JP7361556B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、詳細には表面シートに肌側に膨出する多数の凸部が形成された吸収性物品に関する。
従来より、吸収性物品の表面材として、肌への接触面積を低減させることにより湿り感を抑える、或いは質感を出すとともに感触性を高めるなど種々の目的に応じて適宜のエンボスパターンを付与したものが市場に提供されている。また、前記表面材として、体液の吸収速度を高める、表面の液残りをなくしてべた付き感を解消するなど種々の目的に応じて適宜の開孔を形成したものも開発されている。この種のものとしては、例えば下記特許文献1、2などを挙げることができる。
下記特許文献1、2には、第1のシートと第2のシートが部分的に接合されて多数の接合部が形成されているとともに、第1のシートには接合部以外の部分に凸部が形成されている複合シートであって、第2のシートにおける前記凸部に対向する第1のシートとの非接合部分に開孔部が形成された複合シートが開示されている。
特許第4863697号公報 特許第5094992号公報
肌側に膨出する多数の凸部が形成された表面シートを備えた従来の吸収性物品では、表面シートの透液性を高めるため、凸部以外の領域に表面シートの厚み方向に貫通する開孔を形成していた。ところが、このような表面シートでは、開孔が表面に露出しているため、体圧によって凸部が潰れたときなどに、開孔が肌面に直接接触するおそれがあった。開孔の周縁には、開孔加工時のピンの突き刺しや抜き取りによって、繊維端が肌面に突出したバリが形成されることがあり、このバリの先端が肌面に当たって着用者に痛みや痒みを生じさせ、装着感が悪化するおそれがあった。また、開孔から吸収体に吸収された体液が表面側に逆戻りする場合があり、逆戻りした体液が肌に触れてべた付き感を生じるおそれがあった。
上記特許文献1、2記載の複合シートのように、第2のシートにおける前記凸部に対向する第1のシートの非接合部分に開孔部を形成することにより、凸部が潰れた場合でも第1のシートによって開孔が直接肌面に接触するのが防止でき、逆戻りした体液によるべた付き感が生じるのが抑制できる。
しかしながら、上記特許文献1、2記載の複合シートでは、凸部を構成する第1のシートに吸収された体液が、凸部の基端部に拡散した後、第1のシートから第2のシートへの移行性や第2のシートから下層側の吸収体への移行性に劣る場合があり、第1のシートと第2のシートとの接合部に体液が溜まりやすく、表面に液残りするおそれがあった。
そこで本発明の主たる課題は、装着感の悪化を防止するとともに、表面の液残りを低減し、逆戻りした体液が肌に接触しにくくした吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために第1の態様として、表面シートと、前記表面シートの非肌側に隣接して配設されたセカンドシートとを備え、
前記表面シートに、肌側に膨出する多数の凸部が形成され、
前記凸部内部の前記セカンドシートに、厚み方向に貫通する複数の開孔部が形成され、
前記凸部以外の領域であって前記開孔部に近接する位置に、前記表面シート及びセカンドシートを圧搾した圧搾部が設けられ
前記開孔部は、前記凸部の基端部側寄り位置に設けられた前記凸部の基端部と平行する仮想線に沿って所定の間隔をあけて複数配置されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記第1の態様では、前記表面シートに、肌側に膨出する多数の凸部が形成され、前記凸部内部の前記セカンドシートに、厚み方向に貫通する複数の開孔部が形成されているため、開孔部の周縁にバリが形成された場合でも、開孔部が直接肌に触れないので装着感の悪化が防止できる。また、開孔部から逆戻りした体液が肌に接触しにくいため、不快なべた付き感が抑えられる。
前記開孔部、前記凸部の基端部側寄り位置に設けられた前記凸部の基端部と平行する仮想線に沿って所定の間隔をあけて複数配置されているため、圧搾部から開孔部に体液が流れ込みやすく、表面に液残りしにくくなる。
更に、前記凸部以外の領域であって前記開孔部に近接する位置に、前記表面シート及びセカンドシートを圧搾した圧搾部が設けられているため、表面シートの凸部に吸収された体液が、前記圧搾部による繊維の粗密の関係で圧搾部に拡散しやすくなるとともに、この圧搾部に拡散した体液が、近接する開孔部を通ってセカンドシートを通過し、下層側の吸収体に吸収されるようになる。このため、表面の液残りが低減し、肌の不快なべた付き感が抑えられる。
第2の態様として、前記開孔部と圧搾部との最短の離隔距離は、0.5~10mmである吸収性物品が提供される。
上記第2の態様では、前記開孔部と圧搾部とを所定の離隔距離で配置することによって、圧搾部に向けて拡散した体液が開孔部に流れ込みやすくなり、開孔部を通ってセカンドシートから下層側の吸収体に移行しやすくなる。
の態様として、各開孔部に対応して1又は複数の前記圧搾部が設けられている吸収性物品が提供される。
上記第の態様では、各開孔部に対応して少なくとも1つの圧搾部が設けられているため、確実に圧搾部から開孔部に体液が移行され、表面の液残りが低減できる。
の態様として、前記開孔部の面積は、0.01~8mm2である吸収性物品が提供される。
上記第の態様では、開孔部を通過する体液の通液量を確保するとともに、体液の逆戻りを抑制するため、前記開孔部を所定の範囲の面積で形成している。
以上詳説のとおり本発明によれば、装着感の悪化が防止できるとともに、表面の液残りが低減でき、逆戻りした体液が肌に接触しにくくなる。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 生理用ナプキン1表面の拡大平面図である。 図2のIII-III線矢視図である。 変形例に係る生理用ナプキン1表面の拡大平面図である。 加工装置30を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔生理用ナプキン1の基本構造〕
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1に示されるように、非肌側に配置されたポリエチレンシートなどからなる不透液性の裏面シート2と、肌側に配置されるとともに、経血やおりものなど(以下、まとめて体液ともいう。)を速やかに透過させる透液性の表面シート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、前記表面シート3と吸収体4との間であって前記表面シート3の非肌側に隣接し、前記表面シート3とほぼ同形状のセカンドシート6と、肌当接面側の両側部に長手方向のほぼ全長に亘って設けられたサイドシート7、7とを備え、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記裏面シート2と表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合されるとともに、その両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記裏面シート2と前記サイドシート7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合された前記吸収体4が介在しないフラップ部が形成されたものである。なお、前記吸収体4の形状保持および拡散性向上のために、前記吸収体4をクレープ紙又は不織布などからなる被包シートで囲繞してもよい。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記裏面シート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、蒸れ防止の観点から透湿性を有するものを用いるのが望ましい。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記裏面シート2の非肌側面(外面)にはナプキン長手方向に沿って1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。前記裏面シート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
次いで、前記表面シート3は、有孔または無孔の不織布が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高で圧縮復元性が高い点で優れている。前記表面シート3に多数の透孔を形成した場合には、体液が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。不織布の繊維は、長繊維または短繊維のいずれでもよいが、好ましくはタオル地の風合いを出すため短繊維を使用するのがよい。また、エンボス処理を容易とするために、比較的低融点のポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系繊維のものを用いるのがよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド-バイ-サイド型繊維、分割型繊維の複合繊維を好適に用いることもできる。
前記裏面シート2と表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえば綿状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。吸収体4の製造方法は、柔軟性に富むように積繊パルプとするのが望ましいが、嵩を小さくできるエアレイド吸収体としてもよい。前記吸収体4は、形状保持および拡散性向上のため、クレープ紙や不織布などからなる被包シート(図示せず)で囲繞してもよい。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド-バイ-サイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記表面シート3と吸収体4との間に配置される親水性のセカンドシート6は、体液に対して親水性を有するものであればよい。具体的には、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることにより素材自体に親水性を有するものを用いるか、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維を親水化剤によって表面処理し親水性を付与した繊維を用いることができ、この他に、多孔性プラスチックシートを用いることもできる。このセカンドシート6は、後述するように、前記表面シート3の裏面側(非肌側)に隣接して積層した状態で、前記表面シート3及びセカンドシート6を一体的に熱融着(エンボス)することにより接合される。
前記セカンドシート6と吸収体4とは、全体にホットメルト接着剤を間欠塗布することにより接合するのが望ましい。前記セカンドシート6を吸収体4に接着して密着させることにより、セカンドシート6に吸収された体液が、吸収体4に速やかに移行しやすくなる。
前記表面シート3の幅寸法は、図示例では、吸収体4の幅と略同等とされ、吸収体4を覆うだけに止まり、それより外方側は前記表面シート3とは別のサイドシート7、具体的には経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されたサイドシート7が配設されている。
かかるサイドシート7としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくは体液の隠蔽性を高めるため、坪量を高めた不織布を用いるのがよい。具体的には、坪量を13~23g/mとして作製された不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
前記サイドシート7は、幅方向中間部より外側部分を所定の内側位置から裏面シート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着され、これら前記サイドシート7と裏面シート2との積層シート部分により吸収体4の両側部に吸収体4が介在しないサイドフラップ部が形成されている。一方、前記サイドシート7の内方側部分は、図示例では、表面シート3の肌側に積層された状態で吸収体4側(表面シート3の肌側面)に接着されているが、幅方向に折り畳んで、この折り畳み部に長手方向に沿って弾性伸縮部材を配設することにより、肌側に起立する立体ギャザーが形成されるようにしてもよい。また、図示例の生理用ナプキン1は、両側部に側方に突出するウイング状フラップが設けられないものであるが、ショーツに対する装着時に、ショーツのクロッチ部分の外側を巻き込むようにして折り返されるウイング状フラップを前記サイドフラップ部の側方に突出して設けてもよい。
〔凸部、開孔部、圧搾部〕
本生理用ナプキン1では、図2及び図3に示されるように、前記表面シート3に、肌側に膨出する多数の凸部10、10…が形成されている。前記凸部10は内部が空洞であり、前記凸部10において表面シート3とセカンドシート6との間に空間部が形成されるようになっている。前記凸部10…以外の領域は、ほぼ平坦に形成され、前記凸部10と比較して相対的に窪んだ領域となっており、この領域の非肌側面が下層側に隣接するセカンドシート6に接している。
前記凸部10は、底面の平面形状が、図示例のように円形としてもよいし、この他に楕円形や矩形、多角形などとしてもよい。また、断面形状は、図示例では略半円形のドーム状であるが、台形や矩形などとしてもよい。好ましくは、図示例のように底面の平面形状が円形で、断面形状が略半円形のドーム状のものであり、これによって肌との接触面積が低減し擦れが軽減できるとともに、クッション感が増し肌当たりが良好になることに加えて、凸部10の頂部に吸収された体液が凸部10の基端部に向けて拡散しやすく、後述する開孔部11を通って吸収体4に吸収されやすくなる。
前記凸部10の平面形状の大きさとしては、クッション性を高める観点及び肌への接触面積を低減する観点などから適宜定めることができ、具体的には、生理用ナプキン1の長手方向の長さAが2.0~10.0mm、生理用ナプキン1の幅方向の長さBが2.0~10.0mmとするのが好ましい。また、前記凸部10の高さCは、0.5~5.0mmとするのがよい。
表面シート3に多数の凸部10…を形成することにより、クッション感が増して肌当たりが柔らかくなるとともに、肌面との接触面積が低減して、肌面との擦れが軽減できるようになる。
また、本生理用ナプキン1では、前記凸部10内部の前記セカンドシート6に、厚み方向に貫通する複数の開孔部11、11…が形成されている。前記開孔部11は、セカンドシート6のみに形成され、前記表面シート3には設けられていない。また、前記開孔部11は、凸部10の内部、即ち表面シート3が肌側に膨出してセカンドシート6との間に空間部が形成された部分の底部(セカンドシート6)のみに形成され、前記凸部10以外の領域、即ちセカンドシート6の肌側に表面シート3が接触して積層された部分には設けられていない。
前記開孔部11を設けることにより、この開孔部11を通って体液が速やかにセカンドシート6を通過し、吸収体4に移行するようになる。また、前記開孔部11が凸部10内部のセカンドシート6に形成されているため、前記開孔部11の肌側が凸部10を構成する表面シート3によって覆われ、直接肌面に接触しなくなる。このため、開孔加工時のピンの突き刺しや抜き取りによって、開孔部11の周縁に肌側に突出する繊維端(バリ)が形成された場合でも、この繊維端が直接肌面に触れなくなるため、装着感が良好になる。
前記開孔部11における通液性を確保するとともに、前記開孔部11からの体液の逆戻りを抑制するため、セカンドシート6の肌側面における開孔部11の面積は、0.01~8mm2、好ましくは1~5mm2とするのがよい。1つの開孔部11の面積は、前記凸部10の基端部の面積の40%以下、好ましくは10~30%程度とするのがよい。
1つの凸部10内に形成される開孔部11の数は、少なくとも2個、好ましくは3~6個、より好ましくは図示例のように4個である。
前記開孔部11は、図2に示されるように、前記凸部10の基端部側寄り位置に設けられた前記凸部10の基端部と平行する仮想線Lに沿って、所定の間隔をあけて複数配置されている。具体的には、複数の開孔部11…の中心を通る前記仮想線Lが、凸部10の半径Rに対して、R/2より外側、好ましくは2R/3より外側に位置するように配置されている。開孔部11が凸部10の基端部側寄り位置に設けられているため、凸部10の外側から開孔部11内に体液が流れ込みやすくなる。
前記凸部10の先端から基端部に拡散する体液を前記開孔部11に流れ込みやすくする観点から、前記開孔部11と前記凸部10の基端部との離隔距離Dは、できる限り小さくするのがよく、具体的には、0.1~3mmが好ましい。
このように、前記開孔部11は、凸部10の基端部寄り位置に形成され、凸部10の中心部には設けないのが好ましい。凸部10の外周部に形成することにより、凸部10の外側から凸部10内に向けて拡散した体液が開孔部11に流入しやすくなる。
更に、本生理用ナプキン1では、前記凸部10以外の領域であって前記開孔部11に近接する位置に、前記表面シート3及びセカンドシート6を圧搾した圧搾部12が設けられている。この圧搾部12によって表面シート3とセカンドシート6とが接合されている。前記表面シート3とセカンドシート6とは、体液の浸透を阻害しないように前記圧搾部12のみによって接合するのが好ましいが、これに加えてホットメルト接着剤等を間欠塗布することにより、より強固に接合するようにしてもよい。
前記圧搾部12は、前記凸部10が形成された領域には設けられておらず、前記表面シート3とセカンドシート6とが接する前記凸部10と比較して相対的に窪んだ領域のみに設けられている。
前記圧搾部12は、表面シート3の肌側面を非肌側に窪ませた凹部によって形成するのが好ましいが、セカンドシート6の非肌側面を肌側に窪ませた凹部又は、表面シート3の肌側面及びセカンドシート6の非肌側面をそれぞれ窪ませた凹部によって形成してもよい。
前記圧搾部12は、前記凸部10の基端部を挟んで前記開孔部11の直ぐ外側に設けられている。つまり、凸部10の基端部を挟んで開孔部11と圧搾部12とが近接して設けられている。凸部10の基端部と開孔部11及び圧搾部12とのそれぞれの離隔距離は、ほぼ同等としてもよいし、いずれか一方を小さくしてもよい。凸部10の基端部と開孔部11との離隔距離を相対的に小さくした方が、凸部10を拡散した体液が開孔部11に進入しやすくなるため好ましい。
図2に示されるように、前記開孔部11と圧搾部12との最短の離隔距離Eは、0.2~10mm、好ましくは0.5~5mmとするのがよい。
前記開孔部11に近接して前記圧搾部12を設けることにより、表面シート3の凸部10に吸収された体液が、前記圧搾部12による繊維の粗密の関係で圧搾部12に向けて拡散しやすくなるとともに、この圧搾部12に拡散した体液が、これに近接する前記開孔部11を通ってセカンドシート6を速やかに通過し、下層側の吸収体4に吸収されるようになる。このため、表面の液残りが低減し、肌の不快なべた付き感が抑えられるようになる。
各開孔部11には、これに対応する少なくとも1つの圧搾部12が設けられるが、図2に示されるように、隣り合う凸部10、10同士で、対向する位置に配置される開孔部11、11については、対向する開孔部11、11に対応する圧搾部12として、1つの圧搾部12を兼用するようにしてもよい。つまり、図2に示される形態例では、1つの圧搾部12の両側にそれぞれ開孔部11が近接して設けられている。
また、各開孔部11に対応する圧搾部12は、1つである必要はなく、図4に示されるように、複数の圧搾部12…を配置してもよい。複数の圧搾部12…を配置する場合の数としては、各開孔部11に対して、2~5個、好ましくは2~3個、図示例では2個である。
前記圧搾部12は、各凸部10の外周部に配置され、隣り合う4つの凸部10、10…で囲まれた中央部には前記圧搾部を配置しないのが好ましい。この中央部に圧搾部を配置すると、繊維の密度差に伴う毛管作用により中央部に体液が滞留しやすくなり、前記開孔部11を通って下層側に体液が移行しにくくなるため好ましくない。図2に示されるように、凸部10が斜め方向に整列した菱格子状に配置される形態例において、前記圧搾部12は、斜め方向に隣り合う凸部10、10間にそれぞれ配置されている。
前記圧搾部12の平面形状は任意であり、図2に示される例では、隣り合う凸部10、10の中心同士を結ぶ線と直交する方向に長い長円形によって形成されているが、図4に示されるように円形でもよいし、楕円形、多角形、星形、ハート形など任意の形状で形成することができる。
前記凸部10、開孔部11及び圧搾部12の平面配置は任意であるが、図2に示されるように、平面視で、前記凸部10…が菱格子状に配置され、各凸部10の内部に、斜め方向に隣り合う凸部10と対向するように4つの開孔部11、11…が配置されるとともに、各開孔部11に近接する位置であって、斜め方向に隣り合う凸部10との間にそれぞれ圧搾部12が配置されるようにするのが好ましい。これにより、斜め方向に隣り合う凸部10、10同士で対向する開孔部11、11に対応する圧搾部12が兼用できるとともに、前後左右の四方を凸部10…で囲まれた中央部に流れ込んだ体液が、前記圧搾部12による繊維の粗密の影響で圧搾部12に向けて拡散し、この圧搾部12に近接する開孔部11を通って下層側の吸収体4に吸収されるようになる。従って、表面の液残りが極めて少なくなり、肌の不快なべた付き感が生じなくなる。
次に、前記表面シート3及びセカンドシート6に前記凸部10、開孔部11及び圧搾部12を形成する方法について説明する。
前記凸部10、開孔部11及び圧搾部12を形成するには、図5に示される加工装置30が使用される。前記加工装置30は、表面に前記凸部10に対応する多数の凸部が備えられた第1エンボスロール31と、この第1エンボスロール31に対向配置されるとともに、表面に前記凸部10に対応する多数の凹部が備えられるとともに、前記圧搾部12に対応する多数の凸部が備えられた第2エンボスロール32と、この第2エンボスロール32に対向配置されるとともに、表面に後述する第4エンボスロール34に設けられたニードル状突起の受け部が備えられた第3エンボスロール33と、この第3エンボスロール33に対向配置されるとともに、表面に前記開孔部11に対応する多数のニードル状突起が備えられた第4エンボスロール34とを備えた装置であり、前記表面シート3を前記第1エンボスロール31と第2エンボスロール32との間を通過させることにより、前記第1エンボスロール31の凸部と第2エンボスロール32の凹部との噛み合わせによって、前記凸部10の加工処理を行うとともに、前記セカンドシート6を前記第3エンボスロール33と第4エンボスロール34との間を通過させることにより、前記第4エンボスロール34のニードル状突起と第3エンボスロール33の受け部との噛み合わせによって、前記開孔部11の加工処理を行い、次いで前記表面シート3が第2エンボスロール32の凹部に保持した状態、及び、前記セカンドシート6が第3エンボスロール33に保持した状態のまま、これら表面シート3とセカンドシート6とが積層され、これらの積層状態で、前記第2エンボスロール32と第3エンボスロール33との間を通過させることにより、前記第2エンボスロール32の凸部によって前記圧搾部12の加工処理を行うようにしたものである。
〔他の形態例〕
上記形態例では、前記凸部10が、生理用ナプキン1の斜め方向に整列した菱格子状に配置されていたが、生理用ナプキン1の長手方向及び幅方向に整列した正格子状に配置してもよい。
1…生理用ナプキン、2…裏面シート、3…表面シート、4…吸収体、6…セカンドシート、7…サイドシート、10…凸部、11…開孔部、12…圧搾部

Claims (4)

  1. 表面シートと、前記表面シートの非肌側に隣接して配設されたセカンドシートとを備え、
    前記表面シートに、肌側に膨出する多数の凸部が形成され、
    前記凸部内部の前記セカンドシートに、厚み方向に貫通する複数の開孔部が形成され、
    前記凸部以外の領域であって前記開孔部に近接する位置に、前記表面シート及びセカンドシートを圧搾した圧搾部が設けられ
    前記開孔部は、前記凸部の基端部側寄り位置に設けられた前記凸部の基端部と平行する仮想線に沿って所定の間隔をあけて複数配置されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記開孔部と圧搾部との最短の離隔距離は、0.5~10mmである請求項1記載の吸収性物品。
  3. 各開孔部に対応して1又は複数の前記圧搾部が設けられている請求項1~いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記開孔部の面積は、0.01~8mm2である請求項1~いずれかに記載の吸収性物品。
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