JP3934328B2 - 化粧綿 - Google Patents

化粧綿 Download PDF

Info

Publication number
JP3934328B2
JP3934328B2 JP2000336976A JP2000336976A JP3934328B2 JP 3934328 B2 JP3934328 B2 JP 3934328B2 JP 2000336976 A JP2000336976 A JP 2000336976A JP 2000336976 A JP2000336976 A JP 2000336976A JP 3934328 B2 JP3934328 B2 JP 3934328B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cotton
fiber
heat
sealing
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000336976A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002136336A (ja
Inventor
憲司 中村
興司 中村
Original Assignee
憲司 中村
興司 中村
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 憲司 中村, 興司 中村 filed Critical 憲司 中村
Priority to JP2000336976A priority Critical patent/JP3934328B2/ja
Publication of JP2002136336A publication Critical patent/JP2002136336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3934328B2 publication Critical patent/JP3934328B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧水や乳液などを塗布する場合や化粧落しなどに使用される、形くずれの防止、吸水度の向上、肌の感触を改善した化粧綿に関する。
さらに詳しくは、本発明は、吸水性の粉末状物質よりなる10〜80g/m2の内部層を設け、該内部層は上下両面を繊維素繊維を主成分とする目付 5〜80g/m2の繊維ウェブで被覆され、繊維ウェブ被覆体が上下両面を目付10〜50g/m2の不織布にって被覆された多層構造であって、且つ、各辺は一体的に接合されてなる化粧綿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、肌当たりの良好な化粧綿として、例えば粉砕パルプに親水性樹脂を含漬した内部層を含み、吸液性、耐水性及び肌触りの優れた外装材を周辺部の必要個所でシ−ルしてなる、風合い、使用感の改善された化粧綿(実公昭58−39609号公報)、熱融着性繊維と合成繊維からなる第1層及び熱融着性繊維の第2層からなる繊維ウエブ内層の上下を不織布で被覆した、適度の化粧水保持力であって、使用時の化粧水の押出し性の良好な、しかも湿潤時の形崩れのない化粧綿(実公昭62−11542号公報)が知られている。化粧綿は、吸収した化粧水などを肌に移行させたり、又は逆に肌から化粧料を取り除くことを求められるので、化粧水の優れた吸液能力ばかりでなく、化粧液を排出する機能も必要であり、化粧水を保液するために繊維素材は綿やレーヨンを主として使用されているが、繊維ウェブは極力間隙率を大きくして、形崩れで塊にないようにするために、熱融着繊維を用いて繊維間の間隙を固定する工夫もされ、含液体の表裏面を肌当たりの良好な不織布シ−トで少なくとも対向する両側縁で一体に接合した化粧綿(実開平2−71418号公報)と知られている。
しかしながら、脱脂綿のように繊維ウェブを用いた化粧綿では、いずれも湿潤使用時に形がくずれて塊となり、機能し難い欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述するように、従来の技術では、形くずれが少なくて、間隙率の大きい繊維ウェブを製造するためには、ウェブを構成する繊維では、繊維軸が立つ状態に工夫した薄い繊維ウェブを作成して、繊維ウェブを何十枚も重ねて所望の繊維ウェブとするために工芸的で手間のかかる作業であった。そのために生産性が低く、コストアップを招く欠点を有していた。
また、熱融着繊維を用いて繊維間の間隙を固定する技術により得られた化粧綿においても、ベースとなる繊維ウェブは上記の間隙構造が必要であり、経済的な化粧綿の製造方法ではなかった。
そこで、本発明では、経済的に価に製造でき、化粧綿としての機能性を十分発揮し、且つ、湿潤使用時に形がくずれがなく、利便性のある化粧綿を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、吸液性に優れ、肌触りの優れた感触とボリューム感を有し、型くずれのしない化粧綿を経済的に得ることができた。
本発明で得られる化粧綿は、吸液性を有する粉末状物質による内部層を設けて、内部層は上下両面を繊維素繊維よりなる繊維ウェブで被覆された繊維ウェブ被覆体が形成されており、さらに形成された繊維ウェブ被覆体の上下両面を不織布によって被覆されている多層構造の化粧綿であり、各辺は熱シ−ルなどの手段で一体的に接合されている。
【0005】
この発明において、内部層に用いる吸液性の粉末状物質としては、パルプ、コットンリンター、コットンパウダー、吸液性ポリマーを使用することができる。
また、該粉末状物質の使用量は、10〜80g /m2 が適当である。
上記粉末状物質の内部層の上下面を被覆する繊維素繊維よりなる繊維ウェブは、通常カード機1台による普通の繊維ウェブでよい。従来の化粧綿用繊維ウェブは、数十台のカード機を用いて重ねて嵩高とした手間をかけた立体性の繊維ウェブを用いる必要がないので、本発明の化粧綿は経済的に得ることが可能である。
また、綿や繊維素化学繊維よりなる繊維ウェブは、これらの単独又は混用品を用いるが、目付は5〜80g/m2程度のものが適当である。上記繊維ウェブに熱融着繊維を1〜30重量%含有させることにより形くずれの防止と化粧綿の周辺の接合に有効である。熱融着繊維が、1%以下では、熱融着による各辺の接合力不足となり、繊維間隙の固定も満足できない。逆に30%以上になると、化粧綿として肌の感触が悪くなり、適合しなくなる。熱融着繊維としては、メルテイ (商品名、ユニチカ株式会社製品) やES繊維 (商品名、チッソ株式会社製品) などを使用するのが適当である。
【0006】
繊維ウェブを被覆する不織布は、綿、レーヨン、リヨセル、ベンベルグ、ポリエステル系繊維、ポリプロピレン繊維などのポリオレフィン系繊維より選ばれた1種類又は2種類以上の繊維より形成された、目付5〜80g/m2、好ましくは10〜50g/m2の不織布を使用する。不織布には、熱融着繊維を30重量%以下に含有させることにより、各辺の接合を熱シール、超音波シール、高周波シール又は圧着シールによって効率的に接合することができる。本発明の化粧綿は、長方形、正方形、三角形、円形、ハート形、楕円形などの適宜の形状とすることができる。
【0007】
本発明の化粧綿を図面で説明すると、図1は本発明の化粧綿の斜視図を示すもので、パルプ粉末、綿、コットンリンタ−、コットンパウダ−などの粉末状物質からなる内部層2が、綿、繊維素系化学繊維などの繊維素材のウエブ3で被覆されている。さらに、このウエブ被覆体は、上下両面を不織布1によって被覆され、各片はシ−ル部4によって接合されている。
本発明について実施例により詳しく具体的に説明する。
【実施例1】
綿85重量%、メルテイ#4080 ( 熱融着繊維、ユニチカ株式会社製品、2デニール、カット長51mm、融点110 ℃) 15重量%を混綿して目付30g/m2の繊維ウェブを普通カード機により製造した。該30g/m2の繊維ウェブ2枚の間に、綿衣料よりリサイクルとして得たコットンパウダーを50g/m2を均一に供給して内部層とした。得られた2枚の繊維ウェブの上下面を不織布でサンドイッチ状に挟み込んだ。
上記不織布は、綿70重量%、PP15重量部%、メルテイ#4080 ( 熱融着繊維、ユニチカ株式会社製品、2デニール、カット長51mm、融点 110℃) 15重量%よりなる目付25g/m2の不織布を用いた。
上記の工程により得られた 160g/m2の多層体を幅5cm、長さ7cmの長方形に裁断すると同時に四方の辺をヒートシールにより接合してソフトで感触のよい風合と吸液性に優れた化粧綿を安価に製造することができた。
【0008】
【実施例2】
綿50重量%、レーヨン86重量%、メルテイ#4080 ( 熱融着繊維、ユニチカ株式会社製品、2 デニール、カット長51mm、融点 110℃) 14重量%を混綿して目付30g/m2の繊維ウェブを普通カード機により製造した。得られた30g/m2の繊維ウェブ2枚の間に、粉砕パルプ50g/m2を均一に供給して内部層とした。さらに、2枚の繊維ウェブの上下面を不織布で、サンドウィッチ状に挟み込んだ。用いた不織布は、綿50重量%、レーヨン20重量%、PET10重量%、メルテイ#4080 ( 熱融着繊維、ユニチカ株式会社製品、2デニール、カット長51mm、融点 110℃) 20重量%よりなる目付25g/m2の不織布を用いた。
上記により得られた 160g/m2の多層体を7cm四方の正方形に裁断すると同時に、四辺をヒートシールによって接合して、ソフトで、感触の良好な、風合と吸液性に優れた化粧綿を安価に製造することができた。
【発明の効果】
上述するように、本発明では、吸液性を有する粉末状物質による内部層を設けて、内部層は上下両面を繊維素繊維よりなる繊維ウェブで被覆し、さらに繊維ウェブ被覆体の上下両面を不織布によって被覆した多層構造の化粧綿とし、各辺は一体的に接合した化粧綿とすることによって、吸液性に優れ、肌触りの優れた感触とボリューム感を有し、湿潤使用時に型くずれのない、利便性の高い化粧綿を経済的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧綿の斜視図
【符号の説明】
1 不織布
2 パルプ粉末などの粉末状物質
3 ウェブ
4 接合部

Claims (8)

  1. 吸液性の粉末状物質よりなる内部層を設け、該内部層は上下両面を繊維素繊維を主成分とし、1〜30重量%の熱融着性繊維を含有する繊維ウェブで被覆されており、さらに、該繊維ウェブ被覆体は上下両面を熱融着性繊維を含有する不織布によって被覆された多層構造であり、且つ、各辺が一体的に接合されていることを特徴とする化粧綿。
  2. 吸液性の粉末状物質が、パルプ、コットンリンター、コットンパウダー及び吸水性ポリマーより選ばれた少なくとも一成分であることを特徴とする請求項1に記載の化粧綿。
  3. 繊維ウェブが、綿及び/又は繊維素系化学繊維であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧綿。
  4. 不織布が、綿、レーヨン、リヨセル、ベンベルグ、ポリエステル系繊維及びポリオレフィン系繊維より選ばれた少なくとも一種の繊維より形成されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧綿。
  5. 不織布が、熱融着繊維を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧綿。
  6. 該内部層の目付が10〜80g/m2、該繊維ウェブの目付が 5〜80g/m2、該不織布の目付が10〜50g/m2のそれぞれの範囲にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の化粧綿。
  7. 各辺の一体的な接合が、熱シール、超音波シール、高周波シール又は圧着シールによることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧綿。
  8. 形状が、長方形、正方形、三角形、円形、ハート形又は楕円であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の化粧綿。
JP2000336976A 2000-11-06 2000-11-06 化粧綿 Expired - Fee Related JP3934328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000336976A JP3934328B2 (ja) 2000-11-06 2000-11-06 化粧綿

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000336976A JP3934328B2 (ja) 2000-11-06 2000-11-06 化粧綿

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002136336A JP2002136336A (ja) 2002-05-14
JP3934328B2 true JP3934328B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=18812434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000336976A Expired - Fee Related JP3934328B2 (ja) 2000-11-06 2000-11-06 化粧綿

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3934328B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100842874B1 (ko) 2007-01-26 2008-07-03 (주)토파코리아 솜 제조장치
JP5261024B2 (ja) * 2008-05-13 2013-08-14 株式会社 資生堂 ネールエナメル落としコットン
KR200463383Y1 (ko) * 2012-04-16 2012-11-05 이현종 화장솜
WO2019185161A1 (fr) * 2018-03-29 2019-10-03 L'oreal Article tel qu'une houppette

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002136336A (ja) 2002-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2006309918B2 (en) Absorbent breast pad and manufacturing method for the same
JP2004531325A (ja) 物質を対象表面上に供給する半包囲型アプリケータ
JPS5855789B2 (ja) 生理用ナプキンの外包材
JP2004105349A (ja) 吸収性複合シートおよびこれを用いた吸収性物品
JP3751912B2 (ja) フェイスマスク
CN215652038U (zh) 乳垫
CN215425536U (zh) 乳垫
JP3934328B2 (ja) 化粧綿
WO2017034016A1 (ja) 吸収性物品
CN108883005A (zh) 吸收性物品
CN114533396A (zh) 双折角乳垫
JP7164370B2 (ja) 吸収性物品
JP4605971B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP3583668B2 (ja) 化粧パフおよびその製造方法
JP6841281B2 (ja) 身体清拭シート
JPH0610936Y2 (ja) 薄形状石鹸もしくは洗剤入りシート
JP7361556B2 (ja) 吸収性物品
JP7209600B2 (ja) 吸収性物品
CN114795663B (zh) 乳垫
JP6717077B2 (ja) 身体清拭シート
JPH03267058A (ja) 吸収体表面シートおよび吸収体製品
JP4459775B2 (ja) シート状パック材
JP5514636B2 (ja) 化粧シート
JP3636839B2 (ja) 吸液性シート
JPS6010489Y2 (ja) 化粧パフ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040413

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040413

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees