JP5771518B2 - 不織布 - Google Patents

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Description

本発明は、両面に凸状の隆起部が多数形成された不織布に関する。
従来、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パット、パンティライナー等の、身体から排出される液の吸収に用いられる吸収性物品の表面シートとして、吸収性物品の着用者の肌側に向けられる面(肌対向面)に該肌対向面側に凸状に隆起する隆起部が多数形成された不織布を用い、着用者の肌と該不繊布との接触を少なくして蒸れやかぶれを防止する技術が知られている。不織布に隆起部を形成する方法としては、エンボス加工が広く用いられている。
エンボス加工が施された不織布に関し、例えば特許文献1には、吸収性物品の表面層として、表面側に凸状に隆起した所定面積の隆起部と、各該隆起部を囲むと共に各該隆起部を区分けするように連続して形成された溝部とを有し、該溝部内に、液透過用の孔部が形成されている不織布を用いることが記載されている。特許文献1に記載の吸収性物品は、不織布で形成された表面層の所定の面積の隆起部が、肌へクッション性を有して当たるため、肌への当りが柔らかく、また、隆起部に与えられた液がその周辺の溝部に速やかに流入し、溝部内に至った液が、溝部に沿って吸収性物品の縦横の各方向へ流れながら、溝部内に位置する孔部から液吸収層に与えられるため、液の透過が速やかであるとされている。
また特許文献2には、一方の面に、構成繊維が圧着又は接着されてなる凹部が平面視格子状に形成され、且つ該凹部に囲まれた領域に、該一方の面側に隆起する凸部(隆起部)が形成された立体賦形不織布が記載されている。特許文献2に記載の立体賦形不織布は、前記一方の面が、前記凸部及び前記凹部を有する凹凸形状とされているのに対し、該一方の面と反対側に位置する他方の面は、凸部が形成されておらず略平坦となっている。また、特許文献2に記載の立体賦形不織布は、構成繊維として、加熱によってその長さが延びる熱伸長性繊維を用いており、該熱伸長性繊維を伸長させることで、エンボス加工のみで形成される凹凸に比して、起伏の大きな凹凸を形成し得る。
また特許文献3には、一方向に延びる畝部と溝部を交互に有し、該溝部に開孔を有する不織布が記載されている。特許文献3に記載の不織布の両面は、それぞれ、畝部又は溝部により凹凸形状を有している。特許文献3に記載の不織布は、溝部に比べて畝部の方が繊維量が実質的に多くなされており、畝部の頂部と開孔の端部とで繊維密度が異なっているため、繊維間の詰まりすぎによる剛性向上が抑えられていて柔軟性に優れ、また、畝部の潰れや倒れ及び開孔の閉塞が生じ難いとされている。
特開2002−105835号公報 特開2005−350836号公報 特開2010−84317号公報
特許文献1〜3に記載の如き、表面に凹凸形状が形成された不織布からなる表面シートは、主として、表面側に凸状に隆起する隆起部(凸部)の作用により、着用者の肌に対するクッション性に優れ、また、主として、隣り合う隆起部どうしの間に位置し且つ導液路として機能する溝部(凹部)の作用により、液透過性に優れ表面(肌対向面)のドライ感に優れるものの、これら両特性に関しては、より一層の向上が望まれているのが現状であり、特許文献1〜3に記載の技術は改良の余地がある。
表面シートのクッション性を高めるためには、表面シートを構成する不織布の両面それぞれに隆起部(凸部)を多数形成すること、更には、各隆起部を嵩高(肉厚)に形成することが有効であるが、斯かる手段が採用されたクッション性の高い不織布を表面シートとして用いると、隣り合う隆起部どうしの間に位置する溝部(凹部)が、該表面シートに隣接して配置された吸収体から大きく離間することになるため、該溝部に存する液が該吸収体に到達するまでに通る経路が長くなり、それによって、該溝部に液が残留し易くなりドライ感が損なわれるおそれがある。このように、表面シートのクッション性とドライ感とは二律背反の関係にあり、両特性が両立した表面シートを実現し得る不織布は未だ提供されていない。
本発明の課題は、クッション性及び表面のドライ感に優れ、表面シート等の吸収性物品の構成部材として有用な不織布を提供することにある。
本発明は、第1の面及びそれと反対側に位置する第2の面を有する不織布において、前記第1の面及び前記第2の面それぞれに、第1の方向に延びる線状の溝部が、互いに平行に且つ所定間隔を置いて複数形成されていると共に、該第1の面における隣り合う該溝部間に、該第1の面側に凸状に隆起する第1の隆起部が形成され、且つ該第2の面における隣り合う該溝部間に、該第2の面側に凸状に隆起する第2の隆起部が形成されており、前記第1の面に、該第1の面側が凹状をなし且つ前記第2の面側が凸状に隆起する陥没部が、前記溝部を前記第1の方向と交差する第2の方向に横断するように、該第1の方向に所定間隔を置いて複数形成されており、複数の該陥没部それぞれの横断方向の長さは、それらが横断している該溝部の該横断方向の長さに比して長く、前記第2の面における前記陥没部に対応する部位に、該陥没部によって構成され且つ該第2の面側に凸状に隆起する第3の隆起部が形成されており、該第3の隆起部の頂部の隆起高さは、前記第2の隆起部の頂部の隆起高さと同じか、それよりも高い不織布を提供するものである。
また本発明は、前記不織布を用いた吸収性物品を提供するものである。
本発明の不織布は、クッション性及び表面のドライ感に優れ、表面シート等の吸収性物品の構成部材として有用である。また、本発明の吸収性物品は、斯かる効果を奏する本発明の不織布を用いているため、優れた着用感を提供し得る。
図1は、本発明の不織布の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す不織布の第1の面を拡大して模式的に示す平面図である。 図3は、図2のI−I線断面を模式的に示す断面図である。 図4は、図2のII−II線断面を模式的に示す断面図である。 図5は、図1に示す不織布の製造方法の概略説明図である。 図6は、図5に示す不織布の製造方法における第3の隆起部の形成工程(第2エンボス工程)を説明する断面図である。 図7は、本発明の不織布の製造方法における第3の隆起部の形成工程(第2エンボス工程)の他の実施態様の説明図(図6相当図)である。
以下、本発明をその好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図4には、本発明の不織布の好ましい一実施形態が示されている。本実施形態の不織布10は、図1に示すように、第1の面10a及びそれと反対側に位置する第2の面10bを有している。第1の面10aは、不織布10が、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品において表面シート等の構成部材として組み込まれたときに、着用者の肌側を向く面(肌対向面)であり、第2の面10bは、吸収性物品の吸収体側を向く面(非肌対向面)である。吸収性物品は、典型的には、肌対向面を形成する表面シート、非肌対向面を形成する裏面シート、及びこれら両シート間に配置された液保持性の吸収体を具備している。
第1の面10aには、第1の方向Xに延びる線状の溝部11が、互いに平行に且つ所定間隔を置いて複数形成されている。本実施形態においては、図1及び図2に示すように、第1の面10aに、第1の方向Xに延びる複数の線状の溝部11に加えて、第1の方向Xと交差する第2の方向Yに延びる線状の溝部12が、互いに平行に且つ所定間隔を置いて複数形成されている。溝部11と溝部12とは角度α(図2参照)をなして互いに交差している。第1の面10aは、互いに交差する複数の線状の溝部11,12によって、多数の領域に区画化されており、多数の菱形形状の区画領域15を有している。
また、第2の面10bには、第1の方向Xに延びる線状の溝部21が、互いに平行に且つ所定間隔を置いて複数形成されている(図3及び図4参照)。本実施形態においては、第1の面10aの溝部11と第2の面10bの溝部21とは1対1で対応しており、従って、溝部11と溝部21とは同数形成されており、且つ図2に示す如き不織布10の平面視において、1本の溝部11と1本の溝部21とは重なっている。
また、本実施形態においては、第2の面10bに、第1の方向Xに延びる複数の線状の溝部21に加えて、第1の方向Xと交差する第2の方向Yに延びる線状の溝部(図示せず)が、互いに平行に且つ所定間隔を置いて複数形成されている。この第2の面10bの図示しない溝部は、第1の面10aの溝部12と1対1で対応しており、従って、第1の面10aの溝部12と第2の面10bの該図示しない溝部とは同数形成されており、且つ図2に示す如き不織布10の平面視において、1本の溝部12と1本の該図示しない溝部とは重なっている。尚、第2の面10bの図示しない溝部(第2の方向Yに延びる線状の溝部)については、特に断らない限り、同方向に延びる第1の面10aの線状の溝部12についての説明が適用される。
このように、第2の面10bには、互いに交差する複数の線状の溝部(溝部21及び前記図示しない溝部)が、第1の面10aにおける互いに交差する複数の線状の溝部11,12と同じパターンで形成されており、第2の面10bは、これら複数の線状の溝部によって多数の領域に区画化されており、多数の菱形形状の区画領域25を有している(図3及び図4参照)。第1の面10aの多数の区画領域15と第2の面10bの多数の区画領域25とは1対1で対応している。
第1の面10a及び第2の面10bに形成された各線状の溝部(溝部11等)は、不織布10の構成繊維が圧着又は接着されて形成されている。繊維を圧着する手段としては、熱を伴うか又は伴わないエンボス加工、超音波エンボス加工等が挙げられる。また、繊維を接着する手段としては、各種接着剤による結合が挙げられる。ここで、「線状」とは、溝部の形状が図2に示す如き平面視において直線に限られず、曲線を含み、各線は、連続線でも良く、あるいは平面視において長方形、正方形、菱形、円形、十字等の多数の窪み部(エンボス部)が実質的に間隔を置かずに連なって全体として連続線を形成していても良い。「実質的に間隔を置かずに」とは、窪み部の隣り合う間隔が5mm以内であることをいう。
図1〜図4に示すように、第1の面10aにおける隣り合う溝部11,11間には、第1の面10a側に凸状に隆起する第1の隆起部31が形成されている。本実施形態においては、第1の面10aの多数の区画領域15それぞれに、区画領域15を囲む溝部11,12に対して相対的に隆起する隆起部31が形成されており、隆起部31(区画領域15)は溝部11,12に包囲され、平面視において閉じた形状(菱形形状)をしている。隆起部31の頂部31a(第1の面上の溝部の底部からの隆起高さが最も高い部位)は、区画領域15の略中央部に位置している。隆起部31内は、不織布10の構成繊維で満たされている。
また、図1、図3及び図4に示すように、第2の面10bにおける隣り合う溝部21,21間には、第2の面10b側に凸状に隆起する第2の隆起部41が形成されている。本実施形態においては、第2の面10bの多数の区画領域25それぞれに、区画領域25を囲む溝部21及び前記の図示しない溝部(第2の方向Yに延びる線状の溝部)に対して相対的に隆起する隆起部41が形成されており、隆起部41(区画領域25)はこれらの溝部に包囲され、平面視において閉じた形状(菱形形状)をしている。隆起部41の頂部41a(第2の面上の溝部の底部からの隆起高さが最も高い部位)は、区画領域25の略中央部に位置している。隆起部41内は、不織布10の構成繊維で満たされている。第1の面10aに形成された第1の隆起部31と第2の面10bに形成された第2の隆起部41とは1対1で対応しており、従って、隆起部31と隆起部41とは同数形成されており且つ図2に示す如き不織布10の平面視において、1個の隆起部31と1個の隆起部41とは重なっている。
このように、本実施形態においては、単層構造の不織布10の両面(第1の面10a、第2の面10b)それぞれに、平面視して格子状に形成された溝部と該溝部で包囲された隆起部とから構成される凹凸形状が形成されている。そして、斯かる両面の凹凸形状により、本実施形態の不織布10は、特許文献1及び2に記載の如き、一方の面のみが凹凸形状を有している不織布に比して嵩高(肉厚)であり、クッション性に優れたものとなっている。
不織布のクッション性は、KES圧縮率で評価可能であり、KES圧縮率の値が大きいほど、クッション性に優れると評価できる。KES圧縮試験機を用いて不織布10に第1の面10a側から4.9kPaの圧力を付与して不織布10を厚み方向に圧縮した場合における、不織布10のKES圧縮率は、好ましくは65%以上、更に好ましくは70〜80%である。KES圧縮率は、「風合いの評価の標準化と解析(第2版)」〔川端季雄著、社団法人日本繊維機械学会 風合い計量と規格化研究委員会発行(昭和55年7月10日)〕に規定されており、布の圧縮特性に関する物性である。KES圧縮率が布の圧縮特性に用いられることは、例えば特許第2514294号明細書にも記載されている。KES圧縮率は次のようにして測定される。
<KES圧縮率の測定方法>
測定装置として、カトー・テック製のKES−FB3圧縮試験機を用いる。この試験機を用い、圧縮面積2cm2で試料(不織布)の0.5gf/cm2荷重下での厚みT0を測定する。次に加圧速度10μm/秒で試料を圧縮する。圧縮に連れて荷重が増加していく。圧縮は荷重が50gf/cm2となるまで行う。そして、50gf/cm2荷重下での厚みTmを測定する。厚みT0から厚みTmを引いた値を厚みT0で除し、これに100を乗じることでKES圧縮率(%)を算出する。つまり、KES圧縮率(%)は、(T0−Tm)/T0×100から算出される。
一方、クッション性に優れた構成(凹凸形状)を有する不織布(KES圧縮率の値が大きい不織布)は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に表面シート等の構成部材として組み込まれた場合に、表面のドライ感の点で問題が生じ得る。即ち、例えば、クッション性に優れる不織布10が、第1の面10aを肌対向面として吸収性物品に表面シートとして組み込まれた場合、吸収性物品の着用者の身体から第1の面10aに向けて排泄された尿や経血等の体液(排泄液)は、第1の面10aの溝部11,12に流入し、溝部11,12の底部から不織布10(表面シート)の非肌対向面側に配置された吸収体に移行して該吸収体に吸収されるところ、吸収体と当接する不織布10の第2の面10bの隆起部41が、不織布10に優れたクッション性を付与し得る、比較的高い隆起高さを有していると、第1の面10a(吸収性物品の肌対向面)における凹部11,12の底部が吸収体から大きく離間するため、該底部上やその近傍等の、第1の面10aの溝部周りに存する排泄液が吸収体に到達するまでに通る経路が長くなり、それによって、該溝部周りに排泄液が残留し易くなるため、ドライ感が損なわれることが懸念される。
そこで、本発明においては、斯かる懸念を払拭すべく、図1、図2及び図4に示すように、第1の面10aに、該第1の面10a側が凹状をなし且つ第2の面10b側が凸状に隆起する陥没部51を、第1の方向Xに延びる溝部11を第1の方向Xと交差する第2の方向Yに横断するように、第1の方向Xに所定間隔を置いて複数形成している。図2に示すように、複数の陥没部51それぞれの横断方向の長さ(第2の方向Yの長さ、陥没部51の幅)L2は、それらが横断している溝部11の該横断方向の長さ(第2の方向Yの長さ、溝部11の幅)L1に比して長くなっている。そして、第2の面10bにおける陥没部51に対応する部位には、陥没部51によって構成され且つ第2の面10b側に凸状に隆起する第3の隆起部61が形成されている。第3の隆起部61の頂部61a(第2の面上の溝部の底部からの隆起高さが最も高い部位)の隆起高さH3(図4参照)は、第2の隆起部41の頂部41aの隆起高さH2(図4参照)と同じか、それよりも高くなっている。図示の形態では、隆起高さH2とH3とは略同じである。本実施形態においては、陥没部51は、図2に示すように、平面視して矩形形状を有し、1本の溝部11における、第1の面10aの1つの菱形形状(閉じた形状)の区画領域15の一辺に相当する部分につき、2個形成されている。
このように、第1の面10aの溝部11に該溝部11を横断するように陥没部51が複数形成され、且つ各陥没部51が、第2の面10bにおいて第2の隆起部41の頂部41aと同等以上の隆起高さを有する第3の隆起部61となっていることにより、陥没部51(隆起部61)が、溝部11に存する液を第2の面10b側へ移行させる導液路として機能するため、不織布10が、第1の面10aを肌対向面として吸収性物品に表面シートとして組み込まれた場合、吸収体と当接する不織布10の第2の面10bの隆起部41が、不織布10に優れたクッション性を付与し得る比較的高い隆起高さを有していても、凹部11の底部上やその近傍等の、第1の面10aの溝部周りに排泄液が残留し難く、優れたドライ感が得られる。従って、本実施形態の不織布10は、クッション性と表面のドライ感とを高いレベルを両立したものであると言える。
図4に示すように、陥没部51(隆起部61)には、その内外を連通する孔部63が形成されているか、又は周辺部に比して構成繊維の繊維密度が低い低密度部(図示せず)が形成されている。複数の陥没部51(隆起部61)は、それぞれ後述するように、繊維ウエブ(不織布10の原反)のエンボス加工によって形成されるところ、孔部63及び前記低密度部は、エンボス加工においてエンボス装置の凸部によって繊維ウエブの構成繊維が寄り分けられた部分であり、この繊維の寄り分けによってエンボス装置の凸部との当接部分に存していた構成繊維の略全てが周辺部に移動した結果生じたのが孔部63、該構成繊維の一部が周辺部に移動した結果生じたのが前記低密度部である。孔部63及び前記低密度部は、通常、エンボス加工において圧力が最もかかる部位に形成され、それは、陥没部51の底部(隆起部61の頂部61a)及びその近傍である場合が多い。尚、図示の形態では、1枚の不織布10に孔部63及び前記低密度部が混在しているが、エンボス加工の条件等によっては、陥没部51(隆起部61)にどちらか一方のみが存している場合もあり得、本発明の不織布にはそのような形態も含まれる。
このように、陥没部51(隆起部61)に、孔部63又は周辺部に比して構成繊維の繊維密度が低い低密度部(図示せず)が形成されていると、陥没部51内に存する液は、孔部63又は該低密度部を通じて外部に出て行き易くなるため、例えば、不織布10が、第1の面10aを肌対向面として吸収性物品に表面シートとして組み込まれた場合、尿や経血等の排泄液は、溝部11に流入後に陥没部51に流入し、その孔部63又は前記低密度部を通じて不織布10(表面シート)の外部に素早く排出され、不織布10に隣接配置された吸収体に吸収されるようになる。従って、陥没部51(隆起部61)に孔部63又は前記低密度部が存していることによって、不織布10の第1の面10a(肌対向面)は、液残りが発生し難く、ドライ感の高いものとなる。
本実施形態においては、溝部11のみならず、溝部11と交差する溝部12にも、該溝部12をその幅方向に横断する陥没部52が形成されている。即ち、図1及び図2に示すように、第1の面10aには、該第1の面10a側が凹状をなし且つ第2の面10b側が凸状に隆起する陥没部52が、第2の方向Yに延びる溝部12を第2の方向Yと交差する第1の方向Xに横断するように、第2の方向Yに所定間隔を置いて複数形成されている。また、図示していないが、第2の面10bにおける陥没部52に対応する部位には、陥没部52によって構成され且つ第2の面10b側に凸状に隆起する第3の隆起部が形成されている。溝部12を横断する陥没部52及びそれから構成される図示しない第3の隆起部は、溝部11を横断する陥没部51及びそれから構成される第3の隆起部61と同様に構成されている。
前述した作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、不織布10の各部の寸法等は次のように設定されることが好ましい。
線状の溝部11の幅L1(図2参照。溝部の長さ方向と直交する方向の長さ。)は、好ましくは0.5〜5.0mm、更に好ましくは1.5〜3.0mmである。不織布10における他の線状の溝部の幅も、溝部11の幅L1と同様の範囲に設定することができる。不織布10における複数の溝部の幅は、通常同じに設定されるが、互いに異なっていても良い。
第1の面10aにおいて互いに交差する溝部11と溝部12とのなす角度α(図2参照)は、好ましくは20〜160°、更に好ましくは45〜135°である。第2の面10bにおいて互いに交差する溝部21と前記の図示しない溝部(第2の方向Yに延びる線状の溝部)とのなす角度も、溝部11と溝部12とのなす角度αと同様の範囲に設定することができる。第2の面10bにおける溝部21と前記の図示しない溝部とのなす角度は、第1の面10aにおける溝部11と溝部12とのなす角度αと、通常同じに設定されるが、互いに異なっていても良い。
陥没部51の第2の方向Yの長さL2(図2参照。溝部を横断している陥没部の横断方向の長さ。)は、短すぎると、陥没部51(第3の隆起部61)による作用効果(ドライ感の向上効果)が奏され難く、長すぎると、陥没部51の近傍の第1の隆起部31が潰れ、クッション性の低下を招くおそれがある。従って、ドライ感とクッション性とのバランスの観点から、陥没部51の長さL2は、好ましくは1.0〜6.0mm、更に好ましくは2.0〜3.0mmである。陥没部52の横断方向(第1の方向X)の長さL3(図2参照)も、陥没部51の長さL2と同様の範囲に設定することができる。長さL2と長さL3とは、通常同じに設定されるが、互いに異なっていても良い。
第1の方向Xに隣り合う陥没部51の間隔L4(図2参照)は、好ましくは5.0〜15.0mm、更に好ましくは7.0〜12.0mmである。第2の方向Xに隣り合う陥没部52の間隔L5(図2参照)も、陥没部51の間隔L4と同様の範囲に設定することができる。間隔L4と間隔L5とは、互いに同じであっても良く、異なっていても良い。
第1の隆起部31の頂部31aの隆起高さH1(図3及び図4参照。第1の面10a上の溝部11又は12の底部からの隆起高さ)は、好ましくは1.0〜4.0mm、更に好ましくは1.5〜2.5mmであり、第2の隆起部41の頂部41aの隆起高さH2(図3及び図4参照。第2の面10b上の溝部21又は前記の図示しない溝部の底部からの隆起高さ)は、好ましくは1.0〜3.0mm、更に好ましくは1.5〜2.0mmである。隆起高さH1と隆起高さH2とは、互いに同じであっても良く、異なっていても良い。
前述したように、第3の隆起部61の頂部61aの隆起高さH3(図4参照。第2の面10b上の溝部21又は図示しない溝部の底部からの隆起高さ)は、第2の隆起部41の頂部41aの隆起高さH2と同じか、それよりも高くなっており、両隆起高さの比(H3/H2)は、好ましくは1.0〜2.0、更に好ましくは1.0〜1.2である。尚、第3の隆起部61の頂部61aに孔部63が形成されている場合、隆起高さH3は、孔部63を囲む頂部61aの開孔端部の隆起高さである。
第1の隆起部31(区画領域15)の面積は、好ましくは0.5〜4.0cm2、更に好ましくは0.6〜2.0cm2である。第2の隆起部41(区画領域25)の面積も、第1の隆起部31(区画領域15)の面積と同様の範囲に設定することができる。
第1の隆起部31(区画領域15)の数は、単位面積(10cm2)当たり、好ましくは2.5〜20個、更に好ましくは5〜16個である。第2の隆起部41(区画領域25)の数も、第1の隆起部31(区画領域15)の数と同様の範囲に設定することができる。
本実施形態の不織布10は、後述するように、加熱によってその長さが伸びる熱伸長性繊維を含む繊維ウエブ(不織布10の原反)に、エンボス加工を施してその両面に溝部を形成した後、該繊維ウエブに、熱風の吹き付け、赤外線の照射等の加熱処理を施す工程を経て製造されるところ、この加熱処理により、該繊維ウエブの構成繊維どうしがそれらの交点で互いに熱融着し、結果として、不織布10は、そのような構成繊維どうしの熱融着点を多数有している。また、この加熱処理において、繊維ウエブの両面(最終的に第1の面10a及び第2の面10bとなる面)を加熱すると、一方の面のみを加熱する場合に比して、加熱による熱伸長性繊維の伸びが促進されるため、不織布10の厚み(見掛け厚み)が増し易く、クッション性が高まり易い。従って、不織布10は、このような繊維ウエブの両面からの加熱処理を経て製造されることが好ましく、該加熱処理を経て製造されたことに起因して生じる構成を有していること、具体的には、不織布10の表面(第1の面10a、第2の面10b)から内部にかけて繊維どうしが融着点を形成していることが好ましい。この融着点は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて不織布を観察した場合に、2本以上の構成繊維が交差する部位である交絡点であって、繊維表面の樹脂が溶融して本来の繊維形状を保っていない交絡点である。
不織布10の構成繊維としては、この種の吸収性物品における表面シートの構成繊維として通常使用されているものを特に制限無く用いることができ、木材パルプ等の天然繊維、各種樹脂からなる合成繊維等を用いることができる。本実施形態においては、前述した不織布10の構成をより確実に得る観点から、不織布10に、構成繊維として、加熱によってその長さが伸びる熱伸長性繊維を含ませている。熱伸長性繊維としては、例えば、加熱により樹脂の結晶状態が変化して伸びる繊維、あるいは捲縮加工が施された繊維であって加熱により捲縮が解除されて見掛けの長さが伸びる繊維等が挙げられる。
熱伸長性繊維は、不織布10の製造時に加熱処理により伸長させることにより、不織布10に起伏の大きい凹凸形状を付与し得る。従って、不織布10として完成した後においては、不織布10中の熱伸長性繊維の大部分は伸長した状態となっている。但し、不織布10の構成繊維としての熱伸長性繊維は、通常、限界まで伸長されることはなく、完成した不織布10中の熱伸長性繊維の大部分は、更なる加熱によって伸長する余地を残している。従って、完成した不織布の構成繊維が、加熱によってその長さが伸びるものであった場合、該不織布は、原料として熱伸長性繊維を用いたものであると推察される。
不織布10の構成繊維である熱伸長性繊維は、相対的に融点の低い低融点成分と相対的に融点の高い高融点成分とからなる複合繊維(熱伸長性複合繊維)であることが好ましい。熱伸長性複合繊維としては、芯鞘型のものやサイド・バイ・サイド型のもの等を用いることができる。芯鞘型の熱伸長性複合繊維としては、同芯型や偏芯型の他、繊維の全周の一部に芯成分が露出しているもの等を用いることもできる。
不織布10の構成繊維である熱伸長性繊維の好ましい一例として、芯部よりも融点の高い成分を鞘部に有する芯鞘型複合繊維(芯鞘型熱伸長性複合繊維)が挙げられる。即ち、芯鞘型熱伸長性複合繊維は、芯部が、相対的に融点の低い低融点成分を含んで構成され、鞘部が、相対的に融点の高い高融点成分を含んで構成されていることが好ましい。斯かる構成の芯鞘型熱伸長性複合繊維を不織布10の構成繊維として用いることにより、より伸長が進んだ状態で不織布として形成できるため、厚みが増加し、それに伴いクッション性が高まる効果が奏される。斯かる効果をより確実に奏させるようにする観点から、低融点成分と高融点成分との融点差(芯部と鞘部との融点差)は、好ましくは20℃以上、更に好ましくは30〜150℃以上である。低融点成分及び高融点成分の融点は、示差走査型熱分析装置DSC−50(島津社製)を用い、細かく裁断した繊維試料(サンプル質量2mg)の熱分析を昇温速度10℃/minで行い、各樹脂の融解ピーク温度を測定し、その融解ピーク温度で定義される。また、同様の観点から、芯鞘型熱伸長性複合繊維は同芯型のものが好ましい。
前記芯鞘型熱伸長性複合繊維を構成する低融点成分及び高融点成分は、何れも熱可塑性樹脂であることが好ましい。低融点成分としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブテン−1、ポリペンテン−1、又はこれらのランダム若しくはブロック共重合体等が挙げられる。高融点成分としては、例えば、PPの他、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン−6、ナイロン−66等のポリアミド等が挙げられる。前記芯鞘型熱伸長性複合繊維において、低融点成分及び高融点成分の好ましい組み合わせとしては、ポリエチレン(低融点成分)及びポリプロピレン(高融点成分)の組み合わせ、ポリエチレン(低融点成分)及びポリエステル(高融点成分)の組み合わせ等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。
前記芯鞘型熱伸長性複合繊維における低融点成分と高融点成分との質量比(低融点成分/高融点成分)は、好ましくは2:8〜8:2、更に好ましくは4:6〜6:4である。この範囲内であれば繊維の力学特性が十分となり、実用に耐え得る繊維となる。また、低融点成分(融着成分)の量が十分となり、繊維どうしの融着が十分となる。
前記芯鞘型熱伸長性複合繊維の太さは、不織布10の用途等に応じて適切な値が選択される。一般的な範囲として1.0〜10dtex、特に1.7〜8.0dtexであることが、繊維の紡糸性やコスト、カード機通過性、生産性、コスト等の点から好ましい。
前記芯鞘型熱伸長性複合繊維の含有率は、不織布10の全構成繊維中、好ましくは30〜100質量%、更に好ましくは50〜80質量%である。前記芯鞘型熱伸長性複合繊維以外に不織布10に含有可能な他の繊維としては、例えば、前記芯鞘型熱伸長性複合繊維の熱伸長発現温度よりも高い融点を有する熱可塑性樹脂からなる繊維や、本来的に熱融着性を有さない繊維(例えばコットンやパルプ等の天然繊維、レーヨンやアセテート繊維など)等が挙げられる。
本実施形態の不織布10は、前述したように熱伸長性繊維(前記芯鞘型熱伸長性複合繊維)を含んでおり、熱伸長性繊維(前記芯鞘型熱伸長性複合繊維)を含む繊維ウエブの両面に前記線状の溝部を形成する工程(第1エンボス工程)、該繊維ウエブに加熱処理を施して該熱伸長性繊維を伸長させる工程(加熱処理工程)、該繊維ウエブに前記陥没部(第3の隆起部)を形成する工程(第2エンボス工程)を経て製造される。以下、本実施形態の不織布10の製造方法について、熱伸長性繊維を用いて製造する場合を例にとり図5を参照しながら説明する。図5中の符合MD(Machine Direction)は、繊維ウエブの搬送方向である。
先ず、所定のウエブ形成手段(図示せず)を用いて不織布10の原反となる繊維ウエブ1を製造する。繊維ウエブ1は、熱伸長性繊維(前記芯鞘型熱伸長性複合繊維)を含んで構成されている。ウエブ形成手段としては、例えば(a)カード機を用いて短繊維を開繊するカード法、(b)溶融紡糸された連続フィラメントを直接エアサッカーで牽引してネット上に堆積させる方法(スパンボンド法)、(c)短繊維を空気流に搬送させてネット上に堆積させる方法(エアレイ法)等の公知の方法を用いることができる。
次いで、繊維ウエブ1を第1のヒートエンボス装置2に導入し、繊維ウエブ1の両面(不織布10の第1の面10a及び第2の面10bそれぞれに対応する面)にヒートエンボス加工を施す。第1のヒートエンボス装置2は、繊維ウエブ1を挟圧可能な一対のロール3,4を備えている。ロール3,4は、それぞれ、繊維ウエブ1と対向する外周面に、線状の溝部11,12,21及び前記の図示しない溝部(第2の面10bにおいて第2の方向Yに延びる線状の溝部)に対応する凸部が多数形成されている彫刻ロールであり、所定温度に加熱可能になされている。ヒートエンボス加工は、繊維ウエブ1中の熱伸長性繊維の低融点成分が溶融する温度で実施される。ヒートエンボス加工の加工温度は、繊維ウエブ1中の熱伸長性繊維における低融点成分の融点以上であることが好ましい。ヒートエンボス加工によって、繊維ウエブ1の所定部分の熱伸長性繊維が圧接着され、この圧接着部が前記溝部となる。前記溝部(圧接着部)においては、熱及び圧力の作用によって熱伸長性繊維が圧着されているか、あるいは溶融固化して融着している。一方、繊維ウエブ1の前記溝部(圧接着部)以外の部分においては、熱伸長性繊維は圧着・融着等を起こしていないフリーな状態になっている。
こうして両面に線状の溝部が形成された繊維ウエブ1は、熱風吹き付け装置5に搬送され、エアスルー加工(加熱処理)が施される。熱風吹き付け装置5は、所定温度に加熱された熱風が繊維ウエブ1を貫通するように構成されている。エアスルー加工は、繊維ウエブ1中の熱伸長性繊維が加熱によって伸長する温度で且つ繊維ウエブ1における前記溝部以外の部分に存するフリーな状態の熱伸長性繊維どうしの交点が熱融着する温度で実施される。尤も、エアスルー加工は、熱伸長性繊維の高融点成分の融点未満の温度で実施することが好ましい。また、前述したように、不織布10のクッション性の向上の観点から、熱風吹き付け装置5による繊維ウエブ1のエアスルー加工(加熱処理)は、繊維ウエブ1の一方の面のみに対して実施するのではなく、両面に実施することが好ましい。
このようなエアスルー加工によって、繊維ウエブ1に含まれる熱伸長性繊維が、溝部11,12,21及び前記の図示しない溝部以外の部分において伸長する。熱伸長性繊維はその一部が前記溝部によって固定されているので、伸長するのは繊維ウエブ1の両面における前記溝部に挟まれた部分である。熱伸長性繊維はその一部が前記溝部によって固定されていることによって、伸長した熱伸長性繊維の伸び分は、繊維ウエブ1の平面方向への行き場を失い、エアスルー加工時の熱風吹き付け側(エアー面側)の熱伸長性繊維は、繊維ウエブ1の厚み方向へ移動する。こうして、エアスルー加工によって、繊維ウエブ1における不織布10の第1の面10aに対応する面10a’(図6参照)に、溝部11,12で包囲された第1の隆起部31が形成され、また、繊維ウエブ1における不織布10の第2の面10bに対応する面10b’(図6参照)に、溝部21及び前記の図示しない溝部(第2の面10bにおいて第2の方向Yに延びる線状の溝部)で包囲された第2の隆起部41が形成される。また、エアスルー加工によって、前記溝部間に存する熱伸長性繊維どうしの交点が熱融着により接合されて前記熱融着点が形成されるので、隆起部31,41は、前記熱融着点が3次元的に分散した状態となる。
こうして両面に線状の溝部と隆起部とが形成された繊維ウエブ1は、第2のヒートエンボス装置6に搬送され、ヒートエンボス加工が施されて前記陥没部(第3の隆起部)が形成される。第2のヒートエンボス装置6は、繊維ウエブ1を挟圧可能な一対のロール7,8を備えている。図6に示すように、ロール7は、繊維ウエブ1と対向する外周面7aに、陥没部51,52(陥没部51から構成される第3の隆起部61及び陥没部52から構成される図示しない第3の隆起部)に対応する凸部71が多数形成されている彫刻ロールであり、また、ロール8は、繊維ウエブ1と対向する外周面8aが凹凸の無い平滑面となっている平滑ロールであり、両ロール7,8共に所定温度に加熱可能になされている。第2のヒートエンボス装置6において、繊維ウエブ1は、凸部71により、溝部11(あるいは溝部12)の所定部分が一面10a’側から他面10b’側に向かって押圧される。この凸部71による押圧によって、その押圧部分を中心に繊維ウエブ1が伸長して凹状に変形し、陥没部51(あるいは陥没部52)が形成される。このとき、繊維ウエブ1における凸部71の先端部に当接する部分又はその近傍、即ち、不織布10において陥没部の底部(第3の隆起部の頂部)又はその近傍となる部分には、凸部71で繊維が寄り分けられることによって、前述した孔部63又は低密度部が形成される。このようにして目的とする不織布10が得られる。
尚、第3の隆起部61の頂部61aの隆起高さH3(図4参照)が、第2の隆起部41の頂部41aの隆起高さH2(図3及び図4参照)よりも高い状態(H3>H2)を確実に得るためには、図7に示すように、ロール8の外周面8aにおけるロール7の凸部71に対応する部位に、該凸部71の少なくとも先端部を収容可能な凹部81を設けることが好ましい。このように、ロール7の凸部71を受けるロール8の外周面8aに凹部81が設けられていると、凸部71で繊維ウエブ1を一面10a’側から他面10b’側に押圧したときに、その押圧部分が凹部81内に押し込まれるため、押圧部分を中心として繊維ウエブ1が大きく伸長し、それによって、前述したH3>H2なる大小関係が容易に得られる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、前記実施形態では、第1の面10aに、互いに交差する方向に延びる線状の溝部11,12がそれぞれ複数形成されていたが、どちらか一方の溝部のみが複数形成されていても良く、第2の面10bについても同様である。その場合、隆起部(区画領域)は、図2に示す如き平面視において、溝部で包囲されてなる閉じた形状(菱形形状)とはならないが、本発明に係る隆起部にはそのような平面視形状を有するものも含まれる。
また、本発明に係る線状の溝部における「線状」は、前述した通り、直線に制限されず曲線を含んでおり、例えば、前記実施形態における線状の溝部11,12は、波線状であっても良い。
また、前記実施形態では、複数の陥没部51それぞれの、溝部11を横断する方向は互いに同じであり、また、複数の陥没部52それぞれの、溝部12を横断する方向も互いに同じであったが、これらは互いに異なっていても良い。
また、前記実施形態では、溝部11をその幅方向に横断する陥没部51の横断方向と、陥没部51が横断していない第1の面10a上の他の溝部12の延びる方向とが一致していたが、両方向は一致していなくても良く、溝部12をその幅方向に横断する陥没部52と溝部11の延びる方向との関係についても同様である。
また、前記実施形態の不織布10は、構成繊維として、加熱によってその長さが伸びる熱伸長性繊維を含んでいたが、本発明の不織布は熱伸長性繊維を含んでいなくても良い。熱伸長性繊維を含まない不織布の製造方法の一例としては、前記線状の溝部に対応する凸部が外周面に多数形成された一対のロールを用い、且つ一方のロールの該凸部に他方のロールの該凸部が対応するようにこれらを配置し、これら両ロール間に、熱伸長性繊維を含まない繊維ウエブ(不織布の原反)を供給し挟圧して、該繊維ウエブの両面それぞれに前記線状の溝部を形成するのと同時に前記第1及び第2の隆起部をそれぞれ形成し、次いで、前記第2エンボス工程と同様の工程で前記陥没部(第3の隆起部)を形成する方法が挙げられる。
また、前記実施形態の不織布10は、1枚の繊維ウエブ(凹凸シート)からなる単層構造であったが、本発明の不織布は、後述する実施例1のように、2枚以上の繊維ウエブ(凹凸シート)が積層された多層構造であっても良い。
本発明の不織布は、その優れたクッション性及び表面のドライ感を活かした種々の分野に適用でき、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パット、パンティライナー等の吸収性物品における表面シート、セカンドシート(表面シートと吸収体との間に配されるシート)、裏面シート、防漏シートの他、対人用清拭シート、スキンケア用シート、更には対物用のワイパー等として好適に用いられる。
前記のような用途に用いられる場合、本発明の不織布は、その坪量が10〜100g/cm2、特に20〜40g/cm2であることが好ましい。また、その厚み(図3及び図4中の見掛け厚みT)が2.0〜4.5mm、特に3.0〜3.5mmであることが好ましい。但し、不織布の坪量や厚みは、用途等応じて適宜調整されるものであり、前記範囲に限定されるものではない。
本発明の不織布を用いた本発明の吸収性物品の一例として、液保持性の吸収体及び該吸収体の肌対向面(吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面)側に配された表面シートを具備する吸収性物品であって、該表面シートが前述した本発明の不織布であり、且つ該表面シートと該吸収体との間に親水性部材(親水性サブレイヤー)が配されているものが挙げられる。斯かる構成の本発明の吸収性物品において、本発明の不織布(表面シート)は、その第2の面が前記親水性部材(親水性サブレイヤー)と対向するように配置される。前記吸収体としては、この種の吸収性物品において通常用いられているものを特に制限無く用いることができる。
前記親水性部材(親水性サブレイヤー)としては、セルロース系繊維からなるシート(不織布)や親水処理された各種合成繊維からなるシート(不織布)を用いても良い。前記セルロース系繊維としては、コットン、パルプ、麻等の天然セルロース系繊維や、レーヨン、リヨセル、キュプラ等の再生セルロース系繊維等を用いても良い。また、前記合成繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等が挙げられる。これらの繊維のうちでも液透過性の観点からパルプ繊維を用いることが好ましい。また、前記親水性部材(親水性サブレイヤー)の作製方法としては、エアスルー、スパンボンド、エアレイド、スパンレース等の公知の不織布の作製方法が挙げられる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
前述の製造装置(図5〜図7参照)を用いて、図1〜図4に示す不織布10と略同じ構成の不織布を製造し、それを実施例1のサンプルとした。先ず、原料となる熱伸長性繊維(芯鞘型熱伸長性複合繊維)を、本出願人の先の出願に係る特開2005−350836号公報の実施例の記載に従い製造し、得られた熱伸長繊維を原料として用い、これをカード機に供給して坪量20g/m2のカードウエブ(繊維ウエブ)を2枚製造した。次に、得られた2枚のカードウエブを、それぞれヒートエンボス装置を用いてヒートエンボス加工し、2枚のエンボスシートを得た。ヒートエンボス装置におけるエンボスロール(彫刻ロール)の外周面は、その凸部が、図1に示す不織布10の隆起部31,41(区画領域15,25)の平面視形状に対応して、菱形格子状のパターンとなっており、該凸部に挟まれた凹部が、菱形形状をしているものであった。エンボスロールにおける凹部の個々の面積〔即ち不織布における個々の隆起部(区画領域)の面積〕は0.52cm2であった。ヒートエンボス加工において、エンボスロールの加熱温度(エンボス温度)は120℃、線圧は9.8MPa/cmであった。次に、2枚のエンボスシートを、一方のエンボスシートの溝部と他方のエンボスシートの溝部とが1対1で対応し且つ一方のエンボスシートの隆起部(第1の隆起部)と他方のエンボスシートの隆起部(第2の隆起部)とが1対1で対応するように、且つ両方のエンボスシートの溝部及び隆起部(凹凸)がそれぞれ外面(重ね合わせ面とは反対側の面)に位置するように重ね合わせ、その状態で両エンボスシート側から熱風を吹き付ける両面熱風によりエアスルー方式の熱処理をし、不織布を得た。熱風の温度(エアスルー温度)は136℃であった。次に、この不織布に対して、図6又は図7に示す如きヒートエンボス装置を用いて、追加でヒートエンボス加工(ピンエンボス加工)を施すことによって、該不織布に陥没部(第3の隆起部)を形成し、目的とする坪量40g/m2の不織布を得た。
〔実施例2〜4〕
製造条件を適宜変更した以外は実施例1と同様にして不織布を得、それらを実施例2〜4のサンプルとした。実施例2では、陥没部(第3の隆起部)の形成工程において、ピン(図6又は図7の凸部71の相当する部材)として、実施例1で用いたピンよりも先端の尖ったピンを用いることで、陥没部の底部に、該陥没部の内外に連通する孔部を形成した。また、実施例2及び3では、実施例1と同様に、不織布の構成繊維として、芯部(PP)よりも融点の低い成分(PE)を鞘部に有する芯鞘型熱伸長性複合繊維(以下、熱伸長性繊維Aともいう)を用いたのに対し、実施例4では、芯部(PE)よりも融点の高い成分(PP)を鞘部に有する芯鞘型熱伸長性複合繊維(以下、熱伸長性繊維Bともいう)と、芯部にPET、鞘部にPEを用いた芯鞘型非熱伸長性複合繊維(熱融着性複合繊維)とを用い、両繊維の含有質量比が1:1となるように不織布を作製した。
〔実施例5〜8〕
製造条件を適宜変更した以外は実施例1と同様にして不織布を得、それらを実施例5〜8のサンプルとした。実施例5〜8では、不織布の構成繊維として、実施例4で構成繊維の一部として用いた芯鞘型非熱伸長性複合繊維のみを用いた以外は実施例1と略同様の製造条件で不織布を作製した。
〔比較例1〜3〕
ピンエンボス加工を施さず不織布に陥没部(第3の隆起部)を形成しなかった以外は実施例1と同様にして不織布を作製し、それを比較例1のサンプルとした。
また、2枚のカードウエブのうちの1枚のみにヒートエンボス加工を施し、且つその後のエアスルー方式の熱処理を、ヒートエンボス加工が施されたカードウエブ側(エンボスシート側)のみに施す片面熱風により実施した以外は比較例1と略同様にして、溝部及び隆起部(凹凸)が片面のみに形成された不織布を作製し、それを比較例2のサンプルとした。
また、不織布の構成繊維として、芯部にPP、鞘部にPEを用いた芯鞘型非熱伸長性複合繊維(熱融着性複合繊維)のみを用いた以外は比較例1と同様にして不織布を作製し、それを比較例3のサンプルとした。
〔比較例4及び5〕
ピンエンボス加工を施さず不織布に陥没部(第3の隆起部)を形成しなかった以外は実施例6と略同様にして不織布を作製し、それを比較例4のサンプルとした。
また、2枚のカードウエブのうちの1枚のみにヒートエンボス加工を施し、且つその後のエアスルー方式の熱処理を、ヒートエンボス加工が施されたカードウエブ側(エンボスシート側)のみに施した以外は比較例4と略同様にして、溝部及び隆起部(凹凸)が片面のみに形成された不織布を作製し、それを比較例5のサンプルとした。
〔評価〕
実施例及び比較例のサンプル(不織布)について、各部の寸法等を測定すると共に、下記方法によりクッション性及び液残り性をそれぞれ評価した。それらの結果を下記表1及び表2に示す。
〔クッション性の評価方法〕
評価対象の不織布の表面(第2の面10bに相当する面)を手のひらで直接触れ、その感触を以下の基準に従って判定した。判定は3人で行い、最も支持の多い意見を判定の結果とした。判定が1人ずつに分かれた場合は、それらの中間となる意見を判定結果とした。この評価において3以上であれば実用上の要求を満足し、4以上であれば実用上の要求を高いレベルで満足する。
クッション性の評価基準
5:クッション性が充分高い。
4:クッション性が高い。
3:クッション性がある。
2:クッション性があまりない。
1:クッション性がない。
〔液残り性の評価方法〕
先ず、以下の手順で、評価対象の不織布を表面シートとして用いた生理用ナプキンを作製する。市販の生理用ナプキン(花王製、商品名「ロリエさらさらクッション ウィング付き」)から、表面シートを取り除いて、ナプキン中間体を得る。また、測定対象の不織布をMD150mm×CD(Cross machine Direction)50mmに切断し、切断片を作製する。この切断片を、前記ナプキン中間体における前記表面シートが存していた箇所(ナプキン中間体における吸収体の肌対向面上)に、該切断片(不織布)における隆起部が形成された面(第1の面に相当する面)が外面(該吸収体との対向面とは反対側の面)となるように接着剤で接合固定して、目的の生理用ナプキンを得る。尚、実施例1については、斯かる構成の生理用ナプキンに加えて、前記親水性部材(親水性サブレイヤー)を具備する別の構成の生理用ナプキンも作製した。即ち、測定対象の不織布の切断片(表面シート)と前記ナプキン中間体における吸収体との間に、前記親水性部材(親水性サブレイヤー)として、坪量60g/m2のパルプシートを、該吸収体の肌対向面の全域を覆うように配置した生理用ナプキンも用意した。次に、生理用ナプキンの肌対向面(評価対象の不織布の切断片)上に、円筒状の透過孔を有するアクリル板を重ねて、該ナプキンに1.1gf/cm2(100Pa)の一定荷重を掛ける。斯かる荷重下において、アクリル板の透過孔から脱繊維馬血3.0gを流し込み(第1回流し込み)、更に、該第1回流し込みから120秒後に脱繊維馬血3.0gを流し込み(第2回流し込み)、合計6.0gの脱繊維馬血を生理用ナプキンに流し込む。第2回流し込みから60秒後にアクリル板を取り除き、評価対象の不織布の切断片の重量(W2)を測定する。そして、予め測定しておいた、脱繊維馬血を流し込む前の評価対象の不織布の切断片の重量(W1)との差(W2−W1)を算出する。以上の操作を3回行い、3回の平均値を液残り量(mg)とする。液残り量は、装着者の肌がどの程度濡れるのかの指標となるものであり、液残り量が少ないほど、表面のドライ感に優れ高評価となる。
液残り性の評価基準
5:液残り量が40mg以下。
4:液残り量が40mgを超え55mg以下。
3:液残り量が55mgを超え80mg以下。
2:液残り量が80mgを超え110mg以下。
1:液残り量が110mgを超える。
Figure 0005771518
Figure 0005771518
表1及び表2に示す通り、実施例1〜8の不織布は、何れもクッション性及び液残り性(表面のドライ感)に優れ、吸収性物品(生理用ナプキン)の表面シートとして有用であることがわかる。これに対し、比較例1〜3の不織布は、陥没部(第3の隆起部)を有していないため、特に液残り性の点で実施例1〜4に劣る結果となり、また、比較例4及び5の不織布も、陥没部(第3の隆起部)を有していないため、特に液残り性の点で実施例5〜8に劣る結果となった。また、比較例2の不織布は、溝部及び隆起部(凹凸)が片面のみにしか形成されていないため、特にクッション性の点で実施例1〜4に劣る結果となり、また、比較例5の不織布も、溝部及び隆起部(凹凸)が片面のみにしか形成されていないため、特にクッション性の点で実施例5〜8に劣る結果となった。以上のことから、クッション性及び表面のドライ感に優れ、表面シート等の吸収性物品の構成部材として有用な不織布を得るためには、不織布の第1の面及び第2の面それぞれに溝部及び隆起部(凹凸)を形成し且つ第1の面に陥没部(第2の面に第3の隆起部)を形成することが重要であることがわかる。
1 繊維ウエブ(不織布の原反)
10 不織布
10a 不織布の第1の面
10b 不織布の第2の面
11,12,21 溝部
15 第1の面の区画領域
25 第2の面の区画領域
31 第1の隆起部
31a 第1の隆起部の頂部
41 第2の隆起部
41a 第2の隆起部の頂部
51,52 陥没部
61 第3の隆起部
61a 第3の隆起部の頂部
63 孔部
X 第1の方向
Y 第2の方向

Claims (9)

  1. 第1の面及びそれと反対側に位置する第2の面を有する不織布において、
    前記第1の面及び前記第2の面それぞれに、第1の方向に延びる線状の溝部が、互いに平行に且つ所定間隔を置いて複数形成されていると共に、該第1の面における隣り合う該溝部間に、該第1の面側に凸状に隆起する第1の隆起部が形成され、且つ該第2の面における隣り合う該溝部間に、該第2の面側に凸状に隆起する第2の隆起部が形成されており、
    前記第1の面に、該第1の面側が凹状をなし且つ前記第2の面側が凸状に隆起する陥没部が、前記溝部を前記第1の方向と交差する第2の方向に横断するように、該第1の方向に所定間隔を置いて複数形成されており、複数の該陥没部それぞれの横断方向の長さは、それらが横断している該溝部の該横断方向の長さに比して長く、
    前記第2の面における前記陥没部に対応する部位に、該陥没部によって構成され且つ該第2の面側に凸状に隆起する第3の隆起部が形成されており、該第3の隆起部の頂部の隆起高さは、前記第2の隆起部の頂部の隆起高さと同じか、それよりも高い不織布。
  2. 前記第1の面の溝部と前記第2の面の溝部とが1対1で対応しており、平面視において両溝部が重なっている請求項1記載の不織布。
  3. 前記第1の面に、前記第1の方向に延びる複数の線状の溝部に加えて、前記第1の方向と交差する前記第2の方向に延びる線状の溝部が、互いに平行に且つ所定間隔を置いて複数形成され、該第1の方向に延びる複数の線状の溝部と該第2の方向に延びる複数の線状の溝部とが互いに交差しており、該第1の面が、互いに交差するこれら複数の線状の溝部によって多数の領域に区画化されて、多数の菱形形状の区画領域を有している請求項1又は2記載の不織布。
  4. 前記第1の方向に隣り合う前記陥没部の間隔は5.0〜15.0mmである請求項1〜3の何れか一項に記載の不織布。
  5. 前記陥没部に、該陥没部の内外を連通する孔部が形成されているか、又は周辺部に比して構成繊維の繊維密度が低い低密度部が形成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の不織布。
  6. 構成繊維として、加熱によってその長さが伸びる熱伸長性繊維を含む請求項1〜5の何れか一項に記載の不織布。
  7. 前記熱伸長性繊維は、芯部よりも融点の高い成分を鞘部に有する芯鞘型複合繊維である請求項6記載の不織布。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の不織布を用いた吸収性物品。
  9. 吸収体及び該吸収体の肌対向面側に配された表面シートを具備し、該表面シートが前記不織布であり、且つ該表面シートと該吸収体との間に親水性部材が配されている請求項8記載の吸収性物品。
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