JP2017038925A5 - - Google Patents

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吸収性物品
本発明は、経血、おりもの、尿などの体液を吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、使い捨て紙おむつなどの吸収性物品に係り、詳しくは表面に凹凸が設けられた吸収性物品に関する。
従来より、吸収性物品の表面材として、肌への接触面積を低減させることにより湿り感を抑える、或いは質感を出すとともに感触性を高めるなど種々の目的に応じて適宜のエンボスパターンを付与したものが市場に提供されている。また、前記表面材として、体液の吸収速度を高める、表面の液残りをなくしてべた付き感を解消するなど種々の目的に応じて適宜の開孔を形成したものも開発されている。この種のものとしては、例えば下記特許文献1、2などを挙げることができる。
下記特許文献1では、上面および下面開孔を有し下方向へ延出して配列する導液管と、これら導液管の上面開口の周縁に連接する肌接触域とを形成したものが開示されている。また、下記特許文献2では、表面側に位置する上層及びこれに隣接し且つ裏面側に位置する下層が一体的に形成され且つ多数の開孔を有する不織布からなり、前記上層の構成繊維の平均繊維径が前記下層の構成繊維の平均繊維径よりも小さく、前記下層が、繊維径5〜20μmの繊維を70〜30重量%含み且つ繊維径20〜40μmの繊維を30〜70重量%含み、これらの繊維は繊維径が異なり、前記上層が前記開孔の周縁において表面シートの裏面にまで達しているものが開示されている。
特許第2849179号公報 特許第4023996号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のものでは、前記肌接触域が平坦に形成されているため、前記開口の周縁が直接肌に接触して肌ざわり感が悪くなっていた。特に、加熱や超音波によって開口処理を施した場合には、開口の周縁が硬化するため、更に肌ざわり感が悪いものとなっていた。また、体液を吸収する際、平坦な前記肌接触域に体液が溜まりやすく、表面に液残りする場合があった。
また、上記特許文献2記載のものでは、ドロッとした経血などのように粘度の高い体液を吸収する場合には、凸状に湾曲した畝部や開孔周辺の溝部に粘度の高い体液が残りやすく、表面に液残りする場合があった。
そこで本発明の主たる課題は、肌ざわり感を良好にし、表面の液残りを低減した吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記透液性表面シートは、肌側に膨出する凸部が間隔をあけて多数形成されるとともに、前記凸部の周囲に、肌側から圧搾したエンボス部と、前記透液性表面シートを貫通する開孔部とがそれぞれ独立的に形成され、平面視で、前記凸部で四方が囲まれた領域に前記開孔部が配置され、且つ隣り合う前記開孔部の間に、これらの開孔部を結ぶ方向に沿って1又は複数の前記エンボス部が配置されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、前記透液性表面シートに肌側に膨出する凸部が間隔をあけて多数形成されているため、透液性表面シートと肌面との接触面積が低減し、且つクッション性が向上することにより、肌ざわり感が良好になる。
また、前記凸部の周囲に前記エンボス部及び開孔部がそれぞれ独立的に形成されているため、凸部に吸収された体液が繊維の密度勾配による毛細管現象によってエンボス部側に拡散するとともに、エンボス部や開孔部を通じて吸収体側に移行するため、表面の液残りが低減できるようになる。
また、上記請求項記載の発明は、透液性表面シートに対する前記凸部、開孔部及びエンボス部の平面的な配置パターンを具体的に示したものであり、前記凸部を千鳥状に配置するとともに、この凸部で四方が囲まれた領域に前記開孔部を形成することにより前記開孔部を全体として千鳥状に配置し、且つ隣り合う開孔部の間に、これらの開孔部を結ぶ方向に沿って連続的又は間欠的に前記エンボス部を配置したパターンとしたものである。これにより、繊維の密度勾配によって凸部からエンボス部に拡散した体液は、エンボス部を通じて下層側に移行しやすくなるとともに、隣り合う開孔部同士を結ぶ方向に沿って連続的又は間欠的に設けられたエンボス部に沿って拡散し、その両端部に設けられた開孔部を通じて下層側に移行しやすくなる。
請求項2に係る本発明として、前記開孔部の周縁に、前記透液性表面シートが前記凸部の高さより低い高さで肌側に向かって突出する肌側延出部が設けられている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記開孔部の周縁に肌側に向かって突出する肌側延出部が設けられているため、エンボス部側に拡散した体液が前記肌側延出部に接触して、毛細管現象によって開孔部内に引き込まれるようにして吸収体側に移行するようになる。また、前記開孔部の周縁に肌側に向かって突出する前記肌側延出部は、前記凸部の高さより低い高さで形成されているため、肌側延出部の先端が肌に接触することなく、肌ざわり感が良好な状態が維持できるようになる。
請求項に係る本発明として、前記透液性表面シートは、肌側に位置する肌側層と非肌側に位置する非肌側層とを有する積層構造からなり、前記肌側層を構成する繊維の繊度は、2.0dtex未満である請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明では、透液性表面シートの肌側層を構成する繊維の繊度を2.0dtex未満の細繊維としているため、肌との擦れが低減し、肌ざわり感がより一層良好になる。
請求項に係る本発明として、前記透液性表面シートの非肌側に隣接してセカンドシートが配設され、
前記エンボス部は、前記透液性表面シート及びセカンドシートを一体的に圧搾して形成されるとともに、前記開孔部は、前記透液性表面シート及びセカンドシートを一体的に貫通して形成されている請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明は、透液性表面シートの非肌側に隣接してセカンドシートを配設したものである。この場合、透液性表面シート及びセカンドシートを一体として、前記エンボス部及び開孔部をそれぞれ形成することにより、透液性表面シート及びセカンドシートに吸収された体液が吸収体側に移行しやすくなるようにしている。
請求項に係る本発明として、前記開孔部の周縁に、前記凸部の高さより低い高さで肌側に向かって突出する肌側延出部が設けられ、前記肌側延出部は、前記透液性表面シート及びセカンドシートが前記開孔部の周縁から肌側に向かって突出して形成されている請求項記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明では、透液性表面シートの非肌側に隣接してセカンドシートを配設した場合において、前記肌側延出部は、前記透液性表面シート及びセカンドシートを前記開孔部の周縁から肌側に向けて突出させることにより形成されている。このため、エンボス部に沿って拡散した体液が、透液性表面シート及びセカンドシートの毛細管現象によって開孔部内に引き込まれるようにして吸収体に吸収されるようになる。
請求項に係る本発明として、前記透液性表面シートは、肌側に位置する肌側層と非肌側に位置する非肌側層とを有する積層構造からなり、前記非肌側層の非肌側に隣接してセカンドシートが配設され、
前記非肌側層を構成する繊維の繊度は、前記セカンドシートを構成する繊維の繊度より大きく設定されている請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明では、前記透液性表面シートを肌側層と非肌側層とを有する積層構造とするとともに、前記非肌側層の非肌側にセカンドシートを配設した場合において、前記非肌側層を構成する繊維の繊度を、セカンドシートを構成する繊維の繊度より大きく設定しているため、表面シートの非肌側層からセカンドシートにかけての繊維密度勾配による毛細管現象によって、体液が表面シートからセカンドシートに移行しやすくなる。
請求項に係る本発明として、前記透液性表面シートは、肌側に位置する肌側層と非肌側に位置する非肌側層とを有する積層構造からなり、前記非肌側層の非肌側に隣接してセカンドシートが配設され、
前記透液性表面シートの肌側層、前記非肌側層及び前記セカンドシートの親水油剤の耐久性の強さが、前記肌側層≦前記非肌側層<前記セカンドシートの関係にある請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明では、各シートの親水油剤の耐久性の強さを、表面シートの肌側層≦非肌側層<セカンドシートの関係で勾配を設けているため、下層側への体液の引き込みが良好になり、表面の液残りが更に低減できるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、肌ざわり感が良好になり、表面の液残りが低減できるようになる。
第1形態例に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 第1形態例に係る透液性表面シート3の拡大平面図である。 図3のIV−IV線矢視図である。 図3のV−V線矢視図である。 変形例に係る凸部10の断面図である。 第2形態例に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 第2形態例に係る透液性表面シート3の拡大平面図である。 図8のIX−IX線矢視図である。 図8のX−X線矢視図である。 第3形態例に係る透液性表面シート3の断面図である。 第4形態例に係る生理用ナプキン1の展開図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔生理用ナプキン1の基本構造〕
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1及び図2に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、必要に応じて前記透液性表面シート3の非肌側に隣接して配設された親水性のセカンドシート5とを備えたものである。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記透液性表面シート3は、不織布が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高で圧縮復元性が高い点で優れている。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維を用いることができる。前記透液性表面シート3には、後段で詳述するように、エンボス加工及び開孔処理が施されている。また、前記透液性表面シート3は、1層からなる単層構造でもよいし、後段で詳述するように、2層以上からなる積層構造でもよい。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえば綿状パルプと高吸水性ポリマーとにより構成されている。前記高吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(SAP)や高吸水ポリマー繊維(SAF)を用いることができる。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。吸収体4の製造方法は、柔軟性に富むように積繊パルプとすることが望ましいが、嵩を小さくできるエアレイド吸収体としてもよい。前記吸収体4は、形状保持および拡散性向上のため、クレープ紙や不織布などからなる被包シート(図示せず)で囲繞してもよい。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。
必要に応じて前記透液性表面シート3の非肌側に隣接して配置される親水性のセカンドシート5は、体液に対して親水性を有するものであればよい。具体的には、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることにより素材自体に親水性を有するものを用いるか、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維を親水化剤によって表面処理し親水性を付与した繊維を用いることができる。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維を用いることができる。このセカンドシート5は、後述するように、前記透液性表面シート3の非肌側に熱融着(エンボス部11)により接合され、両シートを積層したまま透液性表面シート3と共に開孔部12の加工処理が施される。
前記セカンドシート5と吸収体4とは、ホットメルト接着剤等により接合するのが望ましい。前記セカンドシート5と吸収体4とを接合することにより、経血等の体液を前記セカンドシート5から吸収体4に速やかに移行させることができるようになる。
〔透液性表面シート3について〕
(第1形態例)
第1形態例に係る透液性表面シート3は、図3〜図5に示されるように、肌側に膨出する凸部10、10…が間隔をあけて多数形成されるとともに、前記凸部10の周囲に、肌側から圧搾したエンボス部11と、前記透液性表面シート3を貫通する開孔部12とがそれぞれ独立的に形成されている。前記エンボス部11と開孔部12とがそれぞれ独立的に形成されるとは、エンボス部11と開孔部12とが重なることなく、それぞれ別々の領域に形成されることである。
前記透液性表面シート3に対する凸部10、エンボス部11及び開孔部12の配置は、図3に示される平面視で、前記凸部10、10…が千鳥状に配置されるとともに、前記凸部10、10…で上部、下部及び両側部の四方が囲まれた領域の中央部に1つの前記開孔部12を配置することにより、前記開孔部12、12…が全体として千鳥状に配置され、且つ隣り合う前記開孔部12、12同士の間に、これらの開孔部12、12を結ぶ方向に沿って間欠的に複数の前記エンボス部11が配置されたパターンで形成されている。
また、図4に示されるように、前記透液性表面シート3の非肌側に隣接してセカンドシート5を配設した場合、前記セカンドシート5は、前記凸部10において透液性表面シート3の内面(非肌側面)に沿って肌側面が肌側に膨出するように配置されるとともに、これら透液性表面シート3及びセカンドシート5を肌側から一体的に圧搾することにより前記エンボス部11が形成され、且つ前記透液性表面シート3及びセカンドシート5を一体的に貫通して前記開孔部12が形成されるようにするのが望ましい。
前記透液性表面シート3に対するセカンドシート5の配置は、図4及び図5に示されるように、前記凸部10内部の空間がセカンドシート5によって充填された中実状に配置してもよいし、図6に示されるように、前記凸部10を備えた透液性表面シート3の非肌側に平坦なセカンドシート5を配設することにより、凸部10内の透液性表面シート3とセカンドシート5との間に空間が設けられた中空状に配置してもよい。中実状に配置するには、嵩高のセカンドシート5の肌側に透液性表面シート3を積層した状態で前記エンボス部11を施すことによって、凸部10以外の領域を圧搾するとともに、前記凸部10を相対的に肌側に膨出させることにより形成することができる。また、前記セカンドシート5を熱収縮性の繊維で構成するとともに、前記エンボス部11の加圧時に熱を加えることによって、前記エンボス部11の繊維を熱収縮させ、熱収縮しない前記凸部10を相対的に肌側に膨出させることにより形成してもよい。前記凸部10内の空間部分をセカンドシート5で充填することによって、凸部10のクッション性が高まり、圧力がかかっても凸部10が潰れにくくなる。一方、中空状に配置するには、ロール表面に多数の凸部が備えられた凸ロールと、ロール表面に前記凸部が嵌入する凹部が多数備えられた凹ロールとの間を通過させることにより凹凸状に形成された透液性表面シート3の非肌側にセカンドシート5を接合することにより成すことができる。凸部10の内部を中空状にすることによって、肌当たりが柔らかくなる。また、図示しないが、前記透液性表面シート3及びセカンドシート5を一体的に肌側に膨出させることにより、セカンドシート5と吸収体4との間に中空状の空間が形成されるようにしてもよい。
前記凸部10は、少なくとも透液性表面シート3を肌側に凸状(ドーム状)に膨出させることにより形成した部分である。前述の通り、前記凸部10の内部は中空状であってもよいが、クッション性を高めるため、図4及び図5に示されるように、セカンドシート5が充填された中実状に形成するのが望ましい。前記凸部10の平面形状は、図示例のように円形が好ましいが、楕円形や多角形であっても構わない。前記凸部10、10…は、平面視で、図3では1列毎に交互に半ピッチずつずらした千鳥状に配置されているが、縦横に整列させた正格子状に配置してもよい(図示せず)。前記凸部10を正格子状に配置した場合には、前記凸部10、10…で四方が囲まれた領域の中央部に1つの前記開孔部12を設けることにより、前記開孔部12も正格子状に配置するのが好ましい。前記凸部10を設けることによって、肌との接触面積が低減し、クッション性が高くなるため、肌ざわり感が良好になる。
前記凸部10の周囲の基端部に沿って、該凸部10の周囲を囲うように、前記エンボス部11及び開孔部12が所定の間隔をあけてそれぞれ独立的に配置されている。
前記エンボス部11は、隣り合う凸部10と凸部10との間において、透液性表面シート3の肌側からの圧搾により前記開孔部12の周縁より非肌側に窪ませた部分である。前述の通り、透液性表面シート3の非肌側にセカンドシート5を配設した場合には、これら透液性表面シート3及びセカンドシート5を積層した状態で透液性表面シート3の肌側から透液性表面シート3及びセカンドシート5を一体的に圧搾することにより形成されている。前記エンボス部11を施した際の加熱融着により、透液性表面シート3とセカンドシート5とが接合されるようにするのが好ましい。前記エンボス部11では、エンボス加工時の圧搾によって、透液性表面シート3及びセカンドシート5の繊維密度が前記凸部10の部分より高くなっている。このため、凸部10では相対的に繊維密度が低く、エンボス部11では相対的に繊維密度が高くなるという繊維密度勾配が生じるようになる。また、前記エンボス部11の近傍には、隣り合う開孔部12、12を結ぶ方向の両側にそれぞれ近接して凸部10が配置されるとともに、隣り合う開孔部12、12を結ぶ方向の両端にそれぞれ所定の間隔をあけて開孔部12が配置されている。
本第1形態例では、前記エンボス部11は、隣り合う開孔部12、12を結ぶ方向に沿って間欠的に配置されている。具体的には、平面視略円形のエンボス部11が、隣り合う開孔部12、12を結ぶ方向に離間して複数配置されている。図示例では、隣り合う開孔部12、12の間に2つのエンボス部11、11が配置されているが、3つ以上のエンボス部11を配置してもよい。また、図示例では平面視略円形のエンボス部11が付与されているが、長円形や多角形としてもよい。
隣り合う開孔部12、12間に配置されたエンボス部11、11同士の離間幅aは、開孔部12に隣接するエンボス部11と開孔部12との離間幅bと同等としてもよいし、異なるようにしてもよい。好ましくは、図3に示されるように、エンボス部11、11同士の離間幅aは、エンボス部11と開孔部12との離間幅bと同等以上とするのが好ましい(a≧b)。a≧bとすることにより、繊維の密度勾配によってエンボス部11に拡散した体液が、隣接する開孔部12を通って吸収体4に移行しやすくなる。前記離間幅aは、離間幅bの1〜2倍程度とするのよい(a=b〜2b)。
前記エンボス部11を隣り合う開孔部12、12の間で間欠的に配置することにより、エンボス部11による透液性表面シート3の硬化が抑えられ、透液性表面シート3の柔らかな風合いが保持されるようになる。また、エンボス部11の1箇所当たりの面積が小さくなるため、繊維の密度勾配によってエンボス部11に拡散した体液が、高い繊維密度のエンボス部11やその近傍に滞留することなく、エンボス部11や開孔部12を通じて吸収体4に素早く移行するようになる。また、凸部10の周囲に細かいエンボス部11が多数配置されるため、このエンボス部11を基端とした凸部10の起立性や形状安定性が良好になり、凸部10のクッション性が向上し、肌触り感をより快適にすることができる。
前記開孔部12は、凸部10、10…で四方が囲まれた領域の中央部に、少なくとも透液性表面シート3の肌側面と非肌側面とを貫通して形成された通孔である。透液性表面シート3の非肌側にセカンドシート5を配置した場合には、前記透液性表面シート3及びセカンドシート5を一体的に貫通して形成されている。前記開孔部12は、少なくとも着用者の体液排出部が当接する幅方向中央領域に設けられていればよいが、図1に示されるように、透液性表面シート3の全体に設けるのが好ましい。前記開孔部12の平面形状は図示例のように円形が好ましいが、楕円形や多角形とすることも可能である。前記開孔部12の面積は、0.01〜8mm、好ましくは1〜5mmとするのがよい。前記開孔部12は、シートを貫通するピンを突き刺すことによって施されている。前記開孔部12の大きさ(直径)は、図3に示されるように、肌ざわり感が低下しないように凸部10より小さくするのが好ましく、また粘度の高い体液も容易に通過できるようにエンボス部11の溝幅(隣り合う開孔部12、12を結ぶ方向と直交する方向の長さ)より大きくするのが好ましい。
以上の構成からなる本生理用ナプキン1による体液吸収のメカニズムについて、図4に基づいて説明する。本生理用ナプキン1では、凸部10の周囲にエンボス部11及び開孔部12をそれぞれ独立的に形成してあるため、繊維の密度勾配による毛細管現象によって、凸部10に吸収された体液が素早くエンボス部11側に拡散するとともに、エンボス部11や開孔部12を通じて下層の吸収体4側に体液が移行しやすくなり、表面の液残りが低減できるようになる。具体的には、サラッとした経血や尿などのように粘度の低い体液を吸収する場合、凸部10に吸収された体液は、繊維の密度勾配によってエンボス部11に拡散するとともに、このエンボス部11を通じて下層の吸収体4側に移行するようになる。一方、ドロッとした経血などのように粘度の高い体液を吸収する場合、同図4に示されるように、繊維の密度勾配によって凸部10からエンボス部11に拡散した体液は、エンボス部11では繊維がフィルム化されて吸収できないため、前記エンボス部11、11に沿って隣り合う開孔部12、12を結ぶ方向に拡散するとともに、この方向の両端部に形成された開孔部12を通って吸収体4に移行するようになる。このようにして、粘度の低い経血及び粘度の高い経血がそれぞれ吸収体4側に移行するため、表面の液残りが低減できるようになる。
(第2形態例)
第2形態例に係る透液性表面シート3は、図7〜図10に示されるように、上記第1形態例に係る透液性表面シート3と比較して、開孔部12の周縁に、少なくとも透液性表面シート3が前記凸部10の高さより低い高さで肌側に向かって突出する肌側延出部13が設けられる点、前記エンボス部11が隣り合う開孔部12、12同士の間に、これらの開孔部12、12を結ぶ方向に沿って連続的に配置される点が異なっている。これらの相違点は、両方とも同時に採用してもよいし、いずれか一方のみを採用してもよい。
前記開孔部12の周縁に形成される肌側延出部13は、開孔部12の周囲から開孔部12に向けて延在するシート材を、前記開孔部12の周縁において肌側に向けて突出させた部分であり、前記開孔部12の開孔処理によって形成された毛羽状の部分のことである。前記肌側延出部13は、先端が肌側に向けて毛羽立っているため、体液との接触により毛細管現象で体液を開孔部12内に引き込みやすくなっている。
前記肌側延出部13は、透液性表面シート3の非肌側から肌側に向けて貫通するようにピンを突き刺したときのピンの押込力によって、開孔部分の繊維を肌側に突出させるようにして形成したものでもよいし、透液性表面シート3の肌側から非肌側に向けて貫通するようにピンを突き刺した後、ピンを引き抜く際に、開孔部分の繊維がピンとの摩擦力によりピンの引き抜きに伴って肌側に引き戻されることによって肌側に突出させるようにして形成したものでもよい。
また、図9及び図10に示されるように、前記透液性表面シート3の非肌側に隣接してセカンドシート5を配設した場合、前記透液性表面シート3及びセカンドシート5を一体的に前記開孔部12の周縁から肌側に向けて突出させることにより前記肌側延出部13が形成されるようにするのが望ましい。
前記肌側延出部13は、開孔部12の周縁からほぼ垂直に起立するか、先端が開孔部12の中心側に向けて傾斜するように形成されている。従って、肌側延出部13の先端の面積は、開孔部12の面積とほぼ同等かこれより小さく形成される。このため、開孔部12を通じて吸収体4側に移行した体液が逆戻りするのが防止できるようになる。その一方で、体液吸収時には、開孔部12の周縁には前記肌側延出部13が設けられているため、毛細管現象によって体液が開孔部12内に引き込まれやすくなっている。前記透液性表面シート3の非肌側にセカンドシート5を配置した場合、前記肌側延出部13では、内周側にセカンドシート5が配置され、外周側に透液性表面シート3が配置されるようになる。
前記肌側延出部13の高さH1(前記セカンドシート5の非肌側面から肌側延出部13の先端までの高さ)は、凸部10の高さH2(前記セカンドシート5の非肌側面から凸部10の頂点までの高さ)より小さく形成されている(H1<H2)。従って、装着時に、肌側延出部13の先端が肌面に接触せず、必ず凸部10が接触するようになるため、肌ざわり感が良好な状態が保持できるようになる。前記肌側延出部13の高さH1は、0.05〜2.0mm、好ましくは0.1〜1.5mmとするのがよい。前記肌側延出部13の高さH1を測定するには、所定の大きさに切断した透液性表面シート3とセカンドシート5との積層体を、マイクロスコープのステージ上に前記セカンドシート5を下側にしてセットし、前記マイクロスコープによってシートの積層体を側方から撮影したときの肌側延出部13直下のセカンドシート5の下端と、肌側延出部13の上端との2点間距離を測定し、これを高さH1とする。
前記開孔部12の周縁に前記肌側延出部13を設けることにより、繊維の密度勾配によって凸部10からエンボス部11に拡散した体液、特にドロッとした経血などのように粘度の高い体液が、前記開孔部12の周縁に肌側に向かって突出する肌側延出部13と接触し、毛細管現象によって開孔部12内に引き込まれるようにして下層の吸収体4側に移行するようになる。
次に、前記エンボス部11について説明すると、本第2形態例では、図8に示されるように、開孔部12、12を結ぶ方向に沿って連続的に形成されている。つまり、隣り合う開孔部12、12間に1つのエンボス部11が配置されるとともに、前記エンボス部11の平面形状は、同図8に示されるように、開孔部12、12を結ぶ方向に長い溝状に形成されている。これにより、前記エンボス部11は、溝長手方向の両側部にそれぞれ近接して凸部10が配置されるとともに、溝長手方向の両端部にそれぞれ所定の間隔をあけて開孔部12が配置されている。すなわち、図8に示される平面視で、凸部10の周囲を囲うように、エンボス部11と開孔部12とがそれぞれ4つずつ交互にほぼ等間隔で配置されている。
前記エンボス部11を、隣り合う開孔部12、12を結ぶ方向に沿って連続的に形成することにより、繊維の密度勾配によって凸部10からエンボス部11に拡散した体液は、エンボス部11に沿って溝長手方向に拡散しやすくなり、このエンボス部11の長手方向両端部に隣接する開孔部12を通過して吸収体に吸収されやすくなる。また、開孔部12の周縁に肌側に向かって突出する前記肌側延出部13が形成される場合には、エンボス部11に沿って溝長手方向に拡散した体液が、前記肌側延出部13と接触して毛細管現象によって開孔部12内に引き込まれるようにして下層の吸収体4に移行するようになる。
(第3形態例)
第3形態例に係る透液性表面シート3は、前記透液性表面シート3が複数層からなる積層構造としたものである。前記透液性表面シート3は、単層構造からなるものでもよいし、本第3形態例のように、図11に示されるように、肌側に位置する肌側層3Aと非肌側に位置する非肌側層3Bとを有する積層構造からなるものでもよい。図示例では、前記肌側層3Aと非肌側層3Bとの2層構造としてあるが、前記肌側層3Aと非肌側層3Bとの間に1又は複数の中間層を設けることにより3層以上の多層構造としてもよい。このとき、前記肌側層3Aを構成する繊維の繊度は、2.0dtex未満の細繊維とするのが好ましい。これにより、肌との擦れが低減でき、肌ざわり感がより一層良好になる。
また、前記非肌側層3Bを構成する繊維の繊度は、肌側層3Aを構成する繊維の繊度よりも大きくするのが好ましく、更に前記セカンドシート5を構成する繊維の繊度より大きくするのがより好ましい。具体的に前記非肌側層3Bを構成する繊維の繊度は、3.3dtex程度とするのがよく、セカンドシート5を構成する繊維の繊度は、非肌側層3Bを構成する繊維の繊度より小さい2.2dtex程度とするのがよい。これにより、透液性表面シート3の非肌側層3Bからセカンドシート5にかけて繊維の密度勾配によって体液が移行しやすくなり、表面の液残りが更に低減できるようになるとともに、開孔部12周縁に肌側延出部13を形成した場合には、開孔内に体液が浸透しやすくなる。
目付としては、透液性表面シート3の肌側層3Aが5〜20g/m、好ましくは8g/m程度とするのがよく、非肌側層3Bが10〜25g/m、好ましくは17g/m程度とするのがよく、セカンドシート5が15〜60g/m、好ましくは18〜30g/m程度とするのがよい。
前記透液性表面シート3を肌側層3Aと非肌側層3Bとの2層構造とするとともに、非肌側層3Bの非肌側に隣接してセカンドシート5を配設した場合において、前記肌側層3A、非肌側層3B及びセカンドシート5の親水油剤の耐久性の強さを、肌側層3A≦非肌側層3B<セカンドシート5の関係となるように設定するのが好ましい。これにより、下層側(セカンドシート5側)の方が親水油剤の耐久性が向上するため、透液性表面シート3の肌側層3Aからセカンドシート5に体液が透過しやすくなり、表面の液残りが低減できるようになる。前記親水油剤の耐久性の強さとは、液体通過時に親水油剤が繊維表面から脱落して液体とともに流出せず繊維に定着した状態を維持する程度のことで、この強さが小さいということは液体通過時に親水油剤が液体とともに流出しやすいことを意味している。
前記親水油剤としては、例えば陰イオン性界面活性剤、カルボン酸塩、アシル化加水分解タンパク質、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレン系界面活性剤、カルボン酸エステル、カルボン酸アミド、ポリアルキレノキシドブロック共重合物、陽イオン性界面活性剤、第四級アンモニウム塩、両性界面活性剤、イミダゾリニウム誘導体等が挙げられ、この他にも繊維に塗布される親水油剤として公知のものを広く適用することができる。
前記親水油剤の塗布方法としては、例えばスプレーによる塗布、グラビア印刷やフレキソ印刷による塗工、各種コータによるカーテン塗工を挙げることができる。また、繊維の段階で親水油剤を練り込んでも良い。なお、親水度は、吸収体4側に体液を浸透させやすくするため、肌側層3A≦非肌側層3B<セカンドシート5の関係を有するようにするのが好ましい。親水度の調整は、親水油剤の塗布量を調整することにより成すことができる。
前記親水油剤の耐久性の強さを調整するには、親水油剤に接着性樹脂または触媒としてアクリル系水溶性樹脂、ゴム系ラテックス、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニール系樹脂などを併用し、これらの添加量を調整することにより行うことができる。
前記親水油剤の耐久性の強さは、10点法により評価することができる。この10点法は、濾紙を8枚重ねた上にサンプルを肌に当たる方を上にして置き、その上に直径15mm、厚み5mmの円形の空隙が10個設けられた10点法測定板を置く。そして前記10点法測定板の各空隙の中に37℃の人工経血を満たし、2秒間で吸収せずに人工経血が残った数を数え、これを3分おきに繰り返し、10個全ての空隙に人工経血が残るまでの回数(繰り返し数)Nにより評価する。前記回数Nが小さいほど、親水油剤の耐久性の強さが小さいことを意味している。なお、前記人工経血の組成は、グリセリン12.30重量%、イオン交換水85.18重量%、CMC(カルボキシメチルセルロースナトリウム)0.45重量%、NaCl(塩化ナトリウム)0.97重量%、NaCO(炭酸ナトリウム)1.04重量%、青粉0.06重量%とした。
(第4形態例)
第4形態例に係る透液性表面シート3は、前記開孔部12を設ける範囲を幅方向中央領域のみとするか、幅方向中央領域の開孔部12の大きさを他の領域より大きくしたものである。前記開孔部12を設ける範囲は、図1に示されるように透液性表面シート3の全面に亘る範囲としてもよいし、本第4形態例のように、図12に示されるように着用者の体液排出部に当接する範囲を含む幅方向中央領域のみとし、それより幅方向両側は開孔部12を設けない領域としてもよい。また、前記開孔部12の開孔径は、全面に亘ってほぼ均等としてもよいし、本第4形態例の変形例のように、幅方向中央領域の開孔径を幅方向両側領域の開孔径より大きくしてもよい。排出された経血は主に幅方向中央領域に吸収されるため、この幅方向中央領域の開孔部12の径を大きくすることによって、体液が素早く吸収されるようになる。
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…セカンドシート、10…凸部、11…エンボス部、12…開孔部、13…肌側延出部

Claims (7)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記透液性表面シートは、肌側に膨出する凸部が間隔をあけて多数形成されるとともに、前記凸部の周囲に、肌側から圧搾したエンボス部と、前記透液性表面シートを貫通する開孔部とがそれぞれ独立的に形成され、平面視で、前記凸部で四方が囲まれた領域に前記開孔部が配置され、且つ隣り合う前記開孔部の間に、これらの開孔部を結ぶ方向に沿って1又は複数の前記エンボス部が配置されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記開孔部の周縁に、前記透液性表面シートが前記凸部の高さより低い高さで肌側に向かって突出する肌側延出部が設けられている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記透液性表面シートは、肌側に位置する肌側層と非肌側に位置する非肌側層とを有する積層構造からなり、前記肌側層を構成する繊維の繊度は、2.0dtex未満である請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記透液性表面シートの非肌側に隣接してセカンドシートが配設され、
    前記エンボス部は、前記透液性表面シート及びセカンドシートを一体的に圧搾して形成されるとともに、前記開孔部は、前記透液性表面シート及びセカンドシートを一体的に貫通して形成されている請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記開孔部の周縁に、前記凸部の高さより低い高さで肌側に向かって突出する肌側延出部が設けられ、前記肌側延出部は、前記透液性表面シート及びセカンドシートが前記開孔部の周縁から肌側に向かって突出して形成されている請求項記載の吸収性物品。
  6. 前記透液性表面シートは、肌側に位置する肌側層と非肌側に位置する非肌側層とを有する積層構造からなり、前記非肌側層の非肌側に隣接してセカンドシートが配設され、
    前記非肌側層を構成する繊維の繊度は、前記セカンドシートを構成する繊維の繊度より大きく設定されている請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記透液性表面シートは、肌側に位置する肌側層と非肌側に位置する非肌側層とを有する積層構造からなり、前記非肌側層の非肌側に隣接してセカンドシートが配設され、
    前記透液性表面シートの肌側層、前記非肌側層及び前記セカンドシートの親水油剤の耐久性の強さが、前記肌側層≦前記非肌側層<前記セカンドシートの関係にある請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品。
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