3には熱融着に適した繊維材料が使用される。
表面層2,3を構成する繊維シートは、例えば湿式抄造法や、スパンレース法及びエアレイド法等の不織布製造法により製造することができる。表面層2,3を構成する繊維シートの坪量は、身体清拭シート1全体の坪量にもよるが、それぞれ例えば20〜100g/m であり、30〜70g/m であることが好ましい。
表面層2及び表面層3はそれぞれ一枚に限定されず、例えば1つの身体清拭シート1中に複数の表面層2、複数の表面層3、又はこれらの組み合わせを積層させて使用してもよい。複数の表面層2を使用する場合、異種繊維から形成された2層以上の表面層2を重ね合わせてもよいし、同種の繊維から形成された2層以上の表面層2を重ね合わせてもよい。また、複数の表面層2を重ね合わせる部分は、表面層2の全体に限られず、一部の区画のみであってもよい。複数の表面層3の場合も複数の表面層2を使用する場合と同様である。
吸水性ポリマー層4は、吸水性ポリマー及び繊維材料の少なくとも一方から構成される。 吸水性ポリマー層4は、繊維材料中に吸水性ポリマーを含有させたシート、繊維材料の上に吸水性ポリマーを分散して固めたシート、又は繊維状に加工された吸水性ポリマーを含むシートであり得る。
吸水性ポリマー層4に使用される吸水性ポリマーとしては、液体を吸収及び保持できる任意の吸水性ポリマーを使用することができ、具体例としては、デンプンや架橋カルボキシルメチル化セルロース、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体等、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体を挙げることができる。
吸水性ポリマー層4に使用される繊維材料は天然繊維であっても合成繊維であってもよい。天然繊維としてはパルプ、羊毛、コットン等の天然繊維が挙げられる。合成繊維としては、レーヨン及びキュプラ等の再生セルロース繊維、ポリビニルアルコール繊維及びポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊維、及びポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維等の合成繊維並びにこれらを親水化処理したもの等が挙げられる。繊維材料は1種又は2 種以上を用いることができる。
吸水性ポリマー層4を構成する繊維シートは、例えば湿式抄造法や、スパンレース法及びエアレイド法等の不織布製造法により製造することができる。吸水性ポリマー層4を構成する繊維シートの坪量は、身体清拭シート1全体の坪量にもよるが、それぞれ例えば20〜100g/m であり、30〜70g/m であることが好ましい。
吸水性ポリマー層4の数は一枚に限定されない。例えば1つの身体清拭シート1中に複数の吸水性ポリマー層4を積層させて使用してもよい。複数の吸水性ポリマー層4を使用する場合、異種繊維から形成された2層以上の表面層2を重ね合わせてもよいし、同種の繊維をから形成された2層以上の吸水性ポリマー層4を重ね合わせてもよい。また、複数の吸水性ポリマー層4を重ね合わせる部分は、吸水性ポリマー層4の全体に限られず、一部の区画のみであってもよい。
好ましくは、吸水性ポリマー層4中の吸水性ポリマーの量は、吸水性ポリマーが膨潤するのに十分な時間水に浸した身体清拭シート1を60℃に加熱した後、20〜25℃、湿度40〜80%の環境下で10分保存した後の身体清拭シート1の温度を30℃以上に保持し得る量である。より好ましくは、吸水性ポリマー層4中の吸水性ポリマーの量は、吸水性ポリマーが膨潤するのに十分な時間水に浸した身体清拭シート1を60℃に加熱した後、20〜25℃、湿度40〜80%の環境下で20分保存した後の身体清拭シート1の温度を25℃以上に保持し得る量である。
図7に示すように、身体清拭シート1は、表面層2、表面層3、及び吸水性ポリマー層4に加えて、1または2層以上の追加の層5を備えていてもよい。例えば追加の層5は、表面層3と吸水性ポリマー層4の間に積層された、表面層2と表面層3、並びに表面層3と吸水性ポリマー層4の接着を支援するための熱融着層であってもよい。かかる熱融着層は、例えば熱融着性繊維から構成される。熱融着性繊維としては、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフイン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸やポリメタクリル酸等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂等、並びにこれらの組み合わせが用いられる。
身体清拭シート1は、香料、保湿剤、抗菌剤、抗炎症剤、虫除け剤、及び清涼パウダーから選択される1つ又は2つ以上の成分をさらに含有してもよい。これらの成分は表面層2、表面層3、吸水性ポリマー層4及びその他の層のいずれに含有されてもよい。
香料は、天然香料でも合成香料でもよく、特に限定されないが、香木、精油、樹脂、ムスク、シベット、カストリウム、アンバーグリス、メントール、レモン、グレープフルーツ、ライム、オレンジ、ベルガモット、バラ、ジャスミン、スズラン、ライラック、バニリン、ヘリオトロピン、クマリン;ベンゾイン、乳香、没薬等が挙げられる。
抗菌剤としては、特に限定されないが、メチルパラベン等が挙げられる。
保湿剤は、軟膏、クリーム、ローション等のいずれの剤形の保湿剤であってもよく、特に限定されないが、軟膏としては、例えば白色ワセリン、亜鉛華軟膏、セラミド、アズノール軟膏、ザーネ軟膏、クリームとしては、例えばウレパール、ケラチナミン、パスタロン(ソフト)、ワイドコール、ヒルドイドクリーム、ローションとしては、例えばヒルドイドローションが挙げられる。
抗炎症剤としては、特に限定されないが、プレドニゾロン、リン酸ベタメタゾンナトリウム、リン酸デキサメタゾンナトリウム等のステロイド系抗炎症薬、並びにアスピリン、メフェナム酸、イブプロフェン、ナプロキセン、チアプロフェン、インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム、スリンダク、ピロキシカム等の非ステロイド系抗炎症薬が挙げられる。
虫除け剤としては、特に限定されないが、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド(DEET)、p−メンタン−3,8−ジオール、ユーカリオイルを初めとするアロマオイル等が挙げられる。
清涼パウダーは、特に限定されないが、水と反応して吸熱反応を起こす冷却物質を含む粉体であり、冷却物質としては糖類、アミノ酸、尿素、無機塩などが挙げられ、粉末としてはタルク、カオリン、雲母、炭酸金属塩、ケイ酸金属塩、クレイ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、シリカビーズ、プラスチックビーズ、プラスチックパウダー、コーンスターチを初めとする食用粉末等が挙げられる。
ここまで、本発明を第1実施形態を例にとって説明してきたが、本発明はこれに限られず、以下のような種々の変形が可能である。以下の第2〜4実施形態において、同じ符号は第1実施形態におけるのと同じ部材を示し、説明は省略する。
図8及び9に示すように、本発明の第2実施形態の身体清拭シート1は、身体清拭シート1の幅方向の中心位置を長手方向に沿って略直線状に延びる凹部6を備え、凹部6により吸収性ポリマー層4が2つの部分4aに分離されている。かかる凹部6を備えることで、矢印の方向に折り返すと、身体清拭シート1を容易に二つに折り畳むことができ、拭いた面を閉じて身体清拭シート1を衛生的に処分することができる。
なお、本実施形態では、表面層2及び表面層3の2層が接合した部分が、凹部6の底面を区画形成し、表面層2、表面層3、及び吸収性ポリマー層4の3層の部分よりも厚みが小さくなることで凹部6が画成されているが、凹部6の位置で凹部6の身体清拭シート1の幅方向における両側の部分よりも相対的に厚みが小さくなっていれば、身体清拭シート1の各層の図示された構成に限定されない。
図10は本発明の第3実施形態の身体清拭シート1である。図10において、小区画20は下記に説明するガイド線7a〜7dの部分を除く吸水性ポリマー層4の2つの部分4aに設けられているが、図面を明瞭にするため小区画20は身体清拭シート1の左上に一部のみを示す。図10に示すように、本発明の第3実施形態の身体清拭シート1は、第2実施形態で示した凹部6に加えて、それぞれ一対のガイド線7a並びにガイド線7b、及びガイド線7c並びにガイド線7dを備えている。ガイド線7a並びにガイド線7bは、身体清拭シート1の幅方向の中心を通って身体清拭シート1の長手方向に延びる線Xにおける身体清拭シート1の長手方向の中心位置Cから等距離の位置から、身体清拭シート1の長辺1aまでの間を、身体清拭シート1の長手方向に沿って互いに離れるように延びる仮想線Y1,Y2に沿ってそれぞれ延びている。ガイド線7c並びにガイド線7dは、身体清拭シート1の幅方向の中心を通って身体清拭シート1の長手方向に延びる線Xにおける身体清拭シート1の長手方向の中心位置Cから等距離の位置から、身体清拭シート1の長辺1bまでの間を、前記身体清拭シートの長手方向に沿って互いに離れるように延びる仮想線Y3,Y4に沿ってそれぞれ延びている。仮想線Y1,Y2及び仮想線Y3,Y4は、エンボス加工等により施された凹部、互いに離間して設けられた複数の孔、糸による縫い目、マーカー、テープ等であってよい。仮想線Y1,Y2及び仮想線Y3,Y4は身体清拭シート1の片面又は両面に設けられてもよく、好ましくは両面に設けられる。好ましくは仮想線Y1,Y2及び仮想線Y3,Y4は身体清拭シート1の厚み方向を貫通して設けられた糸による縫い目である。なお「仮想線に沿って」とは、仮想線上である場合と、仮想線と平行な場合とを含む。
この構成によれば、図10において、(1)の矢印のように身体清拭シート1を線Xの位置で二つに折り畳み、(2)の矢印のように折り重なった一端部を内方に折り返し、(3)の矢印のように折り重なった他方の端部を内方に折り返すことにより、図11に示すように、ミトンの形状に身体清拭シート1が折りたたまれる。ミトンの空間8に親指以外の4指を入れ、ミトンの長手方向の端部の折れ重なった部分を親指をミトンの外側から押さえることにより、使用者、つまり身体清拭シート1の着用者は手の操作を細かい反映しつつ清拭することができる。
図12に示すように、本発明の第3実施形態の身体清拭シート1では、表面層2又は表面層3の角部に、小片10が取り付けられている。小片10を構成する材料は限定されず、例えば表面層3と同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。小片10の形状は限定されないが、例えば三角形であり、その二辺11,12が角部を形成する表面層3の二辺と接着されている。接着としては、超音波融着並びに熱融着等の溶着、接着剤による接着、糸による縫い合わせ、エンボス加工による接合、溶断機による溶断、溶接機による溶接等により行うことができる。小片10は、表面層3との間に身体清拭シート1を収容するためのポケット13を画成する。
このため、図12で矢印に示すように、身体清拭シート1をポケット13に向かって折り返し、図13に示すように身体清拭シート1をポケット13に収容することができる。このため、コンパクトに畳んで拭くことができ、また、使用後の身体清拭シート1をコンパクトに折り畳んで処分することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
試験例1 身体清拭シートの製造
( 1 )表面層の製造
レーヨン繊維80% 、及びポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンの芯鞘型複合繊維20%からなる坪量40g/m2 のスパンレース不織布を製造し、これを2枚の表面層として用いた。表面層の大きさは、長さ300mm×幅200〜400mm とした。
( 2 ) 吸水性ポリマー層の製造
吸水性ポリマー含有シートを吸水性ポリマー層として用いた。このシートはエアレイド法によって製造されたものであり、シートに含まれる吸水性ポリマーは架橋されたポリアクリル酸ナトリウム塩であり、実施例1のシートではその坪量を230g /m2とした。このシートの繊維組成は、木材パルプからなる天然セルロース繊維であった。
( 3 )身体清拭シートの製造
2枚の表面層間には、さらに別途ポリプロピレン/ポリエチレン芯鞘型繊維100%を配置し、熱融着で4層を接合し、清拭シートを製造した。
実施例2の身体清拭シートは、吸水性ポリマー層の吸水性ポリマーの坪量を138g
/m2として製造した。
実施例3の身体清拭シートは、吸水性ポリマー層の吸水性ポリマーの坪量を50g /m2として製造した。
実施例4の身体清拭シートは、吸水性ポリマー層の吸水性ポリマーを繊維状態に加工した上で、吸水性ポリマーの坪量を68g /m2として製造した。
比較例1には布タオルを用いた。
比較例2には市販の不織布からなる表面層のみのシートを用いた。
試験例2 保温性試験
試験例1で製造した実施例1〜4及び比較例1,2の身体清拭シートを約10cm ×約30cm に折りたたみ、吸水性ポリマーが膨潤するのに十分な時間、水を含水させ、電子レンジを用いて加熱した。次いで放射温度計(タスコ製TA−410NH)を用いて、折りたたんだ状態の清拭シート表面の中央部温度が60℃まで下がるのを待った後、2分毎に20分間、清拭シート表面の中央部温度を測定した。
結果を表1及び図14に示す。
以上、本発明の実施形態及び実施例について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
上述の実施形態及び実施例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料及び数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料及び数値などを用いてもよい。例えば以下の通りである。
・第1〜4実施形態において、表面層2、表面層3、及び吸水性ポリマー層4の3層が固定されて小区画20を構成するのに変えて、表面層2及び表面層3のうちの一方と吸水性ポリマー層4の2層が固定されて小区画20を構成してもよい。
・第1〜4実施形態において、表面層2、表面層3、及び吸水性ポリマー層4の数は一枚に限定されない。例えば1つの身体清拭シート1中に複数の表面層2、複数の表面層3、複数の吸水性ポリマー層4、又はこれらの組み合わせを積層させて使用してもよい。
・第1〜4実施形態において、吸水性ポリマー層4の長さが2つの表面層2,3の長さよりも短く、吸水性ポリマー層4が2つの表面層2,3により囲繞されていなくても、吸水性ポリマー層4中の吸水性ポリマーが身体清拭シート1の外に漏出するのを防止する程度に、吸水性ポリマー層4の周端部が表面層2、表面層3と一体化されていればよい。一体化は、表面層2,3及び吸水性ポリマー層4の3層の超音波融着並びに熱融着等の溶着、接着剤による接着、糸による縫い合わせ、エンボス加工による接合、溶断機による溶断、溶接機による溶接等により行うことができる。
・第3実施形態において、仮想線Y3,Y4を省略し、仮想線Y1,Y2のみとしてもよい。
また、上述の実施形態の構成、方法、工程、形状、材料及び数値などは、本発明の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
また、本発明は以下の構成を採用することもできる。
[1]2つの表面層と、2つの表面層の間に配置され、吸水性ポリマーを含有する吸水性ポリマー層とを備え、前記2つの表面層の一方又は両方と前記吸水性ポリマー層とが、複数の小区画を構成するよう結合部にて結合され、吸水性ポリマーの移動が各区画内で規制されていることを特徴とする身体清拭シート。
[2]水を含ませて使用される乾式シートである[1]に記載の身体清拭シート。
[3]前記結合部が、溶着、接着剤による接着、又は糸による縫い合わせである[1]又は[2]に記載の身体清拭シート。
[4]前記小区画の一つの面積が2〜6cm2である[1]〜[3]のいずれかに記載の身体清拭シート。
[5]前記小区画の形状が略三角形、略矩形、又は互い違いに配置された同一形状である[1]〜[4]のいずれかに記載の身体清拭シート。
[6]前記吸水性ポリマー層が、身体清拭シートの幅方向の中心位置を長手方向に沿って略直線状に延びる凹部により2つの部分に分離されている、[1]〜[5]のいずれかに記載の身体清拭シート。
[7]前記身体清拭シートは略矩形であり、前記身体清拭シートの幅方向の中心を通って前記身体清拭シートの長手方向に延びる線における前記身体清拭シートの長手方向の中心位置から等距離の位置から、前記身体清拭シートの長辺までの間を、前記身体清拭シートの長手方向に沿って互いに離れるように延びる仮想線に沿って延びる2つのガイド線をさらに備える[1]〜[6]のいずれかに記載の身体清拭シート。
[8]前記2つの表面層のうちの一方の角部に取り付けられ、該2つの表面層のうちの一つとの間に前記身体清拭シートを収容するためのポケットを画成する小片をさらに備える[1]〜[7]のいずれかに記載の身体清拭シート。
本発明の身体清拭シートは、家庭、病院等の医療施設、老人福祉施設、介護施設、総合商業施設、スポーツ施設等の様々な場所で、清拭を必要とする人に他者が清拭をしたり、清拭を必要とする人が自ら清拭をするために使用することができる。
1・・・身体清拭シート、1a,1b…身体清拭シートの長辺、2,3…表面層、4…吸水性ポリマー層、4a…吸水性ポリマー層の2つの部分、6…凹部、7a,7b,7c,7d…ガイド線、10…小片、13…ポケット、X…身体清拭シートの幅方向の中心を通って身体清拭シートの長手方向に延びる線、Y1,Y2,Y3,Y4…仮想線、C…身体清拭シートの幅方向の中心を通って身体清拭シートの長手方向に延びる線における身体清拭シートの長手方向の中心位置。

Claims (8)

  1. 2つの表面層と、2つの表面層の間に配置され、吸水性ポリマーを含有する吸水性ポリマー層とを備え、前記2つの表面層の一方又は両方と前記吸水性ポリマー層とが、複数の小区画を構成するよう結合部にて結合され、吸水性ポリマーの移動が各区画内で規制されていることを特徴とする身体清拭シート(ただし、水性洗浄剤を含有する身体清拭シートを除く)
  2. 水を含ませて使用される乾式シートである請求項1に記載の身体清拭シート。
  3. 前記結合部が、溶着、接着剤による接着、又は糸による縫い合わせである請求項1又は2に記載の身体清拭シート。
  4. 前記小区画の一つの面積が2〜6cm2である請求項1〜3のいずれかに記載の身体清拭シート。
  5. 前記小区画の形状が略三角形、略矩形、又は互い違いに配置された同一形状である請求項1〜4のいずれかに記載の身体清拭シート。
  6. 前記吸水性ポリマー層が、身体清拭シートの幅方向の中心位置を長手方向に沿って略直線状に延びる凹部により2つの部分に分離されている、請求項1〜5のいずれかに記載の身体清拭シート。
  7. 前記身体清拭シートは略矩形であり、前記身体清拭シートの幅方向の中心を通って前記身体清拭シートの長手方向に延びる線における前記身体清拭シートの長手方向の中心位置から等距離の位置から、前記身体清拭シートの長辺までの間を、前記身体清拭シートの長手方向に沿って互いに離れるように延びる仮想線に沿って延びる2つのガイド線をさらに備える請求項1〜6のいずれかに記載の身体清拭シート。
  8. 前記2つの表面層のうちの一方の角部に取り付けられ、該2つの表面層のうちの一つとの間に前記身体清拭シートを収容するためのポケットを画成する小片をさらに備える請求項1〜7のいずれかに記載の身体清拭シート。
JP2016128484A 2016-06-29 2016-06-29 身体清拭シート Expired - Fee Related JP6717077B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128484A JP6717077B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 身体清拭シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128484A JP6717077B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 身体清拭シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018000344A JP2018000344A (ja) 2018-01-11
JP6717077B2 true JP6717077B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=60946726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016128484A Expired - Fee Related JP6717077B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 身体清拭シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6717077B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07308265A (ja) * 1994-05-19 1995-11-28 Shinji Yanase 浴用タオル
JP4824882B2 (ja) * 2001-05-24 2011-11-30 ユニ・チャーム株式会社 積層シート
JP4282282B2 (ja) * 2001-12-27 2009-06-17 花王株式会社 身体用清拭シート
JP4334263B2 (ja) * 2003-04-18 2009-09-30 花王株式会社 身体用清拭シート
US20050202068A1 (en) * 2004-03-12 2005-09-15 Hasenoehrl Erik J. Disposable nonwoven mitt
JP2009297297A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Asahi Kasei Home Products Kk クリーナー
JP3176772U (ja) * 2012-04-20 2012-07-05 オオサキメディカル株式会社 消毒剤拭取タオル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018000344A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101311124B1 (ko) 풀 탭 작동부를 갖는 장치
EP1919344B1 (en) Fluid applicator with a pull tab activated pouch
RU2598830C1 (ru) Очищающее изделие для личной гигиены
JP2004531325A (ja) 物質を対象表面上に供給する半包囲型アプリケータ
BRPI0615380A2 (pt) artigo ativado por estiramento para distribuir várias composições ou elementos funcionais
WO2001026528A9 (en) Applicator having a temperature changing element for distributing a product onto a target surface
EP1919339A1 (en) Disposable wipe with liquid storage and application system
MX2008001271A (es) Aplicador con bolsas discretas de una composicion para ser entregada con el uso del aplicador.
JP4359020B2 (ja) 生理用ナプキン
JP6841281B2 (ja) 身体清拭シート
JP3223067U (ja) 体拭き用おしぼり
JP6717077B2 (ja) 身体清拭シート
JP5388207B2 (ja) 洗浄用具
JP2005163217A (ja) 不織布シート
JP6717078B2 (ja) 身体清拭シート
JP4422931B2 (ja) 清拭用物品
JP2004168698A (ja) ドライシャンプーシートおよび使用方法ならびに使用装置
JP3934328B2 (ja) 化粧綿
WO1998036720A1 (en) A liquid-absorbent article
JP2005095386A (ja) 手袋状清拭材
JP3105037U (ja) 化粧綿
JP2001019633A (ja) 身体清浄用シート
JP3166046U (ja) 使い捨て清拭用物品
KR20020076230A (ko) 대상 표면에 물질을 분배하기 위한 온도 변화 요소를 갖는어플리케이터
JPH0411596Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6717077

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees