JP7376299B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ、使い捨ておむつに重ねて使用されるインナーパッド、女性用生理用品、尿失禁用吸収体等の吸収性物品は、例えば、親水性を有する不織布で形成されたトップシートと、水分を吸収する吸収体層と、を備え、吸収体層、トップシートの順に重ねられて形成されている。また、軟便用のパッドとしてはトップシートを撥水性としたものが知られている。
そして、トップシートとして、多数の凹凸を有するひだ状に形成するとともに、多数の孔が形成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-231815号公報
しかし、特許文献1に記載された吸収性物品は、トップシートの孔からひだの内側に移行した軟便等の流体が、別の孔からひだの外側に戻り易い。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、トップシートを通過した流体の逆戻りを抑制することができる吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明は、トップシートと、前記トップシートに比べて嵩高に形成されたセカンドシートと、水分を吸収する吸収体層と、を備え、前記吸収体層、前記セカンドシート、前記トップシートの順に重ねられ、前記トップシートは、前記吸収体層及び前記セカンドシートが重ねられた厚さ方向に突出した多数の凸部を有するとともに、前記凸部の先端部を除いて前記凸部の側面に貫通孔が形成され、前記セカンドシートは、前記凸部に対応した内側の空間に満たされて、前記凸部の形状を保持している吸収性物品である。
本発明に係る吸収性物品によれば、トップシートを通過した流体の逆戻りを抑制することができる。
本発明に係る吸収性物品の一実施形態であるインナーパッドとインナーパッドが重ねられて組み合わされる使い捨ておむつとを示す分解斜視図である。 図1に示したインナーパッド及び使い捨ておむつを着用者に仮想的に着用させた状態を示す斜視図である。 図1に示したインナーパッドを内面側から見た平面図である。 図3におけるA-A線に沿った断面を示す断面図である。 凸部が形成されていない平坦なトップシートと平坦なセカンドシートを厚さ方向に重ねた状態を示す断面図である。 図5に示したトップシート及びセカンドシートを、トップシートの側から厚さ方向に所定間隔で圧縮荷重をかけた状態を示す、図5と同様の断面図である。 長手方向D及び幅方向Eに沿ってそれぞれ複数並んだ格子配列の凸部を形成したインナーパッドの一例を示す平面図である。 長手方向Dに延びた突条(畝のように連なった)の凸部を形成したインナーパッドの一例を示す平面図である。 図3に示した凸部の詳細としてB部を拡大した拡大図である。 図9におけるC-C線に沿った断面による断面図である。 図7における凸部の詳細を示す図9相当の拡大図である。 図8における凸部の詳細を示す図9相当の拡大図である。
以下、本発明にかかる吸収性物品の一実施形態であるインナーパッドについて、図面を用いて説明する。
図1は本発明に係る吸収性物品の一実施形態であるインナーパッド100とインナーパッド100が重ねられて組み合わされる使い捨ておむつ200とを示す分解斜視図、図2は図1に示したインナーパッド100及び使い捨ておむつ200を着用者Pに仮想的に着用させた状態を示す斜視図である。また、図3は図1に示したインナーパッド100を内面100A側から見た平面図、図4は図3におけるA-A線に沿った断面を示す断面図である。
<構成>
本発明に係る吸収性物品の一実施形態であるインナーパッド100は、図1に示すように、使い捨ておむつ200の内面200A側に重ねて配置された状態で使用される。なお、本実施形態のインナーパッド100は、後述するように、いわゆるテープ式の使い捨ておむつに重ねて使用されるが、本発明に係る吸収性物品は、テープ式の使い捨ておむつに重ねて使用されるもの限定されず、いわゆるパンツ式の使い捨ておむつや、使い捨てではない布おむつ等に重ねて使用されるものであってもよい。
したがって、本実施形態のインナーパッド100も、パンツ式の使い捨ておむつや布おむつ等に重ねて使用されるものであってもよい。
使い捨ておむつ200の内面200Aは、図2に示す着用者Pに着用された状態で、着用者Pに向いて内側に隠れる面であり、使い捨ておむつの200の外面200Bは着用者に着用された状態で、外部に露出する面である。
使い捨ておむつ200は、背側部210と,腹側部230と,背側部210と腹側部230との間の股部220とが一体に連なって形成されている。なお、使い捨ておむつ200は、背側部210と股部220との間や腹側部230と股部220との間に境界や構造的な差異があるわけではない。
つまり、使い捨ておむつ200が着用者Pに着用された状態で、着用者Pのおおよそ背側に対応した部分を背側部210とし、着用者Pのおおよそ腹側に対応した部分を腹側部230とし、背側部210と腹側部230との間の部分を股部220として規定しているに過ぎない。なお、背側部210と股部220と腹側部230とが連なった方向を、使い捨ておむつ200の長手方向(前後方向)D、長手方向Dに直交する方向を使い捨ておむつ200の幅方向Eという。
使い捨ておむつ200の背側部210には、背側部210の幅方向Eの両端部から外側にそれぞれ突出したファスニングテープ260が固定されている。各ファスニングテープ260の、内面200Aに対応した面には、多数のフック形状を有する係止部261が設けられている。
一方、腹側部230の外面200Bには、係止部261のフック形状と係合するループ形状を有するターゲットテープ270が設けられている。そして、図2に示すように使い捨ておむつ200が着用者Pに着用された状態で、背側部210に固定されたファスニングテープ260が、着用者Pの胴回りに、腹側部230に回しこまれ、係止部261のフック形状がターゲットテープ270のループ形状に係合することにより、係止部261がターゲットテープ270に接合され、使い捨ておむつ200が着用者Pに装着された状態に維持される。係止部261とターゲットテープ270とは、接合と剥離とを繰り返すことが可能であり、いわゆる面ファスナを構成している。
インナーパッド100も、背側部110と,腹側部130と,背側部110と腹側部130との間の股部120と,が一体に連なって形成されている。そして、インナーパッド100も、背側部110と股部120との間や腹側部130と股部120との間に明確な境界や構造的な差異があるわけではなく、インナーパッド100が使い捨ておむつ200とともに着用者Pに着用された状態で、着用者Pのおおよそ背側に対応した部分を背側部110とし、着用者Pのおおよそ腹側に対応した部分を腹側部130とし、背側部110と腹側部130との間の部分を股部120として区分しているに過ぎない。
背側部110と股部120と腹側部130とが連なった方向を、インナーパッド100の長手方向D、長手方向Dに直交する方向をインナーパッド100の幅方向Eという。
使い捨ておむつ200は、内面200Aの最表面側に配置されているトップシート240に被さるように,内面200Aの周囲にのみギャザーシート250が設けられている。そして、インナーパッド100の周囲の部分が、トップシート240とギャザーシート250との間に挟まれて、インナーパッド100は使い捨ておむつ200に、重ねられた状態で保持される。
インナーパッド100は、図3,4に示すように、トップシート150と、セカンドシート160と、吸収体層170と、液不透過性シート180と、バックシート190とを備えていて、内面100A側からこの順番で厚さ方向に重ねられている。つまり、インナーパッド100の内面100A側にトップシート150が配置され、インナーパッド100の外面200B側にバックシート190が配置されている。
また、インナーパッド100は、幅方向Eの両側にそれぞれ、ギャザーシート140を備えている。ギャザーシート140は、トップシート150よりも、厚さ方向の内面100A側に配置されている。
トップシート150は、例えば、撥水性を有する。トップシート150は、一例として、コットンなどで形成された親水性の不織布に撥水剤が塗布されたものや、ポリエチレン等化学材料で形成された撥水性の不織布で形成されている。トップシート150は、不織布以外のもので形成されていてもよい。
なお、本実施形態のインナーパッド100は、主として軟便用のものであるため、トップシート150は撥水性を有しているが、軟便以外を対象とするもの、例えば、女性用生理用品や尿失禁用吸収体等に適用する場合は、トップシート150は撥水性を有しない、例えば、親水性を有するものでもよい。
したがって、本発明に係る吸収性物品におけるトップシートは、撥水性を有するものに限定されない。
セカンドシート160は、繊維間が疎に分布した(粗い隙間を有する)、液体を透過させる特性である液透過性を有する不織布により形成されている。セカンドシート160は、トップシート150に比べて嵩高に(自然状態(圧縮荷重をかけない状態)で厚さが厚く)形成されている。なお、繊維間が疎とは、後述するサードシート172の繊維間の分布状態に対する相対的なものである。
トップシート150は、厚さ方向に突出した多数の凸部151を有していて、この凸部151の内側(裏側)の空間には、セカンドシート160が満たされている。
トップシート150及びセカンドシート160による凸部151は、一例として、次のような工程で形成される。
図5は凸部が形成されていない平坦なトップシート150と平坦なセカンドシート160を厚さ方向に重ねた状態を示す断面図、図6は図5に示したトップシート150及びセカンドシート160を、トップシート150の側から厚さ方向に所定間隔で圧縮荷重をかけた状態を示す、図5と同様の断面図である。
例えば、図5に示すように、凸部が形成されていない平坦なトップシート150とトップシート150よりも嵩高の平坦なセカンドシート160を厚さ方向に重ねた状態とする。
次いで、図6に示すように、トップシート150の側からセカンドシート160に向けて厚さ方向に、所定間隔の矢印で示した圧縮荷重をかける。これにより、セカンドシート160の矢印で示した部分は潰されて、トップシート150とセカンドシート160は、ドーム状の凸形状を形成する。
そして、この状態で、矢印で示した部分を、ピンエンボス又は超音波により接合することで、矢印で示した部分は、トップシート150と圧縮されたセカンドシート160とが接合された状態となり、図3,4に示した凸部151が形成される。
図6は1断面のみを示しているが、図6の奥行方向(図3における長手方向D。以下、同じ。)の部分についても各矢印の位置を幅方向に凸部151の半ピッチ分ずらして接合することにより、図3に示すような、長手方向D及び幅方向Eに対して傾いた斜め方向に沿って複数並んだ千鳥配列の凸部151を形成することができる。この凸部151は、ドーム状や山状のような形状に形成される。
図7は長手方向D及び幅方向Eに沿ってそれぞれ複数並んだ格子配列の凸部151を形成したインナーパッド100の一例を示す平面図、図8は長手方向Dに延びた突条(畝のように連なった)の凸部151を形成したインナーパッド100の一例を示す平面図である。
なお、図6の奥行方向の部分について、各矢印の位置を幅方向Eにずらさずに接合することにより、図7に示すような、長手方向D及び幅方向Eに沿ってそれぞれ複数並んだ格子配列の凸部151を形成することもできる。この凸部151は、ドーム状や山状のような形状に形成される。
また、図6の奥行方向の部分について、矢印の位置を奥行方向に連続して接合することにより、図8に示すような、長手方向Dに延びた突条(畝のように連なった)の凸部151を形成することもできる。
なお、凸部151の形成方法は、凸部151が上述した千鳥配列であるか、格子配列であるか又は突条の形状であるかの別に拘わらず、上述したピンエンボスや超音波による接合工程によるものに限定されず、他の製造方法で製造されたものであってもよい。
すなわち、例えば、トップシート150を、凸部151を有する形状に形成し、その凸部151の裏側に形成された空間に、セカンドシート160を充填してもよい。また、他の例として、セカンドシート160の表面に凸部を形成し、トップシート150を、セカンドシート160の凸部の表面になじませて、トップシート150に凸部151を形成してもよい。
凸部151は、いかなる形成方法で形成されたものであっても、結果的に、トップシート150に凸部151が形成され、凸部151の内側の空間に配置されたセカンドシート160が、凸部151の形状を保持していればよい。
図9は図3に示した凸部151の詳細としてB部を拡大した拡大図、図10は図9におけるC-C線に沿った断面による断面図である。
また、トップシート150は、図9,10に示すように、凸部151の先端部(頂部)151aを除いて各凸部151の側面151bに貫通孔152が形成されている。凸部151の先端部151aは遮蔽されている。貫通孔152は、各凸部151に1つずつ形成されている。
貫通孔152は、トップシート150の全面に亘って形成されていなくてもよく、少なくとも、背側部110及び股部120における凸部151に形成されていればよい。
各貫通孔152は一定の方向を向いて形成されている。本実施形態においては、凸部151は、図9に示すように、長手方向D及び幅方向Eに対してそれぞれ斜めとなる2つの方向L1,L2に沿って並んで形成されている。このため、菱形に配置された近傍4個の凸部151,151,151,151で囲まれた領域の中心部(菱形の対角線の交点を含む部分)には、凸部151に対して相対的に低い凹部153が形成される。
そして、その近傍4個の凸部151のうち1つの凸部151(本実施形態においては、4個の凸部151のうち長手方向Dの最も背側に存在する1つの凸部151)における貫通孔152が、その凹部153を向くように、全ての貫通孔152の向きが同じ向きに設定されている。
結果的に、本実施形態においては、貫通孔152は、長手方向Dの、背側部110から腹側部130に向く向きに形成されている。
図11は図7における凸部151の詳細を示す図9相当の拡大図、図12は図8における凸部151の詳細を示す図9相当の拡大図である。
なお、凸部151が格子配列のインナーパッド100(図7参照)の場合は、貫通孔152は、図11に示すように、矩形に配置された近傍4個の凸部151で囲まれた凹部153を向くため、貫通孔152の向きは、長手方向及び幅方向に対してそれぞれ斜めの方向を向く。
また、凸部151が突条のインナーパッド100(図8参照)の場合は、貫通孔152は、図12に示すように、突条の一方の側面151bのみに、突条間に形成された凹溝(凹部153)を向いて、長手方向Dに所定のピッチLPで複数個形成される。なお、凸部151が突条の場合も、ドーム状又は山状の凸部における先端部151aに対応した、長手方向Dに延びた頂部は遮蔽されている。
吸収体層170は、吸収体171と、サードシート172と、クレープ紙173とを備えている。吸収体171は、パルプ繊維とパルプ繊維の間に分布した高吸収性ポリマー粒子とで構成されている。高吸収性ポリマー粒子は水分を吸収して膨らみ、パルプ繊維は細かい固形分を捕捉する。
吸収体171は、サードシート172側に配置された、高吸収性ポリマー粒子を含まないパルプ繊維のみからなる第1吸収体と、クレープ紙173側に配置された、高吸収性ポリマー粒子とパルプ繊維とからなる第2吸収体とを備えた2層構造になっている。なお、本実施形態における吸収体171は2層構造であるが、これは例示に過ぎず、単一の吸収体のみで構成された1層構造であってもよいし、3層以上の構造であってもよい。
サードシート172とクレープ紙173は、吸収体171を厚さ方向の上下から挟んで吸収体171を包んでいる。サードシート172は、吸収体171を包んで吸収体層170の形状を保持する等のために一般的に用いられているクレープ紙(クレープ紙173と同じ)やコアラップの代わりに設けられている。
サードシート172は、吸収体171よりもセカンドシート160に近い側に配置されている。サードシート172は、不織布により形成されていて、繊維間がセカンドシート160よりも密に分布して形成されているのが好ましい。
サードシート172はクレープ紙と同様に液透過性を有するが、クレープ紙とは異なり、繊維間で固形分を保持する機能を有する。
クレープ紙173は、サードシート172とともに、吸収体171を包んで吸収体層170の形状を保持している。
液不透過性シート180は、液不透過性を有し、例えば、樹脂フィルムで形成されている。したがって、仮に、吸収体層170により固化することができなかった水分があった場合も、液不透過性シート180よりも外面100B側に配置されたバックシート190にその水分が漏れるのを防止している。
バックシート190は、例えば、不織布で形成されている。本実施形態のインナーパッド100は、通気性や肌触りの観点からバックシート190を備えているが、本発明に係る吸収性物品は、バックシートを備えていない構成であってもよい。
<作用>
以上のように構成された本実施形態のインナーパッド100の作用について説明する。
まず、インナーパッド100が使い捨ておむつ200に重ねられた(図1参照)、図2に示すように、あおむけ状態で横たわっている着用者Pに装着され、インナーパッド100の内面100A側で軟便を受けた状態を想定する。この場合、軟便はトップシート150の撥水性により、凸部151で囲まれた、凸部151よりも低い凹部153に移動する。
ここで、着用者Pの体表面は、インナーパッド100の内面100Aに接しているが、その接する部分は、主に、トップシート150の凸部151(図10参照)となる。上述したように、軟便は、凹部153に移行するため、主に凸部151に接している体表面は、凹部153に移行した軟便に接する機会が減り、凸部151が形成されていないトップシートのインナーパッドに比べて、着用者Pに生じ得る不快感やかぶれを防止又は緩和することができる。
また、凸部151の内側の空間は、図6に示すように、セカンドシート160で満たされているため、凸部151の内側の空間が空洞であるものに比べて、凸部151に着用者Pの体重がかかっても凸部151が潰れにくい。
凹部153に移動した軟便は、図10の実線矢印で示すように、凹部153を向いて開口した貫通孔152を通って、凸部151の内側に移行する。凸部151の内側にはセカンドシート160が満たされているため、軟便はセカンドシート160の繊維間の粗い目(繊維間の空隙)を通って、破線矢印で示すように、吸収体層170のサードシート172に移行する。
このとき、軟便は、セカンドシート160の粗い目により、この粗い目よりも大きなサイズの固形分が濾され、水分及び粗い目よりもサイズの小さい固形分だけがサードシート172に移行する。
サードシート172に移行した軟便は、サードシート172の繊維間の細かい目により、この細かい目よりも大きなサイズの固形分が濾され、水分及び細かい目よりもサイズの小さい固形分だけが吸収体171に移行する。
吸収体171に移行した軟便のうち水分は、高吸収性ポリマー粒子によって吸収され、これにより高吸収性ポリマー粒子は膨らんでサイズが大きくなる。また、軟便のうち微細な固形分は、パルプ繊維に絡めとられる。
本実施形態のインナーパッド100は、各凸部151に1つだけ貫通孔152が形成されているため、凹部153から貫通孔152を通って凸部151の内側の空間に移行した軟便を、サードシート172に移行させ易い。
つまり、仮に各凸部151に2つ以上の貫通孔152が形成されているインナーパッドでは、1つの貫通孔152から凸部151の内側の空間に移行した軟便の一部が、移行した流れの方向(図10の実線矢印の方向)にそのまま進んで、その先に形成されていたとする別の貫通孔152(図10においては示されていない)から凸部151の外部に流出し易い。
これに対して、各凸部151に1つだけ貫通孔152が形成されている本実施形態のインナーパッド100は、1つの貫通孔152から凸部151の内側の空間に移行した軟便が、移行した流れの方向にそのまま進んでも、その先に別の貫通孔152が形成されていないため、軟便がトップシート150の外側へ移行せずに、破線矢印の方向に進んでサードシート172へ移行し易くなる。
つまり、本実施形態のインナーパッド100は、各凸部151に2つ以上貫通孔152が形成されているものに比べて、軟便がトップシート150の外側に逆戻りし難い。
なお、凸部151が突条に形成されたもの(図8参照)では、図12に示すように、1つの凸部151(長手方向に延びた1本の突条)に2つ以上の貫通孔152が形成されている。
しかし、これら1つの凸部151に形成された2つ以上の貫通孔152は、凸部151の一方の側面にのみ形成されているため、上述したドーム状又は山状の凸部151の場合と同様に、一方の側面に形成された貫通孔152から凸部151の内側の空間に移行した軟便の一部が、移行した流れの方向(図10の実線矢印の方向)にそのまま進んでも、その先に別の貫通孔152が形成されていないため、軟便がトップシート150の外側へ移行せずに、図10の破線矢印のようにサードシート172へ移行し易くなる。
したがって、本実施形態のインナーパッド100は、凸部151が突条であっても、軟便がトップシート150の外側に逆戻りし難い。
また、本実施形態のインナーパッド100は、着用者Pの体表面が接する各凸部151の先端部151aには、貫通孔152が形成されずに遮蔽されている。このため、仮に各凸部に形成された1つ貫通孔152から軟便が凸部151の外側に逆戻りした場合であっても、体表面に接していない側面151bに形成された貫通孔152からトップシート150の外側に逆戻りして凹部153に溜まるため、体表面に接し難くすることができる。
さらに、凸部151の内側の空間に満たされているセカンドシート160は、繊維間が粗いため、ごわついた感触になり易い。しかも、凸部151の形状を保持するように、凸部151の内側の空間に満たされていることで、トップシート150の貫通孔152からは、外部に向かって盛り上がり、凸部151の輪郭形状よりも外方に突出した状態になり易い。
そして、貫通孔152が、凸部151の先端部151aに形成されている場合は、その貫通孔152から外方に突出したセカンドシート160が体表面に接する。したがって、セカンドシート160のごわついた感触が着用者Pの体表面に接し、肌触りの快適性が低下しやすい。
これに対して、本実施形態のインナーパッド100は、貫通孔152が、凸部151の先端部151aではなく側面151bに形成されているため、貫通孔152から外方に突出したセカンドシート160が体表面に接し難い。
したがって、本実施形態のインナーパッド100は、貫通孔152が先端部151aに形成されているものに比べて、肌触りの快適性を向上させることができる。
本実施形態のインナーパッド100は、貫通孔152が揃って凹部153を向いて形成されているため、凹部153の軟便を貫通孔152に導き易くすることができるが、本発明に係る吸収性物品はこの実施形態のものに限定されない。
すなわち、本発明に係る吸収性物品における貫通孔は、揃って一定の方向を向いたものでなく、向いた方向が不揃いであってもよい。したがって、例えば、背側部110における凸部151の貫通孔152は腹側部130の方向を向き、腹側部130における凸部151の貫通孔152は背側部110の方向を向いて形成してもよい。
この場合、貫通孔152の向きが、軟便が流動する向きに対向した向きとなるため、軟便の流動する動きによって、軟便を貫通孔152に導き易くなり、軟便を素早く吸収体層170に移行させることができる。
ただし、貫通孔を揃って一定の方向を向いたものとした吸収性物品は、貫通孔の向きが不揃いの吸収性物品に比べて、製造工程を簡単にすることができる。
なお、上述したトップシート150とセカンドシート160とを接合する工程において、その接合とともに、貫通孔を穿孔するようにしてもよい。
また、本発明に係る吸収性物品における貫通孔は、揃って一定の方向を向いているときのその向きを、凹部ではない別の向きとしてもよい。すなわち、本発明に係る吸収性物品における全ての貫通孔は、長手方向Dの腹側部130を向いたものとしてもよいし、他の方向を向いたものとしてもよい。
例えば、凸部151が、図8に示した、長手方向Dに沿って延びた突条であるときは、図12に示すように、その突条の一方の側面151bのみに、幅方向Eに向いた貫通孔152を形成してもよい。なお、凸部151が突条であるときは、貫通孔152は、各突条に1つではなく、所定のピッチLPで複数の貫通孔152を形成すればよい。
また、凸部151が、図8に示した突条であるときは、幅方向Eの中心を挟んだ左右の領域における突条で、貫通孔152の向きを変えてもよい。つまり、左右の各領域における突条に、幅方向Eの中心を向く貫通孔152を形成してもよい。
本実施形態のインナーパッド100は、図3に示すように、凸部151が千鳥配列であるが、これにより凸部151で囲まれた凹部153も千鳥配列となる。このため、主に凹部153を流動する軟便が幅方向Eに移動するときは、幅方向Eに対して凹部153を連ねた経路はギザギザ(鋸歯状)の繰り返し折れ曲がった経路となる。
したがって、この場合、一直線の経路となるもの(例えば、図7に示した格子配列の凸部151を有するインナーパッド100)に比べて、着用者Pに着床させた状態で、着用者の足回りからの漏れを抑制することができる。
一方、図7に示した格子配列の凸部151が形成されたインナーパッド100は、凹部153が長手方向Dに沿って一直線状に並び、また、図8に示した長手方向Dに延びた突条である凸部151が形成されたインナーパッド100は、凹部153が長手方向Dに延びて溝を形成している。
したがって、主に凹部153を流動する軟便が長手方向Dに移動するときは、一直線の経路となり、長手方向Dの経路が一直線状ではないものに比べて、軟便を長手方向に拡散させ易くすることができる。
本実施形態のインナーパッド100における凸部151の高さは、軟便と皮膚とが接触しない程度の高さであることが好ましく、少なくとも、手触りで凹凸を認識できる高さであることが必要である。凸部151の高さは、具体的には、例えば1~8[mm]が好ましく、3~6[mm]がより好ましい。なお、凸部151の高さ1~8[mm]は例示であり、凸部151の高さは1~8[mm]に限定されない。
本実施形態のインナーパッド100における貫通孔152の大きさは、軟便が透過できる寸法であることを要する。貫通孔152の大きさは、凸部151の高さの1/4~1/2の範囲が好ましい。
また、貫通孔152の形状は円形、楕円形、矩形、その他の多角形でもよい。貫通孔152は、円形以外の形状の場合、相対的に長い側の寸法と、相対的に短い側の寸法とは、3:1から1:1までの比率であることが好ましい。貫通孔152は、長い側の寸法が短い側の寸法の3倍を超えると、形状が細長くなって軟便が通過しにくくなる。
また、凸部151が突条である場合、1つの凸部151に形成される複数の貫通孔152のピッチLPは、広過ぎると軟便が貫通孔152に到達しにくくなって凹部153に軟便が溜まり易くなり、狭過ぎると突条の側面151bに対する貫通孔152の面積割合が大き過ぎて、軟便がトップシート150の外側に逆戻りし易くなる。
したがって、ピッチLPは、広過ぎず、かつ狭過ぎない範囲であることが好ましく、具体的には、例えば貫通孔152の幅方向の寸法(突条の延びた方向に沿った寸法)の1~3倍の範囲が好ましい。なお、貫通孔152のピッチLPは、貫通孔152の幅方向の寸法の1~3倍の範囲に限定されない。
本実施形態のインナーパッド100は、吸収体層170のセカンドシート160側に、サードシート172を配置した構成であるため、セカンドシート160、サードシート172という順序で、繊維間の隙間が段階的に狭くなる。これにより、セカンドシート160、サードシート172という順序で移行する軟便の固形分を、その大きさを段階的に小さくして濾し取ることができる。
なお、本発明に係る吸収性物品の吸収体層は、実施形態に示したサードシート172を備えなくてもよい。この場合、吸収体層に含まれる細かい粒子である高吸収性ポリマー粒子がセカンドシート160及びトップシート150を通って外部に脱落するのを防止するために、サードシート172の代わりに、高吸収性ポリマー粒子よりも目の細かいクレープ紙やコアラップを備えたものとするのが好ましい。
また、本実施形態のインナーパッド100において、サードシート172に代えてクレープ紙を備えたものにおいては、吸収体171から高吸収性ポリマー粒子が脱落することがないため、吸収体171を、第1吸収体と第2吸収体との2層構造にする必要はなく、パルプ繊維と高吸収性ポリマー粒子とからなる第2吸収体のみの1層構造としてもよい。
本実施形態のインナーパッド100は、突条の凸部151として長手方向Dに延びたものを例示したが、凸部151としては、長手方向D以外の方向に延びた突条であってもよく、例えば、幅方向Eに延びた突条や、長手方向D及び幅方向Eにそれぞれ交差する斜め方向に延びた突条を適用することもできる。
本実施形態のインナーパッド100は、大人用の使い捨ておむつに重ねて使用されるインナーパッドであるが、本発明に係る吸収性物品は、大人用の使い捨ておむつに重ねて使用されるインナーパッドに限定されるものではない。
すなわち、本発明に係る吸収性物品は、使い捨ておむつに重ねて使用されるインナーパッドの他、インナーパッドが重ねられるか否かに拘わらず大人用の使い捨ておむつ自体に適用してもよい。
また、本発明に係る吸収性物品は、大人用に比べてサイズの小さい子供(新生児、乳幼児等)用の使い捨ておむつに適用してもよい。
さらに、本発明に係る吸収性物品は、上述した軟便を吸収するものに限定されず、他の流動的な排泄物を吸収するものであってもよい。したがって、本発明に係る吸収性物品は、使い捨ておむつやインナーパッドの他、例えば、女性用生理用品や尿失禁用吸収体等に適用することもできる。
なお、本発明に係る吸収性物品を女性用生理用品や尿失禁用吸収体に適用した場合、本発明に係る吸収性物品における背側部は人体の背に近い側の部分、腹側部は人体の腹に近い側の部分に対応して適用される。
100 インナーパッド
150 トップシート
151 凸部
151a 先端部
151b 側面
152 貫通孔
160 セカンドシート
170 吸収体層
200 使い捨ておむつ
D 長手方向
E 幅方向
P 着用者

Claims (6)

  1. トップシートと、
    前記トップシートに比べて嵩高に形成されたセカンドシートと、
    水分を吸収する吸収体層と、を備え、
    前記吸収体層、前記セカンドシート、前記トップシートの順に重ねられ、
    前記トップシートは、前記吸収体層及び前記セカンドシートが重ねられた厚さ方向に突出した多数の凸部を有するとともに、前記凸部の先端部を除いて前記凸部の側面に貫通孔が形成され、
    前記セカンドシートは、前記凸部に対応した内側の空間に満たされて、前記凸部の形状を保持し、
    前記凸部は、背側部と股部と腹側部とが連なった長手方向及び幅方向に対して傾いた斜め方向に沿って複数並んで形成され、
    前記貫通孔は、前記凸部の側面に1つだけ形成されている、吸収性物品。
  2. トップシートと、
    前記トップシートに比べて嵩高に形成されたセカンドシートと、
    水分を吸収する吸収体層と、を備え、
    前記吸収体層、前記セカンドシート、前記トップシートの順に重ねられ、
    前記トップシートは、前記吸収体層及び前記セカンドシートが重ねられた厚さ方向に突出した多数の凸部を有するとともに、前記凸部の先端部を除いて前記凸部の側面に貫通孔が形成され、
    前記セカンドシートは、前記凸部に対応した内側の空間に満たされて、前記凸部の形状を保持し、
    前記凸部は、背側部と股部と腹側部とが連なった長手方向及び幅方向に沿ってそれぞれ複数並んで形成され、
    前記貫通孔は、前記凸部の側面に1つだけ形成されている、吸収性物品。
  3. 少なくとも前記背側部における前記貫通孔は、一定の方向を向いて形成されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記貫通孔は、複数の前記凸部で囲まれた前記凸部以外の部分の中心を向いて形成されている請求項3に記載の吸収性物品。
  5. トップシートと、
    前記トップシートに比べて嵩高に形成されたセカンドシートと、
    水分を吸収する吸収体層と、を備え、
    前記吸収体層、前記セカンドシート、前記トップシートの順に重ねられ、
    前記トップシートは、前記吸収体層及び前記セカンドシートが重ねられた厚さ方向に突出した多数の凸部を有するとともに、前記凸部の先端部を除いて前記凸部の側面に貫通孔が形成され、
    前記セカンドシートは、前記凸部に対応した内側の空間に満たされて、前記凸部の形状を保持し、
    前記凸部は、背側部と股部と腹側部とが連なった長手方向に沿って伸びた突条により形成され、
    前記貫通孔は、前記突条の一方の側面のみに一定の向きで形成されている、吸収性物品。
  6. 前記トップシートは、撥水性を有する請求項1から5のうちいずれか1項に記載の吸収性物品。
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