WO2017094409A1 - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)前記凸部の高さが0.5mm以上10mm以下
(2)前記表面シートから縦10mm、横15mmの平面視長方形形状の領域を任意に選択した任意領域に存する前記接合部の総数が10個以上30個以下
(3)前記任意領域の全面積に対する、該任意領域に存する前記接合部の総面積の割合が12%以上35%以下
(4)せん断強度が21N以上70N以下
また一般に、表面シート2の第1方向Xは、第1シート20及び第2シート21の原反の繰り出し方向、並びに表面シート2の製造時における搬送方向(MD)と一致する場合が多い。また一般に、第1シート20及び第2シート21が例えば不織布である場合には、表面シート2の第1方向Xは、不織布を構成する繊維の主たる繊維配向方向と一致する場合が多い。
(2)表面シート2から縦10mm、横15mmの平面視長方形形状の領域を任意に選択した場合、その任意領域に存する接合部22の総数(第1接合部22Aの総数と第2接合部22Bとの総数との合計値)が10個以上30個以下
(3)前記任意領域の全面積に対する、該任意領域に存する接合部22の総面積(第1接合部22Aの総面積と第2接合部22Bとの総面積との合計値)の割合(以下、「接合部面積率」ともいう)が12%以上35%以下
(4)せん断強度が21N以上70N以下
測定対象の表面シートの厚み方向に沿う断面を顕微鏡で観察しつつ該表面シートが有する凸部の高さを測定する。より具体的には、キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-1000を用い、測定対象の表面シートにおける凸部及びその周辺部が十分に視野に入り測定できる大きさ(10~100倍)に拡大し、その測定視野に入った凸部の高さ、即ち図5に示す凸部23(第2凸部23B)の高さHに相当する高さ、つまり、「凸部23において表面シートを構成する2枚のシート20,21が互いに最も離れる方向に突出している部位における、第1シート20の肌対向面と第2シート21の非肌対向面との離間距離(該部位の見掛け厚み)」を測定する。
測定対象の表面シートから、縦方向長さ50mm及び横方向長さ30mmの平面視矩形形状を切り出して試験片とする。次に、試験片と同形状・同寸法の粘着テープ(日東電工(株)製、商品名「No.500」)をPETフィルム((株)スター商事、商品名「スターOHPフィルム」)に重ね合わせて積層体(A)を作製し、その積層体(A)上の粘着テープ側へ試験片の非凸部側を重ね合わせて積層体(B)を得、1kgのローラーを積層体(B)上にて5往復させ、積層体(B)における粘着テープと試験片とを圧着させる。また被着片として、試験片全体を被覆可能な形状・寸法のメカニカルファスナーのオス部材(スリーエム(株)製、商品名「1600PPI」)を用意し、積層体(B)上の試験片の凸部側を、該被着片上のフック材を介して1.5kPa荷重にて圧着させて測定サンプルを得る。この測定サンプルを、引張試験機((株)島津製作所製オートグラフAG-X)のチャック間(チャック間距離150mm)に装着し、測定サンプルの180度剥離を行う。この180度剥離は、測定サンプルの縦方向一端における積層体(B)と他端における被着片とを、それぞれ引張試験機のチャックに挟んで、180度反対方向に引っ張ることで行う。引張速度は 300mm/分とし、その際の引張荷重の最大値を記録する。測定箇所は、おむつ長手方向;腹、背側×おむつ短手方向;左、右、中央の計6ヶ所を一枚のおむつから試験片として抽出し、合計3枚のおむつを測定し、それらの平均値を、測定対象の表面シートのせん断強度(単位:N)とする。
第2凸部23B(最大凸部)の外周面に沿った縦方向長さ23Lxは、好ましくは1.5mm以上、さらに好ましくは2.0mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは6mm以下である。
第2凸部23B(最大凸部)の外周面に沿った横方向長さ23Lyは、好ましくは2.0mm以上、さらに好ましくは2.5mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは6mm以下である。
凸部23の外周面に沿った長さは、次のようにして測定される。
測定対象の表面シートの厚み方向に沿う断面を顕微鏡で観察しつつ該表面シートが有する凸部の外周面に沿った長さを測定する。より具体的には、キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-1000を用い、測定対象の表面シートにおける凸部及びその周辺部が十分に視野に入り測定できる大きさ(10~100倍)に拡大し、その測定視野に入った凸部の外周面に沿った所定方向長さ、即ち図5に示す凸部23(第2凸部23B)の縦方向長さ23Lxに相当する長さ、又は凸部23の横方向長さLyに相当する長さを測定する。ここで、「凸部の外周面に沿った縦方向長さ」とは、図5(b)に示すように、第2シート21における、凸部23を縦方向Xに挟むように配置された2個の接合部22,22間に位置する部位を基準として、該基準から離れる方向に突出している部位における凸部23の外周距離である。また、「凸部の外周面に沿った横方向長さ」とは、図5(a)に示すように、第2シート21における、凸部23を横方向Yに挟むように配置された2個の接合部22,22間に位置する部位を基準として、該基準から離れる方向に突出している部位における凸部23の外周距離である。
吸収体と該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
前記表面シートが、第1シートと第2シートとの積層体を含み、該積層体において両シートが部分的に接合されて複数の接合部が形成され、該第1シートが、該接合部以外の部位において該第2シートから離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出する複数の凸部を形成しており、且つ下記(1)~(4)を全て満たすものである吸収性物品。
(1)前記凸部の高さが0.5mm以上10mm以下
(2)前記表面シートから縦10mm、横15mmの平面視長方形形状の領域を任意に選択した任意領域に存する前記接合部の総数が10個以上30個以下
(3)前記任意領域の全面積に対する、該任意領域に存する前記接合部の総面積の割合が12%以上35%以下
(4)せん断強度が21N以上70N以下
前記表面シートにおいて複数の前記接合部は平面視散点状に形成されている前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
複数の前記接合部は、前記表面シートの全域にわたって複数が散点状に規則的に分散配置されており、それによって前記複数の凸部は、それぞれ、複数の該接合部によって囲まれ、各該凸部を囲んでいる複数の該接合部は、当該凸部の周囲に間欠的に配置されている前記<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記凸部は3つ以上の複数の前記接合部によって囲まれており、該凸部は、該複数の接合部によって囲まれた領域の略中央部に頂部を有している前記<2>又は<3>に記載の吸収性物品。
前記凸部の高さが0.6mm以上5mm以下である前記<1>~<4>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<6>
前記任意領域に存する前記接合部の総数が、好ましくは15個以上、さらに好ましくは20個以上、そして、好ましくは28個以下、さらに好ましくは25個以下である前記<1>~<5>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<7>
前記任意領域の全面積に対する、該任意領域に存する前記接合部の総面積の割合が、好ましくは15%以上、さらに好ましくは20%以上、そして、好ましくは30%以下、さらに好ましくは25%以下である前記<1>~<6>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<8>
前記せん断強度が、好ましくは23N以上、さらに好ましくは24N以上、ことさら好ましくは26.5N以上、そして、好ましくは40N以下、さらに好ましくは30N以下、ことさら好ましくは28N以下である前記<1>~<7>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<9>
前記表面シートは2種以上の樹脂からなる熱融着性複合繊維を構成繊維として含み、該表面シートには該熱融着性複合繊維どうしの交点が多数形成されており、それら多数の交点の少なくとも一部において、該熱融着性複合繊維どうしが熱融着している前記<1>~<8>の何れか一項に記載の吸収性物品。
前記表面シートには、前記接合部として、平面視正方形形状の第1接合部と、平面視長方形形状の第2接合部とがそれぞれ複数形成されている前記<1>~<9>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<11>
前記第2接合部は、前記第1接合部に比して面積が大きく、該第2接合部の長手方向が縦方向に一致している前記<10>に記載の吸収性物品。
<12>
前記表面シートにおいては、複数の前記第1接合部が横方向に所定間隔を置いて直線的に列状に配置されてなる接合部列と、複数の前記第2接合部が横方向に所定間隔を置いて直線的に列状に配置されてなる接合部列とが、縦方向に交互に配置されており、且つ横方向において、隣在する該接合部列どうしで互いに該第1接合部と該第2接合部とがずれている前記<10>又は<11>に記載の吸収性物品。
前記表面シートには、前記凸部として、平面視円形状の第1凸部と、平面視楕円形状の第2凸部とが形成されており、該第2凸部の長軸方向は横方向に一致し、該第2凸部は、該第1凸部に比して面積が大きい前記<10>~<12>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<14>
前記第2凸部は、前記第1凸部に比して高さが高く、前記表面シートにおける全ての前記凸部のうちで高さが最大である前記<13>に記載の吸収性物品。
<15>
前記第1凸部の高さに対する前記第2凸部の高さの比率はが、後者/前者として、好ましくは1.1以上、さらに好ましくは1.3以上、そして、好ましくは5.0以下、さらに好ましくは2.0以下である前記<13>又は<14>に記載の吸収性物品。
<16>
前記第1凸部及び前記第2凸部は、それぞれその複数個が、横方向に所定間隔を置いて直線的に列状に配置されて凸部列を構成しており、その複数の第1凸部による凸部列と、複数の第2凸部による凸部列とが、縦方向に交互に配され、且つ該凸部列を構成する2個の第1凸部と1個の第2凸部とが、横方向において同位置に形成されている前記<13>~<15>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<17>
前記第1凸部は、縦方向に沿って配された2個の前記第1接合部と横方向に沿って配された2個の前記第2接合部との合計4個の前記接合部に囲まれており、また、前記第2凸部、6個の前記第1接合部に囲まれている前記<13>~<16>の何れか一項に記載の吸収性物品。
前記表面シートにおける全ての前記凸部のうちで高さが最大の最大凸部においては、該最大凸部の外周面に沿った横方向長さが、該最大凸部の外周面に沿った縦方向長さに比して長い前記<1>~<17>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<19>
前記最大凸部において、その外周面に沿った縦方向長さに対する横方向長さの比率が、後者/前者として、好ましくは1.1以上、さらに好ましくは1.2以上、そして、好ましくは5.0以下、さらに好ましくは3.0以下である前記<18>に記載の吸収性物品。
<20>
前記最大凸部の外周面に沿った縦方向長さが、好ましくは1.5mm以上、さらに好ましくは2.0mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは6mm以下である前記<18>又は<19>に記載の吸収性物品。
<21>
前記最大凸部の外周面に沿った横方向長さが、好ましくは2.0mm以上、さらに好ましくは2.5mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは6mm以下である前記<18>~<20>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<22>
前記吸収体又はその主体をなす吸収性コアは単層構造であり、平面視において縦方向の中央部が内方に括れた砂時計状をなしている前記<1>~<21>の何れか一項に記載の吸収性物品。
図1及び図2に示す展開型使い捨ておむつ1と同様の基本構成を有する使い捨ておむつを作製した。表面シートとして下記方法により製造した表面シートを用いた。裏面シートとして、坪量20g/m2の透湿性フィルムを用いた。吸収体として、坪量210g/m2のパルプ繊維の積繊体に吸水性ポリマー(CAW101:日本触媒(株)製)を坪量190g/m2保持させた吸収性コアを用い、該吸収性コアの全面を坪量14g/m2の吸収紙からなるコアラップシートで覆ったものを、吸収体として使用した。吸収体の大きさは、長手方向(縦方向)360mm、幅方向(横方向)110mmであった。
第1シート及び第2シートの2枚のシートを用い、前述した特開2015-112343号公報に記載の複合シートの製造方法に準じて、両シートをエンボス加工により接合一体化して表面シートを作製した。両シートの接合部(凸部)の形成パターンは、下記表1に示す通り各実施例で互いに異なる。第1シート即ち相対的に着用者の肌から近い側のシートは、エアスルー不織布(坪量18g/m2)から構成し、第2シート即ち相対的に着用者の肌から遠い側のシートも、エアスルー不織布(坪量18g/m2)から構成した。第1シートを構成するエアスルー不織布は、上層(相対的に着用者の肌から近い層)及び下層(相対的に着用者の肌から遠い層)の2層構造からなり、該上層は、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンの芯鞘型複合繊維(樹脂質量比5/5、2.3dtex、芯鞘直径比1.57)からなり、該下層は、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレートの芯鞘型複合繊維(樹脂質量比5/5、2.3dtex、芯鞘直径比1.57)と、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレートの芯鞘型複合繊維(樹脂質量比2/8、2.2dtex、芯鞘直径比1.42)との質量比70:30の混綿からなる。また、第2シートを構成するエアスルー不織布は、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンの芯鞘型複合繊維(樹脂質量比5/5、2.3dtex)からなる。
一方、実施例3で使用した表面シートは、表面シート2に類似した接合部(凸部)の形成パターン(図4参照)を有している。即ち、実施例3で使用した表面シートにおいては、凸部として連続凸部は存在せず、複数の接合部に囲まれた領域内に形成された非連続の中空のエンボス領域内凸部のみが存在し、複数の該エンボス領域内凸部が、表面シートの肌対向面の全域にわたって散点状に規則的に分散配置されており、該エンボス領域内凸部を囲んでいる複数の接合部は、該エンボス領域内凸部の周囲に間欠的に配置されている。
市販の使い捨ておむつ(大王製紙(株)製、商品名「Goo.n」2015年製)を比較例1のサンプルとした。
また、市販の使い捨ておむつ(王子製紙(株)製、商品名「Genki!」2015年製)を比較例2のサンプルとした。
各実施例及び比較例の表面シートについて、前記方法によりせん断強度を測定すると共に、下記方法によりMMD値(摩擦係数の平均偏差)及び微小圧縮値をそれぞれ測定した。
MMD値は、測定対象物である表面シートの肌対向面の表面粗さの指標となるもので、MMD値が小さいほど、着用者の肌との摩擦が少なく高評価となる。また、微小圧縮値は、その値が小さいほど、測定対象物である表面シートが柔らかいことを示す。従って、MMD値及び微小圧縮値の両測定値から、評価対象の表面シートの柔軟性、延いてはその表面シートが組み込まれた吸収性物品の着用感を評価し得る。
市販の測定機器(カトーテック株式会社製、KES-FB4表面試験機)を用い、測定対象の表面シートの肌対向面(凹凸面)について、SENS:2×5、荷重50gf/cm2の条件にて、使い捨ておむつの縦方向(着用者の前後方向に相当する方向)におけるMMD値を測定した。MMD値は、測定対象物の表面粗さの指標となるもので、MMD値が小さいほど、着用者の肌との摩擦が少なく高評価となる。
市販の測定機器(カトーテック株式会社製、KES-FB3圧縮試験機)を用い、評価対象の表面シートの微小圧縮値を測定した。測定条件は、圧縮速度0.02mm/s、圧縮荷重10gf/cm2、測定距離0.8mmとした。微小圧縮値は、その値が小さいほど、測定対象物が柔らかいことを示す。
評価対象の表面シートから平面視四角形形状部分を切り出して試験片とし、その試験片の凸部側を評価面として、評価面が外面となるように、試験片を評価用プレートの平坦な上面に載置し、試験片の四辺をガムテープでプレートに固定して、試験片の非凸部側の全域をプレート上面に密着させた。この密着状態において試験片はプレートから浮いていない。スポンジ(モルトプレーンMF-30)を巻き付けた摩擦板を試験片上にセットした。スポンジの荷重は240gであった。正回転3回、逆回転3回を1セットとして摩擦板を試験片上で回転させた。これを15セット行った。1回転は3秒の速度とした。15セットの回転操作の終了後、試験片のプレート上面からの浮きの度合いを目視観察し、試験片の一部でも浮きが確認できた場合は、「浮き発生」とする。
再度、前記と同様に、同じ表面シートから別の試験片をサンプリングし、その別の試験片について浮きが発生するか否かを評価する。
以上の操作を複数回繰り返し、下記式により表面材浮き発生率を算出し、該発生率が0%の場合をA(表面シートの浮きが見られない。最高評価。)、5%未満の場合をB、5%以上20%以下の場合をC、21%以上50%以下の場合をD、51%以下の場合をEとした。
表面材浮き発生率=(表面材浮き発生面積÷1枚のおむつを形成している表面シート全面積)×100
比較例1のおむつは、前記(2)及び(3)を満たすものの、前記(1)及び(4)を満たしておらず、これに起因して表面シートの浮きの評価に関し、各実施例に比して低評価となった。また比較例2のおむつは、前記(1)~(4)の全てを満たしていないため、表面シートの浮きの評価に関し、比較例1よりもさらに低評価となった。
Claims (22)
- 吸収体と該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
前記表面シートが、第1シートと第2シートとの積層体を含み、該積層体において両シートが部分的に接合されて複数の接合部が形成され、該第1シートが、該接合部以外の部位において該第2シートから離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出する複数の凸部を形成しており、且つ下記(1)~(4)を全て満たすものである吸収性物品。
(1)前記凸部の高さが0.5mm以上10mm以下
(2)前記表面シートから縦10mm、横15mmの平面視長方形形状の領域を任意に選択した任意領域に存する前記接合部の総数が10個以上30個以下
(3)前記任意領域の全面積に対する、該任意領域に存する前記接合部の総面積の割合が12%以上35%以下
(4)せん断強度が21N以上70N以下 - 前記表面シートにおいて複数の前記接合部は平面視散点状に形成されている請求項1に記載の吸収性物品。
- 複数の前記接合部は、前記表面シートの全域にわたって複数が散点状に規則的に分散配置されており、それによって前記複数の凸部は、それぞれ、複数の該接合部によって囲まれ、各該凸部を囲んでいる複数の該接合部は、当該凸部の周囲に間欠的に配置されている請求項2に記載の吸収性物品。
- 前記凸部は3つ以上の複数の前記接合部によって囲まれており、該凸部は、該複数の接合部によって囲まれた領域の略中央部に頂部を有している請求項2又は3に記載の吸収性物品。
- 前記凸部の高さが0.6mm以上5mm以下である請求項1~4の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記任意領域に存する前記接合部の総数が、15個以上28個以下である請求項1~5の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記任意領域の全面積に対する、該任意領域に存する前記接合部の総面積の割合が、15%以上30%以下である請求項1~6の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記せん断強度が、23N以上40N以下である請求項1~7の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートは2種以上の樹脂からなる熱融着性複合繊維を構成繊維として含み、該表面シートには該熱融着性複合繊維どうしの交点が多数形成されており、それら多数の交点の少なくとも一部において、該熱融着性複合繊維どうしが熱融着している請求項1~8の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートには、前記接合部として、平面視正方形形状の第1接合部と、平面視長方形形状の第2接合部とがそれぞれ複数形成されている請求項1~9の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記第2接合部は、前記第1接合部に比して面積が大きく、該第2接合部の長手方向が縦方向に一致している請求項10に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートにおいては、複数の前記第1接合部が横方向に所定間隔を置いて直線的に列状に配置されてなる接合部列と、複数の前記第2接合部が横方向に所定間隔を置いて直線的に列状に配置されてなる接合部列とが、縦方向に交互に配置されており、且つ横方向において、隣在する該接合部列どうしで互いに該第1接合部と該第2接合部とがずれている請求項10又は11に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートには、前記凸部として、平面視円形状の第1凸部と、平面視楕円形状の第2凸部とが形成されており、該第2凸部の長軸方向は横方向に一致し、該第2凸部は、該第1凸部に比して面積が大きい請求項10~12の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記第2凸部は、前記第1凸部に比して高さが高く、前記表面シートにおける全ての前記凸部のうちで高さが最大である請求項13に記載の吸収性物品。
- 前記第1凸部の高さに対する前記第2凸部の高さの比率が、後者/前者として、1.1以上5.0以下である請求項13又は14に記載の吸収性物品。
- 前記第1凸部及び前記第2凸部は、それぞれその複数個が、横方向に所定間隔を置いて直線的に列状に配置されて凸部列を構成しており、その複数の第1凸部による凸部列と、複数の第2凸部による凸部列とが、縦方向に交互に配され、且つ該凸部列を構成する2個の第1凸部と1個の第2凸部とが、横方向において同位置に形成されている請求項13~15の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記第1凸部は、縦方向に沿って配された2個の前記第1接合部と横方向に沿って配された2個の前記第2接合部との合計4個の前記接合部に囲まれており、また、前記第2凸部、6個の前記第1接合部に囲まれている請求項13~16の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートにおける全ての前記凸部のうちで高さが最大の最大凸部においては、該最大凸部の外周面に沿った横方向長さが、該最大凸部の外周面に沿った縦方向長さに比して長い請求項1~17の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記最大凸部において、その外周面に沿った縦方向長さに対する横方向長さの比率が、後者/前者として、1.1以上5.0以下である請求項18に記載の吸収性物品。
- 前記最大凸部の外周面に沿った縦方向長さが、1.5mm以上10mm以下である請求項18又は19に記載の吸収性物品。
- 前記最大凸部の外周面に沿った横方向長さが、2.0mm以上10mm以下である請求項18~20の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体又はその主体をなす吸収性コアは単層構造であり、平面視において縦方向の中央部が内方に括れた砂時計状をなしている請求項1~21の何れか一項に記載の吸収性物品。
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